閻魔大王<NO.228>

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閻魔大王NO.229
464 続81<ロシアのウクライナ侵攻>トランプと共和党下院/ロシア最大、最強の支援者 閻魔大王 24/02/18
閻魔大王NO.227

NO.464 続81<ロシアのウクライナ侵攻>トランプと共和党下院/ロシア最大、最強の支援者<起稿 閻魔大王>(24/02/18)


【閻魔大王】 2024/02/18 (Sun) 17:49

<参考=NO.463 続80<ロシアのウクライナ侵攻>共和党候補トランプ出現/ざわつき出したウクライナ
(24/02/10)


副題=ロシア軍がアウディーイウカ制圧、プーチン氏に報告…昨秋から犠牲いとわず猛攻続ける(読売新聞)

バイデンの戦略、攻撃についての、制限設定なるは、大失敗。そんな事、最初っから、わかってるですが。
ここから、ウクライナ軍が、挽回するは、余程の、強力な、支援<武器>がいるです。

>ロシア大統領府は17日夜(日本時間18日早朝)、プーチン大統領がセルゲイ・ショイグ国防相から、露軍がウクライナ東部ドネツク州のアウディーイウカを制圧したとの報告を受けたと発表した。アウディーイウカはウクライナ軍の防衛拠点で、露軍は昨年10月以来、犠牲をいとわず激しい攻撃を続けていた。プーチン氏は現地部隊に祝福のメッセージを送ったという。

>これに先立ち、ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は17日、アウディーイウカから部隊を撤退させると発表していた。露軍による包囲と兵士の犠牲を避けるためだとしていた。

<参考=「ロシア軍がアウディーイウカ制圧、プーチン氏に報告…昨秋から犠牲いとわず猛攻続ける」(読売新聞)>
(24/02/18)


【閻魔大王】 2024/02/18 (Sun) 18:34

副題=バイデン氏「米議会の不作為だ」 ウクライナ軍アブデーフカ撤退で(毎日新聞)

バイデン大統領の、読み間違い、不作為、無策。
でもあるです。

「ウクライナの主権と領土保全、さらにロシアに侵略の責任を負わせることについては、米政府と国民の間に超党派の強い支持があることをゼレンスキー氏に改めて伝えた。」

これは、ウクライナ軍が、勝利しての話。

>バイデン米大統領は17日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で協議し、24日でロシアの侵攻開始から2年になるのを前にウクライナを支援し続ける考えを改めて伝えた。ウクライナ軍が東部の要衝アブデーフカからの撤退を余儀なくされたのは「米議会の不作為の結果だ」と指摘し、下院でウクライナ支援を盛り込んだ緊急補正予算案の早期可決に反対する共和党を批判した。ホワイトハウスが発表した。

>バイデン氏は、アブデーフカ撤退に関して、米議会が緊急補正予算案を可決しないために「ウクライナ兵は弾薬の使用が制限され、ロシアが数カ月ぶりに顕著な戦果を得ることにつながった」と指摘。議会は物資をウクライナに補給するための予算を緊急に可決する必要性があると強調した。

>また、ウクライナの主権と領土保全、さらにロシアに侵略の責任を負わせることについては、米政府と国民の間に超党派の強い支持があることをゼレンスキー氏に改めて伝えた。

>議会では、上院がウクライナやイスラエルへの軍事支援を盛り込んだ総額約953億ドル(約14兆3000億円)の緊急予算案を超党派で可決した。しかし、下院では、ジョンソン議長(共和党)が国境管理強化を優先すべきだと主張し、審議は宙に浮いたまま可決の見通しが立っていない。

>電話協議後、バイデン氏は記者団に「弾薬が尽きたから撤退するという考えは、ばかげている。私はウクライナの人々が必要とする弾薬を手に入れるために戦うつもりだ」と語った。【ワシントン西田進一郎】

<参考=「バイデン氏「米議会の不作為だ」 ウクライナ軍アブデーフカ撤退で」(毎日新聞)>
(24/02/18)


【閻魔大王】 2024/02/18 (Sun) 20:54

副題=バイデン米大統領、早急なウクライナ支援承認を議会に促す(Yahoo!ニュース・Bloomberg)

米下院は不法移民問題を訴えてるです。
その妥協点は、どこかを、協議すべきでして。このままでは、早晩、ウクライナは敗戦。

>バイデン米大統領は17日、ウクライナ軍が東部ドネツク州アブデーフカから撤退を余儀なくされたのは、ロシアと戦うウクライナを緊急支援する法案の承認が米議会で遅れていることが理由だとし非難した。

>議会での数カ月にわたる党派間の対立により、米国のウクライナ向け追加支援が滞っている。ウクライナの物資が不足する中、バイデン氏はウクライナのゼレンスキー大統領と共に連邦議員らに法案を早急に通過させるよう強く訴えた。

>バイデン氏はゼレンスキー氏と電話会談し、継続的な対ウクライナ支援への米国のコミットメントを強調。その後、ホワイトハウスは「議会の不作為の結果、物資が減少し、兵士の弾薬が制限され、ロシアが数カ月ぶりに顕著な利益を得ることになった」とする声明を発表。

>バイデン氏はウクライナ軍に補給を行うための法案を「議会が緊急に可決する必要性を強調」したとしている。

>米上院は13日、ウクライナとイスラエル、台湾に対する950億ドル(約14兆3000億円)の支援を数カ月遅れで承認。ただ、共和党が主導権を握る下院で、この法案が可決されるかどうかは依然として不透明だ。

>ウクライナ軍は東部の要衝アブデーフカからの撤退を17日に発表した。ゼレンスキー氏は同日、訪問先のドイツで開かれている「ミュンヘン安全保障会議」で演説し、ウクライナ軍を支援するよう同盟国にあらためて呼びかけ、「ウクライナを大砲や長射程兵器の人為的な不足状態とし続けることが、プーチンに戦争の激化への適応を許している」と主張した。

>ゼレンスキー氏はミュンヘンでハリス米副大統領とも17日に会談した。

<参考=「バイデン米大統領、早急なウクライナ支援承認を議会に促す」(Yahoo!ニュース・Bloomberg)>
(24/02/18)
<消滅・24/04/22>


【閻魔大王】 2024/02/19 (Mon) 17:37

副題=独・仏と「安保協定」 ウクライナ追加支援表明

最大の支援国、米国が不透明なれどの、一寸でも、支援仰がねばと。

>ロシアによる侵攻からまもなく2年となるのを前に、ウクライナのゼレンスキー大統領はドイツとフランスを相次いで訪問し、安全保障に関する2国間協定を締結した。

>ゼレンスキー大統領は16日、ドイツのショルツ首相と会談し、長期的な軍事支援などを含む2国間協定に調印した。

>またドイツは、防空システムや弾薬などあわせて1,780億円の追加支援を表明した。

>このあとフランスではマクロン大統領と会談し、軍事・財政・サイバーなどの支援を含む2国間協定に調印したほか、マクロン大統領は2024年1年で、およそ4,800億円の追加支援を表明した。

>前線の一部でウクライナ軍の劣勢が伝えられる中、ゼレンスキー大統領はこれら支援の必要性をあらためて訴えた。

<参考=「独・仏と「安保協定」 ウクライナ追加支援表明」(FNN・フジテレビ)>
(24/02/17)
<消滅・24/03/19>


【閻魔大王】 2024/02/20 (Tue) 15:18

副題=ロシア兵の告白「戦場は地獄そのもの」「プリゴジン死亡はフェイク」…刑務所からウクライナへ「自分以外は全員死んだ」(読売新聞)

>ウクライナを侵略しているロシア軍兵士を捕虜として収容する施設がリビウ郊外にある。捕虜のキリル・ペス(20)が、1月下旬に収容所を訪れた記者に、前線の状況を淡々と語り始めた。(敬称略)


>突撃部隊「ストームZ」…応じるしか選択肢なく
>「隠れる茂みもない野原で、敵に向かって進むことだけを命じられた。味方の死体が散乱する中を歩き、カラシニコフ銃で撃ち続けた。自分たちが送り込まれた場所はいずれも地獄そのものだった」

>丸刈り頭に青い瞳。小柄であどけなさも残る。ペスは「ストームZ」と呼ばれる突撃部隊に入っていた。受刑者や、軍紀違反の兵士が懲罰として配属される。

>17歳の時、2人を殺害した罪で禁錮7年の実刑判決を受けた。友人とナイトクラブの帰り道、すれ違った男性2人とケンカになり、持っていたナイフで刺したという。服役から約半年後の2022年2月、ロシアがウクライナ侵略を開始した。

>数か月後、刑務所に勧誘に訪れたのは民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジンだった。ペスは「死にたくない」と応じなかった。

>23年5月、今度は露国防省による勧誘が始まった。

>提示された条件は「入隊6か月で、刑期免除と前科抹消」だった。月給も出る。行く気はなかったが、刑務官は圧力を強めた。刑務所での規律違反を理由に「刑期は7年でも15年でも追加できる」と迫られた。「応じるしか選択肢はなかった」


>自爆用、自分の名が書かれた手りゅう弾
>1か月間の訓練を経て送られた先は、ウクライナが攻勢をかけていた東部ルハンスク州ビロホリフカ周辺。「着いた瞬間、生きて帰れないと悟った」。渡されたのは死亡した兵士からはぎ取った防弾ベストとヘルメット。カラシニコフ銃は旧式だった。ウクライナ兵に捕まった際の自爆用に、自分の名前が書かれた手りゅう弾も手渡された。

>激戦地を転々とした。ドネツク州南西部ウロジャイネでは最も死者が出た。「30人いた部隊で、自分以外は全員死んだ」


>ロシア軍の突撃部隊「ストームZ」に所属していたキリル・ペス(20)の口調は終始、冷静だった。

>「我々の部隊は『犬』と呼ばれ、ひどい扱いだった。兄は司令官に殺されたんだ」


>目は時折、潤んでいた。


>ウクライナ西部リビウ郊外にある戦争捕虜収容所にはウクライナやポーランドのメディア数社と訪れ、取材は計5時間に及んだ。

>捕虜には自由に話しかけることが許された。医務室で療養中の人、食堂で配膳中の人、作業中の人――。手当たり次第に声を掛けたが、取材に応じたのは約10人。多くが「話したくない」と首を横に振った。

>「ストームZ出身者はいるか」。収容所の係官が廊下に並んだ捕虜の列に呼びかけた際、手を挙げたのがペスだった。


>入隊期間も給与も反故にされ…酒に依存する兵も
>ストームZではウクライナの兵士を捕虜にすることが許されなかった。上官は「犯罪者の仕事は(敵を)殺すことだ」と言っていた。

>1歳上の兄もストームZとして東部ドネツク州の要衝バフムトに送られた。ウクライナ人を捕虜として連れ帰った兄は、司令官に頭を撃ち抜かれたという。家族には「特別任務で死亡」と説明されたが、同じ部隊の隊員から、真相を聞いた。

>露軍への不信感は強まるばかりだった。6か月と言われていた入隊期間は、「1年間延長」された。月20万ルーブル(約33万円)の給与は一部だけが支払われた。精神的に耐えられず、酒や麻薬に依存する兵士がいた。部下の顔を水たまりに沈め、踏みつける司令官もいた。


>ウクライナ人はナチス…ロシアでの情報「ウソだった」
>一方で、「英雄」視されたのが露民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジンだったという。「国防省は欺くが、ワグネルでは戦闘員が大事にされ、プリゴジンは常に真実を語る」との風評が前線の兵士の間で広まっていた。

>昨年8月に飛行機墜落でプリゴジンが死亡したと発表されても、誰も信じなかったという。ペスは今でも「死亡はフェイク(作り話)だ」と信じ続ける。

>ウクライナ軍に包囲され、捕虜となったのは昨年8月下旬だった。捕虜になれば「性器と手足を切断される」と聞いていた。「もう終わりだ」と思ったが、自爆用手りゅう弾のピンは抜けなかった。「まだ若い。やり直せるチャンスがあるかもしれない」と思った。

>予想に反し、ウクライナで拷問や辱めを受けることはなかったという。「ウクライナ人は『ナチス』『怪物』と信じ込んでいた。ロシアのテレビで流れていた内容は、ウソだったんだ」

<参考=「ロシア兵の告白「戦場は地獄そのもの」「プリゴジン死亡はフェイク」…刑務所からウクライナへ「自分以外は全員死んだ」」(読売新聞)>
(24/02/19)


【閻魔大王】 2024/02/20 (Tue) 16:14

副題=「われわれは疲れ切ってはいない」 ウクライナ首相会見 露侵略2年、民主主義擁護へ決意(産経新聞)

この方、ウクライナ首相は、政権幹部。戦地に出向いてるでありませんでして。
がしかし、兵士は大変<!>

>来日中のウクライナのシュミハリ首相は20日、東京都内で記者会見し、ロシアによるウクライナ侵略開始から24日で2年となるのを控え、「2年にわたる戦争で人々が疲れているのは当然だ。だが、疲れ切ってはいない」と述べた。その上で同氏は「ウクライナがこの戦争に勝つことは非常に大事だ。それは私たち自身のためだけではなく、民主主義の価値を守るためでもある」と意義を強調した。

>シュミハリ氏はウクライナ軍で弾薬や長距離ミサイルなどが不足していることに触れ、「もしそれらを手に入れられたらロシア軍の兵站を断つのに役に立つ」と強調。議会の対立で支援が停滞する米国に対しては「民主主義の価値を守るために支援してほしい」と述べた。

>一方で「国を守り続ける準備はできているし、楽観的だ」とも主張。「(旧ソ連から独立した)1991年の国境線まで領土を取り戻す」とした。

>19日に東京都内で開かれた「日ウクライナ経済復興推進会議」については、戦後・災害復興の経験や先進的技術など、日本の支援の重要性を改めて指摘。「日本はウクライナの経済再建におけるリーダーになると確信している」と期待を寄せた。

>会議を受けてゼレンスキー大統領は、X(旧ツイッター)で「ウクライナへの支援に対し、日本国民全員に心からの感謝の意を表したい」と謝意を示した。その上で「日本の継続的な長期支援で、多くのウクライナ人の命が救われた。復興など専門知識や経験を有する多くの分野で、日本が最大限の可能性を発揮すると期待している」とした。

>シュミハリ氏は岸田文雄首相と19日に会談し、機密情報の交換を可能にする情報保護協定の締結に向け、正式交渉を開始することで一致。会議の成果のフォローアップのため協力していく方針も確認した。(本間英士)

<参考=「「われわれは疲れ切ってはいない」 ウクライナ首相会見 露侵略2年、民主主義擁護へ決意」(産経新聞)>
(24/02/20)


【閻魔大王】 2024/02/20 (Tue) 16:24

副題=ロシア軍、アウジーイウカ制圧 ウクライナにさらに攻勢か(CNN)

打つの弾、なければ、戦争にならず。
撤退するしか、手段なく。早晩、首都キーウも攻められるです。

トランプ君と、その手下、米国下院は、その使命は充分に果たしたです。

>ウクライナが10年間死守してきたドネツク州東部の町アウジーイウカ。荒廃した戦場からウクライナ軍が慌ただしく撤退してから数時間後、町のあちこちにロシア国旗が掲揚された。

>だがウクライナ陸軍は、北部のロシアとの国境から黒海に至るまで1000キロ近い前線の他の地域でも圧力にさらされている。

>ロシア軍もウクライナ軍が弱体化している気配を感じ取ったのかもしれない。ウクライナの精鋭部隊は2年間の戦闘で疲弊し、軍総司令官には新たにオレクサンドル・シルスキー氏が就任した。ウクライナ軍の部隊は砲弾不足に見舞われ、容赦ない空爆を前になす術がない。

>ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領と軍は違法に占拠された地域の完全奪還を目指している。ウクライナ軍の兵士はこれ以上ロシアの占領を許さないよう必死に戦っている。ロシアはすでにウクライナ領土の約18%を占領している。

>ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はウクライナ東部のドネツク、ルハンスク両州の完全掌握という目標を宣言しているが、この先さらに機会があれば、両州だけで終わるとは思えない。

>ロシアは昨年10月、アウジーイウカ掌握に本腰を入れた。同時にドネツク州のバフムートとマリンカ周辺や、北部のクピャンスク方面にも攻撃を行っている。

>ロシアとウクライナ双方の情報筋によると、ザポリージャ州の南部戦線では、昨年夏ウクライナが反転攻勢をもくろんだ地域でロシア軍が大量に兵力を増強しているという。専門家の間では、5万人の兵士が配備されているとの意見もある。

>ウクライナ軍が毎日発表する戦況報告からは、ロシアによる火力のようすが垣間見える。ウクライナ軍参謀本部によれば、17日だけで82回の交戦があったという。「敵が発射したミサイルは合計13発、空爆は104回。多連装ロケットシステムからウクライナ軍の拠点や住宅地区にロケット弾が169回発射された」

>戦況報告には「撃退」「阻止」といった言葉があふれている。ハルキウ州、ドネツク州、ザポリージャ州で戦うウクライナ軍の部隊は、防衛陣地でどうにか持ちこたえている。

>ウクライナ陸軍予備役協議会のイワン・ティモチコ会長は17日、「我々の関心がアウジーイウカに集中しているのは事実だが、実際にはリマン―クピャンスク方面(および)バフムート近郊で激しい戦闘が続いている」と発言。「敵はロボティネ地域で急激に兵力を増強している」と南部戦線のもうひとつの激戦地についても述べた。

>ウクライナ軍はアウジーイウカ北部の高台に新たな防衛拠点を確立しようとしている。部隊の再編成が行われているため、こうした前線ですぐにロシアの猛攻が行われることはないと専門家はみているが、周辺のいくつかの村はロシアに奪われるかもしれない。

>数カ月にわたるロシアの砲弾や空爆による破壊行為で、アウジーイウカにはウクライナ軍が身を隠せる場所はほぼ残っていない。邪魔なものをことごとく一掃するというロシアの戦法は、2022年にセベロドネツクやリシチャンスクの街でも功を奏した。

>この地域で戦う兵士、イエホル・フィルソフ氏は17日にウクライナのテレビ番組でこう語った。「考えてみてほしい。ビルを攻撃して破壊する500キロ、あるいは1トンの大型爆弾に対し、我々の(小さな)FPVドローン(無人機)はどうしろというのか。こうやって敵は優勢に立ち、あらゆるものを破壊して街に進軍している」

>ロシアは町に残されたわずかなものを奪った後、複数の部隊を投入して荒廃したマリンカ近郊への攻撃を強化するかもしれない。ロシアはこの数日でマリンカ南部に進軍し、ブフレダール方面のウクライナ防衛軍は激しい圧力にさらされている。18日に発表されたウクライナ軍の報告によれば、ロシア軍はその前日、1日にわたり「23回、防衛線の突破を試みた」という。

>バフムートの西部および北西部でロシア軍の攻撃目標となっているのが、見晴らしのいい高台にある小さな町チャシブヤールだ。ここからなら、クラマトルスクとコンスタンチノフカを砲弾の射程距離に収められる。この地域を担当するウクライナ軍のイリア・イェブラシュ報道官は先週、ロシア軍がウクライナ陣地に1日600回以上砲弾を浴びせたこともあると語った。

>「もっと砲弾が必要だ。とくに155ミリ砲弾が数千単位でいる」とイエブラシュ氏。「敵は側面から攻めようとしている。凍てつく気温と通行不能な道路のため、重装備で戦場を動き回れず、小規模な攻撃部隊を送り込んでいる」

>ドネツク州の掌握は当初からプーチン大統領の侵攻目的だったが、ウクライナはいまも同州のおよそ半分を支配している。ロシアが数カ月かけて奪ったのは、アウジーイウカ市内および周辺の30平方キロメートルに過ぎない。

>南部ではすでにロシア軍による最初のウクライナ防衛線の偵察が始まっている。ウクライナ軍によると、ロシアは17日に十数回ウクライナの防衛線突破を試み、「30の兵器と相当数の人員を割いた」攻撃で戦車3両が破壊され、ロシア兵士数十人が死亡した。

>「ザポリージャ方面で失った陣地はない。敵は甚大な損失を被った。我々は敵の攻撃を食い止めている」(ウクライナ軍)

>だがロシアの軍事ブロガーは違う意見だ。ロシア第42および第76部隊は昨年ウクライナが奪還したロボティネの村から約2キロ前進し、砲弾と空爆でウクライナの防衛拠点を攻撃したと伝えている。

>他の地域の例にもれず、ここでもロシア軍は防御の手薄なウクライナ前線部隊に対し、500キロの滑空爆弾を広範囲で大量投下している。

>「大天使特殊部隊Z」と名乗るロシア人ブロガーは、「空挺(くうてい)部隊がザポリージャ方面に向けて強大な大砲を準備している! すでに一部の地域では攻撃作戦が実行中だ」と主張している。

>前線のウクライナ部隊にとって見通しは厳しいが、ロシア軍にも甚大な死者や負傷者が出ている。

>ゼレンスキー大統領は17日、アウジーイウカではウクライナ兵1人に対してロシア兵7人が戦死していると発言した。

>ウクライナ軍司令部の主張によれば、今年1月1日から2月15日まで、アウジーイウカからザポリージャ西部にかけた地域では「2万18人の人員と199両の戦車、481の装甲戦闘車が失われた」という。

>こうした情報を確かめることはできないものの、米政府関係者は以前からロシア軍が粗略な戦略で甚大な損失を被っていると発言してきた。

>だがロシアは相変わらず、損耗もいとわず数千人を戦場に送り込むという戦法だ。ロシアが抱える予備役の人数はウクライナ予備役の比ではない。

>米連邦下院議会が600億ドルの追加支援法案を可決しないため、現在ウクライナには武器や弾薬が不足している。その間ロシアは大砲、装甲車両、空軍力の優位性を思う存分発揮している。

<参考=「ロシア軍、アウジーイウカ制圧 ウクライナにさらに攻勢か」(CNN)>
(24/02/19)


【閻魔大王】 2024/02/20 (Tue) 16:59

副題=ウクライナ軍は圧倒的戦力差に苦境…ドニプロ川の渡河作戦「兵力100倍のロシア軍と後方の川、少しも引き下がれない自殺任務」(読売新聞)>


>ロシアがウクライナに侵略してから24日で2年となる。ウクライナ軍の兵士が激しい戦闘の様子などを読売新聞の取材に証言した。(倉茂由美子、敬称略)


>「最も過酷」戦場の実態
>ウクライナ軍は、ロシア軍との圧倒的な戦力差で、苦境が続いている。

>「背水の陣」。南部ヘルソン州ドニプロ川の渡河作戦は、まさにそんな戦いだ。

>「前方は兵力100倍の露軍、横は地雷原、後方は川。少しも引き下がれない自殺任務だ」。昨年12月末までドニプロ川東岸沿いの村クリンキで戦ったイーホル(44)は「最も過酷」とも言われる戦場の実態を語った。前線で負ったトラウマ(心の傷)からか、証言している途中も腹部はけいれんしていた。

>クリンキは、ウクライナ軍にとって露軍が占領している地域奪還に向けた 橋頭堡きょうとうほ だ。ウクライナ軍はクリミア半島に通じる露軍の補給路断絶を狙っている。昨年6月からの大規模な反転攻勢では南部ザポリージャ州からの突破に失敗しており、新たな突破口として期待されている。


>今は防衛戦、ひたすら攻撃に耐えるだけ
>昨年9月、最初の部隊がクリンキ付近に到達した際には、「最大の戦果になる」との高揚感があった。だが、状況は変わった。「今は防衛戦。ひたすら露軍の攻撃に耐えるだけだ」

>イーホルが初めて渡河に臨んだのは昨年12月中旬だった。すでに多数の死傷者が出ていた。「家庭に事情がある者は行かなくていい」。司令官は離脱の機会を与えたが、全員が「苦楽を共にした部隊は家族と同じだ」などと固い決意だった。

>東岸には約1万人の露軍兵士が待ち構える。深夜、6人乗りの小型ボートで1時間かけて渡るが、半分ほど渡ったところで露軍に気づかれ無人機攻撃や砲撃が始まるのが通例だ。川岸には大量の地雷も敷設され、3隻に1隻は到達できない。

>イーホルの耳には、70メートル先にいる露軍兵士の笑い声や音楽も聞こえてきた。だが、気は抜けない。露軍の突撃部隊「ストームZ」の兵士が「ゾンビのように次々と襲ってくる」かもしれないためだ。両軍部隊がにらみ合う境界線一帯には、露兵の遺体が積み重なったまま放置されているという。


>10倍もの砲弾に多様な無人機攻撃
>攻撃は地上だけではない。露軍が放つ砲弾や銃弾の数はウクライナ軍の約10倍に上る。無人機の運用パターンも多様化させている。ウクライナ側の陣地に無人機を着陸させて、搭載しているカメラで監視し、兵士が近づくと爆発させる手法が一例だ。クリンキに1か所しかない水飲み場の上空では、常に無人機が目を光らせる。

>最もつらいのは、本来助けられたはずの仲間も救えないことだ。負傷者の搬送手段もボートのみ。負傷者が複数いれば優先順位を決めざるを得ない。昨年12月に迫撃砲で負傷した同僚も、手当てが遅れボートの上で死亡した。

>「死を覚悟し何度も人生に別れを告げた。神に祈ることしかできない」。イーホルは今、後方の基地で再度の出撃命令に備えている。

<参考=「ウクライナ軍は圧倒的戦力差に苦境…ドニプロ川の渡河作戦「兵力100倍のロシア軍と後方の川、少しも引き下がれない自殺任務」」(読売新聞)>
(24/02/20)


【閻魔大王】 2024/02/21 (Wed) 09:29

副題=バイデン氏、下院議長とウクライナ支援協議の用意 対ロ追加制裁検討(Yahoo!ニュース・Reuters)

下院議長が何故にと。
それは、会談せねば、わからんですが。「協議の用意」ではなく、「会おう」「協議しよう」と、積極的に出ねば、このままでは、ウクライナ軍、壊滅するは、目に見えてるです。

>バイデン米大統領は19日、ウクライナ支援を盛り込んだ緊急予算案を巡り、ジョンソン下院議長(共和党)と協議する用意があると述べた。共和党によるウクライナ支援への反対は大きな過ちとの認識を示した。

>また、ロシアの反政府活動家ナワリヌイ氏が獄死したことをきっかけに共和党がウクライナ支援を支持することを願うとした上で、「ロシアに対する追加制裁を検討している」と言明した。

>米上院は先週、ウクライナ、イスラエル、台湾への支援を盛りこんだ953億4000万ドルの法案を可決。しかし、ジョンソン議長は下院が直ちに採決を行う考えはないと表明し、バイデン大統領との協議を要求している。

>バイデン大統領は、ジョンソン氏が協議を望むなら「喜んで会う」と述べた。

>さらに、共和党が「ロシアの脅威」や「北大西洋条約機構(NATO)に背を向けている」ことは「大きな間違い」で、「衝撃的」という見方を示した。

>ジョンソン氏の報道官は、バイデン氏が「国の安全保障のための最善の道」について協議する姿勢を示したことを歓迎すると述べた。ジョンソン氏は大統領との1対1の会談を数週間前から求めてきたとした。

>議会が再開するのは来週28日で、3月1日には政府機関の一部閉鎖を回避する期限も迫る。議員の間ではジョンソン氏の反対を回避する代替案を協議する動きも出ているが、いずれも不確実性を伴う。

<参考=「バイデン氏、下院議長とウクライナ支援協議の用意 対ロ追加制裁検討」(Yahoo!ニュース・Reuters)>
(24/02/20)
<消滅・24/03/23>


【閻魔大王】 2024/02/22 (Thu) 12:49

副題=「ウクライナにあげる金などない」、支援に米欧が内向き…トランプ氏が復帰すれば「終わりの鐘響く」(読売新聞)

その通り。
では、あるです。

がしかし、国際公約的、支援を中断は、ウクライナの生殺しに等しく。
その後の、世界地図も、塗り替わる<?>

ロシアなり、中国、インドが台頭<!>

>[ウクライナ侵略2年]見えない出口<2>
>「ウクライナにあげる金などない」「我々の国を立て直すことから始めるべきではないか」


>今月12日、米議会上院の本会議場では野党・共和党議員が入れ代わり立ち代わり、ウクライナ支援に否定的な演説を夜通し続けた。採決を故意に遅らせるフィリバスター(議事妨害)を展開したのは、ウクライナ支援予算約600億ドル(約9兆円)を含む緊急予算案に反対するためだ。

>上院は与党・民主党が多数派で、予算案は翌朝にもつれ込んだ採決で可決された。バイデン大統領は13日、ホワイトハウスで「この法案への反対は、プーチン(露大統領)の意のままになるのと同じだ。歴史が見ている」と訴えたが、下院は共和党が多数派で、現状のままでの予算成立は絶望視されている。

>ロシアによる侵略開始以降、米議会はウクライナに超党派の強い支持を示してきた。米国が提供した軍事支援は440億ドル(約6兆6000億円)超で、国別支援額では突出している。

>米議会を変質させたのは、秋の大統領選で返り咲きを狙う共和党のトランプ前大統領だ。「米国第一」を掲げるトランプ氏は、ウクライナに欧州よりも遠い米国が多額の支援をしていることに不満を抱き、援助停止を促している。

>トランプ氏に忠誠を誓う保守強硬派のマイク・リー上院議員は12日、X(旧ツイッター)オーナーのイーロン・マスク氏らとのオンライン討論番組で、汚職が深刻な問題になってきたウクライナの国民を「汚職の世界記録を樹立した人々だ」とののしった。番組は120万回以上、再生されている。

>オースティン国防長官は20日、ウクライナのルステム・ウメロフ国防相らと電話で会談し、弾薬供給を「緊急課題の一つ」として協議した。だが、予算が枯渇している米国は、今のままでは弾薬を供給できない。ドイツの調査機関・キール世界経済研究所は最新報告書で、「トランプ氏が政権復帰すれば米国の対ウクライナ援助に終わりの鐘が鳴り響くだろう」と予測した。

>支援強化が期待される欧州でも、内向き傾向がじわじわと強まっている。

>旧ソ連の「衛星国」として苦しんだ歴史を持つスロバキアでは昨年秋、ウクライナへの軍事支援反対を掲げる左派ポピュリズム政党が政権を奪還した。昨年11月のオランダの総選挙で第1党になった極右の自由党は移民・難民の受け入れに反対し「オランダ第一主義」を主張する。

>ウクライナのアンドリー・イェルマーク大統領府長官は危機感を隠さない。「全ての武器支援が遅れずに届くことが重要だ。さもなくば、残念ながら、我々はこの戦争で負ける」

<参考=「「ウクライナにあげる金などない」、支援に米欧が内向き…トランプ氏が復帰すれば「終わりの鐘響く」」(読売新聞)>
(24/02/22)


【閻魔大王】 2024/02/22 (Thu) 13:14

副題=小泉氏・兵頭氏と検証 “兵器不足”ウクライナは守り切れるか…米露大統領選の影響は?(FNN・BSフジLIVE プライムニュース)

ロシアにしてみれば、トランプ君が、ここまで、強烈に、援護射撃してくれるとは、夢想だにもの。
反対には、ウクライナにしてみれば、トランプ君が、ここまで、邪魔するのは、夢想だにもと。

がしかし、左様ですかと、即にも、白旗上げるも出来ずで、どこまで、抵抗出来るかと。


尚、
米共和党下院の抵抗は、約の4箇月、続いてるです。ウクライナの息を止めるに充分なるの期間かと。

下院が妥協して、即の、兵器、弾薬、資金は、回らんです。

>ウクライナ情勢の戦況は膠着状態。兵器不足とされるウクライナ軍に対し、西側からの支援の現状はどうか。またロシアでは3月に大統領選挙が行われるが、反ウクライナ侵攻を掲げる元下院議員の動きが注目される。「BSフジLIVEプライムニュース」では兵頭慎治氏と小泉悠氏を迎え検証した。

>ウクライナは守りながら攻勢準備をできるか…欧米の支援はどうなる
>新美有加キャスター:
ウクライナ軍とロシア軍の間では、東部国境付近など広範囲で衝突が続く。今後1年の戦況はどう展開するか。

<図1>
ウクライナ情勢 徹底分析



>兵頭慎治 防衛省防衛研究所研究幹事:
アメリカ国内政治の空転により、ウクライナへの支援が滞っている。トランプ政権復活となれば大幅縮小の可能性がある。一方、ロシア側も必ずしも大規模な制圧地域拡大はできておらず、戦況の変化は見通せない。ウクライナはロシアの更なる支配地域拡大を防ぎながら、2024年は戦力を立て直し翌年以降の反転攻勢の機会を伺えるか。ロシア側もプーチン大統領の再選後は侵攻を継続する構えだが、攻勢のタイミングにはアメリカ大統領選挙が関係する。いずれにせよ長期戦になり、広い意味で軍事的な膠着状態は続く可能性がある。

>小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター准教授:
ウクライナは持ちこたえるだけではダメで、負けない程度に後退しながら後方では2025年以降の反転攻勢のための予備戦力を作らねばならない。相当厳しい1年になることは間違いない。

<図2>
兵器不足にウクライナは



>反町理キャスター:
米ニューズウィーク誌によれば、1日あたりの砲弾発射数はロシアが2万発以上、ウクライナは約2000発。10対1の火力差がある。

>小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター准教授:
塹壕戦かつドローンの戦争であり、お互い砲兵戦で叩き合う状況でこの火力差は相当厳しいと思う。攻勢をかけようとしているロシアがより火力を必要とするのは確かだが、ウクライナも火力が足りなければ局所的な逆襲も難しい。発射数が落ちているのはアメリカから弾が来なくなり、ヨーロッパにも弾を作る能力が不足していたため。ドイツやフランスが増産に入っているが、攻勢に出るためにはヨーロッパの弾薬生産を抜本的に増やすか、アメリカの軍事支援を再開させるしか選択肢がない。

>兵頭慎治 防衛省防衛研究所研究幹事:
ここ数カ月、ロシア国内の軍需産業は24時間体制でフル稼働しており、加えて北朝鮮やイランからも弾が入っている。時間をかけるほどロシアの砲弾入手量は増え、ウクライナとの差が開いていく可能性がある。そのウクライナは最近「積極的防衛」という表現をしている。2023年秋から守りを固める姿勢に変わっているが、状況によっては積極的に攻撃も行うという表現。欧米諸国からの支援を繋ぎ留めるための表現だと思う。


>トランプ政権復活の場合、ウクライナへの支援は予測不可能に
>新美有加キャスター:
ウクライナの戦力立て直しの肝は西側諸国の支援。NATOは155ミリ砲弾22万発ほどを生産する契約を締結したと発表したが、納品は24〜36カ月後としている。

<図3>
ウ軍劣勢に西側の支援は



>小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター准教授:
ウクライナ向けの砲弾供与プログラムは複数走っており、2〜3年後まで一切来ないという話ではない。だが、30年間基本的に大規模戦争は起こらない前提でいたヨーロッパの国々の、しかも多くは国営ではない軍需産業がすぐ増産に転じることは難しい。プーチンの命令でいきなり増産ができてしまうロシアとの差は歴然で、間違いなく今後1〜2年、時間はロシアに味方する。だがその後、ヨーロッパ諸国の本来の経済力と産業能力が発揮された場合、今度は時間がロシアの負担になる可能性もある。

>反町理キャスター:
アメリカでは今後、予備選挙でトランプが共和党の候補として確定する可能性が高い。その後、ウクライナ支援はどうなるのか。

>兵頭慎治 防衛省防衛研究所研究幹事:
大統領選挙に向けてアメリカ国内の分断と機能不全が強まり、予算の問題も難しくなる可能性がある。トランプ前大統領も予備選で連勝しており、共和党の候補者になる可能性が高い。ロシアはトランプ政権の復活を期待するとも思われるが、何を言い出すかわからない不透明感はあり見極めが必要。ダントツで多いアメリカの軍事支援が縮小・停止してしまえば、ウクライナには大きなダメージになる。

>小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター准教授:
アメリカの軍事支援が2024年中には再開しないことは考えておいた方がいい。年内はヨーロッパの軍事支援だけでもウクライナをもたせられると思うが、問題は2025年以降にトランプが、アメリカとして一切ウクライナ支援はしないと本格的に言い出した場合。だがトランプ政権のときにも、蓋を開けてみればそこまでロシアに甘かったわけではなかった。対ロシアの制裁強化法案まで通った。「アメリカの支援が来ない」=「ウクライナは全く手も足も出ない」では決してない。ウクライナは、すぐには勝てないが負けない期間を引き延ばす長期戦略を確保するのでは。

>反町理キャスター:
日本は武器の支援をしていない。「サハリン2」から天然ガスを入れているが、この問題にどう向き合うべきか。

>小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター准教授:
ロシアの天然ガスへの依存を減らす方針は日欧共通で出しており、私は賛成。ではウクライナに対しどこまでやるか。現状の資金援助や民生支援は評価されるべきだが、侵略を受け弾もなくなって非常に厳しい状況の国に対しては殺傷性装備の供与を考えていいと思う。道義的なこと云々というより、ここでロシアの侵略が成功することは日本の安全保障にとって非常にまずい前例を作る。日本の安全保障問題として考えてもいいのでは、と一軍事屋として思う。

>兵頭慎治 防衛省防衛研究所研究幹事:
根本にあるのは、法の支配に基づく国際秩序を維持できるか。侵略が既成事実となれば、日本含め国際社会が今後払う代償は大きくなる。2月に東京で日ウクライナ経済発展推進会議があるが、日本ならではの最大限の支援を打ち出すことが他国に支援の維持を喚起することにもなる。


>密接さを増すロシアと北朝鮮の軍事協力
>新美有加キャスター:
先日、ロシア軍に受刑者で構成される突撃部隊が編成されていると報じられた。戦闘が激化する東部アウディイウカでは繰り返し投入され、1日300~400人喪失している。

<図4>
露軍「突撃部隊」の実態は



>兵頭慎治 防衛省防衛研究所研究幹事:
ロシアのお家芸的な、犠牲を顧みない人海戦術。以前は1日に1000人やそれ以上喪失ということもあった。引き続きこの戦い方をせざるを得ないのは、国防省の正規軍が十分な働きをしていないためでもある。決して余裕があるわけではない。

>小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター准教授:
ものすごく嫌な言い方をすると「死なせてもいい兵隊を使ってウクライナ軍に損害を強要している」。守りを強要し弾も人間も消耗させていく間、正規軍の損害は比較的抑えられる。もう一つ私が非常に嫌だと思うのは、占領されているウクライナの4州はロシアの言い分としてはもうロシアであり徴兵をしていて、今後この兵士をウクライナ人と戦わせることがロシアの法律上に可能となる可能性があること。プーチンはこれらにより、支持基盤にあまり影響させず戦争を長期継続する目算なのでは。

<図5>
露軍使用の北朝鮮製兵器



>新美有加キャスター:
2023年末から続くロシアのミサイル攻撃は北朝鮮の兵器を使用しているのでは、との話が出ている。ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長は「北朝鮮はロシアへの最大の兵器供給国。北朝鮮の支援がなければ、ロシア軍は破滅的な状況になっていただろう」。

>兵頭慎治 防衛省防衛研究所研究幹事:
北朝鮮のロシア支援の内容は砲弾だと従来言われていたが、ミサイルも実戦で使用し始めた。軍事協力のレベルが上がり、ロシアが北朝鮮に依存する構図。心配なのは北朝鮮が得る見返り。ロシアがより積極的に北朝鮮への技術支援を行う可能性も出てきた。

>小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター准教授:
ミサイル技術の流出や場合によっては原子力潜水艦用の技術など、ロシアの技術者が指導するという枠組みは大いにありうる。我々にとって全く縁遠い話ではない。

<図6>
ポリス・ナデジディン氏(60)



>新美有加キャスター:
そのロシアは3月に大統領選を控える。モスクワ市内では多くの市民が出馬を目指すナデジディン氏への支持を表明する署名のため行列を作った。1月31日までに10万人以上の署名が必要とされるが、出馬が認められるかどうか。

>小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター准教授:
軽微な書類の不備を指摘されるなど、出馬が認められるかは不透明。ナデジディン支持というより、プーチンの戦争にうんざりする人が多い構図では。どのぐらいしっかりした公約を出せるかは未知数。政府が彼をリベラル層の受け皿、ガス抜きとして考える可能性はあるが、人気を危険視し潰す可能性も。

<図7>
反プーチン候補が出馬か



>兵頭慎治 防衛省防衛研究所研究幹事:
クレムリンは反戦支持の拡大を警戒すると思う。プーチン大統領の前回当選時の支持率は77%。戦争が始まって下がることは問題なので、今回は8割超えで再選する必要がある。書類不備という形で出馬させない可能性が高いのでは。

>小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター准教授:
ナデジディン氏の発言が非常に危険なことは間違いなく、選挙公約として言うから許されているが、普通なら別件逮捕されたり、「偶然」窓から落ちたりということがあり得る。相当危険な橋であることは当人も認識しているだろう。この数年、ロシアの政治を巡る厳しさは急速に悪化した。従来はプーチンもさすがに踏み込まなかったあからさまな政治弾圧の可能性についても予測できない。
(「BSフジLIVEプライムニュース」1月30日放送)

<参考=「小泉氏・兵頭氏と検証 “兵器不足”ウクライナは守り切れるか…米露大統領選の影響は?」(FNN・BSフジLIVE プライムニュース)>
(24/02/1)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@NucBox3(Sailormoon33)】 2024/02/22 (Thu) 21:48

副題=ロシア最高裁、反戦派ナデジディン氏の出馬認めず 選管決定を支持(ロイター、2月22日)

 こんばんは。


 露大統領選挙でプーチンの圧勝は間違いないと言われてるが、そうであっても対立候補の出馬を阻止する。


> [21日 ロイター] - ロシア連邦最高裁判所は21日、来月の大統領選の候補に反戦派のボリス・ナデジディン氏を認めないとする選挙管理当局の決定を支持した。これにより、現職のプーチン大統領に対抗する有力候補がいなくなった。
> 選管当局は先に、ウクライナ侵攻に反対するナデジディン氏の陣営が提出した大統領選出馬に必要な署名に、すでに死亡した人の署名が含まれているなど不備があったと指摘。立候補資格は与えられないと発表した。
> ナデジディン氏は「最高裁は選管の決定に異議を唱える私の要求に応じることを拒否した」とテレグラムに投稿。5日以内に判決に不服を申し立てるとした。
> ただこれに先立ち、大統領選でプーチン大統領と対決する可能性は「完全にゼロになった」と認めた。
> ナデジディン氏は、ウクライナ侵攻をプーチン大統領の致命的な過ちと批判。唯一残っていた反戦派候補だった。
> 長年にわたり権力を握るプーチン氏は大統領選で残る3候補と争うが、圧勝が予想されている。

<参考=「ロシア最高裁、反戦派ナデジディン氏の出馬認めず 選管決定を支持」(ロイター、2月22日)>


<参考=NO.465 続82<ロシアのウクライナ侵攻>トランプと共和党下院/政争の具/下衆の極み
(24/02/23)