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雑談<NO.165>

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NO 表題 起稿 起稿日
雑談NO.166
1790 CPU今昔物語 CPUとパソコンの黎明期を振り返る(日経xTECH、2015年) 磯津千由紀 18/11/13
1789 博士しか相手にされない欧米、博士を必要としていない日本(日経xTECH、2017年5月19日) 磯津千由紀 18/11/13
1788 日本の病院の現状(良いところ)3題(毎日新聞、9月~11月) 磯津千由紀 18/11/13
雑談NO.164

NO.1788 日本の病院の現状(良いところ)3題(毎日新聞、9月~11月)<起稿 磯津千由紀>(18/11/13)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/13 (Tue) 15:50

副題=長い待ち時間は日本の病院が“がんばっている”証拠 ER Dr.の救急よもやま話 志賀隆(毎日新聞「医療プレミア」、9月24日)

 こんにちは。


 病院が頑張ってるからこそ待ち時間が長いのだといいます。
 待ち時間の見当を表示する病院が増えています。聖隷浜松病院では、科受付でページャを渡されました。


> 病院の待ち時間(前編)

> 「なぜ日本の病院はこんなに患者を待たせて平気なのか?」という週刊誌記事で、大学病院の眼科を受診して待たされた著名な作家が「天罰が下るよ」と怒った話が紹介され、ネットやツイッター上で大きな話題になりました。「病院の待ち時間」について2回に分けてお伝えします。

≫ <「有料救急車&完全予約制」パリの医療事情>⇒
≫ <救急外来受診前 準備したいモノ&コト>⇒
≫ <世界がうらやむ英国保健サービスの内情>⇒
≫ <「名医リスト」では名医に出会えない>⇒
≫ <あなたの知らないあなたを見つけるために>⇒


> 待ち時間はあっても、日本は患者本位の医療を心がけている

> 結論からいうと、私は「病院の待ち時間を減らすのは結構難しい」と考えています。なぜなら、日本の医療機関は諸外国と比べ、予約なしで当日外来を受診する患者さんを、その日のうちに診察しようと努力しているからです。

> 特に、都心の大学病院には専門性の高い医師が多くいるので、その医師の外来当日に受診したいという患者さんが多く訪れます。米国や英国では「緊急性」がない限り、予約なしの患者さんが当日専門医の診察を受けることはまず困難です。

> というのも、英米では日本よりも医師の働き方改革が進んでいて、長時間労働にならないようにきっちりとした「予約制」を採用しているからです。予約枠が埋まっている専門医に診察してもらうのは非常に難しく、私の勤務していた米国の「メイヨークリニック」でも、医師によっては数カ月程度の予約待ちがありました。待つことができず、救急外来を受診する患者さんによく遭遇しましたが、残念ながらほとんどの場合、緊急性はないので、ある程度の検査をした後、「明日の朝外来に行って、診察してもらえるかどうか自分で確認してください」と伝えるしかありませんでした。

> 日本では、「緊急性がなく、予約もいっぱいなので診察は無理」と断ることをなるべく避けようとします。当日来院した患者さんをその日のうちに診察しようと努力する医師、医療機関が大多数ではないでしょうか? そのため、米国のような週単位、月単位の待ち時間は生じません。つまり、当日待ち時間の長さは、医療従事者が「患者さん本位」の姿勢を貫こうとする「日本型医療」の結果、と言えるのです。


> 待ち時間にイライラするのはなぜか

> とはいえ、待ち時間が長いとイライラしますよね。待ち時間がイライラの原因になる理由はいくつかあります。診察がいつになるか予想できない▽その場を離れることができない▽想定していた待ち時間より長い▽待ち時間を有効に利用できない--などです。

> 「予想できない」点については工夫も進んでいます。テーマパークでは「入場まであと30分」などと、おおよその待ち時間を表示するところが増えていますが、救急外来でも、徒歩で訪れる比較的緊急性の高くない患者さんのために、診療部門の混雑状況に応じて待ち時間の目安を掲示しているところが増えています。

> 「ただいまの待ち時間は90分です」と掲示することで、「早く!」という期待値が下がり、「やむを得ない」「そんなに待つなら他の病院に行こうか」となることが多いのです。

> 米国では、より合理的に待ち時間を掲示する病院もあります。高速道路の幹線道路沿いの広告看板に、救急外来の待ち時間をリアルタイムで掲示しているのです。米国らしい合理性ですよね。このような掲示は患者にとってはありがたいものですが、待ち時間の正確性や、表示された時間が、治療の優先順位を決める「トリアージ」までの待ち時間か、医師の診察までの待ち時間のどちらなのかわかりにくいという議論も起きています。


> 呼び出し機で待ち時間を有効活用

> 「その場を離れることができない」ストレスは、フードコートで目にする「呼び出し機」で低減できるでしょう。食事を待つ客は空腹から待ち時間をより長く感じます。待ち時間の間に飲み物を買いに行ったり、別の店でちょっとした買い物をしたりできれば、時間を有効利用できます。東京都立小児総合医療センターでは実際に呼び出し機が使われており、診察時間が来ると音や振動とともに、診察室の番号が呼び出し機に表示されます。

> 呼び出し機を使って、患者さんが待合スペースを離れることが最も有効な対策ですが、その場から動けない場合でも、待合室にWi-Fi(公衆無線LAN)を設置してウェブ作業が可能な環境を作る▽雑誌や本を多く置いて待ち時間の間に読書できるようにする▽テレビ(音声なしで字幕とするところが多いようです)を見られるようにする--などの対策は可能でしょう。歩きスマホなど問題はあるものの、スマートフォンの普及は待ち時間の“イライラ解消”に大きく貢献したと私は考えています。

> では、当日待ち時間を短くするために、日本の医療機関が予約制を徹底したらどうなるか。次回解説します。


>   ×   ×   ×

> (参考1)待ち時間をリアルタイムに掲示するアメリカの救急部門についての記事

> (参考2)東京都立小児総合医療センターの呼び出し機についての説明:
<消滅・22/07/07>

> 志賀隆

> 国際医療福祉大学准教授/同大学三田病院救急部長

> しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て17年7月から国際医療福祉大学医学部救急医学講座准教授/同大学三田病院救急部長。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。

<参考=「長い待ち時間は日本の病院が“がんばっている”証拠 ER Dr.の救急よもやま話 志賀隆」(毎日新聞「医療プレミア」、9月24日)>
<消滅・24/01/13>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/13 (Tue) 16:08

副題=日本の病院が予約制を徹底したらどうなる? ER Dr.の救急よもやま話 志賀隆(毎日新聞「医療プレミア」、9月26日)

 こんにちは。


 続きです。
 待ち時間の短縮は困難であろうといいます。


> 病院の待ち時間(後編)

> 前回、「病院の待ち時間を減らすのは結構難しい」と考えていることをお伝えしました。日本の医療機関は、予約なしで当日外来を受診する患者さんをその日のうちに診察しようと努力しているからです。では、予約制を徹底したらどうなるでしょうか。

≫ <24時間往診も 連帯精神が支えるフランス医療>⇒
≫ <もう迷わない!救急病院 選び方のポイント>⇒
≫ <「丁寧な診察」は理想だけれど…>⇒
≫ <スマホで相談 子どもの不調、親の不安>⇒
≫ <医療費を払ったら税の控除の確認を>⇒


> 予約制の徹底で診断や治療が遅れる心配も

> 病院の待ち時間を短くするために効果的な対策は、(1)予約制を徹底する(2)予約外でかつ緊急性のない患者さんには翌日以降の受診をお願いする(3)外来に十分な医療従事者を配置する--であろうと考えます。

> しかし、(1)と(2)は結果的に、「患者さんへの当日対応」という日本の医療機関の努力を否定し、病院へのアクセスを遮断することにつながるので理解を得にくいと思います。またその結果、診断や治療の遅れが患者さんの不利益につながる心配もあります。

> では(3)はどうでしょうか。これもなかなか難しいのが現状です。病床数の少ない公立病院がここ5年ほど、どんどん赤字経営に陥っていることを示すデータがあります。(参考1)。さらに病床数の多い病院でも経営状況は悪化しています。

> 外来受診の緊急度と重症度は入院患者と比べて低いので、診療報酬は「外来<入院・手術」です。これは理にかなった設定ですが、反対に、外来で働く医師の待遇を手厚くする▽外来の呼び出し機を導入したり、待ち時間をウェブサイトで掲示したりするICT(情報通信技術)導入費用に診療報酬をあてる--ことが可能かというと、国の財政状況から難しいのが現状でしょう。また残念なことに、救急外来の待ち時間短縮で、医療の質を表す他のデータが改善するかどうかを検証したところ、あまり効果がなかったという報告もあります。(参考2)


> 受診抑制につながる医療費の「人頭払い」

> 待ち時間短縮のためにできることとして考えられるのは、大病院の外来受診の際、患者さんの経済的負担を増やすことで来院者を減らし、外来中心のクリニックや小規模病院を受診してもらうことでしょうか。実際、厚生労働省は紹介状のない初診患者が大病院を受診する際には、「選定療養費」を徴収するよう病院を指導しています。病院の医師の業務は外来だけでなく、入院管理、手術、検査、当直、研究、教育など多岐にわたり、すでにオーバーワークです。「がんばれ!」と叱咤(しった)激励するだけでは外来患者を抑制することが難しいのです。

> 今の医療費の支払い方式は、診察をすればするほど病院収入になる「出来高払い」ですが、患者さんが診療所などに登録し、医療機関は登録人数に応じて診療報酬を受け取る「人頭払い」(人頭制)にしてみることも一つの方法です。米国や英国で採用されており、外来受診抑制につながっています。しかし、今までアクセスが容易だった大病院を受診できなくなることで、患者さんの不満が高まる可能性もあります。


> 救急外来受診のビデオ上映も効果的

> 実際に効果があり実践されていることもあります。救急外来の待ち時間を有効活用するために、胸やみぞおちが痛いと訴える患者さんが来たらすぐに心電図をとる▽足や手が動かないなどの麻痺(まひ)の症状があり、脳卒中を疑う患者さんにすぐにCT(コンピューター断層撮影)検査をする▽手や足が変形している患者さんは、看護師が医師に声をかけて簡単な診察後にX線撮影に案内する--などです。

> また、救急外来でどのようなプロセスを経て診療が進むのか、救急以外のクリニックを受診するにはどのようにしたらいいかを示したビデオを待ち時間に見せるようにしたところ、患者さんの満足度が上がり、救急以外への受診が増えたという研究もあります。(参考3)

> 病院の待ち時間が長い理由と、その解消に向けた取り組みを紹介しました。今後も患者さんのために、待ち時間を短縮する▽待ち時間の目安を伝える▽待ち時間の有効活用の仕組みを作る--などの対策に取り組みたいと思います。そして、医療の質と国民の医療への満足度を高めるために、医療従事者と患者さんとで現状を共有し、より良い医療政策と制度を考えたいと思います。


>   ×   ×   ×

> (参考1)公立病院の経営改革に関する内閣府の資料。図表2は病床数ごとの経営データを示したものですが、基本的にどの規模でもすべて赤字です

> (参考2)救急外来の滞在時間を減らすことによって医療の質がどうなったかを検証した論文:
<消滅・20/04/09>

> (参考3)救急外来で診療のプロセスをビデオで見せることによって患者さんの満足度が向上することを検証した論文:
<消滅・22/10/16>

> 志賀隆

> 国際医療福祉大学准教授/同大学三田病院救急部長

> しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て17年7月から国際医療福祉大学医学部救急医学講座准教授/同大学三田病院救急部長。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。

<参考=「日本の病院が予約制を徹底したらどうなる? ER Dr.の救急よもやま話 志賀隆」(毎日新聞「医療プレミア」、9月26日)>
<消滅・24/01/13>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/13 (Tue) 16:28

副題=最善の医療をスムーズに受けるために 病院選びのコツ 医療・健康Tips(毎日新聞「医療プレミア」、11月5日)

 こんにちは。


 素人目にも軽症と分かっていながら、すぐに病院を受診する人が多すぎます。まず、かかりつけの診療所を受診すべきです。
 尚、日本でも家庭医を導入すべき(英国式ではなく米国式を)という機運が盛り上がったこともありましたが、最近は、とんと聞きません。


> 病気になったとき、初診で大きな病院に行ったり、いくつもの病院を「はしご受診」したりしていませんか。ここには、医療費が余分にかかるだけでなく、適正な治療を受けられない、治療が遅れるなどの恐れが。最善の診療をスムーズに受けるには、どのように病院を選べばよいのでしょうか。

≫ <もう迷わない!救急病院 選び方のポイント>⇒
≫ <日本の病院が予約制を徹底したらどうなる?>⇒
≫ <長い待ち時間は日本の病院が“がんばっている”証拠>⇒
≫ <海外旅行中の病院 どう探す?どう使う?>⇒
≫ <「病院に行ったら収入が減る」人たちの健康格差>⇒


> 「とりあえず大きな病院」は間違い

> 具合が悪くなった時に、「もしかしたら深刻な病気かもしれない」「早く治してもらいたい」という気持ちから、近くの診療所ではなく、いきなり大学病院や市民病院などを受診する人がいます。しかし、実は大きな病院だからといって、診療所よりよい治療が受けられるわけではありません。大きな病院ほど、予約の取れる日がだいぶ先になってしまったり、診察までの待ち時間が長くなる傾向にあり、その間にさらに体調が悪化してしまっては元も子もありません。

> また、大きな病院では、細分化されたいくつもの診療科に分かれています。そのため、初診で病院に来たものの、自分がどこの科で診てもらえばいいかがわかりにくいことがあります。

> 例えば、胸のあたりに痛みが出て、その原因が食道にあるとします。しかし、患者本人は「心臓の病気かもしれない」と考え、循環器科を受診しました。その結果、心臓の専門医から「特に悪いところはありません」と診断されます。納得のいかない患者は、別の循環器科を受診したり、あるいは「それなら肺の病気だ」と呼吸器科を受診したりします。このように、複数の病院や科を受診するはしご受診(重複受診)も、治療が遅れる原因になります。

> また、病院を変えるたびに何度も同じような検査をすることになったり、さまざまな薬を処方されたりすることもあるため、かえって体に悪影響を及ぼす恐れもあるのです。


> 病院は役割分担をしている

> 病院は役割と機能によって、以下のように分類され、互いに連携を取っています。

> 病院によって機能や役割にちがいがあり、得意としている分野も異なります。たとえば大学病院などの特定機能病院では、一般の病院では難しい専門性の高い医療を提供しており、難病の治療や高い技術をともなう手術や検査を受けることが可能です。また、医療や医師の技術向上を目的とした、研修や研究の場としての側面も持っています。かぜなどで大病院を受診する人が多いと、こうした本来の役割を果たすことができなくなってしまいます。

> 患者が必要な治療を適した病院で受けられるようにするには、病院がそれぞれの役割を果たせるよう機能を分担することが重要です。そのため、まずは一般病院・診療所で初期治療を行い、高度な検査や手術、入院、専門的な治療が必要と判断された場合は地域医療支援病院や特定機能病院へ患者を紹介します。逆に、状態が安定した患者や、在宅治療などが可能になった患者は、再び一般病院・診療所で診療することになります。救急車を呼ばなくてはならないなどの緊急性がない限り、まず行くべきは、「一般病院・診療所」に分類される病床数19以下の小さな病院や、開業医によるクリニックなどです。


> 初診は近くの診療所・一般病院へ

> 厚生労働省による取り決めにより、病床数が200床以上ある大きな病院を受診する場合、ほかの医療機関の紹介状がないと、初診時に治療費とは別に「選定医療費」※を患者側が負担することになります。そのため、初診は近隣の診療所・一般病院を受け、必要に応じて大きな病院を紹介してもらうことで体に余計な負担をかけずにスムーズな治療が受けられるだけでなく、医療費をおさえることにもつながります。診察の待ち時間も、診療所・一般病院の方が短い傾向にあります。普段から近くの診療所・一般病院に「かかりつけ医」をもって、いざというときに「どの科を受診したらいいか」を相談できるようにしておくとよいでしょう。

> ※選定医療費の金額は病院によって異なります。また、労災など特定の条件により選定医療費が請求されない場合もあります。詳細は、各医療機関にお問い合わせください。


> 継続的に診てもらうことのメリット

> かかりつけ医とは、病気になったときに毎回診察してもらう「身近なお医者さん」で、ホームドクターとも呼ばれます。普段健康な人がかぜなどで体調をくずしたときの診察や、状態の安定した生活習慣病や慢性疾患の治療などを担います。

> 専門的な治療が必要になった場合も、どの病院のどの診療科を受診すればよいか判断し、紹介状を発行してくれます。そのため、病気や健康状態について気軽に相談できる医師を見つけ、日ごろから信頼関係を築いておくと安心です。医師も継続的に診ている患者の方が、普段とのようすのちがいに気づいたり、過去の検査データを参照したりできるので、適切な治療につなげやすくなります。

> 総合的な健康管理に関しては、内科のかかりつけ医が頼りになります。加えて、歯科、眼科、皮膚科など、持病や専門分野によって複数の科にかかりつけ医を持つとよいでしょう。


> かかりつけ医の選び方

> 大きな病気を患っている最中に、信頼できる医師を一から探すのは難しいものです。軽いかぜをひいたときなどに、近隣の診療所を受診して、自分に合ったかかりつけ医を探してみるのも一つの方法です。

> かかりつけ医を選ぶポイントは、次のとおりです。

> ・通いやすい

> 具合が悪くなったときに真っ先に行く場所なので、自宅や勤務先から通いやすい場所にあることが何よりの条件です。また、「予約しなくても受診できるか」「インターネットで予約ができるか」「待ち時間が短いか」などもチェックしておくと、受診がスムーズになります。

> ・コミュニケーションがとりやすい

> 適切な治療を受けるためには、医師にしっかりと症状を伝えることが肝心。とはいえ、人間同士の関係なので相性の善し悪しはつきものです。「この先生には話しやすい」と思う医師を選ぶとよいでしょう。

> ・近所の評判がいい

> 「せっかく診てもらうなら、できるだけ腕のいい医師に」と考える人がほとんどでしょう。その際の判断材料として、「診断が的確」「少ない処方でよく効いた」などといった近所の評判は有用です。ただし、インターネットの口コミなど、匿名の情報は参考にしないこと。また、最終的には実際に受診してみて、自分の目で判断しましょう。


> 治療方針・実績などを確認

> かかりつけ医との信頼関係があったとしても、たとえば、がんなどの命に関わる病気で紹介を受ける際には「本当にこの病院でいいのか」と不安になるのも当然です。そうした場合は、自分が治療を受けたい病院への紹介状を書いてもらうこともできます。

> 病院を選ぶ際は、行っている治療の内容、実績、専門医の有無などをホームページで確認しましょう。

> また、「通院回数を少なくする」などといった病院の治療方針、院内の雰囲気がよく入院したときに快適に過ごせそうか、といった点もチェックしておくと安心です。


> 客観的な情報で判断を

> 病院を選ぶうえで、インターネットやSNSの口コミ、医療関係者の著したいわゆる「病院のランキング本」などを参考にする人もいます。しかし、これらの情報には、個人の主観によるものも含まれています。各医療機関が公表しているデータなど、客観的な情報を参照して病院を選ぶようにしましょう。


> 監修:寺下謙三(寺下医学事務所 代表主侍医)

<参考=「最善の医療をスムーズに受けるために 病院選びのコツ 医療・健康Tips」(毎日新聞「医療プレミア」、11月5日)>
<消滅・24/01/13>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/01/12 (Sat) 04:38

副題=医師の働き方改革:年1900~2000時間上限 地域支える勤務医残業 厚労省案(毎日新聞、1月12日)

 おはようございます。


 日本の病院の医療は医師の長時間労働で支えられていることを再認識しました。
 月160時間の残業、私も経験がありますが、常態化したら「私生活」は殆どなくなってしまいます。


> 厚生労働省は11日の医師の働き方改革に関する有識者検討会で、地域医療を支える医療機関の勤務医の残業時間の上限について「年1900~2000時間」とする案を示した。検討会は厚労省案を踏まえて議論を進め、今年度末に具体的な規制案をまとめる。


> 医師の残業規制について厚労省は「一般的な勤務医」「地域医療の核となる医療機関の勤務医」「専門性や技能などを高めようとする若手医師」に分けて検討している。

> 11日に示された厚労省案は、一般医師については過労死の労災が認められる目安(残業月80時間)を基に、休日の勤務も含め年960時間を上限とした。

> だが、厚労省の調査によると、病院勤務医の1割に当たる約2万人が月160時間以上残業をしている。一律に規制すると地域医療に影響が出る恐れがある。

> このため、地域の中核となる医療機関に勤める医師については、「年1900~2000時間」を提案した。月160時間程度に相当する。その上で、2035年度までの暫定措置とし、36年度以降は一般の勤務医と同じ年960時間とする。

> 「地域医療の核となる医療機関」の要件についても、年度末までに「緊急性の高い医療ニーズに対応する」など具体的に定める。

> 一方、高い専門性や技能を求め、労働時間の制約を受けずに働きたい若手医師については厚労省は案を示さなかった。

> 一般の勤務医より残業時間の長くなるケースについては、健康維持のための措置を義務づける。終業から次の始業まで一定の休息を取る「勤務間インターバル」を「9時間以上」とすることや、「連続勤務時間28時間まで」などが示された。

> 今年4月に施行される働き方改革関連法は、一般労働者の残業時間の上限を「年720時間」とし、休日出勤を含めても年960時間が上限になる。

> しかし、医師については医療体制への影響を考慮し同法の規制対象から外れている。厚労省は24年度から医師の残業を規制する方針で、検討会が具体案を議論している。【酒井雅浩】

<参考=「医師の働き方改革:年1900~2000時間上限 地域支える勤務医残業 厚労省案」(毎日新聞、1月12日)>
<消滅・24/01/13>


NO.1789 博士しか相手にされない欧米、博士を必要としていない日本(日経xTECH、2017年5月19日)<起稿 磯津千由紀>(18/11/13)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/13 (Tue) 21:15

 こんばんは。


 廿年前の話ですが、日本企業(一部上場)の研究所では、博士号を持ってても、さしたる優遇は無かったです。今でも企業体質は変わってないようで。


> クロスカップリングでノーベル化学賞の根岸英一氏に聞く(第2回)

> 山口 栄一=京都大学 大学院 総合生存学館(思修館) 教授


> 台頭しつつある中国の頭脳

> 山口 日本では、化学産業は何とか持ちこたえているものの、エレクトロニクスや物理系の産業は総じて落ち込んでいます。シャープは自力再生が難しくなって、ついに台湾の鴻海精密工業に買収されました。東芝も今年に入って子会社の原子力企業(ウェスチングハウス・エレクトリック)が倒産し、何と最も大切な半導体メモリー事業を売却して持ちこたえようと画策しています。

> この凋落の原因は何なのか。かつてイノベーションを支えていた大企業の中央研究所がこの20年間に次々に閉鎖、縮小され、それに代わるイノベーションモデルを日本はアメリカのように見いだせていない、というのが私の仮説です。そこでアメリカの大学で長く研究されてきた根岸さんから、日本の科学を担う企業や大学がどのように見えるかをお聞きしたいのです。

> 根岸 日本のどこに視点を置くかですね。10年前、20年前に視点を置くと、大きく伸びています。でもこれから大変なときが来るかもしれませんね。中国をはじめ、いろいろな国が追い付いてきていますから。私のいるパデュー大学では、初期の頃は日本人が圧倒的に多かった。けれども最近は中国から来る方が割合からすると多い。それも多くが素晴らしい頭脳を持っています。中国の持っている潜在力は今、ものすごく上がってきていることを感じますね。

> 山口 日本人はいかがですか。

> 根岸 日本からは、優秀な方が来られていることに加えて、日本の科学の水準がかなり先行していたという伝統があります。その2つの上に日本人の優位性が保たれているという印象を受けます。

> 山口 今や日本で理系の学生たちの多くは、大学院博士課程に行くともう将来がないと思っています。アメリカだと、大学院に行く若者たちは研究者になろうと考えて、そういう研究者のキャリアパスもきちんとありますよね。


> 面接もしてもらえない

> 根岸 それに加えて、スタンダードがまるっきり違いますね。大学はもちろん、著名な企業では研究職を得ようと思ったら博士号を持っていないと相手にしてくれません。ですからアメリカの場合、いや応なく博士課程に行くしかない。一流の化学会社、特に製薬会社は博士号を持っていなければ面接もしてもらえません。

> 山口 ということは、今の日本は技術経営・イノベーション経営という観点から相当遅れているということを意味しませんか。博士を持たなくてもやっていけるということは、「まだこの世にないものをあらしめた」経験がなくてもよいということですから。

> 根岸 遅れていても競争できていたということでしょう。日本の会社でしっかり成果を上げた方の中には、博士はもちろんですが、修士の人もいます。

> 山口 日本の会社では、むしろ修士が標準ですね。若者たちは博士課程に行くと就職できないと思っていますから。私は日本がこれから国際的に一歩秀でるためには、研究者を志す若者たちが博士号を取って、「研究とは何か」という科学の本質を身に付けてから社会に出ることが大事だと思っています。

> 根岸 そう思いますね。しかし今の段階では、博士を取らなくても、早めに職場で切磋琢磨をする場に自分を置いた方が、まだかなりの部分で優位性が出てくると会社は判断しているんだと思います。だから博士号を持って入ってきた新米よりも、職場に長くいた自分の方が判断力も実力もあると今でも思っているんじゃないでしょうか。


> 欧米と中国の間で置いていかれる

> 山口 たぶん企業や社会が「博士を持っている人間は使えない」と思い込んでいるために、今のような状況になっているんだと思います。日本をアメリカ型ないしヨーロッパ型に変えていくにはどうすればいいんでしょうか。

> 根岸 アメリカでは博士の学位を取ってから研究職に就くシステムが古くから確立しているので、自分がトップの人間だと思ったら、自ら博士課程に進んできました。また企業に入って博士号を持ってないと、惨めな思いをする。ただ、博士号が研究にとって本質的なものなのかどうかというと、そこまでは言えません。修士で終えた人でも極めて優秀な人はいると思います。

> 山口 例えば科学技術振興機構(JST)のような公的機関、すなわち研究を後押しするための機関に私がアドバイザーとして行ったときは、「みんな博士号を取りなさい」とJST職員のいわゆるプログラムマネジャーたちに言うんです。けれども、JSTとしては「プログラムマネジャーに博士号は必ずしも要らない」と、いささか懐疑的な雰囲気です。日本社会って不思議です。根岸さんもかつて(2016年3月末まで)JSTの総括研究主監を務めていましたね。

> 根岸 そうですね。そこにおける日米の違いはどこまで続くか。中国などが今後、どんなふうに出てくるか。逆に日本が欧米と中国の間に入って、置いていかれる可能性が大いにありますね。

> 山口 中国は今、博士号保持者が大変な勢いで増えています。日本でも博士号取得を少しエンカレッジしなきゃいけないと思っています。

> 根岸 ただ、博士号を持っている者に研究の観点から課せられる責任は高くなければいけないと思います。そういう伝統が今まで日本に少なかった。博士号のプロセスが不十分な点として、1つは博士から企業に入った人のパフォーマンスがかなり悪かったんですね。

> 山口 そうなんです。

> 根岸 もう1つ留意すべきなのは、その人が実力を発揮するためにはある程度時間がかかるということです。博士号を取ったら、だいたい30歳になるわけでしょう。そうすると、実際に成果を上げるのは何歳をもって限度とするか。40歳から45歳までとするか。研究者として、ある一定の年齢の間にしっかりしたことをやってもらわなければいけない。何年の猶予期間を与えるかによって立ち上がりの早さも変わります。


> この世にないものをあらしめる研究

> 根岸 数年前に、デュポン(米国を代表する総合化学会社)の本社に行って本当に驚きました。まず、デラウェア州ウィルミントンのとてつもなく大きな建屋に、ものすごい数の研究員がいるわけです。ざっと1000人近いその人たちが助手ではなく研究員なんです。そのスケール、そしてその研究員がみんな博士号を持っていると聞いたときは、びっくり仰天しました。

> 経営方針そのものが、研究を通してビジネスになることを発見し、自分のところで当てるんだ、ということなんですね。デュポンが当てなかったら、他は当てられないかもしれない。

> 山口 私はなぜ日本社会では博士を不要だと思っているのかなとずっと考えてきました。博士って何をするのか。博士は要するに研究をします。では研究とは何かというと、この世の誰も見つけてないことを見つけることです。あるいはこの世にないものをあらしめることです。それこそが、幸せな社会をつくるんだ、だからイノベーションを起こすんだという確固たるビジョンが、アメリカやヨーロッパの社会にはあったのだと思うんです。

> 根岸 確かにありましたね。

> 山口 一方、日本社会では、いやいや、イノベーションとはそうした発見や創造、すなわち私が言うところの創発からは生まれないと考えているのではないでしょうか。日本は一生懸命に海外のまねをして、それを自分たちで改善していく、という姿勢がずっと身に付いている。そのため、発明や発見のために研究をする博士を必要としていないのかな、という気がしてならないんですよ。

> 根岸 本当にそうだと思います。


> 根岸英一氏

> 根岸英一(ねぎし・えいいち)

> 1935年満州生まれ。米パデュー大学H.C.ブラウン特別教授。1958年東京大学工学部卒業、帝人入社。1960年フルブライト奨学生として渡米。ペンシルバ二ア大学で博士号取得。パデュー大学、シラキュース大学准教授などを経て1979年パデュー大学教授。有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリングによって2010年にノーベル化学賞受賞。(写真:栗原克己)


> 山口栄一(やまぐち・えいいち)

> 京都大学大学院総合生存学館(思修館)教授。1955年福岡市生まれ。専門はイノベーション理論・物性物理学。1977年東京大学理学部物理学科卒業。1979年同大学院理学系研究科物理学専攻修士修了、理学博士(東京大学)。米ノートルダム大学客員研究員、NTT基礎研究所主幹研究員、フランスIMRA Europe招聘研究員、21世紀政策研究所研究主幹、同志社大学大学院教授、英ケンブリッジ大学クレアホール客員フェローなどを経て、2014年より現職。著書多数。(写真:栗原克己)

<参考=「博士しか相手にされない欧米、博士を必要としていない日本」(日経xTECH、2017年5月19日)>

参考:クロスカップリングでノーベル化学賞の根岸英一氏に聞く(第1回)
<参考=「実験がヘタだったから、誰でもできる化学反応を追求」(日経xTECH、2017年5月12日)>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/13 (Tue) 21:30

 追伸です。


 「日本の科学とイノベーション、再生への道筋」の、総合目次です。


> かつて世界をリードしてきた日本の科学が危機に瀕している。日本のハイテク産業からイノベーションが生まれなくなり、世界に取り残されようとしている。

> イノベーション理論と物性物理学を専門とする京都大学大学院総合生存学館(思修館)教授の山口栄一氏は、新著『物理学者の墓を訪ねる ひらめきの秘密を求めて』(日経BP社)において、アイザック・ニュートンやエルヴィン・シュレーディンガー、湯川秀樹らが世紀の大発見に至るプロセスに、「墓」を訪ねるというアプローチで迫った。偉大な物理学者たちの足跡からは、イノベーションの危機を生み出した現代の構造的な要因や、日本の科学再生に向けたヒントが浮かび上がってくる。

> 「沈みゆく日本」を救うために、何ができるのか。科学とイノベーションの最先端を行く“賢人”たちと山口氏が意見を交わし、日本の現状と未来について共に考える。

<参考=「日本の科学とイノベーション、再生への道筋」(日経XTECH)>


NO.1790 CPU今昔物語 CPUとパソコンの黎明期を振り返る(日経xTECH、2015年)<起稿 磯津千由紀>(18/11/13)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7】 2018/11/13 (Tue) 22:13

 こんばんは。


 懐かしいですねぇ。
 私は、4004時代から触っていたわけではありません。当時(高校生時代)は雑誌で記事を読んで、こんなものが電算機と呼べるかと、あまり気にしてませんでした。まあ、金銭的にも自分で触るのは無理だったのですが。
 私が触りだしたのは、8080の時代(大学入学直後)から、まだマイコンキット(本来はマイクロプロセサのエバリュエーションボード)登場前、からです。


> 1971年に発表されたCPU「4004」。このCPUの登場によって、個人がコンピューターを持つ時代への道が切り開かれました。4004以降、CPUや個人向けコンピュータはどのような進化をしてきたのか、本連載ではCPUとパーソナルコンピューターの黎明期を振り返ります。懐かしいCPUのアーキテクチャーと、これも懐かしい製品の写真をぜひお楽しみください。

> 本記事は、日経WinPC2010年5月号から2010年12月にかけて掲載した連載「CPU今昔物語」を再掲したものです。社名や肩書などは掲載時のものです。


8ビットPC百花繚乱の中、16ビットPCが誕生

> 1981年に、ついに16ビットPCが誕生する。しかし、時代はまだ8ビットPCを求めていた。80年代初頭はホビー用途を中心にさまざまな8ビットPCが登場した。(2015/03/30)


“究極”と評されたが、登場が遅すぎたMC6809

> 富士通が「FM-8」に搭載したことで、国内で一躍注目を浴びたMotorolaの「MC6809」。その高性能と多機能ぶりから、「究極の8ビットCPU」とさえ称されたが、ほかに採用したメーカーは米国のRadio Shackや日立製作所くらいしか見あたらなかった。ホビー向けの8ビットPCはその後も各メーカ…(2015/03/23)


8ビットPC全盛期へ、海外ではビジネス用途も

> 「ロクハチ」対「ハチマル」─。日本のパソコン市場の最初期から、この両者の争いは始まっていた。全体的に言えば、ハチマルの勝利と言ってもよいだろう。ワンボードマイコン時代に「MC6800」互換CPUを採用したのは日立製作所と富士通だったが、最初期にPCとしてロクハチ系を採用したのは、日立製作所だけだった…(2015/03/16)


Z-80とMCS6502は複雑 vs. シンプル、対照的な2つのアプローチ

> 第1世代のPCを支えた、Zilogの「Z-80」とMOS Technologyの「MCS6502」。両者はそれだけでも十分にエポックメイキングな存在だが、その命令セットアーキテクチャーが長く現役であり続けている点でも画期的なCPUだったと言える。例えばゲーム機を見ると、Z-80は任天堂の「ゲームボー…(2015/03/09)


ホビー界で吹いた“嵐”、それがPC革命の始まりだった


> 1977年1月。米国・シカゴで開催されたConsumer Electronics Show(CES)の参加者は、驚きを禁じ得なかっただろう。それまでの“マイコン”と言えば、MITSの「Altair 8800」のような真四角のハコにLEDとスイッチが大量に並んだミニコンを模したものか、NECの「TK-…(2015/03/02)


IntelとMotorola“宿命のライバル”対決第1弾、8080にMC6800が挑む

> IntelとMotorolaのCPUは、ことあるごとに比較され、優劣が議論されるなどよきライバル関係が続いた。その皮切りとなったのが、今回取り上げる「8080」と「MC6800」だ。(2015/02/23)


マイコンキット登場、コンピューターが個人の手に

> 1974年に入り、“第2世代”と呼ぶべきCPUが登場し始めた。その代表的な存在が、Intelが発売した8ビットCPU「8080」である。第1世代に当たるのが、前回までに紹介したIntelの「4004」や、同社の「8008」である。いずれも、電卓など製品化の段階で既に最初に適用する機器が決まっていたも…(2015/02/16)


電卓向けの性格を色濃く残す、4004のアーキテクチャー

> 前回は4ビットCPUが登場した背景について解説した。今回は世界最初のCPUである、Intelの「4004」の中身について解説しよう。ちなみにワンチップのマイクロプロセッサーをCPUと呼んだのはIntelである。他社の多くはMPU(micro processing unit)と呼んでいた。(2015/02/09)


4ビットCPU「4004」誕生、それは電卓から始まった

> CPUは大規模化し、複雑化の一途をたどってきた。その結果としてブラックボックス化が進み、中の働きが分かりにくくなっている。そこで過去のCPUを題材に、時代背景とともにその特徴を解説することで、改めてCPUとは何なのかを問うていきたい。(2015/02/02)

<参考=「CPU今昔物語 CPUとパソコンの黎明期を振り返る」(日経xTECH、2015年)>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/15 (Thu) 02:31

 こんばんは。


 記事中で、沖電気工業のif800が軽視されてるです。
 薄利多売モデルでなかったため、数は出てませんが、画面表示でエポックメーキングを2回、やってるです。
 1回目は、model10/model20で、キャラクタ・ディスプレイを廃してフルグラフィック・ディスプレイに文字を表示したことと、640×200画素を1画素単位で8色の任意表示が出来たことです。富士通FM-8よりはよほど先行してたです。
 2回目は、model30で、8ビット機のくせに、640×400画素で、漢字表示が出来たです。各社の日本語ワードプロセサの初期(殆どが内部は8ビットパソコン)の基礎となったです。
 モニタもFDDもない(プリンタは内蔵)model10は個人ユーザ向けを意識したものの高価すぎた失敗作(基本設計はmodel20と全く同じ)でしたが。model20は148万円、model30は147万円もしたため、数が出ず、市場への直接的影響は軽微でしたが、他社パソコンに与えた技術的影響は大きかったです。
 尚、後継の16ビット機model50は、平凡でした。

 因みに私は、model10に別売のFDDコントローラと2台のFDDと、家庭用テレビ受像機を繋いで、機能的にはmodel20と同等にして、使ってました。model20が欲しかったのですが、予算(百万円以下)の都合で。