シバケンの天国禁談奇談
お年寄りは、同居家族に、我が儘、気儘。
余所様にはええ格好しい。

−介護・凡人の憂鬱ー

母入院の話NO.3

母入院の話NO.1 母入院の話NO.2

番外・爺さん婆さんの話

題目一覧表

目次

母入院の話NO.4

NO.30 綺麗事は云うてられへん(2)

NO.29 綺麗事は云うてられへん(1)

NO.28 母退院(7) 退院(2)

NO.27 母退院(6) 退院(1)

NO.26 母退院(5) 閑話休題的・お爺さんの話(2) 早よ死んだらええのやろの話

NO.25 母退院(4) 閑話休題的・お爺さんの話(1) 紅水晶の話

NO.24 母退院(3) 受け入れ体制

NO.23 母退院(2) 二日違いで大違い

NO.22 母退院(1) 退院日決まる

NO.21 母入院(14) 余談・息子夫婦のお見舞いの話(2)

母入院の話NO.2


NO.21 母入院(14) 余談・息子夫婦のお見舞いの話(2)

日曜日、キッチリ、雨。
大井町の、「町民大運動会」ですやんか。昨夜から、降り続いてて、コラ、アカンなと。
デデデの、玄関の呼び鈴、ピンポンと。組長さん、「中止です」と。
待ってたです。伝えるべきがあるです。「イヤねえ、実は。」と、来週居てへんのです。私もなんです。体振さんには、云うときますと。天気予報では昼から晴れやのにねえと。

ホンマやで。来週に順延ともなれば、三連休やしナ。参加者、手配大変かと。誰もが、基本原則、九月の三十日で考えてますやんかと。居てたら、代役、やぶさかでも無いけれどや。大いに協力、活躍したげるけれどや。居てへんし、仕方が無いです。
反対には、三十日前提にて、体振役員さん、回って来て、気前佳く、ハイハイと、何種目もの競技出場、ハイ、承知と、承諾してたら、反って、迷惑、手間取らせるになってなあと。「玉入れ」だけなら、応援団からでも、何とかなるですがと。人数来たはっらやけど。

デデデの、前日とするのか、今日になってたですが。
明くると、するのか、日曜日には、病院にお見舞いにも往ってくれたですが。テレビ・カードも買おてやったくれたです。イヤ、別々に見舞いにで、母から聞いて、知ったです。

イヤ、二男を駅に迎えに往ったですが。最終電車、0時37分着のが、京都駅にて、接続のため、7分遅れで出発と、アナウンスがあったです。
イヤイヤ、並河駅は、ローカル線の、ローカル駅。駅員さんなんか、夜には居たはらへんです。そもそもが、引っ越した当時なんか、普通列車でさえが、素通りしたんやでと。
何処かの駅、多分なら、亀岡駅からのアナウンスかと。

遅れ7分が、イツの間にやら、9分となり。へえと。
文句云う先が無いしで、仕方も無いけれどや。定刻頃、ホントなら、一分二分遅れてたですが。二十歳そこそこの男の子、茶髪のです。ハッキリとは、不良っぽいのが、傘差して、大急ぎで、やって来まして。ハアハアと。自動販売機で、切符を買おてまして。
買おたら、鞄を床に、中を必死に物色。

まあ、私が駅に突っ立ってるし。突っ立ってたのは私だけやけど。雨も降ってるしで。迎えの車も五六台、待機してるし、最終マダと、分かるですが。
男の子の様子が余りにおかしいしで。急いでるみたいやしと。ソラ、時間にはなってるのやしで、チと親切心、ムクムクでの、「園部方面か。」と、尋ねたです。ホナラの、「ええ。」と、返事があったし。情報一発、「9分遅れてるわ。」と。
ホナラの、何も云わず。血相替えて、傘は、駅に置いたまま。大した雨でも無いけれどや。来た道、走って往ったですが。何の事やら、サッパリでと。もしかしたらの、何かの忘れモノでもと。多分なら、ソやけれどや。

四五分で、戻って来まして。イヤ、こっちを向く気配は無かったしで。無視、素通りの様子故、こっちからです。「何かあったんかいな。」と。
尋ねたならばの、ヤッとで、こっちを向いて、ニコリと、「ええ。鍵を落としてたんです。」
「助かりました。」と。
何の鍵か知らんけれどや。みつかったんやなあ。
とは、云うてへんです。其れよりも、いの一番、さっきはスミマセンでしたの一言、云えと。無口、無愛想なヤツやナと。近頃のは、こんなモンかも、分からんけれどや。返事をしたダケでも、マシかいナと。遅れ馳せ乍らも、お礼を云うたし、極上、逸品かと。

デデデの、何です。亀岡シミズ病院の話です。ソラマア、病室、色んな話があるです。
されどの、私が入院の時には、そんな変な事は無かったですが。変とは、お婆さんみたいに、「退院したい。」の話トカです。戸棚をガタガタさせたりトカです。
夜中に奇声はあったですが。爺さんでして。一週間程居たはったかと。病室替わって、他界しやはったと。ヘルニアの手術をしやはったですが。死因、癌やったと。ウソか、ホンマかは知らんです。噂で聞いたダケやしで。

或いは、母曰くに、一番奥の人に挨拶してなあと。
してるがなと。来る度、いの一番、誰とは云わずの、周辺に聞こえるよに、お世話になってますと。
帰りしなには、お邪魔しましたと。大きな声です。寝たはったら、知らんけれどや。ソバに往って、起こしてまではナと。ハタ迷惑やし。知り合いでも無いのやしと。

挨拶だけで無くて、こっちを向いたはったら、お辞儀をしてるがなと。まかり間違おても、無言で入室。蚊の鳴くよな、ボソボソのボソの、口、モゴモゴの、何を云うてるのか、サッパリ、曖昧、適当とは違うです。
近頃、そんな輩が多いけれどや。挨拶一つ出来ひん大人がです。大人がしやへんのに、若いのがする筈が無いですがと。

多いです。イヤ、病室には、時々、お見舞いのお方が来たはるですが。其のお方にも、会釈はしてるです。会釈無く、無視されても、一方的にです。礼儀やしで。
先方様には、礼儀、返礼、期待なんか、してへんです。無いを覚悟で御座候でと。
ホンマやで。退院か、部屋を替わったかの、母入院当初の、隣の婆さんの親族やろか。一度だけ、見たですが。ご夫婦で来たはったけれどや。歳の頃なら、私より、一寸上で、入りしなに、黙礼したのに、チラと見て、其れだけやしで。
或いは、黙って、入室。イツの間にやら、居たはらへんとかで。そっちのほが多いです。

イヤイヤ、そんな事云う患者さんも居たはるのかと。挨拶一つしてくれへんと。
男と女、爺さん、婆さんでも、様相違うと思うけれどや。私が南丹病院に入院の時には、お見舞いの人の評論なんか、一切してへんですが。先方様が触れん限りやけれど。触れやはっても、悪口なんか、云うてへんです。精々が、彼女かと、冷やかす程度。へえ、結婚します。ソレハ、ソレハと。
イヤ、実際にあった、話やでと。今でも年賀状の往復してるですが。

事程左様に、挨拶しやはる、しやはらへんも、気にしてへんかったとするのか、常識的にしたはったよなで。十年一昔、人情も大変貌かと。
其れもあるし、むしろ、邪魔やろしと、こっちから、スと、病室、脱走してたです。或いは、脱出されたりでと。
その点、我が母、其の手の要らん事をば、余所様には云わへんです。親戚縁者、私等には、ゾとする事、云うですがと。
(07/10/01)


NO.22 母退院(1) 退院日決まる

イヤイヤ、話を、チと、進めよかと。
云うても、全部が関連あるけれどや。主人公、孫娘の宮参りも、記念写真も終わったですし。息子夫婦が、お婆ちゃんのお見舞いしたら、予定の行事おしまいでして。
母の問題となれば、当事者である、私等夫婦からしたら、切り離す事は出来ひんです。我が一家の話やしで。

イヤ、先日、先月、九月の二十八日、退院の日は決まったです。十月九日にしましょかと。
イヤイヤ、先生が退院の件で、会いたいとの事で。嫁はんと二人して、病院にお伺いしたです。
イヤ、もっと先かと思てたですが。ベッドから一歩も出られへんのにと。正直、そんな状態で、退院されてもナ。家族が困るです。家族云うても、同居家族故、嫁はんと、私が困るですが。
半分冗談、半分本気で、動ける時でさえ、困らされてるのにと。手八丁、口八丁、腹の立つノリでと。

そんな事は置いといて。オイオイに触れるにしまして。
諸般の事情、孫娘のお食べ初めの儀式が終わってから、退院してもらおかと。ソラ、一緒に連れても往けへんしで。お食べ初めが終わって、帰ってからの退院にしたですが。
さもなくば、母を家に置いたままでの、外出難しいです。外出しても、スグにも戻れるの距離でなければナと。神戸では、圏外になるかと。

今の状態では、何があるか。しでかすか。予測が付かへんからで。コレが、長男、同居の問題でして。只でさえ、ほっとけへんのに、一人にしててみいな。転けてたら。下手に火を使われたらと。
話簡単、幼子一人で、留守番させてるよなモンでして。 幼子なら、年数経ったら、お留守番も出来るよになるけれどや。年寄りは反対に、益々、怪しくなるんやわと。
そやから云うて、四六時中の監視、お付き合いもしてられへんですが。

デデデの、とりあえずの話、変な話、正直なる話、当たり前に病院に居てもらうほが安心やしで。先生にも、真正直に事情をお伝えしまして。ホントはねえ。スグにもやけど。ベッドが空いてへんかったら、受け入れられへんですがと。云われた上で、諾と返事を戴いたです。
ソラなあ、空いてるも、何も、現在の部屋、ベッドは12床あるですが。何人やな。5人、4人やったかと。12床あっても、実質的10人程が限度やけれどや。母の近辺、一人も居てへんですし。空いてるのは分かっての、お願いやったですが。

イヤイヤ、デデデの、現在の患者さんとは、別途の話の、同室の患者さんの様子を見てても、お年寄りは、似たよなモンでと。我が母、マダマダ、多少は、マシかいナと。
ホンマやで。「退院したい。」と嫁に訴えたお方は、悪いけど、言語明瞭の、チとだけ、認知症気味かと。退院か、部屋を替わったかの、隣の婆さんも、同様にしての、我が儘、気儘の、思いつくがまま。
人の都合なんか、斟酌無し。

お年寄りの実態知らんかったら。別居で常には接してへんかったら。このお婆さん、変な人やナと、だけやけど。私の目からは、ご家族大変やなあと、大いに同情してるです。
イヤ、病室、他人さんの目があって、この程度やで。家では更に大変なんやと。

デデデの、さての、先月、九月の十七日の話です。
息子夫婦、母にとっては、孫夫婦やけれど。来たら、早速にも、足がシンドイ。揉めと。
イヤイヤ、珍しくは無いです。妹一家も再度のお見舞いにて、足を揉まされたと、云うてたです。私等夫婦になら、そんな程度と違うですが。
足揉めに加えて、靴下、替えてクレ。背中が痒いし、掻いてクレ。湿布を貼り替えてクレと。背中が痒いは、湿布のせいやけど。ナンボ云うても聞き入れへんのや。

まあまあ、妹一家、孫一家には、足揉めだけで、終わってるナと。後は、精々が、毛布を掛けてクレと。
までやったですが。
ソ云うたら、知り合いでも無い、隣の婆さんにも、させられたですが。まあ、カーテン、閉めてクレ。毛布掛けてクレの、簡単なご用やしでと。一緒に居た、二男も、私も、して差し上げたですが。

まあまあ、云うたら、其の程度やし、自制心発揮、隣の婆さんでさえ、遠慮してたかと。確かに、背中を掻け。湿布貼れ。足揉めまではナと。余所様にはさせられへんですが。
母も、孫夫婦には、足揉め程度。私等故に、遠慮もせずにと。色んな要求するですがと。されてるほは、大変なんやで。
其の時には、息子がしたですが。まあ、云うたら、年寄りに接してへんかったらナ。云われたら、ビックリ仰天の、ナカナカ、サと出来ひんですが。

同じ調子で、看護師さん、介護士さんには、やってるのかと。チと心配してるですが。商売云うたら、商売。仕事やけれどや。余所の老人相手に、佳くゾと、頭が下がるです。
ホンマやで。ホンのタマなら、誰でも出来るんや。タマでもしいひんのが居てるけれどや。

モ一発、ホンマやで。
内実、実態知らんから、親を大切にしてあげてやと。抜かせるです。私等からしたら、これ以上、何をせえと云うのかと。我が親ですやんか。云われんでも、出来る事は、精一杯してるです。自分を犠牲にしてでもやってるです。他の誰がしてくれるかと。
イヤ、云うたら、病院やから、安心してと。専門家集団故で。云うても、只では無いですがと。
こんな話、し出したら、キリ無いですが。

イヤイヤ、母入院最初の頃、同室のお婆さんもやってたですが。看護師さんに、湿布貼ってクレの話やけれど。(「老介護NO.2」NO.13母入院(6)隣の婆さん(2)参照)
別段の奇想天外、変人の話では無いです。云うたら、看護師さんには、下のお世話まで、してもろてるのやし。遠慮してへんですしで。湿布貼りなんか、序の口、大した用事でもあらへんですが。
結果、入院、一ヶ月、二ヶ月もしたら、云いたい放題やでと。一緒に居てたら、もっとやでと。お年寄りも、相手は選別してるです。計算してるです。

イヤイヤ、先日、Web新聞にて、拝読したですが。
親を虐(いじ)めるヤツの、筆頭、息子ですて。ホナラの私の事かと。
二番手、娘で、三番手、介護士ですて。親を、老人を、蔑(ないがし)ろにする悪役呼ばわりされてたですが。どんな具合に読んでも、そのよに掲載されてたです。詳細、明記してへんですしで。単純なる表現、そのままやけど。
虐めも中身を書いてへんしと。

あのなあと。
誰が、誰に、どんな具合な聞き方、設問、アンケートしたか知らんけれどや。ええ加減にしとけよと。腹の立つノリ程度で収まらんです。
煮て、焼いて、簀巻きにして、喰たろかと。余りに不味くて、パピプペポの、ペと吐くけれどや。
イヤイヤ、興味本位、舌足らずの、何も知らんとからにの、アンケートしたヤツをです。採用し、掲載したヤツをです。実際にも、名実共、虐めてるヤツが居てるけれどや。アンタ、責める資格はあるのかと。

アンケートしたヤツなんか、親と一緒に暮らしてへんやろナと。してたら、こんな下手な表現、誤解を招くの掲載しいひんです。
親殺し、子殺し、無理心中事件、あるけれどや。子が親の生爪剥いだの話は知らんです。足の爪なら、切らされる事もあるけれどや。爪を剥ぐの発想あらへんです。したら、こっちが大変なんやと。
下手して、深爪かと。下手するが、嫌やから、少なめにしか、切らへんのや。ホナラの回数、増えるのやと。手間掛かるし、困るナと。自分の親でも大変やでと。邪魔くさいでと。自分のでも、邪魔くさいのにと。
そんな事でも、タマの一度なら、誰でも出来るけれどと。一度だけして、やったやったと、抜かすなよと。
こっちは、タマにはご機嫌麗しく無い時もあるです。やってやれへん時もあるです。ホナラの文句タラタラなんやと。ホナラの虐待かと。
モ一度、アホ抜かせと。

イヤイヤ、斯くなる次第で、息子夫婦も、足揉み、毛布掛けで以て、退散したですが。時間居ても、用事が増えるだけやしで。話をしても、喰い違いが出るです。
何か云うし、返事をしてても、聞いてへんです。無関係なる、テレビの話をするですしと。話を真面目に聞いてるのか、してるのかと。入院してるからでも無いですしで。ホナラ、帰ろかと。
イヤイヤ、当然は当然やけどです。長男、二男、母のお見舞いをチャンと予定に組み込んでるし、結構かと。
(07/10/02)


NO.23 母退院(2) 二日違いで大違い

祝、巨人優勝。
五年ブリです。中日に越されたり、何とまの、何の因果か、阪神に追い越されたり。このまま、優勝出来ひんかったら、アホみたいやでと。
特に今期から、クライマックス・シリーズなる、余興が待ってまして。其れに勝利して、日本シリーズですて。
クライマックスねえ。何が、絶頂、最高潮か知らんですが。三チームも参加しんでも佳いのにと。上位ニチームで充分やのにと。云うたら、高がのセ・パ、十二球団で、六チームが争うのやで。半数やで。多過ぎるです。

巨人が一位、優勝やから、云うてるですがと。三位やったら、三チームで佳かったなあとなるですが。何がクライマックスかと。単なる予選です。
ホナラのペナント・レース、旗取り、優勝旗獲得合戦は何の意味があるのかと。予選の陣取り合戦かと。
やるなら、米国方式みたいに、二位同士は、勝率で争うにしたらと。日本シリーズには、三チームで争うですと。

しかるに、この一年、ナンで巨人が盛り上がらへんのか。
決まってるです。四番打者が生え抜きでなかったらナと。以前には、五番二岡に代打を送ったり。此度は一死一塁にて、バントさせてるよではナと。そやから、腹の立つノリでと。
万事、私がとやかくも仕方が無いけれどや。優勝したから、チとだけ、許すですが。

しかるに、しかるにの、巨人が優勝しても、経済効果、知れてるですて。阪神の場合と一桁違うですて。
ソやろなあと。勝っても、優勝しても、私なら生ビール一杯、缶ビール一個も、祝杯しいひんしと。家にあらへんですしで。
精々が、カフェ・オーレ一杯。チビリ、チビチビ。

イヤイヤ、デデデの、朝一番、朝刊を取りに出たら、ポストに紙が入ってたです。
「町民大運動会」の選手の件です。
雨天順延の影響にて、選手が大幅に不足ですて。火曜日の朝やからナ。大抵なら、月曜日の夜中に配布したはるです。私同様、迷惑掛けたらアカンしで、皆さん、中止決定にての、即、連絡しやはったかと。
来週、申し訳無いけど、出られへんと。我が組長もアカンと云うてたですが。選手名簿を見たら、一目瞭然。肝心の体振役員まで、アカンみたいでと。
アレコレ、出るにしてたお方がアカンかったら、其の種目、全部やしと。大方の二割、三割程度が不足になってたですが。

イヤ、日程決める際、誰か一人は進言したと思うです。九月三十日、雨天順延の、十月七日となれば、三連休故、チと苦しいのではなかろかと。ホナラの誰か一人が、大丈夫やでと、世間の常識、考えもせずに、軽くの否定したかと。
イヤイヤ、体振本部役員では無いですしで、内実知らんですが。佳くある話でありましてと。軽くの否定のお方は、何とも思てへんですし。結果的には、大勢、何とかなるです。何とかしな仕方が無いしで。選手が不足なら、棄権するだけやしと。
されどの、泡喰て、調整しんならんのは、町内会の体振役員殿でしてと。

私にしたら、大運動会の、「慰労会」にも顔を出す、ツモリやったですが。呑めへんけれどや。ビールをチビリ、チビチビならばの、多少のお付き合い出来るしでと。
そやけど、「玉入れ」一種で、大きな顔は出来ひんナと。元々、小さな顔やけど。我が組役員の顔もあるやろしと。
イヤイヤ、一旦、出らへんとしたからには、出られへんですし。「慰労会」の時間なら、帰って来てる可能性大やけど、運動会に出もしんとからに、厚かましくも、飲み喰いの場にはナと。
まあねえ、或る意味、珍しくも、体振役員、町内会を一度も回らず、調整もせず。ピタリと選手が決められたですが。土壇場にて、エライ、どんでん返しをされやはったナと。

イヤイヤ、リレーであるとかの、特定種目は回ったはると思うけれど。草刈りの日にも、個別に頼んだはったですが。私等、年寄り、蚊帳の外。
雨天順延、我が記憶には無いです。昨年は途中から雨やったですが。中央突破で、一部競技は中止になったですが。変な話、行事の消化は出来たです。

デデデの、何です。母の退院の話です。
先生には、七時にと指定されてまして。充分なる余裕見て、出たツモリが、七時の五分前に着いたです。
着いて、母の病室に着いたと同時に、天井からアナウンスされて。「柴田さんのご家族は来(こ)られてますか。」
天井向いて、「居てますが。」と。
そしたら、「三階のナース・センターにお願いします。」と。
しかるに、病室、二階です。

早速、出向けば、ナース・センターの面々、何の用事かみたいな顔されて。「さっき、アナウンスされた、柴田ですが。」と。
ホナラの、奥から、出て来た看護師さんが、四階にと。案内しますのでと。しかるに、四階には初めてでして。用事が無いしで。看護師さんに付いて上がれば、構造異なってまして。この階、初めてです。何階まであるのですか。四階までです。帰り方は分かりますかと。まあ、迷路でも無いしで、大丈夫ですと。

斯くして、ナース・センターに到着、先生も居られまして。お世話になります。宜しくお願い致しますと。適当なるご挨拶しまして。
ここにお座り下さいと。ご説明聞きまして。レントゲン写真を見せて戴き、ここが骨折部分ですがと。くっついてますので、痛みは無いですと。まあ、お歳にしたら、回復早いですと。
イヤ、退院後もリハビリ必要ですかと。イヤ、要りませんと。イヤイヤ、助かったです。リハビリ要るなら、一週間に何回かでも、誰かが往復、お付き合いしんならんです。
歩いて通える距離では無いしで、シルバー・カーではナと。バスでもナと。車も運転出来ひんしと。一人で往けとも出来ひんしで。近くでも、送れと命令されるのにと。さりとての、ホットケへんしなあ。
其れが無ければと、ホと安堵の、斯くなる次第の、十月九日に退院決まったですが。

早速にも、病室の母に、退院の日が決まったでと、ホナラの、意外や意外の、退院するに、自信が無いと。
オトトのトットの、トのトのトットの、イヤイヤ、何を隠そお、隠す事も無いです。直前には、外泊を云うてたです。そんな矢先に病院からの連絡故に、外泊なら、退院と、先生のお考えかと勝手に推測したですが。

イヤ、事実、外泊の話を看護師さんにしたみたいやけれど。正直、一人では、ベッドから出られへんのに、困ったなあが。私等の正直なる気持ちやったですが。結果的には、更に話が進んだナと、思たのにと。
しかるに、自信が無いと云われてもナ。今さっき、先生との相談で決めたのやしで。延期したいなら、したいで、結構やし。当人が先生と相談してクレと。要は、お食べ初めで、神戸やしで、居てへんしと。十月九日以降なら、構わへんしと。

そして、二日後の日曜日ですやんか。二男が一足お先に見舞いに往って。帰って来た故、どんな様子かと尋ねたならばの、退院が決まって、喜んでたでと。
へえと。話が違うナと。どっちでも、構わへんけれどや。
斯くして、嫁はんと二人、二男を駅に送ってから、病院にです。ホナラの携帯トイレが備えてあって。
ベッドの中ではあるですが。起きあがってたしで。

嗚呼、これならナと。
云うたら、二日前と様子が全然違うナと。ではあっても、携帯トイレの段階やけど。母曰くに、一人で歩いたら、叱られると。介護士さんと一緒でなかったら、アカンのやと。
まあなあ。病院内で、転けて、怪我でもされたら、病院の責任やしで。
下手に歩かれ、階段でも登り降り、されたら、大変やでと。イヤ、患者さんが、介護士さんと一緒にやったはるを散見するけれどや。特に、お年寄りは怖いです。
ましてや、一ヶ月も、二ヶ月も、殆ど歩いてへんのが、調子に乗って、動かれたら、足も体も、チカラが保たへんです。

私も経験してるです。足の骨折で、ホンの一日、二日、寝てただけでも、足フラフラやでと。
話に関係無いけれどや。一ヶ月もギブスをしてて。外して、スグには歩けへんです。走りも出来ひんです。体力の問題では無くての、足の感覚、違うんや。
どんな具合に歩いてたか。走ったかと。足がギブスのある状態に慣れてしもて。感覚取り戻すだけに、一週間掛かったです。
四十代でもそんなんやったんやで、歳喰たら、大変やでと。母はギブスはしてへんけれどや。
(07/10/03)


NO.24 母退院(3) 受け入れ体制

退院ともなれば、今まで通りでは、アカンです。受け入れ体制必要でして。
ソラマア、母の部屋はそのままなんやし。スコンと入ったら、ええみたいやけれど。二ヶ月の入院にて、若干やけど、家具の配置も替えてるですし。元に戻さんならんですが。
居てへんかったら、居てへんよにで、私等夫婦の都合勝手にしてるですしで。ソラ、一寸でも、居場所にモノが少ないほが、快適でしてと。息子一家が来たら、アカチャンの居場所を確保をしんならんですし。帰ったら、そのままで、空間出来てるしで。
ソラな、何もワザワザ、僅かの不便でも我慢してんならん事も無いですしで。そやけど、帰るならばの、何とかしんならんです。

そんな事より、母の部屋周辺、年寄り向けの配置にしんならんです。
イヤイヤ、今まででも、何回も云うてるです。このほが、ええでと。話簡単、部屋からトイレに往くに、ワザワザの遠回りで、食堂を通ってるですが。出入り口、二ヶ所のモ一方からやったら、トイレに近いし、直行やのにと。
食堂やったら、椅子はあるし。モノがあるし。障害物一杯やのにと。こっちからにしたらと。近いしと、助言しても、何でえな。構わへんやんか。好きにさせてんかと。
何でも、好きにしてるくせにと。

変な話、間に合わん事もあるです。
後の始末がナ。嫁はん、大変なんや。云うても、云うだけ、意地張って、やらへんしと。ええ機会やし、この際と。ゴタゴタ、説得、ご機嫌伺いしてられへんです。
大した、配置替えでも無いしで、先日、長男一家が来た際、息子に手伝わせて、一寸だけ、移動させたです。今まででも、通れんでも無かったですが。何の加減か、気分か、時々なら、通過してるしでと。話簡単、間口を広くと、家具を移動で、通過し易くしたですが。

ホントはなあ。家具も多過ぎるです。
タンスが何棹(さお)やな。三つもあるんやで。デカイのが二つに、中くらいのが一つ。鏡台、テレビに、大物、ベッド。その他、諸々の掃除機、暖房器具にと。狭い部屋を余計に狭くしてと。物持ち、お金持ちです。負けるです。
全部とまでは云わへんけれど。買わさせられてるのが、殆どやけど。

イヤ、障害物を少なくしたほがと。
ホンマやで。自分の部屋で、何回、転けてるかと。転けても、云う事、聞かへんのや。
転けては、腰が痛い。湿布貼れ。さすれ。嗚呼、痛い。痛いと、四六時中、不機嫌な顔して、唸られてみいな。悪態つかれてみいな。たまったモンと違うです。
虐めてるみたいでナと。虐められてるのは、こっちやでと。勝手やないかと、云うてもナ。一つ屋根の下、大豪邸に非ずの、聞いてるだけ。見てるだけでも、鬱になるです。他に逃げ場所あらへんしで。
此度、先の通りの問答無用。嫌なら、出てけと、印籠渡したろかと。
渡しとても、渡せへんけれどや。往く先無く、一人では暮らせへんしで。
イヤなあ、タメを思い、云うてるのに、頑固で困るです。こっちが、悪者みたいに、ああ云えば、口八丁の、オウムの上祐史浩(じょうゆうふみひろ)、減らず口。旗色悪くなれば、土俵が替わるし。捨て台詞で、自分の部屋に退散やしと。話が何にも決まらへんです。
イヤイヤ、クドイけれどの、何処のお宅も一緒。出方、やり方、中身の多少が違うだけ。

しかるに、こっちも、若くは無いです。年々歳喰うし。体力、気力は退化の一途で、経済力はとっくの昔に、瀕死状態。
以前なら、息子共に頼らんでもと。嫁はんと二人で、ヨッコラショと。家具の移動もしたですが。ソラまあ、今でも、やろと思たら出来るけれどや。小物はしてるけれどや。大移動ともなれば、手助け欲しいです。

ホンマやで。母は幸せなんです。文句タラタラでも、思うよに、させ、してくれる人がソバに居てるです。当人、結構やなの、自覚が無いけれどや。私等、どんな事になるのやらと。先の事は分からんですが。
正直な話、気疲れ、我慢も限度で、体力消耗。母より、先に、こっちが、逝ったりと。

イヤイヤ、デデデの、一番最初は、階段に手すりを付けたです。家具を移動する度、邪魔やけど。段には、滑り止めを付けたりで。
イヤ、引っ越した当初、自分の部屋はどしても二階がええと。頑として聞かへんしで。二階にしたですが。危ないしなあ。階段の処理は一番にさせて戴いたですが。
年齢と共に、諸般の事情もあっての、部屋を一階にして。私等が二階に移動したけれどや。
何でも自分中心でなければ、気がスマンです。云うたら、息子共、顔負けの、我が儘、気儘。息子はなあ。チャンと聞いてくれるし、手助けしてくれるですが。

ホンマやで。イツとは云わんの、息子が来てて、二階で寝てるしと。起こしに往くと。
何で起こしに往くのかと。止めとけと。階段が危ないしと、云うてるのに上がってしもて。階段で、転けて、怪我して、面倒見んならんは、私等やしナと。痛いはそっち持ちやけどと。
止めても、止めても、一切、聞かへんのや。
その後で、玄関先で転けたり。家で転んで、圧迫骨折。結果、亀岡シミズ病院に入院したですが。直って、暫くしたら、無茶するのでないかいナと。
ホナラの知らんで。
とは、云えても、ほったらかしには出来ひんしと。

そんな事は置いといて。
年寄りを一人にさせられへん云うても、一人の時もありますしで。火は使うなも、冷たいオカズではナと。可哀想やしで。オカズ一式、嫁はんが造ってるですが。電子レンジで、チンしんならんですやんか。
其の電子レンジの場所がなあ。チとだけ高所。
私等だけなら、充分やけど。母の背丈ではナと。今まででも、チンだけならやってるけれどや。危なっつかしいですしで。この際、電子レンジの場所をば、どしょかと。

されどの、一つを替えたら、総替えやし。電子レンジは、食器台に置いてるけれどや。母の背丈、使い勝手に合わせた台にするのもなあ。そんなに安くもアラヘンしと。ホンの数センチやけどナと。
下手に無茶されても、引っ繰り返るしと。

無い知恵出すにも無かったですが。
とある知り合い、ノコギリで、切ったらと。イヤ、電子レンジ、オーブン・トースターの置き場のある食器台やしで。空間があるです。四角(かど)の材木、切ってしもて、高さ調節したらと。
へえ。結構なる考えでしてと。されどの、素人が下手にやって。チグハグになったらアカンしで。大工さんにでも、頼もかと。

まあ云うたら、アレコレ、移動させて。ゴチャゴチャにして、不便になるよりはと。
最後の手段、食器台を買い替えるにしたって、ン万円は掛かるやろしと。大工さんの手間賃、幾らするのか、分からんですが。ン万円は掛からんやろと。
其れで済めば、これを、あっちに、あっちのを、こっちにと。加えて、大きさによっては、一工夫、二工夫も要るですがの、配置替えせず、今まで通りで使えるしと。スグには、出来ひんけれどや。最善の方法かと。

こんな事、ホンの一例でして。
マダマダ、一杯あるですがと。自分よりも、母の使い勝手最優先にて、私等にとっては不便になるのが多いけれど。ン十年後には、自分等のため、しんならんけれどや。又、様子が違うしなあと。
どっちにしたって、マダマダ、要らんのやけど、今は今やしと。されどの、当人、分かってくれてへんしナと。
(07/10/04)


NO.25 母退院(4) 閑話休題的・お爺さんの話(1) 紅水晶の話

イヤイヤ、デデデの、話が戻るですが。
「ぎおん(祇園)石」での余計な話。
イヤ、孫娘のお食べ初めの石を求めてです。お墓参りのツイデに、八坂神社の下見をしまして。下見をする程でも無いけれどや。
ツイデのツイデに、「石」にでもと。嫁はんとです。

二階が喫茶店で、一階には、宝石類の、「石」があるです。二階の喫茶店には入った事は無いですが。一階の宝石なんか、もっと、用事が無いけれどや。
お食べ初めに相応しい石が無いものかと。様子伺い、探索でして。
イヤ、早速にも、店先にあったです。「紅水晶」、ピンク色の水晶があったです。イヤイヤ、高価なモノでは無いです。千数百円。ええなあと。予算的にです。

しかるに、もっと、色々あらへんものかと、店内に入って、様子を見よかと。何分の宝石屋はんやしなあ。身分不相応、入り難うてねえ。されどの、孫娘のためです。勇気を出してと。
買おても、千数百円の石やしナと。他に極上のがあったとしても、二千円までかと。再度の予算的にです。

云うたら、其の昔ならです。小石なんか、其処等の道端にでも落ちてたです。当世、アスファルト、コンクリートで、地肌が見えへんですが。
ホナラの、その気なら、山にでも、河原にでもと。
そやけどなあ。山でも、河原にでも、落ちてるのはなあ。気が進まへんです。そやからと、地面を掘って、取り出すのもナと。単なる、気持ちの問題やけど。
ホナラの、ホナラで、お食べ初めの儀式も気持ちの問題でと。折角なら、ええのをと。何を以て、ええのか、悪いのか、分からんけれどや。

デデデの、店内横手の椅子にチョコンとお爺さん、テーブルの前で座ったはりまして。当然乍らの、お客では無くての、ご意見番、御大やろかと。されどの、遠の昔に引退したはるのお歳やしで。八十代かと。もしかしたらの九十代。
本来ならばの、商談、相談の場なんやろと。されどの、居たはるしで、邪魔なんやけど。イヤ、私等なら、そんな大層なる話はしやへんしで、一向に構わへんですが。
ホンマもんの宝石でも買うなら。見たいのなら、立ったままでは何ですしで。テーブルにでも座ってと、なるけれどや。クレジット・カード一枚、出しましてと。出しても、残高、知れてるですが。
持ってるだけで、使う用事も無いですがと。クレジット・カードで買うよな高価なモノにも用事があらへんしと。

イヤイヤ、お爺さんに尋ねても佳いですが。チョコンとお辞儀をしましたら、ニコリとされましての、好々爺。
イヤ、他には、お若い店員さん、中年店員さん、お二人共、もしかしたらのお母さんと、娘さんやろかと。ホナラのお爺さんの孫娘と、嫁か、娘なんやろかと。家族でやったはるのかと。勝手に推測。

イヤ、こんなええ場所に宝石店と、喫茶店です。建物はビルです。相当なる資産です。
「石」なるは、イツからあったのか。昨日、今日では無くての、昔っからでと。昔云うてもナ。気がつけば、あったのか。ン十年前に出来たのかは定かで無いです。
クドイけれどの、用事が無いしで。但しの、我が学生時代にはあったよなでと。宝石屋の、「寺内」なら、気がつけば、あったです。ホナラの我がご幼少時代にはあったになるですがと。
これも、四条河原町の北側のは、無くなって。南側の、高島屋の隣のが残ってるですが。

イヤイヤ、デデデの、そんな話はどでも佳いです。娘さん、云うても、二十代か、三十代かのお方に、お尋ねしたです。
お食べ初めの石の事ですがと。
其処から、先の文言、思いつかへんですが。意味合いなら、分かるやろと。

ホナラの、「京都の場合でしたら、鴨川の石とされてますねえ。」と。
ウン、成る程なあと。一発、納得したです。よお、知ったはるなあと。イヤ、祖母からか、親父からか、隣の小母はんから、聞いたよな。聞いてないよなでと。さもありなんと。あらゆる面から、当然至極の、妥当也と。
ホナラの、亀岡やったら、保津川かと。神戸なら、何川か。近くにあるのか、ないかも、知らんですがと。不案内故でと。

鴨川にしたって、どの辺りなら、拾えるのかと。上(かみ)の方なら、出来るかなあと。
とは、聞いてへんですが。此処、ン十年、河原に降りた事があらへんしで。今時、変な話、アベックの溜まり場やしと。場所によったら、アホの溜まり場でと。騒々しいのが多いのやて。
ホンマになあと。京都の若手も質が極端に落ちてるなあと。云うても、余所から来てるのばっかりやけどと。
ホンマやで。今時の学生なんか、格好からして、顔つきからも、云うてる事も、アホばっかし。アホでも入れる大学にしか、入れへんの、ばっかりが此処等で遊んでるしと。
とは、云うてへんけれどや。余計な話やしで。

イヤ、加えて、下手にです。河原のでも、海のでも、石なんか、拾うなよと。
信じる、信じひんがあるですが。悪霊、怨霊、動物霊、地縛霊がくっついてる場合があるですと。要らん事はするべからずと。知らんかったら、知らんで済むけれどと。嫁はんがです。
ホナラの店員さん、昔は処刑もありましたしねえと。
オトトのトットのそやなあと。噂通りの、悪霊、怨霊、動物霊、地縛霊が危険やなあと。
イヤ、昨日、今日の、アルバイトの店員さんとは、違うナと。流石やなあ。よお知ったはるなあと。

そしたら、こんなん、どですかと。紹介されたのが、水晶玉。イヤ、チャンとした玉で、綺麗なヤツです。曇りも、傷もありませんしと、云われて。値段見て、ビックリ仰天の、ン万円。大きいのなら、十ン万円。もっと、大きくなったら、ン十万円かと。
小さいのしか、値段を見てへんけれどや。目の毒と。
イヤ、中くらいので、ビー玉程度で、御守りにでも、出来ますし。喜ばれますよと。
ソラなあ、モノが違うですし。もらえば、誰でも喜ぶですが。

デデデの、こんなん、どですかと、嫁はんが、店先の、紅水晶の処に店員さんを誘導。ン万円から、千ナンボになったですが。
嗚呼、これで、充分ですよ。ブラジル産です。アカチャンはと。女の子です。そしたら、ピンクが可愛らしいですねえで、決まったですが。
紅水晶なるは、又の名を、薔薇水晶。魔除け、金運の御守りとなり、明るい未来を約束し、愛の石とされてるです。クレグレも、値は千ナンボ。
デデデの、お爺さんの話は、次回です。
(07/10/05)


NO.26 母退院(5) 閑話休題的・お爺さんの話(2) 早よ死んだらええのやろの話

まあ云うたら、母に何か云うて、何を云うて来るかは、大凡の見当、ついてるです。
まずは、素直には聞かへんです。反対するです。あらゆるの、屁理屈にてで。或る意味、其処まで、頭が回転してたら、ボケてへんナと。安心したりして。
基本的には、都合勝手、身勝手と思てて、間違い無いです。

イヤイヤ、デデデの、余談で、親孝行の川柳。
「親孝行 したいときには 親は無し」

云うたら、超有名なる川柳でして。意味合い、百も承知の、兎角に引き合いに出されるですが。生きてる内にやっとけよと。
されどの、一句作成者、親孝行なるがどんなモンか知らんナと。した事、無いなあと。そやからの、反省の弁としての、川柳やけど。

返句一句。
「親孝行 してるツモリは お客さん」

下手したら、当世、「親孝行 したくないのに 親が居る」などと、云われてるですが。親子の人情、替わったナと。
そこで、更に一句、「親孝行 する気あるだけ エライなと」

イヤイヤ、私等、親孝行してるツモリはあらへんです。話簡単、家族です。したいも、したく無いもあらへんです。
「親孝行 したいときには 親は無し」
ホントに気があったら、してるです。何としてでも、やってるです。時間が無いは、言語明瞭、云い訳でしてと。家族に何かあって、時間が無いは無いんやでと。
話簡単、優先順位の問題でして。趣味、道楽になら、お金も時間も、ジャンジャン、ジャブジャブやろナと。見え、見えの云い訳スナと。若くして、他界されてたら、別問題としてです。

デデデの、何です。話を戻して、お爺さんの話です。
最初にお断りしとくですが、特別なる話で無いですが。
イヤイヤ、若いほの店員さんと、話をしてる真っ最中。鴨川云々のと。
其処に中年の店員さんが何やら、コチョコチョと、お爺さんにです。コチョコチョの中身、聞こえてへんし、分からんですが。推測なら出来てるです。
多分なら、場所を替えてくれへんかと。
イヤ、私にしたって、店に入って一番、お爺さんが見えたです。見たです。一番に目立つ場所やしで。あの場所に座ってられたら、やり難いやろナと思たです。やり難いも、そんなに大袈裟なるモノでも無くての、他のお客さんからしたらの話です。お客は他にも居たはるしで。

デデデの、聞こえたのは、お爺さんの返事、「早よ死んだら、ええのやろ。」と。
イヤイヤ、耳鳴り症状、聞き耳立ててへんし、文言、定かで無いですが。この程度のなんか、珍しくもあらへんです。邪魔者扱いされたと受け取らはっての、反撃やろと。私等、全容瞬時、理解するです。嗚呼、やったはるなあと。云うてるナと。何処でも一緒やなあと。
加えての、単なる店員さんでは無くての、親子なんやと。
一気、不機嫌なる表情にならはって。私等の時の、ニコリ、ニコニコの、好々爺(こうこうや)とは180度違うです。お爺さんの、親の敵(かたき)でも見るよなでと。

若手の店員さん、私等の手前、なだめに往かはって。ソか、お孫さんかと、分かったですが。
若手のお母さんやろなあ。中年の店員さん、こっちに来やはって、スミマセンねえと。気を使わはったです。ソラ、スグの其処の横手やし。一メートルも離れてへんし。

嫁はん、応答するに、「気にして戴かなくて、結構ですよ。ウチにも、年寄り居てますので。」と。双方、ニッコリしたですが。ソラなあ、私等みたいな、お客でも、お客はお客やし。他人さんなんやしで。気も使わはるです。
イヤイヤ、実際問題、お年寄りの事を知らんかったら、口喧嘩、老人虐待、常から、意地悪、親を退け者扱いしてるみたいでと。仲が悪いナと、受け取るお方もあるやろしと。
信じられんよな話を、信じる人もあるですしで。変な話、虐められてるのは、こっちやでと。云いたいですが。
退け者、邪魔者扱いやったら、店先になんか、居てられへんです。奥に監禁、軟禁、蟄居幽閉。
なら、マシで。別居で、島流し、されたはるです。

ホンマやで。我が母の噂も、町内会で、バラバラでして。
ええお母さんやなあと。イツも、挨拶してくれやはるしと、云う人あれば。色々、云わはるなあ。気が強いナと。評するお方もありましてと。
どっちが、ホンマかとなれば、どっちもホンマやけれどや。原則、余所のお方になら、愛想は宜しいです。ニコニコしてる、人の佳いお婆さんです。

イヤイヤ、私等からしたら、お爺さんにとって、其の場所が居心地がええのやろと。理解もしてるですが。場所がナと。確かに、チとまずいナと。
されどの、ご当人さんからしたら、店内案内もしたいと。出来ると。顔馴染みのお客さんでも来たらと。挨拶の一つでもと、思ての事でしてと。
イヤイヤ、当然乍らの、全ては推測にしか、過ぎひんですが。

先の通りで、家族なんやと。死ねば佳いとは、夢にも思てへんです。ソラまあ、イツかは死ぬけれどや。基本原則、歳の順番やと。逆なら、エライ事ですしと。
正直、聞き慣れた文言やしで。嗚呼、云うたはるナの程度やけれど。一緒に暮らしてへんかったら、表の顔しか知らはらへんのや。表の顔なら、好々爺。常にも、好々爺と思うですが。虫の居所悪いと、暴走するです。
そんな事なら、歳とは無関係に、誰でも一緒やけれどや。或る意味、表と裏の差が大き過ぎる傾向にあるよなでと。私にしたって、表と裏はあるけれどや。自分では少ないと思てるですが。
ホナラの、歳喰たら、同居家族に対してだけ、裏しか無いのかと。裏はホントは表で、実質なんやけど。表面に出してるは、ウソの姿なんやけど。

「早よ死んだら、ええのやろ。」なんか、日常茶飯、常套句。一週間に一回は聞かされるです。死んだら、ええとは、夢々思てへんのにと。
思てたら、病院になんか、連れて往かへんわいと。お見舞いにも、様子伺いにも往かへんし。ほっとくわと。
外からは、見えへん。分からんだけでと。ソラまあ、歳とは無関係の、夫婦喧嘩、親子喧嘩、兄弟喧嘩を外でやるのは、アホウなんです。兄弟喧嘩も子供なら、見境なくやってるけれどです。

モっと、云うたら、当世のお年寄りは、昔と比較をしたら、概ね、質(しつ)が下がってるのでないかいナと。
ソラ、私なんか、祖母とも一緒やったし。今は母と一緒やし。お年寄りには嫌と云う程、接してるです。
ソラソラ、祖母の時と、現在では、我が経験値、情報量も格段の差があるけれどや。世間の状況、情勢、常識までもが違うけれどや。場面、場面は鮮明に記憶してるです。
後日、嗚呼、ソかと。合点する事、度々でしてと。その上で、質が違うナと。考え方が違うなと。老いも、中年もです。
そしたら、当然乍らの若手もです。
以上、あくまでも、一般論としての話です。
(07/10/06)


NO.27 母退院(6) 退院(1)

十月七日、神戸からの帰りしな。阪神高速の北神戸線から、中国縦貫道に入った途端の西宮山口から、宝塚までが、大渋滞。
宝塚まで走るのにと。事故があったみたいでと。
他の道を選択するにも、カー・ナビゲーションがあらへんし。不案内やし。渋滞覚悟で突入したですが。事故は、全く、ホントにハタ迷惑。有料やし、金払て、七キロ程を小一時間、掛かったです。通過した頃には、後片づけ、出来てたですが。
折角、日のあるウチ、明るい間にと、思てたですが。暗い道は、嫌やしで。国道13号線に到着の頃には、薄暮やったです。

其の明くる日は、体育の日。
とは、無関係に、嫁はんと、墓参したですが。しっかり、雨。
以前は、十月十日の特異日やったのにと。ワザワザ、変更しまして、雨とはナと。先哲に学んでへんです。さりとての、週の中日に運動会もやれへんですが。
そんな意味なら、帰った日の七日には、雨天順延の、大井町の、「町民大運動会」やったですが。朝から晴れで、無事に挙行出来たかと。其の気なら、帰ってからでも、運動会の、「慰労会」には、出られるけれどや。競技にも、応援にも出てへんのに、厚かましいです。

イヤイヤ、デデデの、体育の日。
墓参の前に、「ハルキ写真館」には、記念写真の装丁、注文しに往きまして。亀岡シミズ病院にも寄りまして。
イヤ、退院は、九日やけどです。二日間、様子を見に往ってへんしで。テレビ・カードは足るのか。荷物も一部、持ち帰ろかと。入院費もどんな具合かと。諸々の用件にて出向いたですが。

まあ、自分で、靴下も脱げるし、履けるみたいで、佳かったなあと。イヤ、肥えてへんし、出来るですが。歳喰て、若干なりとも肥えてたら、こんな簡単な事でも大変なんやで。体の柔軟性が無くなってるしで。
肥えるも全体的にでは無く、腹が出てたら、アカンです。
そんな意味なら、足が可成りむくんでたですが。リハビリにて、歩き出し、直ってたですが。

デデデの、退院の時刻も、チャンとしとかんとと。再確認で、昼飯喰ての二時ですて。
テレビ・カードは残り十時間。大丈夫と。洗濯するべきの衣類は預かりまして。入院費の明細、確認しまして。まあ、云うたら、二時頃に来るしと。サと出られるよに、しといてやと。

サテの本番、退院です。平日にしたら、案外に駐車場も空いてまして。
嫁はんと、部屋に入ったら、母、準備万端、服装も相応にで、ベッドに座って、待ち構えてまして。スグにも走り出しソな体制でして。喜色満面、「お帰り。」と。
云いそこ間違いやけどです。スデに帰った気分になってるですが。

「嗚呼、来てくれたか。」と、修正しまして。
入院中の家財道具一式、歯ブラシ、コップ、水筒、桶、タオル等々、有り難くも、病院のお方、看護師さんが綺麗に紙袋に収納して戴いてまして。
ホナラの、未使用で、余った、オシメを回収。その他、細々と、当人に確認しまして。廃棄は廃棄で、処分やしと。

斯くなる次第の、部屋の人には、ご挨拶しときやと。
イヤ、嫁はん準備の粗品一品、ティッシュ・ペーパー一箱、一応、形だけやけど、包装したのを人数分、持参してるしで。
イヤイヤ、前日にも、見てたですが。四名様と思てたのが、三名しか残ったはらへんでして。一個余るですが。嫁はんが見せたら、母、早速にもティッシュ・ペーパー三個、小脇に抱えて、杖ついて。配りに回ろとするです。当然乍らの、小脇からポロポロ、こぼしそになって。ティッシュ・ペーパーの箱をです。
三個も抱えたままでは、ベッドから二歩、三歩と、脱出さえ出来ひんのにと。

あのなあと。無茶、横着、しなさんナと。慌てなさんなと。興奮しなさんなと。
自分で配るは結構やけど。持てる範囲の無難の、一個にしたらと。ホンマやで。見るからに危なっつかしいです。一人で、歩くのさえが、危なっつかしいのにです。
ホナラと、嫁はん、粗品を預かりまして、母の回る先、お一人様づつ順番にお渡ししまして。
同部屋のお婆さん、「そんなに気を使てもらわんでも、ええのに。」と。
「何にも、してへんのに。」と。「してもろてるバッカリやのに。」と。

「モ二度と会わんとこなあ。」
とは、母がです。
まあ、単なる、ご挨拶とは思うですが。意味合い、意図、佳く分からんですが。余計な言葉で無いかいなと。「病院では。」と、付いてるならやけどと。まあ、そんな意味でと、思てるけれどや。兎角に、年寄りの文言、聞いては考え込むです。

ホナラの、お婆さんのお一人、「兄さん。」と。
オトトのトットの、今度は兄さんかと。
入院したての頃、隣に居た、お婆さんからは、「旦那さん。」と、呼ばれたですがと。

「テレビ・カード、あらへんか。」と。
あったら、誰かにお渡ししてると思うですが。母の事です。大抵なら、使い切ってるですが。
とは、云うてへんですが。お婆さん、間髪入れずに、「テレビのなあ、カードの入ってる処のボタンを押したら、分かるえ。」と。
そんな事、百も承知やけれどや。納得させるに、ボタンを押しまして。「ネ、あらへんです。」と、示したならば、プイと余所目しやはって。
この部屋の面々、漫画みたいやなあと。

イヤ、母も同じ列のお方が退院の際には、残ったカードを戴いてたです。
600度数あったとか。600ともなれば、半分の、10時間。結構な事です。家では使えへんし、上げたら佳いですがと。くれやはったは、先の、「旦那さん。」の二代目でして。
四十代のご婦人でして。四十代にしたら、チと老けたはったですが。お子様、高校生との事でと。一度、二度、喋ったです。車を停めるに、駐車場が大変ですわ。そんなに多いですか。多いです。
と、まあ、この程度の会話やけれど。お婆さんが、テレビ・カードなんか、くれる筈が無いですやんかと。

イヤイヤ、母も、気持ちの、10度数や20度数程度、余しといたら、ええのにと。ホナラの、戴いての、得心しやはるのにと。
云うても、ベッドの場所が一寸離れてるし。誰にとするも、難しいけれどや。どっちにしたって、「兄さん」のお婆さん、しっかり、したはるなあと。
とは、笑てられへんです。余所は余所。
こっちは、こっちで、マタモヤの、格闘始まるです。
(07/10/11)


NO.28 母退院(7) 退院(2)

WBC(世界ボクシング評議会)フライ級タイトルマッチ12回戦が行われたです。
現チャンピオンの内藤大助(33歳)と、同級14位の亀田大毅(18歳)、歳の差15歳。正直、馬力で、大毅かと、思たですが。ガードを固めて、猪突猛進だけ。流石はチャンピオンです。距離を保ち、手数で圧倒したです。
結果は、判定にて、チャンピオン圧勝。スカッとしたです。

内容的には、戦況不利と見るやの、大毅の喧嘩腰、無茶苦茶、ボクシングで、勘違いの投げ技が出たり。判定待たんと、退場したりで、親が親なら、子も子です。
ヤクザな親父を反面教師に出来ひんのかと。されどの、ダウンもせず、最後まで戦えたは立派です。其れだけに、態度の悪さ、悪餓鬼目立つです。
しかるに、結果が反対やってみい。亀田一派の鼻息、どんな事になってるかと。
そもそもが、自称浪速の弁慶、リングに向かうの道中、何を勘違いの五条大橋渡ってからにと。五条大橋、浪速と違うわい。京都やと。

デデデの、母退院の話です。
振り返れば、母入院当日、病室のベッド数十二床に、十名様やったです。実際、十二名も入れるかどかは別にしてです。
二ヶ月経って。母退院にて、三名様になるですが。
残ったお方は、母と同年配かと。

嫁を看護師さんと間違い、退院したいと、訴えたお方は、一番向こうの窓際にて、寝てバッカリで。向こう向き故、その時一回だけ、お顔拝見。
同じくの窓際、一名様、大人しくて。
テレビ・カードを請求したお方は、部屋に入りしなに、挨拶したら、薄目を開けるです。基本原則、こっち向きに寝てるです。イヤ、挨拶なるは、部屋全体にで、其のお方にでは無いですが。
薄目を開けて、何を観察してるか知らんですが。帰りしなに、「失礼します。」と挨拶したら、頷いてるです。結果、言葉を交わしたは、最終日のみ。喋る用事もあらへんし。

湿布貼ってのお婆さんは一番最初に消えたです。消えて、誰も入って来てへんです。二番手、母の右手のお方で、脳梗塞とかで、四十代かと。寝ても、醒めても、テレビ三昧やったですが。佳くゾ、資金が続くナと。イヤ、ご自身にて、買いに往ったはるです。
誠に以て、大人しくて、喋った事が無いです。イヤ、同様にして、喋る用事が無いけれどや。寝たはるか、居たはらへんかのどっちかでして。タマタマ、戻って来られても、無言のままでして。退院されての、後釜は無かったです。

イヤイヤ、クレグレもの、第三者の私なんかが、入院理由、聞かへんです。全て、母から聞いた話であって。母から故、多少処か、可成りの間違いあるかと。
デデデの、母の左手、「旦那さん。」のお婆さんが、三番手。
暫くして、四十代、高校生のお子さんのお方が同じベッドに陣取らはったですが。矢っ張り、脳梗塞とかで。お子さんが、高校生やのに。受験やのにと。大変やなあと。
成る程の、入院当初は、静かやったです。物静かに、寝たはったです。実際に寝たはったかどかは知らんですが。本当は、事態を深刻に受け止め、悩んだはったかと。マダ、お若いしで。これからやしで。

そして、駐車場の話をしたですが。タマタマ、起きたはったからでして。三週間も居たはらへんかったのではと。ホナラの比較的、軽かったんやろなあ。佳かったなあと。
このお方が退院五番手でして。多分なら、母がテレビ・カードを戴いたです。

順不同の、四番手、病室出入り口のお方で、母に色々、相手して戴いたお方です。イヤ、高校生のお母さんも相手してくれたはったですが。
テレビ・カード代、千円借りたりと。
私等にも、話をして来やはったですが。まあ云うたら、世話好きかと。入院理由、佳く知らんですが。母と同じの圧迫骨折かと。ホントか、母の勘違いか。病院でも転けやはったとかで。
イヤイヤ、それだけしか知らんです。ホントに母の周辺のお方だけでして。他はイツの間にやら、退院でして。残った三名様のは、何で入院かと。多分なら、母と似たよなかと。

ソラ、興味津々、キョロキョロとはしてへんです。して、知っても、意味無いしで。
加えて、年配者の病室とは云え、女性部屋やしナ。正直には、入り難いです。場合により、携帯トイレを使たはるし。イヤ、若手は使たはらへんですが。オムツを交換したりもしたはるみたいな感じがしたりと。カーテンしたはるけれどや。
ホントになあと。看護師さんも大変やで。我が親の面倒さえが大変やのに。余所のお年寄りのオムツを交換したり、携帯トイレの内容物の処分をしたり。
想像絶する、色んな訴え、して来るしと。日常茶飯、慣れたはると思うけれどや。

イヤイヤ、看護師さん、皆様、腰の低いお方バッカリでして。こっちが恐縮する程にご丁寧やったです。
デデデの、しかるに、退院の際の、粗品一品、ティッシュ・ペーパー一箱等々、戴いたは一度も無かったかと。まあなあ、短い期間なら、其処まではナと。二ヶ月も居たらナと。
斯くして、亀岡シミズ病院から退院やけど。残った一個、母、看護師さんに上げるのやと。携帯トイレに置きまして。あのなあと。幾ら何でもナと。ベットに置いとかんとと。

病室出たら、看護師さんが、部屋の外で待ってくれたはって。ワザワザの、エレベーターまで、送って戴きまして。「お大事に。」と。「有り難う御座いました。」と。
エレベーターは二度目やけれど。入院の時と、退院の時とです。私等、若いしで。階段でして。
下りて、暫くしたら、看護師さん、忘れモノですと。先の、ティッシュ・ペーパー一箱、持って来てくれやはって。
イヤイヤ、ソノ、アノ、何です。看護師さんにお礼にと。看護師さんも何人も居たはるけれどや。タマタマの一番最初の入院の際のお方やったです。

しかるに、後は、傷害保険の請求しんならんですが。証明書、戴くに三週間やて。ホンマかいなと。
請求して、スグには下りひんのにと。出ても、ナンボや。日に二千円かと。コルセットの補助金にしたって、即、申請に往ったですが。三ヶ月かなあと、市職員さんから聞いたですが。何でこんなに遅いのかと。
母の場合、高齢者健康保険故、負担一割、一日見当、大凡、二千五百円也。通常の三割負担やってみいな。七千五百円なんやでと。おちおち、落ち着いての、入院してられへんです。

イヤ、悪い事に、別口、農協の傷害保険を解約してたです。年金振り込み先を農協にしてたら、加入出来るですが。イヤイヤ、解約したは、母がですが。
一年で保険代、一万円やのにと。続けてたら、三千円、戴けるのにと。しかも、今まで掛けてて、今年に解約したんやてえ。何とまと。
勿体ない事をと。母の保険も厳重管理しなアカンなと。
(07/10/12)


NO.29 綺麗事は云うてられへん(1)

イヤイヤ、何とマの、オマエもかと。
伊勢の名物、三百年の歴史の、「赤福」。製造日詐称で販売ですて。生菓子、こし餡やでと。傷みが早いのにと。
廃棄が当然でしてと。其の分、高くしてるのにと。さもなくば、社長が喰えと。腹壊して、入院セヨと。ソなる手前が消費期限限度一杯故、余裕見て設定表示してクレと。

ホントに、アホかと。ドアホめがと。悪例、一杯出てるのにと。発覚して、潰れたりもしてるのにと。懲りない面々、社長やなあと。こんな会社、「白い恋人」も、「赤福」も、削除、抹殺したら宜しいです。
社長がアホなら仕方が無いです。恥曝しは、躊躇無くです。

イヤ、「白い恋人」製造再開してるみたいでと。買う人あるからでしてと。甘いなあと。
元々が、甘いお菓子やけれどや。好きやけれどと。ソ云うたら、「赤福」も最近、喰てへんですが。お土産での人気一位、二位がこの程度ではナと。(「母入院NO.2」NO.14母入院(7)隣の婆さん(3)参照)

イヤイヤ、デデデの、全然、知らんかったですが、WBCフライ級チャンピオン内藤大助選手は今回がタイトル初防衛戦ですて。
亀田大毅クンは日本人選手とは初対戦。もしかしたら、日本人との対戦、亀田兄弟では初めてかと。
外人となれば、どんな選手か分からんです。世界を目指す故、何で日本人と試合をするのかと、豪語してたですが。

イヤイヤ、前提、亀田兄弟嫌いです。周辺の大人がもっと問題やけど。
そのうえで、如何なる内容であれ、チャンピオン相手に最終ラウンドまで保ったはご立派ですと。
そのうえで、ヤンチャ坊主、チンピラと、気のええ兄ちゃんが喧嘩してるみたいでと。大毅クンと、するよりも、亀田一家はフェアー・プレーの精神、スポーツ・マン・シップの欠片も無いなあと。教育されてへんしと。
ボクシングは殴り合いの格闘技やけれど。投げを打ったり、足を取ったり、グローブで、相手の目の辺りを擦ったり。何でも有りの、プロレス、K−1とは違うしでと。矢っ張り、最低限の常識が要るです。クドイけれどの、ヤクザな親父、乗せてるマスコミが悪いですが。
イヤ、亀田一家、汚い戦法、選手と見たです。アレで、勝っても、ブーイングやろと。

イヤイヤ、ではあっても、一ラウンド、ゴング一発、ノック・アウトしてへんだけでもご立派でと。そのための、ガードをシッカリ、前に前にの、前進あるのみと。おそらくは、チャンピオンも困ったやろと。反面、迫力もあったです。
攻撃に出たら、どんな具合かと。
思たですが。結局は、大した、パンチが無かったですが。発展途上の子供です。マズは親子の躾、態度を直したらと。

斯くなる次第の、変な世の中。何でも有りと。自分ダケが佳ければ佳しと。金さえ、儲かったらと。
子供達に佳い影響与える筈が無いですが。確かにねえ。お金が無ければ、首が無いも同然。
とも云うですしと。我慢、制限も多いです。お金である程度の幸せも買えるは事実であってと。お金が無い私等、どしたらええのかと。思案するですが。

デデデの、何です。母退院の話です。退院なら、したですが。
ソラ、居てて、便利、居てへんで、不便はあるです。
ソラ、母の部屋の戸締まりしんならんです。朝には、雨戸を開けまして。夜には、閉じんならんです。居てたら、当人任せやし。忘れられてたら、やるですが。

そして、テレビの音。
母の部屋のは音声大。飯喰てても聞こえるですが。居間でテレビを見てましても、聞こえるです。同じ番組なら、ステレオやけど。
加えて、留守をする際、必ず、玄関の鍵を掛けんならんです。居てても安全のため、掛けるけれどや。忘れる事もありますやんか。嗚呼、居てへんナと。再確認したりして。

とまあ、此処までは、宜しいですが。
病院では、一人では、ベッドから一歩も脱出させてもらえへんかったですし。基本原則、オムツをしてたです。退院が決まってからは、一般生活にも慣れるよにと、一歩前進、携帯トイレを使用したですが。
下の問題がナと。

マズは、トイレまでの経路であって。
頑として、ワザワザ、食堂から、往ってたですが。おぼつかへんしで、直行、納得させたですが。直行にしたって、短距離でも、多少の廊下はあるです。
ホナラの手摺りを付けよかと。云うても、変な処に付けられへんし。付け過ぎたら、私等の邪魔やしで。
当人と一緒に、確認しまして。此処と、此処と。今度の土日にでも、やろかいナと。

イヤイヤ、オムツに慣れてしもてと。
イヤイヤ、安全のため、オムツはしてるですが。してるのを忘れてしもてと。反対には、してへんのをと。或いは、間に合わんかったりでと。
イヤイヤ、此処までは、看護師さんにも、聞いてへんです。身の回りの、要、不要の話だけ。
聞いたって、病院なら、お年寄り共通の問題かと。特段に珍しい話でも無いですしで。私等にしても、覚悟はしてたですしで。

そやけど、イザとなったら、面喰らうです。エライこっちゃなあと。今まででも、多少なら、あったけれどや。
トイレの便座が水浸しとか。実弾、くっついてたりと。当人、気がつけば、処置してるですが。気が付けばの話でありましてと。処理しても、不十分やしでと。
その前に、変な話、チャンと便座に座ってクレと。ズレてるでと。或いは、中腰でやってるのかと。ハタマタの、ウォッシュ・レットの水を出す時、立ってしもてるのかと。推測するよな、水の飛び散り具合やしで。
さりとての、入る度、監視も出来ひんしと。監視されては、やってられへんやろしと。
イヤイヤ、テレビででも、やってたですが。姑さん、鍵掛けてへんのは序の口。下手したら、扉を開けっ放し。
あのなあ、病院とは違うしナと。カーテンしてへんのと一緒でと。

イヤイヤ、一々、云い出したら、切り無いですが。綺麗事は云うてられへんです。
云うべきは、云い。守ってもらうべきは、守ってもらわんとと。
それこそ、大豪邸に非ずの、金満家でもあらへんのやし。年寄り向けに全面改築、よしませんし。出来る範囲しか、出来ひんです。ましてやの、ホテル、旅館、病院、相応の高額所得者向け有料老人ホームとは違うのやと。

イヤ、今までなら、母はそんな感覚で居てたですしで。
家族なんやし。共同生活なんやしと。余計な手数掛けさせんよにと。何処まで、やってくれるか、出来るか、する気があるのかも、分からんですがと。
ソラ、今までにも、度々云うてる事なんやけどと。この機会にモ一発、守ってや。やってやと。
気分が佳ければ、頷いてるけれどや。
(07/10/13)


NO.30 綺麗事は云うてられへん(2)

とある、JRの踏切にて。
カンカンカンと、警報鳴ったです。幅約50メートル。私は殆ど、渡ってしもてたですが。大急ぎで、小走りでと。遮断機が下りるまでにと。
向こう側からは、二人の女性、杖を持ったお婆さんと、その付き添いかの、娘さんか、奥さんが、踏切に入った途端やし。若いほが、「えっ。」と、一声、引き返そとしたですが。お婆さん、「大丈夫や。」と。
聞いた、若いほ、モ一度、「えっ。」と。
聞いてた、私も、「えっ。」と。

若いほの女性だけやったら、心配しいひんけれどや。杖突いたお婆さんやで。丸々の50メートルやで。スグには列車も来いひんけれどや。急いで、転けたらどするやと。私等が歩くよりも遅いくせにと。
ハッキリとは、付き添いが居てるし、こんな時だけ、気丈夫でして。一人なら、よしいひんです。自信が無いからで。そやからと、誰かがソバに居たら、足元覚束ん様を示すです。

イヤイヤ、行き掛かり上、知らんフリも出来ひんやんかと。渡り切れるかどかを見守ったです。見守って、転けたら、どしょかと。私にしたって、若くは無いです。還暦です。
小走りにて、転けたら大変やと思うですのに、お婆さん、我が母とホボ一緒の年齢やでと。ホナラの付き添い女性も還暦かと。孫娘で無いは確かやけれど。
余計なお世話の、中途半端な年齢差の四十代かと。まあ、何でも結構やけどです。

転けやはって、助け出すにもナ。来た道、反対方向に往かはったんやしナ。まあ、通過までの待ち時間長いし、間に合うと思うけれど。
イヤイヤ、当たり前に、反対側の遮断機も降りまして。左右の遮断機の隙間から抜け出たですが。見届け、その場をサイナラしたですが。お婆さんも頑固やなあと。
転けてみい。病院往きやゾと。当人も大変やけど。家族も巻き添え喰て大変なんやと。列車が四本のどの線路を通過か分からんけれどや。
要は、こんな場合、渡るを止まれば、可愛いのにと。歳喰たら、こなるのかと。

イヤイヤ、警報、カンカンカンの前と後では、足の運びが全然違うです。
杖ついて、お婆さん、お婆さん、したはったのが、まるでの、杖を振り回すかの如くに小走りしやはって。付き添いなんか要るのかと。漫画やなあと。

イヤイヤ、デデデの、退院の日の話です。
家の前に車横付け、母を車から出しまして。嫁はん、杖を手渡し、体を支えまして。玄関から、扉までの、数歩を母必死。「ここで転けたら、病院に逆戻りや。」と。
ホンマやで。逆戻りで済めば佳いけれどや。しかるに、そんな具合に注意してたら、転けへんけれどや。スグに横着するですしと。
初心忘るるべからずと。

大体が、歩くなら、歩く。お茶を飲むなら、座って、飲む。テレビを見るなら見るで、一つに神経集中するならやけど。余所見したり、話をしたりの、二つ、三つを一気にやったりと。
ホンマやで。歩き乍ら、お茶飲み乍らの、テレビを見たりと。お行儀が悪いゾと。何で、私が親にお行儀の躾からしんならんのかと。イヤ、何度云うても、聞かへんです。そんな調子で、曾孫に接するなよ。教育上、悪いしなと。

ホンマにホンマやで。元々が横着やのに、歳と共に横着の範囲拡大、増幅してるです。掲載してるのなんか、ホンの一部やでと。綺麗事云うてられへんでもです。
ソラなあ、幾ら何でも、親子なんやし。限度があるです。親子で無くとも、限度があるです。抑えて、抑えて、相当に抑えてるです。

デデデの、母、帰宅一番、自分の部屋に入って、大声にて、「嗚呼、ゴクラク、極楽。」と。
大声やから、聞こえてるですが。
家族、親子、親しき仲にも礼儀ありの、有り難うの一言、遂に、あらへんのかと。私にでは無く、特には、嫁はんにや。入院中は勿論、これからが数段大変なんやと。
ホンマやで。自分の事だけやんかと。近頃のお年寄りは、躾がなってへんです。子の顔を見てやりたいと。
オトトのトットの、ソか子は私かと。

イヤ、反面教師と見てるです。
自分がやってたら、分かるのと。当たり前と、思てるからでと。当たり前とは違うゾと。世間を見てみい。冷たいゾと。
クドイけれどの、祖母との比較もしてるです。世間のお年寄りも冷酷、冷静、観察してるです。その他、諸々もですが。祖母も頑固は頑固やったですが。子にも、孫にも、やるべきは、やってたです。孫とは、私と妹の事やけどと。祖母としての、理想型を彷彿、教えてくれてたです。
最近のお年寄りは、外見と中身が違い過ぎるです。身勝手、横着です。当然、人にもよるけれどや。

デデデの、何です。病室での話やけれど。
誰とは云わんの、知らんしで。ハッキリとは、病室のお年寄りの大多数やけれど。
入った途端、鼻をツンと刺激の臭いがしたですが。話簡単オシッコの臭いで。アンモニアの刺激臭ですやんか。そんなに、キツクは無いですが。数秒もしたら、慣れるけれどや。

母曰くに、携帯トイレが壊れてるのか、オシッコが漏れるですて。
ホンマかいな。ウソやろナと。携帯トイレのせいにしてるだけやで。正直に云わへんだけでしてと。
イヤイヤ、母だけが犯人でも無いです。但し、母もやったみたいでと。イヤイヤ、話簡単、チャンと出来てへんのや。下手したら、オムツをしたまま、やってしもたり。チャンと外さんとです。ハタマタの、便器にチャンと座らずにです。
皆様、母と同じよな事をしてるです。看護師さんも大変やナと。一応は、携帯トイレ用消臭剤も買わさせられるですが。病院からの指示でして。800円也やったです。病院の売店にて。
よって、臭いもその程度で収まってるかと。
ソラまあ、携帯トイレも、トイレなんやし。モノがモノなんやし。色んな人が使てるのやしと。気色が悪いは確かです。

しかるに、携帯トイレの中の容器は簡単に取り出せるです。小型のバケツみたいなモンでして。オシッコがしたたり落ちてるのなんか、あらへんです。床に流れてるのは散見したですが。
容器がヒビ割れでもしてたら、看護師さんが、即、交換しやはるです。

イヤイヤ、退院、即の、家でもやってくれたです。おそらくは、病院でもで。
オムツをし忘れで、オムツ癖が付いてましてと。自分のベッドにやってしもたです。イヤイヤ、責めはしいひんです。想定内の、正直、予測はしてたです。アカンか。矢っ張りかと。
早速にも、嫁はん、ベッド用シートを買いまして。そんなのがあるですて。オムツみたいに、水気吸収してしまうのがです。
(07/10/14)