閻魔大王<NO.211>

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閻魔大王NO.212
440 続69<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナ軍反攻/ロシア軍地雷で進行鈍足化<!> 閻魔大王 23/08/06
閻魔大王NO.210

NO.440 続69<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナ軍反攻/ロシア軍地雷で進行鈍足化<!><起稿 閻魔大王>(23/08/06)


【閻魔大王】 2023/08/06 (Sun) 17:02

<参考=NO.439 続68<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナ軍反攻/膠着状態/ロシア軍地雷の影響<?>
(23/07/19)


副題=ウクライナ政府承認の初のウクライナ製「無人地雷除去車」足りない無人の地雷除去車(Yahoo!ニュース)

外見的、至って、単純構造なれどの、結局は、単純が一番<?>

<写真1>
(Ukrinform提供)



<写真2>
(Ukrinform提供)



>2023年7月にウクライナ政府が承認したウクライナ製の初の無人地雷除去車が公開された。

>2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻してから、ロシア軍は大量の対人地雷、戦車用の地雷をウクライナの最前線に設置している。ロシアは対人地雷の使用、生産、移譲などを禁止しているオタワ条約(対人地雷全面禁止条約)に加盟していない。

>ウクライナ政府やウクライナ軍は欧米諸国が軍事支援で提供してくれた地雷撤去用の無人車やウクライナの農民自らが独自に開発した無人の地雷撤去車などで地雷原で地雷の撤去をしてきた。しかしこのような無人の地雷撤去車は足りていない。地元メディアの報道では現在ウクライナには20台程度しか無人の地雷除去車はない。今回ウクライナ政府が初めて承認した無人の地雷撤去車も現状では1か月に2台までしか製造できない。そのため、ほとんどがウクライナ政府の職員やウクライナ軍の兵士、民間のボランティアら地雷除去の訓練を受けた約3000人が地雷除去機で探知して撤去している。

>多くのウクライナ兵や一般市民が対人地雷の犠牲になっている。地雷では殺害されることはほとんどないが、手足が吹っ飛んでしまう。また小型のおもちゃのようにも見える対人地雷は子供や一般市民が拾ってしまい、爆発したら手足が吹っ飛んでしまう大けがをすることになる。

>地雷の他にも不発弾や、迎撃されたが上空で爆発しないで墜落した「爆弾を搭載した神風ドローン」なども地上に散乱しており、それらも何も知らずに踏んだり触ったりしてしまうと爆発する危険性がある。対戦車地雷は戦車を撃破することを目的にしているので破壊力も強い。訓練の動画でも手榴弾1つを投下しただけでも大爆発している。人間が対戦車地雷と知らずに触ってしまったら大爆発して死亡する可能性が高い。

>そしてロシア軍はウクライナに侵攻してから勝手に対人地雷、対戦車地雷を敷設しており、ウクライナ政府職員やウクライナ軍の兵士が地雷を探知したら丁寧に爆破して除去している。人間の兵士が地雷を探知して除去するのは大変な作業で危険を伴っている。

>対戦車地雷のように道路に置いてあり、上空からも目立って見える地雷はドローンで見つけてドローンから爆弾や手榴弾を投下して地雷ごと爆破させている。だが多くの地雷は草原や茂みなど目立たないところに敷設されていて、兵士や一般市民が地雷とわからずに触れてしまい爆発している。そのため地雷の探知と除去も命がけである。

>ウクライナ政府が承認したウクライナ製の地雷除去車は無人で遠隔操作なので運転手はいない。従来のように人間が探知して除去するよりも効率的で安全である。地雷除去のような危険な業務には無人のロボットが適している。地雷だけでなく不発弾や神風ドローンも探知して破棄する。地雷原になってしまっている広大な草原地では人間が歩きながら地雷を探して除去するよりも効率も良い。だが、まだこのような「無人地雷除去車」は普及していないので、危険を伴う地雷の探知と除去作業のほとんどはウクライナ政府の職員や人間の兵士が行っている。

>「無人地雷除去車」やロボットのようなリモートコントロールでの無人での作業は4D業務(Dangerous:危険な、Dirty:汚い、Dull:退屈な、Deep:深くて人間が行けない場所での作業)に適している。地雷除去はかなり危険(Dangerous)な作業なので、「無人地雷除去車」による作業の方が人間が行うよりも適している。

>地雷が爆発して死ぬことは少ないが、手足が吹っ飛んでしまい不自由な生活をせざるを得なくなる。また対人地雷で大けがをした負傷兵の世話をしないといけないので軍隊のオペレーションにとって大きな負担となる。さらに負傷した軍人や市民らは生涯にわたって不自由な生活を強いられることになる。そのため地雷は発見したらすぐに除去しないといけない。紛争が終わってからも地雷が残っていると、地雷が埋められていることを知らないで市民や子供が地雷に触れてしまい爆発する危険がある。

>佐藤仁学術研究員・著述家

<参考=「ウクライナ政府承認の初のウクライナ製「無人地雷除去車」足りない無人の地雷除去車」(Yahoo!ニュース)>
(23/08/05)


【閻魔大王】 2023/08/11 (Fri) 20:06

副題=ウクライナ軍、全海兵旅団を16kmの狭範囲に集中投入(Forbes)

>ウクライナ軍の海兵隊のほぼ全部隊が、ドネツク州南部の前線の16kmほどのエリアに展開している。

>4個ある海兵旅団のすべてがモクリ・ヤリー川沿いに展開しており、その兵力は総勢ざっと8000人だ。ウクライナ軍がこの攻勢軸で大きな突破を成し遂げれば、決定的な戦力になるだろう。

>だが、ウクライナ軍が南部方面で待望の反転攻勢を始めてから2カ月たつなか、精鋭の海兵旅団をすべて同時に展開させたことには、大きなリスクもともなう。

>ウクライナ軍の戦闘序列において、海兵隊は、同じく独立した軍種である空中機動軍(空挺軍)や、最も経験豊富で装備も充実した数個の陸軍旅団と並び、最も強力な攻撃戦力に位置づけられる。とはいえ、どんな旅団も、休養や装備の修理、兵士の補充のために短期の休暇を挟まなければ、戦い続けることはできない。

>つまり、これらの海兵隊もいずれ接触線から引き下げる必要が出てくる。そうなると、その空白をより戦闘力の低い部隊で埋めなくてはならなくなるかもしれない。この入れ替えはロシア側にとって反撃の好機になる。

>ウクライナ海兵隊は5月に、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の命令によって独立した軍種になった。ゼレンスキーは海兵隊について「敵を壊滅させ、ウクライナの国土を解放し、最も困難な状況で最も困難な任務を遂行する強力な戦力だ。わたしたちはこの戦力をもっと必要としている」と述べている。

>ロシアがウクライナ侵攻を始めた2014年(まず南部クリミア半島を強奪し、次に東部ドンバス地方を攻撃した)以前には、ウクライナ軍に海兵旅団は1個しかなかった。海軍に属していた第37海兵旅団である。

>その後、戦争がエスカレートするなか、新たな海兵旅団が編制される。2015年に第36海兵旅団、2018年に第35海兵旅団が設立され、今年春には最新の第38海兵旅団がつくられた。第38海兵旅団は7月25日ごろ、南部前線到着のあいさつ代わりとばかりにロシア空軍のKa-52攻撃ヘリを撃墜し、鮮烈なデビューを飾っている。


>軽装備ゆえの機動力が強み
>各2000人規模のウクライナの海兵旅団は、他国の海兵隊がするように強襲揚陸艦に搭乗して移動するわけではない。ウクライナ海軍は古い揚陸艦を1隻保有するだけであり、この艦船は最近はドニプロ川の河口付近に隠されている。

>ウクライナの海兵隊はもっぱら陸上で戦う。彼らを海兵隊たらしめているのは、その編制や訓練、精神である。

>海兵旅団は一般的な陸軍旅団よりも軽装備だ。陸軍の旅団は通常、装軌(キャタピラ)式の歩兵戦闘車(IFV)各30両を装備する3個大隊と、戦車30両を装備する1個完全大隊から成る。これに対して海兵旅団は、装軌式IFVと、それと同数かそれ以上の自走式IFV(いずれもIFVでなく装甲トラックということもある)を装備するのが普通だ。

>戦車について言えば、海兵旅団は装備数10両ほどの1個戦車中隊しか置かれていないこともあるし、あるいは戦車をまったく保有しない場合もある。たとえば、ウクライナの第37海兵旅団の海兵隊員は米国製のM-ATV装甲トラックやフランス製のAMX-10RC偵察車に乗っている。戦車はもたない。

>この軽さがスピードを生む。たしかにウクライナ軍は最近、多数の装軌式IFVと大量の砲撃やロケット弾攻撃に支援された、ゆっくりとした歩兵先行の攻撃にシフトしている。ウクライナ軍指導部はこうした戦い方によって、部隊が戦車やIFVを許容できないほど失うのを避けながら、ロシア軍の設けた地雷原や塹壕線を少しずつ突破していくことを期待しているのだろう。それでも、海兵隊はやはり海兵隊らしい戦い方をしている。


>海兵隊戦力の集中投入で大きな突破狙う
>海兵隊は数両の戦車の支援を受けながらトラックの車列で電撃的に移動し、走行間射撃でロシア兵に衝撃を与える。それから歩兵部隊を配置し、決定的な接近戦に臨む。第35海兵旅団と第37海兵旅団はこうした戦術によってモクリ・ヤリー川沿いに南進し、スタロマイオルスケなど一連の集落を解放してきた。

>第35海兵旅団と第37海兵旅団が同川の渓谷一帯を強襲する間、姉妹旅団である第36海兵旅団はそこから16kmほど西のステポベ近辺で戦闘を続けている。もうひとつの第38海兵旅団は先週、スタロマイオルスケの東に隣接するウロジャイネの外れでロシア軍の地上部隊と初めて交戦した。

>海兵隊はこの攻勢軸で、陸軍がより西で進めている反攻よりも成功を収めている。もちろん、これは地形の違いも一因である。

>陸軍の作戦区域、とくにトクマク方面の軸に沿ったエリアは広く開けており、大半は平坦で樹木もあまり生えていない。そしてTM-62対戦車地雷が大量に敷設されている。一方、モクリ・ヤリー川渓谷周辺はもっと複雑な地形をしていて、広大で密集した地雷原も比較的少ない。攻撃はこちらのほうが進めやすいと言えるだろう。

>もっとも、これは海兵隊の機動性や規律、攻撃力が信用されていないということではない。ウクライナ軍が海兵旅団をすべてこの軸に配置したのには理由がある。反攻開始から3カ月目に入ろうとするなか、大きな突破を達成しようと必死になっているのは明らかだ。軍の指導部は、いまこそ海兵隊の全戦力を投入すべき時と考えているようだ。

>ただ、近いうちに突破できなければ、これら全海兵旅団に休養が必要になるかもしれない。現在、戦闘を行っている4個旅団と入れ替わる5個目、6個目、7個目の海兵旅団は、ウクライナにまだ存在していない。

>David Axe

<参考=「ウクライナ軍、全海兵旅団を16kmの狭範囲に集中投入」(Forbes)>
(23/08/10)


【閻魔大王】 2023/08/18 (Fri) 23:06

副題=ウクライナ軍、クラスター弾使用し南東部で前進か(CNN)


>ウクライナ南東部の前線のウクライナ海兵隊は、重要な港湾都市マリウポリに向けて前進している。前進するのはこの2週間で2回目。ウロジャイネ村の奪還は、物議をかもしているクラスター弾の使用に一部助けられた面があるとみられる。

>ウロジャイネ村をめぐる激しい戦闘を上空からとらえたドローン映像が公開され、そこには数十人のロシア軍兵士が同村の南側へ逃げる様子が映っている。この映像を精査した匿名希望の兵器専門家2人は、ロシア軍兵士らは逃げる際に砲撃を受け、時折クラスター弾でも攻撃を受けたようだと指摘した。

>ダイキーと呼ばれている、ある強襲中隊の指揮官は「特に逃げ始めたときに、かなり多くのロシア兵が死んだ」と語った。

>映像では、数十人のロシア兵が幹線道路を逃げている。近隣の野原や樹木帯に地雷が埋められているためにそうせざるを得なかったようだと同指揮官は指摘した。多数のロシア兵が複数の家屋に集まり、家屋は大砲の攻撃を受けた。

>指揮官によると、ロシア兵の多くがその場で死亡した。指揮官は攻撃には追撃砲と戦車が使われたとしたが、クラスター弾の使用については言及しなかった。

>映像にはまた、ウクライナ軍の戦車が単独でロシア軍の陣地に突撃して発砲し、地雷除去の爆薬が取り付けられたケーブルを引きずっている様子も映っている。これにより地雷が爆発し、後方の部隊が地雷原を突き進めるようになる。ウクライナ軍はこれまでロシア軍が埋めた地雷で多大な損失を被ってきた。

>米当局者によると、米国のウクライナ軍へのクラスター弾の供与についてはバイデン米政権内でも倫理面でかなりの議論があったという。クラスター弾は何もさえぎるものがないところにいる歩兵に対しては残酷なまでに威力を発揮する一方で、親爆弾が破裂して多数の子爆弾が広範に飛散するため、爆発しなかった場合、民間人を殺傷するリスクが長期にわたって残る。

>100カ国以上がクラスター兵器の使用を禁止する条約を批准しているが、ウクライナやロシア、米国は同条約に加盟していない。

>米軍によると、ウクライナに供給しているクラスター弾は「不発」率が改善されており、2.5%だという。ただし批評家はこうした主張を疑問視している。西側の当局者は、ウクライナ侵攻時に使用されたとされるロシアのクラスター弾の不発率は30%だと主張している。

>ウクライナ軍は米国が供与したクラスター弾の前線での使用を認めているが、詳細については明らかにしなかった。CNNは、ウロジャイネ村の映像で専門家がクラスター弾の可能性が高いと確認したものが米供与のものであることを確認できなかった。ウクライナは前線で使用されている可能性のある、似たようなクラスター弾を数種類、国内生産していると考えられている。

<参考=「ウクライナ軍、クラスター弾使用し南東部で前進か」(CNN)>
(23/08/18)


【閻魔大王】 2023/08/19 (Sat) 09:25

副題=ウクライナ軍が南部で前進と分析 東部の集落奪還も確認、米戦争研(共同通信)

>米シンクタンク、戦争研究所は16日、反転攻勢を進めるウクライナ軍が南部ザポロジエ州オリヒウの南十数キロにあるロボティネ周辺に進軍したと指摘した。ウクライナ軍は数週間にわたり付近の森林地帯で作戦を続けており、広範囲に前進したとみられると分析した。

>戦争研究所は、ウクライナ当局が16日に発表した、ザポロジエ州との境界に近い東部ドネツク州の集落ウロジャイネの奪還を確認したと報告。分析によると、ドネツク州バフムト方面を合わせた少なくとも3方面で反攻作戦を継続している。

>ウクライナ空軍のイグナット報道官は16日、地元テレビでウクライナが供与を求めるF16戦闘機を今年の秋冬までに配備できないと述べた。これまでに操縦士の訓練の遅れが報じられているが、イグナット氏は「訓練の問題は動き出した」と述べ、前進していると強調した。

>NATO事務総長側近のイェンセン氏は16日、ウクライナが占領された領土の一部を諦めれば、NATOに加盟できる可能性があるとした自身の発言は「間違いだった」と訂正した。

<参考=「ウクライナ軍が南部で前進と分析 東部の集落奪還も確認、米戦争研」(共同通信)>
(23/08/17)


【閻魔大王】 2023/08/19 (Sat) 23:07

副題=ウクライナ軍のM-55S戦車、想定外の激戦で奮闘 ロ軍の進撃阻む(Forbes)


<写真>
M-55S戦車のベースとなったT-55戦車(Karasev Viktor / Shutterstock.com)



>ウクライナ軍はロシアの占領軍に対する反転攻勢の準備を進めていた時期に、西側の支援国から寄付された重装備の大半を、新たに編制した旅団に配備した。

>なかでも、陸軍の第47機械化旅団は多数の戦闘車両を与えられた。米国製M2歩兵戦闘車(IFV)90両のほか、フィンランドから供与されたレオパルト2R重地雷処理車全6両、スロベニアから供与されたM-55S戦車全28両などである。

>第47機械化旅団はこの春、これら新しい車両の訓練に多くの時間を費やしていた。だが不可解なことに、ウクライナ軍が待望の反攻を6月上旬に始める少し前、第47機械化旅団が南部のザポリージャ州に展開したときには、M-55Sは同伴していなかった。

>ただ今では、M-55Sの配備先ははっきりしている。それは、ロシア軍の占領下にある東部ルハンスク州西部の都市クレミンナのすぐ西側。運用しているのは、ウクライナ陸軍の別の新たな旅団、第67機械化旅団だ。

>M-55Sはこの旅団に属する比較的規模の小さい大隊に配備され、同じ旅団の通常規模の戦車大隊に配備されているT-72戦車とともに戦っている。

>証拠は徐々に積み上がっていた。7月12日、第67機械化旅団の医療要員として従軍しているアリーナ・ミハイロワは、クレミンナの西にある樹林帯の中に停められたM-55Sの写真を撮っている。数日後、M-55S1両がロシア軍の砲弾を食らい、イスラエル製の光学機器を破壊されている。クレミンナ郊外の所在地を監視で特定されたうえでの攻撃だった。

>さらに7月22日ごろ、やはりクレミンナ郊外で別のM-55にロシア軍の砲弾が直撃し、大破している。

>第47機械化旅団が、保有する唯一の戦車だったM-55Sを第67機械化旅団に譲った理由はよくわからない。M-55Sは旧ソ連のT-55戦車を大幅に改修し、英国製105mm砲などを搭載したものだが、ウクライナ軍参謀本部は、第47機械化旅団が南部トクマクの攻勢軸で持ちこたえてきたような戦闘に投入するには脆弱すぎると懸念したのかもしれない。


>南部での反攻を進めるにはクレミンナ方面の反・反攻を防ぐ必要
>重量36トン、乗員4名のM-55Sは、たしかに爆発反応装甲(ERA)を何重にも備えてはいる。しかし、その下の鋼鉄は最も厚いところでもせいぜい数百mmしかない。現在の水準から見れば非常に心もとない防護だ。

>ある意味、ウクライナ軍指導部の判断は正しかった。第47機械化旅団は南部の戦線で、ポルトガルとドイツから供与されたレオパルト2A6戦車21両をすべて運用する第33機械化旅団と組んでいる。重量69トンのレオパルト2A6は、場所によってはなんと1400mmの鋼鉄に匹敵する防御力を持つ。にもかかわらず、運用する大隊はすでにレオパルト2A6を少なくとも2両失っており、さらに9両が損傷を受けている。

>もっとも、軍指導部がM-55Sを最も激しい戦闘にはさらしたくないと考えたのだとすれば、結果として大きな誤算になった。というのも、ロシア軍がウクライナ軍の反攻に対する反攻のために、使用できる最良の戦力を集中させることにしたのは、ほかならぬクレミンナの西方だったからだ。ロシア軍がここでの反・反攻によって、ウクライナ軍がはるか南で進める反攻作戦を頓挫させようという目論見なのは明らかだ。

>ロシア軍はこれまでに、クレミンナの西へ数km前進している。それでも、M-55Sを擁する第67機械化旅団やスウェーデン製の最新鋭車両を装備する第21機械化旅団はロシア軍の大きな前進を食い止めている。反攻頓挫の試みを頓挫させているのだ。

>ウクライナ軍は、M-55Sの戦車大隊がロシア軍の最良の部隊と直接衝突するのを避けようとしたのかもしれない。もしそうだったとすれば皮肉だが、結果としてこの大隊はロシア軍の最良の部隊と相まみえることになった。

<参考=「ウクライナ軍のM-55S戦車、想定外の激戦で奮闘 ロ軍の進撃阻む」(Forbes)>
(23/08/19)


【閻魔大王】 2023/08/19 (Sat) 23:27

副題=ウクライナ空挺軍、予備の最強部隊を南部の主要戦線に投入(Forbes)

<写真>
英軍のチャレンジャー2戦車(Andrew Harker / Shutterstock.com)



>ウクライナ空中機動軍(空挺軍)がついに隷下の最強部隊を展開させた。ドイツ製マルダー歩兵戦闘車、米国製ストライカー装甲車、英国製チャレンジャー2戦車などを装備する2000人規模の第82空中強襲旅団を、ウクライナ南部ザポリージャ州の集落ロボティネ周辺に投入した。ここ数日のこととみられる。

>ウクライナ軍は6月4日以来、ロシアの占領軍に対して、ロボティネ方面を含む南部や東部の複数の軸で互いに連動させた反転攻勢を続けている。第82空中強襲旅団の投入は、反攻にとって良いニュースとも言えるし、悪いニュースとも言える。

>第82空中強襲旅団は姉妹旅団の第46空中強襲旅団とともに、ウクライナ軍参謀本部が予備として温存してきた数少ない大規模部隊だった。第82空中強襲旅団を戦闘に参加させることによって、ロボティネから黒海に近い南部の都市メリトポリにいたる約80kmの主要な攻勢軸のひとつで、ウクライナ軍部隊は火力を大幅に増強できる。

>ただ、どんな旅団も永続的に戦闘を続けることはできない。第82空中強襲旅団や第46空中強襲旅団が休息や補充、修理のためにいったん引き揚げることになった場合、代わりになる同じくらい強力な旅団はもうないかもしれない。その場合、引き揚げによって反攻は勢いを失ってしまうだろう。

>これは新しい問題ではなく、ロボティネの軸に限った話でもない。たとえば、そこから東へ80kmほどに位置するモクリ・ヤリー川渓谷沿いで戦っているウクライナ海兵隊は、全4個旅団を幅16kmほどの狭いエリアに同時に展開させている。

>この戦力集中投入は功を奏している。師団規模のこれら海兵隊部隊は、黒海沿岸の港湾都市マリウポリに続く道路沿いにある集落をロシア軍による占領から次々に解放している。このほど新たにウロジャイネを解放し、退却するロシア兵の上に米国製クラスター弾もお見舞いしている。

>とはいえ、これらの海兵隊員たちもいずれ休息が必要になるだろう。代わりになる部隊があるのかは不明だ。ウクライナには国家親衛隊や領土防衛隊にまだ戦闘に投入していない旅団があるものの、これらの部隊は一般に、海兵旅団の実戦能力を高めている火力や訓練に欠けている。

>ロボティネ周辺の空中機動軍部隊についても同じことが言える。今週撮影されたとみられる映像によると、第82空中強襲旅団のストライカー装甲車1両がすでにロシア軍のドローン(無人機)攻撃を受けた。同旅団はロシア軍第1430自動車化狙撃連隊がロボティネに設けた陣地から1.6km内に入っているようだ。
Video of a Russian Lancet loitering munition strike on what looks like a Stryker vehicle (unclear how much damage was caused), presumably operated by Ukraine’s 82nd Air Assault Brigade. I think this is the 1st footage of a Ukrainian Stryker in combat.https://t.co/Es4ecrygNP pic.twitter.com/lX6yIs96rM

— Rob Lee (@RALee85) August 15, 2023


>ロシア軍のドローンは第82空中強襲旅団が90両保有するストライカー装甲車のうち少なくとも1両のほか、40両あるマルダー歩兵戦闘車のひとつも見つけている。ロシア軍はどうやら14両のチャレンジャー2戦車はまだ発見できていないらしい。だが、これらのチャレンジャー2が接触線に向けてじわじわ進んでいることは知られている。

>ウクライナ軍のチャレンジャー2の姿を収めた最も新しい写真では、戦車の砲塔の上にケージが取り付けられている。明らかにドローン攻撃から車両を防御することを期待したものだ。「コープケージ」と呼ばれる戦場でのこうした応急の備品は、戦闘を控えた旅団が自ら設置することが多い。

>ウロジャイネでの海兵隊の経験に照らせば、ウクライナ軍はロボティネ周辺で空中強襲部隊を増派することで迅速な前進を達成できる可能性がある。ウクライナ軍はロボティネのロシア軍守備隊に対してすでに探りを入れていて、側面からの攻撃を試みている。新たに2個旅団、しかも重装備の旅団が戦力に加わることで、攻撃は強化されるに違いない。

>半面、ウクライナ側の大規模だが一時的かもしれない戦力増強による攻勢にロボティネのロシア軍守備隊が持ちこたえ、増派されたウクライナ軍の旅団が代わりのいないまま前線から退くことになれば、ロシア側に反撃のチャンスが生まれるかもしれない。

<参考=「ウクライナ空挺軍、予備の最強部隊を南部の主要戦線に投入」(Forbes)>
(23/08/17)


閻魔大王】 2023/08/21 (Mon) 19:19

副題=ウクライナ、掘削機の先に鉄の塊とチェーンをつけた「無人地雷除去車」試験走行(Yahoo!ニュース)

ウクライナ軍の悩み、進軍を阻んでるは、ロシア軍の地雷。

あの手、この手の、地雷対応車を開発、戦地投入してるです。

<写真1>
ウクライナで開発された「無人地雷除去車」(写真:ロイター/アフロ)



<写真2>
(写真:ロイター/アフロ)



>2023年8月にウクライナで開発された地雷除去車の試験走行をロイターが動画で報じていた。掘削機の先に鉄の塊とチェーンが巻き付けてあり、チェーンが回って対人地雷や対戦車地雷に触れると爆発して除去する。ジョイスティックでリモートで操作できるが、人が運転して操作するように運転席は防護されている。

>開発したエンジニアによると、チェーンが回転すると1000キログラムで打ちつける破壊力があり、対人地雷も対戦車地雷でもあらゆる地雷を除去することができる。またチェーンの代わりにナイフを取り付けて回転させても地雷を除去できると語っている。

>この地雷除去車は第2次世界大戦時のシャーマン戦車からインスピレーションを受けて開発されたと報じられている(ロイターの動画の中にイメージ動画あり)。

>2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻してから、ロシア軍は大量の対人地雷、戦車用の地雷をウクライナの最前線に設置している。ロシアは対人地雷の使用、生産、移譲などを禁止しているオタワ条約(対人地雷全面禁止条約)に加盟していない。

>多くのウクライナ兵や一般市民が対人地雷の犠牲になっている。地雷では殺害されることはほとんどないが、手足が吹っ飛んでしまう。また小型のおもちゃのようにも見える対人地雷は子供や一般市民が拾ってしまい、爆発したら手足が吹っ飛んでしまう大けがをすることになる。

>地雷の他にも不発弾や、迎撃されたが上空で爆発しないで墜落した「爆弾を搭載した神風ドローン」なども地上に散乱しており、それらも何も知らずに踏んだり触ったりしてしまうと爆発する危険性がある。

>ウクライナ政府やウクライナ軍は欧米諸国が軍事支援で提供してくれたり、ウクライナの農民自らが独自に開発したりした地雷除去用の無人車などで地雷原で地雷の除去をしてきた。しかし地雷除去車は足りていない。

>多くのウクライナ兵や一般市民が対人地雷や対戦車地雷の犠牲になっている。地雷では殺害されることはほとんどないが、手足が吹っ飛んでしまう。また小型のおもちゃのようにも見える対人地雷は子供や一般市民が拾ってしまい、爆発したら手足が吹っ飛んでしまう大けがをすることになる。地雷は一度埋められてしまうと、除去されない限り残っていて、人間が触れてしまうと爆発してしまう。

>地雷の他にも不発弾や、迎撃されたが上空で爆発しないで墜落した「爆弾を搭載した神風ドローン」なども地上に散乱しており、それらも何も知らずに踏んだり触ったりしてしまうと爆発する危険性がある。対戦車地雷は戦車を撃破することを目的にしているので破壊力も強い。人間が対戦車地雷と知らずに触ってしまったら大爆発して死亡する可能性が高い。

>そしてロシア軍はウクライナに侵攻してから勝手に対人地雷、対戦車地雷を敷設しており、ウクライナ政府職員やウクライナ軍の兵士が地雷を探知したら丁寧に爆破して除去している。人間の兵士が地雷を探知して除去するのは大変な作業で危険を伴っている。

>対戦車地雷のように道路に置いてあり、上空からも目立って見える地雷はドローンで見つけてドローンから爆弾や手榴弾を投下して地雷ごと爆破している。だが多くの地雷は草原や茂みなど目立たないところに敷設されていて、兵士や一般市民が地雷とわからずに触れてしまい爆発している。そのため地雷の探知と除去も命がけである。

>ウクライナ政府が承認したウクライナ製の地雷除去車は無人で遠隔操作なので運転手はいない。従来のように人間が探知して除去するよりも効率的で安全である。地雷除去のような危険な業務には無人のロボットが適している。地雷だけでなく不発弾や神風ドローンも探知して除去する。地雷原になってしまっている広大な草原地では人間が歩きながら地雷を探して除去するよりも効率も良い。だが、まだ「無人地雷除去車」は普及していないので、危険を伴う地雷の探知と除去作業のほとんどはウクライナ政府の職員や人間の兵士が行っている。

>「無人地雷除去車」やロボットのようなリモートコントロールでの無人での作業は4D業務(Dangerous:危険な、Dirty:汚い、Dull:退屈な、Deep:深くて人間が行けない場所での作業)に適している。地雷除去はかなり危険(Dangerous)な作業なので、「無人地雷除去車」による作業の方が人間が行うよりも適している。

>地雷が爆発して死ぬことは少ないが、手足が吹っ飛んでしまい不自由な生活をせざるを得なくなる。また対人地雷で大けがをした負傷兵の世話をしないといけないので軍隊のオペレーションにとって大きな負担となる。さらに負傷した軍人や市民らは生涯にわたって不自由な生活を強いられることになる。そのため地雷は発見したらすぐに除去しないといけない。紛争が終わってからも地雷が残っていると、地雷が埋められていることを知らないで市民や子供が地雷に触れてしまい爆発する危険がある。

>佐藤仁学術研究員・著述家

<参考=「ウクライナ、掘削機の先に鉄の塊とチェーンをつけた「無人地雷除去車」試験走行」(Yahoo!ニュース)>
(23/08/20)


【閻魔大王】 2023/08/24 (Thu) 00:25

副題=ウクライナ軍事専門家、反攻は「第2局面」 ヘルソン解放に似た進展(産経新聞)

専門家と、称するの面々のお説なるは、多くが、ズレてるです。

で、
要は、進撃を阻むロシア軍の地雷源をどするやと。これが、非常に厄介なるの大問題。

>ロシアによるウクライナ全面侵攻から24日で1年半となる。ウクライナ軍がロシアの支配地域に対して進める反転攻勢の現況や見通しについて、ウクライナの民間団体「情報抵抗」の軍事専門家、アレクサンドル・コワレンコ氏に聞いた。


>南部ザポロジエ方面での反攻作戦は、昨年11月のヘルソン解放までの動きと似通っていることを指摘したい。ドニエプル川の北岸に位置するヘルソンの解放作戦は昨年5月に始まった。

>第1局面は、川の南岸に進出して橋頭堡(きょうとうほ)を確保し、拡大することだった。第2局面は7月、両岸をつなぐアントノフ橋を米高機動ロケット砲システム「ハイマース」で攻撃して始まった。ヘルソンへの重要な物資輸送ルートを断つ行動だった。第3局面はヘルソンの北方や東方での攻撃激化だ。ヘルソン解放という結果が出たのは11月であり、全過程で半年かかった。

>現在のザポロジエ方面では、ウクライナ軍が一部地域で露軍の第1防衛線を突破し、集落を奪還して橋頭堡を拡大している。今月上旬には南部クリミア半島とウクライナ本土を結ぶチョンガル橋を攻撃。さらに南部各地への物資輸送に使われていた露海軍の揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」を攻撃し、破損させた。

>つまり、南部へのあらゆる物資輸送ルートを断ち切る第2局面にあるということだ。ヘルソン解放の時間軸と似ている。これからの約2カ月間で、第2防衛線の一部を突破するといった結果が出るだろう。ウクライナ軍の基本的な強襲戦力はまだ温存されている。

>ロシアの地雷原は非常に大きな問題だ。露軍が防衛線に地雷を敷いていることは分かっていたが、さまざまな種類の地雷をかくも密に敷き詰めているとは考えていなかった。地雷除去の機材が全く足りていない。

>いま一つの問題はロシアの航空戦力の優位であり、露航空機が発射する射程20~30キロの滑空爆弾だ。

>この脅威を取り除くには2つの方法しかない。第1は対空ミサイルだが、これが足りていない。地方の大都市でも防空システムは未完だ。第2は米国製戦闘機F16だが、まだ供与されていない。F16パイロットの訓練は始まっているが、整備要員やインフラなども合わせて運用の態勢が整うのは来年になるだろう。

>反攻に伴う人的損失は当然大きく、戦闘の方面によって状況も異なる。ただ、一つ言えるのは、今回の反攻では「防御側より攻撃側に損失が大きく出る」という軍事の常識が覆されていることだ。現在、ウクライナでは大規模な動員が行われておらず、兵員の確保に問題はないと考えてよい。(聞き手 キーウ 遠藤良介)

<参考=「ウクライナ軍事専門家、反攻は「第2局面」 ヘルソン解放に似た進展」(産経新聞)>
(23/08/23)


【閻魔大王】 2023/08/25 (Fri) 11:56

副題=小型墜落機にプリゴジン氏か ワグネル系通信アプリは遺体確認と投稿(スポニチ)

「プリゴジンの乱」
なるは、6月の24日。

その、丁度の、2箇月経ったの、8月の24日、プリゴジンが搭乗の、小型ジェット機墜落<!>

基本、2箇月なら、よく、保ったの話もあるですが。
とりあえずは、プーチンの指示<?>

<写真>
ワグネル創設者のプリゴジン氏(ワグネル提供・ゲッティ=共同)



>ロシア非常事態省は23日、モスクワからロシア北西部サンクトペテルブルクに向かっていた小型ジェット機がモスクワ北西のトベリ州内で墜落し、乗客乗員10人全員が死亡したとみられると発表した。ロシア航空当局は、6月に反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏と同一の氏名が搭乗名簿に記載されていると明らかにした。タス通信が伝えた。

>一方、ワグネル関係者が管理しているとみられる通信アプリ「プリゴジン2023」は23日、ワグネルの創設者プリゴジン氏がモスクワ北西のトベリ州内で墜落した小型機に乗っており、遺体が確認されたと投稿した。

>プリゴジン氏が実際に乗っていたかどうかは確認されていない。ロシア紙コメルサント電子版は墜落した小型機について、ワグネルが2020年に購入したことが記録されていると報じた。

>非常事態省によると、乗っていた10人のうち3人は乗員。航空当局が事故原因を調べている。

>プリゴジン氏はレストランの経営などで財を成し、14年にワグネルを創設した。昨年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻に部隊を派遣したが、ショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長らロシア軍側と対立。2人の解任を要求して6月23日に反乱を起こし、ロストフナドヌーにある南部軍管区司令部を占拠した。

>翌24日にモスクワに向け進軍したが、ベラルーシのルカシェンコ大統領の説得で反乱を中止した。

>プーチン大統領は当初「裏切り」とプリゴジン氏を非難したが、反乱収束後に大統領府で会談するなど、妥協に転じたとみられていた。(共同)

<参考=「小型墜落機にプリゴジン氏か ワグネル系通信アプリは遺体確認と投稿」(スポニチ)>
(23/08/24)
<消滅・23/09/18>


【閻魔大王】 2023/08/25 (Fri) 18:22

副題=暴走プーチン大統領、プリゴジン氏〝謀殺〟か 本人所有の小型ジェット機墜落…「遺体確認」「ロシア軍が撃墜」情報(夕刊フジ)

「ジョー・バイデン米大統領は23日、滞在先の西部カリフォルニア州で、十分な情報がないとしたうえで、「ロシアで(起きた問題で)プーチン氏が背後にいないことはあまりない」と語った。」

尚、
「撃墜」と、するよりは、機内で、爆発か<?>

>「第三次世界大戦」到来警戒 日本も危うい
>ロシア北西部で、民間軍事会社「ワグネル」の創設者、エフゲニー・プリゴジン氏所有の小型ジェット機が墜落した。ワグネルに近いSNSは「プリゴジン氏の遺体が確認された」「ロシア軍の防空システムにより撃墜された」と発信している。6月の「ワグネルの乱」後、ウラジーミル・プーチン大統領は免責する方針を示していたが、やはり「裏切り者」は許さないのか。ウクライナ侵攻開始から24日で1年半、暴走する独裁者が今後、「核使用」を強行して「第三次世界大戦」級の世界危機が到来することを懸念する識者もいる。極東の隣国である日本も最大限の警戒が必要だ。


>「ワグネル・グループのトップで、ロシアの英雄かつ祖国の真の愛国者であるエフゲニー・プリゴジン氏が死亡した」

>ロイター通信によると、通信アプリ「テレグラム」上のワグネル関連チャンネルは23日、こう発表した。同チャンネルは、墜落について「ロシアの裏切り者」の手によるものという認識を示した。

>ロシア当局の発表では、モスクワからロシア北西部のサンクトペテルブルクに向かっていた小型ジェット機が23日、モスクワ北西のトベリ州内で墜落し、乗客乗員10人全員が死亡したという。航空当局は、搭乗名簿にプリゴジン氏の名前があると明らかにした。米CNNは、ロシア連邦航空局がプリゴジン氏の搭乗を確認したと伝えている。

>ワグネル系のメディアは、「墜落前に爆発音が2回聞こえた」とする墜落現場付近の住民の証言などから、ジェット機がロシア軍の防空システムに撃墜された可能性があるとした。他の複数のテレグラム上のニュースチャンネルも、「墜落原因は事故ではなくテロの可能性がある」と指摘した。


>西側諸国でも「事故ではない」との見方が出ている。

>ジョー・バイデン米大統領は23日、滞在先の西部カリフォルニア州で、十分な情報がないとしたうえで、「ロシアで(起きた問題で)プーチン氏が背後にいないことはあまりない」と語った。

>プリゴジン氏は、ウクライナ戦線への補給などをめぐり、セルゲイ・ショイグ国防相やワレリー・ゲラシモフ参謀総長らロシア軍幹部と対立を深め、2人の解任を要求して6月23日に反乱を起こした。部隊はモスクワ近くまで迫ったが、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が仲介して「ワグネルの乱」は収束した。

>プーチン氏は当初、プリゴジン氏の行為を「裏切り」と非難したが、収束後にクレムリン(大統領府)で会談するなど「和解ムード」を演出していた。


>プリゴジン氏の「死亡」に、プーチン氏は関わっているのか。

>ロシア政治に詳しい筑波大学の中村逸郎名誉教授は「プーチン氏が墜落に関与している可能性は高い。ロシアでは、来月に統一地方選挙、来年には大統領選と重要日程を控えているが、政権中枢にもプリゴジン氏に同調する勢力が増えているとされていた。プーチン氏にとって、自身に反旗をひるがえす恐れのあるプリゴジン氏を生かしておくことは脅威となっていた。ウクライナによる撃墜の可能性も残されてはいるものの、ウクライナにとってはプリゴジン氏を消すメリットは少ない」と分析する。


>政権内の混乱に加え、開始から1年半を迎えたウクライナ侵攻も手詰まり状態にある。

>ウクライナ軍は、ロシアによって開戦後制圧された地域の約半分の奪還に成功している。ロシア軍の塹壕や地雷原といった防衛線によって戦況は膠着(こうちゃく)状態にあると伝えられているが、ウクライナは着々と国際的支援を獲得している。

>ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、さらなる武器供与要請のため欧米各国を訪問した。その結果、オランダとデンマークが今月20日、米国製「F16戦闘機」の供与を表明した。F16は来年以降、計60機が戦列に加わる見通しで、ウクライナ側の反攻は今後さらに勢いを増すことが予想される。

>こうした状況で、プーチン氏が「核兵器使用」に踏み切る可能性が危惧されている。


>中村名誉教授「核兵器をより使用しやすい環境に」
>中村氏は「プーチン氏は、戦況の膠着状態に焦りを持っている。核使用については、これまで、政権内の『反対派』『反戦派』を説得できず、踏み切れなかった面もある。プリゴジン氏の排除を機に、今後、政権内の『反対勢力排除』が進めば、プーチン氏にとって核兵器を使用しやすい環境になる。そうなると、〝第三次世界大戦〟に近い状況が生まれかねない。ロシアに再三、『非友好国』と指摘される日本も北大西洋条約機構(NATO)加盟国と同等の扱いを受ける恐れがある。日本の防衛力の整備は急務で、もはや議論している段階ではない」と語った。

<参考=「暴走プーチン大統領、プリゴジン氏〝謀殺〟か 本人所有の小型ジェット機墜落…「遺体確認」「ロシア軍が撃墜」情報」(夕刊フジ)>
(23/08/24)


【閻魔大王】 2023/08/25 (Fri) 19:08

副題=プーチン氏、プリゴジン氏<62歳>死亡の見方 「過ち犯した」(日本経済新聞)

最大の過ち、なるは、プーチン君<70歳>そのもの。

>ロシアのプーチン大統領は24日、ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏らが搭乗していたとみられる自家用ジェット機が23日に墜落したことについて「すべての犠牲者の家族に哀悼の意を表したい」と述べ、プリゴジン氏を含めた幹部が死亡したとの見方を示した。

>プーチン氏はプリゴジン氏について「才能あるビジネスマンだった」と述べた。一方で「彼は複雑な運命を背負った人物で、人生において重大な過ちを犯した」とも述べた。ワグネルが6月23?24日に起こした武装蜂起を批判したものとみられる。反乱は丸1日で収束し、ワグネルの一部の部隊はベラルーシなどに移動した。

>ロシア通信がプーチン氏と、ロシアが一方的に独立を承認したウクライナ東部の「ドネツク人民共和国」の親ロ派トップ、プシーリン氏との会談内容として伝えた。

>プーチン氏はまた自家用ジェットの墜落事故に関する調査委員会の責任者から調査についての報告を受けたという。調査が終結するまでには時間がかかるとの見方を示した。

>モスクワ北西のトベリ州で23日夕に自家用ジェット機が墜落し、乗客乗員10人全員が死亡したとみられている。搭乗名簿にはプリゴジン氏やドミトリー・ウトキン氏らワグネル幹部の名前が確認された。

>SNS(交流サイト)に投稿された自家用ジェット機が落下する映像が不自然な動きだったことなどから、事故ではなく爆発物やミサイルが原因とする見方も出ている。

<参考=「プーチン氏、プリゴジン氏死亡の見方 「過ち犯した」」(日本経済新聞)>
(23/08/25)


<参考=NO.441 続70<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナ軍反攻/プリゴジン君、暗殺された<?>
(23/08/25)