ISO物語NO.1 | ISO物語NO.2 |
ISOとは |
専務が「品質マニュアル」制定を辻先生に打診したら、
「まだまだですわ。そんなんしたかて、改正ばっかりせんとあきませんで。」
一蹴されてたものが、とうとう、許可されました。
アカンと、釘刺されたまま、制定を強行するより、気分的は宜しい。
あと、テーマは2つ。
「内部品質監査」要員の教育と「審査機関」の選定です。
私のときは、滋賀県のラフォーレ琵琶湖。
各部署から、何名かづつ指名されて、受講者総数50名程度が3日間の缶詰。
受講生はグループ分けされて、資料を頂き、例題の演習等をやりました。
当時、ISO(イソ)は、イソネジとかで、知ってました。
ISO(アイエスオー)というのは、新聞等の記事で、概要程度の知識しかありませんでした。
講座の最後には試験(常識問題等)があって、「内部監査員認定証」なるものを頂きましたが、会社の、「品質保証部」と称する部署から、一括管理するから、戻してくれとのことで、回収されたか、紛失したか、エエ加減なことですが、手元にはありません。
その、内部品質監査員の教育をどうするか、専務の打診で、井上先生の返事は、
「内部監査員教育は、どこでもやってくれますよ。」
こんな云い回しですから、受け取れるニュアンスは、好きに探して下さい。そんな感じです。
実は、ISO準備スタートのとき、井上先生の、ISO概要の講習会で、
「RMIでも内部監査員教育をやらせて頂きます。
固定料金プラス、一人、資料代3千円やから、大勢、受講してもらうほうがお得でっせ。」
とのハナシがあったのです。
そう仰ったのに、こんな、突っぱねたような表現されたら、戸惑いますねえ。
専務もそう受け取ったのか、RMIで、やって貰えへんのですか。と、聞き返した。
「ご希望なら、やらせて頂きますよ。」
エライ、もったいぶった云い回しです。
常識的には、こう仰ればヨイのです。
内部監査員養成教育はRMIでもやってます。
条件は、以前、説明した通りです。こちらは、M社の都合に合わせます。勿論、M社が余所でやるということなら、遠慮して頂くことはありません。
これが、筋です。
RMIがコンサルタントとして、やって頂いてるのに、まさか、教育だけを余所でやるようなこと出来ません。
M社に、RMI以外の縁故があるのやったら、これまた、常識的に、その受講は、余所でやって頂きますので。スミマセンとか、M社から通知することになるやろねえ。
常識とか、筋。ナンですが、この程度のことでも、分かってるようで、分からないヒトが多くなりました。私も、エラソウには云えませんけど。
当然乍ら、「内部監査員養成講座」は、RMIでやって頂くことになりました。
「審査機関」の選定は、まず、3社程度とお見合いすることが提案されました。
その審査機関というのは沢山あるらしい。
先生の話では、欧州系(審査する人は日本人)は、効率的で、良心的。
日本の審査機関は、細かいことをやる可能性があるらしい。
アル意味では、逆のように思います。欧州系の審査機関が契約主義やから、日本のナーナーは通じない。ハズ。知りませんが。
それと、先方の出張代金もバカにならんし、そんな細部を含めて、オナジ質問をぶっつけて、評価しましょうとのこと。
以上で、打ち合わせは終わったけど、次回の予定は保留になった。
一応、「品質マニュアル」から卒業したからです。
今後は、内部監査員教育、「お見合い」の日程が煮詰まってからになりました。
M社としては、「品質マニュアル」の修正と、「文書管理規定」の見直しをせんといけません。
その打ち合わせが必要やけど、専務から、
「WORDの勉強会をせんといけませんなあ。」
どうも、私のHPを覗いたみたいです。
「エスケープ.キーはあきませんで。クジラやとか。ねえ。
宮垣君に頼んで、ミンナで教えてもらいましょ。」
そんなことで、明くる日、全員、手持ちのパソコンを持って集合することになりました。
(98/11/15)
土曜日の午後、事務室に入りますと、WORDの勉強会が、もう始まってます。
1時からの予定で、10分前に着いてるのですから、遅刻ではありません。
もっとも、始まってるというより、「品質マニュアル」の修正をしてたようです。
それで、先生指摘箇所の確認をしたけど、細々したのはベツにして、「経営資源」の部分がされてない。一応、修正案も考えて来たけど、どうするのやろ。
原文(英文)も、確認しといたけど、先生の指摘どおりです。それなら、入れとくことに越したことはないけどなあ。
実は、最初の案には入れてたけど、修正されてしもて、「それらしきこと」程度になってます。
先生は、明確にいて欲しいとの指摘です。
まあ、それを理解したウエで、M社としての見解がはっきりしてたらヨイのですが。一応、事実は、云うとかんとねえ。結局、専務の決断で破棄することになったけど。
堅お考えんでも、審査とかで、指摘されたら、挿入したらエエだけやろうけど、このことを記憶しとかんとあきませんで。
肝心のWORDの方やけど、疑問点は予め準備してましたから、それから聞きました。
一太郎やったら、エスケープキーで、メニュー画面が出て、文章の加工等編集が出来ます。
それと、罫線。WORDでは、どうやったら罫線が引けるのか。
まだある。フォントの切り替え。失敗したしなあ。
宮垣先生は、けっこう、WORDを使い込んでるようです。
私が知らん過ぎるのやろうけど、自己弁護さしてもろたら、会社でも、WORDなんか、使わんかった。一太郎が主力です。
そやからて、DOS時代のこと。Windows版は、機能の数%くらいしか知りませんけど。
WORDで、「切り取り」と「張り付け」が、出来ることを知りました。
カット.アンド.ペーストと云うらしい。
この機能。暴露するけど、知らなんだ。
アトで、やってみたら、メイルとかHPでも、要するに、ナンにでも使えるのやねえ。
罫線は選択項目の「罫線」をクリックして、行と列の数を設定するのやけど、これは、一太郎の方がはるかに使い勝手が宜しい。
宮垣先生は、これがWORDの便利なとこです。とか云うて、罫線枠の調整とか、削除、追加も教えてくれたけど、失礼ながら、そんなことくらい、一太郎でも出来まっせ。それも、もっと、自由自在の調整が出来まっせ。使う用事はあんまりナイけど。
ところで、「目次」は最初に設定してしまうらしい。
「見出し1」とか「見出し2」で、フォントの大きさも文字の位置も決めてしまう。
そのうえで、文章の構成を変更しても、目次のところで再調整したら、目次を勝手に自動調整してしまうのです。
「書式」というのがあって、そういう機能やろうとは思てたけど、用事がナイ。使い方は知らなんだ。
この設定方法も、講義があったけど、モノにするためには実際に使わんとダメです。
それはそうと、前回、竹上君と、「品質マニュアル」と「文書管理規定」をWORDでイジクったけど、「文書管理規定」は再起不能宣告を受けました。
そんなんやっら、作り直さんとしょうがないけど、これに、えらい注文を付けられた。
注文というより、意志ですけど。
内容は、「管理規定」「標準類」は、それを運用する部署が作り、改訂するから、「管理番号」の割り振りから、配布、回収、廃棄に至るまで、全て、その部署の責任でヤルというものです。
それやったら、「文書管理責任者」(QC)の役割は相当に軌道修正せんといけません。
それだけやったら、可愛いモンですけど、ヒトによっては、横着なことをすることもある。
私は、大反対。
宮垣君の意見は、「そんな不具合は、内部品質監査で発見できる。」との主張。
竹上君の意見は、「楽な方がエエ。」
私は、こんな意見は、困るのです。はっきり云うと、そんなアホな。一蹴程度してやりたい。
こんなことが度々あるけど、「相談」ではなしに、決めた状態でのことやから、反論したところで仕方ない。相談やったら、それなりにハナシも展開出来ますけど、決心状態やから、ホカの意見を聞く意志に乏しい。
そやから、参考意見として、どんな矛盾があるか、述べる程度です。せめて、問題にぶつかったとき、覚えてくれてたら、思い出てもくれるやろう。思い出せたら、対応出来るやろとの期待です。
あとは、好きなようにやってもらわんとしょうがない。云うても、好きにするのやから。
エライ、突き放したような云い方やけど、実際には、口で説明してもしょうがナイ。経験してもらわんと、分からんことです。
内部品質監査で、こんなこと指摘して、ダレが対策するのですか。
当事者の資質もあるけど、システムが悪い。
こんなこと、最初から分かってるのやから、本来、システムとして対応しとかんとアカンのです。そのための品質システムです。
当事者がちゃんとしてくれて、問題ナイこともある。検出されたとしても、その原因が「文書管理規定」の不備に到達出来るかです。
QCを経験してる宮垣クンやけど、経験が浅いでっせ。思い付きで云うたらあきません。
但しです。その結果報告(確認)はQCにするとのことで、限度ギリギリ、クビの皮一枚の歯止めは出来ます。結果報告すら無かったらオシマイやけど。
そのWORDの復習もかねて、「文書管理規定」を作り直さんといけません。気の進まん修正もあるけどなあ。しょうがないなあ。
早いこと、シュミレーションして欲しいなあ。
それはそうと、2ケ月前になってしまうけど、M社全員で、「品質マニュアル」の素案を見直したとき、生産技術の山崎さんから、QCASのWindows版を持ってないか。とたずねられた。
QCAS(Quality Control Assisting System 略称{キューカス})というのは、実験データ、工程データ等の数値を入力して、それを管理図、度数分布、散布図等に描いたり、検定とか、数値分析するパソコン用ソフトのことです。
MS−DOS版は、私でも持ってるけど、Windows版はナイ。
それで、調べときますわ。と、答えといた。その結果が分かったのです。
R社のQCマンに、メイルで問い合わしたら、
「QCASですが、基本統計量の計算分は会社にあります。
ただ、DOS版の方が使いやすい。」との回答。
インターネットでも調査したけど、高価なソフトです。
Windows版は、「QC七つ道具編」「実験計画法編」「回帰分析編」に別れてて、個別やったら、一つが9.8万円。一括で、19.8万円もする。
基本統計量のソフトというのは、「QC七つ道具編」のことでしょう。
竹上君に、依頼者の山崎さんに、伝えといてと頼んだけど、休み時間に合おた。
山崎さんは、「品質マニュアル」の要求事項、「統計的手法」にでも使いたかったのかなあ。
とりあえず、2ケ月前の宿題は終わりました。
(98/11/17)
イヨイヨ、WORDの操作。
「文書管理規定」を完成させてしまわんとなあ。
はっきり云うて、まともに使うのは初めて。
入力そのものは一太郎と一緒。そやけど、下手にリターンキーを押したら、勝手にナンバーが出てしもたり、こっちの意図せんことが起こる。やりにくいことです。
これ、一太郎V9もマネしてます。困ったもんです。
箇条書きの数字入力くらい、ほっといてくれたらエエ。そんなことくらい自分でやるわ。
大した時間が掛かるわけでもなし。
便利なはずの機能も、慣れてなかったら、邪魔されてるようなもんです。とか、内心、ぼやきながら、ナンとか入力だけは出来ました。
最初は、その都度、編集、罫線もやってしまうつもりやったけど、そんなことしてたら、進まへんし飛ばしてしもた。
宮垣先生がソバにでも居たら、すぐ聞いて分かるのやろうけど。
表の中の文字を中央に揃えて、もう一度覗いたら、全文、中央になってしもてる。ナニコレ。
そして、試行錯誤して、やっと分かった。こういうときの解消方法は、「編集」で「元に戻す」にしたらヨイのです。
おそらく、やり方がおかしいのやろけど、当面はこれでケッコウです。
特に、罫線は難しい。
行と列の数を設定したら、確かに描けるけど、その一部を削除、追加したいときがダメ。
描けたセルが全て欲しいということはない。
線を一本削除しようとしたら余計に消えたり。追加したら、斜めになったり、ズレたり。構想は大幅に後退。
WORDの罫線機能は、どうも使い勝手が悪い。
私が知らんだけのことで、ナニかエエ方法がアルのやろうけど。
Ms−dosの一太郎が一番やりやすい。慣れてるいうたらそれまでやけど。
とか、思いながら、教えてもろたことを思い出しながら、やってたら、ナンとかなった。
修正だけやったら、とっくに終了やけど、3回も最初からやり直しです。
おかげさんで、WORDを少しは理解出来ました。
あるはずの機能がナイし、ファイルがインストールされてないのかなあと、Officeを再インストールしたけど、ナニも変わりません。早い話が、機能の出し方が違ただけやったりして。
使こたら、多少やけど、使い方も分かるし、分からんとこも分かる。
本でも買おて読む気にもなる。
まだ、買おてないけど。
(98/11/19)
もう日付が変わってから、専務に、
「文書管理規定」は13日の午前中になるというメイルを発信。
出来てる云うたら出来てるけど、プリントアウトして内容確認したいだけ。
ついでに、メイルを受信したら、竹上君から届いてる。
「文書管理規定」に付随する資料。のはずやけど、それが開けません。
多分、「Outlook Express」でやってるんやろ。私は「ネットスケープ」。
以前も、専務のメイルでそんなことがあった。
そのとき、専務がどうしたのかは知らんけど、アレコレやらはって、結果、ネットスケープで、添付ファイルが取り込めるようになった。こっちでも試行錯誤したけど。
一旦、HDDに保存してから、開いてやらんとダメです。
そういう状態やから、私も、「Outlook Express」を使えるようにしたら、そんな手間はイランなあとは、かねがね思てはいました。
パソコンに、ソフトだけはインストールされてますし、設定したらエエだけのことです。この機会にやりましょか。
そやけど、まだ、読めてないということは伝えとかんといかん。
竹上君からの、その回答は、「WORDとEXELで作った。」
そんなことくらい、分かってますがな。WORDもEXELも、インストールしてます。
使い方を、知ってるかどうかは、別問題やけど。開けへん。と、メイルしたのです。
その主旨で返信しといて、明くる日、一番から、設定開始。
ようやく、設定が終わって、取り込もとしたら、ナント、メイルが900通。
一気に900も取り込むのは大変やから、300通づつ取り込んで、整理です。
その1回目の整理中に竹上君から電話。
メイルの状態を解説して、現状を伝えました。
とりあえず、明日にでも打ち合わせしましょうとのこと。
メイルを整理してる時に、「インポート」というのがあることに気が付きました。
ナニを取り込めるのか、どうも、他のメイラーから、メッセージを取り込むことが、出来るらしいのです。
で、それをやったら、大変なことになりました。
「ネットスケープ」で取り込んでたメイルが全部インポートされたのです。
アトから見たら、「全部」か「選択」か、設定出来たけど、やってしもたのやからしょうがない。
それで、「ネットスケープ」では開けんかった添付ファイルが幾つかあったし、それを探して、試してみました。
私にとっては大発見。これが読めるようになった。
「ネットスケープ」で取り込んだメイルの添付ファイルが開けへんのやったら、「Outlook Express」にインポートしてもヨイのです。
せっかく設定したのやし、「Outlook Express」も使てみましょう。
予期せんことで、面白いことが分かりました。
(98/11/22)
何処っかの「疾風さん」。
メイル交換してる理屈云いの兄ちゃんやけど、「ISOの話がソフトの話になってしもてる。」
そんなことを云われました。
そやけど、ソフトのことは、M社のISOと、無関係ではナイ。
ワープロソフトは一太郎を使てるのに、宮垣君がISO関係の文書をTEXT形式でやれ云うて、そのとおりにしたら、お得意のWORDで編集しよった。
そうなってしもたら、修正もWORDでやらんと、しょうがない。これは陰謀です。
そやから云うて、WORDも少しは覚えられました。エエとせんとしょうがない。
メイラーも、私は、「ネットスケープ」。
そやのに、竹上君が、「文書管理規定」関係の添付資料のファイルを「Outlook Express」で発信した。
この機会に、「Outlook Express」も使えるようにしました。
ここまでは、ISOがらみの経過やけど、脱線します。
「Outlook Express」には色んな機能があります。
メイルの背景を、「クリスマス」風、「大売り出し」、「蔦」とか、「誕生日」とかとか、イロイロ出来るのを知りました。
単純に背景色を変えるくらいやったら、「ネットスケープ」でも出来るけど、「ひな形」というテンプレートはありません。
これはおもしろそうやなあ。ということで、前の会社の、後輩の百島クンにやってみたのです。
彼とも、忘れた頃、忘れた頃、メイルをヤリトリしてます。
その百島クンのメイルは背景色を採用してます。
コイツの口癖は、「シンプル、イズ、ベスト」。メイルに背景色を使て、ナニがシンプル。
丁度エエ、彼に試してやれと、誕生日でもナイし、「蔦」を採用して、やってみました。
そしたら、えらいことになったのです。
自分にもBCCで受信して、どんな具合か確認したのです。
「Outlook Express」では、どうも無かった。当たり前や。それの機能なんやから。
ところが、「ネットスケープ」では受け付けませんのや。
受け付けへんだけやったら、しょうがないけど、表示させよてしたら、「ネットスケープ」がエラーになって、終了してしまうのです。
「Outlook Express」は、最初の表示画面はメニューで、どのメイルを見るか、選択出来ますけど、「ネットスケープ」は最初に「Inbox」が表示されます。
その、「Inbox」に、百島クン宛の、メイルが一つあるのです。
つまり、「ネットスケープ」のメイラーを起動さしたら、百島クン宛のメイルが出て、その瞬間にエラーで、終了。
事実上、使えんようになってしもたのです。
原因を、どうして調べよか。異常はノートでなったし、ディスクトップでも再現出来るかどうか。
百島クン宛のメイルを取り込んだら、なってしもた。
エライことです。ノートもディスクトップも、「ネットスケープ」のメイラーが使えんようになった。
あれこれ、試しました。
結局、「ネットスケープ」はプラウザーを起動させて、「メッセージセンター」で、「Inbox」を、「Trash(廃棄)」に移動。
そしたら、「この場所から移動すると、起動時にInboxを作成します。」
とのコメントが出た。このホウが、都合がエエ。「Inbox」を作り直す必要がない。
解決したのです。
それにしても、「ネットスケープ」と「マイクロソフト」は、仲が悪い。喧嘩は、会社同士だけでやってくれ。ここまでやられたら、こっちが迷惑です。
早速、百島クンにメイルしといた。
「マネしたらアカン。ネットスケープが動作不良になってしまう。」
ヨオ考えたら、彼は、「Outlook Express」しか使ってナイ。
(98/11/26)
竹上君から届いたメイル。
それには、「文書管理規定」に付属させる資料のファイルが添付されてました。
このなかで、特に重要な資料は、「管理番号」の付け方です。
「管理番号」というのは、「品質マニュアル」「管理規定」「作業標準」等々に付ける英数字のことで、その文書がナニかを符号化するものです。
例えば、「A」を「品質マニュアル」、「B」を「管理規定」等に区分します。
「B001」なら、「管理規定」のナニかであることを意味します。台帳等で、それは、「文書管理規定」であると分かります。
更に、改訂番号を付けるのです。
「B001−01」なら、初版であることが分かります。
「B001−05」なら、第5版を意味し、改訂がそこまでされてることが分かります。
説明を追加しますと、ISO9000、9001、9002、9003というのも管理番号です。
管理番号だけではナンのことか、意味が分かりませんですけど、体系(取り決め)があって、それに基づいて符号を付けます。
M社ではM社の体系を作って、それに基づいて英数字を割り振ることになります。
これをしっかり構築しとかんと、番号が重なったり、混乱することになるのです。
そうならんように、簡潔に、しかも、管理し易いようにする。それが基本です。
私が、「文書管理規定」の原案を作ったとき、その体系の素案も設定したけど、色んな意見があって、次第に変わっていきました。
「発行部署」を管理番号に組み込むとか。これは、管理番号を複雑にはしますが、それはそれで、好きなようにアレンジしてもろたらエエことです。
明くる日。竹上君から打ち合わせをしたいという電話があったし、了解。
その資料からは、「文書管理規定」も修正せんとアカンことになるけど、そんなもん、幾らでもしたら宜しい。
資料には眼を通したけど、特に、大きな問題はナイ。あっても、細々とした問題です。
竹上君に会おたら、その、「管理番号」に変更意見が出てるとか。
その概要は、実際に運用する、作業標準、品質記録は、それに付けてる名称そのものを、管理番号にしてしまうということです。
どういう意味か、説明しますと、作業標準名に「半田付け」というのがあったとしたら、管理番号を記号化せずに、その「半田付け」そのものを管理番号に組み込むのです。
複数の部署に「半田付け」工程はありますが、部署区分も管理番号にあるから区別出来るし、そのホウがオナジ表現やから、間違わんやろ。ということです。
この問題、この日はアッサリ聞き流しました。アホみたいな案で、管理番号の主旨を理解してない意見です。
こんなもん、思いつきの意見やのに、専務も同調してるようです。現場がヤリヤスイようにしたらエエのやで。とか、ダレに云うでもナク云うてます。
せっかく、間違いの少ない管理手法で設定したのに、ワザワザ、複雑怪奇に、管理をし難い方向にしようとしてます。
素晴らしい妙案で、余所の会社にでも、宣伝出来るレベルやったらエエのやけど。
それとも、この提案は、私みたいな凡人の理解を超越してるのやろか。頭を柔軟にした方がエエのかなあ。
とりあえず、もうイッペン、検討して欲しいなあということに止めました。
発案者はダレか、おおよそ分かってます。頭を冷やして欲しいだけ。
それで、その2日後にでも、もう1回、その真意を確認するため、ISO推進委員会のメンバーで打ち合わせしたいと、竹上君に依頼して、その打ち合わせです。
宮垣君は忙しいし、出席出来るかどうかということやったけど、参加してくれた。してもらわんと困るけど。
その打ち合わせで、専務は、
「中途半端に簡略化するくらいやったら、分かりやすい方がエエで。
現場(工程長)もそう云うてるし、実際には現場が使うんやし、使うモンが、やり易いようにしたらんとアカン。
先生も、そう云うたはったで。こっち(M社)の好きなように決めたら宜しいて。」
そんなコトを云うてます。ダレでも、そうアドバイスします。気に入らんような管理方法でやることはナイ。
それと、現場の主張には、耳を傾けるべきですが、それを全面的に通すことが、常に正しい選択とは限りません。
充分に検討された案なら結構やけど、単なる思いつきもある。それを判断せんとあきません。
「工程で使うんですから、工程名も入れた方が分かり易いかなあ。アカンかなあ。」
宮垣君の意見。
やっぱりかいな。それにしても、コマッタ展開です。
それが大前提で、ドンドン議論が進みます。
M社の好きなようにしたら良いというのが基本やけど、「管理番号」というモノの基本が分かってない。
それが、分かった上で、ヤル云うのやったら、しょうがない。
私としたら、この管理番号は重要やし、幾ら時間を取ってもエエ。
キッチリ、意思統一して欲しい。やってしもてから、アカンとなったら、修正がタイヘン。
おかしなことをやって、影響ナイものと、影響するものがアル。この「管理番号」は影響する。
「管理番号」は、簡潔にした方が宜しい。
そのものズバリの名称を管理番号にくっつけるというのは、一見、分かりやすいようには思うけど、管理番号の意味は無くなる。
長いヤツ、短いヤツ。紛らわしいヤツ。バラバラになって、管理が難しくなって、混乱する。こんなことは、試すまでもないことです。
そんな意見を申しましたが、ドンドン進みますから、傍観です。
工程が文書を作成して、自分の部署で管理番号を付けることにしてるけど、人によって、判断基準が違てもコマルなあ。
どうしても、そうするのやったら、混乱がナイように、明確に規定せんとダメです。規定しても、混乱するやろうけどなあ。
更に、専務は、管理番号の頭に付けるタイトルについて、
「MQS(M社の品質システム標準という意味)というのは長過ぎる。
M社に適用するのは当たり前なんやから、Mというのはイランのと違うか。QSにしたら。」
エライ、難しい意見です。イラン云うたらイラン。
そんなこと云い出したら、MQSそのものもイラン。
議論というのは難しい。10人寄れば10の意見。それぞれに思想と理屈がある。
絶対に、これが正しいというモノはナイ。
この「MQS」は、「ISO」に該当するものです。
三文字を採用したのは、イメージがヨイからです。JIS、MIL、ISO、DIN。
二文字でもエエけど、威厳がナイ。長いと覚え難い。苦しい説明ですけど。
それと、「QM」というのは、世間一般で、品質マニュアルの略称に使われることがある。
M社の「M」は入れたい。それで、「MQ」にしたら、「QM」の逆みたい。
「S(スタンダード)」を加えて、「MQS」に設定した。
一応、そういう理屈があります。このことは原案提示段階で説明してることです。
そこで、竹上君曰く。
「M社ということで、Mは入れましょう。Qは品質システムということやし、環境マネジメントをやるようになったら、ここを替えたらエエし、MQというのはどうです。」
いわば、折衷案やけど、これも、一応、理屈はあります。
結局、「管理番号」の頭は「MQ」になって、そのものズバリの名称を、「管理番号」としてくっつけることになってしもた。
それならそれで、方法論を、しっかり取り決めて下さいや。ついでに、シュミレーションもして欲しいなあ。間違いが分かるはずやで。
QCの竹上君も、実際に管理番号を付ける人も、迷うことがあったら、アカンで。
それで、竹上君が再度、その方法を構築することになって、私は「文書管理規定」の修正をすることになりました。
それにしても、せっかくのシステムが穴だらけになりそうやなあ。
コマッタもんやなあ。
「品質記録」の「管理番号」のことも議論したけど、これは次回。
(98/11/28)
「品質記録」にも「管理番号」を付けたホウが管理し易い。
この「品質記録」というのは、最重要です。
ISOで要求してる、「記録」はこのことで、「様式」は、「管理番号」を付けて管理します。
但し、「品質」に関わる「記録」だけです。
例えば、「出勤簿」「給料明細書」は、会社、社員にとってお金(経理)に関わる重要な「記録」ですけど、ISOでは経理的なモノは無関係です。
これらの帳票類は、「品質」に関わる、「記録」ではナイから。
「品質」に無関係な帳票類は、会社として、別途、管理すればヨイ。
もっとも、ISOで、「品質」に関わるから、「管理番号」を設定して管理しなさい。とは要求してません。ただ、「記録」しなさいと、記載してるだけです。
それなら、「管理規定」等も、オナジようなことです。「管理番号」云々は要求されてません。
一般的に、「管理番号」を付けて、管理したホウが管理し易いから、そうするだけ。
「記録」には、ISOの要求で「記録」してるモノではナイものと、そうでないものがあって、はっきり、違うものと、区分が難いものがある。
それで、「品質記録」に該当するものには、「文書管理規定」で、「管理番号」を付けることを規定するのです。
その他の「管理規定」でも構いません。例えば、「品質記録管理規定」です。
それはそれとして、どの「管理規定」に基づいて作成する「品質記録」であるかを明確にしするため、親元の「管理規定」の「管理番号」の一部を引用する「管理番号」を想定したのです。
まず、ナニかの「記録」があって、これナンヤと云うとき、それに「管理規定」で定められた「管理番号」が付加されてたら、「品質記録」です。
それを、単なる連番にしたら、「台帳」を調べるまで、身元不明になる。
実際には、その、「品質記録」の表題等で、ナニかくらい分かりますけどねえ。
もともと、「管理番号」そのものが、そういうもんです。普段は、不要です。
表現を変えると、保険みたいなもんです。せっかくの保険やったら、識別を容易にしたい。それも、簡潔に。
割り切った表現をしたら、「品質記録」そのものが「保険」です。
毎日毎日、ナニかする毎に記録。それこそ、ナンにも無かったら、見直すこともナシ。
記録をしといたら、アトで、調べることが出来る。
この、「品質記録」の「管理番号」は、結局、単なる連番でヨイことになった。
これは、難しい議論です。そんなことでは、アカンということはナイ。理由は、年に一回あるかナイか、そんなケースに対応することやからです。
病気なんか、するか、せんか、災害にも、遭遇するか、せんか。そんな議論になってしまう。
理屈もナニもナシです。
しかも、管理する人が、「台帳」で、キッチリ管理してくれたら、問題ナイ。
キッチリしてくれるヒトと、本人はそのつもりでも、やれてない人がある。
経験上、やれてないヒトが、結構、居たはる。そしたら、その防御策を講じとくのが常道やけどなあ。まあ、エエか。
とりあえず、「品質記録」の「管理番号」はQCが一元管理することになって、ホッしました。
それなら、まず、間違うことはナイでしょう。
(98/11/30)
それにしても、竹上君からの連絡がナイ。
アル程度までは、コッチで勝手に出来るけど、内容が分からんことには出来んこともある。
そんな大層なことでもナイけど。早いこと、決着つけてしまいたいだけ。
風邪でも引いて、ダウンしたか、はたまた、悩んでるのか。
それで、11月26日、メイルしてみた。
とりあえず、「品質記録」の中味はエエけど、表題だけでも確認したい。
それと、ナニかあるんやったら、「文書管理規定」もそれに準じて修正せんとイカンやろ。
そしたら、明くる日、電話があって、「管理番号」のことを、工程のメンバーで調整したらしい。
そして、元に戻ったとか。
「元に戻るいうても何処までかなあ。」
「工程名はヤメですわ。」
「ナルホド。ナルホド。」
私は、ホッとした。
理由はともかく、戻ってくれたら、「管理番号」らしくなる。管理もし易いし、混乱も少なくなる。
竹上君が専務に、その旨、報告しといたということやから、それで決まり。
「工程名を入れると、困ることがあるようです。似たような名称が多いんです。」
そんなこと、最初っから分かってることやけど、実施マエに分かってくれて良かった。
発案者は、自分の範囲でしか、考えてナイ。
それを調整するのが、ホンマは専務やけど。まあ、良かった。
「納得出来るまで、やった方がエエなあ。色んなヒトがやるんやし、意思統一が重要や。」
「ミンナで決めたことは、やってもらわんといけませんしねえ。」
「ソウソウ。そのとおり。」
「それで、明日(土曜日)は、時間ありますか。」
「私は、そっちが最優先やし、呼ばれたら、飛んで行きます。
ただ、明日は1時以降にして欲しいけど。それからやったら、何時でも。」
「実は、明日は、監査があるかも分からんのでねえ。」
竹上君のハナシでは、R社の監査が予定されて、それが、まだ確定ではナイらしい。監査の場合はダメということです。
もっと早いこと、はっきりしてもらわんとコマルなあ。○○クン。こっちの予定も立たへんわ。
決まったらメイルか電話でもしてもらうことになった。
ただ、「管理番号」以外にも、意見があったらしい。
各部署が作る、「作業標準」の配布、回収状況を、「文書管理責任者(QCの竹上君のことになる)」が「確認」するという件で、その「確認」は不要やないか、ということらしい。
アレアレ、一難去って、マタ、一難。ナニを云うてるのやな。
最初は、「文書管理責任者(QC)」が、配布、回収、廃棄をすることにしてたけど、宮垣君が、それは、作った者が一番よう分かってし、作成者が配布、回収、廃棄して、「文書管理責任者」は、その、確認だけでエエやないか。そう云うて、竹上君も、その方が楽やて、云うて、それで、決まったんやろな。
ご丁寧に、メモまで、書いてくれたで。
そもそも、私は、複数のヒトがそれをやるのは間違いが起こり易いし、反対やった。
まあ、せめて、「確認」くらいはQCでせんと、管理もナニも野放しになってしまう。
経過はどうでもエエけど、そのことは、竹上君が決断したら宜しい。
確認程度はせんとアカンと思うのやったら、拒否やし、全面的に任してもエエと思うのやったら、了解。
但し、それは、ISO以前のQCの職権に関わることになる。
「品質マニュアル」は、どっちみち改正せんとアカンのやし、「文書管理規定」も、この状態。
私は、製造工程を直接には見たことがナイ。工程で使う色んな標準書まで、一々管理するというのは、大変やとは思うけど。これは、いけません。
「そやけど、品質マニュアルでは、そんな、確認は、必要ナイことになってますよ。」
「それ、ダレが云うてるのやな。」
「宮垣さん。」
「コマッタもんやなあ。クドイけど、そのことも、3人でうち合わせしたとき、云うたのに。
それと、確認と云うのも、宮垣君の意見やったやろな。
こっち(私)も、最低限、それは必要と思てる。
仮に、そうするんやったら、文書管理規定の文書管理責任者の役割を変更せんとイカンことになる。品質マニュアル云々とは違うのや。」
「そうでしたかねえ。」
「そんなことはどうでもエエのや。
竹上君が、やり易いように、してくれたら、それでエエのやけど、管理が出来んことには、意味ナイで。
これは、竹上君が、決心したらエエことなんや。」
私は、下手な間違いが起こらんように、「文書管理責任者」の役割として、配布、回収、廃棄をして欲しかった。いわば、一元管理です。
そやのに、宮垣君と竹上君が、そう決めたから、「文書管理規定」は、その意向に添って修正しただけのこと。
ただ、最低限の処置として、「確認」を入れて、ザルの底を辛うじて、水ドメしたのです。
とりあえず、この問題は、竹上君が結論を出すことになった。
まあ、色んな意見が出て来て、竹上君も悩んでるみたいやなあ。
私は、竹上君に内緒のハナシをした。(内緒という程のこともナイけど)
「私は一応、QCのOBやしなあ。現役QCの竹上君に、ここだけのハナシやけどなあ。
宮垣君も元QCやから、QCのことはヨウ分かってるのや。
ところが、もう、工程のヒトやから、立場が違うやろな。
工程のヒトは、はっきり云うて、QCみたいなもんに、あんまり干渉して欲しいナイのや。
QCのことを分かってるヒトほど、そうなんやで。勝手に、好きなようにさしてくれいうことや。
宮垣君も、色んな場面で、そういう意図があるのが見えてる。
彼は工程の代表やから、それでエエ。竹上君は、QCの立場なんやろな。
専務も、そういう意図があって、人選したて、最初に云うてたやんか。」
私は、M社では、最初に意見を提示したら、その後の展開がどうなろうが、それ以上は口を挟まんことにしてます。
出しても、どっちみち、聞いてくれる雰囲気ではナイ。それより、頭の片隅にでも置いてもろて、ナニかあったトキ、思い出してもろたらエエとしてます。覚えてくれてたらやけど。
とりあえず、「管理規定」は、現状に合わさんとイカンのやけど、その現状というのが、まだ確定してないといことになる。
竹上君のハナシでは、資料作成そのものよりも、そういう調整ばっかりに時間を喰って、思うように進まんらしい。
「品質マニュアル」が一段落した段階で、私も、やり難うなった。
実は、本音で云うたら、私自身、どうしたもんか、悩んでます。
それはそれとして、結局、予定の土曜日は、監査が確定して、打ち合わせは延期。
延期はエエけど、何時までなんやなあ。コマッタことです。
(98/12/01)
再び、竹上君からの電話。
「何処までやったんですかねえ。
前回、どこまでハナシが進みましたか。」
どうも、「文書管理規定」のことらしい。
「付属書類というか、それをメイルしてもろたなあ。
それと、メインは管理番号の件やった。元に戻したて云うてたで。
それと、まだ、QCの確認のことは検討する云うてたで。
それで、決めてくれたんかなあ。」
「工程に任せます。」
そうかいな。がっかりやけど、しょうがない。
「分かりました。そう決まったら、こっちはそのように変更するしかナイなあ。」
「それで、急ぐモンとして、もう一つ、工程管理規定もありますよねえ。
それで、宮垣さんとも打ち合わせなんかして、ほぼ決まったんですわ。
それ以外のもどうするかなあて、宮垣さんと云うてたんです。ナニか知ってますか。」
本家本元の、M社の竹上君が知らんことを、私が知ってるワケないのになあ。
「ホカのもやらんとあきませんよねえ。
見直しするとか云うて、専務はあれからナニも云いませんしねえ。」
文書管理規定と工程管理規定がメインやけど、まだ、他の管理規定もある。
「整合性の打ち合わせもせんとあかん云うことやったけど、それっきりやなあ。
ある程度やってしまわんと、ケリが付かへん。」
ケリを付けて、制定して、細部が煮詰まってきたら、改訂したら宜しい。
実際、マエの会社でも、新しい標準書は、しょっちゅう改訂してました。
M社では適用されへんけど、新製品の開発をやったら、「技術標準(製品を製造する技術的な条件等を文書化したもの)」は、四六時中改訂です。
下手したら、マエのが承認されてない段階で、次の改訂版が出来たり。
それは、新機種の追加、製造条件の変更、材料の変更等があるからです。
更に、QCが、定期的に全体を見直す。
ズボラな担当者が、サボリって、材料とか、工程条件を変更して、標準書の改訂がマダやったりする。
勿論、そういうことがナイように、標準書類も改訂せんと実施出来んシステムにした。
つまり、工程変更は標準書改訂がされてないと、承認されないシステムです。
このチェック欄もあって、目暗判を押したら、審査.承認する者が格好悪いことになる。
「それでですわ。柴田さんから、専務に確認しといて欲しいんです。どうするんやて。
管理規定も殆ど出来てますし、打ち合わせも、せんとアカンでしょう。
焦って来てますねん。進みが遅おなったみたいですし。」
ヘエー、竹上クンとかも、そんなこと思てたんかいな。私も同感やけど。
進行速度に急ブレーキが掛かってる。
「管理規定」の原案を作ったまでは、大したスピードやなあと思ったけど、アトがアカン。
ISO推進委員会(要するに、複数でやる場合)は、進もうが進むまいが、毎週一回とか、二週間に一回とか、定期的にやらんとアカンのです。
忙しいときは、短時間でやってしまうこと。
それをせんと、停滞してしまうケースが多いのです。
延期する場合でも、メンバーに、「延期」を連絡してやる。
これは、リーダーが、忘れてないという意志表示にもなる。
「品質マニュアル」が一段落して審査機関との面接云々になってからが、特におかしい。
本来は、ここからがチャンス。
そんな、審査機関のことは別問題なんやから、「管理規定」を予定どおり、ドンドン進めんと、遅れてしまう。
それはそうと、土曜日の、R社の監査、ドタキャンになってたらしい。
なにしてるのや。○○クン。
(98/12/07)
さて、12月9日。
久しぶりに、ISO推進委員会があって、「文書管理規定」の見直しをしました。
予定では、「工程管理規定」もやることになってたけど、時間的に出来ませんでした。
「文書管理規定」は、メンバーの意見に沿って修正し、竹上君とも電話で、調整してました。
今回は、原案作成の立場から、私が読み上げて、その都度、意見を出してもらう方法で進めたけど、まともに、「文書管理規定」を打ち合わせするのは、これが初めて。
こういう打ち合わせをやりたかったのです。
出てる意見は、内容を、充分、吟味したモノではナイ気がしてます。
部分的な意見を統合していったら、QCの竹上君の役割なんか、最初に発案した原案から、遙かに希薄になってしもて、私としては不満だらけ。
結局、責任のある、「文書管理責任者」という名称さえ不要になって、削除。
名称よりも、QCの実質的な役割がどうかが重要ですけど。
それと、メンバーから意見を聞きたいこともあった。
顧客からの文書をどんな具合に管理するのか、緊急のときの改廃はどうするのか。
これは、文書中に、書いてはいるけど、単に眼を通しただけやったら、ナニが問題点か、気がつかんハズです。
実際に運用したら、困ってしまうやろ。つまり、具体的な表現はせんと、あっさり、流してる。
こんなことは、私にも考えはあるけど、実務に関係するし、メンバーの意見を尊重した方がヨイと考えてます。
勿論、運営してて、困ったから、ドウコウ云うことはない。
追記等、改訂したらエエことやけど、予め、分かってる問題点は、はっきりと提示しとかんとイカンでしょう。
その、第一の、QCの役割は、結果的に私の理想になった。
どういうことか。説明を簡単にしたら、一番最初は、全ての文書はQCの眼を通ることにしてたけど、出された意見で、「作業標準書」くらいしか通過せんことになったのです。
はっきり云うて、こんなシステムなんか、意味がない。ヤケクソで云わさしてもろたら、スキナヨウニシテクレ。
ところが、今回の打ち合わせで、全て、QCが絡むことになった。
QCが絡んだから云うて、神様じゃあるまいし、漏れが無くなるワケでもナイけど、私としては、打てる手は打てたシステムになったのです。
これは、以外やけど、宮垣君からの意見。前回のハナシとまるっきり違う。
「それ、意見が変わったんやな。」
このことを、はっきりさせんとイカンし、確認したのです。私が混乱する。
「そうです。」
これで、私は安心した。
「管理規定」とか、「作業標準書」なんか、作ったモンが一番知ってるし、配布も回収もして、その結果だけをQCに報告したらエエと云うことやった。その彼が、
「QCでやった方がエエと思います。」
そう云うてくれた。私にとって、嬉しいことです。気分が軽くなりました。
なにより、M社の結論です。
次に、顧客からの文書というのは、最重要のモノになる。
その管理者(窓口)は決めてるけど、どんな具合に管理するのかは明確にしてなかった。
これを、台帳に登録して、関係部署に渡すことになった。
竹上君の発案です。私も、大賛成。
そして、緊急に改廃せんとイカンとき、どうするか。
これは、顧客指示が最優先やし、電話等で、すぐやってとか云われたとき、責任者が出張で居てないとか、改廃するのに時間が掛かるとか、そんなアホなこと云えません。
こんな場合は、記録(メモ)を取って、工程変更しても良いことになった。
これは、宮垣君の提案。
メンバーが、エライ、エエ意見を出してくれるようになって、嬉しいことです。
私は大満足。
(98/12/20)
「文書管理規定」の打ち合わせをしてたら、宮垣君がエライことをゆうた。
「外注とかに文書を出すとき、全部ではなしに、一枚とか、それでエエときがある。
こういうのを認めて欲しい。」
「宮垣君は、QCやったはずなんやねえ。」
思わず、そう云うた。
「私が現役QCやったら、問題外のハナシやで。
勿論、ここ(M社)のQCの竹上君がどう判断するかやけど。」
つまり、管理された文書は、何処に出したかを記録し管理しなくてはいけません。
改訂があったら、記録された配布先に新版を渡して、旧版を回収し、廃棄する。
その配布先によっては、三枚組の文書のうち、一枚だけでヨイ場合がある。この場合、どうするかということです。
単純に判断したら、そうやなあ、必要な一枚だけを配って、記録したらそれでエエやないか。となります。
ところが、これは、とんでもない意見です。
管理された文書は、全て、差し替え。これが大原則です。それを破ったら、管理出来ません。
例えば、百枚の文書の一文字を変えても、改訂することになって、その部分だけではナシに、百枚全てを差し替えます。
一文字で、大層なことを云うなあ。そやからQCは嫌いなんや。
そんな声が聞こえそうです。
一文字というのは極端な例ですけど、一ページの削除、追加やったら、ページ数が変わってしまいます。数行でも変わることがあります。
多少の改訂でも、全体に影響することがあるので、その部分だけでは間違いが起こり易い。
全て、差し替えは、大変みたいやけど、間違いが少ない。
私にしてみたら、宮垣君ともあろうものが、ということになる。
QCを経験してない相手なら仕方ナイ面もありますけど。
それが大変やったら、最初から、細分化したらヨイのです。工程単位に管理番号を付けるとか、作業単位にするとか。臨機応変にやればヨイのです。
つまり、一連の文書が百枚になっても、千枚になっても、何処かで区切りがある。その区切りで細分化できるはずです。
そしたら、最初から、配布先等を考慮して、可能な範囲限り、細分化した単位で文書を作成したら宜しい。そしたら、改訂もやり易い。
但し、多少、欠点もある。
審査、承認するヒトは、一連の流れがつかめないことがあるのです。
そのヒトが、関連標準を確認等したらヨイのですがねえ。ナカナカやらへんのやなあ。
そやけど、この関連のことは、議論したのやで。
私の原案では、「工程単位等、分割してもヨイ」としてたのに、「当たり前や」。そんな意見が出たのです。
クドクド、当たり前のことは省略して、簡潔にした方が読む方も分かりやすいで。とか。
確かに、当たり前のことをアレコレ書いてたら、キリがナイ。
基本的には、決められたルールを、漏れナク記載するのが主旨やから、削除したけど、結局は復活です。これで、新入社員にも、多少、分かるようになった。
それもあって、作業標準書の、「管理番号」には「タイプ名」をそのまま入れるとか、「工程名」をそのまま入れるとか、そんな議論まで復活したけど、スグ収まった。
工程単位とか、作業単位とか、細分化したらヨイことです。
私の考えは簡単に説明して、竹上君に委ねました。
「管理番号に追加したらどうです。」
これは、文書を細分化をし易いように管理番号を編成するということです。
具体的には、多少、管理番号は長くなりますが、製品群、工程、作業等、そのままではナク、記号化して、管理番号に組み入れるという提案です。まあ、そんなモンです。
宮垣君も納得。
私は、ホボですが、満足。イランことされて、問題が起こるより、遙かにマシです。
どこが、引っかかってるのかと申しますと、あれこれ、管理番号に組み込むと、ヤヤコシクなるからです。細分化しても、そんな、沢山になるかなあ。まずは、どれくらいの数になるか、調べてからでもエエのやないか。そんなとこです。
まず、管理番号というのは簡潔で、管理しやすいようになってることが大前提ですが、こういう具合に、問題点があったら、システムとして解決しておく姿勢が重要なことです。
おかげさんで、八方、丸く収まった。
(98/12/21)
「文書管理規定」では、審査、承認、確認をどうするかも重要な課題。
特に、「品質記録」をどうするか。
数行を記入して、承認(押印)。又、数行、記入して承認(押印)。
こういう場合があって、手書きやったら悩むことはない。
パソコン入力の時代やし、パソコンで追記して、プリントアウトしたら、前回までの承認(押印)を、どう処置するか。まさか、全部押印するわけにもいきません。
直近の承認欄に押印するだけで、ヨイとは思うけど、そしたら、以前の承認はどう処置するのか、自信がナイ。
最初、「電子サイン」を考えたけど、これはE−メイル用です。
遠く離れて押印が出来んときに使用するもので、セキュリティとか、マネが出来んようにするとか、結構、難しい。そもそも、「品質記録」への承認には不適当。
それやったら、マエの会社ではどうしてるか、メイルで聞きまくったけど、肝心のQCメンバーは忙しいらしいて、なかなか返事がナイ。
12月9日の打ち合わせまでに知りたいし、問い合わせ先の範囲を広げたら、QC以外から回答があって、最新版の最後だけに押印してるようなことが分かった。
それと、よう考えたら、M社も、こういう公式文書を貰ってるはずやないか。それを参考にしたらエエのやで。
「文書管理規定」の打ち合わせも、おおむね終わったし、竹上君に確認したら、あった。
イメージどおりの方法でした。最後だけ押印して、それ以前は承認者名がパソコン入力してある。これで結構。
私が在籍してた頃は、担当の女の子が、原紙の位置合わせをして、タイプライターで、追記してた。
誰が決めたか、社外提出文書については、手書きは原則不可。
ワープロ、パソコン、タイプライター等でプリントアウトしたものを使用することになってた。
手書きの方が早いけど、先方に、失礼になるということやった。一字一字、愛情があったホウがエエみたいにも思たけどなあ。当時は、ワープロもヨオ使わんかったしなあ。
竹上君もこういうのが便利やろうし、これで決まり。
この問題、実は、当の竹上君からの調査依頼やった。
「文書管理規定」も、一時は、カリカリしたけど、結果的に、マアマア、安心出来るものに落ち着いてくれた。
ヨカッタ。ヨカッタ。
私の役割が、少し、果たせた気分。
(98/12/24)
「文書管理規定」は終了したけど、問題はその次。
「管理規定は適当でイイんです。」
そんな発言が宮垣君から飛び出した。
この宮垣君は、極端な発言をすることがある。正直云うて、それに振り回されもした。
彼の性格も、大分、把握出来てきたとは云うものの、その発言の真意が理解出来ません。
私が、「ナニを云うんかいなあ」というような表情をしてたし、言葉を追加してくれた。
「実際に、監査するときは、品質マニュアルだけです。
管理規定は細かいことまで見ませんよ。あったらイイんです。」
確かに、監査員は内部の人間ではナイし、監査対象会社が作成した、「管理規定」を見たところで、詳細まで分かるはずがない。
どうのこうの、文句を付ける筋合いもない。そんなこと、相手に失礼です。
ISOの要求事項が実践されてることが重要で、これは、「品質マニュアル」で分かる。
「管理規定」は、そこから、逸脱したことを記載してるハズがない。
そういう意味では、あればよい。それでも、適当でエエという表現はおかしい。
それを聞いて、専務まで、
「RMIの先生も、品質マニュアルだけしか見いひんかったしなあ。
管理規定も、文書管理規定は重要や云うてたけど。」
これまた、順位を付けたら、そうなんや。けどなあ。
私も、偉そうには云えへんけど、ISOで要求してることは、「品質マニュアル」で宣言してる品質システムの構築と、その運営が主眼です。
品質システムは、「管理規定」で規定して、「品質記録」で運営する。
そのダイジェストが「品質マニャル」。
つまり、審査機関にとって、「品質マニュアル」は重要。M社にとっては、「管理規定」と「品質記録」が重要。
そのM社にとって、重要な文書を軽視してるように聞こえる。
「どういう意味なんやろ。もう、管理規定はどうでもエエて云うてるんか。」
「イヤ、早よ制定してしまわんといけませんよ。」
「それやったら、安心やけどなあ。」
すると、さっきの「適当でイイ」というのが、どういう意図なんか。
私の勝手な解釈やったら、「品質マニュアル」みたいに、細かな表現までこだわることはナイという意味かなあ。
それなら、不承不承やけど、同意する。ただ、「適当」と表現するのは大間違い。
いずれにしても、早くやってしまいたい。その気やったら、11月には制定まで出来たはず。
せめて、年内には制定準備せんとアカン。時間はアルようで、ナイのや。
やってしまわんと、中途半端で、ケリが付きません。
そして、今後の予定が決まった。
12月18日に、各自の作成文書を見直して、専務に提示する。
専務が19日、メンバーに配布。私には、メイル発信。
それをメンバーがチェックして、打ち合わせ。
その打ち合わせは別途連絡ということになった。
(98/12/25)
「管理規定」のチェックは、以前から何回もハナシがあって、その都度やってます。
その打ち合わせが無かっただけ。
今回は、もう一度、原案を各自で見直して、それをチェックということやから、待たんとしようがない。
私の担当分は、「教育・訓練管理規定」と「製品管理規定」だけ。
「文書管理規定」も担当やけど、おかげさんで、終わってしもた。
残ってる文書では、「教育・訓練管理規定」が重要です。
「教育・訓練」というと、イロイロあるけど、工程が作業者教育として、独自にやるものと、新入社員教育、防災教育、安全衛生等、会社としてやるべき教育もある。
通常、これは、総務関係の担当。
本来、教育は、ナニをどのように教育するのかという手順書的なものを作成して、それに基づいてやるべきです。
原案では、私が勝手に、ナニナニに基づくとかしたけど、そのナニナニの手順書作成は、実際にやる人が作成するものです。
そのヒトが作成しないとか云うたら、それまでやし。作成せんでも、類似した文書があれば、それでやったら宜しい。
ここでは、分かってる範囲の記述だけをすることにした。その方が実際的でもある。
そう判断して、紛らわしい記述は削除して、予定どおり、12月18日にメイルしました。
予定では、19日に、他のメンバー分も届くことになってたけど、遅れて、21日に届いた。
10個のファイルのはずが、6個。
それを確認すると、日付が9月やったりしてる。修正してないのやなあ。
中味も、原案のママ。役職、組織名が以前のままとか、すぐ分かるやないか。
こんなんではアカンで。
はたして、専務が間違おてメイルしたのか、本人が間違って専務に渡したのか、はたまた、サボッタのか。専務も内容を見てないのや。
この打ち合わせを何日やるのか、分かりません。とりあえず前に見直した分も含めて内容確認したけど、ヒトの作った文書のチェックは難しい。
表現のシカタには個人差もある。内容によっては云々出来んこともある。
明らかにオカシイことはマーキングして、どうしたらエエか、メモしたらエエのやけど、チェック方法を明確にせんとコマルこともある。
出来る限り、「品質マニュアル」に記載した表現を採用するのか、意味さえ、間違ってナイようなら可とするのか。
それとも、私の好みに合わせて細部まで見直してもエエのかで、全く違う。
とりあえずは、私の好みで見直しをして、打ち合わせ当日、そのことを確認することにした。
専務からの連絡で、打ち合わせは25日になりました。
(99/01/05)
さーて、12月25日の打ち合わせは、M社も、年末で忙しい。
そうかと云うて、年内には目処を付けたい。
とのことで、参加出来るメンバーだけで、集合時間も昼から適当にということ。
適当となると、私の方も何時に行ったらエエもんか、困ってしまうけど。
昼一番というのは避けるという意味やろと、勝手に判断して、2時に着くようにした。
打ち合わせの方法も、どうしたらエエもんかなあ。
私の理想やったら、ISO推進委員会のメンバーに、プリントアウトされた、「管理規定」を回覧して、問題点等を書き込む。重複するんやったら、除外して、それ以外のことを書き込む。あとは、原案作成者が、それを、採用するかどうか、判断する。
これは、メンバーが、真面目に見直すことが前提。出来れば、その上で打ち合わせが欲しい。
そやけど、そんな時間はナイなあ。
あるいは、見直しの方針を決めて、それに基づいてやる。それも、もう遅い。
前の、「文書管理規定」みたいに、全文を読み上げて、意見交換してたら、アホみたいに時間が掛かる。最初に方向性を決めて、その上で、各々の「管理規定」毎に、意見があれば云うて、調整する。
無ければ、それで、決まり。そういう具合にしたらエエけどナア。
そうか、イッソのこと、見直し内容について、簡単な打ち合わせをして、ダレか一人の独断で決めてしまう。その適任は竹上君かなあ、そして、手分けして修正する。
これが、一番、無難かなあとか、考えてた。とは云うても、専務が決めること。
それと、もう一点、私の、ISOの支援のことについて、思うところを専務に伝えて、意向を確認したいとも思てます。(意味はアトで)
そういう思いを持って、M社の事務室に行ったら、竹上君と専務がナニかしてる。
宮垣君は忙しいのか、居てない。事務の女の子もパソコンでナニかしてる。
ナニをしてるのか、どうも竹上君は、自分のノートパソコンで、「文書管理規定」の添付資料を確認して、事務の女の子が、「品質マニュアル」と「管理規定」を修正してる。
すると、打ち合わせは、終わってるのか、飛んでるのかやなあ。
そしたら、私はナニをしたらエエのやろ。
ただ、大きな問題点だけは指摘しときたい。
前提だけは確認して、それに基づいて、私の見直し案を捨てるなり、ナンなりせんとなあ。
要するに、各人各様の表現を可とするか、統一するかの問題を意思決定して欲しい。正直云うたら、統一するべきと思てるけど。時間的な壁がある。
それを、専務に確認したけど、表現上の問題を統一するとかは、もうエエことになった。
そしたら、アトは整合性とか、明らかにオカシイとか、そういう問題だけ。
私も、竹上君が見直したのを受け取って、M社のパソコンでやることにした。私のノートは入院中です。
使い慣れてないパソコン。というのは、キーボード操作が違うこともあって、使い勝手が悪い。
この際やから、
「私の考えも入れるで。」
そう宣言して、竹上君の見直し分と、私のを比較しながらやりました。
良く見ると、竹上君は自分の担当分の、「管理規定」原案は、再度、見直してます。
組織、役職等、間違いを修正してました。
内容的には、私の見解とのズレはまだあるけど、接近もしてます。嬉しいことで、気分良く修正してられます。
竹上君は、自分担当以外の分にも、けっこう細かい注文をしてる。
罫線の位置とか、インデントまで。
これは、嗜好の問題で、どうこう云う問題ではナイけど、とりあえず、彼の注文どおりに修正。
さーて、もう一つの、「さーて」がある。
これは、私のこと。
これで、「管理規定」も終了する。
区切りとして、年末でもある。
ISO推進委員会のM社陣容から見て、私が、今後、ナニを支援することがあるのか。
はっきりゆうて、ナイ。
それを専務に伝えたい。
(99/01/08)
さーて、もう一つの「さーて」は、私の、今後の役割を、専務に確認しておきたいということ。
「管理規定」の制定準備は、関連書類(品質記録等)は、まだ未整備やけど、原案作成者が作成することになってます。
私の担当分は、基本的には終わってます。正確には、原案作成スミで、実際に運用するヒトが、気に入るように、改正してくれやはったらヨイ状態です。
つまり、私にとって、「管理規定」は、完了して、手を離れる。
次は、「作業標準」等、細部になる。
これは、実作業を良く知ってる工程責任者が作成した方が宜しい。
ISO推進委員会としては、若干、離れてしまう。応援とかフォローは可能やけど。
理由はマダマダあるけど、概要はそういうこと。
そのうえで、私のやるべきことが、マダ、あるのかどうかということを、「管理規定」が制定体勢になったら、専務に確認しておこうと考えてました。
その制定体勢が出来るのは今日(12月25日)。
こういうことを正確に伝えるのは難しい。下手に云うと、誤解される。
専務に、そんなこと、念頭になかったら、私のヤル気が無いのかなあと、思われるのもイヤやしなあ。
逆に、専務から、「もう、こっちでやれますから。」とか、云われるのを待ってもエエけど、それでは、私の予定が立ちません。予定というほどのものはナイけど、年末やしなあ。来年早々の予定が不明では困りますよ。
誤解されんようにて、あんまり、くどくど云うてもしょうがナイ。
とりあえず、どういうタイミングで伝えようかと、実は、機会を伺ってました。
もっとも、私なんか、M社の社員でもナイし、そんな気を使うことも、使てもらうこともナイけど、そうかと云うて、大勢の前で、大声で叫ぶようなことでもナイ。
それより、なにより、筋道として、私に声を掛けてくれた専務に、まず、伝えるべきです。
そういうこともあって、このHPでも、直接的な表現は避けてたつもり。
丁度、休憩時間に入って、珍しく、事務所には専務と、私だけになってしもた。それで、
「私のことですけどねえ。
やることが、まだ、あるんかいなあということですわ。」
そのまま、単刀直入に云うた方が、専務も分かり易い。
「ありますよ。外注の評価項目とか、そういうのも、頼むつもりなんですわ。」
「そうですか。そういうことを云うたはったんは覚えてますけどねえ。
ホントウに、やることが、あるんやったら、やぶさかではナイんですよ。」
「作業標準とか、指図書なんかは、実際に使う部署でやらんと、アカンし、そのつもりで、指示してますしねえ。
外注先の評価をどうするかとか、それをやって欲しいと考えてるんですわ。」
「宮垣君のWORDの勉強会のとき、云うたはったんは覚えてます。」
WORDの勉強会のとき、外注評価とか、「打合せ・記録」(口頭打ち合わせ用メモ)の手直しとか、「作業標準」の作成が遅れて、進まん部署の支援とか、そういうことをやって欲しい。
それで、私も、詰めて、M社に来て欲しいというハナシはなった。
電話でも、そういう主旨のことを、云うたはったし、記憶してます。
それは、「文書管理規定」から、私の手が離れたら、頼みたいというニュアンスでした。
専務には、こんなこと云うてないけど、詰めて来いて、どうなんやろ。
当初、私もそのツモリやったし、部屋まで準備してくれやはったけどなあ。
結局、そういうことはしませんでした。その経緯は専務も分かってることです。
私が、「ホントウに」と云うたのは、この問題だけに限定すると、「打合せ・記録」は、専務が原案を作って、実際に使ってる。それを、手直して欲しいて云われても、それこそ、本人がやってしもた方が早い。
外注評価項目は、得意なジャンルでもある。
かといって、資料があるんやったら、それを参考にしたらエエ。
専務のネライがあるのやったら、その意向を確認して、原案は、何処ででも出来ます。
原案を作成したうえで、どうするかは、マタ、検討なりしたら宜しい。
「管理規定」は、「作業標準」とは違って、特定のメンバーで案を作成せんと進みません。
「作業標準」の作成応援は、意味合いが違う。
ISO推進委員会が組織されてないのやったら、別問題やけど、M社には、竹上君、宮垣君、優秀なメンバーが居るし、それを、飛び越えて、私がやるというのは、彼らに失礼と思う。
イヤ、彼等の手を取りとうないとのことやったら、それはそれ。
実は、最初はそうやった。それで私がコンサルタントとして、実務支援してる。
それが、途中で変化してるだけ。そんなことくらい分かってます。
特に、竹上君はQC責任者やから、そういう面での指導的立場にある。
説明を加えると、「作業標準」作成の遅れが、あっちこっちにあって、竹上君が、面倒見切れんとか、あるいは、そんな時間がナイ。そういう事情やったら、喜んで、支援する。
あるいは、最初から、どこそこの部署の相談(支援)はダレとか、そういう分担が決められたら、私の担当部署の責任者と個別にうち合わせなりして、対応する。
その結果、毎日でも出向く必要があったら、そうせんとアカンやろな。
そこの責任者が、イヤ、自分一人で充分。ということであれば、それはそれ。
そんな理屈はどうでも宜しい。いずれにいても、まだ、私のやることがあるみたいやし、それなら、そのツモリでやらさせてもらう。
これで、私の、モヤモヤを放出出来て、頭の中がスッキリしました。ついでに、
「私が要らんと思わはったら、何時でも、切って下さいよ。」
と付け加えといた。
とりあえず、結論が出たことやし、「管理規定」の修正が終わって、気楽に、専務とのハナシを話題にしたりした。
「ソウソウたるメンバーやし。」
そう云うたら、竹上君が、首振って、とんでもないという仕草をしたけど、実際、そうです。
この日の、彼の見直し状況を見てたら、以前の状態とは、まるで違ってる。
私を基準にするのもエラソウやけど、彼の作った「管理規定」の改正版は、意見の一致するところが多かった。イランこと云わんで済むし、安心した。
そういう意味では、竹上君なんか、もっと自信を持ったらエエのやで。
ただし、表現方法は、マダマダ下手やけどなあ。
(99/01/12)
コマッタ。
専務から依頼された案件のアウトラインは、すぐに出来たけど、どうも気に入らん。
ナニがということもナイけど、モノ足らん。
そうこうしてるうちに、思考が停止してしまいました。
「品質マニュアル」のときは、そんなトキ、気分転換にHPの更新をしました。
すると、停止した思考が活性化して、はかどったわけです。
その、気分転換のつもりで、HPの構成を換えてやれと、とこれがイカンかった。
気分転換としては、テーマが大き過ぎた。
フレーム、カウンター、掲示板まで、計画してたてたからです。
一ヶ月前から、何回か挑戦して、その度に、入り口で、挫折してました。それが学習効果になってたのか、パッと、入れてしもたのです。
入ったとたんに、そう甘いもんではないし、「HTML」の構文なんか知らんくせに、やってるもんやから、時間は喰うし、分からんことが出てくるし、熱うなって、はまってしまいました。
HPは自分だけの問題やし、全部、解決してたら、時間も掛かる。
取りあえず、一旦、アップしてしまえと、変更途中(工事中)で、公開したけど、これがかえってアカンかった。放っとくことが出来んようになってしもたのです。
何時までも、工事中やったら、無責任なことになってしまう。
そうこうしながら、とりあえず、HPは、一段落ついて、こっちに思考を戻さんとイカン。
一番手っ取り早い手段が、この「M社のISO物語」を更新すること。
これで、グーーッと、思考を戻そというわけです。
専務に依頼された案件というのは、外注先の評価項目、その他、購入伝票等々。
この年始めに、呼び出されて、挨拶方々、打ち合わせしました。
まず、外注先の評価項目というのは、専務の要求事項は理解出来てます。
竹上君が以前に作ったけど、それは、厳しいというワケです。
それも借りたし、数日で私のアウトラインは作成したけど、厄介なことに、自分で、その内容が気に入らんのです。ナニか、モノ足らん。不満だらけ。
原案が出来たら、専務に見せて、意見を云うてもらうことになってるけど、そんな検討にアタイしません。
そのナニがナニか分かりませんし、頓挫です。
おそらくは、様式が気にイランのでしょう。それと、項目が寂しい。
あんまり、沢山にして、根ほり葉ほり、やってたら、外注イジメになってしまう。
それは、避けるべきです。
まず、基準は簡潔明瞭にして、マトメ易いようにしたい。ただ、竹上君の案から、そう、離れた様式もマズイやろう。
本来、評価というのは、主観的なことは打ち消して、客観的に評価出来る構成にするべきやけど、実際問題、完全に無くすことも不可能。
とか、そんなことで悩みました。
そしたら、そんな小難しいこと、無視したらエエのになあ。
(99/01/21)
「M社のISO物語」を更新したら、期待どおり、こっちに思考を引き戻せました。
頭の中を整理すると、頓挫の原因が分かったのです。
「外注先調査表」と、「購買先調査表」の件です。
「既存」と「新規」を一種類の「表」でやりたい。
調査表の評価基準をどうするか。
評価項目を錬ってる途中で、余計なことまで考えて、まとまらんようになったのです。
評価基準も、評価項目を練った上でのこと。
最初に作ったヤツは、徒労でもないけど、何処かえ消えました。
「既存」と「新規」の「調査表」は一緒にはなりません。一緒にしてもエエけど、問い方が違て来る。
特に、「新規」は難しい。ナニを「調査」するんやな。アル云うたら、もの凄くアルけど。
「品質問題」なんか、云い出したら、切りがナイ。
「新規」の取引先は、調達する品目、数量、金額、目的によっても、ゼンゼン違う。
最初に練った案というのは、私がQCのとき、ナニをドウしてたかというのを羅列した。
そこから、M社に合いそうな項目を抽出したらエエなあ。そう思たけど、これを参考にしたら、エライことになる。
専務も、そんな大層なことは要求してない。
簡潔に、要領よく出来ることです。私も、それでヨイと思う。
購買品目は、主として、副資材(製品の構成材料ではあるけど、主材料ではナイもの)、設備、冶工具部材、保全部品、事務用品、等々のはず。
私も、副資材、設備は評価したけど、大層な評価です。
M社の「調査表」に、私が羅列した項目から、ナニを取り込んだらエエかを選択したら、全部、消えてしまいました。それは、オーバーやけど、どうアレンジするかです。それと、竹上君の案をどう生かすか。
基本的には、余程のことがナイ限り、「調査表」の結果で、取引してる相手先をキルというようなことはしません。
キルつもりやったら、その口実に使たりします。それも、余程のことがあったら、その段階で、取引みたいなもん、敬遠して、余所を探します。
そのためには、項目は少ない方がヨイ。項目が多いと、ナニかで引っかかってしまう。
引っかかっても、調査者の裁量でどうにでもなるようにしといたらヨイでしょう。
そんなことやったら、「調査」とか、「評価」にはならへんみたいやけど、そういうもんです。
肝心なことは、購買先、外注先を、「調査」して、イランことが見つかったら、「教育指導」することです。
そういう前提で、再検討。
(99/01/27)
「調査表」が、以外に遠回りしてしもたけど、ようやく、それらしい形になって来ました。
遠回りした理由は、前回、掲載のとおり。
マダマダ、物足らん気分やけど、何処かで妥協せんとしょうがない。
「購買先調査表」は、色んな品目が対象で、それを、微に渡り、細に渡り、全て網羅するのは所詮無理です。
かというて、出来る限り、適用出来るようにしたい。そうすると、抽象的な表現になる。
「事務用品」用、「副資材」用、「保全部品」用、とか、やってたら、紛らわしい。調査するヒトが、まごついてしまう。
ところで、QCDという表現がある。
「品質(Quality)」「価格(Cost)」「納期(Delivery)」のことです。
これだけではダメで、S「サービス(Service)」を追加して、QCDSである。と主張するお方がある。
全部、Qに含まれる。と仰るお方もある。
イヤ、全部、Sと主張するお方もある。このお方は、QCDなんか、当たり前と仰る。そんなものに、差はナイ。差はSにこそある。ということです。
そんなこと云い出したら、QCDそのものもSやのに。
「サービスしてんか。」
関西の連中が、こう云うたら、安うせえ、値引きセエ、と、いうことや。お金が一番やけど、アカンかったら、ホカのナニかを、付けてくれ。気は心やで。
「あきません。これが、イッパイです。」
そんな答えやったら、
「ケチやなあ。アカンヤツやなあ。平(ひら)かいな。」
これは、そこに、ネライの品物があることが前提。
無かったら、どうする。
どうしてもというのなら、少々、高かっもしょうがない。遠いトコからでも調達する。
その労力(コスト)との相談になる。
ようやく、手に入れたけど、思うように動かんとか、壊れてたら、どうする。
それでは、コストが掛かった分だけ、腹が立つ。
ナニが云いたいのか。さっきのQCDを揃えることが最大のSと云いたい。
但し、こういうことがある。
「この性能(Q)で、この価格(C)。しかも、即刻(D)、お持ち致します(S)よ。」
これはエエなあ。満足です。
それをCS、「顧客満足」(Customer Satisfaction)という。
ただ、CSは、難しい。
持って来てもらうより、自分の目で確かめたい人もある。どんなSを希望してるのか、個人差が大きいのです。
ナニが正しい、間違ってる。そんな、議論を、ヤリ出したら、どうしょうもナイ。各人によって、重点が違う。
「調査表」に戻るけど、こういうのは、QCDSを明確に区分したら、分かりやすい。調査する人も納得出来る。
ここは、日本国やから、「S」を、まともには、よう要求出来んし、「協力度」とか、「対応」とか、そういう表現になるけど。
それにしても、難しいもんです。ナニかを、項目に加えたら、アレモ、コレモになる。
省略したら、アレモイラン、コレモ、イランになる。
最低限、ナニを調査したら、エエかやなあ。
(99/01/29)
1月30日。
久しぶりにM社へ。
前回は、1月9日(土)。
前回も今回も、ISOの「内部品質監査員養成講座」受講のため。
そのことは、アト。
まずは、「調査表」の件。
前日、専務に、メイルで発信してから、電話連絡。
日数が掛かって、申し訳ナイという主旨。
「毎日、メイルが届いてるか、覗いてたんですけどねえ。まだやし、明日にでも、持って来やはるんかいなあと、思てましたわ。」
「それは、マズイんで、今日が、私の決めてた期限やったんです。」
「柴田さんがやったはったようなんにされたら、タイソウになって、あきませんよ。
こっちの実状に合わして貰わんとねえ。」
「思たより、難しかったんですわ。アレコレ、悩みました。」
「そんなもん、そっち(M社)で、出来るみたいに云うたはったけど、案外、難しいでしょう。」
イヤ、チョット、待って。調査表が、M社で出来るやろ。
そんな台詞、私は、口にした覚えはナイ。
類似のことなら、「作業標準」とか、そういうモンは、M社でやる。これは、専務が云うた。
私は、その部署の責任者が、やるべきで、応援は可能。これは、HPに掲載したこと。
もう一点、「打合せ・記録」の手直しのことがあった。
これは、専務が原案を作成したのやから、修正は、そっちでやった方が早いとは、HPには掲載した。これが最も近いけど、対象がチガウ。
「調査表」ではナク、「打合せ・記録」のこと。
「調査表」のことでは、そんな意味のことは、掲載もしてない。
どうも、専務は、HPのことと、実際の会話、対象を混同してる。
HPは、出来る限り、正直に、正確に、掲載してるツモリやし、私の発言と、同等やけど、対象が違たら、チガウ。
専務と話しをしてると、トキドキ、こんなことがある。エッ、そんなこと云うたこと、アルカイナア。ナイデ。
ヨウ考えたら、HPに、似たようなことを、掲載してたとか。
私も、それは認識してるし、アア、覗いてくれたはるんや。そんな気持ち。
そういう意味では、勘違いがあっても嬉しいモンです。
このことは、それで、否定も肯定も、するほどのことでもナイ。
「その打ち合わせをどうするかですけど、ドッチミチ、明日、そっちに行きますし、そのときにでも、どうかなあと。
朝、早いこと行ってもイイですし。」(講座は9時半からの予定)
「ナニも無かったら、5分か10分で済みますけど、アトにしましょ。」
そうはなったけど、コッチとしては、どんな感じか、早お知りたい。
治すべきことがあったら、それなりに、考えたい。
それで、講習会の会場(M社)に行く前に、事務所に寄ったのです。
「どうです。」
「アア、アレですねえ。まあ、あんなモンです。ただ、表現がねえ。」
実は、問い掛けの表現を一番意識した。
出来る限り柔らかくと。最初は、かなり厳しい表現やったし、これはマズイと判断した。
もしかして、モット、柔らかくして欲しいということかなあ。
「表現が、柔らか過ぎるんです。」
そうかいな。過剰対応やったんか。
「ナンとかで、良い。」ではナク、「ナンとかでアルコト。」
そうして欲しい。とのこと。
「そんな程度ですわ。アトは、問題とかがあったら、改正したらエエことですし。」
「分かりました。それで、調査は、QC、製造、生技もやるようですし、そっちのメンバーにも、これでどうか、不足とか、見といて欲しいですねえ。」
「購買先のは、困らはったでしょう。製造してる処もアルし、そうでない処もあるし。」
「そうですねえ。副資材から、事務用品までというのを網羅せんとあきませんしねえ。」
「事務用品なんか、調査しませんよ。」
ナンヤ、そうなんかいな。
イランことまで考えてました。それで、変更することもナイけど。
いずれにしても、修正です。
(99/02/01)