閻魔大王<NO.192>
みんながパソコン大王 |
総 合 | 目 録 | 趣意書 |
表題一覧表 |
NO | 表題 | 起稿 | 起稿日 |
閻魔大王NO.193 | |||
420 | 続50<ロシアのウクライナ侵攻>ロシア軍冬期に進めず/焦土作戦に<!> | 閻魔大王 | 23/04/11 |
閻魔大王NO.191 |
NO.420 続50<ロシアのウクライナ侵攻>ロシア軍冬期に進めず/焦土作戦に<!><起稿 閻魔大王>(23/04/12)
【閻魔大王】 2023/04/11 (Tue) 18:55
<参考=NO.419 続49<ロシアのウクライナ侵攻>ロシア軍冬期に進めず/雪解けの季節到来<!>>
(23/04/02)
<副題=ロシア軍、バフムトで「焦土戦術」に切り替え=ウクライナ司令官(REUTERS)>
元々が、ロシア軍は、ウクライナを焦土と化してるです。
今更、何を<?>
>ウクライナ軍地上部隊の司令官は10日、東部ドネツク州の要衝バフムトについて、ロシア軍が「焦土戦術」に切り替え、空爆や砲撃で建物や拠点を破壊していると述べた。
>軍のメディアセンターによると、同司令官はウクライナ軍によるバフムトの防衛は続いていると発言。「状況は困難だが、制御可能だ」と述べた。
>同司令官によると、ロシアの民間軍事会社ワグネルは「疲弊」しており、ロシア軍はバフムトへの攻撃を支援するため、特殊部隊と空挺攻撃部隊を投入している。
>ロイターは事実関係を確認できなかった。
<参考=「ロシア軍、バフムトで「焦土戦術」に切り替え=ウクライナ司令官」(REUTERS)>
(23/04/10)
<削除・23/12/10>
【閻魔大王】 2023/04/11 (Tue) 20:11
<副題=ウクライナ、5月に地対空ミサイル枯渇か ロシアの攻勢対処に懸念(産経新聞)>
地対空ミサイルが、無くなれば、ロシア軍のやり放題になるです。
>米紙ニューヨーク・タイムズは9日、ロシアのミサイルや自爆型ドローンの迎撃のためウクライナ軍が地対空ミサイルを大量に消費しており、5月には主力システムの弾薬が底をつく恐れがあると報じた。米国防当局者らは、ロシアの戦闘機や爆撃機が制空権を握り、攻勢に出る可能性があると危惧しているという。
>交流サイト(SNS)に流出した米国の機密文書や米当局者らの話を基に伝えた。同紙によると、米国防総省の2月28日付の機密文書は、ウクライナ軍が使う地対空ミサイルシステムのうち旧ソ連製「ブク」のミサイルは4月中旬に、「S300」のミサイルは5月3日に払底すると試算。ブクとS300はロシア軍の戦闘機や爆撃機に対する防空の9割を担う。前線のウクライナ地上部隊を守る防空システムも、5月23日までには無力化されると指摘している。
>ウクライナ軍の地対空ミサイルの脅威がなくなれば、ロシア軍が航空戦力を投入し、戦況が大きく変わる可能性がある。(共同)
<参考=「ウクライナ、5月に地対空ミサイル枯渇か ロシアの攻勢対処に懸念」(産経新聞)>
(23/04/10)
【閻魔大王】 2023/04/15 (Sat) 16:00
<副題=ロシア、特別部隊を編制 ウクライナに供与の米欧製戦車に対抗(iza)>
>ロシアによるウクライナ侵略で、露軍高官は9日、米欧諸国からウクライナに供与される主力戦車に対抗するための特別部隊を編制したと発表した。タス通信が伝えた。ロシアは従来、「ウクライナ軍が米欧製主力戦車を実戦投入しても戦況は変えられない」と主張。だが、戦車のウクライナへの引き渡しが進んでおり、露軍はウクライナ軍が反攻を本格化させることを警戒しているもようだ。
>同高官によると、部隊には狙撃兵や携帯型対戦車ロケット弾を運用する兵士、自爆型無人機(ドローン)の操縦を担当する兵士らが含まれるという。特別部隊の規模や配備される場所は明らかになっていない。
>主力戦車のウクライナへの供与を巡り、米欧側はドイツ製の「レオパルト2」や「レオパルト1」、英国製の「チャレンジャー2」、米国製の「エイブラムス」など計300両規模を引き渡す計画だとされる。欧米メディアやウクライナメディアによると、既にレオパルト2やチャレンジャー2など数十両の引き渡しが完了している。
>ウクライナは米欧製戦車で複数の戦車大隊を編成し、反攻を開始する方針。同国のレズニコフ国防相によると、米欧製戦車は今月~5月中に実戦投入される可能性があるという。
>一方、前線の戦況を巡り、ウクライナ軍は9日、南部ザポロジエ州の州都ザポロジエが同日未明に露軍のミサイル攻撃を受け、11歳の少女を含む民間人3人が死亡したと発表した。
<参考=「ロシア、特別部隊を編制 ウクライナに供与の米欧製戦車に対抗」(iza)>
(23/04/10)
【閻魔大王】 2023/04/15 (Sat) 22:04
<副題=ウクライナ、春の反撃作戦の決定的要素は、要塞の突破。塹壕と地雷で埋め尽くされるロシア占領地(Yahoo!ニュース)>
ウクライナ軍が、雪解けで、即の、攻勢に出るをしておらずは、要塞化された、非占領地をどのよに、突破、奪還するかが、大問題故。
要は、ロシア軍の伝統、攻めるは下手で、守るは上手<!>
<写真1>
地雷を警告する看板。足を踏み入れられない。ヘルソンのポサド・ポクロフスケ村。1月(写真:ロイター/アフロ)
>ウクライナの春の反撃が盛んに語られている。ウクライナ軍の成功のカギとなるものは何だろうか。
>その決定的な要因の一つとなるのが、いかにロシアが築いた要塞を突破するかである。英語では「ブリーチング(breaching)」、仏語では「ブレシャージュ(bréchage)」と呼ばれるものだ。
>ロシア軍は、前線に要塞の列を築いている。塹壕、地雷原、「竜の歯」と呼ばれる障害物ーーウクライナが成功するには、これらを突破しなければならない。
>モスクワ軍に占領された地域の主要な道路や鉄道のほとんどは、現在、塹壕や対戦車地雷で守られている。
>「竜の歯」と呼ばれる障害物は、装甲車の進行を防ぐためのコンクリートや鉄の円錐(えんすい)のことで、何万個も地面に敷設されているという。
<写真2>
ドイツ・アーヘン近くの対戦車障害「竜の歯」。このジークフリート線または「西方の壁」は、1930年代後半にドイツが国境地帯に構築した対フランス要塞線。第一次世界大戦の延長だ。Wikipedia.enより
>「一般に信じられているのとは異なり、要塞のラインは敵の通過を防ぐためのものではありません」と、あるフランス軍関係者は、仏紙『ル・モンド』に語った。
>「要塞の目的は、まず敵の動きを鈍らせ、損害を与えることなのです」。
>そのために、要塞は深く設計され、次々と後退させるような硬い障害物を配置しなければならない。敵をあるエリアに誘導し、そこで動けなくして攻撃する。
>これは「ケトリング(英:kettling)」「ナッセ(仏:nasse)」と呼ばれるコンセプトだという。
>現代日本ではみかけないが、暴徒化した(しそうな)デモ隊に対して、機動隊や警察が、人間の集団の壁をつくる。これはこのコンセプトに基づいているのだそうだ。
<写真>省略
2009年4月1日、ロンドンG20で、ビショップスゲート・気候キャンプで、機動隊員が抗議するデモ隊にケトリングを行う。Charlotte Gilhooly撮影。
>「ロシアが要塞を建設しているのは、もはや移動ではなく、消耗戦に従事しているからです。第一次世界大戦の論理です。機動性がなく、塹壕を掘って敵の動きを鈍らせ、敵が突破してきた場合は、秩序だって後退できる時間を確保するためなのです」と、フランス戦略研究財団(FRS)の研究者であるティボー・フイエ氏は同紙に語っている。
>第一次大戦の戦死者は1600万人以上、戦傷者2000万人以上と言われる。「春の反攻」を、戦争ゲームのごとく、心がわき踊るもののように語る人々が世界中にいるが、そこには人間の死体の山が築かれるのではないかと、大変嫌な暗い予感しかしない。
>欧州大陸中にあった要塞
>第一次大戦、そして第二次世界大戦へ。マジノ線から大西洋の壁まで、迂回・横断された要塞の例は、欧州大陸に数多く存在する。
>マジノ線とは、第一次大戦後の1929年以降、フランスがドイツを恐れて国境に造った要塞の防衛戦のこと。
>下の写真(3)を見ていただきたい。砲台である。上陸した米軍兵士が口を開けて驚いているが、こんなものをいくつも造ったのかと、あきれ驚くばかりである。現在の欧州連合(EU)の時代からは考えられない代物である。
>結局、ドイツ軍はマジノ線を迂回して、難攻不落と見られた天然の障害を新型戦車で突破、フランスは負けた。
<写真3>
マジノ線の第8砲台に驚く米軍兵士。1944年。フランス軍は文字通り「要塞」を築いた。米国立公文書記録管提供
>「大西洋の壁」とは、第二次大戦中にドイツが造った、欧州大陸の海岸防衛線だ。約2700キロもあった。下の図で、黄色い線の所である。
>連合軍が上陸してくることを想定しており、ドイツのロンメル元帥は「英軍とアメリカ軍を浜辺から押し戻すことが絶対に必要である。その後では手遅れになる。最初の24時間の侵略が決定的なものになる」と言っていたという。
<地図4>
Wikipedia.enより。Uberstroker作
>このあまりにも長い海外線をすべて守れるわけもないが、ドイツ軍は、要塞に巨大な沿岸砲、砲台、迫撃砲、大砲を置き、何千人ものドイツ軍人がその防御に配置されていた。北フランスには約600万個の地雷を敷設した。
>この沿岸には「チェコのハリネズミ」(写真5)と呼ばれる、対戦車の障害物も置かれていた。もともとはチェコとドイツの国境に敷設されていたもの。1938年、ズデーテン地方がドイツに占領された後のミュンヘン会議で、ドイツに引き渡された。
<写真5>
チェコのハリネズミが、フランスのパ・ド・カレーの海岸に設置。大西洋の壁を検査するロンメル元帥。1944年4月18日。German Federal
Archive。Jesse撮影。
>その後、ソ連やベルリンの壁でも使われたが、ウクライナ戦争が始まってオデーサやキーウに敷設されたときは、歴史を知るヨーロッパ人に、ある種の感慨をもたらしたものだ。
>またヨーロッパ人は同じことを繰り返している。EUの外で。
>ノルマンディー上陸作戦は、連合国側の勝利に終わったものの、半年でドイツは降伏すると予測したアメリカの期待は裏切られ、1年かかった。突破の後が大変だったのだ。
>自分達の生きる大地で血を流したこれらの経験が、ヨーロッパ大陸人の記憶に染み付いている。この集団の記憶が、ウクライナ戦争で「塹壕だ、要塞だ、気をつけろ」と警告を発しているように見える。
>日本語情報を見ると、春の攻撃について、要塞より圧倒的に戦闘機や戦車のほうに重きを置いているように見える。
>もちろん、それらも勝るとも劣らないほど重要なのだが、やはり日本は島国で大陸ではない。地続きの隣国と戦争を繰り返し、塹壕を掘って戦うことに対する歴史の重み、集団の記憶がないのだろうと思う。
>大陸の戦争は、日本人には、どうしてもわかりにくいところがある。
>ロシアが築く要塞とは
>それでは今ロシアは、占領地でどのような要塞化を進めているのだろうか。
>昨年11月、ウクライナがヘルソンを奪還して以来、ロシア側は、ウクライナ軍がドニエプル川を渡り、本土からクリミア半島にアクセスできるペレコプ地峡に到達することを恐れてきた。
>そのため、ドニエプル川東岸のロシア軍とヘルソン州南東部の後方地域、およびメリトポリ周辺の後方地域を結ぶラインに、対戦車溝や竜の歯を設置し始めたのである。
>下のツイートは、昨年11月28日の戦争研究所のものだ。ドニエプル川を挟んで赤い部分がロシアの支配地域で、▲はロシア軍が要塞化したところである(現在はもっと増えている)。
>昨年8月にロシア軍が要塞の建設を始めたマリウポリ地方では、ここ数カ月で事態が加速、塹壕の建設や地雷の敷設を始めている。また、ドネツクへ続く国道H20号線沿い約100キロの距離の、防衛線を掘り始めている。
>ザポリージャ地方では、今年の1月下旬から2月上旬にかけて撮影された衛星画像には、ロシアの支配地域であるタラシフカ村という場所の付近で、要塞化の作業が行われている様子が写っていた。アメリカの戦争研究所によると、ポロヒ町からトクマク町に至る道路沿いの陣地を強化するのが目的だという(下図6参照)。
>ロシアが支配するこの二つの町の北にはオリヒウという町がある。ここはウクライナが守っており、現在この間が前線になっていると言われる。
<地図6>
ロシア支配地域は赤枠で、ウクライナ守備地域は黄色枠。GoogleMapを元に筆者が作成。
>興味深いのは、4月12日(水)に放送されたBS-TBS「報道1930」に、ウクライナ国立陸軍アカデミーのアンドリー・ハルク教授という方が登場。ウクライナの反転攻勢で考えられるルートの一例として、現在ウクライナが維持しているオリヒウから、ロシアが支配するメリトポリとベルジャンシクへの二つのルート(図の2本の紫の矢印)を挙げていたことだ。
>この二つのルートは、ロシアが要塞を築いているポロヒ町とトクマク町の間の陣地を、マジノ線のように迂回することになるようだ。
>もし「敵をあるエリアに誘導し、そこで動けなくして攻撃する」闘いなら、ロシアはどういう作戦を描いているのだろう。それとも、ひたすら消耗戦なのだろうか。
<動画>省略
<前線の町、オレヒウの様子>
>徹底したクリミアの要塞化
>特にメディアで取り上げられて目立つのは、クリミアの要塞化である。
>4月上旬には特に話題になったのは、米紙『ワシントン・ポスト』の記事のためだ。
>商業宇宙技術企業のマクサー社が同紙に提供した衛星画像群を紹介しながら、いかにクリミアが際立って要塞化されているかを解説したのだ。
>クリミア半島は、ウクライナ本土とは、二ヶ所の通路でつながっている(上掲の図6参照)。
>一つはペレコプ地峡(ちきょう)と言い、長さ30km,幅8~23km。ハイウェー、鉄道、北クリミア運河(ドニエプル川から水を運んでいる)がこの地峡を通っている。
>もう一つは、上記地図でメドヴェディフカ町のあたりからつながる、細い湿地帯である。この地帯は、侵入者を停滞させることができる天然の要塞であると同時に、クリミア(とロシア軍)を孤立させうるものだ。
>数週間に渡って、熱心にロシア軍は塹壕を掘った。その結果、小さな町メドヴェディフカの周辺には、数キロに及ぶ精巧な塹壕システムが網の目のように張り巡らされているのだという。
>近くには、戦車や大型車両を閉じ込めるための深い溝など、他の要塞もある。ロシアは同様の防衛施設を何十個も建設しているとのことだ。
>冷戦時代、ソ連は西側の目をひく素晴らしい塹壕掘削機を持っていた。当時の掘削機BTM-3は、地面が凍っていても時速30kmの速さで掘ることができた。かつてアメリカ陸軍はこの機械に驚嘆し、1980年の内部報告書に「アメリカ、ヨーロッパ、日本にはこれに匹敵するものは存在しない」と書いていたのだという。
>いま、機械だけではなく人力でも掘っている。同紙によると「日給90ドル以上の、うらやましい仕事」だという。
>その上、ウクライナの水陸両用作戦を含めた攻撃を想定してか、沿岸部にも防衛線が張り巡らされている。
>ワグネルもロシアの知事も要塞を推進
>ルハンスクの自称共和国では、傭兵集団ワグネルのプリゴジン代表が、2022年10月に「多層」防衛線の構築を発表した。
>彼は、詳細については何も語らなかった。プリゴジン氏の報道機関RIA FANが発表した地図によれば、ワグネルグループは、ロシア・ウクライナ国境の東からクレミンナ(ルハンスク州)、そして南からスヴィトロダースク(ドネツク州)までのラインを想定しているという。これは約220kmの距離である。
>彼の意見では、この装置は実際には「必要」ではなく、「前線にワグネル部隊が存在するだけで、すでに難攻不落の壁となる」のだそうだ。
>さらにロシア人は、戦闘地域から遠く離れた領土にすら、要塞を築き始めているという。
>昨年11月以来、ウクライナのハリコフ地方の南、国境を接するロシアのベルゴロド州の知事グラドコフ氏は、車両の国境越えを防ぐために作られた塹壕と竜の歯の画像を、定期的に公開してきた。
>この工事は今年3月に完了し、彼は今、これらを守るための軍人をモスクワに要請しているそうだ。
>同じ光景は隣のクルスク州でも見られ、スタロヴォイト知事もSNSのテレグラムで同様の写真を投稿しているという。
>どうすれば突破できるのか
>では、どうすればこのようなロシア軍の防衛線を突破できるのか。実現するのは容易ではない。
>現在、ウクライナの国土のなんと4割が対戦車地雷と対人地雷で埋め尽くされていると言われ、おそらく世界で最も地雷が多い地域になっているという、恐ろしい事態になっている(地雷は両軍が使っている)。
>対戦車地雷は合法だが、対人地雷は1997年の条約で禁止されている。ウクライナは批准しているが、ロシアは署名していない。
>米バージニア州アーリントンにある海軍分析センター(Center for Naval Analyse)でロシア研究のディレクターを務めるマイケル・コフマン氏は、以下のように述べている。
--ツイート
(ウクライナの大規模な追加部隊は)私の印象では、突破装備、地雷除去、戦闘工学、橋をかける、サポート、そして通信、暗視、ISR(情報・監視・偵察)といった中核的な項目に、依然として能力差がある。10/
ロシア軍には地雷原や塹壕と共に、頑強な防御を行うための人員と予備があると思われる。ウクライナがロシアの戦線を突破できないという意味ではないが、過去の攻防を見る限り、突破が達成された後に勢いを維持するのに、課題を抱えていることを示唆している。11/
4月4日のツイート
--ツイート
>仮に消耗戦を勝ち抜いて突破できたとしても、その後が問題である。突破して終わりではないのだ。ノルマンディー上陸の後と同じように。
>ロシア人は粘り強い。昨年の9月、部分動員が成されたとき、彼らの質を大いに疑問視する言説が米英日で盛んになった。しかしあるフランス人軍事ジャーナリストは何度も主張した。彼らは攻めには適していないとしても、守りには一定の力を発揮するだろうと。
>実際、その後からロシア軍は、占領地を着々と要塞化してきた。現在、どこも塹壕と地雷だらけである。
>どんなに味方の兵士の犠牲を出そうとも、塹壕や地雷等で要塞を築いて守り抜く。じりじりとした長期の消耗戦にもっていって、ウクライナ軍を追い詰める。これが大陸の北の民、ロシア人の作戦だったのか。日本人には絶対に真似できそうにない芸当だ。
>このような要塞を乗り越えるには、相応のものが必要になる。
>ウクライナ側はこの難しさをわかっていて、既に数ヶ月前から、要塞化された防衛線を「突破」し、ロシアが造ったものだろうと、川や溝などの自然の産物だろうと、障害物を越えるための装備を西側に求めていると『ル・モンド』は報じている。
>米国はすでに14基の装甲車発射橋(AVLB)と、特定はされていないが多数の地雷除去装置を提供している。ドイツは、地雷除去車「Wisent 1」2台を提供。さらにそのパワーで有名な「ダックス・戦車ブルドーザー」計7台などを提供する。
<ダックスは、通常レオパルド1戦車とブルトーザーが合体したもの>
>軍事アナリストたちによると、この地雷除去の援助は不十分であり、ウクライナ側が大規模な反攻を行うには限界があるという。
>フランス戦略研究財団のティボー・フイエ氏は同紙に言う。「米国とイスラエル以外では、突破手段とは、反乱鎮圧戦争の補助的なものと見なされていたため、すべての軍隊で過小評価されています。ウクライナはこの分野で大規模な支援を当てにすることはできず、作戦の軸に優先順位をつけなければならないでしょう」。
>ウクライナ戦争は地上戦であると、多くの専門家が述べる。地雷や塹壕など、要塞だらけになってしまったウクライナの大地。春の反撃は本当にどこまで可能なのか。この現実を踏まえた上で、すべての作戦や武器供与の意味を分析しなければならないだろう。
>今井佐緒里
欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、作家、編集者
フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出会い、平等と自由。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris
3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。日本EU学会、日仏政治学会会員。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。前大使のインタビュー記事も担当(〜18年)。編著「ニッポンの評判 世界17カ国レポート」新潮社、欧州の章編著「世界で広がる脱原発」宝島社、他。Association
de Presse France-Japon会員。仏の某省機関のもとで働く。出版社の編集者出身。 早大卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr
<参考=「ウクライナ、春の反撃作戦の決定的要素は、要塞の突破。塹壕と地雷で埋め尽くされるロシア占領地」(Yahoo!ニュース)>
(23/04/15)
【閻魔大王】 2023/04/16 (Sun) 23:19
<副題=砲弾不足に陥るロシア軍、大砲はいつ使えなくなるのか(Forbes)>
あくまでもの、計算上からの話。
>旧ソ連の最高指導者スターリンが、大砲を「戦争の神」と呼んだのは有名だ。第二次世界大戦中、赤軍は破壊的な集中砲火を行うために戦線の局所に多くの大砲を集中させるという戦術に磨きをかけた。大砲は現在行われているウクライナでの戦争でも同様に重要で、死傷者の約80%は大砲によるものだ。だが、英国防省をはじめ、多くのアナリストはロシア軍が今、危機的な砲弾不足に直面していると指摘している。これは希望的観測なのだろうか。それともロシアの大砲は静まり始めるのだろうか。
>いずれの評価も、ロシアがウクライナ侵攻時にどれくらいの砲弾を保有していたのか、砲弾の消費速度がどれくらいなのかに基づく。そのため、さまざまな数字が飛び交うのを目にしてきた。
>米テレビCNNは1月に、ロシア軍が発射していた砲弾数が1日平均2万発から5000発に減少したという米当局者の指摘を報じた。これに対し、ウクライナ軍は1日あたり推定6万発から2万発に減少したという。
>スペイン紙エル・パイスは3月に、欧州連合(EU)の内部情報筋の話としてロシア軍は1日あたり4万?5万発を発射していると報じた。ウクライナへの砲弾の主要供給国であるラトビア政府の、ロシア軍が1日あたり推定2万?6万発を発射しているという見方も伝えた。
>また、同月にはウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相が、弾薬の提供を求めるEUへの書簡の中で、ロシア軍は1日平均約1万5000発を発射していると述べている。
>ウクライナの前線から戻ったポーランドの軍事情報企業Rochan Consulting(ロチャン・コンサルティング)の防衛アナリスト、コンラッド・ムジカは同月、ロシア軍が1日あたり推定約1万発の砲弾を消費しているとの見方を示した。
>ロシア軍の砲弾の消費が1日6万発から2万発に減ったのか、2万発から5000発になったのかはわからないが、発射回数が減っているのは多くの解説者が認めるところだ。
>開戦当初、ウクライナのアナリストはロシア軍が約52万5000発を国内に備蓄していると推定していた。英テレビBBCのジャーナリスト、マーク・アーバンはロシア軍の保有する砲弾の総数は1600万発に達するかもしれないと述べているが、ロシア軍自体も正確な数を把握しておらず、40年以上前の砲弾のどれくらいの数が今でも使えるかもわかっていない可能性が高い。
>発射回数の大幅減は備蓄が著しく枯渇していることを示唆している。ロシアは古い砲弾を備蓄から引き出していると報じられているが、その50%もの砲弾が明らかに錆びており、保存状態はひどく、また製造から年数も経っているため良好な状態ではないようだ。部隊にはこれまで使用には適さないとされていた砲弾が支給されているという。
>北大西洋条約機構(NATO)との本格的な戦争におそらく十分とされていた弾薬の備蓄を、ロシアはウクライナでの戦争目的を達成することなくどのように使ってきたのだろうか。ウクライナ軍は資源を最大限に活用するために精密な間接照準射撃を次第に発展させてきた。ドローンを使って狙いを調整し、的を絞った少数の砲弾でロシアの戦車を攻撃する。その一方で、ロシア軍はますます多くの火力に頼ってきた。
>ロシア軍の最初の進撃が失敗に終わった後の昨年8月、欧州評議会の外交に関する文書には以下のようにある。
「ロシア軍はこれらの失敗を受けて集中砲火に頼る戦術に回帰した。ウクライナ軍の陣地に大規模な砲撃を数時間にわたって行い、歩兵や装甲車による攻勢のための道を切り開いた。ロシア軍は主にウクライナ東部でこの戦術を用い、結果として他の方法よりも多くの領土を獲得した」
>米雑誌フォーリン・ポリシーの「ロシア軍が大量砲撃策を取り続ける理由」という見出しの記事で、執筆したルシアン・スタイアノ=ダニエルズは、米国が正確な砲撃の必要性を重視する一方で、ロシアは軍隊の不備を補うために大量の砲撃を用いることを好み、この戦術はナポレオン戦争以前に遡ると指摘している。
「兵力に資金を注げない、あるいは注ぎたくない軍隊は何か別のもので補わなければならない」と書いている。
>これは特に市街戦において顕著で、ロシア軍はチェチェンで磨いた戦術を繰り返してきた。歩兵が建物ごとに戦うのではなく、抵抗に遭うと大量に発射された砲弾が区画全体を破壊する。その結果、占領した町や都市は完全に破壊され、大量の弾薬が費やされることになる。
>ウクライナ軍との戦いでもロシア軍の大砲は特定の目標ではなく敵がいる方向に砲弾を発射するのが目立ち、これは第一次世界大戦の戦場を思わせる。
>この戦い方はロシア軍の砲兵司令官にとって規則に従っているまでのことだ。ロシア軍の射撃表には、あらゆる目標に対して集中砲火を行うのに必要な弾数が書かれており、これによると装甲車1台を破壊するのにさえ数百発が必要だ。
>このような弾薬の非効率的な使用に加えて、ロシア軍はもう1つ問題を抱えている。備蓄が長距離ミサイルなどによる攻撃で爆破されていることだ。これは、米国がウクライナに供与した高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」の主な用途の1つだったようで、ウクライナ軍は昨年7月に弾薬庫50カ所を破壊したと主張している。最初の数カ月間、ロシア軍の弾薬は前線からずっと後方に保管されていたが、明らかにかなりの量の弾薬が爆破され、前方の保管場所や個々の弾薬トラックさえも依然として定期的に攻撃を受けている。
>備蓄がなくなれば、新たな供給源となるのは生産だけだ。ウクライナの推定では、ロシアは1カ月に約2万発、1日に700発弱の生産能力があるという。152ミリ砲1門は1分間に7~8発発射する。砲台が6門あれば15分の砲撃で700発前後を消費し、ウクライナ国内に展開するその他の部隊の分は残らない。部隊間での砲弾の奪い合いが激しくなり、ロシアの民間軍事会社ワグネルの部隊が砲弾を与えられていないと主張するのも無理はない。
>ロシアにはまだ弾薬の備蓄がある。そしてロシアの軍需産業がプーチンの要求に応えようとする中で新しい弾薬の安定供給は続き、おそらく供給は増えるだろう。もしかしたら、イランから弾薬を追加購入することに成功するかもしれない。だが、1日に4万発、あるいは2万発、1万発消費することはもはや不可能だろう。ウクライナ軍参謀本部は、ロシア軍が今後2カ月で弾薬不足に陥ると確信している。ロシア軍の大砲は使い物にならないほど砲弾不足で、バフムート周辺での現在の攻撃は大砲支援なしの血まみれの歩兵突撃となっている。
>次の段階ではウクライナ軍が攻勢をかけることが予想されるが、ロシア軍はその勢いを鈍らせるために大砲に頼るだろう。ロシア軍のキエフへの進撃を止めたときにウクライナ軍のドローン誘導の大砲がロシア軍に多くの損失を出したのと同じように。ロシア軍に十分な弾薬が残っているかどうか、そして弾薬を適切なタイミングで適切な場所に届けることができるかどうかが今後の展開において重要な要素となるだろう。
<参考=「砲弾不足に陥るロシア軍、大砲はいつ使えなくなるのか」(Forbes)>
(23/04/07)
【閻魔大王】 2023/04/17 (Mon) 08:14
<副題=大規模反攻、夏にずれ込む可能性 ウクライナ首相(産経新聞)>
米国の機密文書流出の話があるです。
その中には、ウクライナの件も、あり、結果、ウクライナ軍の反撃体勢、時期にも、影響との、話が出てるです。
この手の話、虚々実々故、何が正解かは、わからんです。
がしかし、状況より、流出したは、事実。それを、そのままの、まともに、実行するかは、別の話。
但し、ウクライナ軍にすれば、ロシアに時間与えれば、その分、不利になるです。
>ロシアの侵攻を受けるウクライナのシュミハリ首相は、春にも着手するとの観測があったウクライナ軍の反転攻勢の開始時期について「反撃に出るには100%の準備ができていないといけない」と述べ、夏にずれ込む可能性を指摘した。米議会専門紙ヒルが11日にインタビューを報じた。
>シュミハリ氏は米国の機密文書流出が今後の作戦に与える影響について「ウクライナはいずれ領土を解放する」と述べるにとどめた。
>一方、流出を受け、ウクライナ軍が作戦の一部の変更を余儀なくされたとする米CNNテレビの報道に対し、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、戦略は不変だと強調した。ロイター通信が11日までに伝えた。ポドリャク氏は具体的な戦術は常に修正される可能性があるとも述べた。(共同)
<参考=「大規模反攻、夏にずれ込む可能性 ウクライナ首相」(産経新聞)>
(23/04/12)
【閻魔大王】 2023/04/17 (Mon) 18:14
<副題=ロシア軍、ザポリージャ州の東方正教会にミサイル…復活祭でも攻撃停止せず(読売新聞)>
以前には、クリスマス停戦の話があったですが。守られず。
<写真>
16日、ウクライナ南部ザポリージャ州で、ロシア軍のミサイル攻撃で破壊された教会から、聖画像を運び出す人々=AP
>ウクライナ非常事態庁などによると、ロシア軍は16日未明、ウクライナ南部ザポリージャ州のキリスト教東方正教会の教会と一帯に地対空ミサイル「S300」を撃ち込み、教会が大破した。16日はウクライナ、ロシア両国で信者が多い東方正教会の復活祭だった。露軍は南部ミコライウ州もS300で攻撃し、10歳代の男女計2人が死亡した。
>露軍は、東方正教会の祝祭日も攻撃を停止しなかった。東部ドニプロペトロウシク州知事はニコポリの教会も16日、露軍の砲撃を受け、2人が負傷したことを明らかにした。
>露大統領府によると、プーチン露大統領は16日、モスクワ中心部にあるロシア正教会の大聖堂で礼拝に参加したという。
>一方、ウクライナ非常事態庁によると、東部ドネツク州スラビャンスクの住宅街を狙った14日の露軍のミサイル攻撃の被害は、死者15人、負傷者24人に上った。
<参考=「ロシア軍、ザポリージャ州の東方正教会にミサイル…復活祭でも攻撃停止せず」(読売新聞)>
(23/04/17)
【閻魔大王】 2023/04/18 (Tue) 07:53
<副題=ウクライナ軍とロシア軍が激戦を繰り広げているウクライナ東部バフムート市(Libkos/AP)>
ロシアは、ウクライナを潰しに掛かってるです。
当初より、ロシアに攻めて来てみい。わかってるやろなあと、脅しまして。
此度には、ウクライナ軍の、補給路、兵站を潰しには、ロシア軍にしたら、当然かと。
<写真>
ウクライナ軍とロシア軍が激戦を繰り広げているウクライナ東部バフムート市/Libkos/AP
>ウクライナ軍とロシア軍が激しい戦いを続けているウクライナ東部バフムート市での戦況について、ウクライナ軍報道官は、過去24時間で100回近い砲撃が行われたと明らかにした。
>両軍が街の支配をめぐって、通りごと、あるいは家ごとに約30の戦闘が行われたという。
>ウクライナ軍が新たに公開した映像は戦闘の激しさを物語っている。
>映像の一つでは、ウクライナ軍の兵士が集合住宅の1階から銃撃を行っているが、部屋の角は完全に吹き飛ばされて粉々になっている。
>銃を撃ち合う音や爆発の音が途絶えることはなく、報道官は前日について「過去数十年で前例のない、最も血にまみれた戦闘」と形容した。
>ロシア国防省は16日、ロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員がバフムートの北部と南部の2区画を占領したと主張した。ロシア国営RIAノーボスチ通信が伝えた。
>CNNはこの報道について独自に確認ができていない。しかし、米シンクタンク「戦争研究所」は、位置情報を基にした映像で、ロシア側の主張を支持しているようだ。
>ウクライナ軍の報道官によれば、ロシア軍は15日にチャシブヤールから西に向かうバフムートの主要な補給路沿いにある街への攻撃を開始した。
<参考=「ウクライナ軍とロシア軍が激戦を繰り広げているウクライナ東部バフムート市」(CNN)>
(23/04/17)
【閻魔大王】 2023/04/19 (Wed) 00:03
<副題=スロバキア、ウクライナに13機供与完了 旧ソ連製戦闘機(時事通信)>
13機もの、「ミグ29」を供与<!>
尚、
閻魔大王的、「チェコスロバキア」と、覚えてたです。
つまり、チェコと、スロバキアは、同一国であると。検索、探索にて、1993年に分離独立したと。
>スロバキアのナジ国防相は17日、ウクライナへの兵器支援の一環として供与を予定していた旧ソ連製戦闘機「ミグ29」13機を全て引き渡したと明らかにした。
>DPA通信が伝えた。ウクライナ軍は既にミグ機を使用しており、順次実戦へ投入される見込み。
>ナジ氏はフェイスブックで、「スロバキアではもう使われない戦闘機が、ウクライナで罪のない命をロシアによる殺害から守る」と説明した。スロバキアは先月、最初の4機をウクライナ兵による操縦で移送。残り9機は安全上の理由から陸路で運んだという。
<参考=「スロバキア、ウクライナに13機供与完了 旧ソ連製戦闘機」(時事通信)>
(23/04/17)
<消滅・24/04/16>
【閻魔大王】 2023/04/19 (Wed) 23:02
<副題=相次ぐウクライナ軍“反転攻勢”報道の実情 肉弾戦のロシア軍対策で新たな秘密兵器も(デイリー新潮)>
秘密兵器とは。
段ボール製の安価な、ドローンの事。
の、以前の、戦車隊が、負けるがあれば、ウクライナには、致命的。
よて、慎重に、慎重に、作戦練り、体制整えまして。
>CNN.co.jpは4月6日、「ウクライナ軍、後方への攻撃や弾薬の備蓄を実施 反攻の準備か」との記事を配信した。ウクライナ軍が春にも反転攻勢に出るという記事は、他にもロイター、読売新聞、時事通信などが配信している。
>ただし、記事には「反転攻勢」と書かれているものの、具体的な内容は乏しい。一体、ウクライナ軍はどこをどう攻撃するつもりなのか。軍事ジャーナリストが言う。
>「ウクライナは『国土の全てからロシア軍を追い出す』ことを勝利の条件としています。とはいえ、ウクライナは約60万平方キロメートルで、日本の1・6倍という面積です。意外に広いと言えるでしょう。ウクライナ軍が国内全域で反転攻勢を仕掛けるのは無理ですから、どこかに戦力を集中させる必要があります」
>候補地の一つがクリミア半島だ。ウクライナにとって半島の奪還は民族的な悲願であり、実現した場合のインパクトは比類ない。ウクライナ軍は常にクリミア半島への進軍を考えているはずだ。
>「ここで重要な意味を持つのは、ウクライナ軍が東部戦線で善戦していることです。ロシア軍の猛攻に耐えて反撃し、相当な戦果を挙げてきました。ロシア軍を著しく消耗させたのは明らかで、これはウクライナ軍の戦略的勝利だと言えます。バフムトも厳しい状況とはいえ、いまだに陥落していません。このままロシア軍を東部戦線に引き付けながら、クリミア半島に駐屯する戦力を少しずつ削り取っていくという作戦がセオリーだと考えられます」(同・軍事ジャーナリスト)
>戦車供与の遅れ
>ウクライナ軍がクリミア半島に少しずつでも反転攻勢をかけることができれば、ロシア軍の補給路を叩く機会も増える。南部のロシア軍を兵糧攻めにできる可能性が出てくるわけだ。
>しかし、こうしたウクライナ軍の「反攻のシナリオ」はあまりに楽観的だという。
>「ロシア軍はウクライナから追い出されたとしても、自分たちの母国は安泰です。一方のウクライナ軍は、自国内での反攻作戦が失敗してしまうと致命的なダメージを被ります。これまでウクライナ軍は必死に領土を守ってきましたが、今回、初めてロシアに攻め込むチャンスを得ました。このプレッシャーは相当なものがあると思います」(同・軍事ジャーナリスト)
>頼みの綱であるNATO(北大西洋条約機構)各国から供与される戦車も、配備までのペースは決して速くない。
>ウクライナ兵の操縦操作訓練が容易な環境のレオパルト2でさえ、やっとのことで訓練が終わるという段階だ。アメリカが供与を予定しているM1エイブラムスに至っては見通しすら立っていない。早くても来年という報道さえある。
>「ウクライナ軍は機甲師団を発足させ、反転攻勢をかけるという報道も目立ちます。しかし現場の動きを見ていると、とても事実だとは思えません。そもそも『戦車は自力で戦場に向かう』と勘違いしている人も多いのではないでしょうか。戦車は非常にデリケートな兵器で、長距離を自走させると故障してしまいます。最前線の近くまで鉄道かトラックで運ぶ必要があるのです。ウクライナ軍の様子を見ていると、戦車の運搬手段を準備できているようには思えません」(同・軍事ジャーナリスト)
>反攻作戦はブラフ!?
>根本的な問題もある。戦車の攻撃力は非常に高いが、それは様々な“支援”が前提になっている。
>「そもそもロシア軍が対戦車地雷を戦場に埋設していれば、それを工兵が除去する必要があります。戦車部隊が突っ込むにしても、最低でも砲兵隊の援護射撃が必要です。さらに、戦車が遺憾なくその実力を発揮するには、やはり航空支援が不可欠です」(同・軍事ジャーナリスト)
>1990年の湾岸戦争でM1エイブラムスが大戦果を挙げたのは、アメリカ空軍の支援が充実していたからだ。
>「航空支援がない戦車はどうなるか、イラク軍とイスラム国(Isis)の戦闘に実例があります。アメリカからM1エイブラムスの供与を受けたイラク治安部隊は、航空支援のない状況下でイスラム国と戦い、40台ほどのM1エイブラムスを破壊・鹵獲されたのです」(同・軍事ジャーナリスト)
>緒戦でウクライナに侵攻したロシアの戦車部隊も、空軍の航空支援が充実していなかったため返り討ちに遭っている。
>ウクライナ軍にとってNATO各国から供与された戦車は、まさに虎の子だ。損失は何があっても避けたい。自分たちの戦車がロシア軍戦車の二の舞になるのは最悪のシナリオであり、戦車の実戦投入は慎重にならざるを得ない。
>「欧米のメディアは盛んに『春からウクライナ軍の反攻作戦が始まる』と報じていますが、これは一種の情報戦と見るべきではないでしょうか。ウクライナ軍がクリミア半島に侵攻すると思わせて、半島のロシア軍に緊張を強いるのが目的だと思います」(同・軍事ジャーナリスト)
>段ボールの秘密兵器
>春になっても激戦が繰り広げられるのは、今後も東部戦線だけになる可能性があるという。
>「ロシアは東部のドネツク州やルハンシク州の制圧を最重要の作戦と位置づけています。ウクライナ軍にとっては、ロシア軍が攻撃を繰り返すほど戦果を挙げることができます。そしてこれまでの戦果を考えれば、たとえバフムトが完全に陥落しても落胆する必要はないでしょう。確かに交通の要衝を失うことは大きな損失ですが、ウクライナ軍は戦略的に後退すればいいだけです。さらに攻め込んできたロシア軍を返り討ちにすることも不可能ではないでしょう」(同・軍事ジャーナリスト)
>東部戦線で戦うウクライナ軍に秘密兵器があるという。オーストラリアのSYPAQが開発した「コルボ(Corvo)」というドローン兵器だ。
>「コルボは偵察にも攻撃にも使えるドローンですが、最大の特徴は段ボール製だということです。大量輸送が可能ですし、ナイフやテープがあれば最前線の戦場でも容易に組み立てられます。何より価格が安いので、ウクライナ軍も大量注文ができます。今、必死に調達していると言われており、東部戦線に投入されるのは確実でしょう」(同・軍事ジャーナリスト)
>ロシア軍は戦車が枯渇しているため、生身の兵士による“肉弾戦”がメインの戦術になるという。
>「捨て身の攻撃を仕掛けてくるロシア軍の歩兵隊を、ウクライナ軍はコルボで撃退しようとするはずです。東部戦線における一進一退の攻防は、長期化しても不思議ありません。そして戦闘が長引けば長引くほど、ロシア軍の被害は増えるわけです。ウクライナ軍にとって有利になるでしょう」(同・軍事ジャーナリスト)
>デイリー新潮編集部
<参考=「相次ぐウクライナ軍“反転攻勢”報道の実情 肉弾戦のロシア軍対策で新たな秘密兵器も」(デイリー新潮)>
(23/04/18)
【閻魔大王】 2023/04/19 (Wed) 23:50
<副題=プーチン氏、ヘルソン州など占領地死守の構え…特殊部隊の離脱「9割超」の米分析も(読売新聞)>
プーチンが、ヘルソンを訪問したは、時期が違うのではの話もあるです。
が、訪問は事実。
<地図>
>ロシア大統領府は18日、プーチン大統領がウクライナを侵略する露軍が占領している南部ヘルソン州と東部ルハンスク州の司令部を17日に視察したと発表した。ウクライナ軍が目指す大規模な反転攻勢に備え、占領地域を死守する構えを示した。
>プーチン氏の両州訪問は、ロシアによる昨秋の一方的な併合後初めて。占領地の訪問は3月中旬、東部ドネツク州マリウポリと、ロシアが2014年に一方的に併合した南部クリミアを訪れて以来だ。
>タス通信によると両州にいずれもヘリコプターで入り、車で司令部に移動した。
>ヘルソン州の露軍現地司令官は、プーチン氏から占領地域の防衛を命じられたと公開された動画で明かした。プーチン氏は「あなたたちの意見を聞き、情報交換することはとても重要だ」と述べた。露軍はヘルソン州ドニプロ川東岸地域を占領している。
>プーチン氏には「戦時指導者」としての存在感をアピールする意図もあったようだ。ウクライナ侵略に戦闘員を派遣し、露国防省と主導権を争う露民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏が14日、SNSに声明を発表し、露軍が敗北する可能性に言及したためだ。
>今回の視察では、一時解任されていた 空挺くうてい 軍のミハイル・テプリンスキー司令官の復権も確認された。
>空挺軍はじめ露軍の精鋭部隊の消耗が激しい中、士気を高める狙いもありそうだ。米紙ワシントン・ポストは14日、インターネット上に流出した米政府の機密文書を基に、特殊部隊スペツナズの一部に関し、兵士の死傷などによる戦線離脱が「90~95%」に達し、再建には「最長10年を要する」との米側分析を報じた。
<参考=「プーチン氏、ヘルソン州など占領地死守の構え…特殊部隊の離脱「9割超」の米分析も」(読売新聞)>
(23/04/18)
<参考=NO.421 続51<ロシアのウクライナ侵攻>ロシア軍ウクライナを焦土化<!>/反攻の時期は<?>>
(23/04/20)