みんながパソコン大王
話題<NO.209>
みんながパソコン大王 |
総 合 | 目 録 | 趣意書 |
表題一覧表 |
NO | 表題 | 起稿 | 起稿日 |
話題NO.210 | |||
1570 | <大病院>紹介状なしなら初診7000円<診療報酬改定> | シバケン | 22/02/09 |
1569 | <今更ですが>韓国大統領選挙は誹謗中傷合戦で明け暮れる | 通りすがり でもないMr.X |
22/02/09 |
1568 | <故石原慎太郎>「屈辱だけは我慢できない」/大功績のタブー破りに触れないメディア> | シバケン | 22/02/06 |
1567 | <山梨県知事>「蔓延防止等重点措置」申請せず、独自方式で<!> | シバケン | 22/01/25 |
1566 | <使い捨てプラ>4月から削減義務 コンビニやクリーニング店 政府(時事通信) | シバケン | 22/01/22 |
1565 | <今更ですが>文大統領からの各国大使へのギフトに竹島が! | 通りすがり でもないMr.X |
22/01/22 |
話題NO.208 |
1565 <今更ですが>文大統領からの各国大使へのギフトに竹島が!<起稿 通りすがりでもないMr.X>(22/01/22)
【通りすがりでもないMr.X】 2022/01/22 (Sat) 17:02
日本に対する嫌がらせには知恵が出る。
>韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領から各国の大使らに贈られた旧正月のギフトに、韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)が描かれていたとして、在韓日本大使館が21日、受け取りを拒否し、韓国政府に強く抗議したことが分かった。大使館関係者が明らかにした。
>ギフトは旧正月の慣例として大統領夫妻から毎年、国の功労者や韓国に駐在する各国大使、メディア関係者らに贈られるもので、日本の相星孝一大使宛てにも送付された。大使館側はパッケージに描かれた島がデザインなどから竹島だと判断。「日本固有の領土」だという日本の立場と相いれないとしてギフトを返却し、韓国側に抗議した。
>ギフトには伝統酒や栗などが収められ、「任期最後の年に一日一日を惜しむ気持ちで国政を全うしたい」と記した文氏の手紙も添えられていた。
<参考=「文大統領からのギフトに「竹島」 日本大使館が抗議し返却」(産経新聞)>
【通りすがりでもないMr.X】 2022/01/22 (Sat) 17:21
韓国の文在寅大統領から各国大使らに贈られた旧正月ギフト。パッケージに竹島とみられる島が描かれている。
NO.1566 <使い捨てプラ>4月から削減義務 コンビニやクリーニング店 政府(時事通信)<起稿 シバケン>(22/01/22)
【シバケン】 2022/01/22 (Sat) 22:24
諸般、使い捨ての方が、コロナ対策にはなるですが。
申せば、何故に、この時期<?>にと。
<表>
4月から削減対策が義務化されるプラスチック製品
>政府は14日、プラスチックごみを減らし資源循環を促す新法を4月1日に施行することなどを定めた政令を閣議決定した。
>コンビニや飲食店、ホテル、クリーニング店などに対し、使い捨てプラ製品の使用削減を義務化。スプーンや歯ブラシ、ハンガーといった12のプラ製品について、有料化や代替素材への切り替え、受け取りを辞退した客へのポイント付与などを求める。
>削減を義務付けるのは、使い捨てプラ製品を年間5トン以上扱う事業者。フォーク▽スプーン▽ナイフ▽マドラー▽ストロー▽ヘアブラシ▽くし▽かみそり▽シャワー用キャップ▽歯ブラシ▽ハンガー▽衣類用カバー―の12製品に関し削減目標を定め、必要な対策を取るよう促す。対策が不十分な場合は、国が是正するよう命令や指導を行い、従わなければ罰金を科す。
>新法は「プラスチック資源循環促進法」で、2021年の通常国会で成立した。市区町村に対し、文房具などのプラ製品を、食品トレーや菓子袋といったプラ容器と一括で収集、リサイクルする努力義務を課す。
<参考=「使い捨てプラ、4月から削減義務 コンビニやクリーニング店 政府」(時事通信)>
(22/01/14)
<消滅・23/01/19>
NO.1567 <山梨県知事>「蔓延防止等重点措置」申請せず、独自方式で<!><起稿 シバケン>(22/01/25)
【シバケン】 2022/01/25 (Tue) 18:13
<参考=NO.1564 続<COVID-19/オミクロン株>又もやの、蔓延防止等重点措置の要請<!>>
山梨では、
独自と、するのか、データーと、現場の声が反映されてるかと。
そもそもが、政府も、分科会も、都道府県からの、又、独自で収集なりの、どんなデーターに基づいて、決定してるのか<?>
<表>
臨時特別協力要請の主な内容
>新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「まん延防止等重点措置」が多くの県で適用される見通しとなる中、山梨県は適用を政府に要請しない姿勢を維持している。重点措置は飲食店への営業時間の短縮要請が柱だが、飲食店以外でも感染が広がっているためだ。県はさらなる感染者増にも対応できる医療体制づくりに力を注ぐ考えだ。
>家庭での感染目立つ
>「全国一律の手法に拘泥せず、医療資源を感染状況や症状に合わせて有効活用していく」。23日の臨時記者会見で、長崎知事は重点措置を政府に求めない考えを改めて表明した。
>第6波で主流の変異株「オミクロン株」は今年に入って一気に広がった。県によると、県内では今月1~23日に9件のクラスター(感染集団)が発生。内訳はカラオケ施設、飲食店、事業所、こども園、幼稚園、大学、小学校など様々だ。担当者は「感染力が強く、飲食店だけで広がっているわけではない。家庭で感染するケースが多い」と話す。
>重点措置が適用されると、感染対策済みの飲食店は午後9時までの時短要請が基本となり、要請に応じた店には協力金が支払われる。知事は「税金を使った支援も短期であれば効果を持つが、中長期にわたると維持できない。経済をしっかり回すことが重要だ」と語る。
>自宅療養者に支援金
>一方、県が重視するのが病床と宿泊療養施設の確保だ。現在6か所ある宿泊療養施設を2か所増やすほか、医師による健康観察を行いながら自宅で療養する「ホームケア」を20日から始めた。
>無症状・軽症で基礎疾患のない人のうち、「40歳未満」と「40歳以上60歳未満でワクチン2回接種済み」が対象。利用者には3万円、宿泊療養施設から自宅療養に移った人に1万5000円を支給する。
>新規感染者の56%の利用を見込み、県は「1日あたり300人の感染者が出ても病床と宿泊療養施設はあふれない」と推計する。
>「差別の意図なし」
>23日には、昨夏以来となる「臨時特別協力要請」を発出した。この中でワクチン未接種者に不要不急の外出・移動の自粛を求めたことに対し、「差別につながるのでは」との苦情が県に寄せられた。
>コロナ対応にあたる県の幹部は、「まずは自らを感染から守ってほしいとの思いによるもので、差別の意図はない」と話した。
<参考=「「まん延防止」政府に要請しない県…知事「経済しっかり回すのが重要」」(読売新聞)>
NO.1568 <故石原慎太郎>「屈辱だけは我慢できない」/大功績のタブー破りに触れないメディア><起稿 シバケン>(22/02/06)
【シバケン】 2022/02/06 (Sun) 17:29
没2022年2月1日(89歳)
<写真1>
石原氏は、東京五輪招致活動にも尽力した
<写真2>
小池都知事
<写真3>
豊洲市場
>【有本香の以読制毒】
>「石原慎太郎氏逝去」の一報から、2日過ぎた。
>いまから5年前、石原さんに初めてお目にかかって以来、私は多くの得難い経験をさせていただいた。この場をお借りして、偉大な政治家、文士であった石原慎太郎さんに衷心からの感謝を申し上げ、ご家族の皆さまへのお悔やみを申し上げたい。
>一つ私的なことを明かすと、石原さんは幾度か夜中に電話をくださった。大概、重要な用件はなく、政局や文学、世界史などの雑談をさせていただいた。親子ほど歳の違う私を「あなた」と呼んで(=不思議と『きみ』とは呼ばれなかった)、「博識だなあ」「ちょっと相談したいんだけど」と立ててもくださった。
>石原さんを「女性差別主義者」などと罵(ののし)る人々がいるが、私にはまったくピンとこない。
>ところで、石原氏の功績を振り返るメディア報道を見ていて、妙なことに気づいた。多くのメディアが「東京五輪招致」には触れるが、その財源の始点となった「都の万年赤字財政健全化」の大功績には触れず、「朝鮮総連施設への固定資産税課税」というタブー破りにも触れないのだ。これは、どういうわけだろう。
>そして、もう一つ、メディアが触れないことがある。
>私が石原さんに初めて会ったのは、2017年2月。仲介してくださったのは、石原さんと付き合いの長い、幻冬舎社長の見城徹氏だった。面会の理由は、前年夏からの「小池劇場」にあった。
>16年夏、東京都知事に初当選した小池百合子氏は、唐突に、3カ月後に迫っていた「築地市場の豊洲への移転」を延期すると宣言。その後、「3代前の元職、石原慎太郎氏の豊洲移転決定に重大な疑義あり」と烈しく責め立てていた。
>当時のメディアは「小池応援」一色だった。「小池アゲ、石原サゲ」のために、科学的にも法的にも安全そのものだった豊洲新市場をも、根拠なきネガキャンにさらした。やれ、「地下水の汚染」がどうの、「柱が曲がっている」「土地購入の利権が…」と、連日ガセネタで、元都知事の石原さんを大罪人であるかのように糾弾し続けた。
>その結果、脳梗塞の後遺症に苦しんでいた石原さんは、「罪状」すらはっきりしないまま、17年3月、都議会の百条委員会(=地方議会の裁判と呼ばれる)にまで引っ張り出されることとなる。
>私は騒ぎの当初から、「小池氏の移転延期の決定の方が誤りであり暴挙、石原さんの移転の裁可は英断だった」と主張し続けた。しかし、当時出ていたテレビのワイドショーで石原擁護をしたのは、ほぼ私一人。常に完全アウェーだった。そんなある日、石原さんと面会が実現したのである。
>当時、この経緯の一切を、私は拙著『「小池劇場」が日本を滅ぼす』(幻冬舎)にまとめたが、不思議といま、石原氏を振り返る番組などで、数カ月間に及んだあの「バカ騒ぎ」に触れる局はない。あれから5年がたち、豊洲移転延期の判断ミスも、「東京五輪の会場見直し」の混乱の責任も問われず、小池氏は楽々再選を果たした。その彼女が、カメラの前で神妙な調子でこう述べていた。
>「(石原氏の)多くの都政における功労に対して敬意を表し、また謹んでお悔やみを申し上げたい」
>2日には、安倍晋三元首相ら政界の重鎮が石原邸を弔問する様子が報じられるなか、小池氏の姿もあった。元職逝去にあたり、現職が悔やみの言葉を述べ弔問するのは当たり前のことだが、私は正直、違和感を覚える。あのすさまじく執拗(しつよう)な個人攻撃が、まるでなかったかのように振る舞う小池氏とメディアはいま、一体何を思うのか。
>くしくも、石原さんが旅立った日、国会では、中国における人権問題に関する「決議」が衆院で可決された。もともと、「対中非難決議」と略称されていたものだが、文中に「中国」という国名も「非難」の単語もなくなった文書を、もはやどう呼ぶべきかも分からない。
>「私は屈辱というのだけは我慢できないんだよね」
>5年前の初対面の日、絞り出すようにこう言った石原さんの表情が脳裏に蘇る。闘う政治家、石原慎太郎がこの世を去り、日本の政治中枢に残ったのが「骨抜き文書」1枚。国会がダメなら、在野の私たちが闘いを継いでいかねばなるまい。
>有本香ジャーナリスト
>著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。
<参考=「「屈辱だけは我慢できない」石原慎太郎さんが遺した言葉 大功績のタブー破りに触れないメディア 豊洲移転巡り糾弾した小池都知事、何を思う」(zakzak・夕刊フジ)>
(22/02/04)
【シバケン】 2022/02/06 (Sun) 19:48
<副題=墓石には「青嵐報国」>
>1日に死去した元東京都知事で芥川賞作家、石原慎太郎さん(享年89)の密葬が5日、東京都内の自宅で営まれた。遠縁にあたる小泉純一郎元首相(80)や親族ら約20人が参列した。
>出棺の際、位牌を抱いた長男で喪主の石原伸晃元衆院議員(64)は「生前、父石原慎太郎に賜りましたご厚情に心を込めまして感謝申し上げます」と短くあいさつ。笑顔の遺影を持った次男でタレントの石原良純(60)は、うつむき加減に体を震わせた。
>密葬前には岸田文雄首相(64)が自宅を弔問。報道陣に「お亡くなりになった今、改めてその存在の大きさを痛感している」と話した。
>戒名は「海陽院文政慎栄居士(かいよういんぶんせいしんえいこじ)」。文学の「文」や政治の「政」など故人を象徴する字が並んだ。棺には故人が気に入っていたという自著「私の海の地図」などが納められた。
>関係者によると石原さんは生前、自身の墓石に「青嵐報国」との文字を刻むよう指示していた。自民党衆院議員時に所属した保守派グループ「青嵐会」にちなんでいるといい、関係者は「青嵐会で活躍した頃の思いがあるのでは。『忘れるなよ』ときつく言われました」と明かした。石原家の先祖代々の墓は神奈川県逗子市の海宝院にある。
<参考=「石原慎太郎さん密葬、墓石には「青嵐報国」と」(Yahoo!ニュース・サンスポ)>
<消滅・22/02/24>
【シバケン】 2022/02/08 (Tue) 14:099
<副題=追悼・石原慎太郎「政治家ですか? 小説家ですか?」と問うと「小説家に決まってるだろっ」と気色ばんだ(書評家・豊崎由美)>
<絵1>
『石原慎太郎を読んでみた ノーカット版』栗原裕一郎、豊崎由美/中公文庫
<絵2>
『文学賞メッタ斬り! ファイナル』大森望、豊崎由美/パルコ
<絵3>
『待ち伏せ』(『石原慎太郎 開高健集(現代日本の文学48)』学習研究社 所収)
<絵4>
『嫌悪の狙撃者』(『石原愼太郎の文学 第五巻』文藝春秋 所収)
<絵5>
『院内』(『戦後短篇小説再発見(17)組織と個人』講談社 所収)
<絵6>
『太陽の季節』石原慎太郎/新潮社
>政治家ではなく、小説家としての石原慎太郎を評価する。石原慎太郎の代表作をほぼ全部読んで、栗原裕一郎との共著『石原慎太郎を読んでみた』を上梓した豊崎由美が、膨大な作品群からベスト3作品を『待ち伏せ』『嫌悪の狙撃者』『院内』として紹介し、その功績を検証します。
>いくつもの傑作に出会うことができた
>2022年2月1日、石原慎太郎が亡くなりました。享年89歳。
>メディアでは追悼の意味が強いからか、慎太郎がなした功罪の「功」を中心にした報道ばかりが目につきますが、SNSではかなり事情を異にしていました。もともと毀誉褒貶はなはだしい人物ではあったのですが、ツイッターにおけるわたしのタイムライン上には容赦ないまでに「毀」と「貶」が並んでいたんです。
>わたし自身、大森望さんと続けてきた『文学賞メッタ斬り!』シリーズでは、長らく選考委員を務めた氏の選評での悪文を「てにをはヌーヴォーロマン」と揶揄し、その狭量な小説観をバカにし、東京都知事時代には傍若無人な差別発言や社会的弱者に寄り添わない政治家としての姿勢を激しく糾弾してきたものです。が、しかし、石原慎太郎は小説家でもあったんです。
>2013年9月、栗原裕一郎さんとの共著『石原慎太郎を読んでみた』を原書房から刊行しました(現在は入門篇が中公文庫で、完全収録版がKindleで読むことができます)。これは、2012年までに刊行された慎太郎の代表作をほぼ全部読んで、いいものはいい、ダメなものはダメと、忖度なく2人で評価していった対談集です。栗原さんからこの企画を持ちかけられた時、正直、とてもイヤでした。石原慎太郎を蛇蝎のごとく嫌っていたわたしは、氏の小説を全部読んだりしたら脳みそが腐ると思ったからです。ところが──。栗原さんの熱意に押されて読み始めたところ、いくつもの傑作に出会うことができたんです。
>この対談本の刊行後、「トヨザキさんの本だから応援したいけど、石原慎太郎関連の本が家の中にあるのがどうしてもイヤだから買いません、読みません」という声を多々いただきました。気持ちはわかります。慎太郎作品をたくさん読む前のわたしも同じことを思ったでしょう。でもね、いいものはいいんです。その人物がいかに気に食わなくても、作品の評価は別。「いいもの」には「いい!」と声をあげるのが、書評家の仕事なのです。
>というわけで、政治家・石原慎太郎の生前の功罪については政治評論家や週刊誌が今後もいやってほど振り返るんでしょうから、わたしは小説家・石原慎太郎の個人的ベスト3作品を紹介しようと思います。で、興味を持ってくださった方がいらしたら、是非、巻末に氏を招いての鼎談も収録されている『石原慎太郎を読んでみた』(原書房版には鼎談は収録されていません)をご一読ください。そこには「ダメなものはダメ!」作品への厳しい批評もちゃんと入っていますので。
>1.初期短篇から『待ち伏せ』
慎太郎は1966年の11月から『週刊読売』の取材でベトナム戦争に従軍したんですが、『待ち伏せ』はその時の体験をもとに書かれた作品です。(『季刊藝術』1967年4月号初出)
>“待ち伏せ”をしてベトコンを討伐するというアメリカ軍の作戦に従軍記者として加わった主人公が、掘った穴の中でカメラマンと2人息を殺して敵が現れるのを待つ。夕暮れから夜明けまで一晩中、ただただじっとうつ伏せになっていなければならないという状況を描いています。
>〈空に星はなかった。仰いだ頭上も、胸元も、脇も、眼の前、鼻の先も、闇だった〉という真闇の中、たまらず自分の横にいるカメラマンに手を伸ばす。ようやく指先が相手に触れると、カメラマンのほうも不安だったのかその指をぎゅっと握り返してくるんです。
〈彼の手が俺の手を捉え直す。それをどう握っていいのかわからぬように、二人の手は互いに躊躇しながらさぐり合い、相手を握りしめる。〉
「BLかよっ!」とツッコミたくなる描写はまだ続きます。手を離した後、今度は互いの背中に指で文字を書きあって、「コワイ」とか「ナガイヨル」とか会話をする場面もいとかわゆしなのです。
>でも、それだけの小説じゃありません。漆黒の闇の中、いつ敵が現れるかわからない恐怖に怯え、カメラマンと触れ合うこの行為を〈俺がやってきた別の世界は、ようやく少しゆるんで大きくなった〉と記す文章表現力が見事。その何も起こらないことで生じる持続的な緊張感が、ようやく現れたベトコンをアメリカ兵が撃ちまくるシーンではじけ、身体感覚に直接訴えかけてくる動的な描写に一転する場面はヘミングウェイばりです。
>〈次の瞬間、フィルムのコマが飛んだように、老人の姿は突然視界から跳ね飛んで消えた。
なぜかその時、俺は何かを叫びながら、声を立てて笑っていた。笑いながら、俺は胸もとの土をすくって前に向って投げつけた。
応えるように誰かが笑い出すのを俺は聞いた。隣りの黒人のウィンストンだった。軽機関銃の引き金を引きつづけながら、地鳴りして響く銃声の中で、彼も何か叫びながら大声で笑っていた。〉
>誰がなんと言おうが、この一篇が書けた35歳の石原慎太郎を、わたしは好ましい小説家と思う次第です。
>2.もっとも人気と評価が高い『嫌悪の狙撃者』
>1965年7月に起きた「少年ライフル魔事件」をベースにした作品。当時18歳だった少年が、ライフルで警官を撃ち殺して拳銃と制服を奪い、警察官を装って民間人に運転させて逃走、さらに3台の車を乗り継いで逃亡を続け、最終的に渋谷の銃砲店に立てこもり警官や野次馬に乱射したという事件です。それをトルーマン・カポーティが1966年に刊行した『冷血』のようなノンフィクション・ノベルとして描いたのがこの『嫌悪の狙撃者』。
>ストーリーは時系列に沿って進んでいくわけではなく、ある時間帯の出来事を抽出して描き、それらを各章にばらして配置するというこみ入った構成になっています。大きくみると、事件当日の経緯をリアルタイムの視点で描写している章、事件の背景となる犯人の生い立ちを語る章、精神鑑定書などの裁判資料や証言を引いて事件を客観的に見せる章、慎太郎自身が事件について語る章に分かれています。
>犯人が野次馬に発砲したシーンを〈私〉はこんな風に述懐しています。
>〈射たれて運ばれていった男は、全く愚かで滑稽で、醜かった。周りの誰も、男の連れさえも、男を射った犯人を咎めてはいなかった。私たちがその時憎んでいたのは、むしろ、犯人に射たれたあの酔っぱらいだった。酔った男は、尻を射ぬかれ路上に這いつくばるにふさわしく、おぞましくうとましいものでしかなかった。そして犯人は、遠くからそれを見事に射ち倒した。
>私は一瞬、犯人に重なった自分を感じていた。いやそうではない。私の内に在る犯人を、というべきだったかも知れない。
あの小さな店の中にたてこもった犯人が、今、銃弾を託してぶちまけ、溢れさせている彼の憎しみなり嫌悪に、もの蔭に立ちすくみながら私はいわれもなく共鳴し共感していた。醜悪な犠牲者を銃弾で屠るという彼の行為を、私は私自身の内に感じることが出来た。
それは今眼にしている出来事への興奮、というより一種生理的な共感だった。この異常な天候の下で(トヨザキ註・ものすごく暑い日だったようです)、私はようやくそれにふさわしい人間の行為を、啓示のように教えられた気分だった。〉
>このライフル少年に覚える深遠な共感を、社会的弱者にも覚えることができていたならこの人は……と思わずにはいられない名文ですが、『嫌悪の狙撃者』はミステリーやサスペンス、ノンフィクション、純文学の妙味を備えている石原慎太郎の代表作中の代表作。自信を持っておすすめできる逸品です。
>3.ロブ=グリエばりの謎小説『院内』
慎太郎の分身とおぼしき国会議員の〈私〉が、議場の扉を開けて入ってきたメッセンジャーガールに強烈な印象を抱いて妄想に駆られ、その少女の後を追い国会議事堂の中をさまようという、シュルレアリスティックでもありヌーヴォーロマン的でもある短篇小説になっています。
>議場で問題になっているのは公害問題。そのことで小説世界には終末感がただよい、実際〈私〉が世界の終焉を夢想する場面が挿入されたりもしています。
>〈しかし外界では金属の切片が降っている。透明な雪のように超微塵な金属の粉が降りしきっている。一瞬一瞬超微塵にしかし確かな堆積で、ささくれ爛れ変質していく数億枚の粘膜、数兆億の細胞、ひずみ押しやられ変質していく人間たちの行為と思考。世界はその正常さそのものを変貌させようとしている。〉
>その終末のイメージは〈私たちが今まで閉じこもっていたこのカプセルもまた消滅し、私たちはこの宇宙のどこかに在るという星の墓場に吸い込まれ損なった存在として、非存在に存在するのではないか。一足ちがいで、終局にすら居合わすことができずに〉という諦念に結びついていくのです。
>そんな夢想に耽り、議員らの机上の空論のやりとりに飽いていた〈私〉が、突然現れたメッセンジャーの少女に誘われるように議場を後にして以降、国会議事堂のホールの様子や装飾、階段や廊下など、建物内部の詳細な描写と、それによって喚起されるイメージが延々と描かれていくことになります。
>〈人気のない回廊の手すりに沿って、メビウスの輪をたどるようにどれほど歩いたことだろう。巡る度、陥没の中の陥没、隔絶の中の更に隔絶だけが深まっていった。私は最早、どこに向かっても近づいていず、ただ何ものからも遠ざかりつつあった。〉
>このあたりはロブ=グリエ脚本のアラン・レネ監督作品『去年マリエンバードで』を彷彿する、と言ったら褒めすぎになるでしょうか。
>石原慎太郎作品には、身体感覚をもとにしたシンプルな短文の叩き込みからなる文章表現には見るべきものがあっても、比喩や修飾や象徴を多用すると陳腐に陥りがちという傾向があると思うのですが、ことこの作品に関してはその例にあらず。『太陽の季節』くらいしか知らない人は「石原慎太郎ってこんな小説も書けるんだ」と感嘆まちがいなしの傑作なのです。
>が、残念というか不愉快な点もあります。氏の社会的弱者に共感を寄せられない冷酷な面を露わにしてしまっているのが、〈私〉が出演したテレビ番組で〈昨今さまざまな情報媒体で膾炙した水俣病の胎生児〉が、手押車に乗せられて登場したことを想起した場面です。
>〈ある人は、神の微笑と呼んだこの有名な奇形児の歪んだ笑いを、入れ違いに私は間近で覗いて見た。だがそれを笑顔と呼ぶには、彼女の眼には視線が全くありはしなかった。
あのキャンペインは正しかろう。狂って歪んだ人間を乗せ、猫を乗せ、この街中に手押車が氾濫し、さらに、押し手の無い車が溢れるのかもしれない〉
>1974年とはいえ、小説家によるフィクションだとはいえ、政治家でもある人物のこんな文章が文芸誌に掲載されたとは……。この後、1976年に石原慎太郎は胎児性水俣病患者の方に土下座をするという事態を引き起こしますが、その伏線ともいうべき悪しき表現といえましょう。
>にもかかわらず、「石原慎太郎作品の中でもっとも凄いと思う小説は何か」と問われたら、わたしは迷うことなくこの『院内』を挙げる者なのです。
>「小説家だよ。小説家に決まってるだろっ」
>ここ十数年に発表された作品には見るべきものはありません。むしろ、書けば書いただけ、作家としての価値を下げるようなものがほとんどです。でも、慎太郎は書き続けた。『石原慎太郎を読んでみた』の刊行後、氏に呼ばれて栗原さんと中森明夫さんと3人で出向いた先で、わたしはこんな質問を投げかけました。
>「石原さんは政治家ですか? 小説家ですか?」
>すると、それまでは好々爺然と機嫌良く歓談に応じていた氏が初めて、「小説家だよ。小説家に決まってるだろっ」と気色ばんだのです。
>報道によると、脳卒中で利き手が動かせなくなればワープロを学び、膵臓癌で寝たきりになっても日に1、2時間はキーを叩いて執筆していたそうです。石原慎太郎は小説家・石原慎太郎として死にたかったのでしょう。
>心からご冥福をお祈り申し上げます。
>豊崎由美
(とよざき・ゆみ) ライター、書評家。『週刊新潮』『中日(東京)新聞』『婦人公論』などで書評を多数掲載。主な著書に『勝てる読書』(河出書房新社)、『ニッポンの書評』(光文社新書)、『ガタスタ屋の矜持
場外乱闘篇』(本の雑誌社)、『文学賞メッタ斬り!』シリーズ&『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』(大森望との共著、河出書房新社)、『石原慎太郎を読んでみた
入門版』(栗原裕一郎との共著、中公文庫)、『まるでダメ男じゃん!「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選』(筑摩書房)などがある。
>文=豊崎由美
<参考=「追悼・石原慎太郎「政治家ですか? 小説家ですか?」と問うと「小説家に決まってるだろっ」と気色ばんだ(書評家・豊崎由美)」(OJWeb)>
<消滅・23/04/25>
【シバケン】 2022/02/10 (Thu) 15:54
<副題=橋下徹と、石原慎太郎>
<写真>
東京都知事選挙告示で候補者の出陣式に駆けつけた日本維新の会の石原慎太郎代表(左、当時)と橋下徹代表代行(当時)=2012年11月、東京都新宿区・新宿駅前(松本健吾撮影)
>「東京って華やかに見えるだろ? でもその土台の精神的脆弱(ぜいじゃく)性はステージ3レベルだな。自立性のない国民が作る国家は遂(つい)には亡ぶ。東京と大阪が力を合わせて大手術をやろうじゃないか」
>東京都知事室の裏手から抜け出た小さなバルコニーで、石原さんは大東京のエネルギーがむき出しになった煌(きら)びやかな夜景の向こうに、同世代の者と比べるとかなり大きく肉厚な力強い右掌(みぎて)を振りかざしながら語り掛けてくれた。
>「酒と政治は体温で感じ」
>僕は「若い世代は石原さんが思っているほどヤワじゃないと思いますよ」と少し反抗的に答えた。石原慎太郎。大学在学中に芥川賞を受賞して一世を風靡(ふうび)し、国会議員や大臣、そして東京都知事を務めその功績は多くの者が認めるところだ。弟は石原裕次郎さん。御本人から聞いたところによれば、歌は裕次郎さんよりもはるかに上手(うま)いらしい。僕の両親も石原さんの大ファン。よほど若い世代でなければ石原慎太郎の名前を知らない日本人はいない。
>そんな大実績を引っ提げながらも約40歳年下の僕の意見にいつも最大限耳を傾けてくれた。「政治家は武将。抱えている武士の数で上下が決まる。年齢は関係ない」と言って、政治的な公の場では起立して僕を迎えてくださった。食事の場では上座の押し付け合いでいつも余分な時間がかかった。ある座敷では下座を占めた石原さんが、ロックグラスになみなみと注がれた焼酎に浮かぶ氷を人さし指でかき回しながら「酒と政治は体温で感じないとダメだ」と笑いながら教えてくれた。
>それでも石原さんは日本きっての頑固者。特に「日本の自立」にはことさら想(おも)いが強い。それは憲法改正、いや改正という日本国憲法の連続性を認めるヤワなものでなく、日本人の手で一から憲法を作り上げる「自主憲法の制定」へのこだわりに集約されていた。
>ここに一切の妥協はなく、もともとは現憲法の破棄を主張していた。この点で僕は何度となく石原さんと激論を交わした。「今の憲法を破棄したら明治憲法が復活するんですよ。それでもいいんですか!」と半ば強引に僕が法律論をぶったところ、石原さんは「それはダメだ」と破棄論はなんとか取り下げてくれた。
>「日本の自立」へ強い思い
>日本の自立の手段としてエネルギーの自立にもこだわっていた。「それがなければ結局戦争にもつながる。資源のない日本では原子力こそが必要不可欠だ」と。僕は東日本大震災における福島の原発事故、そして使用済み核燃料の最終処分地が原子力の灯がともってから約半世紀経た今も決まっていないという政治の怠慢に鑑(かんが)み大型商業原発の推進には反対だった。
>当時の日本維新の会では政府が締結しようとしていた原発輸出協定の賛否をめぐって党内を二分する激しい対立が生じていた。反対の僕と賛成の石原さんの公開討論を踏まえ議員投票を行ったところ結果は反対。国会採決の当日、石原さんから電話があった。
>「橋下君。今国会に向かおうと玄関に降りたらそこで転んでしまってな。今から病院に行くから採決には出られない。申し訳ない。歳(とし)を感じるよ」。国会において原発を否定する意思表示はどうしてもできなかったのだろう。それでいて党の決定を乱すことも避けたい。それを素直に言えず、病院に行くから国会に行けないと。
>僕は自民党と対峙(たいじ)できる野党を作るために、党の規模拡大を狙い他グループとの合流を図ったが、石原さんは自主憲法制定にあくまでもこだわった。最後は「俺はあいつらとは一緒にできない。君が行くなら俺が去る」。「星影のワルツ」を口ずさむ石原さんと名古屋で強い握手を交わして別れた。
>「友よ! ありがとう!」の声
>昨年12月13日、石原さんの体調が少し回復し帰宅されると聞き、自宅にお邪魔した。対面するのは久しぶりだった。デザートを頰張りながら思いつくままに話した。皇室、靖国神社、日の丸・君が代、戦争責任。これらの内容については、とてもじゃないが公にはできない。
>国の行く末、核ミサイル、うちの子供たちの状況。子供たちが映画「アラビアのロレンス」での砂漠横断シーンを倍速で観ているということを話すと、石原さんは大笑いしながら「現代はそういうスピードなんだよな。これは面白い文明論だ。しっかり論じないといけないな」と作家の顔になった。
>玄関まで見送ってくださり、靴を履こうとしたところに背後から「友よ! ありがとう!」と、あの低音で少し和音でありながらも爽やかな石原さんの声がした。振り返ると、チャーミングな笑顔と差し出された右掌。僕も右掌を差し出し握りしめた。
>それは東京都庁の小さなバルコニーで見たあの力強いものではなく、優しく柔らかくまろやかな手触りで少し小さく感じた。石原さん、こちらこそありがとうございました! 人生を走り続け燃焼し尽くしたでしょうから、少しゆっくり休んでください!(はしもと とおる)
<参考=「石原慎太郎さんと語ったこと 弁護士 元大阪府知事・橋下徹」(産経新聞)>
【シバケン】 2022/03/09 (Wed) 19:08
<副題=余命の話>
言うても、石原慎太郎89歳でして。
後、8箇月程、生きたらの話、90歳。数え歳なら、没90歳。
まあ、言うたら、充分かと。
とは、ご当人様が一番に感じてるの事かと。
<写真1>
逗子の自宅の書斎(撮影 鈴木理策)
<写真2>
©文藝春秋
>2月1日、作家で元東京都知事の石原慎太郎氏が89歳で亡くなった。子どもたちに託された最後の作品は、次の一節から始まる
>〈令和三年十月十九日
>コロナ騒ぎに幻惑され反対する家族の反対を押しきり、このところ続いている腹痛の原因をしらべるためにあえてNTT病院に出向いて検査をうけた。相手の医師は、以前リキッドバイオプシーで膵臓の癌を指摘してくれた神田医師その人だった。
>あれは一目にも恐ろしい光景で、私も思わず息を飲んで今さらおいつくまいと覚悟しながら画面一面満天の星のように光り輝く映像を眺めながら、
>「これで先生この後どれほどの命ですかね」
>質したら、
>即座にあっさりと
>「まあ後三ケ月くらいでしょうかね」
>宣告してくれたものだった。
>以来、私の神経は引き裂かれたと言うほかない〉
>重粒子線によって焼き尽くしたはずの膵臓がんは再発していた。作家を襲った衝撃は大きかった。その日以来、「死」との格闘にさいなまれる。
>脳裏によみがえるのは畏友江藤淳のこと。そして、ある夜の夢で作家は、昔熟読したヘミングウェイの『日はまた昇る』の主人公となる。
>「人生の予告だったのだろうか」
>〈あれは何ものかの私へのこれからの人生の予告だったのだろうか、あんな男の役をこの私が演じさせられたのだ。あれはなんとも寝覚の悪い出来事だった〉
>強烈な「我」を抱える作家と「死」の格闘は続く。
>〈「死」の予感とその肌触りは人間の信念や予感までを狂わせかねない。死に対する当人がこしらえた様様な免罪符や安息も許さない。それは死に関するいかなる自己撞着も赦さない〉
>最後に思い浮かんできたのは、意外なことに美空ひばり往年のヒット曲の歌詞――「いつかは沈む太陽だから」。そして「死」との格闘は決着にむかうのだった。
>「文藝春秋」4月号(3月10日発売)では、 石原慎太郎氏の絶筆「死への道程」 にくわえて、最期を看取った四男・延啓氏のインタビュー「父は最期まで『我』を貫いた」、さらに「文藝春秋」初登場となった芥川賞受賞作「太陽の季節」を全文掲載している。
>「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2022年4月号
<参考=「「この後どれほどの命ですかね」石原慎太郎の絶筆に綴られていた“余命宣告の衝撃”」(文春)>
【シバケン】 2022/03/09 (Wed) 22:44
<副題=石原慎太郎氏妻の典子さん死去>
2月1日、石原慎太郎<89歳>
3月8日、石原典子<84歳>
後を追うよな、でして。
<写真>
1999年4月、東京都知事選で初当選した石原慎太郎氏。右は典子夫人、左は長男の伸晃氏=東京・西新宿
>2月1日に89歳で死去した元東京都知事で元衆院議員の作家、石原慎太郎氏の妻、典子(のりこ)さんが今月8日、死去した。84歳。
>昭和13年、広島県生まれ。高校卒業時に慎太郎氏と結婚し、長男は自民党元幹事長の伸晃氏、次男はタレントの良純氏、三男は衆院議員の宏高氏、四男は画家の延啓氏。
<参考=「石原慎太郎氏妻の典子さん死去」(産経新聞)>
【シバケン】 2022/03/10 (Thu) 13:47
<副題=石原慎太郎氏の妻・典子さん、84歳で死去 幼なじみと17歳で結婚 主婦業の傍ら慶大入学も(スポーツ報知)>
<写真>
スポーツ報知のインタビューに笑顔を見せる石原典子さん(2006年2月撮影)
>2月1日に89歳で亡くなった石原慎太郎元東京都知事の妻・典子さんが、8日に死去していたことが9日、分かった。84歳だった。死因などは明らかになっていない。葬儀は近親者のみで来週にも行う予定。喪主は長男・伸晃氏。
>広島県出身の典子さんは1955年、神奈川県に住んでいた時に幼なじみだった慎太郎氏と17歳で結婚。元衆院議員の伸晃氏(64)、タレントの良純(60)、衆院議員の宏高氏(57)、画家の延啓(のぶひろ)氏(55)の4男をもうけた。主婦業の傍ら、72年には慶大に入学。「妻がシルクロードを夢見るとき」、「君よ わが妻よ 父 石田光治少尉の手紙」の著書も刊行した。
>慎太郎氏が75年に初めて都知事選に出馬した際には、典子さんが選挙カーに乗ってあいさつをするなど夫を支えた。また、99年に再挑戦した都知事選で慎太郎氏が当選した後のスポーツ報知のインタビューでは、毎朝体重を量るなど健康に気を使っていた慎太郎氏に、庭で栽培するアロエやレモンなど計4種類のジュースを毎朝作っていることを明かしていた。
>先月4日に行われた慎太郎氏の通夜の前には、車いすに乗って姿を見せ、時折うつむきながらも、気丈に振る舞っていた。
<参考=「石原慎太郎氏の妻・典子さん、84歳で死去 幼なじみと17歳で結婚 主婦業の傍ら慶大入学も」(スポーツ報知)>
【シバケン】 2022/03/10 (Thu) 14:14
<副題=【記者が悼む】石原慎太郎氏の妻・典子さん、4人の息子だけでなくファミリー全体の「母」だった(スポーツ報知)>
>2月1日に89歳で亡くなった石原慎太郎元東京都知事の妻・典子さんが、8日に死去していたことが9日、分かった。84歳。死因などは明らかになっていない。葬儀は近親者のみで来週にも行う予定。喪主は長男・伸晃氏。
>広島県出身の典子さんは1955年、神奈川県に住んでいた時に幼なじみだった慎太郎氏と17歳で結婚。元衆院議員の伸晃氏(64)、タレントの良純(60)、衆院議員の宏高氏(57)、画家の延啓(のぶひろ)氏(55)の4男をもうけた。
>慎太郎氏の都知事選や、宏高氏の衆院選を取材すると、典子さんが応援に来る姿を何度も見た。ただ、人前では決して出しゃばらない。我々、報道陣にも会釈をするだけ。物静かな方なのかな、そんなイメージを勝手に持っていた。
>2006年2月、「親」をテーマにインタビューした。4人の息子について聞くと、イメージはすっかり一変した。エピソードが次々と出てくる。驚いたのは記憶の正確さだった。多くの取材相手は「学生の頃…」「10代の時かな」と曖昧なことが多い。なのに典子さんは、4人すべての思い出を「あれは、宏高が小学3年生だった頃の保護者会ね」と完璧にたどった。原稿には盛り込めなかったが、息子の妻の性格から孫の誕生日まで何人分も把握していた。
>ベストセラー「スパルタ教育」で知られ一見、厳しそうな慎太郎氏は、子どもたちにはとても甘かったという。その分、典子さんは時に優しく、時に厳しく4人を育てあげた。選挙取材中、移動の車内で典子さんが慎太郎氏に身ぶり手ぶりで何かを教えているのも見かけた。4人の息子だけでなく、夫や孫まで、石原ファミリー全体の母のような存在だった。(浦本 将樹)
<参考=「【記者が悼む】石原慎太郎氏の妻・典子さん、4人の息子だけでなくファミリー全体の「母」だった」(スポーツ報知)>
【シバケン】 2022/03/10 (Thu) 23:09
<副題=石原伸晃氏 母・典子さん死去に「大好きだった父の隣に寄り添うべく旅立ったのだと思います(東京スポーツ)>
全くの、その通り。
子孝行でもあるです。
まあねえ。
ご立派<!>
<写真>
石原伸晃氏(東スポWeb)
>元衆院議員・石原伸晃氏(64)が10日、ツイッターを更新。8日に亡くなった母・典子さん(享年84)についてコメントした。
>2月に亡くなった元東京都知事の石原慎太郎氏(享年89)の妻・典子さんは、今月8日に亡くなった。
>伸晃は「母 典子が3月8日に亡くなりました。父 慎太郎が亡くなってから『寂しいわねぇ』と母はとても悲しんでおりました。大好きだった父の隣に寄り添うべく旅立ったのだと思います」とツイート。
>さらに生前の典子さんの健康状態については「病気を患っており病院に向かう救急車の中で静かに息を引き取りました。生前中に賜りましたご厚情に心より感謝いたします。合掌」とつづった。
<参考=「石原伸晃氏 母・典子さん死去に「大好きだった父の隣に寄り添うべく旅立ったのだと思います」」(東京スポーツ)>
【シバケン】 2022/03/11 (Fri) 15:34
<副題=<独自>石原慎太郎さんの遺稿「遠い夢」文芸誌掲載へ 淡い初恋を回想する短編小説(産経新聞)>
>2月に89歳で亡くなった作家で元東京都知事の石原慎太郎さんの遺稿「遠い夢」が文芸誌「新潮」4月号(3月7日発売)に掲載されることが3日、分かった。初恋の女性との思い出を一人称の「私」でつづる完結した短編小説で、芥川賞受賞作「太陽の季節」を想起させる場面もある。
>「新潮」編集部によると、「遠い夢」は400字詰め原稿用紙換算で17枚。遺族の了承を得て掲載を決めた。昨年10月末に担当編集者に届き編集作業を進めていたといい、石原さんが膵臓(すいぞう)がんの病床でも執筆に励んでいたことが分かる。
>物語の語り手「私」は少年だった戦時中、自宅に近い神奈川・葉山に疎開してきた名家の女性に恋心を抱き、淡い交流を重ねる。彼女が東京に引っ越すと音信は絶えるが、大学時代に書いた小説が評判を呼び作家になった「私」は彼女の弟と偶然再会。彼女が政略結婚のような形で官僚の妻になり、がんで死の床にあることを知る。初恋相手の面影と死を回想する一編だ。
>女性の葬儀に一人で赴いた「私」が祭壇に薔薇(ばら)の花をまき散らすくだりは昭和31年、当時最年少の23歳で芥川賞を受けた「太陽の季節」の名場面と似ている。あくまでフィクションだが、語り手の設定に自伝的要素も読み取れ、〈所詮この世のことは何もかもあっと言う間のこと〉という人生観がにじむ記述もある。
>同編集部は「死を前にした最晩年に初恋を描かれたことに驚いた。『太陽の季節』と通底するシーンもあり文学的にも興味深い」としている。
<参考=「<独自>石原慎太郎さんの遺稿「遠い夢」文芸誌掲載へ 淡い初恋を回想する短編小説」(産経新聞)>
NO.1569 <今更ですが>韓国大統領選挙は誹謗中傷合戦で明け暮れる<起稿 通りすがりでもないMr.X>(22/02/09)
【通りすがりでもないMr.X】 2022/02/09 (Wed) 12:54
投票日(3月9日)まで、あと1カ月。
与野党候補の奥様のスキャンダルで混沌。
政策は何?
>泣きっ面に蜂というのは、まさにこのことを言うのだろう。
>投票日まであと1カ月ほどとなった韓国大統領選挙に与党「共に民主党」から立候補予定の李在明(イ・ジェミョン)候補のことである。
>対立候補、尹錫悦(ユン・ソンヨル)候補との激戦が予想されていたなか、年末年始に尹氏自身が所属する野党「国民の党」の代表、李俊錫との意見の不一致が表面化し、1月5日には党選挙対策委員会の解散が宣言された。李候補としては対抗馬の願ってもいない大コケである。その時は、さすがに李候補は支持率を伸ばすのではないかと思った。ところが蓋を開けてみると30%台後半から一向に伸びる気配がないのだ。
>このような状況になっているのは、この2人の有力候補の周辺でさまざま疑惑が取り沙汰されているからである。それがどのようなものかは、これまでもいろいろな報道がなされているので、ここでは割愛する。
>両候補の妻に疑惑が持ち上がる
>今年に入ってすぐ、李候補が世論調査で軒並み尹候補よりも優勢になった。“妻の疑惑”がなかったこともその要因の1つだ。
>尹候補の妻には学歴詐称疑惑が早いうちから報じられていた。この疑惑をめぐっては12月末に、尹候補と妻がともに国民に対して謝罪した。それが冒頭で触れた選対委員会解散の要因の1つになった。
>それでも続く両候補のどんぐりの背比べの状況のなか、1月24日に李候補は涙ながらに支持を訴えた。その後、その映像は現地メディアによって繰り返し使われ放映されている。
>ところが1月26日、今度は李候補の妻に疑惑が持ち上がったのだ。李候補が京畿道知事時代に妻が役所の職員に私用を依頼。さらに、サンドイッチや果物などを道庁行事の名目で大量に購入していたという。仮に本当だとしても何ともスケールの小さい話だが、2月3日に李候補が国民に対して謝罪をする事態にまで発展した。
>これにより李候補の妻の好感度は急落し、現在では尹候補の妻とどんぐりの背比べをしている状況だ。投票日まであと1カ月になったが、果たして李候補はこの逆風をはね返せるのだろうか。
>イカゲームのパロディー動画で文政権を批判
>そもそも、李候補の苦戦の要因としては、若者からの支持を得られないことが挙げられている。その原因は、現政権である文在寅(ムン・ジェイン)政権の政策にたどることができる。
>文在寅大統領は社会的弱者の保護と救済を政策の根幹に位置付けてきた。男女平等を訴え、最低賃金も引き上げた。ところがその結果、企業は新たな採用を渋るようになった。20代~30代前半の若者たちには、それでなくても厳しかった就職事情がさらに厳しくなってしまったのだ。これにより政府、与党は若者からの信頼を失っていく。
>特に文政権に厳しい目を向けるのは若い男性だ。2021年の先進国首脳会議に招待された文大統領は、アメリカのバイデン大統領との記者会見の席で「記者のなかに女性はいらっしゃらないのでしょうか」と発言した。この発言に象徴されるように、文政権は女性の就職機会を増やす政策をとった。だが雇用全体が増えていれば問題はなかったものの、雇用の創出に失敗し、男性の雇用が減ってしまった。
>文大統領は歴代の大統領のなかで、政権末期の支持率が歴代最高を誇っている。しかし、李候補への追い風にはなっていない。その理由は簡単で、文大統領の支持率は現在40%ほどであるが、非支持率が50%を超えているからだ。
>韓国は競争社会で、以前から勝者と敗者に分かれていたが、この傾向は文政権の政策運営によってさらに顕著になったという声がある。Netflix(ネットフリックス)のドラマ「イカゲーム」が韓国社会の現状を映し出しているという指摘もそうで、2月4日の候補者討論会では国民の党の安哲秀(アン・チョルス)候補も韓国の競争社会をイカゲームになぞらえていた。
>また、昨年には「文在寅ゲーム」と題したネット動画が人気を博した。文政権の政策によって生み出される敗者の命が奪われるという、イカゲームのパロディー動画である。イカゲームの映像を使った痛烈な政権批判となっていた。
>つまり、文政権は支持率が高い一方で、辛辣な批判も浴びている。それが李候補の支持率の伸び悩みと、尹候補との激烈な争いにつながっている。
>「まったく期待をしていない」と言う若者
>そこで鍵を握るのが無党派層の多い30歳未満の有権者である。この年代では今のところ尹候補が優勢であるが、状況に応じて支持候補を変える可能性が高いからだ。
>また、与党王国である韓国南西部の全羅道でも地盤沈下が起きている。この地域は民主化運動の中心地だったが、その民主化を支えてきたのが現与党である。そのため、この地域で選挙があれば、現与党系の議員がほぼ間違いなく勝利してきた。ところが大統領選を前にした世論調査では、全羅道での20代以下の有権者は過半数が政権交代を希望しているのだ。
>そうした状況のなかで李夫人の「公職私有化」疑惑が発覚した。若い有権者が李候補から顔を背けるには十分すぎる材料である。
>就職を控えた若者たちは、企業の求めるスキル、職務執行力を得るために、アルバイトで稼いだ給料を予備校の授業料に充てている。そんな彼らにインタビューしてみると、今度の選挙に対して「まったく期待をしていない」と冷めきった声が返ってくる。
>李候補といえば、対日強硬姿勢が日本で注目されてきた。しかも大統領になった場合の首脳会談の順番について、「状況によって決める」と発言した。これまでの通例だと首脳会談は最初にアメリカを相手に行うが、必ずしもそうする必要はないというのだ。つまり最初に中国や北朝鮮を選ぶ可能性もあり得るということだ。東アジアの安全保障を揺るがしかねない由々しき問題であると思う。
>この強気の外交姿勢も含め、韓国の有権者はどうとらえるのだろうか。
>ちなみに、2月4日に行われた候補者討論会は、「決定的な勝者はいなかった」と評されている。その後に行われた世論調査では、尹候補がほんのわずかではあるが李候補よりも優勢になった。韓国大統領選挙の混迷は、まだまだ続くらしい。
<参考=「有力候補に落とし穴、韓国大統領選が「妻のやらかし」で大混迷 対日強硬派の李在明候補は妻の疑惑を跳ね返せるか」(JB)>
【通りすがりでもないMr.X】 2022/02/09 (Wed) 17:22
大統領選である陣営幹部より産経新聞に悪く書いてください?
>記者生活14年、取材先から都合の良い記事を書くよう求められたことは何度もある。しかし今回、初めての経験をした。「ウチを悪く書いてください」。韓国大統領選のある陣営幹部から、そう言われた。
>理由を尋ねると、「産経がわれわれの対日強硬姿勢を報じれば、日本の右翼勢力の間で反感が広がる。結果として韓国国内で『日本と戦う候補』という印象付けができ、支持率が上向く」のだそうだ。
>今回の選挙戦で、「過去最悪」とも評される対日関係についての論戦はほぼ皆無だ。「優先して取り組むべき外交課題」に関する世論調査では、6項目の選択肢の中で「日韓関係の回復」は最下位に沈んだ。
>韓国社会が日本への関心を失う中、「反日」戦略は有効なのか。この幹部は北朝鮮が1月にミサイル発射を繰り返した状況に触れ、「以前は北の挑発が選挙戦に影響する『北風』の効果があったが、今回はそれが感じられない」と強調。「北風が吹かない以上、東(日本)からでも風を吹かせなければ」となりふり構わない様子だった。
>こちらは特定の陣営ではなく、日本の読者のために記事を書いている。彼の思惑通りになりそうにないが、「なんでもっと悪く書かないのか」と抗議の電話を受けると思うと、やや憂鬱だ。(時吉達也)
<参考=「「悪く書いてください」」(産経新聞)>
【通りすがりでもないMr.X】 2022/02/10 (Thu) 22:50
どこの国でもあるのでは?
大きな問題はその中身。
>韓国大統領選の与党「共に民主党」候補、李在明(イ・ジェミョン)氏の妻の金恵景(キム・ヘギョン)氏が10日までに記者会見し、李氏が京畿道(キョンギド)知事だった時代、道庁の公務員に飲食店の料理を自宅に届けさせるなどの私的な雑用をさせていた疑惑を大筋で認めて謝罪した。
>最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソンヨル)候補の妻も経歴詐称疑惑を受けて昨年12月に謝罪しており、〝ファーストレディー候補〟の過去の言動や振る舞いにも厳しい目が向けられている。現時点では多くの支持率調査で尹氏がややリードしており、李陣営は形勢挽回に苦慮している。
>金氏の疑惑は、公務員の暴露を受けて報じられた。李氏の側近だった上司の指示で公務員に牛肉やすしなどを李夫妻の自宅まで運ばせたり、下着の整理をさせたりと頻繁に雑用をさせたとされる。決済に道庁の法人クレジットカードが使われた疑惑も持たれている。
>金氏は、この上司と「長い付き合いで、さまざまな助けを受けた」とし、「公私の区別を明確にすべきだったが、私が未熟だった」と頭を下げた。現在進められている捜査や京畿道の監査に協力し、「責任があれば取る」と述べたものの、疑惑の具体的内容には踏み込まなかった。
<参考=「与党候補の妻が謝罪 公務員に私的雑用」(産経新聞)>
【通りすがりでもないMr.X】 2022/02/15 (Tue) 15:49
野党候補一本化?
提案だけですが。
>来月9日投開票の韓国大統領選に向け、中道系野党「国民の党」代表の安哲秀(アン・チョルス)候補は13日、動画による記者会見で「より良き政権交代のため」だとして、保守系最大野党「国民の力」候補の尹錫悦(ユン・ソンヨル)前検事総長に候補一本化を提案した。
>最近の支持率調査では、尹氏と革新系与党「共に民主党」候補の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道(キョンギド)知事が競り合っている。野党候補の一本化が実現すれば、選挙戦の構図が変わる可能性がある。
>安氏は「政権交代を通じた旧体制の終息や国民統合に向かうには圧倒的勝利に裏付けられてこそ可能だ」と強調。世論調査方式の予備選による一本化を提案した。
>安氏は昨年4月のソウル市長選で国民の力の呉世勲(オ・セフン)現市長と候補一本化で合意。世論調査で敗れ、呉氏に統一候補の座を譲った経緯がある。安氏はこの際のノウハウがある点も強調した。
>尹陣営の報道担当者は、安氏の提案を評価しつつも、与党支持層も参加できる世論調査方式に難色を示し、尹氏と直接協議するよう求めた。
<参考=「韓国中道候補が野党候補一本化を提案、大統領選の構図変わるか」(産経新聞)>
【通りすがりでもないMr.X】 2022/02/16 (Wed) 22:19
中道野党候補の遊説バスで陣営関係者2人が死亡。
別のバスでも1人が意識不明。
いずれも一酸化炭素中毒。
>聯合ニュースによると、韓国中部・ 忠清南道チュンチョンナムド 天安市で15日夕方、大統領選に出馬した中道野党「国民の党」の 安哲秀アンチョルス
候補(59)の遊説用バスで陣営関係者ら2人が死亡した。北東部・ 江原道カンウォンド でも、安氏の別の遊説用バスで1人が意識不明となり、病院に搬送された。警察はいずれも一酸化炭素中毒による事故とみて調べている。
>バスの外側には大型画面が設置され、選挙映像を流すため、車内で発電機を使用していたという。警察は、防寒のためドアを閉めていたため、換気ができていなかったとみている。
>15日は大統領選の選挙戦初日だったが、安氏の陣営はこの日夜以降、選挙活動を中断した。今後の選挙戦に影響する可能性がある。
<参考=「韓国大統領候補の遊説用バスで2人死亡、ドア閉めて発電機使用…選挙活動を中断」(読売新聞)>
【通りすがりでもないMr.X】 2022/02/18 (Fri) 23:17
中道候補陣営で2人が死亡の原因が情けない。
>来月9日の韓国大統領選に向けて各候補の選挙運動が正式スタートした15日に、中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)陣営で2人が死亡した事故が波紋を広げている。目立つことを優先した安全軽視の中で起きた人災との声も上がっている。与党と最大野党の候補が接戦を演じているだけに、安氏が野党候補一本化に動くのかも依然、注目されている。
>中部、天安(チョナン)市の遊説用バスの中で15日、運転手と陣営幹部が意識を失っているのが見つかり、死亡が確認された。バスの側面に設置した大型スクリーンの電源として自家発電機を使っていたが、密閉空間だったために一酸化炭素中毒が起きたとみられる。安陣営では別の地域のバスでも同様の事故があり、1人が重体。警察がバスを改造した業者などを捜査している。
>15日以降、選挙運動を中断してきた安氏は18日、幹部の告別式で「どんな逆風にも屈しない」と強調。19日にも選挙運動を再開する方針だが、陣営側も事故の責任を免れられず、打撃からの回復は容易でない。
>韓国の選挙では、大型スクリーンを載せ、テーマソングを大音響で流す選挙カーが走り回り、遊説前にはダンスが披露されるなど、派手さを競い合う様相を呈してきた。今回、与党陣営でも大型スクリーンを積んだ車両が横転し、2人がけがをする事故が起きた。
>韓国紙の一つは社説で、候補らが「安全な国をつくる」と訴えながら足元の安全をないがしろにしてきたと批判。お祭り騒ぎの選挙運動を見直す契機にすべきだとの指摘も出ている。
>安氏は13日に最大野党の候補に世論調査を実施した上での候補一本化を提案していた。最大野党側はこの提案には慎重な立場だが、一本化をめぐる駆け引きにも関心が集まっている。
<参考=「韓国、大統領選遊説バス2人死亡の波紋…お祭り騒ぎの人災か」(産経新聞)>
【通りすがりでもないMr.X】 2022/03/03 (Thu) 12:49
大統領選挙まで1週間。
保守系最大野党尹錫悦と中道系野党安哲秀代表が一本化!
数字的には、野党有利になりました。
>9日投開票の韓国大統領選で、保守系の最大野党「国民の力」候補の尹錫悦(ユン・ソンヨル)前検事総長と中道系野党「国民の党」候補の安哲秀(アン・チョルス)党代表が3日午前、共同会見を開き、候補者を一本化し安氏が選挙戦から撤退すると発表した。与党「共に民主党」候補の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道(キョンギド)知事と尹氏が未曾有の接戦を繰り広げてきた選挙戦の最終情勢に影響を与えそうだ。
>安氏は会見で「政権交代を望む国民の思いを受け、(尹氏と)力を合わせることにした」と説明。一本化まで混乱が続いたことを謝罪し「遅れた分、休むことなく最善を尽くす」と訴えた。尹氏は「安哲秀候補の意を受け、必ず勝利する」と応じた。
>選挙戦では与野党の「2強」を安氏が追う構図の中、政権交代を求める保守系支持者を中心に野党候補の一本化を望む声が当初から大きかった。安氏は2月中旬、世論調査で統一候補を決める方式の一本化を提案したが、尹氏側は拒否。投票用紙の印刷開始前日で、一本化のデッドラインとみられていた同27日には、尹氏が交渉経過を詳細に公表した上で「(安氏側から)決裂通知を最終的に受けた」と説明していた。
>選挙戦は3日、投開票当日まで新たな世論調査の公表が禁止される期間に入り、野党候補一本化を受けた世論の動向は確認できない。4、5日には、9日の投票が困難な有権者対象の事前投票が実施される。
<参考=「野党候補が一本化発表 接戦の最終情勢に影響」(産経新聞)>
NO.1570 <大病院>紹介状なしなら初診7000円<診療報酬改定><起稿 シバケン>(22/02/09)
【シバケン】 2022/02/09 (Wed) 19:04
現在、紹介状なしで、初診料5000円が、4月より、7000円に。
<図1>
「まずかかりつけ医に」の流れを強化する
<写真2>
マイナンバーカードを利用するための読み取り機=共同
>保険医療の公定価格である診療報酬が4月に改定される。新たに不妊治療に公的保険が適用され患者の費用負担は軽くなる見通しだ。一方、効率的な受診を促すために大病院に紹介なく受診する場合の負担額が引き上げられる。改定のポイントをまとめた
> 紹介状なしで初診上げ、患者集中抑制見込む
>診療報酬と制度改定の柱の一つが医療提供体制の見直しだ。大病院と診療所の役割分担を一段と明確にし、無駄を極力省いた医療を実現しない限り、超高齢化時代は乗り切れないとの危機感がある。
>今回、報酬改定にその取り組みの強化策を盛り込んだ。現在は紹介状なしで大病院を受診する場合、初診で5000円かかり、再診は2500円の追加負担が必要だ。
>22年10月1日からは初診で7000円、再診で3000円に負担額が引き上げられる。大病院に症状の軽い外来患者らが集中しないようにする狙いからで、紹介状があればこの負担は発生しない。
>現在は大学病院など高度な医療を提供する「特定機能病院」と、地域医療の拠点となる「地域医療支援病院」のうち、200床以上の計666病院が追加負担の対象だ。ここに200床以上の「紹介受診重点医療機関」という紹介患者への外来を基本とする病院が加わる。具体的にどの病院が紹介受診重点医療機関に当てはまるのかは、今後地域の議論の中で決める。
>厚生労働省などは、追加負担を引き上げ大病院の外来を訪れる患者が減れば、長時間労働を強いられる勤務医らの負担が軽くなり、高度な入院医療に集中できるようになると期待する。「医療の質」がおのずと高まっていくと考え、紹介受診重点医療機関で入院報酬に8000円を加算する措置も決まった。
>かかりつけ医との役割分担が不十分で、例えば紹介された患者の割合が基準以下だった大病院に関しては、報酬を減額する仕組みを設けることにした。
>かかりつけ医の報酬見直しも盛り込んだ。かかりつけ医の機能を持つ医療機関に、初診時に800円を上乗せする「機能強化加算」という仕組みがあるが、過去1年間の往診などの実績を加算の要件に追加。役割強化につなげる狙いからだ。専門的な医療機関を紹介することがあるなど、患者に対してかかりつけ医としての対応をしっかりと説明することも求める。
>かかりつけ医を巡っては、患者と医療機関の関係が曖昧で、患者が知らぬ間に報酬が加算されるといった実態も指摘されてきた。患者と医療機関の双方がかかりつけ医の役割を意識しやすくし、効率的な受診につながるような取り組みが引き続き欠かせない。
>「マイナ保険証」で報酬加算、初診料などに組み込み
>マイナンバーカードを健康保険証として利用できる「マイナ保険証」を巡っては、患者を含めて負担が発生するしくみに変わる。マイナ保険証が2021年10月から本格運用が始まった影響もあって、診療報酬上どう位置づけるかが定まっておらず、医療機関側が必要経費をおおむね負担してきた経緯がある。
>この保険証によって受診時の受け付けで本人確認が素早くなり、待ち時間が短くなる利点がある。過去に処方された薬や特定健診などのデータも連携され、正確なデータに基づいた医療を受けるための入り口になると期待される。
>今回の改定で、診療報酬上の料金体系の中にカードへの対応を組み込んだ。薬や健診情報を取得して診療する際などには、22年4月からは月に一度初診で70円、再診で40円がかかるようになる。薬局での調剤時も30円が必要だ。3割負担の患者の場合、自己負担はそれぞれ21円、12円、9円に相当する。
>医療機関や薬局がカードを読み取る専用の機器を設置する必要があり、全国で約23万の医療機関や薬局のうち利用可能な施設は1月末時点で1割程度にとどまる。マイナカードを使った受診も1%未満と低迷したままだ。一因は、通信料などシステム利用にかかわる医療機関側の負担があるとされてきた。
>患者にとっては負担が増えることになるが、報酬上の手当てに伴い比較的安定した収入が見込める医療機関側にとっては機器導入へのハードルが下がる。
>すでにシステム対応ができている医療機関の場合、24年3月末まではマイナカードではなく、通常の健康保険証で受診しても30円(患者負担3割で9円)が発生する規定も盛り込んだ。23年1月には、いまは紙ベースの処方箋を電子化する「電子処方箋」の運用が始まる見通しだ。マイナ保険証のシステムはこの取り組みの土台にもなる。
<参考=「大病院、紹介状なしなら初診7000円 診療報酬改定 診療報酬改定でどう変わる(1)」(日本経済新聞)>