閻魔大王<NO.189>

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閻魔大王NO.190
417 続47<ロシアのウクライナ侵攻>情報錯綜、どちらが優勢<?>/ロシアは人海作戦<?> 閻魔大王 23/03/07
閻魔大王NO.188

NO.417 続47<ロシアのウクライナ侵攻>情報錯綜、どちらが優勢<?>/ロシアは人海作戦<?><起稿 閻魔大王>(23/03/07)


【閻魔大王】 2023/03/07 (Tue) 08:34

<参考=NO.416 続46<ロシアのウクライナ侵攻>情報錯綜、どちらが優勢<?>/戦車到着間に合う<?>
(23/03/01)


副題=より防衛しやすい場所への撤退「理にかなっている」 英陸軍の元参謀長(CNN)

>英陸軍で参謀長を務めた経験を持つリチャード・ダナット卿は5日、ウクライナ東部バフムートでの激戦に触れ、ウクライナ軍がより防衛しやすい前線まで撤退することは完全に理にかなっていると述べた。

>ダナット卿は英メディアの取材に答え、バフムートがウクライナにとって戦略的に「非常に大きな意味があるわけではない」との見方を示した。

>ダナット卿によれば、バフムートは戦略的に大きな意味はないものの、多くのロシア兵を打ち破る拠点として機能しているとし、そうしたことから、ウクライナ軍がより防衛をしやすい前線まで撤退して、そこで戦闘を継続することは理にかなっていると述べた。

>ウクライナ軍の現地の司令官は5日、バフムートから撤退する可能性が強まっているとの見方を否定し、ウクライナ側に戦略の変更はないと明らかにした。

>ダナット卿は、ウクライナにとって、ロシア軍の現在の攻勢を食い止めることが重要だと述べた。ロシア軍による攻撃はさらに激しくなる可能性があるという。ダナット卿は、春の終わりから初夏にかけて、ウクライナ軍が西側諸国が供与した近代的な装備を活用して、強力な反撃を実行できるようになるとの見通しを示した。

>ダナット卿は、西側諸国によるウクライナへの武器供与について質問されると、不十分だとの見方を示し、今年中に戦争を終結させるようできる限りのことをする必要があると述べた。

<参考=「より防衛しやすい場所への撤退「理にかなっている」 英陸軍の元参謀長」(CNN)>
(23/03/06)


【閻魔大王】 2023/03/08 (Wed) 17:03

副題=ウクライナ軍はまもなく大敗北喫し戦争終結、これだけの証拠(JB)

ウクライナ軍、優勢的報道多いですが。
実際には、ロシア軍優勢の見解があるです。

一例として、
砲弾の、供給能力で、
「元米海兵隊のスコット・リッターは、露軍は各種ミサイル、砲弾を1日当たり6万発発射できる兵站支援能力を維持しているが、宇軍は1日6000発を維持するのもやっとの状態である。」

これは、ロシアが、欧米の能力の、10倍であると。
事実、最前線で、弾薬が足りないの声も、報道されてるです。

又、
実際問題、欧米からの戦車到着も、バラバラ、多種。諸般、融通が効かんです。
その辺り、前線では、重々の考慮し、対応練られてると、思うですが。

どちにしろ、経済制裁等々、ロシアには、効いてない<!>

>開戦から1年を超えたウクライナ戦争に終末が近づいている兆候がみられる。ウクライナが敗北する可能性が高まっている。

>その背景を探ると共に今後の推移と影響を分析する。


>■ 陥落寸前のバフムート

>かつては人口7万人の都市で東部ドンバスの交通網の中枢でもあったバフムートは、2014年以降、NATO(北大西洋条約機構)の支援も受けながら全都市の要塞化を進めてきた。

>市内にはコンクリートの堅固な要塞陣地が築かれ、大量の武器・弾薬が備蓄され、要所には戦車、各種の対戦車・対空ミサイルが掩体内に配備され、陣地帯の周囲には何重もの地雷原や対戦車障害などが設けられていた。

>ロシア軍(以下、露軍)は開戦3カ月後の2022年5月から攻撃を開始し、以来約9カ月に及ぶ攻防戦がバフムートでは続いてきた。

>露軍は、ウクライナ軍(以下、宇軍)の対空・対戦車ミサイル、ロケット砲などの射程外から、長射程のスタンドオフミサイルやロケット砲・火砲などにより、徹底的にまず宇軍の陣地を破壊し、必要とあれば地域を犠牲にし占領地域を縮小してでも、宇軍の兵員と装備を損耗させるという「消耗戦略」を採用している。

>消耗戦略を支えたのは、無人機、衛星画像、レーダ評定、戦場の偵察兵の報告などの多様な情報・警戒監視・偵察(ISR)システムによるリアルタイムの目標情報と、それにリンクした司令部の指揮統制・情報処理・意思決定システムによる攻撃兵器への目標配分・攻撃命令、それを受けた陸海空各軍種と新領域を横断する、統合レベルの総合火力システムによる、目標への射撃という、一連のサイクルである。

>このようなISR・指揮統制機能・領域横断的な火力からなるサイクルは、濃密な対空ミサイル網、航空優勢により掩護され、その掩護下から各種の精度の高い長射程火力の集中射撃が宇軍の目標に対してなされた。

>ダグラス・マグレガー米陸軍退役大佐(ドナルド・トランプ政権当時の米国防省顧問)は、このような陸海空の発射母体から発射される対地ミサイル、地上配備のロケット砲・火砲よる損害は、兵員損耗の約75%にも上ったと見積もっている。

>堅固な塹壕陣地に対し大量集中火力が浴びせられ、大量の損耗が生じた、第1次大戦中の「肉引き機」と呼ばれたベルダンの戦いに類似した、それ以上の熾烈な消耗戦が、バフムートの戦場で繰り広げられてきた。

>今そのバフムートで露軍は完全包囲まであと2.8キロに迫っている(February 25, 2023 as of February 25, 2023)。

>バフムートの宇軍は包囲を避けるため離脱中だが、まだ一部の宇軍は市街地に立てこもり抵抗を続けている。

>宇軍の残存部隊等に対し露軍は、各種のミサイルや火砲、装甲戦闘車搭載砲などにより集中射撃を行い、宇軍陣地の建物群などを制圧している。

>露軍の戦車等は、前進経路上の敵目標を制圧しながらさらに前進を続けている(Hindustan Times, February 13 & February 22, 2023 as of February 26, 2023)。

>露軍は宇軍の抵抗が弱まったことから、機動戦に力点を移しているとみられ、進撃速度は1日に1~2キロに上がり、離脱した宇軍を追撃し前進を続けている。

>被包囲下の宇軍兵士は、補給も途絶え組織的戦闘が困難になっていると訴えている。

>宇軍はバフムート南北の現陣地帯とスラビャンシク~カラマトルシクの陣地帯の間の河川の線で防御立て直しを図っているが、配備兵力が不足し、露軍の阻止は困難とみられている(HistoryLegends、2023年2月11日 as of February 27, 2023)。


>■ 長期消耗戦の勝敗決する兵站能力

>戦いが長期化するに伴い、戦勢を左右する決定的要因となったのが、双方の兵站支援とりわけ各種のミサイル・砲弾など弾薬類の補給能力である。この点では、終始露軍が圧倒してきた。

>元米海兵隊のスコット・リッターは、露軍は各種ミサイル、砲弾を1日当たり6万発発射できる兵站支援能力を維持しているが、宇軍は1日6000発を維持するのもやっとの状態である。

>NATOはロシアとの戦いに勝てないと指摘している(Scott Ritter- NATO: A Broken Alliance, February 13, 2013 as of February 27, 2013)。

>マグレガー退役大佐も、NATOの弾薬生産能力は、米軍すら1日2200発程度であり、他のNATO諸国は併せても米国1国に及ばない。

>NATO全体でも所要数6000~7000発の半数程度しか生産できず、NATOも米軍も露軍と戦うことはできない。戦闘が長期化するに伴い、NATOの弾薬の在庫は枯渇していくとみている。

>緊急増産態勢を強化するには、生産ラインと施設の増設、技術者の養成確保などに、数カ月以上かかり、当面の戦闘には間に合わない。装備品についても同様であり、HIMARSのような高度な装備の増産には数年を要する。

>装備面でも、露軍のミサイル・火砲や戦車、戦闘車両、航空戦力にはまだ余力がある。他方の宇軍は装備品の多くを9月以降の攻勢で破壊された(Listen to all Straight Calls with Douglas Macgregor, Recorded January 19, 2023)。

>2023年2月23日にはNHKが、露軍のイラン製無人機が底を尽きたとの英国防省の発表を報じている。

>イランはウクライナ戦争で使用されているのはイラン製ではないと主張しており、撃墜された無人機からは米国以下西側の部品が多数使用されていることが確認されている(NHK NEWSWEB、2023年2月23日)。

>西側部品がロシアで入手できなくなり、同型の無人機の生産が止まっている可能性はある。

>しかし2019年3月、当時のゲラシモフ参謀総長は演説で、以下の2つの戦略の発展方向を指摘している。このことは、ロシア側が周到な戦争準備を行っていたことを示している。

>一つは、現代的な情報通信技術を基礎とする、部隊、偵察手段、攻撃手段、部隊と武器の統制手段を統合した統一システムの構築と発展である。

>そのために、リアルタイムに近い状態で、観測し目標指示を行い、戦略および作戦戦術レベルの非核兵器を用いて枢要な目標に選別的な打撃を行うことが求められており、軍事科学は複合的な攻撃システムを基礎づけなければならないとされている。

>もう一つの方向性は、ロボット複合体の大規模な使用に関するものであり、広範な任務を遂行するための無人航空機に関連するもの及び無人航空機や精密誘導兵器に対抗する兵器システムの構築である。

>対抗システムの構築では、目標の種類、その構成、時間的な緊要性に基づいて選択的に影響を及ぼす電子戦部隊およびその手段が決定的な役割を果たすとされている。

>この分野での軍事科学の課題は、ロシア連邦軍の無人兵器の対抗システムに関する戦略策定問題を検討し、将来型戦略電子戦システムの基礎を築くとともに、これを統一システムに統合することであるとされている。

>(細部は矢野義昭「ウクライナ軍壊滅の日は近い?  ロシアから見える現在の戦況」『JBpress』2022年8月8日参照)。

>このような中長期的な戦略方針のもと、露軍は軍需産業界、科学技術者たちと緊密に連携し、ウクライナ戦争を予期した新型兵器の開発、配備、ミサイル・弾薬の備蓄と緊急増産体制の強化、軍事ドクトリンの開発、編制・装備の改革、訓練などを重ねてきたとみられる。その成果は、ウクライナ戦争でも表れている。

>NATOの見積りの2倍の備蓄量と3倍以上の緊急生産能力をロシア側は保持しているとみられている。

>弱点とみられていた半導体についても、十分な事前備蓄を行い、第三国を経由し迂回輸入をしているとみられ、半導体不足で兵器生産が低下しているという有力な兆候はみられない(WION, February 20, 2023)。

>その意味では西側の経済制裁は、予期したような経済効果をロシアに与えているとは言えないであろう。

>開戦から1年を迎える直前の2023年2月、ジョー・バイデン米大統領はキーウ(キエフ)を電撃訪問し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領に戦車700両、戦闘車両数千両など、「揺るぎない支援」を約束した。

>しかし、米国はじめNATO諸国の在庫は底を尽きており、米独の戦車がウクライナに到着し戦力化されるのは、2023年8月頃になるとみられている。

>現在の戦況から見れば、8月までに、露軍が宇軍を撃滅しウクライナが敗北してしまう可能性が高い。

>たとえ一部が届いたとしても訓練時間が不足し、戦車を駆使できる兵員も不足している。また、様々の国の多種類の戦車があり兵站系統が複雑で、整備できる兵員も部品も足りない。

>そのために、今から送る予定のNATOの戦車などは、露軍の攻勢阻止には間に合わないとみられている(Listen to all Straight Calls with Douglas Macgregor, Recorded January 19, 2023)。


>■ 膨大な戦死傷者でも余力ある露軍

>宇軍は人的損耗も甚大になり、既に崩壊状態に等しいとみられている。

>開戦当時宇軍は正規軍が約15万人、予備役が約90万人いた。戦時の損耗については、米軍等の見積りによれば、2022年8月頃までは、平均1日千人程度の死傷者と行方不明者が発生したとみられている。

>しかし、9月以降南部やヘルソン州で攻勢を繰り返し死傷者が続出した。

>2023年1月初めの時点で宇軍は、12.2万人が戦死し3.5万人が行方不明となり、その他に最大40万人が負傷したとみられる。

>行方不明者の大半は死亡したとみられ、総計約55.7万人が死傷したと見積もられる。

>露軍1人の戦死者に対し宇軍は8人の戦死者を出しており、宇軍では45歳以上の後備役の老兵や徴兵年齢に満たない15・6歳の少年兵まで前線に投入している模様である(Listen to all Straight Calls with Douglas Macgregor, Recorded January 19, 2023)。

>このような、総兵力の約6割に達する損耗が出ている宇軍の壊滅的な窮状を支援するために、NATO諸国はポーランド軍約4万人、ルーマニア軍約3万人を始めとし、米英仏、東欧諸国、さらに韓国などの国々が総計9万人から10万人の軍人を、個人契約、義勇兵などとしてウクライナ軍の軍服を着せて、第一線部隊に参加させ、平均4%程度の損耗を出しているとみられている(HistoryLegends、2022年12月15日)。

>NATO供与の高度なHIMARS、戦車、対空ミサイルなどの兵器は、宇軍にはなじみがなく、訓練時間もないため、主にNATO諸国からの将校や下士官が現場で指揮・指導しながら戦闘を行っていることが、帰還兵の証言などから明らかになっている。

>米軍出身の要員は、HIMARS、ジャベリンなどの高度の米国製兵器システムの操作や現場指揮も担当しており、約1割の損耗率に達しているとの見方もある。

>他方の露軍の損害については、2022年10月に、ロシアの独立系メディア「バージニエ・イストーリー」は同月12日、戦死傷者と行方不明者で計9万人以上に上っているとみられると伝えた。

>ロシア連邦保安局(FSB)など情報機関の現役将校とOBの話としている。欧米当局はおおむね同等の推計を示していたが、ロシアの内部情報が明るみに出るのは極めて異例と報じられている(『時事エクイティ』2022年10月13日)。

>2022年10月、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は同月9日、ロシア軍はウクライナでの戦争の結果、10万人以上の死傷者を出したと述べている(CNN.co.jp, October 11, 2022 as of February 27, 2023)。

>2023年2月英国防省は、ロシア軍の1日当たりの戦死者数は、最も多かった2022年2月のウクライナ侵攻開始時の規模に近づいていると発表している。

>損害がさらに増えて兵員確保に苦慮すれば、プーチン政権が否定している予備役の動員「第2弾」が現実味を帯びるかもしれない(『時事通信』2023年2月15日)。

>開戦から約1カ月経過した時点での宇軍の損耗は約2万人、露軍の損耗は約1万人との米軍の見積りが報じられたことがある。

>また宇軍の損耗は2022年8月の攻勢開始前は、平均1日1000人程度とみられていた。この見積を前提とすれば、露軍の2022日2月頃の損耗は最大でも1日500人程度とみられる。

>露軍の冬季攻勢は2023年1月中旬頃から路面の凍結を待って開始されており、約50日が経過している。

>1日500人の損耗とすれば累積では2.5万人となる。昨年12月までの露軍の損耗か約10万人とすれば、現在約十数万人の損耗が出ていると見積もられる。

>英国防省は2月17日、ウクライナに侵略しているロシア軍と露民間軍事会社「ワグネル」戦闘員の死傷者数は「17万5000人から20万人」に上り、戦死者数は「4万人から6万人」とする推計を明らかにした(『読売新聞オンライン』2023年2月17日)。

>ワグネルはこれまでソレダル、バフムートなど戦闘の第一線で戦い続けており、死傷率は高いとみられ、ワグネルも含めた戦死傷者数としては、妥当な見積もりかもしれない。

>ただし、英国防省の公表数字は、宇軍に有利で露軍の損害を過大に発表する傾向もあり注意が必要である。

>仮に露軍が10数万人から最大ワグネルも含め20万人の損害を出しているとしても、露軍の予備役総兵力は開戦前には約200万人とみられていた(日本外務省ホームページ「ロシア連邦」)。

>兵員不足に陥っても第2回目の数十万人の動員をかけることはできるであろう。宇軍と比較すれば、兵員不足と見ることはできない。

>また砲弾・ミサイルの射撃数は依然として露軍は宇軍を圧倒しており、本格的な冬季攻勢以降露軍の損害が増加しているとしても、露軍の死傷者の比率が崩壊に瀕している宇軍より高いとみることもできない。

>約20万人以下の損耗であれば、約30万人の動員兵力の戦線配備により補充でき、露軍が兵員不足に陥っているとはみられない。


>■ ロシアの高い戦意戦力と迫る停戦の決断

>問題はロシア国内における戦死傷者家族の反発によるウラジーミル・プーチン大統領に対する支持率低下である。

>プーチンの支持率について、開戦直後の2022年4月1日、『ブルームバーグ(電子・日本語版)』は、「ロシア世論調査、プーチン大統領の支持率83%」との記事を配信した。

>開戦から1年後の最新の世論調査でも支持率は80%前後を維持していると報じられている。

>独立系世論調査機関「レバダセンター」が2023年2月1日に発表した調査では、プーチン大統領の「活動」に対する評価について、「承認」が82%、政府系「全ロシア世論調査センター」の12日発表の調査でも76%と、1年前の侵攻開始以降、高い数字を維持している(『日テレニュース』2023年2月24日)。

>支持率が一時8割を切った昨年9月頃より、支持率は回復傾向にあり、国内での政治的不安定要因にはなっていない。

>露軍にとり、NATOの支援を受けた宇軍は直接的な国家安全保障上の脅威である。

>このため宇軍を殲滅するまで、攻勢を継続するとみられ、その能力も意思も維持されている。

>NATOの支援は人的にも物的にも期待できないか、間に合わないとみられる。

>結局、宇軍はこれ以上戦争を続けても、領土を回復するどころか、ますます損害が増大し領土を喪失することになるだろう。

>バイデン大統領のキーウ訪問直後の2023年2月24日、ゼレンスキー大統領は、キーウで記者会見し、習近平中国国家主席と会談する用意があると明らかにしている。

>ウクライナ国営通信によると、ゼレンスキー氏は「習氏との会談を計画している。両国と世界の安全保障のために有益だと考えている」と述べた。

>「中国は歴史的に領土の一体性を尊重してきた。ロシアが我々の領土から撤退するためにできることをするべきだ」とも訴え、ロシアへの武器供与の動きを米国などから指摘される中国を牽制したと報じられている(『読売新聞オンライン』2023年2月25日)。

>このゼレンスキー氏の呼びかけは、ロシアと戦略的な協力的パートナーシップ関係にある中国の影響力を行使して、ロシアとの停戦協議の機会を探ろうとする呼びかけととることもできる。

>その時期が、バイデン大統領のキーウ訪問直後になされたことも、訪問の秘められた目的が、米軍も他のNATO加盟国もこれ以上ウクライナを支援はできず、ロシアとの停戦交渉に応じるよう説得することにあったことを示唆させる。

>バフムートでは激戦が続いているとはいえ、バフムート陥落は時間の問題であり、前述したようにNATOの武器、弾薬、兵員の支援もこれ以上は困難か又は間に合わない状況に追い込まれている。

>マグレガー米陸軍退役大佐は、現在の露軍の態勢について、衛星画像分析その他の諸情報から、総兵力約70万人、そのうち南部に18万~22万人、東部に15万~20万人、北部に15万~20万人が展開し、北部正面からハリコフ、キエフ、リヴィウなどに攻撃をかけることができるとみている。

>装備面でも、戦車1800両、装甲戦闘車数千両、火砲・ロケット砲・各種ミサイル数千門、無人機数千機を既に展開しているとみており、東部ドンバス正面のみならず、北部、南部も含めた三正面から大規模攻勢をかける戦力と態勢を既に展開済みとみられる。

>今後の戦略攻勢について最も注目されるのは、北部正面からの攻勢によるリヴィウからポーランド国境の制圧である。

>もし国境地帯を露軍に制圧されれば、NATOのウクライナに対する支援路が絶たれ、宇軍の戦闘継続は不可能になるであろう。

>その場合、ポーランドなどNATO加盟国が戦闘に直接参加し戦火が東欧諸国に拡大すれば、NATO条約第5条に基づき、全NATO加盟国が被侵略国を支援しなければならなくなるため、露軍とNATOの直接対決を招く。

>そうなれば、紛争は世界規模に拡大し、核戦争へのエスカレーションのおそれも高まる。

>そのような事態に至る前に、ウクライナ戦争を停戦に持ち込むことが、国際社会全体の安全保障にとり死活的に重要な課題になっている。

>日本もそのための停戦交渉成功のために尽力すべきである。


>■ 早期停戦実現に努めるべき立場にある日本

>日本にとり最も深刻な脅威は中国だが、その中国はウクライナ戦争において漁夫の利を得る立場にある。

>ウクライナ戦争が長引けば、その立場はますます強くなる。

>他方米国は、台湾向けのHIMARSまでウクライナに転用せざるを得ないほど、弾薬・ミサイルも装備の在庫が底を尽き、緊急増産も当面困難な状況にある。

>ウクライナ戦争が長引くほど、米国の日本・台湾有事における装備、弾薬・ミサイルの支援は国難になる。

>日本はウクライナに死活的国益を有しているわけではなく、ロシアを主な脅威と見ている欧州のNATO加盟国の国益とこの点で相反する立場にある。

>日本は国家安全保障の面からも、ウクライナ戦争の早期終結実現に全力で取り組まねばならない。

>ウクライナの戦後処理問題でも過度の負担を背負う必要はなく、むしろその資源を日本自らの国家安全保障態勢強化と同盟国や周辺国との相互援助体制強化に投ずるべきであろう。

>ウクライナ停戦後、日本周辺の北東アジアが新たな国際的緊張の焦点になる可能性は高く、それに備えるための残された時間は少ない。

>その意味でも、日本は自らの防衛・安全保障態勢の強化に最優先で取り組まねばならない立場にある。

>矢野 義昭

<参考=「ウクライナ軍はまもなく大敗北喫し戦争終結、これだけの証拠」(JB)>
(23/03/01)


【閻魔大王】 2023/03/09 (Thu) 15:54

副題=ロシア軍バフムート攻勢は大敗北の予兆、クリミア奪還許す可能性大(JB)

前回投稿のとは、真逆の説<!>

尚、
「現在、ウクライナ東部のバフムートで、激しい戦闘が続いている。日々、このニュースであふれている。
この地が、戦いの焦点であるかのようなメディア報道である。
しかし、戦いの焦点となる地域は、ザポリージャ、へルソンからクリミア半島での戦闘になるはずだ。」

とは、
報道も、閻魔大王的にも、承知してるです。

但し、ウクライナ軍「撤退」と、なればの、士気に関わるです。
ロシア軍にすれば、大宣伝出来るです。


>2023年1~2月、米欧がウクライナに、戦車や歩兵戦闘車などを供与することを決定した。そして、2月下旬から国境を越えて続々と運び込まれている。


>4月の初めには、米欧の戦車とロシアの戦車が激突することになる。

>これからの戦いでは、米欧の兵器の技術レベルの差を映像で見ることになるだろう。

>現在、ウクライナ東部のバフムートで、激しい戦闘が続いている。日々、このニュースであふれている。

>この地が、戦いの焦点であるかのようなメディア報道である。

>しかし、戦いの焦点となる地域は、ザポリージャ、へルソンからクリミア半島での戦闘になるはずだ。

>今のところ、この地での戦闘の情報は極めて少ない。私は、その情報の少なさに不気味さを感じている。

>ウクライナ軍としては、ドニエプル川からクリミア半島におけるロシア軍防御部隊を撃破することは容易ではない。

>では、ウクライナ軍はロシア軍の防御組織をどのように破壊しながら攻撃するのか。

>今回は、ドニエプル川からクリミア半島までの範囲の戦闘の一場面である戦闘戦術を考察する。


>■ 1.クリミア半島奪還作戦

>クリミア半島は、ウクライナやロシア両国にとって黒海から地中海に通じる交通路を制する重要地点になっている。

>両国とも自国領にしたいという強い思いがある。

>ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、2022年8月24日の独立記念日を前に、2014年に併合されたクリミア半島からロシアを排除するとの決意を示した。

>また、2月26日には「クリミアの解放により、人々の生活を破滅させるロシアのあらゆる試みに終止符を打つ」と述べた。

>このように、南部クリミアの奪還を目指す考えをことあるごとに強調している。

>米国の立場はどうか。

>米国国務次官が2023年2月、クリミア半島について最低限でも非軍事化する必要があるとの見解を示し、クリミアの軍事目標に対するウクライナの攻撃を米国は支持すると表明した。

>米国は、ウクライナによるクリミア半島奪還作戦に正当性を示したのだ。

>ウクライナ軍のこれからの反撃に対して、より多くの国家および国際機関の協力を得ようというものだ。

>ロシアにとっては、ドンバス地域とクリミア半島の確保は、必ず達成したい目標だ。そして、クリミア半島は死守したいと考えている。


>■ 2.バフムートは反撃準備の戦い

>今、バフムートを含む東部の戦線で両軍が熾烈な戦いを行っている。ウクライナ軍は、劣勢ではあるが、この正面に戦力を増強することなく持ち堪えている。

>ロシア軍は、バフムートを含む東部の戦線で、南部の戦力の一部までも投入して、遮二無二に攻撃して多くの人的損害を出している。

>南部の正面では、クリミア半島を守り抜くことが絶対的目標であるため、ドニエプル川東岸(南岸)からクリミア半島の付け根、およびクリミア半島での防御を周到に準備している。

>ここでは、もともとドニエプル川の河川を使った自然障害、戦車の突進を止める「竜の歯(Dragon's teeth)」と呼ばれる対戦車障害を設置し、深さ1メートル以上の対戦車壕を掘っている。

>ロシア軍部隊の陣地には、兵士・戦車・装甲車・火砲・指揮所・弾薬などの兵站物資のための壕を設置している。

>ウクライナ軍がドニエプル川を越えて攻撃前進してくれば、障害の前に火砲・多連装砲・戦車・ミサイルの火力(弾丸、ロケット、ミサイル)を、短時間に集中的に撃ち込むことを準備している。

>このような防御戦闘の要領は、旧ソ連から受け継がれている。

>ウクライナ軍は、東部のバフムートなどに戦力を増強しないで、押され気味ながら長期間戦っている。

>ウクライナ軍にとって、敵に攻撃させて長期間戦うことの方が戦略的に見て有利な場合がある。


>そこには、3つの狙いがある。

(1)米欧から供与される機甲戦力がウクライナ軍に届き使えるようになるまでの時間を稼ぐこと。

(2)ウクライナ軍の最小限の戦力でロシア軍戦力をなるべく多く消耗させること。

(3)反撃のために必要なロシア地上軍の配備を詳細に調べることだ。


>(1)ウクライナ軍の時間稼ぎについて

>今、米国から「M1エイブラムス」戦車、歩兵戦闘車、ドイツなどNATO(北大西洋条約機構)加盟国からはドイツ製「レオパルト2」戦車および様々な装甲車両などが、ドイツ、ポーランドを通過して、続々とウクライナに入っている。

>ウクライナ軍はへルソン奪還後、クリミア半島奪還のために準備を進めているのだ。


>(2)ロシア軍戦力の漸減

>ウクライナ軍は、反撃に先立ってロシア軍地上軍をなるべく多く壕から誘い出して、兵や兵器を破壊しておきたい。

>ロシア軍の無謀な攻撃は、ウクライナ軍にとっては極めて好都合のものだ。

>また、戦力的に見るとロシア軍は東部の戦闘を有利に進めるために、2022年、へルソン撤退後の11月に、南部戦力の一部を引き抜いて東部に転用させた。

>ロシア軍の南部防衛戦力は、少なくなっている。

>ウクライナ軍は、ロシア軍の南部防衛部隊の戦力をなるべく多く撃破しておきたいために、へルソン奪還後も南部部隊の弾薬庫や陣地に対して砲撃を継続している。

>JBpress『「今だ」と塹壕からおびき出されるロシア軍、全滅の危機迫る』(2023.2.21)を参照
<URL省略>


>(3)ロシア地上軍の配備を詳細に情報収集

>地形と各種情報から分析すると、ロシア軍はドニエプル川からクリミア半島の付け根までに、ドニエプル川を利用した防御ライン、クリミア半島入り口の湖沼を利用した防御ラインなど、クリミア半島内には何線かの防御ラインがあるようだ。

>米国は偵察衛星を使って、ロシア地上軍の詳細な防御位置を把握し、ウクライナ軍に提供しているに違いない。


>■ 3.ロシアの防御陣地を突破する戦闘戦術

>ロシア軍南部の防御陣地に楔を打ち込み、突破して、さらに進撃していくためにはウクライナ軍はどう戦うのか。

>ウクライナ軍は、米欧諸国から、600両を超える戦車や歩兵戦闘車などが供与されている。

>これら大量に供与された戦車や歩兵戦闘車で突進すれば、ロシア軍の防御陣地を破砕することができるのだろうか。

>実は、地上戦闘はそう単純ではない。

>塹壕を掘って守るロシア軍の防御を突破していくには、戦力、戦いの原則および巧妙な戦闘戦術が必要である。

>また、地上軍の各種兵器を統合運用することによって達成できるものである。

>攻撃の場合、ロシア軍がそうであったように、失敗すれば多くの損害を受けることになる。攻撃こそ周到な準備が必要なのだ。

>ウクライナ軍の戦闘戦術を、
(1)ロシア軍防御戦闘の仕組み、
(2)ロシア軍のキルゾーン戦法、
(3)ウクライナ軍の障害処理、
(4)ウクライナ軍機動打撃部隊の突進
の順で詳細に解説する。

>(1)ウクライナ軍機動部隊の進撃を止める防御陣地の仕組み

>ロシア地上軍の防御陣地の前には、ドニエプル川の自然障害がある。

>また、人工障害として竜の歯という名のコンクリート製ブロック障害や戦車を穴に落とす壕(対戦車壕)を設置している。

>これらの障害には、対戦車地雷も併せて設置されている。

>障害で止まった戦車などを破壊するために、射撃設備や地雷が設置されている。

>ウクライナ軍は、ドニエプル川は渡河作戦を実施しなければならない。

>人工障害の竜の歯ブロックは、処理しなければ、戦車は乗り上げてしまい、キャタピラーが空回りするか、あるいは傾いてしまい動けなくなる。

>対戦車壕では、深さ1メートルであっても這い出せなくなる。



>ロシア軍の陣地前障害とその狙い

>(2)ロシア地上軍のキルゾーン戦法とウクライナ軍の対策

>ロシア軍は、ウクライナ軍が障害処理をするために停止している間に、あらゆる火力を向けて攻撃する。

>その障害の前で停止するウクライナ軍反撃部隊に対して、戦車砲や火砲の砲弾、対戦車ミサイル、ロケット、弾道ミサイルを短時間に集中的に撃ち込む火力ポケットを準備している。

>この戦法を、キルゾーン戦法とも言う。

>ロシア軍キルゾーン(火力ポケット)戦法

>ウクライナ軍の反撃が始まれば、ロシア軍はあらゆる兵器を使用してその反撃を破砕することに専念するだろう。

>だが、ウクライナ軍は、ロシア軍の兵器をすべて調べ上げているので、HIMARSなどの火器で破壊する。


>(3)ウクライナ軍による障害処理

>ウクライナ軍が、ロシア軍のキルゾーン(火力ポケット)に入っている状況で、障害を事前にどうやって処理するか、また、停止させられた戦車をどのように救出するかが、ウクライナ軍機甲戦力の能力を発揮するために必要なことである。

>素晴らしい性能を有するM1エイブラムスやレオパルト2戦車でも、こられの障害を自ら乗り越えることはできない。事前の障害処理が必要なのだ。

>ウクライナ軍の戦車や装甲車の前面に、ブルドーザーと同じブレードが装着されているものがある。

>これらの車両で、竜の歯を取り除き、戦車壕を破壊して埋めてしまう。

>この場合、障害処理車は敵の攻撃の的となってしまうので、脅威となる火砲や対戦車ミサイルを事前に破壊しておく必要がある。

>あるいは、処理中に射撃してくれば、その火器を破壊する。

>処理車が、見えないようにするために、黄燐発煙弾(使用が禁止されていない)を敵の前面に撃ち込むこともする。


>ウクライナ軍の障害処理作戦

>ロシア軍の陣前の障害をいかに取り除き、損害を少なくしていくかが、その後の機甲戦力の攻撃前進を可能にする。

>(4)障害処理に成功し、機動打撃部隊が戦闘展開し前進すれば成功

>ウクライナ軍が障害を処理した後は、米欧から供与された戦車、歩兵戦闘車などが、下車した歩兵とともに、至る所で前進することになる。


>ウクライナ軍の障害通過と戦闘展開

>ウクライナ軍の前進を妨害するのは、予備の機動打撃部隊(逆襲部隊)や砲兵射撃、対戦車ミサイルや戦車の射撃だ。

>抵抗するロシア軍には、予備の機動打撃部隊は、東部方面に転用されたためにクリミア半島には残っていないようだ。

>また、へルソン奪還から常続的に弾薬庫や砲兵陣地が攻撃され破壊されてきた。

>私の計算では、迫撃砲・榴弾砲・多連装砲を合計した場合でも、投入した火砲等でも、損失が侵攻1年後で約75%であり、残っているのは25%しかない。


>反撃を阻止する火砲の数は少ない。

>ウクライナ軍の反撃を受け、火砲の射撃を実施しても、ウクライナ軍に発見され、HIMARSなどで破壊されるだろう。

>ロシア軍の防御線は、へルソンとザポリージャからクリミア半島内部までは、3線以上の防御ラインがあるだろうが、第1線防御ラインが破壊された後は、ロシア軍の抵抗は少ないだろう。


>■ 4.ウクライナ軍の反撃の成否

>ウクライナ軍が反撃するための戦力は、米欧から供与されていてほぼ揃いつつある。

>3月末には完了するようだ。

>ついに、ウクライナの平原で米欧の戦車とロシアの戦車が激突することになった。米欧の戦車等に搭乗して戦うウクライナ軍とロシアの戦車で待ち構える戦いだ。

>とはいえ、ウクライナ軍が優れていて十分な戦力が持ったからと、その戦力を過信して、ロシア軍と同様に単純な攻撃を実施すれば、失敗する可能性もある。

>成功するかもしれないが、被害も大きなものになる。

>これまでの戦い方から予測すると、ウクライナ軍は反撃を成功させるために、使える戦力、例えば、戦車部隊、歩兵戦闘車に乗って戦う機械化部隊、砲兵部隊特にHIMARS部隊、自爆型無人機や対戦車兵器を運用する部隊、攻撃ヘリ部隊、空軍戦闘機を総合的に運用するだろう。

>そして、ロシア軍を驚かす攻撃を行うだろう。

>戦車等からなるウクライナ軍部隊は、空からの攻撃、対戦車ミサイル、戦車障害に弱い。

>この弱点を、天敵となる兵器が襲う。これを防ぐために、地上軍兵器や空軍戦力などの総合戦力の発揮が必要だ。

>ロシア軍のウクライナ侵攻も、「まさか」と言うほどの予想を超えるものであったが、米欧(NATO)軍の戦車とロシア軍の戦車の激突がこれから起こることも、「本当に現実なのか」と信じられないくらいだ。

>これから、NATO軍の新型の戦車とロシア軍の旧式戦車の戦い、つまり戦車の技術力の差を見ることになる。

>西村 金一

<参考=「ロシア軍バフムート攻勢は大敗北の予兆、クリミア奪還許す可能性大」(JB)>
(23/03/08)


【閻魔大王】 2023/03/09 (Thu) 16:43

副題=バフムト東部、ワグネルが「制圧」と主張…NATO事務総長「数日で陥落の可能性も」(読売新聞)

ワグネルが自軍の宣伝大いに結構。
NATOの事務総長が、何を寝惚けた話、してるのか<!>

>ウクライナ東部ドネツク州で激しい戦闘が続く要衝バフムトについて、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏は8日、「ワグネルの部隊がバフムト東部を完全に制圧した」とSNSで主張した。事実とすれば、南北に流れる川でほぼ二分される市内の東岸地域を露軍が管理下に置いたことになる。

>米政策研究機関「戦争研究所」も7日、ウクライナ軍の計画的な撤退を受けて、露側がバフムト東部を制圧した可能性が高いと指摘した。北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は8日、「バフムトが数日のうちに陥落する可能性も排除出来ない」と述べ、露側が多くの部隊を投入して攻勢を強めているとの見方を示した。ただ、仮に陥落しても「戦局の転換点にはならない」とも強調した。

>ウクライナ側は徹底抗戦の構えを崩しておらず、攻防は一段と激化している模様だ。ウクライナ軍の陸軍司令官は8日、バフムトの前線を視察した際に兵士らに勲章を手渡す映像を投稿し、「敵の形勢を悪化させるためにあらゆることをやっている」と述べた。

<参考=「バフムト東部、ワグネルが「制圧」と主張…NATO事務総長「数日で陥落の可能性も」」(読売新聞)>
(23/03/09)


【閻魔大王】 2023/03/09 (Thu) 19:27

副題=米情報機関、ロシア弾薬の自国調達「数カ月で困難に」 第三国依存に傾斜 中国に支援断念迫る(日本経済新聞)

この手の話は、何度か、出てるですが。
ロシア軍は、すさまじい、砲撃してるです。

にしたって、現状規模でも、数箇月保つ<!>ですて。

>米情報機関トップのヘインズ国家情報長官は8日、ウクライナ侵攻を続けるロシアが現状の規模で攻撃を続ければ数カ月以内に自国で弾薬を調達するのが難しくなるとの認識を示した。米欧はロシアへの武器供給を遮断するため、中国を含む第三国が軍事支援に回らないよう圧力を強める。

>米連邦議会の上院情報委員会は8日の公聴会にヘインズ氏や米中央情報局(CIA)のバーンズ長官ら情報機関の高官を招いた。ヘインズ氏はロシア軍に関し「戦略的な目標でない(ウクライナ東部ドネツク州の)バフムトで少しずつ前進しているが、人員や弾薬の不足、軍指導部の機能不全、疲労などでかなり苦戦している」と話した。

>米欧など西側諸国の対ロ輸出規制が「兵器製造に必要な外国の部品を制限し、ロシアによる戦争への取り組みを妨げている」と指摘。「第三国の弾薬供給がなければ、数カ月間で現在のレベルの攻撃作戦を維持するのは困難になるだろう」と述べた。

>ロシアはこれまでにイランから攻撃型無人機、北朝鮮から歩兵用ロケットとミサイルを調達した。米欧メディアによると、中国はロシアの要請を踏まえて無人機や弾薬を提供する案を検討している。米国は中国が殺傷力のある武器供与を実行すれば制裁に踏み切る構えで、中国の急所とみる経済にも影響をおよぼすと警告する。

>ヘインズ氏の発言はロシアを消耗させてウクライナが戦況で有利になるよう国際社会への働きかけを急ぐ米国の戦略を裏付ける。「プーチン(ロシア大統領)は時間が有利に働き、戦闘の一時中断も含め何年かかかっても侵攻を長期化させることが戦略的利益を確保する最善の道だと考えている可能性が高い」との見方を示した。

>中国については「米国と緊張が高まるのを防ぎ、関係の安定維持が最も利益になると考えていると評価している」と明言した。「米国や米国のパートナーによる制裁の引き金を引くのを避け、世界の国との関係が悪化するのを回避しようと考えている」と語った。

>米国は第三国を通じたロシアの制裁逃れが続いていると危機感を強めており、主要7カ国(G7)が発動している制裁の回避を阻むため米主導で運用を厳格化する仕組みをつくる。

>米国家情報長官室は8日に公表した世界の脅威に関する報告書で、ロシアが目標とする東部ドンバス地域の全域制圧を23年に実現することはできないと記した。侵攻が長引いており、ロシア軍が軍事力を再建するには数年を要するとも分析。通常兵器による軍事力は低下し、核兵器やサイバー攻撃などへの依存度を高めると危機感を示した。

>米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は同じ公聴会で、中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」について「中国政府のコントロール下にあるツールで、国家安全保障上の懸念だ」と断言した。

>下院の外交委員会は1日、ティックトックの国内での一般利用を禁じる法案を可決した。若者を中心に約1億の米国人が利用する膨大なデータが中国政府に流出しているとみる。欧州連合(EU)でも議員や職員に私的な利用をやめるよう勧告する動きが広がる。

<参考=「米情報機関、ロシア弾薬の自国調達「数カ月で困難に」 第三国依存に傾斜 中国に支援断念迫る」(日本経済新聞)>
(23/03/09)


【閻魔大王】 2023/03/09 (Thu) 21:39

副題=キーウなどウクライナ全土へ露軍のミサイル攻撃 外部電源供給断たれザポリージャ原発2基停止(NTV)


>ウクライナでは9日、首都キーウを含む全土に向けてロシア軍のミサイル攻撃が行われました。また、ロシア軍が占拠しているザポリージャ原発では、外部の電源供給が断たれたということです。

>首都キーウで9日明け方に撮影された映像では、空に攻撃によるとみられる黒煙が広がり、地上にはミサイルの破片らしきものなどが確認できます。

>ロイター通信によりますと、キーウや南部オデーサ、北東部ハルキウなど全土であわせて81発のロシア軍のミサイル攻撃があり、一部で停電が起きているということです。

>また、ウクライナの原子力企業「エネルゴアトム」は、南部にあるザポリージャ原発が9日未明、ロシア軍のミサイル攻撃により外部からの電源供給を断たれ、原発2基が停止したと発表しました。原発の機能維持のため、非常用の発電機が稼働しているということですが、燃料が10日分ほどしかなく、「期間内に復旧できなければ全世界に影響する放射能事故が発生するかもしれない」としています。

<参考=「キーウなどウクライナ全土へ露軍のミサイル攻撃 外部電源供給断たれザポリージャ原発2基停止」(NTV)>
(23/03/09)


【閻魔大王】 2023/03/12 (Sun) 00:13

副題=バフムト早期陥落を否定 ウクライナ軍高官(Iza)

それで、結構なると、思うです。
欧米の研究機関は、所詮は、机上の理屈だけ。

>ロシアによるウクライナ侵略で、半年以上にわたって激戦が続いている東部ドネツク州バフムトを露軍が近く制圧するとの観測が米欧側に強まっていることについて、ウクライナ軍東部方面部隊のチェレバティ報道官は9日、「米欧側は実情を完全には理解していない。ウクライナ軍は過去1年間の戦争で対応力や戦術を向上させた」とし、同市の早期陥落を否定した。地元テレビでの発言をウクライナメディアが伝えた。

>バフムトを巡っては、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長が8日、「数日以内に陥落する可能性がある」との認識を表明。オースティン米国防長官も6日、露軍がバフムトを制圧する可能性に言及していた。

>一方、9日のウクライナ全土への大規模なミサイル攻撃で露軍が極超音速ミサイル「キンジャル」6発を使用したとされることに関し、米シンクタンク「戦争研究所」は同日、ロシアは迎撃困難なミサイルを使用してウクライナに打撃を与えることで、露西部ブリャンスク州にウクライナ部隊が「侵入」したとされる問題を巡って国内で高まった不満の解消を狙った可能性が高いと分析した。

<参考=「バフムト早期陥落を否定 ウクライナ軍高官」(Iza)>
(23/03/10)


【閻魔大王】 2023/03/13 (Mon) 00:12

副題=「ロシアは侵攻2年継続可能」 リトアニア情報機関(産経新聞)

ロシアには、大きな誤算はあったですが。少なくとも、戦闘は、1年以上、継続してるです。

ウクライナは、欧米の支援あって、継続出来てるです。

>バルト3国のリトアニアの軍情報機関は9日、ロシアがウクライナ侵攻を今後2年間続けられる能力があるとの分析を示した。欧米メディアが報じた。

>軍情報機関は「ロシアは冷戦下で長い時間をかけて武器や装備を備蓄してきた」とし「現在と同程度の戦いをあと2年間続けるのに十分だと推定できる」と指摘。戦闘の継続期間は「イランや北朝鮮からの軍事支援にも左右される」と述べた。

>ロシアは福祉予算を軍に回しているため、欧米の経済制裁は軍の資金を遮断することにはならないとの見方も示した。(共同)

<参考=「「ロシアは侵攻2年継続可能」 リトアニア情報機関」(産経新聞)>
(23/03/10)


<参考=NO.418 続48<ロシアのウクライナ侵攻>中国が、仲介<?>/雪解けの季節到来<!>
(23/03/13)