閻魔大王<NO.190>

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閻魔大王NO.191
418 続48<ロシアのウクライナ侵攻>中国が、仲介<?>/雪解けの季節到来<!> 閻魔大王 23/03/13
閻魔大王NO.189

NO.418 続48<ロシアのウクライナ侵攻>中国が、仲介<?>/雪解けの季節到来<!><起稿 閻魔大王>(23/03/13)


【閻魔大王】 2023/03/13 (Mon) 15:37

<参考=NO.417 続47<ロシアのウクライナ侵攻>情報錯綜、どちらが優勢<?>/ロシアは人海作戦<?>
(23/03/07)


副題=「中国がロシアの寝首をかく?」ロシア支援うたう一方で旧清朝領ウラジオストクなどの奪還に虎視眈々 ジャーナリスト 木村太郎(FNN)

<表紙1>



<地図2>
ロシアに割譲させられた旧清朝領(ピンクと黄土色の部分 Library of Congressより)



>ウラジオストクは「海参崴」…地名を中国式に
>「ロシアを支援すると宣言しておきながら、中国はモスクワの弱みに乗じてその寝首をかこうというのだろうか?」

>2月26日ウクライナの英字紙「キーウ・ポスト」電子版に掲載された記事の小見出しだ。「寝首をかく」とした部分の原文は「stab in the back」で「背中から刺す」だが、不意打ちを仕掛けるという趣旨なので「寝首」の表現にした。

>記事は、最近中国が国境近くのロシアの地名を中国式に呼び替えると決定したことに注目し、ロシアがウクライナ侵攻で弱体化すれば、かつてロシアに収奪された地域を奪還しようという伏線ではないかと分析したものだ。

>その地名を中国式に呼び替える措置は中国天然資源部がこのほど発表したもので、ロシアと中国の国境にある8つの地名について現在ロシア語で発音されている地名に加えて昔から親しまれている中国名も地図上に記載することが義務付けられることになった。

>例えばウラジオストクは「海参崴」サハリンは「庫頁島」などという中国名がロシア名とともにカッコ付きで付記される。


>旧清朝領のロシアの地名を中国式呼称に
>単なる懐古趣味と考えられないこともないが、実は今回中国式の呼称が義務付けられた地域はいずれもかつては清朝の領土の一部で、「アロー戦争」(1856年)で清朝が西欧列強に敗れて弱体化したのに付け込んでロシアが1860年の「北京条約」で割譲を認めさせたものだった。

>中国としてはこれらの地域を回復する願望を隠そうともしていなかったが、ここへきてそれらの地名が中国式に呼び替えられることになったのは偶然ではないという分析が中国のSNSなどで盛んになっているという。


>病身のロシアに付け込む中国?
>それを最も端的に解説しているのが産経新聞の矢板明夫台北支局長のフェイスブック「矢板明夫倶楽部」(中国語)だ。

>「今回、ロシアが本当に崩壊したら、習近平は手を振って『失った領土を直ちに回復せよ』と命令する可能性がある。これが『病身に付け込む』ということである」

>「ロシアの崩壊」は西欧側の希望的観測ばかりではない。ロシア政界のナンバー2のドミトリー・メドベージェフ前大統領は先月22日「勝利を収めずに特別軍事作戦をやめれば、ロシアは引き裂かれ、消滅するだろう」とSNS「テレグラム」に投稿した。

>プーチン大統領自身も26日放映されたテレビのインタビューで、ロシアの将来が危機に瀕していると述べ「西側諸国の目的は一つしかない。旧ソビエトとその根幹を成すロシア連邦の解体だ」と危機感をあらわにした。


>「中露関係は岩のように堅固」とは裏腹に
>そうしたロシアに中国が軍事支援を行わないように米国が牽制しているが、もし中国がロシア崩壊後に旧領土の回復を目指すのであれば、「病身」のロシアに救いの手を差し伸べるだろうか。

>最近モスクワを訪問した中国の王毅政治局員は「中露関係は岩のように堅固だ」と言ったと伝えられるが、前出の「矢板明夫倶楽部」はこう締めくくっている。

>「歴史を勉強した人なら誰でも知っているように、露中関係の歴史はごまかしと欺瞞の書である。彼らでさえ、自分たちの言うことを信じてはいない」

>【執筆:ジャーナリスト 木村太郎】
>【表紙デザイン:さいとうひさし】

>木村太郎
>理屈は後から考える。それは、やはり民主主義とは思惟の多様性だと思うからです。考え方はいっぱいあった方がいい。違う見方を提示する役割、それが僕がやってきたことで、まだまだ世の中には必要なことなんじゃないかとは思っています。

<参考=「「中国がロシアの寝首をかく?」ロシア支援うたう一方で旧清朝領ウラジオストクなどの奪還に虎視眈々 ジャーナリスト 木村太郎」(FNN)>
(23/03/06)


【閻魔大王】 2023/03/14 (Tue) 17:43

副題=ウクライナの対ロシア戦争を変えた三つの兵器(CNN)

ここまでは、
ウクライナに提供された兵器が、非常に役立ってるです。
むしろ、これらの兵器なくして、ここまでの善戦出来ずとして、過言でなく。

そして、ここからは、戦車<!>
と、されてるです。


>(CNN) ロシアのプーチン大統領が1年前にウクライナに軍を送り込んだ時、大半の観測筋はロシアが短期間で勝利を収めると予想した。

>ロシア勝利を予想するこうした初期の見方が現実になることはなかった。専門家はウクライナ側の高い士気や優れた軍事戦術など、さまざまな要因を挙げるが、それだけでなく極めて重要なのが西側兵器の供与だ。

>最近の報道では西側の戦車やパトリオット防空システムが戦争の帰趨(きすう)に影響する可能性が盛んに取り沙汰されているものの、これらのシステムはまだウクライナの戦闘に投入されていない。

>ただ、既に戦局の変化につながった兵器もある。以下ではウクライナが使用して破壊的な効果を上げた三つの重要兵器を挙げる。



<ジャベリン>

<写真1>
開戦初期のロシア軍進撃阻止に大きく貢献した対戦車ミサイル「ジャベリン」/Ukrainian Joint Forces Operation Press Service/Reuters/FILE



>開戦直後の時点では、ロシアの装甲車列が数日以内にウクライナの首都キーウ(キエフ)に入るものと双方の兵士が予想していた。

>ウクライナ側は攻撃を鈍らせる手段が必要だった。そこで目を付けたのがジャベリンだ。ジャベリンは肩撃ち式の誘導式対戦車ミサイルで、ひとりで運用できる。

>ジャベリンの魅力の一端はその使いやすさにある。レイセオン社とジャベリンを共同開発したロッキード・マーチンは「発射する際、砲手は選定した目標の上にカーソルを合わせる。ジャベリンの発射指揮装置はその後、発射前ロックオンの信号をミサイルに送信する」と説明する。

>ジャベリンは「撃ちっぱなし」の兵器であり、運用者は発射するや否や、ミサイルがまだ目標に向かっている間に避難することができる。

>侵攻初期のロシア軍は都市部に入る際、縦隊を維持する傾向にあったことから、撃ちっぱなし機能がとりわけ物を言った。ジャベリンの運用者は建物や木の後ろから発射し、ロシアが撃ち返す前に退散することができた。

>ロッキード・マーチンによると、ジャベリンは発射後にカーブを描いて上昇し、上空から目標に向かって降下できるため、ロシアの戦車の弱点である水平面を狙うのにも優れているという。

>この点は、砲塔が吹き飛ばされたロシアの戦車を捉えた戦争初期の写真からも確認できる。多くの場合、砲塔を吹き飛ばしたのはジャベリンだった。

>実際、ジャベリンのインパクトは非常に大きく、バイデン米大統領が開戦2カ月半後にアラバマ州にある製造工場を訪れ、作業員のウクライナ防衛への貢献をたたえた程だ。

>ジャベリンにはもう一つ利点があった。特に開戦当初に重要になった点だが、政治的に受け入れられやすかったのだ。

>カナダ・ブロック大学のマイケル・アームストロング准教授はメディア「カンバセーション」で、「低コストで自衛目的に使われるジャベリンは、他国にとって供与しやすい」と説明。「対照的に、軍用機のように比較的高価な攻撃兵器の供与については各国政府の意見がまとまっていない」と指摘した。



<ハイマース(HIMARS)>

<写真2>
高い機動性と70~80キロの射程を有する精密ロケット砲システム「HIMARS」/Hannibal Hanschke/EPA/Shutterstock/FILE



>米陸軍における正式名称は「M142高機動ロケット砲システム」。米陸軍の説明では「フルスペクトラム、実戦で証明済み、全天候型、24時間365日稼働可能、高い殺傷力と反応性を備える装輪型の精密攻撃システム」としている。

>長い説明だが、より分かりやすく言うと、HIMARSとはロケット弾6発をほぼ同時発射できるポッドを備えた5トントラックのことだ。爆発性の弾頭を前線のはるか後方に向けて発射した後、素早く移動して反撃を避けることができる。

>「ジャベリンが戦争初期を象徴する兵器だとすれば、HIMARSはそれ以降の局面を象徴する兵器だ」。米戦略国際問題研究所(CSIS)のマーク・カンシアン上級顧問は1月、そう指摘した。

>HIMARSは「誘導多連装ロケットシステム(GMLRS)」と呼ばれる射程70~80キロの弾薬を発射する。GPS誘導システムにより極めて高い正確性を実現し、狙った目標の約10メートル以内に着弾する。

>イスラエル国防軍指揮幕僚大学のヤギル・ヘンキン教授は米海兵隊大学出版局に寄せた文章で、HIMARSには二つの重要な効果があったとの見方を示した。

>一連の攻撃で「ロシアは弾薬庫をさらに後方に移すことを強いられた。これにより、前線付近で使用可能な火力が減少し、兵站(たん)支援が一層困難になった」とヘンキン氏。

>さらに、長距離ロケット弾で橋などを攻撃したことで、ロシアの補給に混乱が生じた点も指摘した。

>HIMARSシステムはロッキード・マーチンが米国で製造し、特許を取得している。



<バイラクタルTB2ドローン>

<写真3>
ウクライナの軍事パレードに登場した無人機「バイラクタルTB2」(2021年撮影)/Efrem Lukatsky/AP/FILE



>トルコが設計したバイラクタルTB2はウクライナ戦争で使用されたことにより、世界で最も知名度の高い無人航空機(UAV)の一つになった。

>バイラクタルTB2は比較的安価で、既成の部品からつくることができる。高い殺傷力を有し、攻撃の様子を動画に記録する。

>こうした動画には、バイラクタルTB2がミサイルやレーザー誘導ロケット弾、スマート爆弾でロシアの装甲車や大砲、補給線を破壊する様子が映っている。

>「広く拡散しているTB2の動画は、TikTokの時代における現代戦の完璧な例だ」。米外交政策研究所のアーロン・スタイン氏は、大西洋評議会のウェブサイトでこう指摘した。

>バイラクタルTB2は「魔法の兵器」ではないが、「性能は十分」(スタイン氏)だという。

>スタイン氏はバイラクタルTB2の弱点として、スピード不足と防空システムへの脆弱(ぜいじゃく)性を挙げる。戦場の統計もそれを裏付けているように見える。オープンソースの情報サイト「Oryx」によると、ウクライナが受け取った40~50機のTB2のうち、17機は戦闘中に破壊された。

>ただ、スタイン氏によると、こうした機体損失を補って余りあるのが、低コストゆえに比較的簡単に補充可能という点だ。

>実際、ウクライナでは開戦前からバイラクタルTB2の製造ラインを設ける計画が進行していた。このドローンを使用することで、任務遂行に当たるウクライナ人パイロットの命が救われた可能性がある。

>ウクライナからの最近の報告を見ると、ロシア軍が対応方法を編み出したため、以前に比べTB2の重要性が薄れている可能性もある。ただ、TB2支持派は、ウクライナが窮地に追い込まれていた際にTB2が活躍した点を指摘する。

>米海軍分析センターでロシア研究を手掛けるサム・ベンデット氏は戦争初期の時点でCNNに対し、ロシアを攻撃するバイラクタルの動画が「大きな士気向上要因になった」と述べ、「広報上の勝利」との見方を示していた。

>TB2をテーマにした音楽動画まで作成された。ウクライナ国民の間で、TB2がそれだけの地位を獲得したということだ。

<参考=「ウクライナの対ロシア戦争を変えた三つの兵器」(CNN)>
(23/03/07)


【閻魔大王】 2023/03/18 (Sat) 22:54

副題=ロシア、中国製弾薬を使用か 米、供与なら対抗措置(産経新聞)

>ロシアが侵攻したウクライナの戦場で中国製弾薬の使用を米政府が確認したことが18日分かった。ロシア側が使用したとみている。米政府当局者が明らかにした。中国が供与したのかなど入手経路は不明。中国製を使用する第三国経由の可能性もあり、米政府は分析を進める。供与していた場合は対抗措置を取る構えで、米中対立の一層の先鋭化につながる恐れもある。

>ウクライナ東部の戦闘が激化する中、ロシア軍や民間軍事会社ワグネルの弾薬不足が指摘されており、中国製で補?(ほてん)したとみられる。米政府は弾薬の材質などを分析して製造国を特定し、関係国に機密情報として通知した。当局者は弾薬の種類は明かさなかった。

>中国政府はウクライナ侵攻で中立を主張し、武器供与も否定している。中国と関係を強化するベラルーシ経由でロシア側に中国製武器が渡る可能性も指摘されている。(共同)

<参考=「ロシア、中国製弾薬を使用か 米、供与なら対抗措置」(産経新聞)>
(23/03/18)


【閻魔大王】 2023/03/18 (Sat) 23:23

副題=「バフムト攻防戦」はウクライナ軍の抵抗でワグネルが苦戦 専門家は「ロシア軍総崩れの可能性も」(デイリー新潮)

欧米の研究所等、バフムトは、軍事的には、重要で無いと、バカな事、発表してたですが、矢張り、重要拠点也と。


>共同通信は3月12日、「ウクライナ陸軍『反攻遠くない』 バフムト防衛で時間稼ぎ」との記事を配信した。東部ドネツク州バフムトではウクライナ軍とロシア軍が激戦を続けているが、ウクライナ陸軍の司令官が《近く反転攻勢を目指す考えを示唆した》と伝えている。


>この記事はYAHOO! ニュースでも配信され、ウクライナ研究会会長で神戸学院大学経済学部教授の岡部芳彦氏がコメント欄に投稿した。

>《日本の高校世界史のほとんどの教科書に載っている「スターリングラードの戦い」ですが、ドイツ軍の攻撃にはじまり8か月あまりの攻防の末、ソ連軍が逆包囲して勝利し、独ソ戦の転機とも評されます》

>《ウクライナにとっては反攻の時間稼ぎ、ロシアにとっては「ドネツク州の解放」という政治的目的と異なった意味合いを持つ「バフムトの戦い」ですが、宇露どちらにとっての「スターリングラード」となるかは、まだ予断を許しません》

>Twitterを見ても岡部氏と同じ視点でバフムトの攻防戦を見ている人は多く、《バフムトは現代のスターリングラードの再来だ》といったツイートが目立つ。

>ここで簡単に「スターリングラード攻防戦」について説明しておこう。軍事ジャーナリストが言う。

>「独ソ戦は第二次世界大戦中の1941年6月に始まりましたが、スターリングラード攻防戦は歴史に残る激戦として知られています。42年8月から43年2月にかけ現在のヴォルゴグラードで激しい市街戦が繰り広げられました。ドイツ軍は同盟国のハンガリー軍、ルーマニア軍、イタリア軍と共に攻撃し、一説によると死傷者は約85万人、ソ連軍に至っては120万人とされています。桁違いの数であることは言うまでもありません」


>激戦は必然
>ドイツ軍は当初、圧倒的な火力でスターリングラードを包囲。42年9月、市内に突入し、凄惨な市街戦の果てに約9割を制圧した。ところが、11月にソ連軍が逆包囲に成功。現地司令部は脱出を試みたが、アドルフ・ヒトラー(1889~1945)は死守を厳命した。

>「司令部はヒトラーの命令に従いましたが、43年1月、弾薬と食料が尽き、翌2月に降伏しました。この大敗北で枢軸国は劣勢に転じ、同年9月にはイタリアが無条件降伏、45年5月にベルリンも陥落したのです」(同・軍事ジャーナリスト)

>ロイター(電子版)が3月15日、バフムトの最新情勢を伝えている。それによると《バフムトでは約8カ月にわたり激しい戦闘が続いており、ウクライナ軍は現在、3方をロシア軍に包囲されている》という(註1)。

>「バフムトで激戦が繰り広げられているのは必然と言えます。2014年2月、ロシア軍はクリミア半島に侵攻して占拠、翌3月に“クリミア共和国”の独立を一方的に宣言しました。ウクライナはロシアとの対決姿勢を強め、NATO(北大西洋条約機構)の専門家に指導を仰ぎ、東部の都市の要塞化を進めたのです。その中の一つがバフムトでした」(同・軍事ジャーナリスト)


>バフムトの重要性
>要塞化された都市はいずれも、市街地が小高い丘に広がっているという共通点があった。

>「ウクライナ東部は広大な平野が広がっているため、ロシア軍は戦車で一気に進行することが可能です。それを防ごうと、ウクライナは視界の開けた小高い街を要塞化し、砲撃などで戦車を撃退する戦略を立てたのです。さらに、要塞化を終えると、物資の備蓄を進めました。充分な備蓄があるからこそ、バフムトはロシア軍の猛攻に耐えられているのです」(同・軍事ジャーナリスト)

>丘陵地では激戦が起きやすい。西南戦争では田原坂と吉次峠の戦い、日露戦争では203高地の争奪戦、太平洋戦争における沖縄戦ではシュガーローフの戦いが有名だ。

>「バフムトは両軍にとって戦略的に極めて重要な都市です。首都のキーフから東部に延びる幹線道路は、ハルキウからバフムトを経て黒海に向かって南下し、港湾都市のマリウポリにつながります。ウクライナ内陸部からクリミア半島に至る“回廊”上に位置するバフムトは、まさに交通の要衝と言えます」(同・軍事ジャーナリスト)


>クリミア半島の重要性
>ウクライナもロシアも、クリミア半島の領有こそが戦争の帰趨を決すると考えている。バフムトの戦略的価値が跳ね上がる理由だ。

>「ウクライナはクリミア半島をロシアから奪還し、2014年3月以前の国境線に戻すことを“戦争の勝利”と公言しています。一方のロシアは、今回の軍事侵攻でウクライナ全土を手中に収めるつもりが、激しい抵抗に遭い頓挫しました。さらにクリミア半島も手放すとなると、積み重ねてきた“ウクライナのロシア化”が白紙に戻ってしまいます」(同・軍事ジャーナリスト)

>クリミア半島にはロシア軍の重要拠点もある。セバストポリには海軍の基地があり、黒海艦隊の本部が置かれているのだ。

>クリミア半島をウクライナ軍に奪還されると、黒海艦隊は“本拠地”を失ってしまう。ロシアにとって最悪のシナリオであることは論を俟たない。

>半島を絶対に死守したいロシア軍は、バフムト陥落を目指す必要性があるのだという。

>「『戦略的価値のないバフムトにこだわるロシア軍の戦術は理解できない』と報じたメディアもありましたが、事実と異なります。バフムトを陥落すれば、制圧しているマリウポリと兵站がつながるのです。ロシア国内からバフムトを経由して黒海に出るルートが確保できるわけで、クリミア半島の防御が強固になります」(同・軍事ジャーナリスト)


>レオパルト2の準備
>一方、クリミア半島を奪回したいウクライナ軍にとってバフムト陥落は絶対に避けたい。

>「クリミア半島のロシア軍を攻撃するには、まず南部のヘルソンが拠点の候補となります。ところが、ヘルソンの前には広大なドニエプル川が流れています。戦車や榴弾砲といった大型兵器を渡河させようとすると、ロシア軍の返り討ちに遭う可能性が高いのです。一方、ウクライナ東部はクリミア半島と陸路でつながっています」(同・軍事ジャーナリスト)

>NATO諸国は戦車レオパルト2のウクライナへの供与と訓練を開始した。ウクライナ軍にとっては、バフムトなど東部の要衝からレオパルト2が出撃し、黒海沿いに進撃を続けてマリウポリなどを解放し、クリミア半島に総攻撃をかけるのが理想のシナリオだ。

>「ウクライナの戦車兵はロシア製の戦車しか知りません。そのためレオパルト2を動かすには研修が必要で、簡単には習得できません。というのも、ロシアの主力戦車T-72は乗組員が3人ですが、レオパルト2は4人が必要で、設計思想から異なるからです。レオパルト2の実戦投入は、早くても夏くらいだと見られています」(同・軍事ジャーナリスト)


>ワグネルの暗躍
>ウクライナ軍がレオパルト2を運用できるようになるためにも、バフムトを死守し、貴重な時間を稼ぐ必要があるというわけだ。

>そのバフムトだが、欧米メディアはロシア側に夥しい死傷者が出ていると報じている。ロイター(電子版)は3月14日、「バフムト周辺でロシア兵1100人超殺害か、『取り返しのつかない損失』とウ大統領」との記事を配信した。

>「バフムトの激戦が欧米メディアにクローズアップされるのは、戦争の帰趨を決定しかねない重要な戦いだからです。また、もう一つの要素として、民間軍事会社ワグネルが攻撃の主体を担っていることも挙げられます。ワグネルに多大な損害が出ているとなると、ロシア政界にも影響を及ぼしかねません」(同・軍事ジャーナリスト)

>ワグネルの創始者であるエフゲニー・プリゴジン氏(61)は、ウラジーミル・プーチン大統領(70)に近い人物とされている。そのプリコジン氏だが、ロイターの記事では自ら激戦の様子を語っている。

>《敵は1メートル単位で戦っている。街の中心部に近づけば近づくほど、戦闘は激しくなり、大砲が砲撃し、戦車が出現する。ウクライナ軍は無限の予備役を投入してくる。しかし我々はこれからも前進していくだろう》

>「ワグネルはバフムトに最精鋭の部隊を投入しました。難攻不落の要塞都市を陥落させてロシア軍の鼻を明かし、プーチン大統領からさらに強い信頼を勝ち取ろうとしたと見られています。春が近づいたためバフムトの大地は泥濘と化しており、戦車などは移動できません。そのため激しい砲弾戦が行われています」(同・軍事ジャーナリスト)


>疲弊するロシア軍
>ワグネルはバフムトに火力を集中させ、力で押し切る作戦を採っているようだ。対するウクライナ軍は、都市の要塞化で守り抜き、ワグネルを必死に押し返していると見られる。

>「ワグネルは一貫して自分たちの戦果だけを宣伝してきました。半ばバカにされた格好となったロシア軍は、特に幹部が苦々しい思いでワグネルを見つめていました。そこに起きたのがバフムトの激戦です。CNNは14日、ロシア軍が意図的にワグネルを支援せず、ウクライナ軍に撃破されることで弱体化を図っていると報じました(註2)。情報の真偽は分かりませんが、ワグネルもロシア軍も共に疲弊しているのは事実でしょう」(同・軍事ジャーナリスト)


>やはりバフムトにおける激戦は、スターリングラード攻防戦と共通点が見出せるようだ。

>「バフムトのウクライナ軍は、持ちこたえているだけでロシアに勝利していると言えます。ワグネルやロシア軍を全滅させる必要はありません。自分たちの戦力保持を最優先にしながら、敵に出血を強いることが求められています。ロシア軍は緒戦で将軍クラスを相次いで失い、今では連隊長クラスの死傷者が増加しています。指揮官が払底した軍隊は弱体化が避けられません。バフムトの陥落に失敗したワグネルとロシア軍は、スターリングラードで敗れたドイツ軍のように、後は総崩れという可能性も否定できないのです」(同・軍事ジャーナリスト)

>註1:ウクライナ、東部の要衝バフムト防衛継続へ 「戦略的に最重要」(ロイター電子版:2023年3月15日)

>註2:ロシア国防省、ワグネルの影響力を削ぐためバフムートを利用か ISW(CNN日本語電子版:2023年3月14日

>デイリー新潮編集部

<参考=「「バフムト攻防戦」はウクライナ軍の抵抗でワグネルが苦戦 専門家は「ロシア軍総崩れの可能性も」」(デイリー新潮)>
(23/03/18)


【閻魔大王】 2023/03/19 (Sun) 00:04

副題=前線でのロシア軍攻撃、1月以降で最低水準 戦力衰退か(CNN)

プーチン君、何としてでもと、言うてるですが、前線では、弾薬枯渇<?>
中国製の、弾薬が使われてるの話もあるですが。

>(CNN) 英国防省は17日、ウクライナの前線全体でのロシア軍の攻撃回数が少なくとも今年1月以降、最も低い水準に落ち込んだとの最新の戦況評価を示した。

>ただ、ウクライナ東部ドネツク州バフムートでは激戦が続いており、ロシア軍と同国の民間軍事企業「ワグネル」の部隊が同市中心部を流れるバフムート川の西岸で足場を固めたと分析。

>ロシア軍の進撃が少なくなっている背景要因として、「局地的な攻勢を続けられないほど現場の部隊の戦闘能力が一時的に衰退している可能性がある」と指摘した。

>ウクライナ政府当局者や他の軍事アナリストらもまた、ロシア軍による砲撃、ロケット弾攻撃や空爆は続行されているものの、その回数はここ数週間減っていると説明している。

>ウクライナ軍のドミトラシキフスキー報道担当者は15日、ロシア軍の地上攻撃は1日あたり90~100回から20~29回に縮小したと説明。人員や装備で相当な損失を被り戦力を幾分(いくぶん)失ったと見立てた。また、ロシア軍による兵器の使用も目立って減り、特に夜間に顕著だと続けた。

>米国のシンクタンク「戦争研究所」も最近、ウクライナ内でのロシア軍の作戦遂行の進み具合も以前の数週間に比べ遅くなっているとみられると報告していた。

>一方、バフムートでの戦闘に加わるウクライナ軍兵士は17日、ロシア軍の一部には疲弊感がみられると同国国営放送に証言した。

>「敵側の先週の攻撃の強度はすさまじく、兵士を死なせるためかのように我々の陣地へ突撃させてきた」と説明。「激戦の最たるもののような状況が生まれたが、この交戦が敵を消耗させた」とし、「16日あるいは17日夜の時点で砲撃の激しさは減じた」と伝えた。

<参考=「前線でのロシア軍攻撃、1月以降で最低水準 戦力衰退か」(CNN)>
(23/03/18)


【閻魔大王】 2023/03/19 (Sun) 08:12

副題=クリミア併合9年で電撃訪問 ロシア大統領、実効支配誇示(時事通信)

プーチン大統領が、クリミヤに電撃訪問<!>

>ロシアのプーチン大統領は18日、ウクライナ南部クリミア半島を一方的に「併合」してから9年を迎え、現地の軍港セバストポリを予告なしに訪れた。ウクライナ侵攻から1年が過ぎ、東・南部での戦闘が長期化する中、占領地の実効支配を誇示し、ゼレンスキー政権による奪還を許さない姿勢を強調した。


>プーチン氏はこれまで併合記念日などの節目を含め、クリミア半島をたびたび訪問。昨年10月にロシア本土との間を結ぶ自動車・鉄道橋が爆破された後、12月には自ら車を運転し、復旧状況を視察している。

>クリミア半島はロシアにとって「国内」の扱いだが、今月17日に国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状を発付されて以降、国際社会が認めるロシア国境の外に出るのは初めて。

>ペスコフ大統領報道官は先に、併合に関する行事などにはオンラインで臨むと説明。プーチン氏は17日、クリミア半島の社会・経済発展に向けた政府会議を開いていた。

<参考=「クリミア併合9年で電撃訪問 ロシア大統領、実効支配誇示」(時事通信)>
(23/03/18)
<24/03/19>


【閻魔大王】 2023/03/20 (Mon) 00:26

副題=国際刑事裁判所がプーチン氏に逮捕状 戦争犯罪の容疑(産経新聞)

国際刑事裁判所が、プーチン君に逮捕状出して、誰が、逮捕に行くの怪<?>

>国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)は17日、ロシアが侵略するウクライナの子供の拉致に関与した疑いがあるとして、戦争犯罪の容疑でロシアのプーチン大統領に逮捕状を出した。ロイター通信によると、ウクライナのコスチン検事総長は「ウクライナと国際法システム全体にとって歴史的な決定だ」と歓迎した。

>ICCは、ロシア大統領府の子供の権利を担当する大統領全権代表、マリヤ・リボワベロワ氏にも同じ容疑で逮捕状を出した。ロシアはICCに非加盟で、身柄引き渡しを拒否するとみられ、実際に公判が開かれる可能性は低い。

>ICCは声明で、プーチン氏は「住民(子供)の不法な国外追放という戦争犯罪と、ウクライナの占領地域からロシアへの不法な移送に責任があるとされる」などと指摘した。

>ロシア外務省報道官はSNS(交流サイト)で、ICCに非加盟のロシアにとって「決定は何の意味もない」とコメントした。ロシアはこれまで、ウクライナでの戦争犯罪について否定している。

>米エール大が2月に公表した報告によると、少なくとも6000人のウクライナの子供らがロシア国内の43施設に収容された。ウクライナ政府は3月初旬、収容者数が1万6000人を超えた可能性があると指摘した。

<参考=「国際刑事裁判所がプーチン氏に逮捕状 戦争犯罪の容疑」(産経新聞)>
(23/03/18)


【閻魔大王】 2023/03/25 (Sat) 23:58

副題=バフムートの戦闘が「安定化」とウクライナ軍総司令官(BBC)

バフムートは象徴的戦場<?>
どちにしろ、多くの記事で、当地の戦況的、ロシア軍の消耗大きいとされてるです。

<地図>
ウクライナ南東部の戦線



>ウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官は24日、ロシア軍が数カ月にわたって占領を試みている東部バフムートでの戦闘は「安定している」と発言した。

>ザルジニー総司令官は、ウクライナ軍の「多大な努力」がロシアを押さえつけていると述べた。総司令官はフェイスブックで、ウクライナの戦線は「バフムート方面で最も厳しくなっているが(中略)防衛部隊の多大な努力によって状況を安定化させている」と説明した。

>この投稿は、英軍制服組トップのトニー・ラダキン国防参謀総長との会談の後に行われた。バフムートに関するウクライナ高官の見解として、最新のものとなる。

>ウクライナ陸軍の部隊司令官オレクサンドル・シルスキー氏も23日、ロシア軍はバフムート近郊で「疲れ切っている」との見方を示した。

>また、ロシアは「人員や装備の損失にもかかわらず、何としてもバフムートを奪取しようと望みを捨てていないものの(中略)著しく戦力を失っている」と指摘した。

>その上で、ウクライナによる昨年の反撃成功例を挙げ、「キーウ近郊やハルキウ、バラクリヤ、クピアンスクでそうしたように、我々は間もなくこの機会を活用する」と述べた。

>西側諸国は今月初め、ロシア軍は昨夏以降、バフムートでの戦闘で2万~3万の死傷者を出していると報告していた。

>このところ大きな戦果が上げられずにいるロシア軍は、バフムートでの勝利を熱望している。

>しかし軍事アナリストらは、同市の戦略的価値は低く、その重要性は象徴的なものになっていると話す。


>バフムートでロシア失速か
>ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も、22日にバフムート近郊の戦線を視察。昨年12月以来の訪問だった。

>ウクライナ大統領府が公表した映像では、ゼレンスキー大統領が古い倉庫の中で兵士にメダルを授与し、彼らを「英雄」と呼ぶ姿が映されていた。

>イギリス国防省はこの日、ウクライナがバフムート西方で展開する反撃は、同市への主要供給ルートにかかる圧力を緩和する可能性が高いと分析。それに対して、ロシア軍はバフムート攻撃でこれまで維持していた「限定的な勢い」を失いつつあるかもしれないとの見方を示した。

>一方で英国防省は、「ウクライナの防衛は北と南からの包囲の危険にさらされている」と指摘した。

>23日には米戦争研究所が、ウクライナは今なお、ロシアの雇い兵組織「ワグネル・グループ」に対して劣勢だと分析。その上で、ウクライナ軍は「雇い兵を疲弊させ続けることで将来的な不特定の攻撃作戦を追求できるようになる」とした。

>バフムートでは、ロシア側の戦力はワグネルが中心になっている。創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は、同市攻略で評価を上げることを目指しているとされる。

>侵攻前のバフムートには約7万人が住んでいたが、現在残るのは数千人。

>バフムートを制圧すれば、ロシアはドネツク州全体の支配という目標に、やや近づくことになる。同州は、ロシアが昨年9月に併合したウクライナ東部と南部の4州の1つ。ロシアは併合に先立ち、住民投票を実施したが、多くの国がこれを見せかけだと非難した。

>(英語記事 Battle for Bakhmut stabilising - Ukraine commander)

<参考=「バフムートの戦闘が「安定化」とウクライナ軍総司令官」(BBC)>
(23/03/25)


【閻魔大王】 2023/03/28 (Tue) 11:43

副題=ウクライナ、旧ソ連製の無人機でモスクワ南方230kmのトゥーラ州攻撃…ロシア側が発表(読売新聞)

要は、無人機で、ロシアを攻撃出来てるです。

<地図>



>ロシア国防省は26日、ウクライナが同日、無人機で、モスクワ南方約200キロ・メートルにあるトゥーラ州の村の近くを攻撃したと発表した。地元治安当局によると、爆発により集合住宅3棟が被害を受け、負傷者が出た。タス通信は3人が負傷したと報じた。ウクライナ側は攻撃について発表していない。

>露国防省によると、使用されたのは、旧ソ連の無人機「Tu(ツポレフ)141」で、露軍が電子戦システムで「無力化」し、墜落させたという。Tu141は本来偵察用だが、今回攻撃に使用された無人機には爆発物が搭載されていた。航続距離は最大1000キロ・メートルとされる。

>ウクライナは無人機を使い、ロシア領内深くへの攻撃を繰り返しているとみられる。昨年12月には、ウクライナの最前線から約700キロ・メートル離れた露南部サラトフ州のエンゲルス空軍基地が攻撃を受けた。Tu141が使われたとされる。今年2月末にも、モスクワから約110キロ・メートル離れたコロムナに無人機が墜落した。

<参考=「ウクライナ、旧ソ連製の無人機でモスクワ南方230kmのトゥーラ州攻撃…ロシア側が発表」(読売新聞)>
(23/03/27)


【閻魔大王】 2023/03/28 (Tue) 23:49

副題=ウクライナに「世界最強」戦車 ロシアへ大反攻、欧米各国から続々到着 提供の独国防相「前線で決定的な働きをすると確信」(夕刊フジ・Zakzak)

各国から、次々と、届き出した、最強戦車。

それまでには、大攻撃で、勝利えの道を進んでる筈の、ロシア。
結果的、もたもたで、戦況ややもすれば、劣勢か<?>

では、
ここから、どんな事になるのか<?>
但し、戦車も、他機種になるが故、融通きかんですが。

>ドイツ政府は27日、ロシアの侵略を受けているウクライナに18両のドイツ製主力戦車で「世界最強」ともいわれるレオパルト2を引き渡したと発表した。ウクライナは英国からも主力戦車チャレンジャー2などを受け取った。ゼレンスキー大統領が欧米に供与を求めていた戦車が続々と到着し、大反攻の準備が整いつつある。

>ドイツのピストリウス国防相は、レオパルト2が「前線で決定的な働きをすると確信している」と表明。マルダー歩兵戦闘車40両も引き渡したことを明らかにした。

>ウクライナのレズニコフ国防相は、英国から届いた戦車の数は発表していないが、マルダーや米国の装甲車ストライカーが届いたことにも触れて「1年前はこれほど強力な支援を得られるとは誰も思わなかった」と強調した。

>レオパルト2は、ドイツからの18両を含めカナダ、スペインなどから計約70両が送られる見通し。ポーランドから14両が既に届いている。

>英国はチャレンジャー2について14両、米国は主力戦車エーブラムス31両を送る計画。ドイツは旧式戦車のレオパルト1を改修し、少なくとも100両を提供する。ロシア軍の戦力消耗が伝えられるなか、ウクライナは大戦車軍団が攻勢をかける見込みだ。

<参考=「ウクライナに「世界最強」戦車 ロシアへ大反攻、欧米各国から続々到着 提供の独国防相「前線で決定的な働きをすると確信」」(夕刊フジ・Zakzak)>
(23/03/28)


<参考=NO.419 続49<ロシアのウクライナ侵攻>ロシア軍冬期に進めず/雪解けの季節到来<!>
(23/04/02)