閻魔大王<NO.199>
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閻魔大王NO.200 | |||
427 | 続57<ロシアのウクライナ侵攻>本格的反攻するに、欧州からの支援確保<?> | 閻魔大王 | 23/05/16 |
閻魔大王NO.198 |
NO.427 続57<ロシアのウクライナ侵攻>本格的反攻するに、欧州からの支援確保<?><起稿 閻魔大王>(23/05/16)
【閻魔大王】 2023/05/16 (Tue) 19:37
<参考=NO.426 続56<ロシアのウクライナ侵攻>内容交錯も、戦況活発に報道されるよになった。>
(23/05/13)
<副題=ウクライナ軍、バフムトで初の反撃成功 英国は新型長距離ドローン供与を確約(Yahoo!ニュース・REUTER)>
>ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、英国を訪問しスナク首相と会談した。ウクライナがロシア軍に対し大規模な反転攻勢をかけると予想される中、英国はウクライナに対し飛行距離が200キロメートルを超える新型長距離ドローン(無人機)の供与を確約した。
>またウクライナ軍は15日、東部ドネツク州の激戦地バフムト方面の進軍について、バフムト防衛で初めて攻撃に成功したと表明した。ウクライナ軍は先週以降、東部バフムトとその周辺でロシア軍を押し戻し始めている。これは昨年11月に南部ヘルソンを奪還して以来の大規模な攻撃作戦だ。
>バフムトの戦いはこの戦争において最も長く、多くの犠牲を出しており、ロシアにとって象徴的な意味を持っている。
>過去半年間、ロシア側が多数の予備役兵や傭兵部隊を送り込み攻撃を仕掛けてきた一方で、ウクライナ側は守勢に回った。だが、ウクライナ側は今年に入って西側から送られた数百台の新しい戦車や装甲車を使って、反撃の準備をしている。その目的は、国土全体の6分の1に相当する、ロシアが併合を主張する地域の奪還だ。
>ロシア側は、英国の武器供与が紛争の行方を変えることはないとの見方を示した。
>英国訪問に先立ちゼレンスキー氏は、イタリア、ドイツ、フランスを訪問し、各国でも武器供与の約束を取り付けている。
<参考=「ウクライナ軍、バフムトで初の反撃成功 英国は新型長距離ドローン供与を確約」(Yahoo!ニュース・REUTER)>
(23/05/16)
<消滅・23/06/16>
【閻魔大王】 2023/05/16 (Tue) 21:04
<副題=ロシア、未明にキーウ空爆 ウクライナ「異例の激しさ」も全ミサイル撃墜(REUTERS)>
この手、ミサイルは枯渇してると、言われてるですが。その気配なく。
>ロシア軍は16日未明にウクライナの首都キーウ(キエフ)を複数回にわたり空爆した。市当局者はドローン(無人機)や巡航ミサイルを使った異例の激しい空爆が行われ、おそらく弾道ミサイルも使用されたとの見方を示した。
>その後、ウクライナ軍は未明に発射されたミサイル18発全てを撃墜したと表明。うち6発は極超音速ミサイルだったと述べた。
>キーウへの空爆は今月8回目。
>キーウ市の軍管理当局責任者は「異例の頻度だった。最も短時間に最多の攻撃ミサイルがあった」と通信アプリ「テレグラム」に投稿。「暫定情報によると、キーウ空域で敵のターゲットは大部分が検知され、破壊された」と説明した。
>ウクライナ軍は、ミサイル18発、イラン製無人機「シャヘド」6機、無人偵察機3機をウクライナ国内で撃墜したと表明。撃墜したミサイルは航空機から発射された弾道ミサイル「キンジャル」6発、黒海の艦船から発射された巡航ミサイル「カリブル」9発、地上発射型ミサイル「イスカンデル」3発としている。
>ウクライナ軍のナエフ統合軍司令官は「パニックと混乱を引き起こすことが敵の狙いだろう。だが(キーウを含む)北部作戦地域では全てが完全な管理下にある」と述べた。
>ロイター記者によると、キーウでは非常に大きな爆発音が連続して聞こえた。クリチコ市長は、市の西部地区では落下した破片によって数台の車で火災が起き、建物が損傷したと説明。3人が負傷したという。
>また、キーウ市の南東に位置し主要な民間空港があるボリスピリ市南部では防空システムが無人機攻撃を撃退しているとした。空港は現在閉鎖されている。
>軍管理当局によると、他の地区では大きな被害は見られず、現時点で負傷者の情報はない。
>16日未明にはウクライナのほぼ全土で空襲警報が発令された。
<参考=「ロシア、未明にキーウ空爆 ウクライナ「異例の激しさ」も全ミサイル撃墜」(REUTERS)>
(23/05/16)
<削除・23/12/10>
【閻魔大王】 2023/05/17 (Wed) 18:01
<副題=バフムトでウクライナ軍前進、ワグネル殲滅作戦を遂行か(JB)>
ハタと、気がつけば、バフムトでは、ワグネルだけが戦ってる<!>
では、ロシアの正規軍は<?>
その事で、ワグネル<囚人から募集の傭兵集団>の長、プリゴジン氏が怒ってるです。
加えての、武器、弾薬の供給少なく。
<写真1>
英国から供与された長射程ミサイル「ストーム・シャドウ」が早くも威力を見せつけている(写真は同ミサイルを装備した英国の戦闘機、2019年1月10日、英国空軍のサイトより)
>今、要衝バフムトでのウクライナ軍の戦いが変わっている。
>戦いの目的には、要域を占拠する、あるいは敵軍を殲滅するというものがある。
>バフムトでの戦いでは、ロシア軍はこれまでこの地を占拠するという狙いで戦っていた。
>一方、ウクライナ軍はロシア軍に攻撃を強いて、犠牲を払ってでも攻勢を続けさせる戦法を採っていた。
>ロシア軍は、戦果を強調するために、バフムトという要衝を占拠しようと、多くの犠牲を払ってでも攻撃を続行した。
>結局、5月9日の対独戦勝記念日までに、その目標は達成できなかった。
>一方、ウクライナ軍は要衝バフムトを守り切り、この地で後退してはロシア軍を引き込み、無謀に攻撃を繰り返すロシア軍の兵を多く殺傷した。
>ウクライナ軍の2つの目標は、十分に達成できた。
>その後、5月10日を前後して、これまでとは戦闘様相が変わってきた。
>ウクライナ軍の戦い方を見ていると、バフムトの奪還だけではなくバフムトで攻撃を続けるプリコジン氏が率いるワグネル部隊を、この地で包囲殲滅しようとしているようなのだ。
>■ 1.バフムトに引き付けられるワグネル部隊
>ロシアのワグネル部隊は、あともう少し攻撃を続ければ、バフムトを完全に占拠できるまでに至っている。
>それは、ワグネル部隊が何が何でも目標を奪取しようとする意気込みで、攻撃を継続しているからだ。
>ワグネル部隊はこれまで両翼包囲作戦を用いて戦っていた。
>圧倒的な戦力なら両翼包囲も可能なのだが、圧倒的な戦力はなく、これまで集めた兵力は攻撃し続けるうちに消耗してきた。
>このため、ワグネル部隊の戦いは、『バフムトの肉ひき機』とも揶揄されている。
>それでも攻撃を継続して、4月11日には約80%を支配下に置き、残るは20%となった。
>もう少しでバフムトを完全に占拠できるところまできているので、ワグネル部隊としては、是が非でもその20%を占拠して「要衝バフムト占拠」という実績を作りたい。
>ワグネルの現地指揮官が部下に対して、「あともう少しだ、死力を尽くして頑張れ」と言うのは当然のことだ。
>ここにきて後方に下がるという行動方針はあり得ない。ここまで犠牲を払って戦ってきたわけだから、後退などできるわけがないのだ。
>しかし、この状況を客観的に見ると、ロシアはここに引き付けられてしまっているようにも思える。
>■ 2.両隣がいなくなったワグネル部隊
>ワグネル部隊は、自軍の目の前だけの戦いを見て一途に戦い続けてきた。今、周りを見ても両隣はいない状態だ。
>ロシア軍はこれまで、バフムトの市街地のほかにバフムトの北西のヴァシリフカやボフダニフカで、南部ではクデュミウカやクリシチウカでも攻撃を行っていた。
>ところが、ウクライナ軍の攻撃を受けて、南部では5月9日頃から、北西部では5月12日頃から、後退し始めた。
>ロシア軍のこの後退は、防御部隊が完全に瓦解(部隊がバラバラに分解し、戦闘機能を完全に消失すること)したのではなく、ウクライナ軍の攻撃に押されて後方の陣地に入ったということのようだ。
>その中には、指揮所が破壊されて瓦解している部隊も一部ある。
>ロシア軍は、ウクライナ軍の局地的な攻勢に押されて、さらに後方へ後退する可能性もある。
>■ 3.ウクライナ軍の戦い方
>バフムト市街地では、ウクライナ軍は攻撃を続けるワグネル傭兵軍を待ち受けて撃退し、また後退しては待ち受けて撃退し、ワグネル軍を減殺してきた。
>それでもワグネル軍は引き続き攻撃している。
>北西部では、ロシア軍がウクライナ軍陣地を何度も攻撃しては、何度も撃退されてきた。戦線はほとんど固定されている。
>南部でも同様に、ロシア軍は攻撃し撃退されてきた。
>ところが、5月に入り、逆にロシア軍がウクライナ軍から攻撃を受けて、一部後退したのだ。
>引き続き後退するのかどうかは、不明である。
>この地で現在、反撃部隊が多く増強されたのか、一部増強されたのか、あるいは現在戦闘している部隊が新たな部隊と交代して攻撃を実行したのかは分からない。
>この状況で、ワグネル部隊を包囲殲滅することは可能なのか。
>■ 4.バフムトでのロシア軍包囲殲滅作戦
>ウクライナ軍が、この地で大反攻作戦ではなく、予備部隊の一部を投入してロシア軍の後退に乗じて、包囲作戦を追求する可能性が出てきた。
>ウクライナ軍の包囲作戦はこうだ。
<地図2>
バフムトでのワグネル部隊を包囲殲滅する作戦イメージ
出典:筆者作成
>(1)(2)市街地では、ワグネル部隊との戦闘を継続する、できるかぎり引き付けておく。
>(4)(5)北西部では、市街地を攻撃するワグネル部隊に対して側背から攻撃する。
>ワグネル部隊を簡単に後退させないためには、ウクライナ軍はワグネル部隊への攻撃を継続し、現在の接触線から離脱させず、引き付けておくことが必要である。
>市街地と北西部で戦うワグネル部隊を逃がさないことだ。
>(3)南部では、クリシチウカの旅団司令部が破壊され、指揮官などが負傷したという情報がある。
>クリシチウカやクデュミウカのロシア軍部隊は後退した。後退後、次の陣地で防御するのか、引き続き後退するのかは、現在まだ不明である。
>(4)(5)この状況でウクライナ軍は、バフムトの南部の地域に一部の増援を投入して、戦闘を継続しているワグネル部隊を南から退路を遮断するように包囲する。
>ワグネル部隊は、退路を遮断され兵站連絡線を切断されたならば、犠牲を払って戦いつつ後退行動を行うか、戦いを諦めて降伏するかであろう。
>このようにして、バフムトを攻撃する部隊がウクライナ軍に包囲殲滅された場合、ロシアにとっては、極めて不名誉なことである。
>また、そのことがロシア全域に知らされることになるだろう。
>そして、このワグネル部隊の殲滅は、ウクライナ領域内でのロシア軍の敗北となり、ウクライナ軍大反攻の序章となる。
>■ 5.ウクライナ軍反攻の狼煙
>ザポリージャ州やへルソン州でのウクライナ軍の動きに関しては、この1か月以上、情報統制されているために情報は全く入って来ない。
>おそらく、クリミア半島奪還およびアゾフ海へ進出するという当初の目的と情報統制の状況からみても、この地で大反攻が始まる可能性が高い。
>ウクライナは、やっと英国から空対地長射程ミサイル「ストーム・シャドウ(射程250キロ以上)」を受領し、戦闘機への搭載のための改修を終了している。
>実際にルハンシク市の工場施設の破壊に使用したようだ。
>クリミア半島、へルソン州やザポリージャ州のロシア軍守備部隊を混乱させ、不安な心理状態にするためには、クリミア半島からロシアに後退するルートを破壊することが最も効果が大きい。
>後退経路は、メリトポリからマリウポリそしてロシア領土へつながる陸路、そして最終的に命綱となるのはクリミア大橋だ。
>ウクライナ軍が狙うのは、クリミア大橋だ。
>ウクライナ空軍は、クリミア大橋に向けて「ストーム・シャドウ」を数発同時に発射して破壊するするだろう。
>これは、反攻の狼煙でもあり、最大のターニングポイントとなる。
>西村 金一
<参考=「バフムトでウクライナ軍前進、ワグネル殲滅作戦を遂行か」(JB)>
(23/05/17)
【閻魔大王】 2023/05/17 (Wed) 22:32
<副題=ウクライナ「バフムトの南北20平方km以上奪還」(朝鮮日報)>
>ウクライナは16日、ここ数日で東部の激戦地バフムト北部と南部の郊外のかなりの領土を奪還したと明らかにした。
>ウクライナのネットメディア、キーウ・インディペンデントなどによると、ウクライナのハンナ・マリャル国防次官はこの日、メッセージアプリのテレグラムを通じ「ウクライナ軍は都市の北部と南部にあるバフムト郊外の約20平方キロ以上を解放した」と伝えた。
>マリャル次官は「敵軍は専門の空輸部隊を投入し、バフムトで一部進撃した」「砲撃により都市を完全に破壊している」としてロシア軍を批判した。
>マリャル次官は「敵軍は兵力と武器の面で有利だ。(しかし)同時にウクライナ軍の行動(防御)により、昨年夏以来バフムトの(完全占領)計画を実行に移せなかった」とも説明した。
>マリャル次官は2日前にも「ウクライナ軍はバフムト北部と南部にあるロシア軍陣地のうち10カ所以上を奪還した」と発表した。
>ウクライナ軍東部方面部隊のチェレバティ報道官は15日「ここ2日でバフムト周辺の側面で350メートルから2キロメートル前進した」と伝えた。
>ここ数日のバフムトでのロシア軍の失敗について、メディアは「攻撃の中心となっていた民間軍事会社ワグネルを率いるプリゴジン氏と、ロシア軍トップとの対立が深まっていることと関係がありそうだ」との見方を示している。
>ウクライナのゼレンスキー大統領は英国を訪問した際、いわゆる「春の反転攻勢」の時期について「もう少し準備の時間が必要だ」とする一方「それほど多くの時間ではない」と発言した。
>シン・ジョンウォン記者
<参考=「ウクライナ「バフムトの南北20平方km以上奪還」」(朝鮮日報)>
(23/05/17)
<消滅・24/05/19>
【閻魔大王】 2023/05/18 (Thu) 22:58
<副題=ウクライナ「極超音速キンジャール6発含むミサイル18発全て撃墜」、ロシア「パトリオット防空システムを破壊」 矛と盾の対決が戦争の勝敗を左右する見通し(朝鮮日報)>
防空システムを破壊のためには、防衛出来るの限度突破せなば、ならぬです。
突破されたら、そこから先、好き放題やられるになるです。
さての、ロシア軍は、その限度を把握出来たかと。後は、攻撃するの、ミサイルの確保が出来るか<?>
>ロシア国防省は16日(現地時間)に声明を出し「極超音速ミサイル『キンジャール』を使った超精密攻撃でウクライナの首都キーウのバトリオット防空システムを破壊した」と発表した。ロシアは最近になって東部の激戦地バフムトで後退し、また国内での対立が表面化するなど混乱が伝えられているが、この攻撃で久しぶりに成果を上げたというのだ。これに対して同じ日にウクライナ軍参謀本部は「ロシアはキーウに対して6発のキンジャールを含む18発のミサイルで一度に攻撃してきたが、全て撃墜した」とロシア側の主張と相反する発表を行った。
>外信各社はロシア軍による今回のミサイル攻撃について「パトリオットに損傷を与えたが、その被害は致命的ではなさそうだ」と伝えた。ロシアによるウクライナへの全面侵攻から始まった今回の戦争はすでに16カ月目に入り、ウクライナは先日から大規模な反転攻勢を予告している。そのためロシアの「矛」であるキンジャールとウクライナの「盾」となるパトリオットが戦争の勝敗を左右するとの見方が有力視されている。米レイセオン社が開発したパトリオットは米国、ドイツ、オランダの支援で先月からキーウに配備されている。
>「短刀」を意味するキンジャールは音速の5倍以上の速さで飛ぶ極超音速空対地・空対艦ミサイルだ。従来の地上発射型ミサイル「イスカンデル」を改良して製造された。国際社会に本格的にその存在が知られたのは2019年12月に北極に近い地域でロシア軍が試験発射を行ってからだ。先日ロシアは「キンジャールの速度は音速の10倍に達する時速1万2240キロ」と主張した。最大射程距離は3000キロだ。レーダーによる探知を回避する機能に優れており、現存する多くの防空システムから逃れることが可能で、また在来式の弾頭はもちろん、核弾頭も搭載可能とロシアは主張している。
>従来のミサイルとは次元が異なる性能に米国など欧米諸国は警戒を強めている。ロシアはキンジャールを黒海やカスピ海に近い自国の南部地域に配備し、試験運用を行ってきた。またウクライナ侵攻直後から実戦に投入し、ウクライナの軍事施設への攻撃などに活用した。ロシアは現在地上戦で苦戦を強いられているが、今後キンジャールによる攻撃の正確度が向上すれば、今の不利な状況を変える「ゲームチェンジャー」になると期待している。
>ウクライナ軍が使用しているパトリオットはキンジャールに対抗する最も信頼性の高い防御手段とされている。米国の支援を受けた1台に加え、ドイツとオランダが共同で支援した1台が先月から前線に投入されている。戦闘機が空から発射するキンジャールとは逆に、地上から空中に向け発射する地対空ミサイルシステムだ。パトリオットは米国とソ連の東西冷戦が最悪の状況にあった1960年代中盤に米国防総省が開発をスタートさせ、1969年に最初に発射したミサイル「SAMーD」が母体となっている。米国はこのミサイルを独立200周年の1976年に「愛国者」を意味する「パトリオット防空システム」と命名し、1980年代から徐々に実戦配備を進めてきた。
>パトリオットが強力な理由は、ミサイルはもちろん戦闘機も迎撃できるからだ。探知半径が最大150キロに達するレーダーを通じ、長距離から飛来する飛行体を確認し、最高で時速5000キロのミサイルを迎撃する。1984年から実戦配備が始まったパトリオットはとりわけ旧ソ連製・ロシア製兵器との対決で強みを発揮してきた。1990年の湾岸戦争ではイラク軍の主力ミサイルだったソ連製のスカッドのほとんどを迎撃し、米軍が駐留する諸国連合軍の勝利に大きく貢献したとされている。2014年にはシリア空軍主力戦闘機のロシア製スホーイ24を撃墜し、人間が乗る航空機の撃墜にも成功した。
>ロシアは最近ウクライナとの地上戦で苦戦を強いられ、またパトリオットの防空システムを破るためキンジャールを使用しているが、現時点ではパトリオットという盾を破ることはできていない。今月だけで4日と13日の2回キンジャールを発射したが、ウクライナ軍はこれを撃墜し人命被害は数人の負傷者だけだった。この攻撃について米国は「潜在的な損傷は出た」としながらも「(パトリオット)システムの作動には問題ない」と説明している。
>矛(キンジャール)と盾(パトリオット)の対決は今後「時間との戦い」でどちらが有利になるかに左右されそうだ。ロシアは戦争直前にキンジャールを50発ほど保有していたが、現時点で確認できただけでも約20発消耗した。今後もキンジャールが撃墜されれば、これ以上使用可能な武器がなくなってしまう。一方のパトリオットも永遠の盾にはならない。パトリオットの最先端レーダーは敵を感知する優れた性能を持つが、強力な電磁波のため迎撃を繰り返せばその位置が相手に知られてしまう。CNNテレビは「パトリオットは大型で固定された発射台が必要になるため、今後時間が過ぎればロシア軍がその位置を把握し、集中攻撃を行うことも考えられる」と警告した。
>チョ・ソンホ記者
<参考=「ウクライナ「極超音速キンジャール6発含むミサイル18発全て撃墜」、ロシア「パトリオット防空システムを破壊」 矛と盾の対決が戦争の勝敗を左右する見通し」(朝鮮日報)>
(23/05/18)
<消滅・24/05/19>
【閻魔大王】 2023/05/19 (Fri) 08:37
<副題=ウクライナの「バフムト奪還作戦」始まる! 既報のシミュレーションが現実に!!(週プレNEWS)>
>5月15日の産経新聞にて「ウクライナ、バフムト周辺で陣地10カ所以上奪取か 露軍大佐2人戦死」と報じられたように、ロシア軍に押し込まれていたウクライナ軍がついに反撃し、奪還に向けて動いたようだ。週プレNEWSでは去る3月30日に「ウクライナ軍にロシア・ワグネル兵が決死の突撃! 激戦の「バフムト攻防」精細シミュレーション!!」と題した記事を配信していた。
>こちらの記事では、ウクライナ軍(以下、ウ軍)が数か月かけて囚人部隊を駆使するワグネルを、数m単位で損耗させながら「後退殲滅作戦」を取ったと解説していたが、その戦いの流れが変わった瞬間に関して、元・陸上自衛隊中央即応集団司令部幕僚長の二見龍氏(元陸将補)はこう話す。
>「ワグネル傭兵部隊のトップであるプリゴジン氏が『弾がない』と騒いだ4月30日前後が戦いの分水嶺だったと思われます」
>戦況に関する諸報道から推測して考えると、ウ軍は5月13日には既に市街地をほとんど取られているが、市街地の西側にある高地上の防御陣地は落ちていない。
>ウ軍はそこから、三方向に反撃を開始した。一つ目はロシア軍の北側に回り込むように、バフムト市街地北西部へ反撃開始。二つ目は南部のイワニフスから、ロシア軍陣地へ反撃。両地とも守っていたロシア軍は敗走後退した。そして三つ目が最前線、ベルヒフカまでウ軍は市街地を奪還している。
>しかしここでもう一つ、ウ軍の別の動きがあった。
>5月13日の産経新聞の報道で「ウ軍、バフムト周辺で大規模反攻か 露『撃退した』」とあったが、これはロシア側の報道だ。バフムト市街地から北東14kmにあるソレダルにウ軍が攻め込み撃退したとある。ウ軍の兵力は報道によると、「ウクライナ軍部隊1,000人以上と戦車が最大で40両参加し、長さ95kmの範囲で行われたという」。
>この動きに関しては、4月4日に配信した週プレNEWSの記事「ウクライナvsロシアの一進一退の激戦は続く! 「バフムト攻防戦」の行方を徹底シミュレーション!!」にて触れているが、この記事内にて二見元陸将補はこう語っていた。
>「ロシア軍は戦線を縮小しなければならない状況ですが、このバフムト近郊から後退するタイミングが弱点となるのです。
>打撃部隊である機械化歩兵旅団三個が、南北どちらかからロシア軍陣地の薄い所を狙って、T72戦車90両、BTR装甲兵員輸送車300両に歩兵3000名を載せ、155mm自走榴弾砲の援護射撃を受け、機動打撃を行います。
(中略)バフムト市から東に20kmの深い地点まで打撃部隊を突進させるのです」
>ウ軍は実際にソレダルにて、ロシア軍陣地の遥か後方で一個旅団による攻撃を仕掛け、ロシア軍はそれを撃退したようだ。記事内で二見氏が展開した作戦では、バフムトにいるロシア軍をウ軍が包囲殲滅する作戦の一端だが、今回は少し違う作戦だと二見氏は言う。
>「バフムト市街地で戦うと損害が出るので、ウ軍はバフムトに関しては市街地を砲撃で叩き、市街地の南北の地域を地上軍で押さえ込み、補給路が遮断され包囲される危機感を与え続けながら、ロシア軍が増援して来るのを確実に叩き潰していくでしょう」
>すなわち、ロシア軍をバフムト市街地とその周辺に誘い込み、次々と叩き潰していく作戦である。そうなると、このバフムトからウ軍の大反撃が開始されるのだろうか? 二見氏は否定する。
>「ウクライナの出方を読むのであれば、情報が少ない中で戦略的な妥当性から考えなければなりません。まず、南部地域の補給路の切断は、クリミア攻略とアゾフ海一帯の回復の重要性から必ず行われます。
>では、バフムトでの狙いは何か。ウ軍がバクムト南北の地域を確保し、バフムト市街地を包囲する形をとることによって、ロシア軍は、ウ軍に包囲されないように北と南の地域へ増援して包囲環の形勢を阻止しようとします。この状態を継続してロシア軍を吸引しながら、漸減を行います。
>ロシア軍補給線をあえて残して、その弱点を狙い続けるのです。この方法は、へルソンで陽動するよりも、ロシア軍兵力を吸収でき漸減もできます。東部地域の兵力が薄くなった所に、ロシア製兵器を使用するウ軍部隊が打撃を加え、東部の失地回復をクピャンスク、クレミンナ付近から行います。
>こうなると、南部の防御用戦力も転用する必要性が出てくるので、ロシアは南部の予備隊を東部地域へ移動させて態勢を強化せざる得なくなります。その時に、ウ軍は南部から大反撃を開始します。そのため、東部と南部の攻勢の時期はズレるでしょう。
>並行してこの間に、長距離精密誘導兵器により重要拠点を叩き続けることによって、さらに攻撃を有利に行える態勢が整います」
>ロシア製の兵器・戦車主体のウ軍のバフムト近郊及び東部地域での攻勢により、ロシア軍が南部やクリミアから兵力を転用せざる得ない状況が出来上がる。その好機をとらえて、南部に打って出るのだ。その時、切り札として英独製の戦車を使い、ロシア軍の防御陣地を一気に打ち抜くであろう。
>「今回のゼレンスキー・ウクライナ大統領の各国訪問は、この作戦の説明と支援の継続を依頼していると考えられます。クリミアに行く際に、ウクライナはどうしても態勢を立て直す必要があるので、防空兵器、戦闘機、長射程精密誘導兵器を含む弾薬の供給が必要となります。おそらくこの話もしているのでしょう」(二見氏)
>空軍の戦闘機、それも米国製F16が切り札となりつつあるが、ゼレンスキー大統領の英独仏訪問でパイロットの訓練は開始されるが、どの国からも戦闘機供与の話は出てこない。ウ軍はスロバキア、ポーランドから供与されたNATO仕様のミグ29と、英から供与された射程250kmのストームシャドウを駆使して、大反撃を仕掛けなければならない。
>取材・文/小峯隆生 写真/柿谷哲也
<参考=「ウクライナの「バフムト奪還作戦」始まる! 既報のシミュレーションが現実に!!」(週プレNEWS)>
(23/05/17)
【閻魔大王】 2023/05/19 (Fri) 10:02
<副題=ロシア軍が再びキーウに「飽和攻撃」か、ミサイル30発…パトリオット狙い集中発射(読売新聞)>
>ウクライナ空軍などによると、ウクライナに侵略するロシア軍は17日夜から18日未明にかけて、首都キーウなどに陸海空からミサイル30発を断続的に発射し、ウクライナ空軍が29発を撃墜した。
>キーウへの攻撃は、米国製の地対空ミサイルシステム「パトリオット」の展開地域に集中している。ウクライナの迎撃能力を上回る大量のミサイルを撃ち込む飽和攻撃を16日に続いて仕掛けたとみられる。
>ウクライナ軍総司令官によると、露軍は戦略爆撃機10機を使って巡航ミサイル22発を発射し、黒海の艦艇や地上からもミサイルを発射した。
>キーウではミサイル攻撃後に偵察用無人機など4機を投入した。パトリオットは16日の攻撃で「軽微な損傷」被害が出ており、露軍が攻撃後に無人機を飛ばし成果を確認した可能性がある。パトリオットを標的にした集中攻撃は3回目だ。
>南部オデーサ州ではミサイルが工業施設に着弾し、1人が死亡、2人が負傷した。
<参考=「ロシア軍が再びキーウに「飽和攻撃」か、ミサイル30発…パトリオット狙い集中発射」(読売新聞)>
(23/05/18)
【閻魔大王】 2023/05/19 (Fri) 23:56
<副題=ロシアの侵攻目的=ウクライナの地下資源<?>>
成る程の、ウクライナには、地下資源があったかと。
>「反転攻勢」が近づいてきた
>ウクライナの「反転攻勢」が秒読み段階に入っている。いつどこで大規模作戦を開始するのか、世界が見守っているが、なかでも、私は「ドネツク州」に注目している。バッテリーの材料になるリチウムをはじめ、重要な戦略資源が大量に埋まっているからだ。
>ウクライナはまだ、正式には反転攻勢の開始を宣言していない。だが、実際には、すでに一部が始まっている可能性が高い。ロシア国内やクリミア半島のロシア軍施設などで、原因不明の爆発や火災が相次いでいるからだ。
>CNNは5月11日、西側の情報を基に「前段階である形成作戦(shaping operation)を開始した」と報じた。本格攻勢の前に「ロシア軍の司令部や武器集積所、大砲などを攻撃している」という。わざわざ、敵に作戦開始を伝える必要はないので、この見方が妥当だろう。
>世界情勢を左右しうるウクライナの地下資源
>本格攻勢のタイミングもさることながら、場所も注目だ。ロシア軍が実効支配するクリミア半島と東部ドンバス地域を分断するために「その中間を攻撃するのではないか」という見方も有力だ。私は、とりわけドネツク州の行方に注目している。
>そこには、リチウムやタンタル、ニオブといった重要鉱物が埋まっているからだ。とりわけ、自動車などに使われるバッテリーの原材料であるリチウムが貴重だ。その希少性から、リチウムは専門家の間で「ホワイト・ゴールド」と呼ばれている。まさに、ゴールド並みなのだ。
<地図1>
>ウクライナの地質学者であるスヴィトラナ・ヴァシレンコ氏とノメンコ・ウリアナ氏は2022年2月、学会に「ウクライナに眠るリチウム資源開発の見通し」と題する論文を発表した。両氏は、ウクライナに眠るリチウム酸化物の埋蔵量を50万トンと推計している。まったく未開発だ。そのうえで、埋蔵が確認されている場所の地図を紹介した。有望視されているのは、シェブチェンキブスケ(Shevchenkivske)と呼ばれる地域である。
>重要鉱物の開発、生産をめぐる世界の現状は、中国が圧倒的な支配力を握っている。たとえば、世界に占めるリチウム加工の割合は58%、ニッケルは35%、コバルト65%、グラファイトは71%といった具合だ。
<表2>
重要な鉱物資源を「寡占」する中国(4月14日付の『Foreign Policy』から)
>先週のコラムで紹介したように、米国は3月31日、インフレ抑制法に盛り込んだ米国産業優遇政策の一環として、米国製電気自動車に対する優遇税制を発表した。そこで重要な意味を持ってくるのが、リチウムである。
>最大で7500ドル(約100万円)もの優遇税制措置を受けるためには、米国製バッテリーと認定される必要がある。だが、肝心の原材料であるリチウムが手に入らなければ、米国は自前でバッテリーを作れないからだ。中国との競争に勝つためにも、ウクライナのリチウムを確保できるかどうかが、決定的な鍵を握っている。
>プーチンの狙いはウクライナの資源?
>ウクライナのリチウムは、戦争開始前から世界が注目していた。
>たとえば、ビル・クリントン元米大統領は昨年4月、米誌「アトランティック」に寄稿した論文で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が侵攻を決断した理由の1つとして「彼はウクライナの地下に眠る貴重な資源を支配したかったのだ」と書いている。
>目先の戦いに目を奪われて、欧米メディアも地下資源について、ほとんど言及しなくなってしまったが、実は「地下資源こそが開戦理由」という見方もあったのだ。偶然かもしれないが、先に紹介した論文が発表されたのも、開戦と同じタイミングだった。
>米国が資源に関心を抱くのは当然だが、いまとなっては、あからさまに口にできない。「米国はリチウム欲しさにウクライナを応援している」などと受け止められたら「自国の利益のために、ウクライナを戦わせているのか」と批判されてしまうからだ。
>とはいえ、ウクライナに膨大な地下資源が眠っている事実に変わりはない。
>リチウムなどが集中しているドネツク州を含む東部ドンバス地域の帰趨は、米国にとって、ロシアだけでなく、中国との対決でも鍵を握る。そうだとすれば、この問題は「ウクライナをどこまで支援するか」という話にも直結する。
>3月17日公開コラムで指摘したように、米国は「必要とするだけ支援する」と言いながら、水面下では停戦交渉の可能性を探ってきた。共和党のトランプ支持議員を中心に「ウクライナよりも中国の台湾侵攻抑止に、米国の資源を集中すべきだ」という議論も高まっている。
>ウクライナの地下資源は「長期的に見れば、中国に対抗するためにも、ウクライナ支援が必要だ」という有力な反論材料になるのだ。
>日本にも大きな影響がある
>日本の経済産業省は3月28日、米国と日米重要鉱物サプライチェーン強化協定に署名した。この協定は、先週のコラムで紹介した米国の「新しいワシントン・コンセンサス」に同調し、かつ西側陣営がリチウムなど重要鉱物のサプライチェーンを確保するうえで、重要な意義をもっている。
>日本は協定締結によって、電気自動車のバッテリー製造で、米国の自由貿易協定(FTA)締結国と同等に扱われる資格を得た。遠からず、日本の電気自動車も米国車並みの税制優遇措置を受けられるようになる可能性が出てきたのだ。
>私は、先週のコラムで「日本としては当面、米国に付き合っていくしかない」と書いた。日本は英国やフランスと違って、中国に近いうえに、独自の核兵器はなく、核の持ち込みも許さず、安全保障を米国に頼り切っている国であるからだ。重要鉱物をめぐる日米協定は、その第1歩になる。
>東部ドンバス地域をめぐる戦いの行方は、巡り巡って、日本にも大きな影響を及ぼす。これから夏までの戦いが、今回の戦争の最大の山場になるだろう。
>長谷川 幸洋
<参考=「プーチンも青ざめる…ウクライナの「反転攻勢」がいよいよ近づいてきた! 国際情勢を左右しかねない理由」(現代ビジネス)>
(23/05/19)
【閻魔大王】2023/05/20 (Sat) 19:33
<副題=曖昧さに包まれたウクライナ軍の反転攻勢、これも計画通りか(CNN)>
要は、
ウクライナ軍の反攻が、既に始まってるのか、まだか、その辺り、曖昧。
がしかし、その曖昧も、計画通りであるのかと。
まあねえ。
どちにしろ、既に、戦争勃発して、1年と3箇月経ってるです。まさかの、さあ、これから、攻撃するぞと、宣言して、攻撃はしやへんなあと。
<写真1>
ウクライナが既に反攻を開始したとみられる兆候が各地で確認されている/Libkos/AP
<写真2>
破壊された大学の建物や電波塔を捉えた激戦地バフムートの衛星画像/Maxar Technologies/Reuters
>ウクライナ・ザポリージャ(CNN) 5週間にわたってウクライナ南部の前線から戦況を報告しているうちに、ウクライナ軍による反転攻勢がまだ始まっていないと考えるのが困難になった。少なくとも限定的な、準備段階での反攻は、4月下旬に始まっていたのではないかと思える。
>ロシア軍の標的に対する容赦のないピンポイント爆撃。小規模のウクライナ軍部隊が敵に占領されたドニプロ川東岸に上陸したことを示唆する複数の兆候。そして燃料貯蔵庫や各種インフラで起きる爆発。それらは国境のロシア側や同国の占領した都市で発生していた。こうした事象は全て、反転攻勢が始まった合図と見なし得るものだ。
>この他にも、ヘリコプター攻撃がロシア人の標的に対して行われている。占領地の当局者が絶えず発する警告からは、ウクライナ軍がザポリージャ州の前線で探りを入れる攻撃を遂行しているのがうかがえる。民間人が占領地域から避難してもいる。
>複数の兆候がこの1カ月間で集まった。米軍の高官も先週、CNNの取材に対し、反攻の準備段階に当たる「形成」作戦をウクライナ軍が開始したと述べていた。それでも公式には、ウクライナによる反転攻勢はまだ始まっていない。
>米国と北大西洋条約機構(NATO)がこの作戦にどれだけの装備と助言、訓練を提供しているかを考えれば、ここで反攻開始の宣言を遅らせているのは戦術とみるのが妥当だろう。ウクライナ軍の混乱や無秩序の産物でもなければ、比較的雨の多い4月の気候によって地面がぬかるんでいるからでもない。
>開始の発表は全面的にゼレンスキー大統領の裁量の範囲内だ。作戦遂行を宣言すれば、時計は直ちに最初の戦果に向けて動き出す。まだ始まっていないと言えば、ロシアがどれだけの損害を被ろうと、それは普段から前線で繰り広げられている消耗戦の攻防によるものでしかなくなる。過去1カ月、ゼレンスキー氏は不明瞭なコメントを口にしてきた。作戦の「重要な第一歩」が「間もなく起こるだろう」、あるいは「もう少し時間が必要だ」といったその発言は、開始を宣言することはないというウクライナ政府の当初の約束をなぞったものに過ぎなかった。
>ことによると反転攻勢が始まったと我々が理解できるのは、最初の具体的な戦果が明らかになった時なのかもしれない。今起きている多くのことは、表に出てきていない。
>このように事態を曖昧(あいまい)にする目的が、ロシア政府を揺さぶり続けることにあるのは明白だ。ウクライナ軍が新たな攻撃を仕掛けるたび、「それ(反転攻勢)」を遂行しているのか、単にまた探りを入れに来ただけなのか、ロシア側が見極めるのを不可能にする狙いがある。
>ウクライナ政府はここまで、自分たちの意図や準備を隠すことに成功している。反攻開始に見せかけた可能性のある作戦行動についても、真相をつかませてはいない。ウクライナ軍には忍耐力と、計画を漏らすことなく入念に遂行する能力とが備わっているように見える。片やロシア政府は、自分たちの機能不全を完全に露呈した。このことは向こう数週間で非常に重要な意味を持つだろう。ロシア政府は見たところ悪い知らせの扱いが非常に不得手であり、表にも出し過ぎる。
>これまでのところ我々が入手したウクライナ軍の作戦に関する情報の大半は、占領地域で任務に就く親ロシア派の当局者や軍事ブロガーから寄せられたものだ。時としてそれは、意図的な偽情報の可能性をはらむ。
>ロシア側の情報筋がロシア軍について、今夏リマンで包囲される恐れがあると警告したのは策略だった公算が大きい。ロシア側の意図する静かな撤退から注意をそらす狙いがあったとみられる。しかし、彼らがネット上で戦わせる方策や弱点についての議論が兵士に無用の混乱を引き起こすケースもある。ロシア軍のヘルソンからの撤退もまた、相反するメッセージを複数の高官が発した驚くべき事例だった。
>民間軍事会社ワグネルと激戦地バフムートを巡る不穏な動きや、彼らの発する混乱したメッセージに関しても、意図した偽情報の目くらましだと説明するのは無理がありそうだ。前線の士気が極めて低いのが確実な状況で、誰もあのような騒ぎを見たいとは思わない。
>今後数週間、ウクライナが何を画策しているのかについては、ますます当惑させられることになるだろう。特定の重要なロシア軍の標的に対する攻撃が、占領地域の奥深くで、迅速かつ壮絶に遂行されるかもしれない。ミサイルとみられる攻撃によって、ロシア占領下のルハンスクにある大型のビルが狙われたように。
>長さ1000キロに及ぶ前線の各地で、さらなる見せかけの反攻開始を目にする可能性もある。ドニプロ川を渡る大規模な急襲に対して脆弱(ぜいじゃく)な西部のヘルソン、ウクライナ軍が新たに前進・包囲する可能性を残す東部のバフムートは、引き続き危険な状態に置かれるはずだ。両市に挟まれたザポリージャも依然として脆弱で、NATOの訓練を受けた装備と精強さで上回る軍隊を相手に持ちこたえるのは至難の業だろう。
>ロシアが占領によって獲得したこれら3都市の一つを失うことになった場合、それはプーチン大統領にとって、広い意味での戦略的敗北を喫する最初のリスクとなるはずだ。
>ゼレンスキー氏は勝利を確実視しつつも、西側の供与するより優れた装備が迅速に届かなければ、さらに多くのウクライナ人が命を落とすと指摘した。ここまでのウクライナの作戦にとって、この主張は重要だ。ウクライナ人の命は神聖であり、その喪失は疑いなく大きな意味を持つ。一方でウクライナ側はそうした喪失を、敵軍の場合よりも格段に受け入れがたいものとみなしている。
>弱体化したロシア軍の陣地への全面攻撃はいつでも可能な状況だ。同軍は兵站(へいたん)、指揮命令系統、士気のいずれも弱まっている公算が大きい。しかしさらに数週間、ロシア軍が混乱に陥り、戦線が間延びし、内部批判が一段と明るみに出るようなら、それによってウクライナ軍は人的損失を低下できるとみられる。
>ロシア側からの混乱したメッセージがおそらくは内部分裂を示す稀(まれ)な兆候であるのに対し、ウクライナ側のそれには意志と覚悟が表れている。
>本稿はCNNのニック・ペイトン・ウォルシュ記者の分析記事です。
<参考=「曖昧さに包まれたウクライナ軍の反転攻勢、これも計画通りか」(CNN)>
(23/05/19)
【閻魔大王】 2023/05/21 (Sun) 09:35
<副題=ロシア軍が巡航ミサイルをキーウへ発射、5月10回目の攻撃…パトリオットは「完全復旧」(読売新聞)>
首都キーウに配備の、パトリオットがロシア軍の砲撃、空爆で、損傷。
がしかし、軽微であると、報道されたですが。それを、確認するが如くの、ロシア軍の砲撃。
がしかし、事実、軽微で、既に、修復されたのが、判明<!>
>ウクライナ空軍などによると、ロシア軍は19日、自爆型無人機22機と巡航ミサイル「カリブル」6発をウクライナの首都キーウなどに発射した。ウクライナ軍は無人機16機とミサイル3発を撃墜したという。露軍によるキーウへの攻撃は2日連続で、5月に入ってから10回目となった。キーウの軍関係者はSNSで、「短い間隔で数波に及んだ」とし、露軍がウクライナ軍の防空網の弱体化を狙っているとの見方を示した。
>キーウ周辺に展開している米国製の地対空ミサイルシステム「パトリオット」は露軍のミサイル攻撃で損傷していたが、米国防総省のサブリナ・シン副報道官は18日の記者会見で、損傷は軽微で「完全復旧した」と明らかにした。
>一方、ウクライナ軍の報道官は19日、最大の激戦地である東部ドネツク州の要衝バフムト情勢に関し、「我が軍が一定程度、戦闘の主導権を握っている」と述べ、周辺での反撃の進展を強調した。露国防省は19日、セルゲイ・ショイグ国防相が、ウクライナ南部ザポリージャ州の露軍司令部を視察したと発表した。ウクライナ軍の大規模な反転攻勢に備えた動きとみられる。
<参考=「ロシア軍が巡航ミサイルをキーウへ発射、5月10回目の攻撃…パトリオットは「完全復旧」」(読売新聞)>
(23/05/19)
<参考=NO.428 続58<ロシアのウクライナ侵攻>復興支援視野<?>/ゼレンスキー、G7に電撃参加>
(23/05/21)