ISO物語NO.1 | |
ISOとは |
ISO推進委員会(仮称)で、担当割り振りされた、「管理規定」の作成です。
作成するためには、参考資料を調べんと、出来ません。
M社メンバーが収集した資料を読んだけど、そら、ぴったりとはイカン。
一部分は、流用出来るけど。
それで、もっと資料も集めたいし、関連の本を見に、四条のジュンク堂へ。
京都駅八条口のアバンテイは何回も行って、どんな本があるかは分かってる。
亀岡にも、宮脇書店とか、何軒か本屋はあるけど、入門書ばっかり。
マッタク、おハナシになりません。
ジュンク堂で、4冊、適当な本を買おたけど、1.5万円。この中には、M社にもあって、一時、借りたのもあったけど、自分のが欲しかった。
そのホカにも、参考になりそうな本があったけど、アレコレ買おたら破産する。
私の準備体制も整ったし、イザ、開始です。
最初は、「品質アニュアル」を先にと、思てたけど、期限がアルのを優先させましょう。
「文書管理規定」「製品管理規定」「教育訓練管理規定」の取り組みです。
「文書管理規定」は、原案は作成スミやし、その見直しになる。
そう、軽く考えてたけど、イザ、やり出すと、またもや、気に入らんのです。
文書の構成、表現。それに、「品質マニュアル」との整合性。特には、整合性が必要。
確認したら、ズレてます。
「品質マニュアル」も、何回か見直したしなあ。それもあるし、「文書管理規定」内の表現にもズレがある。
A4用紙で10枚にもなったら、一気には作れません。パソコン画面では、一部だけしか見えへんし、やってるうちに、表現にズレが出てしもてる。
勿論、何回も全文を確認して、修正したうえで、印刷もして、又、確認して、修正。
それでも、こんなときは、自分自身の思考回路がホットな状態やから、気にしてた部分しか見えてないのです。
それもあるし、似たような表現が至るところにあって、自分でも分からんようになってます。
「任務」と、「職責」は違うけど、それを混同してたり。組織名称も変遷があって、修正ミスしてたりです。
それとか、「管理規定」等、文書を作成、改訂する人を「発行者」「申請者」「作成者」。
この、どの表現でもエエけど、統一せんとアカンのに、バラバラになってる。
文書内の説明は「申請者」で、一覧表には「発行者」とか、ミスだらけです。
せっかく、見直しするのやし、もっと、分かり易いようにせんと、意味がナイ。表現を簡潔にしたら、削除し過ぎてしもて、文章のつながりがおかしくなったり。
なるべく、誤解のないように、漏れがないようにせんといけません。
それはそうと、新入社員にまで、分かってもらうことはナイ。とのハナシがある。
確かに、そうです。新入社員にまで、分かるようにすることは、やろうにも、出来ません。
先生も、そんなこと仰ってたけど、これは難しいのです。
どの程度の社歴があったらエエのか。社歴があっても、たまにしかやらんことは、分かりませんよ。
私らでも、不親切な、「管理規定」に出くわすと、アレコレ、関係資料を調べんと、意味が分からんことがあった。
作成者自身は、分かってるし、誰でも分かるような錯覚に陥るのです。
これは、誰でも知ってるやろ。それが落とし穴。そうかというて、クドクド書いたら、読む方も、面倒です。途中で、息切れしてしまうし、その加減が難しい。
やっぱり、必要なことは、明確にせんとイカン。その必要なこととは、ナニかです。
とか、考えながら、ようやく、まとまって、読み直したら、まだ、バラバラ。
それどころやない。肝心な、説明文と、手順の内容が合おてない。とか。
それにしても、前回も、見直してるのに、どうしたんやろ。あきませんねえ。
頭の中が、ホットな状態では、見えてなナイのやなあ。
実は、そのとき、親友の佐藤君が来て、雑談しました。
雑談の時は、「文書管理規定」は、完全に余所。
それが終わっての見直しやから、頭の中が、冷静になれたのでしょう。
そんな冷静な眼が要求されるから、「管理規定」は、作成者以外の、第三者の見直しがナイと、いけません。とんでもないミスがある。
過去にもありました。別のヤツが作った文書を読んでたら、さっぱり、意味不明。
何が云いたいのや。本人に説明を求めたら、書いてあることには関係ナイやないか。
最初の数行は、そのことやけど、後は別の説明になってます。
本人にそれを云うたら、文書を幾つも、合成したらしい。本人はその合成ミスを、気が付いてない。これは、極端なやけど、大同小異のことは、しょっちゅうです。
そんな理由もあって、「文書管理規定」では、重要な文書を、「審査」「承認」と、2段階で、眼を通してもらうルート(承認ルート)を規定してます。
作った本人が気付かんかったミスも発見してもらうため。根本的な問題があることもある。
2〜3枚程度やったら、そんなミスも少ないけど。それでも、改正してたら、ミスばっかり発見することがアルで。
それは、「審査」「承認」した連中が、眼暗判やった。
前の会社なんか、「審査」だけでも、何人やってる。
5名は居た。
それでも、そんなもんです。ダーレも、真面目に見てないんやで。
(98/09/17)
「教育訓練規定」「製品管理規定」も作らんといけません。
私自分の経験は限るられてます。
揃えた参考文献で、ナンとかなるやろ。
それを見たけど、さりとて、目新しいことは少ない。
ただ、こんなことも書いてるのやなあという程度。それが分かるだけでも、安心やけど。
兎に角、9月16日が、最初の期限やし、それまでにやってしまいたい。
あっち見たり、こっち見たり、忙しいことです。
「教育訓練規定」。これは、新入社員教育とか、危険物の講習会とか、先日、宮垣君がやったような、ISOの勉強会とか、そんなことを、やったと、記録すること。
そこまで、ナンでやらんならんのや。それは、やった云うても、証拠があらへんやないか。
ISOは、最低限、こういうことをして欲しい。
そして、やった証拠を残しといて欲しい。それを云うてます。
そうせんと、第三者が審査するのやし、記録が無かったら、分かりません。
「ソレ、やったけど、何時やったかいなあ。」
「そんなん、やったかー。」
これでは、困るのです。
どんな教育をしたか、記録しといたら、そんな議論せんでも、はっきりします。
特に、検査は、重要。何を、どんな具合に検査して、それをどうするのか、教育された人がやらんとアカンことになってます。
例えば、私は、QC(品質管理)をやってました。検査規格を作ったり、改正したりもしてました。いわば、一番良く知ってるヒトです。
そやけど、私が検査するのと違います。してもエエけど、1人では出来ません。
何人かかがやるのですけど、実際に検査する人が何をどんな具合に検査するのか、全く知らんと、やったら、どうなりますか。
不良品を合格にしてしまう可能性がある。
そんなこと、考えられへんてか。
そやけど、新人やったら、分かりませんで。そんなこと、教育して当たり前やけど、それを、キチンと教育してますと、記録せんとあかんのです。そういう証(あかし)が要求されてます。
それ以外にも、ありますけど、ややこしくなるし、説明省略。
そしたら、審査する人も、一々、聞かんでも、それ見たら、教育をやってることが分かる。
買う人もそうしてくれたはったら、安心出来ます。
それもあるし、安全衛生、防災、そういう社員教育をしてます(やってたらの事やけど)。宣伝したら宜しい。
それと、業務によっては、適正、経験、知識が重要なこともある。
資格認定制度で、認定した人にやってもらってます(検査もそうです)。
とか、そういうことを、誰が責任持って、教育するのか、そんなことを、「教育訓練管理規定」に、文書化するのです。
「製品管理規定」、これは、表現が抽象的やから、分かり難い。
簡単には、製品の取り扱い方法の規定です。
具体的には、「製品の取り扱い,保管,包装,保存,及び引き渡し規定」
そんな長い表題になってしまう。そうしてもエエけど。
簡単に説明したら、製品を壊したり、劣化させんように、保管場所、包装方法、そんなことを決めるのです。
まさかとは思うけど、製品を、放り投げたり、そこらの適当な場所に置いたり、そんなこと、してはいけません。
キチンと文書にして、誰もが、丁寧に、決められた場所に、明示して、置いてます。そういうことを文書化するのです。
当たり前のことやから、表現が難しい。そんなんいうたら、全部やけど。
ようやく、期限の日に、「管理規定」の原案が作れました。
指定通り、ファイルをTXT形式に保存して、専務にメイルです。
そんなんしても、一緒なんやけど。そう決まったしなあ。
正直云うて、余裕を持って、スタートしたツモリやけど、最初は、悩むばっかりで、進まへん。
まあ、最初の数行やなあ。それを書いたら、一気に進む。
進むけど、見直しの度に表現が気に入らんし、修正です。
毎度のことやけど、どこが気に入らんのか、兎に角、すっきりせんのです。
もう、発信せんとアカンし、プリントアウトして、見直しして、修正して、
「まあ、これでエエか。メイルしてしまえ。」
結局は、いつも、こんなんです。
(98/09/19)
専務が、集まった「管理規定」をメイルしたとのこと。
早速、取り込んだヤツを覗ことしましたが、見えません。
確かに、11個のファイルが添付されてて、TXT形式のは、ネットスケープのプラウザーでは読めますが、保存が出来ないのです。
一太郎文書は、「原因不明のエラーが発生しました。」こんなコメントが表示される。
その旨、メイルと電話で連絡しました。
暫くして、専務から、電話で、
「よう分かりませんねえ。2つの方法で、メイルしてみましたから、確認して下さい。」
それを確認したら、1つは前と一緒の現象。
もう1つのは、読めて、保存も出来て、一安心。
どういうこと。私の知識では解明出来ません。
暫くして、専務から、どうでした。
「あとの方はOKでした。IEでメイルしてくれやはったんですか。」
「あとの方ねえ。そっちはネットスケープですわ。」
ナニ、コレ。
ところで、そのあと、インターネットをやったら、HPが文字化けです。
どういうことでしょう。さっきの文字化けで、文字設定をイロイロいじくってしもてた。
結局、対策にならへんかったけど、元に戻すのを忘れてただけ。
で、本題です。ミナサン、悪戦苦闘のようです。
今回(9月19日)の期限ではこんな具合です。
担当 | 期限以前 | 今回 |
専務 | 契約管理規定 | 外注管理規定 |
宮垣 | 内部品質監査規定 | 工程管理規定 |
竹上 | ナシ | 識別管理規定 |
柴田 | 文書管理規定 | 製品管理規定 教育訓練規定 |
数がファイルの数に足らへんけど、あとは、その関連書類です。
しかも、この期限に、連絡したのは、私だけということになる。
とすると、2回目の期限は9月22日で、最終25日やけど、どうなるんかなあ。
「管理規定」は、とりあえず、15個で、まずは、8個です。
それは、それとして、「管理規定」は一応、手を離れた。
「品質マニュアル」に着手です。素案から原案への移行です。
資料も増えたし、色んな意見も聞いた。ISOの要求事項も、理解出来てきた。
そんな具合に説明したら、勉強も進んで、バッチリみたいやけど、とんでもない。
その逆。その分、資料もアレコレ読んで、聞いた意見、先生のハナシ。
メモ見て、それが、全部、違う。
どうしたもんか、考えがまとまらんし、進まんのです。
表現は簡潔明瞭にしたい。文言は統一するべき。ISO要求事項記載漏れは無くす。
そんなこと、当然のことです。すると、素案がまるで、違て来ます。
極端に云うたら、80%くらいの手直しになる。最初からの、作り直しみたいなもんです。
要するに、削除、削除で、表現変更。
感覚的には、文章は半分くらいになるけど、1項目毎にページを換えるし、仮のことやけど、様式を設定して、枚数だけは増えた。
先生が来られたとき、1/3は提示したけど、それも、ついでに、見直しです。
気に入らん部分もある。指摘された修正事項もある。そしたら、ついで、でもナイなあ。
私としては、なんとか、第2回目の期限(9月22日)には、全体の2/3まではやりたい。
それにしても、進まへんのに、外界は台風7号で、うるさいことです。
ガタガタ、バリバリ。何か壊れてるみたいな音が、ヒッキリなしに聞こえます。
戸締まりは大丈夫かいなあ。
JR嵯峨嵐山駅のすぐ側のマンションの一室を借りてます。
昼の2時頃、とうとう、そのマンションがグラグラ揺れてるのが分かるくらいになった。
亀岡に、帰れるのやろか。
風はビュービュー唸ってるし、窓はガタガタいうてるし、それが気になって、進みません。
とうとう、トイレの換気扇から、ゴミが落ちて来た。掃除したり、窓のロックを確認したり。
そう云うたら、2ケ月前にゴキブリを発見。
キッチンの排水口の蓋を締めなおしたり、「コンバット」(ゴキブリ取り)をあっちこっちにセットしたけど、換気扇からゴミが舞い落ちるようやったら、外界と、ツーツーやないか。
築4年やのになあ。とか。考えながら。そうや、テレビで状況を把握しましょう。
NHKの台風情報は、2時半現在の天気図で、京都市内は過ぎてます。
時計を見たら、3時半。アア、もう収まるわ。それで、ホッとしたら、急に進んだ。
「品質マニュアル」のことやけど。
ようやく、2/3まで、辿り着いて、プリントアウトして、見直したら、5時です。
メイルやメイル。どっちみち、又、見直すし、そしたら、又、修正してしまうけど、そのこともコメントして、メイルです。
「柴田ですけど。品質マニュアルの途中ですけど、メイルしましたし。」
「旨いこと、見られるやろか。見さしてもらいます。」
専務のトーンが、ちょっと低い。
アレー、他のメンバーの、話は無かったなあ。
専務は今日の期限のこと、忘れててるのと違うかなあ。この期限、専務が決めたんやで。
もしかして、期限がドウコウ、焦ってたのは、私だけやったりしてなあ。
兎に角、最終は、9月25日。
それまでに、「品質マニュアル」原案を、やってしまいましょう。
(98/09/23)
ここしばらく、夜1時過ぎまでやって、ようやく、「品質マニュアル」の原案が一回転した。
私は、どっちか云うと、夜型人間。
昼間は試行錯誤が多いけど、夜になると、進みます。
進み出したら、途中で、手を休められません。
本人は、それで、大夫進んだツモリやけど、案外、ダメです。夜は、ミスも多い。
それも、分かってること。夜は、雑音が少ないし、エエみたいやけど、実際には、時間ばっかり喰って、効率は悪いのです。
出来てるツモリで、見直ししたら、キッチリ、表現がバラバラ。
修正したツモリが、出来てない。見落としがあったりで、ミスばっかりです。
それこそ、先生が発見してなかったミスまで、発見です。
しょうがない。それを、プリントアウトして、赤ペンで添削です。
この方が見易い。殆ど、1ページで数ケ所の赤が付きます。出来た文章を紙面で見たら、よう分かる。
こんなんで、先生とか、ISO推進委員会のメンバーが見たら、「ナンヤ、コレ」て、バカにされるやろなあ。もう、されてるけど。
まあ、批判は簡単やけど、文句あったら、このスピードで、やってみい。云うんや。もっとも、ミスばっかりやったら、エラソウには出来ませんけど。
小声ですけど、精読せんと、分からんミスが多いのや。
修正前と、修正後。しっかり読まんかったら、分からへんで。自分で思てるだけやけど。
結局、この段階で、A4で、表紙も含めて、33枚。
これに、組織図、工程フロー図等、加えたら、35枚です。
それにしても、すっかり、様相が変わって、もう、素案の面影はどっかへ消えた。
とりあえずの修正も出来たし、修正版をプリントアウトして、読み直して、専務にメイルです。
メイルは、発信後、自分にも、届くように設定してるし、それを確認しよとしたら、おかしい。
「新しいパスワードを入力して下さい。」、そんなコメントが表示された。
新しいパスワードて、何も変えてないしなあ。何回、受信しても、こんなんです。
5時を回ってる。
それもあるし、明日は25日。
「管理規定」の打ち合わせやのハズです。何時にやるのか、連絡もナイ。確認せんとアカンけど。
マズは電話です。
「品質マニュアルが出来たんで、メイルしたんですけど、どうも、プロバイダの様子がおかしいので、送信出来てるかどうか。」
「そうですか、こっちも、昨日は調子が良かったんですけど、今日は、どうも、おかしい。」
「それで、明日の件ですけど。」
「明日ですか。間にあいそうにナイんですわ。
ヘッダ.フッダの設定をさせてるんですが、時間が掛かって。あきません。
それが、出来てから、やろうかと。
先生は10時頃からですし、その前にでも、やろうかと考えてます。
それまでに、(先生に)文書管理規定をFAXしとこかと考えてるんです。
そんな、たくさん、規定類をFAXしても、見られませんしねえ。
先生もそれ(文書管理規定)を急いだはったみたいですし。」
どうも、明日は中止なんやろか。
それと、「文書管理規定」をイジクッタハルようなことも分かるけど、そんなヘッダ.フッダて、時間掛かるのやな。
勿論、これは急ぐし、一番に原案を作成したけど、そんなことより、まず、内容やで。
「品質マニュアル」も、吟味せんとアカン。その内部打ち合わせをどうするのかなあ。
又、先生にナニか指摘されて、メンバーのウンウンはイヤやしなあ。
「ヘッダ.フッダて、設定だけと違うんですか。」
「そうです。ヘッダとフッダです。見出しですわ。」
私もエラソウには云えません。先日、竹上君に、設定方法を教えてもろたばっかり。
それにしても、そんな、時間が掛かるんかなあ。止めとこ。他にも事情があるのやろ。
「そやけど、品質マニュアルも検討せんとアカンでしよう。」
「そやから、先生が来られるまでに、打ち合わせしよかいなあと。」
「先生は29日ですよ。そしたら、28日ですか。」
「ですから、29日に、先生が来られますから、その前に、打ち合わせしようかと。
先生との打ち合わせの状況で、そのあと、また、どうするか、検討しようかなあと。」
「そしたら、私はどうすればいいんですか。」
「先生は、29日の10時からですし、9時くらいに入って下さい。」
アレアレという気分。こっちのトーンが低うなってしもた。
もともと、15の管理規定を、9月8日に担当割り振りして、この25日までにとういのは、シンドイけど、16日に途中経過報告で、22日に完成で、25日に検討会としたやないか。
専務が決めたんやで。
それに、正式なもんと違て、手順だけでエエというし、進行状況から、担当割り振りも見直すとかも、あったんやけどなあ。ミンナ、どっかへ消えたんかいな。
そしたら、「品質マニュアル」も、少しは整合性が確認出来ると期待したのになあ。
コッチ、一人が焦ってるだけかなあ。
まあ、22日の段階で、専務のトーンが低いし、アカンみたいやとは判断したけどなあ。
それと、自分なりに、「品質マニュアル」は、25日の検討会までに原案完了すると、委員会でも、宣言したからなあ。
電話するまで、専務から、明日の連絡もナシ。
先生との打ち合わせの前日(28日)にでも延期するとか、予測もしたけど、それも外れた。
当日の、9時からの、内部打ち合わせでは、1時間しかない。
ちょっと、もめたら、先生が到着やで。まあ、やらんのやなしに、ヤルのやから、エエかなあ。
私は、宿題の、「工程フロー」も、してしまいたい。
明日(25日)の内部打ち合わせにでも持って行くツモリやったけど、延びたということや。
ところで、メイルの受信がアカン。京都inetにFAXしたり、メイルしたり。
そうそう、メイルは発信出来てるみたいで、受信がアカン。
夜1時、再確認したけど、まだアカン。
もう眠たいし、明日にでもしよか。
プロバイダから、返信があっても、受信出来ません。
この2週間。睡眠時間、4〜5時間やったのやで。
そして、25日、朝6時。
メイルの受信を確認したら、回復してました。
プロバイダの回答もありました。
「メイルサーバが一時的に過負荷になっておりました。現在では復旧しております。」
このメイル。昨日、9月24日19:30の発信になってます。
ウソやないか。
(98/09/25)
9月28日。専務からメイルが届きました。
添付ファイルが沢山あって、それがMSのWORD文書というのは分かる。
それをクリックしても、読めません。(WORDは起動するけど)
以前にM社のメンバー(宮垣、竹上君)が、WORDがどうこう、云うてたし、MS−office97もインストールしといたんや。
しょうがない。直接は開かんと、HDDに落として、それをWORDで開いたら、読めた。
そのメイルの段階では、「購買管理規定」「検査測定器管理規定」「品質システム管理規定」はマダやったけど、最終的な結果は、下表になってた。
担当 | 済 | 未 |
専務 | 職務分掌管理規定 契約管理規定 外注管理規定 購買管理規定 |
|
宮垣 | 工程管理規定 是正予防処置管理規定 内部品質監査管理規定 |
品質システム管理規定 →中止になってる。 |
竹上 | 検査管理規定 識別管理規定 不適合品管理規定 検査測定機器管理規定 |
|
柴田 | 品質マニュアル 教育訓練管理規定 製品管理規定 文書管理規定 |
「品質システム管理規定」が、イツの間にやら中止になってます。まあ、エエけど。
いうたらナンやけど、一応、委員会やしなあ。勝手に私が思てるだけやけど。
それより、書式が設定されてるし、立派な物になってます。
形だけは、出来たも同然です。11月完了予定やったし、2ケ月も早い。
これは、素案に書式を設定させただけやから、勿論、見直しもせんとアカンし、運用するには、関連標準とか、品質記録様式も作成せんといけません。
出来れば、フローを添付して、より、見易うさせた方がエエやろなあ。
それと、「品質マニュアル」を作ってる課程で、追加したホウがエエナアと思たもんもある。
「品質記録管理規定」です。
品質記録をそこに集結させたら、管理しやすい。こっちに、保管期間とかを規定したら、間違えんと済む。どんな様式があるか、調べやすい。
新たに作るときも、改訂するときも、参考資料として使えます。
「管理規定」にするか、「標準」にするかもある。
単純に、「文書管理規定」に、その管理方法を追記させてもエエ。このホウが簡単かなあ。
どっちにしても、実務上は、「品質記録」を集結させた方が、管理しやすい。
実は、私は、集結させてたのです。
サンプル依頼書、工程変更連絡書。工程に関係するもの。
製品の各種特性、規格一覧、QC工程表。営業(顧客)から、しょっちゅう要求される資料。
品質記録と、そうでないものもあるけど、もともとバラバラにファイルされてた。
探すのが面倒やし、分類して、書類は一元管理した。グンと能率アップです。
ところが、何時の間にか、そんな資料が、分厚いファイルで10冊以上になってしもた。
それは、皆が使うようになって、新しい資料を入れたからです。
まあ、メンバーで、どうするか、考えたらエエことやけど。
それにしても、WORDは、便利な機能があるんやねえ。
表題まで、ヘッダ.フッダで設定出来る。しかも、目次まで作ってくれる。
一太郎でも出来るのかなあ。私が知らんだけで。
そういう意味では、「管理規定」に目次まであるけど、そんな必要があるのかなあ。
沢山の「管理規定」と違うし、邪魔にはならんけど。
専務のメイルには、もう1つファイルが添付されてるけど、どうしても、覗けません。
あれこれ、試行錯誤して、最後にプラウザーの、「ページのソース」でやってみたら、見えた。
専務のメイル発信の苦労談と、「ロータス98を貸してくれ。資料は準備しとく。」
そんなんです。
「品質マニュアル」は、もうプリントアウトしてしもてます。
それにしても、文書の作成が、ここまで来たんやなあ。そんな感慨です。
「品質マニュアル」は、総合的な文書で、「管理規定」は、それを細かく規定したものです。
その整合性を調べて、どっちかを修正することになる。
基本的には、現実の姿に合致させること。
いずれにしても、「管理規定」が、ほぼ出来たんやし、1つの山は越したことになる。
次の段階は、その見直し、品質記録様式の作成、関連標準の作成に移行です。
そして、明日(9/29)は先生との打ち合わせです。
(98/09/30)
先生は10時からの予定。
それで、打ち合わせは、9時からの予定。
訪問したら、メンバーは、本日の資料を準備してた。
ISO推進委員会のメンバー4名と先生2名分のコピーを揃えてたわけです。
そして、ほぼ終わってから、宮垣君が、
「文書ファイルは、こっちで揃ってますし、私が修正とか、見直しをします。」
そう云うた。
この件は、専務が、表現等で、誰かが統一的にやらんと、バラバラになる。
それを、私にして欲しいと云うてたコトとは矛盾する。
当然、M社のメンバーは日常業務がある。そこまでの時間を割けへんので、私にやって欲しいという主旨やった。それは、勿論、了解してた。
こういう、「まとめ」については、私がやらへんのやったら、実際の運用では、QCがそれを管理することになるのやから、内容を把握するという意味からも、QCの竹上君がやるべきです。
私がやってて、M社の誰かに引き継ぐ段階では、迷わず、竹上君に移管する。
そいう意味からして、宮垣君がそれをやると聞いて、本当は、ビックリした。
彼は、前の会社でもやってるし、ISOのことは一番良く知ってる。
その経験を生かしたいという気持ちは、充分理解出来るけど、ハッキリ云うて、出しゃばり過ぎです。
竹上君としては、宮垣クンにやってもらう方が楽ではあるし、異議はナイやろうけど。
専務は、そこまで考えてのことかどうかは知らんけど、とりあえず、了解してることやし、私がトヤカク云う問題では無くなってます。
彼の申し出でやから、そのとおり、きっちり、やってくれれば、宜しいけど。
ただ、私のモヤモヤは、組織としての動き方の問題です。
どんなことでも、意思統一して、やりたい。
それやったら、相手の考えも分かるし、私もバカやないから、小さい差異やったら、文句は申しません。もともと、ナニも云うてないけど。
自分の立場は、充分わきまえてる。やる以上は、初心の気持ちで、気分良く支援したい。
最初は、専務も、「そのうち、毎日来てもらわんとあきませんねえ。」
そんなことまで云うてた。
もとより、私も、「品質マニュアル」の原案が終わったら、その整合性を確認せんとアカン。
毎日でも訪問する予定やったけど、そんな雰囲気でもなくなった。
基本的には、専務の指示に従うようにしてるだけ。
それはそれとして、先生との打ち合わせやの方やけど、
「今回は資料も多いし、持って帰ってもろて、それ見てもろてからにしよか。」
専務の提案です。
「ただ、品質マニュアルの経営資源のところで、見直しを要求されてました。
そこは、確認しとかんとイカンと思いますわ。」
そう答えてる間に、先生が来られた。
結局、内部調整は出来ず。
今回は、様式を宮垣君がやったし、全員、眼も通してるし、一致団結云うたらオーバーやけど、先生の質問を全員で考えてくれた。
こういう雰囲気なら、私も気分が宜しい。
その様式変更をやりすぎて、せっかく、先生の指示に従おて、修正したとこまで、宮垣君が変更してしもてます。勝手にやったら、アキマセンデ。
ナンのための、ISO推進委員会やな。云うても、仮称やけど。
兎に角、一人でやってるのと違います。その差異は、やったヒトしか分かりませんけど。
先生は、先生で、又、前の繰り返しをやらはる。
その場、その場で気付いたことをやらはるのやろうし、前段部分の「経営者の責任」が最重要やから、これも仕方ないのかなあ。
いずれにしても、ミナサン、マイペースです。
参考資料も見て、作成したけど、「こんなん、必要ですか。」
あっさり削除されて、「ここは、こういう要求ですわ。」
それは、参考資料とは違う解釈です。
そして、
「見ておきますわ。何かあったら、連絡します。次回は10月16日ですなあ。」で終わった。
そして、内部の打ち合わせです。
実は、品質システム組織図の、「生産統括」を、今度は、「部」にしてた。
それは、竹上君が作って、専務以外のメンバーは知らんかった。
確かに、「生産統括」というのは職務分掌やし、組織やったら、「部」とか、そういうのを付けるべきやけど、そんな理屈はどうでも宜しい。
これは、専務の決断で決まること。それで、「部」にすることになったらしい。
他にも先生から提案があったけど、全て、専務の決断で、決まることばっかり。
それが終わっても、今後やるべきことの話が一向に出てきません。
「16日までにやるべきことを決めんとあかんねえ。」
私から、口火を切った。
「そうやで。作ったもんの整合性を見んとアカンし、自分の作った管理規定の品質記録も作らんとアカンで。」
専務が申しました。
「そしたら、私が整合性を確認しますし、竹上君が見直しをしてくれるか。」と、宮垣君。
「それはアカン。柴田さんにも見てもらわんと。何人もで見んとイカンし、私も見るけど。」
そんな、ノケモンにすることはナイで。
とは、口にはせんけど、そんな感じやないか。
私が煙たいというか、ウットオシイのもあるのやろ。
そら、年下の竹上君(宮垣君36歳。竹上君30歳らしい)の方が物事も頼みやすいことは分かるけど。
「そしたら、10月2日までに、今日の分の修正とかして、連絡します。」
「それで、その打ち合わせを、何日にするかやけど。」
「そうですねえ。10月9日がどうかなあ。」
「ワシは14時くらいの方がエエで。」と、専務。
ようやく、決まりました。
もう少し、詰めをしたいなあとも考えてたけど、もう、止めた。うっとおしい。
私の考えてた、「詰め」というのは、9日に、どこまでをやるのか。
勿論「品質マニュアル」が一番やろうけど、私の勘違いがあってもイカンしなあ。
それを、どういう具合に修正するか。まずは、各自が好きな方法でやったらエエのかなあ。
修正する人の要求があってもエエと思たけど。そんなことまでは、エエか。
ところで余談やけど、ロータス1−2−3は要求どおり、専務に貸しました。
(98/10/01)
10月9日の、「品質マニュアル」の見直しは、M社に顧客の会社訪問があるとかで、12日に延びました。
それはそれとして、宮垣君が先生の指摘事項の修正と、「管理規定」との整合性を確認した、「品質マニュアル」は、10月1日にメイルで貰ってます。
それをプリントアウトしての見直し開始。
彼の性格からしたら、修正だけと違て、アレコレ勝手に手を加えるてるやろなあと予想してたけど、案の定やってるわなあ。
手を加える目的は幾つかあって、私が明らかにミスした部分を修正するのと、表現がまずいから良いようにするのと、自分の形に合わせるのがある。
変な現象やけど、私がミスした部分は修正されてないのや。
それより、無理矢理、自分の形にしてるように見受けられる。
私は原案を作成した当事者やから、読んだらその意図は分かります。
「エッ、こんな表現してたかいなあ。」
自分の原案を見直したりして。
私にとっても、「品質マニュアル」が手を離れて若干の日数が経過してるし、冷静な眼で判断出来ます。
それに、予定された「管理規定」も全部出来てるし、ある程度、完成した、「品質マニュアル」を別角度からの見直しですから、そんな問題点があるかなあと思いながら確認したけど、これが結構あります。
まずは、宮垣君、前回の先生の指摘事項を一部飛ばしてしもてる。私は、先生の指摘事項は出来る限り、メモしてる。
その場ではメモを省略することがあっても、概略は記憶してます。
「先生の、指摘箇所を教えとこか。」
そう云うてるのに、
「竹上君に確認します。」
そんな返事やったし止めた。それやったら、分かってるのやろと思たのに。
そして、竹上君が作成した組織図を挿入してるけど、ワープロの変換ミスが何カ所もある。
こんなもんは、竹上君が発見するやろ。当事者なんやから、注意して見るわなあ。
次に、オーバーランしてるのやなあ。勝手にNOを振ってます。
これはISOの要求事項のNOどおりにしてくれと、先生からの指示があった。
私は原案段階で修正したのです。
このハナシのとき、宮垣君は出席してなかったから、仕方ないけど、専務は知ってるのやから、眼を通して、注意せんとアキマセンで。
それにしても、宮垣クンは、ゴチャゴチャやりすぎや。
一般常識的には、原案を踏まえたものにするべき。
明らかな、問題。例えば、誤字、変換ミス、誤植は、修正しても宜しい。
その他、チョコチョコと手直しされたり、無理矢理に表現を変えてる箇所があったり、結果、おかしな日本語になってる。
まあ、主観的な問題もあるし、仕方ないという部分もあるけど、そんなんを、又、元に戻すようなバカなことも出来ません。私の気分を害されただけ。気分が悪い。
見直しというのは、原案作成途上に変更されたようなことを修正するのが主旨。
あとは、原案を尊重するのが筋です。
その上で、すり合わせのとき、こうすべきではないかと提案して、メンバーの同意の上でやるのです。
そうせんと、今回みたいに、勝手に判断してしもて、同じ失敗を繰り返すことになる。
もっとも、勝手にNOを振ったらイカンとは、ISOにも規定されてません。
そやけど、勝手にやられたら、どの段階で、どう変わったんのか、分からんようになる。
まあ、エエか。彼も一生懸命、良かれと思ってやってること。
そんなことを思いながらの見直しです。
(98/10/11)
10月12日
予定通り、「品質マニュアル」の見直し、すり合わせ。
総括してしまうと、これは非常に良かった。以前からこういうのを期待してたのです。
早い話が、ISO推進委員会のメンバーの、意志統一が出来たわけです。
イロイロ、変更されて、不愉快やったけど、そんな気分も幾分解消した。
色んな問題点を出し合って、調整する。
それだけのことやけど、これをすることで、スッキリする。意志の疎通が大切。
「これは、こうするべき。」と思っていても、「イヤ、こういう理由。」と、説明されたら納得出来ることもある。それが大切。
午後2時から、5時過ぎまでかかったけど、時間の経過が分からんかったくらいです。
兎に角、全員で、「品質マニュアル」の内容を検討。
より良いようにするのが目的やから、話も早い。
こんなことを想定してたのです。全員がチエを出し合うということです。
私は、チェックした問題点の大半は出してしもた。
大半ということは、あと少し残ったのもあるということやけど、細か過ぎる問題は止めた。
出してもよかったけど、表現の問題やしなあ。
むしろ、次の段階で、必要ならやったらエエことです。
それにしても、これで、「品質マニュアル」も完成に近づいた。先生がどんな意見を出さはるかもあるけど、M社として、まず、意思統一しておけば、先生もやりやすいはずです。
それが終わってから、久しぶりに社長とも話をしました。
社長は工程が好きやから、最近、そっちに行きっぱなし。
ここ暫く、M社に訪問していても、忙しそうで、殆ど話もしてかった。
今日は、就業時間も過ぎてたし、珍しく社長の方から話があった。
「柴田サン。ポカミスはどうやって解決したらエエのんや。
適正か。適正が無かったら、他に移ってくれてか。」
どうも、私に相談というより、悩みを吐き出したはるのや。
要するに、来てくれと、集めた人材を、適正がナイと、他に移ってもらうことも出来ません。
毎日、同じことをやってもろてるんやったら、別やけど、違うこともやってもろてるしなあ。
ポカミスも発生してしまう。そんな話です。
それと、マエ工程と、アト工程が仲良しクラブになってしもてる。とか。
専務は、「社長の方針でっせ。」と応えたはる。
そうなんや。当たり前やけど、社長の雰囲気がそのままM社の雰囲気です。
それがM社のヨイ処でもあるけど。
それはそうと、竹上君もインターネットやってるらしい。
帰りしな、私のURLを教えてくれ云うことで、宣伝させてもろた。
「竹上君のことも、載ってるで。」
それはエエけど、周囲は、もう真っ暗で、月灯りもナイ。
眼が慣れるまで、私の車の所在も分かりません。
(98/10/12)
予定では、昨日(14日)、「品質マニュアル」の修正版がメイルで届くハズやった。
それが、遂に無かった。
自ら、買って出たとはいえ、宮垣君も難航してるのかなあ。
修正個所は、分かってるといえば、そうやけど、一部を変えるとアッチコッチ調整せんとイカンこともある。結構、大変なんやろ。
彼自身で、まだ変更したい部分がアルのかもしれん。そうやとしたら、止めた方が宜しい。
委員会のメンバーと調整前やったら、私がやったみたいに、幾らでも、思たように変更したらエエのやけど、ある程度、固まってきて、調整段階に入ったら、そういうことはダメです。
理由は簡単。勝手に手を加えた部分はメンバーが了解してない。
そういうことは、調整してるとき、その箇所の問題点をはっきり指摘して、やるベキです。
そしたら、他のメンバーは、その部分をどうしたんかなあと注目もする。ハズです。
それをせと、どこをどうしたのか分かりません。気の付かんヒトもある。
その、修正版は朝一番かなあと思ってたけど、まだやった。
そしたら、専務から電話があって、
「今、メイルした。」とのこと。
「まだ、前回の修正が不十分な部分もあるけど、そのつもりで。」
要するに、12日にすり合わせをして、修正個所を摘出したけど、まだ、漏れがあるし、そこを、マーキングしといてくれということや。
早速、メイルを取り込んで、プリントアウトして、確認した。
専務の云うとおり、漏れが何カ所かある。修正方法の解釈が違う部分もある。
それと、やっぱり、手を加えてる部分もある。
とりあえず、気の付いた部分をチェックしときましょ。又、明日、調整したらエエ。
ナンヤカンヤ云うても、ここまで来た。
立派なものになって来ました。
とりあえず、明日、10時から先生との打ち合わせです。
(98/10/15)
10月16日。
朝10時から、夕方6時まで、RMIの辻先生と「品質マニュアル」の打ち合わせ。
「品質マニュアル」を集中的にやったのは、「管理規定」が一応出来てるし、「品質マニュアル」との整合性という見地からも急ぐからです。
これを、収束させてしまわんと、「管理規定」の見直しをしても、又、見直しが必要になる。
最初、昼からは、「管理規定」の予定やったけど、ISO推進委員会のメンバーは、「品質マニュアル」を優先してほしい意向です。
結果的には、こっちからの申し出をするまでもなく、
「どこからでしたかなあ。」
「購買まで終わってます。」
そんな会話から、引き続き、「品質マニュアル」になってしもた。
先生も最初の予定を忘れたんやなあ。
井上先生が午前中は一緒で、午後からは辻先生だけになった。
失礼ながら、辻先生だけの方がまだ進みも早い。横に逸れることが少ないからです。
それと、「品質マニュアル」も、手探り段階から比較したら、すっかり形になって来てる。
もめにもめた、「経営者の責任」の部分もスンナリ通過した。
ここからは、基本的な解釈の差異がないのやったら、表現をどうするかだけのこと。問題点も少ない。ハズ。
それでも、もめた。
午前中のことやけど、その「購買」です。
購買先(外注先)への検証をどうするかの問題。
当初は、「品質問題発生時に行う。」という表現にしてたけど、宮垣君が手直しした段階で、
「しない。」になってる。
実は、これは、M社での突き合わせでも、もめたのです。その経緯は省略します。
M社の解釈では、「行ってまでは検証しない。」
先生は、行く、行かないは別問題で、資料を要求するのも、検証という解釈。
それと、「しない。」と表現してるような会社はナイという話です。
但し、ISOの要求事項をそのまま読むと、
「供給者(M社のこと)が下請負契約先(内職等)で、購買品を検証する場合、供給者は検証の要領と製品の出荷許可の方法を、購買文書に規定すること。」となってる。
先生の解釈はナイのです。
そもそもの問題は、この、ISOの要求事項が曖昧。
どんな業種、規模の企業にでも適用出来るように配慮されてます。
実は、参考資料によっても、その説明が違ってます。
(98/10/17)
従来と比較して、10月16日の先生との打ち合わせは格段の差で進みました。
時間的にも、いつもの3倍。
ISO推進委員会のメンバーも、「品質マニュアル」には一通り眼を通してるし、問題が出たときの意見も比較的統一出来てました。
私自信は、自分で「品質マニュアル」をやってたときよりは冷静に判断が出来る。
それもあるし、全文が出来てるし、変更されてる部分も直ぐ分かる。
それと、何処に何が書いてあるか、おおよそは記憶してる。
先生が質問されてる部分が何処に記述されてるかも分かる。
それで、一呼吸待って、誰からも応答のないときは答えました。ヤヤ、遠慮してます。
私の方は誰が、どの、「管理規定」を作成したのかも記憶してるけど、他のメンバーは案外気にしてない。
午後の部では、そう大きな問題もなく、おおむねスムーズに完了した。
とうとう、専務は、
「これを修正して、一旦、制定実施したもいいですか。」
「まだまだ早いです。その他の規定もありますし、その整合性を図ってからで充分です。
制定しても、直ぐに改訂せんとイカンようになりますよ。」
そうかなあ。改訂は大いにやったら、宜しい。と云うのが私の考え。
とんでもない間違いはないはず。一部でも実施していく方が矛盾点も早く検出出来る。
あるいは、M社の主要メンバーにも途中経過的に報告する時期でもある。
特に、工程に関連する事項は対象者が多い。方法が違う可能性もある。
そういうことは、ISO推進委員会で検討したらエエのやけど。
打ち合わせの最後に、「文書管理規定」を早く完結して欲しいという要請。
これは前回もあった。
これには、種々問題点が出た。「品質マニュアル」の修正指示で、一部、変更せんとアカンようになってる。
「品質記録」の登録台帳はエエけど、ファイリングまで、「文書管理規定」に規定するように記述してるのや。まあ、エエけど、かなりの変更が必要になってしもてる。
様式も、竹上君と、宮垣君が練ったようやけど、その様式にはムダが多い。
それでやるのなら、それでもエエけど。
専務には、電話でも、ハナシはした。
それも、もう、決めんとアカン段階になった。
(98/10/18)
「文書管理規定」について、辻先生から、イロイロと問題提起があった。
その、「管理規定」を配布してもらった管理者を、「文書管理者」と規定した点。
「こんな表現にせんでも良いのと違いますか。単に、配布先とか。」
私は、配布された人が責任を持って管理して欲しいという観点から、「文書管理者」と銘々したけど、今度は宮垣君が、その部署に配布と考えるべきとの意見。
確かに、ISOでは個人であることを要求してないわなあ。
部署を代表する個人。どうなんやろ。大いに悩みましょう。
メンバーで検討したらエエことです。
次は、緊急時の処置。
標準類を改訂してからでないと工程変更したらアカン。
そんなこと、百も承知やけど、M社の実状としたら、口頭指示が多々あるらしい。それで、指示のあとで、速やかに標準書を改正しても良いように記載したけど、先生は、
「これはダメ。この機会に止めて下さい。」
もっともな意見です。
竹上君は、実状を考慮してくれたはるんやなあ。とか、同情的発言をしてくれたけど、そこまで規定せん方が無難やなあ。
とりあえず、辻先生との打ち合わせも終わった。
辻先生は、私が車で駅まで送りました。
何時もは井上先生と一緒やけど、井上先生は車で午前の部で退席。足がナイからです。
ところで、昼食も専務と3人で焼き肉を食べに行って、辻先生と少し話をしました。
今まではISOだけやったけど、プライベートの時間を持つのは初めて。
先生は、化学が専門らしい。
こんな時期やから、ISO取得の動きが活発なんではと、専務が聞いたけど、予算の問題で、保留になるのが多いらしい。
確かに、コンサルタントの経費だけでも結構なもんです。あとの維持管理も大変。
ついでに、帰りは、こんなおハナシです。
「皆さん、かなり勉強されて、急ピッチになりましたなあ。」
「メンバーが2人増えました。」
「あの竹上さんはQCをされているのですねえ。非常に温厚な方です。
宮垣さんは、何をされてるのですか。」
「工程長ということです。」
「かなりの自信家ですねえ。」
「彼は前の会社で経験してますし、それが自信になってるんでしょう。」
「何処でやられたんですか。」
「イヤ、詳しくは知りません。専務からそう聞いてるだけです。」
「成る程、だから詳しいのか。ただ、少しズレもありますねえ。
固定概念が有りすぎて、修正が難しいようです。」
「私のことを言われてるみたいですわ。」
「イヤ、柴田さんは反論はされても、経験が豊富ですから軌道修正が早いです。
文書を読んでも、どなたが作成されたか、おおよそ、分かります。
文章はその人の経験とか性格も出てしまいますからねえ。」
エライ誉められてしもて。
運転手の悪口は云えへんしなあ。
もう台風10号が接近してるし、雨も大降り。
JRの駅周辺はお出迎えの車が一杯。
辻先生は高槻らしい。
(98/10/19)
先生との打ち合わせの修正版。
10月19日にメイルされる予定が、肝心のプロバイダの方がどうもおかしい。
エラー表示される。
インターネットそのものは正常やし、向こうが異常。
メイル機能が回復したら、「品質マニュアル」の修正版が届いてました。
M社から500枚貰てたA4用紙がもう底を着いてる。しょうがない。裏が使えるの探して、プリントアウト。
さて、内容確認やけど、ここからはイヤな段階。
ナンデやて、先生の指摘事項は別にして、この見直しが3回目になる。
先の2回分までは、確認する方も、される方も、苦ではナイけど、3回目は修正されてて当たり前です。打ち合わせしたことが修正されてなかったら困るなあという気分です。
下手したら、重箱のスミをほじくるようなもんやから。
修正者の性格もあるけど、あんまりエエ気分ではナイはず。
正直云うて、確認なんかしてても、祈るような気持ち。
ところが、まだある。コマッタ、コマッタ。
先生との打ち合わせ事項で要検討事項やなあというのは、前文に戻ったり、追記されたり、工夫してることもあるけど、修正されてないのもアル。
実は、10月16日の先生との打ち合わせ直前に専務が、
「修正個所があったら、柴田さんに、これに記入してもらえ。」
それで、宮垣君からコピーを渡してもろた。
先生が来られるまでに、要修正事項を確認して、記入したのです。
そうは云うても、一部は専務がやらはったようで、修正されてる部分もあった。
まあ、それにも漏れはあって、修正の追加もしたのやけど。
そんなことまでやったのに、まだ修正出来てない。エエ加減にしなさい。
正直云うて、私が間違おてるのかなあと、再度、メモを確認したりして。
それと、NOの付け方がおかしい。
通常は、1の下位が1)で、その次が(1)で、その次が@やけど、どういうわけか、(1)と1)が逆転してる。私の原案はそんなことしてません。
しまいに、ハラが立ってくる。これが、何回目や。
自分でヤル云うたんやから、責任を持って、添削された、修正くらい、徹底しなさい。
添削内容に、異議がアルんやったら、云々、と云いたいけど、そんな、異議があるような添削ではナイ。
明らかなミスの添削や。
まあ、アトは様式そのものをどうするかだけ。
これも、意思統一さえ出来たらそれでエエのやけど。
(98/10/20)
M社のISOも、ここしばらく中断。
次回は、例の、「品質マニュアル」と、「文書管理規定」の見直しをしょうと云うことやった。
私はもうとっくに終わってます。
M社のメンバーが忙しくなったらしい。
専務の話では、R社(私が以前に勤めていた会社)から各工程の品質事項の見直しを要求されたということらしい。
そういう予兆は前の会社の連中からも聞いてた。
昨年は予想以上に売り上げが増えて、経常利益を来期に回そかとか、羨ましい噂まであったけど、昨年末くらいから様子がおかしくなったらしい。
それで、R社の社長方針として、今後2年間は品質に重点を置くことになったとか。
経費節減の通達も出て、かなり徹底実施されてるらしい。従来は通達みたいなもん、無視されてたけど、今回は本気らしい。景気の動向からは当たり前。
それで、予定外の業務が飛び込んで来たらしい。
その中断がいつまでか、見当も付きません。
それで、「文書管理規定」の見直しをもう一段進めて、書き直してしまうことにした。
先生から、「文書管理者」てナンやとか、イランでとか、部署に配布するのであって個人ではナイとか、色んな意見があった。
「文書管理者」というのは、文書を配布してもらった人が責任を持って管理してほしいという主旨で、そう銘々したけど、そんな異論に対して、どうしてもというほどのコダワリもナイ。
削除してしまお。
文書の配布先の管理のことが記載されてないと云うのもあったけど、これは元々、記載もし、記録様式も作成してたけど、どうかなってしもた。
どうかなった。て、自然消滅したわけではナイ。
原文を見直したら、初回と、その次の原文には記載してる。ところが、直近ので、削除し過ぎたようです。
「様式例の文書管理台帳に基づいて記録し。」というのを、「配布先を記録する。」としてしもてる。
記載してない。との意見はオーバーやけど、確かに、文書が簡潔過ぎた。
但し、記録様式は、「文書管理規定」のファイルにあるし、メイルで送りもした。M社に届いたとき、消えてたらしい。メイルの控えには添付されてるけどなあ。
そもそも、この規定は、3回も、メイルしたし、そんなこと夢にも思わんかった。
宮垣君が編集した、WORD文書が専務からメイルされたときも、様式例が消えてしもてたのは気付いてたけど、内容の検討が重要な課題やから、当面、いらんもんは、削除したんかなあ程度に解釈してた。
実際は、そうやなかったらしい。
さらに、緊急のときは、「口頭指示しても良い。」としてたけど、
「それはイカン。この機会に、そういう習慣を治して下さい。」
そんな辻先生の意見もあって、これはその通りやし、品質管理の精神からもISOからも逸脱し過ぎてる。削除せんとイカン。
まだ、あって、記録の管理方法を、「品質記録管理規定」か「品質記録管理台帳」というので規定化したらエエなあと構想してたけど、「品質マニュアル」で、「文書管理規定」で規定するように記述しよった。まあ、勝手に追記されてるけど、その選択肢も頭のナカにはあった。
これは、そっちを尊重しましょう。
その他、モロモロあって、宮垣君が編集したWORD文書のプリントアウトしたやつに赤字で修正。
追記分(記録の管理方法)は一太郎で別記したけど、時間もあることやし、全面見直しをやってしまうことにした。
当然、WORD文書でやるべきやし、ソフトもインストールしてある。一回くらいこれを使てみたいという気もあった。
ところが、イザ、やろとしら、キー操作が分かりません。
一太郎やったら、エスケープキーでメニューが表示されて、編集出来るけど、エスケープを押したって、ナニもナイ。「f1」を押したら、「クジラ」が出て来た。
文字入力だけやったら、一太郎と同じことやけど、コピーとか、削除とか、編集の方法が分からへんかったら、やりようがない。
急ぐことはナイとは云うものの、何時、連絡があるのか、今日あって、明日打ち合わせかも分からへん。当面は一太郎でやりましょう。
カクカク、シカジカで、前の日曜の夜に編集して、メイルしたけど、気が付いたら、明くる日になってしもてた。
もともと、やろうと決心した時間が遅かったけど。
(98/10/31)
10月28日。久しぶりに専務から電話があった。
「風邪を引いてたんですわ。毎日、会社に来てるだけみたいなもんで。頭がフラフラして。」
そうか、風邪やったんか。
要するに、忙しいのと風邪が重なったんやなあ。
私も風邪引いてたけど、コンタック600で、回復した。
まだ、すっきりはしてないけどという程度。
「メイルは、月曜やったかなあ、届いてましたし、皆に配っときました。
それで、土曜日にでも、打ち合わせをどうかなあと。
それで、もう、早いこと、皆(管理者)に配って、実施というか、実際に運用出来るか、やってしまいたいんですわ。
それで、問題とかがあったら、改正したらヨイのですから。」
これは大賛成。
辻先生の意見では、まだ制定は早いとのことやったけど、私はそんなことはナイと思てる。
改訂ばっかりせんとイカンと云うのが辻先生の見解やったけど、改正するためには実施せんとイカン。
問題点が分からんと改訂も出来ません。
そもそも、改訂番号みたいなもん、二桁(99まで行ける)でエエと思ってたのに、そんなもんでは足りません。三桁(999まで)にした方が良いと云うたのは辻先生です。
その前提は、改訂が無茶苦茶多いことを意味します。
アッという間に20〜30くらいは行ってしまいます。とか。
それは、何処の事例か知らんけど、そんなん、シツレイやけど、余程、現実から遊離して、改訂者もそれをよう反映出来んかった。
それにしても、100回以上も改訂することあるのかなあ。私としては不満やったけど、先生がそう云うし、しょうがない、無条件降伏して、三桁にした。
ナンヤ、カンヤて、私も云うてるけど、ISO推進委員会のメンバーが、そんなとんでもないものを作ってるワケでもない。
表現の問題、用語の統一、こんなことがあるけど、マズ、この見直しでやってしもたらエエ。
多少の見落としがあっても、しょうがない。次の改訂で修正したらエエ。
それをどれだけやってしまえるか、そのときの改訂者のセンスと、能力の問題です。
それより、運営したら修正事項があるはず。
不便とか、出来ひんとか。そっちの把握を早期にしたほうが宜しい。
どんな立派な表現の文書を作っても、実際に使えんようなもんは無意味。
稚拙でも運用出来る文書がエエに決まってる。
ただし、せっかく作るのやから、アホみたいな、意味不明の表現ではアカンわなあ。
それに、ISOは第三者の読み慣れた経験者が審査しやはるのやから、それに沿って、それなりのもんにしとかんと、印象も悪い。
「それで、その土曜日に、出来たら全部見直しをしてしまいたいんですわ。」
単なる見直しだけやったら可能やけど、マア、ムリやなあ。
やっぱり、意思統一せんとイカン問題もある。
かと云うて、私の意向なんか無視されてるしなあ。ヒガミやけど。
「それで、何時に行けばいいんですか。」
「どうしましょ。」
「昼、一番からにしましょうか。」
「それで、出来ますか。」
「見直しだけやったら、行けると思いますよ。」
「イヤ、もう修正もかけてしまいたいんです。」
正直云うて、相手の考えもあるし、「品質マニュアル」と「文書管理規定」くらいやろなあ。
悪いけど、全部はムリやで。
ファイルが一太郎で、私の独断でエエと云うんやったら、添削みたいなもん、やってしもてるし、金曜日には、私が完結してしまえるけど、残念ながらWORDやしなあ。それと、私が出しゃばるのもどうかと思います。
そやけど、まずは、「品質マニュアル」
そんな全部を一発に配布するとは、専務もえらい急ぎ出したもんや。
「それはそうと、一太郎9と花子9は要(い)りますか。」
「柴田サン、買おたんですか。出来たら借りられますか。
花子は、どう変わってるんです。」
「知りません。この前、専務から言われてしもたでしょう。
花子も使えへんのに、ナンで花子を持ってるんやて。土曜日、持って行きますわ。」
まずは、打ち合わせの日も決まったし、もういっぺん、見直しです。
「文書管理規定」もプリントアウトして、読み直したけど、アカンなあ。
第三者の眼で見てたら、削除、修正、赤ペンがドンドン走ったわ。
(98/11/03)
予定通り、M社に行ったら、専務は昨日、風邪でダウンして休んだはったらしい。
声がガラガラになってしもてる。重症やなあ。
何処かの小学校でもインフルエンザで学級閉鎖があったとか。風邪が流行ってます。
私も風邪気味やったけど、もう正常状態。のつもり。
忘れんうちに、一太郎9と花子9のCDを専務に渡したら、さっそくインストール開始やて。
そして、竹上君登場。すると、専務が、近付いてきて、竹上君に、
「様式やけど、ここ、要らんで。最初に云うてたけど、そのままになってるやないか。」
バージョンの欄とかが不要ということを云うてます。
それだけ云うて、又、パソコンに戻った。
「柴田さん。やりましょうか。」
「宮垣君とかはどうしたん。」
専務もパソコンに向かったままで、一向に参加する気配がない。
「忙しいんですわ。2時頃になったら、こっちに来ます。」
ヘエー、2人に任せるということやろか。
そう思てたら、専務が、又、こっちに来て、
「柴田さん。文書管理規定のことですけど、こういうのを最初に書いといたら、エエのと違いますか。」
何処かのを見せてくれたけど、文書管理者のことは、削除してしもたしなあ。
専務はそれだけ云うて、又、パソコンの方に行ってしもた。
どうも、気にはなってるけど、風邪やし、移さんように気を使てるのやなあ。
今度は、竹上君が、そんなこと全く無視して、
「パソコンで、即、修正して行きますか。」
「そやけど、書式とかを決めてしまわんと、進まへんで。
それに、私の修正案でエエのやったらそれでエエけど、相談せんとイカンこともあるしなあ。」
「そしたら、そうしましょうか。それで、ナニからやります。」
「そら、品質マニュアルやなあ。そやけど、書式はどうするのや。」
「ヘッダフッダの設定ですし、アトから出来ますよ。」
そういう問題とは違て、様式をどうするかを決めてしまいたいのやけど、アトでエエか。
「アレー、品質マニュアルの見直しをさせたんやけど、アラヘンなあ。」
「ナニー。自分でやってへんのかいな。」
「誤字、脱字を見とけて、頼んだんですけど。
私は、持続性に弱いんですよ。あんまり、無かったはずです。」
「そら、誤字、脱字はそんなには無かったけど、内容の問題やで。」
竹上君らしいこと云うてる。どこまで本気か冗談か分かりません。けっこう本気やからコマル。
さて、いよいよ、打ち合わせやけど、ここから、奇妙なやりとりです。
前半はそんな議論するようなことも無かったけど、後半。
例のNOの順位。1)、(1)、@のこと。
どうも、竹上君は(1)と1)を逆の順位やと思てたようです。
そしたら、これは竹上君の意見かなあ。
そんなことは、すぐ解決で、その次からです。
「ここや。細かいことやけど、出荷検査記録としてるやろな。用紙という問題や。
管理規定では出荷検査記録用紙となってる。
そやったら、こっちにも、出荷検査記録用紙とせんとイカンやろな。」
「そうやったかなあ。用紙は当たり前やから、要りませんで。」
「ナニ云うてるのやな。検査管理規定は竹上君が作ったんやろな。」
「このまえ、それの様式を作ったけど、どうしたんかなあ。」
そして、取り出した様式には「出荷検査記録用紙」としてある。
「どうしましょ。もう配ったしなあ。」
「どうしましょって、そうしてるんやったら、そうせんと。」
「用紙は当たり前やしなあ。」
「自分が作ったんやで。」
「ヘへへ、そうなんですけどね。用紙が気に入らんなあ。」
まだ云うてる。ひつこいヤツやなあ。
「どっちかに、アンタが決めてくれたらエエことや。こっちが使うんのとチガウしなあ。」
「そうしましょ。用紙を入れましょう。」
やっと決まった。ヤレヤレ。
それにしても、こんな調子でやってたら、進みませんで。竹上君よ。
(98/11/05)
竹上君と打ち合わせをやってたら面白い。
どこまでを本気で云うてるのか、冗談か分からんことがある。
「品質マニュアル」で、竹上君と次にもめたのは、「製造工程管理表」と「検査基準書」のこと。
「品質マニュアル」では、工程管理で、その2ツを同時に使う表現になってるけど、辻先生との打ち合わせの時、竹上君と宮垣君のやりとりを聞いてた範囲では、片方やったはず。
それで、確認。
「この2ツの間に、又は、というのを入れんとアカンのと違うか。」
「その前にも、又は、て、やってますしねえ。どうも、そういうのは気に入らんのです。」
「気に入る、気に入らんの問題と違う。
同時に使うんやったら、このままでエエし、片方やったら、又は、を入れんとアカンのや。」
「そやけど、又は、又は、て、気に入らんなあ。」
「そやから、気に入る、気に入らんとチガウ。どっちなんやな。」
「片方です。」
「それやったら、しょうがない。又は、を入れるのや。」
「気に入らんけど、しようがないなあ。」
竹上君はブツクサいいながら、修正を容認。
「そやけど、そうやってるんやったら、しょうがないで。」
「そうなんやから。しょうがないか。」
「エッ、ナニか、云うたか。」
「イイヤ。」
私も、どっちかとゆうと、表現にコダワリを持ってる方やけど、竹上君はそれ以上。
コダワリはかまへんけど、実際に合わさんとしょうがない。
なにかしら、竹上君のもう一つの面白い特性を発見したような気になった。
細々としたのは省略して、「外注管理規定」と「購買管理規定」を一本化するかどうか。
それによって、「品質マニュアル」も変わってしまうけど、これは、専務に任しとかんとしょうがない。忘れてしもてる可能性もあるけど。
「これを一本化するとかいうのがあったけど、専務はどうするつもりなんかなあ。
そもそも、覚えてるんかなあ。」
「どうでしょう。忘れてるかも。ほっときましょう。」
私らの担当と違うし、あっさりしたもんです。
もう一つは、「教育・訓練」に関する部分。
ここは、勝手にて、云うたらイカンけど、修正されてしもてる。
簡単に説明したら、ISOは記録ということを要求してる。教育を受けた人が、「個人別教育訓練記録」を付けることにしてたけど、先生が、
「教育した人がまとめて書いたらどうですか。」
私にしてみたら、それは単なる意見の範疇やし、M社内部でどうするかを決めたらエエという解釈。
そやから、その場ではナニも決まってないはずやのに、修正版では、「教育訓練記録」になってる。つまり、「個人」が消えた。
そうするのやったら、その説明文も修正せんとアカンのに、してない。
「これ。勝手に変えたんやろ。」
「そう決まってませんでしたか。」
「決まってるかいな。先生がそういう意見を云うただけというのがコッチの解釈や。
まあ、そんなことはカマヘンけど、それやったらそれで、文章が変わるわなあ。
それが修正されてナイ。このままやったら、前の個人記録が存在することになる。」
文書では、「実施記録は、教育訓練を受けた者、及び、実施した者が記録する。」となってる。「教育訓練を受けた者、及び」という部分を削除せんとアカン。
「M社で、そうするのやったら、それでエエのや。私がとやかく云う問題と違う。」
「そしたら、それで、やってみましょうか。
そやけど、その記録を管理する部署が多いなあ。
4ケ所もあるでしょう。もっと、絞れへんかなあ。」
「しょうがないで。総務、QC、工程責任者、それと、品質管理責任者の専務やなあ。
そしたら、管理者全員になってしまうことになるけど、それがイヤやったら、QCが全部面倒見てくれたらエエ。そしたら、ゼーンブ、解消してしまうけどなあ。」
「それは、お断りです。」
「それやったら、しょうがないなあ。」
「そうですねえ。」
こんな調子で、ようやく「品質マニュアル」が終了。フーー、アーシンド。
(98/11/09)
次は、「文書管理規定」。
これは、私の修正版やけど、削除しようかどうしょうか、表現とか、迷った部分の確認。
結局、そういうのは全部削除して、表現も変えてしもた。
それ以外にも、どうしょうかという部分もありました。
竹上君の意見を確認して、ホイホイと削除した。
「これ、どうやろなあ。要るやろか。」
「特に、イランのと違いますか。」
「そしたら、削除。」
アッサリ了解。重要度という事もある。会社での習慣に基づいて記載しただけのことがある。
M社はこれから標準書(規定類)を作るのやし、そういう形式にこだわることもナイ。事実、そういう意見もあった。
例えば、文書の書き出しを、「M株式会社(以下、M社と略称する。)」とか、「品質マニュアル」では、各章で、「当社では」と記載してたけど、他社に適用することはナイのやし。との意見があって、それはそのとうり。
R社では、その初期に、標準化の専門家が定型書式に基づいて「標準書」を作成した。
それが原点やから、表現は硬い。それ以降、私らが作成したのも、その定型書式を継承。
M社ではM社風に、簡潔明瞭でもヨイ。
ただ、その割に矛盾したこともある。簡潔ということでは、2〜3枚程度の、「管理規定」に目次を付けてるのです。
私の感想としたら、そんな大層なことをせんでも、ということやけど。
とりあえず、急ぐ文書の見直しは終わった。むしろ、そっちの問題です。
「目次のことやけど。必要やろかなあ。
そら、品質マニュアルは35枚とかそんなんやし、必要やけど、管理規定の方や。
数枚やしなあ。」
「あったほうがエエと思うんですよ。目次を見たら、中を見んでも分かりますよ。」
ナカは見んと分からへんけど、表紙も付けてるのやしなあ。
表紙で、ナンの管理規定か分かるはずやけど。
実際に、「管理規定」を読むとき、目次なんか、一番最初だけで、次からは、ナニかあったとき読むだけやから、見やへんとは思うけど。
「そうかなあ。どうなんかなあ。あった方がエエですよ。格好も宜しいですよ。」
格好で目次をつけるのかいな。
まあ、そんな、大議論をするような重要な問題でもナイ。
数え切れんほど沢山な規定を作るわけでもナイし、1枚や2枚、目次が増えても、どうってことないなあ。
こんなことで時間を潰してもしょうがない。
さて、パソコンで入力せんとイカンけど、私はWORDが分からへんし、修正個所を確認して、竹上君が入力することになった。
ここで、まず、ヘッダフッダ(様式の設定のため)やけど、竹上君も分からんらしい。
「あきませんねえ。2時になったら、宮垣さんが来ることになってますし、やってもらいましょう。
私は花子さん。宮垣さんはWORDクン。」
そう云いながら、WORDを使ってるんやから、出来るんやで。と、思ってたら、やっぱりおかしい。削除して、NOが変わったら、その位置も文字の大きさも合いません。
「どうするんかなあ。フォントの大きさを設定するんかなあ。」
竹上君、大いに悩んで、ナニかしたら、文章の文字が全部変わってしもた。
「アカンなあ。あとで、宮垣さんにやってもらいましょう。とりあえず、入力だけ。」
感心するくらい、あっさりしたもんです。
ところが、細々と、「いう」を「云う」に変えたり、ナントカの、「とおり」を「通り」と変えるようにゆうたら、
「気に入らんなあ。」
マタマタ、竹上君の悪い癖が出て来た。
「そやけど、マエのとき、そう意思統一したで。」
「そうでしたか。」
その打ち合わせのとき、宮垣君が、意見を出したんや。
それならそれで、統一せんとイカン。と、私は思うだけ。
その他、意義もなかったし、そう決まったということで、私は、「文書管理規定」の修正版はそのようにした。
「気にイランけどなあ。そうですか、仕方ないなあ。」
「文句があったら、その時に意見を出さんとアカンわ。」
とりあえず、それはそういうことにして、フッダヘッダ。
「どうするんやろ。」
とか、言いながらやってたら、専務が部屋に入って来て、それを見つけて、やりだした。
ところが出来ません。難しいもんです。単なる文字だけやったら簡単らしいけど、罫線を変更せんとイカン。それが出来ません。専務は、いつの間にか、退散。
2時になったけど、宮垣君は現れずで、結局、4時頃になって出現。
ヘッダフッダのことやけど、宮垣君、時間がナイらしい。どうするか、意見交換だけにしたけど、竹上君、曰く、
「制定日と改訂日は様式に書かんといけません。」
「そんなもん、要らんけどなあ。それは改訂履歴で分かるけど。」
「それやったら、何時、作成したんか分からんようになる。」
これも、好きなように決めてくれたらエエことやけど、言うべき意見は最初に云うとかんいけません。決まってからゴチャゴチャ云うのは最低です。
「最低限、必要なことはナニかということやで。」
「管理番号、規定の名称、それとページです。そんなもんかなあ。
それやったら、柴田さんのに戻りますねえ。」
「そら、そうなるわ。原案は最低限で表記したんやから。」
「そやけど、制定日は欲しいなあ。」
宮垣君は、どうも私の意見に近いようやったけど、
「そんなこと、文句云わへんし、竹上君の好きなように決めてんか。」
私も、もう一辺だけ意見をゆうて、アトは竹上君に任すことにした。
宮垣君が、もう工程に戻る素振りやし、「文書管理規定」の「品質記録」のことだけを確認した。
要するに、「品質記録」は「管理規定」で規定するんやから、その管理番号を頭に付けた方が管理しやすい。
「そうしたいけど。」
「それで結構ですよ。」
「他にナニか意見はあるかなあ。」
「イイエ、特に。」
これで、「文書管理規定」も決まったと判断。WORDで文章も変更してしもた。
実は、アカンかったけど。
(98/11/09)
「品質マニュアル」と「文書管理規定」の修正入力が終わったら、もう5時過ぎ。
竹上君と事務所に戻ったら、専務が、
「どうです。どこまで行けました。」
「品質マニュアルと文書管理規定ですわ。そやけど、宮垣君に見てもらわんとあきません。
ヘッダフッダは出来てないし、フォントもおかしなって。」
「もう、来週早々にでもミンナに配布してやりたいと思てるんですわ。」
「それは賛成ですけど、どっちみち、先生との打ち合わせが来週にあるでしょう。
11月6日ですねえ。又、修正かもわかりませんよ。
そんなサキのことでもナイし、それが終わってからでエエのと違いますか。」
「そうか。3日は休みやしなあ。それからでもエエか。」
「そうです。ヘッダフッダとかもやってもらわんとアカンし。」
「そうしましょ。先生との打ち合わせの結果を待ちましょう。」
配布の件はそういうことに決まった。
ISOは一段落ついてしもて、雑談になってしもた。
私のHPのことで、専務が、
「柴田さんの、結構、みたはるんですねえ。上位にありますわ。」
それで、竹上君が、
「何処に加入したはるんですか。」
「京都inet。安いんやなあ。月500円。」
そんなことですけど、実は、最初に竹上君と、この事務所で打ち合わせてたとき、女の子が入ってきて、専務と親しげにナニやら、やりとりして、あとは事務所のパソコンを操作してました。
画面を見たら、ナーンヤ、「筆自慢」。年賀状用の住所録を作ってる。
その使い方を専務から教えてもろてるだけ。
ダレかなあ。元従業員なんやろか、それとも、社長の娘さんかいなあ。
そんな程度の関心やったけど、その子がまだパソコンでやってます。
そう思てたら、案の定、社長の奥さんも入室。
アア、やっぱりか。元従業員という雰囲気では無かった。
それだけのことやけど、私の中の一つの疑問が解消した瞬間です。
竹上君はそんなこと無関心で、HPのこと。
「HPはどうやって作るんかなあ。」
「ソフトがあるんや。作るのは簡単やけど、どんなHPにするかが問題やなあ。
やるんやったら、ホームページビルダーというのがあるし、CDを貸すで。」
「それより、どうやって、載せるんですか。」
「どういうことを聞かれてるんかなあ。京都inetは簡単ではなかったわ。失敗ばっかり。
そのことは、HPに掲載してる。
HP作成裏話やったかなあ。読んでみてえな。
そのうえで、分からんことがあったら、いくらでも教える。
いうても、教えるほどは知らん。覗いてもろたら分かるけど、幼稚な設計なんや。
恥ずかしいくらい。」
「そのHPはどうやって開くんです。」
竹上君がそう聞くし、宣伝出来るなあと思たら、専務が、すぐ分かるで。京都inetの「s」のランキングで、オッサンやったかなあ。中年とか、そういうのがあるわ。すぐ分かる。
ホンマにそんなんで分かるんかいな。専務はタマタマ見つけたんやで。
「竹上君のメイルアドレスを教えてえな。」
「どうやったんかなあ。一辺、変更したしなあ。」
そう云いながら、メモしてくれたアドレスはMSN。
「そのウチ、メイルを出すわ。」
竹上君もQCの部屋に戻り、私も帰ろうとしたら、奥さんが、
「お家(うち)は何処なんです。」
私が返事する前に、社長が、
「柴田さんは千代川工場の近くや。」
「そうですか。今から、京都まで帰らはるんかいなあと思った。」
奥さんとは、2年前、八木の南丹病院で、母が眼の手術(白内障)のとき、社長夫妻とバッタリ合おた。
息子さんの指の脱臼の治療とか。
私は、側の人が社長の奥さんとは認識したけど、奥さんは、私を知らんわなあ。
もう、説明することもナイし、
「シツレイします。」
で、オシマイ。
真っ暗な駐車場に向かったら、丁度、竹上君も一緒やって、
「探すのも効率が悪いし、面倒やし、HPのアドレスを教えて下さい。」
嬉しいなあ。早速、適当な紙にメモして手渡した。
帰ってから、早速、竹上君にメイル。その返信には、
「私の出番が少ないようです。」
私のHPを覗いてくれたんやなあ。
これから、主役やで。
(98/11/11)
11月6日。予定どおり、先生との打ち合わせ。
M社に着いたら、早速、専務が、
「品質マニュアルのページ数が増えてますねえ。」
そんな、増やしたはずはナイけど。
確認したら、37ページのはずが41ページになってます。
そんな4ページも増やすような見直しはしてないのに、おかしいなあ。
「字が大きいみたいやなあ。」
「字の大きさみたいなもん。触ってないけどなあ。」
「ちがいまっせ。大きなってる。」
「そうか。イジクッタ可能性があるなあ。
文字が揃わへんとかで、フォントを変更したけど、アカンかって、元に戻したはずなんやけど。」
それで、宮垣君に、おかしいヤツを修正してもらうことにしてたけど、頼んでないのやなあ。それで、フォントが大きいなって、ページ数が増えた。
「それと、文書管理規定も、やってもらったんですよねえ。」
「やりましたよ。」
「おかしいなあ。ナニも変わってナイで。
さっき、竹上君から、最新版や云うて、フロッピーで貰たんやけど。」
ナニナニ、中味を覗いたら、なるほど、なるほど、旧バージョン。
竹上君、宮垣君に修正してもらってないのや。
イヤ、様式は変わってる。結局、体裁は直って、中味は旧バージョン。
竹上君もコマッタもんです。先生との打ち合わせも、「品質マニュアル」だけやろうけど。
そうこうしてるうちに、先生がご来社になりました。そして、ページ数が増えてますねえ。
そんな会話から始まってしもた。
まあ、そんなことはどうでもエエ。
打ち合わせは、前回の「品質マニュアル」の指摘事項が修正されてるかどうか。
の、はずが、又、「品質計画書」(最初は「工程フロー」としてた)の修正です。
線がおかしい。表現が曖昧。等々。
最初から云うてくれたらエエのに。
次に、「経営資源」というのがあって、ここは何回も修正と検討を重ねたけど、井上先生が、
「経営資源の要員の配置というのは、検証活動だけと違いますねん。
管理と作業の実行に対しても、やらんとアカンのですわ。
M社でも、きっと、OJTでやったはりますわなあ。
それを、表現して欲しいんですわ。」
これ、私が初期に作ったヤツに、書いてたけど、削除指示があったのや。
それと、ラシイことは記載してる。それにしても、この部分、毎回やってます。
「日本語に翻訳されてしまうと、解釈が曖昧になるんです。
原文では、andになってるんですなあ。
つまりですわ。管理と作業の実行、そして、検証活動にたずさわる者にはチャンと教育した要員を配置しなさい。
そういうことを、ISOは要求してるんですわ。
そやから、検証活動のことは、書いてもらってますから、これで、もう宜しい。
管理と作業する要員にも適切な教育を施してます。ですから、そのことを追加してもらいたいんですわ。」
仰ってる意味は理解する。英文もそうなってる。
これは、別途、検討。
次は、こんなんです。
前回のとき、井上先生が、ISO9002では、「設計管理」の項目がナイし、「該当せず」と記載してるけど、それだけのことに1ページを与えるかどうかの問題で、
「次回までに調べときますわ。」との発言があった。
ところが、その箇所をスンナリ飛ばされる。
「設計管理は、これでイイんですか。」と、質問したら、
「エッ、コレ、ナニかありますか。」
すっかり、お忘れです。そんなこと、私はどうでもエエのやけど、先生がそう仰ったから、聞いただけ。そやなかったら、聞きますかいな。
「前回、井上先生が、どうするか、調べとくと、仰ったんですが。」
「イイエ。」
ナニを仰いますか。両先生揃って、そんな表情。アホラシ。そのときの状況を再現してもエエけど、忘れられてしまうような、どうでもエエようなことに、白黒付けてもしょうがないし、ヤメ。
M社のでは、1行で済ましてるけど、ほかの資料では1ページを与えてるのもある。
それだけのこと。まあ、どっちでもエエわ。
そやけど、云うたことは覚えておいて欲しい。
その次。
これは、前回、モメタヤツ。
外注先を検証する。そういうことも記載するべき。これです。
「これは、結構ですわ。そこまでは、要求してないようですなあ。」
ホー、覚えたはったんや。そやけど、もう追記されてます。
最後は、「統計的手法」というやつ。
ISOというのは、品質システムやから、M社にとっての、品質問題はナニで、それを、どのように管理するのかということを明記するのです。
簡単に説明すると、ナニかの品質問題を、ダレかが机の中にしまってしもてたら意味がナイ。
外に出して公開すること。
これは、第三者でも、一目で分かるように、グラフとか、図に加工して、掲示してもヨイ。
少し前進して、工程のナニかの改善につながるようなデーターを取って、掲示してもヨイ。
ここから先は幾らでもある。改善につながるだけで、ナニもせんかったら、しょうがない。その対策状況とか、ありますけど。
そやけど、イキナリは出来ません。
とりあえず、先生は、今後に必要なものとして、「工程能力」を記載して欲しいとのこと。
これは、大賛成。珍しく、意見が一致した。
せっかく、ISO9002の体制を導入して、統計的手法をやるんやったら、データーを生かして、M社内の作業能率向上で、ムダ、ムリ、ムラを少のおしたらヨイのです。
先生との打ち合わせは終了。
先生曰く、
「ここまで来たら、品質マニュアルを制定して、審査機関への申請の準備に入れます。
それで、審査機関を何処にするかを決めるんです。
4社くらいと、お見合いをして、決めて下さい。
見積もりとかも取らんとあきません。」
専務もそのつもりやったけど、先生の許可も下りた。
「品質マニュアル」の初版が、晴れて、制定出来ることになりました。
(98/11/13)