みんながパソコン大王
雑談<NO.238>
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総 合 | 目 録 | 趣意書 |
表題一覧表 |
NO | 表題 | 起稿 | 起稿日 |
雑談NO.239 | |||
2271 | <爆笑問題・田中裕二>脳梗塞で、後遺症の危惧殆ど無いの要因/妻山口もえの即の119番 | シバケン | 21/01/24 |
2270 | <コロナ考>三浦瑠麗氏緊急提言 | シバケン | 21/01/22 |
2269 | フレンチプレスで元は取れる? | 壱老 | 21/01/21 |
雑談NO.237 |
NO.2269 フレンチプレスで元は取れる?<起稿 壱老>(21/01/21)
【壱老】 2021/01/21 (Thu) 17:02
2035年新車販売全EV化で
<参考=「新車全て電動車の実現は2035年に…菅首相がより明確に提示」(Response)>
朝一は、日本茶!
然る後、コーヒー!、一寸遠出する時も、携帯ボトルに詰めて持ち歩きます、
ブルマンなどは、価格的に不都合ですので、CPが良さそうな物を節操なく選別して、愛飲して居ます、
前々から気になる事は、安い豆を、少しでも美味く味わう事、
ペーパーフィルターを使用していますが、ペーパーはコーヒーオイルを吸着して、豆本来が持つ風味を損なう!
フレンチプレス系がお勧めの書き込み、
先日、ネットで安い中華なステンレスフィルターが、有りました、
ダメ元で、ポチッと、届いて使用中ですが、
以前常用の、ペーパーフィルターは@1円、
其れの一千枚を超える価格、
そしてペーパーの時は、廃棄事液体を切って
ゴミ箱へ!
此のステンレスフィルターは、コーヒー殻だけ、ポンポンとはいけず、流水による、殻の除去と清掃が、水道代は量的に無視できるくらいですが、
EV化で、見えないところで、設備の陳腐化による消却?
当面現内燃機関車両維持のための、設備の保全、人員の確保等々、
此の分野、経費的にスンナリ移行出来るのでしょうか?
何か併用維持のために、ユーザー側費用の国策的、強制値上げ!
の感が、
宇宙船地球号の維持管理に得策なのでしょうか?
【シバケン】 2021/01/21 (Thu) 19:22
当方、安直派がため、
バリスタ一発、日に三飲。
朝は、トースト故、特段の、ですが。昼、夜なるは、ご飯ですのでね。
食後に、コーヒーと、一寸したオヤツをと。
で、EV化ねえ。後15年ですか。
その頃では、当方、呆け症状がため、運転免許強制返納させられてるの可能性あるですが。
ン<?>
所謂の、サポカーなら、その心配無いのですかねえ。
ン<?>
自動運転なら、ですが、単なるの、サポカーでは、ダメ<?>
にしても、
新車は、EV車で無いとと、言うなら、です。
結果的、次第、次第にの、ガソリン・スタンドが廃業なって。まあねえ、電気供給センターに衣替えで、ガソリンなるは、片手間のサービス<?>
いやねえ。
多分なら、需要と、供給の関係あって、値が、馬鹿高くなるのではと。
又、当方、一時、体験の、ガソリン・スタンド難民に成るのではと。
只でさえ、ガソリン・スタンドが減少傾向でして。
今後、拍車を掛けるかと。
オッとの、
当方、人生最後の車検討中ですが。
基本、軽自動車ですのでね。軽で、EV車あるの怪と。あっても、当世のは、馬鹿高く。
多分なら、手は出ませんです。
要は、ビンボー人は、歩け、歩けの健康のため<!>
【壱老】 2021/01/21 (Thu) 20:10
コーヒーオイル?
プロ御用達のパーコレーターのネル?
は良いのか!!
が!も、気になっています。
ご検討のEVジャンル
<参考=「三菱&日産の新戦略 次期「i-MiEV」こそ新たな扉「軽EV」が目指すべき未来」(ベストカー)>
<参考=「「ほとんど売れていない」軽自動車のEV「i-MiEV」を三菱がやめないワケ」(Yahoo!ニュース・WEB CARTOP)>
<消滅・21/04/23>
<参考=「日産、今秋に軽EVを発表!? 「アリア」に続き「ルークス」サイズでEVモデル拡充か」(くるまのニュース)>
<参考=「軽も2030年半ばに電動化 EV重視で軽自動車規格の撤廃もあり得るのか」(くるまのニュース)>
今年はコロナ開けの経済刺激に色色盛り上がりも、値上がりも来る?
運転年齢の見える化!に、
此の様なサービスが現在進行形ですので、
<参考=「Bird can now tell when you skid its scooters, and you may get banned」(”バードは今、そのスクーターを滑るときに伝えることができます、あなたは禁止される可能性があります”)」(SLASH GEAR)>
”スクーター レンタル会社バードは、スキッド検出と呼ばれるそのプラットフォームへの新しいアップデートを発表しました、それはあなたの安全を維持するのに役立つように設計されています
- と電気スクーターを無謀に操作するときにあなたをキャッチ、それがケースであると仮定しています。同社は、そのセンサー処理と車両診断技術を使用して、その電子スクーターのいずれかが舗装を横切ってスキッドしているときに、1
つの特定のライダーがそれらの '異常な量' を実行しているかどうかを判断すると言います。
電気スクーターは、都市の周りを取得するための簡単な方法であり、彼らはあまりにも、非常に楽しいです。しかし、一部では、潜在的な危険性としてスクーターのこれらのタイプを批判しており、理由がないわけではありません。e
スクーターに乗っている間に重傷を負った人々 の数は、無謀な操作が含まれている可能性があります理由。
金曜日の発表では、バードは、スクーターが異常な横滑りの状況を経験したときに目を離さないようにスキッド検出システムをロールアウトしたことを明らかにした。この背後には複数の潜在的な原因があり、タイヤの交換が必要な場合や制動力が強すぎる場合などが考えられる。もう一つの可能性は?同社によると、「危険な走行行動」の可能性もあります。
システムがオペレーターが旅行中に異常な横滑りを経験したと判断した場合、バードにアラートが送信され、「迅速な対応」が求められる。同社はその後、スクーターの点検に人を派遣して、予想よりも早くメンテナンスが必要ないことを確認することができます。
横滑りがスクーターの操作方法に原因があると同社が判断した場合は、無謀な操作の危険性を説明する「一連のライダー通信」を顧客に送信するという。場合によっては、道路を走る他の人のために、同社はユーザーのスクーターへの乗車を禁止することになるかもしれない。”
ドライバーの運転にお車から、
教育的メッセージが告げられる日が直ぐ其処に、
自身的には、免許証がマイナンバーとを飛び越えて、車載GPUとブルーツース等で、紐付けて、講習事PC解析、運転年齢判定とデーターに依る、
適切な指導を受ける事が、池袋事故の、所謂上級国民?の存在を有機的に減らす、ツールに成るのではとか思って居ます。
【シバケン】 2021/01/21 (Thu) 21:35
当方的、
軽に始まり、軽で終わるの哉と。
実際には、スクーターでは無いですが、スーパー・カブから、始まったですが。
いやねえ。
余計なるの話の、とりあえず、半世紀は経つですが。逆には、半世紀昔ですが。
国道9号線<京都五条通り>の通勤途上、中央分離帯に足乗せの棒<?>が、接触で、転倒。
半世紀昔の意なるは、車が少なかったですのでねえ。転倒ダケで、怪我せずで、済んだですが。
当世なら、後続車多く、ひき殺ろされてたかと。まあねえ、死なずとも、半殺しのめに遭遇<?>
その点、スクーターは、足を台<?>に乗せますので、その危険性ありませんねえ。
【壱老】 2021/01/21 (Thu) 22:38
此の方向尽きませんが。
此方は早半世紀以上前、厨房の頃、
親戚のおじさんが、其の時分も機械物が好きだった、廃車にしたスクーターが玩具代わりに、帰宅したら、庭に、
手当てしたら、動く?
後日、仲の良い悪友達と、帰宅、
途中食用油も売る、油店で、一升瓶でガソリン購入!
タンクに入れて、
当時スクーターは、富士重工のラビット?
三菱の、シルバービジョンゲール10?
のシルバービジョンな記憶が?
セルは無く、キック!
確か三人ほどで代わる代わるペダルを踏むもエンジン掛からず、
二日ほどで諦めましたが、構造は何となく理解はしていましたが、
プラグを外して、ガソリン臭でキャブの調子、
プラグ外周部を金属部タッチ、
キックで火花でポイント他の不調等の判断の、技量もあらず、
此、此方の親~叔父達、息子必ずエンジン掛ける、
の防止予防策がしてあったの??を
御本人達には、終ぞ確認はしませんでしたが、
多分してあった??
免許取得後初めては、
通学途中に見つけた、バイク屋の店頭に有った、
中古のCL125でした、
当時人気のCL72は手が届かず、
雷族の衰退途上の時期の記憶が。
【壱老】 2021/01/24 (Sun) 15:28
偏屈主への一つの回答素案?
<参考=「水素100%で発電するエンジン、三菱重工らが安定燃焼 の手法を確立」(スマートジャパン・ITmedia)>
具現化できれば少し納得!
<補足>
「画像認証」
<参考=NO.2266 リーダーズダイジェストの思い出>
【壱老】 2021/02/14 (Sun) 18:27
自身フレンチプレス方向とりあえず、紙フィルターに戻しました。
なんとなく、金属臭?による飲み心地劣化?
フレンチプレス清浄時の対応で!
EV化の波は
<参考=「出光、安価な小型EV」(日本経済新聞)>
スタンドからのちょい乗り!
SONYの実用化が目前?
韓国に嫌われたアップルが何か此方を少し伺っている?
韓国今回はハニトラ人材の選択ミス?枯渇?
車にアイフォンクオリティーを求めるなら、メイドインJAPAN以外そんなに選択肢もないと思いますが。
EV化後顧の憂いが無い事を願います。
【シバケン】 2021/02/14 (Sun) 19:06
当方的、
思うに、考えるに、EV車ねえ。
充電時間がどれ程怪と。
スマホの、ノート・パソコンの、充電にさえ、1時間、2時間掛かるですが。
まあねえ。
急速充電腹八分目で、30分。
で、どれ程の距離走れるか<?>
一応の目安100km<?>
その充電費用が、どれ程なんですかねえ。
イヤ、全くの知りませんですが。
当方的、
近々にも、軽のガソリン車購入予定ですが。
とりあずは、ガソリン難民にならぬ事のみ、切望するです。
【壱老】 2021/02/14 (Sun) 19:55
お宿主様の方向個人的には現状最善と思います、
難民化対策現在の余り当てに成らない残量警告灯!
此れを少し修正、修正理解力アップ!
此れこそ設定で目覚ましのスヌーズ機構よろしく、音声警告をシニア向けに共思いますが。
北海道民は、燃料は給油口の口切一杯まで補充、燃料計表示の振り切り指針表示が、ゲージ上の上限枠まで下がった段階で、即補充の日常とお聞きします。
また現在任意自動車保険の自動付帯のロードサービスも、記憶では一契約期間に一度まで10リットルのガソリン代まで無料のサービス付帯が有ります、今回更新時付帯に幾等か課金されて要る記憶が。
またJAFでは記憶では、ガソリン代のみ有償の会員サービスが?
自身過去、無料名阪上で一度任意付帯のサービスを受けました。
後5~10ℓの携行缶も有りますので、過去仕事車に5ℓの物は常置していました。
何時かは所謂所のシニアカーが射程に入っていますが、そのほんの繋ぎにスモールEVカーが有るかと?補助機構てんこ盛りの、等と夢想も致します。
次のテスラも有るようですから
今年の生産分はすでに「完売」─電気自動車メーカー「リヴィアン」
<参考=「今年の生産分はすでに「完売」─電気自動車メーカー「リヴィアン」に投資家が注目する理由」(Yahoo!ニュース・COURRIER)>
<消滅・21/02/15>
NO.2270 <コロナ考>三浦瑠麗氏緊急提言<起稿 シバケン>(21/01/22)
【シバケン】 2021/01/22 (Fri) 21:05
<副題=「保育園を止めるな!」自粛要請ばかりの政治家が理解していない“現実的コロナ対策”>
一つの考えとして、投稿するです。
<写真1>
昨年の緊急事態宣言の時の様子 ©iStock.com
<写真2>
小林慶一郎氏
>新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づき、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県が緊急事態宣言の適用期間に入ってから17日で10日が経った。政府は13日に、緊急事態宣言の対象地域を栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県に拡大したが、感染拡大の波は止まる様子がない。
>国際政治学者の三浦瑠麗氏は緊急事態宣言の再発令が検討されていた1月2日、「新型コロナが『有事』ならばやるべき医療体制の組み直しをやらず、平時と有事のあいだのグレーゾーンの質を判断してそれに対応する能力もなく、偽りの解としての竹槍精神的な自粛要請に飛びつく政治を目の前に、日本人が後世振り返るべき参照地点としての現在、緊急事態宣言発出に反対しておきます」とツイートし、緊急事態宣言の再発令に疑問を呈した。宣言後、各都県では繁華街の人出に目立った減少はなく、医療提供体制の逼迫は続いている。果たして日本はコロナとどう向き合っていくべきなのか。三浦氏に聞いた。(全2回の1回目/後編はこちら)
>Q1.年明けの「緊急事態宣言」発出は正しかったのでしょうか?
>まず、緊急事態宣言というのは大きな「リスク」と「コスト」を伴うものです。もちろん、専門家が指摘する通り、人との接触を減らせば感染のリスクは減り、感染の拡大を抑えることはできるでしょう。しかし、そのために生じる社会全体のコストについて、今回の宣言は十分に考慮された結果の判断だったと言えるでしょうか。午後8時以降の営業を自粛する飲食店に対して、「協力金」を支払うということだけはスムーズに決まり、そのことに世の中の関心が集まりましたが、そのことで却って全体像が見えにくくなっている気がします。
>昨年4月に初となる緊急事態宣言が発令されてから7カ月あまりが経過しました。本来であれば、現在は、この時の緊急事態宣言について、それによって生じた経済的被害や、その被害を抑えるために政府が行った諸々の経済対策の効果が検証されてしかるべき時期です。しかし、そうした「費用対効果」が、しっかり見える形で、今回の緊急事態宣言についての議論が交わされることはなく、街の人たちの声や飲食店側の要望に応える形でしか、議論がなされなかったのです。
>判断基準が「感情論」になってしまい、全体像が見えていない
>これは政府だけでなく、都道府県各自治体やメディア全般にも言えることですが、判断基準が感染症拡大のみに目を向けた「感情論」のようなものになってしまっていることにも原因があるでしょう。緊急事態宣言を発令したら、感染者数はどう減るかだけでなく、それによって経済はどうなるのか、社会にどんなひずみが生まれるのか、その全体像を見なくてはいけない。
>そもそも昨年の第一波収束の頃から感染症の専門家の見通しでは、秋冬になれば感染が再び拡大することはほぼ確実視されていました。そして、その感染拡大の規模も、かなり具体的な数字で示されていました。しかし、政府と各都道府県の間で連携がとれておらず、感染再拡大に向けて医療体制を拡充する仕組みを整えておくことができなかった。
>Q2.なぜ医療崩壊が起こりかけているのでしょうか。どのような医療体制の拡充が必要だったのでしょうか?
>東京都の小池百合子知事は1月15日の記者会見で、新たに3つの都立病院と都が出資する公社病院の一部を新型コロナウイルス対応の「重点医療機関」にすると発表しました。しかし、これも遅きに失した感があります。病床の確保については、国ではなくて、各都道府県知事が自分たちの都道府県内のリソースを適正配分するという話だったわけですが、都知事が自身の権限でできる都立病院など公立の病院のリソースの組み換えを行うことさえ今になるまでできなかった。「なぜこれまでやってこなかったのか?」というのが普通の疑問ですよね。さらに言えば、コロナ病床が第一波の時より減少していたという現実も意味不明です。日本の医療機関は、コロナと通常医療との切り分け、病院相互の調整による負担共有を自らの責任とリスクにおいてできないという性質を持っています。感染の度合いに応じて病床数を増減させるというのであれば、感染拡大期にコロナ病床が急激に立ち上がるような体制を考えておかなければいけなかった。病院の自主性に任せていては、医療にも社会にも大きな支障が出るのは当たり前です。
>実現可能な選択肢さえ検討しなかった
>病床の確保については、非常時を想定した仕組みがないことが一番の問題ですが、それでもできることはたくさんあったはずなのに、「知恵が足りなかった」ということでしょう。第一波の後に医療法を改正すべきだったという話がありますが、これは間に合わなかったことをいったん理解するとして、なぜ既に専門家から提案されていた即座に実現可能な選択肢さえ検討しなかったのか、疑問です。
>例えば政府の分科会のメンバーでもある経済学者の大竹文雄さんと小林慶一郎さんは、昨年8月の時点で、再び緊急事態宣言を発出して10兆円規模の損失を出すよりは、「もっと大きな金額の補助金をもっと簡単な手続きで」感染者を受け入れる病院におろすべきだと訴えていた。病院の行動変容を引き出すため、病床数規模に応じて「前金」で5000万円~3億円を出すほか、確保病床への受け入れを拒んだ場合には返還を求める前提で手厚い補助金を出すべきだとしています。1兆円弱の財政コストで数十兆円の経済損失を回避する。そのために、前例のない支援を行うべきだとしたのです。この提言に沿って補助金を出していれば、病床の確保もスムーズにいったはずです。しかし結局、政府にはこの案は採択されなかったし、知事たちからも交付金を独創的に使おうという発想は出てこなかった。
>都知事と病院との折衝については全く報じられないのはなぜか?
>例えば東京都は、病院に「お願い」を通じて、重症患者を少しずつ分散するというやり方をとったため、通常医療とコロナ医療との切り分けは各病院に任され、その結果として各病院はポジションをとれず、非効率な方法になった。その結果として、多くの病院の経営が悪化し、病床も不足する状況になってしまいました。
>なぜこんなことになってしまったのか、その内幕は十分検証されなければならないと思うのですけれど、実際、小池都知事がどういうふうに病院と折衝しているのかという話は、全く報道されません。国家権力の中枢の会話は「だだ漏れ」状態で、新聞や週刊誌でも明らかになっているのに、都知事と病院との折衝については全く報じられないというのが現状なのだと思います。
>Q3.Go ToトラベルやGo ToイートなどのGo To事業の実施は正しかったのでしょうか?
>現在は中止になっていますが、Go To事業については、「ハンマー&ダンス」と呼ばれるロックダウン派の考えに仮にあてはめたとしても、いい施策だと評価されるはずです。ロックダウン派の考え方としては、感染拡大の波が来て、ハンマーを振るわなければならない時期には経済にも大きくブレーキをかける。しかし、感染拡大がある程度収まったら経済のアクセルを踏む。つまり、自粛期間とそうでない期間とのメリハリをつけて、経済を回すということです。厳しいロックダウンを行ったイギリスでもGo
Toイートのような政策がとられました。
>分科会の尾身茂会長も仰っている通り、分散した少人数での旅行は飲食や接待よりも感染拡大リスクが小さい。けれども、一度不安のスイッチが入るとGo
Toトラベルばかりが不安視され、飲食や接待、通勤がもたらす感染拡大のリスクと、Go Toトラベルがもたらす感染拡大のリスクを比較する分析ではなく、Go
Toトラベルのもたらす危険についての言説がクローズアップされました。
>緊急事態宣言が解除されたらGoToを再開した方がいい
>日本では昨年の最初の緊急事態宣言が発令される前から、みんなで自粛を始め、経済が縮小しました。こうした自発的な自粛は一定程度自然に生じるものなのです。ところが、緊急事態宣言が出されたことで、自粛が非合理な規模にまで拡大した。一時期は建設現場さえ止まってしまっていたのですから。するとハンマー(緊急事態宣言)が終わって、さあこれからはダンスをしましょうという時になっても、「やっぱりダンスをするのは良くないんじゃないか」という風潮が生じてしまう。これは日本の特徴ともいえるでしょう。お隣りの韓国ではロックダウンの後に、いわゆる「リベンジ消費」が起き、百貨店一つとっても昨年同月比の売り上げを上回るなどしました。しかし、日本ではそういった現象も起きず、売り上げは昨年よりも減ったまま推移しています。
>日本人の国民性を踏まえると、政府による監視や働きかけよりも自分たちで「相互監視」をしてしまう効果の方が大きい。雰囲気が大事だということです。従って、「経済を回すべきだ」という呼びかけよりも、Go
Toのような「お得さで釣る」という政策の方が効果が出やすいのです。しかしGo Toキャンペーン期間に救われたホテル・旅館があったのにも関わらず「やっぱり感染がまだ終わってなかったからGo
Toはよくなかったんじゃないか」という情緒的な意見が出てきていますね。そこに対しては、政府がしっかり責任をもって、内閣支持率の数字に惑わされることなく、緊急事態宣言が解除されたらGoToを再開した方がいいと思います。
>なぜ「保育園を止めるな」という声は届かないのか
>いま問題だと思うのは、「緊急事態宣言中の保育園への登園自粛要請」を一部の各自治体が勝手に出していることです。これは国の方針に反する要請です。緊急事態宣言が出る前も小学校や中学校に関しては、国は「休校要請はしません」と早めに方針を出してくれたんですが、保育園についてはまだ検討中として不明確だった。そのツケが回ってきてしまった。
>専業主婦のいる家庭は日本ではもはやそれほど主流ではありません。共働き世帯にとって、保育園がいかに不可欠な公共サービスなのかを未だに政治が理解していない部分があります。国会議員の中で、夫婦共働きで保育園なしにはやっていけない人の比率は、世間一般の比率と比べたら圧倒的に少ないため、われわれ一般社会の常識は理解されていない気がします。
>「保育園を止めるな」という声はそれなりに強いものであるはずなのに、厚労省は保育園を止めないようにしたほうがいいというような意見をなかなか出さなかった。しかし、もし日頃お世話になっている保育園に「自粛してください」と言われたら、親としては従わざるを得なくなる現状があるのです。
>ですから、政府は緊急事態宣言のように社会を大きく変える措置をとるときは、「保育園は絶対に開けるように」とか「ベビーシッター派遣会社は休業をしないように要請する」とかそういう事を言わなければならないんです。これはガソリンスタンドとスーパーを開けておく、というのと同じですから。
>緊急事態宣言は準戦時体制ですが、その兵站を担っているのは誰か。後方で社会を保たせているのは女性の活躍によるところが大きい。残念ながら、日本では子供や高齢者の面倒をどうやって見るかという点については、共働き家庭も含め、ほとんどを女性が担っているからです。前回の緊急事態宣言の時は、政府がその対策を放棄した結果として、女性のストレスが増えた。秋ごろからは女性の自殺者も大幅に増えてしまっています。この現実を繰り返さないためにも、保育園についてはもっと強いメッセージを国は発するべきです。
<参考=「三浦瑠麗氏緊急提言「保育園を止めるな!」自粛要請ばかりの政治家が理解していない“現実的コロナ対策”」(文春)>
(21/01/18)
【シバケン】 2021/01/22 (Fri) 21:40
<副題=「経済を回すと『家庭内感染』は避けられないのでは?」三浦瑠麗氏に聞いた現実的コロナ対策「6つの疑問」>
<注>
「「三浦瑠麗氏緊急提言「保育園を止めるな!」自粛要請ばかりの政治家が理解していない“現実的コロナ対策”」の続き。
>新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づき、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県が緊急事態宣言の適用期間に入ってから17日で10日が経った。政府は13日に、緊急事態宣言の対象地域を栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県に拡大したが、各都県では繁華街の人出に目立った減少はなく、医療提供体制の逼迫は続いている。果たして日本はコロナとどう向き合っていくべきなのか。国際政治学者の三浦瑠麗氏に改めて聞いた。(全2回の2回目/
前編 を読む)
>Q4.政府と地方自治体の連携がうまくいっていないのはなぜでしょうか?
全体の方針は国が決定し、舵を切る。そして地方自治体にはその実行を任せるべきです。どういう地域に高齢者がどのくらい住んでいるかなど、地方の実情は各自治体が一番よく分かっているからです。
>ただ正直、現在の各都道府県知事の「ポピュリズム偏重」の政策決定には失望しています。もともと私は地方分権論者でしたが、ここへきて自分の考えを一部改めざるを得なくなりました。新型インフルエンザ特措法は、今までの法律と比べて都道府県知事に強い権限を持たせています。ところが結局、彼らは一番重要な医療体制の拡充にリーダーシップを発揮できなかった。確かに中央政府の無能さも目につきます。しかし知事たちは直接選挙で選ばれることもあり、中央政府にもまして選挙民の圧力に弱い。今回、そうした構造が明らかになったと言えるでしょう。
>たとえば、大阪府知事と兵庫県知事の間での競争に加え、最近では和歌山県知事と大阪府知事も反発しあっている。さらには、今回の緊急事態宣言に関しても小池都知事が主導して、埼玉県の大野知事が同調、その後に慌てて神奈川と千葉が続くという話でした。これは、それぞれの県の実情に合わせて判断したというよりも、ほぼ政治的な動きだったとしか言いようがありません。こうした不必要な政治と人気取りが先にたってしまい、合理的な解決策を考えられず、医療体制の拡充もできないのであれば、「知事に任せる」ということ自体が非現実的です。
>「和歌山モデル」は東京や大阪では不可能
>さらに言えば、知事たちは会見を利用しすぎです。例えば小池都知事は記者会見をしてステイホームを呼びかけることで注目を浴びていますけれども、同じだけの情熱で医療体制の拡充に取り組んでこなかったことは明らかです。知事が会見を開けば、メディアも集まりますし、テレビでも放映されて存在感を発揮できますが、そこにいる記者たちは鋭い質問も投げかけないのですから、そんなに頻繁に会見を開く必要があるとも思えません。
>国は国で、縦割り行政の弊害で、感染症を管轄する厚生労働省と経済政策を管轄する経済産業省では連携が取れず、全体像を見ることができていません。省庁横断で物事を考えられていなかったり、都道府県とも連携できていない。完全なクラスター追跡を通じて全ての濃厚接触者にPCR検査をし、軽症者も全て隔離し経過観察をするという「和歌山モデル」が話題になったこともありましたが、それは人口密度の低い和歌山県だからこそできることであって、人口密集地域の東京や大阪では不可能です。これを私は「偽りの解」と呼んでいます。ところが「偽りの解」が東京や大阪にも適用できるかのような印象が広がり、ゼロリスクを求める声が勢いづいてしまい、保健所が疲弊しているわけです。
>Q5.コロナに関して「罰則」をつくるのは正しい政策なのでしょうか?
> 政府が、新型コロナウイルスに感染した患者が入院・療養先から逃げ出した場合に刑事罰を科すことなどを盛り込んだ感染症法の改正案を通常国会に提出する見通しのようです。
>今の罰則規定の議論の問題は、病院から抜け出したり、入院を拒否したり、静養先のホテルを抜け出したりした人は「けしからん」という議論ばかりが先行していること。このような弱毒性のウイルスに対してひとたび重い罰則を適用すれば、日本における罪刑のバランスが崩れ、感染症に際してはどれほど人権侵害をしてもよいということになってしまいます。それに、人々はかえって熱があることを隠し、検査を受けなくなるでしょう。
>そして、物事の軽重から言えば、そのような懲罰感情より優先すべきことがある。そもそも国民の払っている税金と保険料によって保険診療が成り立っているという点です。病院が勧告を受けてもコロナ患者の診療を拒否した場合には、保険診療自体を停止するというような罰則があってしかるべきだという議論が欠けていますね。
>玉木雄一郎氏の刑事罰に関する主張はそもそもの解釈が間違っている
>病院側は「今は経営が苦しいから、患者の受け入れを拒否できる」のに、なぜ私人が静養先から抜け出した時にだけ、罰則を与えられなければならないのでしょうか。病院にきちんと赤字補填の保証をしたうえで、資源配分の適正化を図るべきです。
>刑事罰については国民民主党の玉木雄一郎代表が「既に特措法の中に刑事罰はあるんだ」と主張していますが、そもそもの解釈が間違っています。従来の特措法における刑事罰というのは、それこそエボラのような猛威を振るう感染症が拡大し、物資難に陥って国全体が騒乱状態に陥っているところ、例えばヤクザ集団による違法な買い占めが行われ、高額転売の闇市が跋扈したような場合が想定されている。それでさえ、実態を見極め勧告したうえでの懲罰です。家族が心配で会いに行ってしまった、というような個人の行動に懲役を課す発想とはわけが違う。
>日本の法律は私権制限に非常に敏感です。なぜなら、戦争の反省から国家が権力を乱用しないようにすべきだという考え方が根底にあり、国家の都合によって私権を制限することが日本では危険視されてきたからです。
>これだけ市中感染が広まっており、弱毒性の病気にそんな厳罰を科すことが物事の軽重の判断として正しいのかということですよね。
>Q6.一方で、経済を回すことを重視すると、現役世代が外からウイルスを家庭に持ち込む「家庭内感染」のリスクは避けられないのでは?
>家庭内感染に関しては、そのリスクをアナウンスしたうえで個々人の判断に任せるべきだと思います。高齢者が絶対に感染したくないからもう同居もやめたいということであればやめればいいですし、同居はするけど外食を諦めるなどして、なるべく感染リスクは減らしたいということであれば、そうすればいいのです。そして、コロナ禍でも音楽を聴きに行ったり、孫と会ったりして自由に生きたいと思えば、自由に生きればいい。これは我々が生きる意味というものに関わっている。コロナ禍によっていかに生きるかを支配されるべきではありません。マスクとソーシャルディスタンスは気を付けて生活したらいいと思いますが、それでも生活スタイルを選ぶことはできる。
>「日常を淡々と過ごしていることが大事」
>いずれにせよ、そこは刑罰を科すところではなく、個々人の自己決定権を尊重すべきだと思います。働く世代からすれば、こちらも生きていかないといけない。仮に同居する親に「一切外に出るな」と言われても、「でも、私も働かないと生きていけない」と言うしかない。それは個々人の家庭の問題なので、そこに法律が立ち入らなくていいと思います。
>コロナ禍によって今、私たち自身の生き方が試されています。私もInstagramで写真を上げると叩かれたりしますが、なぜ発信するかといえば、「日常を淡々と過ごしている」ことが大事だと思っているからです。日ごろから感染しないように気を付けるなどということは当たり前です。コロナ禍によって、必要以上に、精神まで萎縮しないこと。人にとやかく言われないことよりも大事なことがあります。どうやって「日常」を守っていくか。これは政府や地方自治体に任せるべき問題ではないのです。
>「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)
<参考=「「経済を回すと『家庭内感染』は避けられないのでは?」三浦瑠麗氏に聞いた現実的コロナ対策「6つの疑問」」(文春)>
(21/01/18)
【シバケン】 2021/01/22 (Fri) 22:05
<副題=コロナ対策”罰則規定”を盛り込む動きをけん制「成功のキモは現場の実務体制の充実」>
緊急提言の続き等ではありませんです。
<写真>
三浦瑠麗さん
>国際政治学者の三浦瑠麗さん(40)は16日、自身のツイッターで新型コロナウイルス対策強化に向けた感染症法改正案に罰則規定を盛り込む動きをけん制した。
>「コロナ対策を総括すると」として成功の事例については「罰則なき行動変容、マスクの適正使用、治療法、失業抑制、経済対策」を挙げ、失敗は「医療体制拡充、コロナ差別、迅速支援、困窮者把握、中央と首長・官庁間の連携、データに基づくリスクの客観比較」と解説。さらに「罰則をめぐる論議は成功した部分を変え、失敗したところから目を背けるもの」とした。
>入院勧告に従わない感染者などへの罰則導入などについては、15日に行われ厚労相感染症部会で出席者からは導入の根拠や効果を問う声が相次いでおり、「今後の成功のキモは、医療体制の拡充、高齢者施設の防疫、高齢者へのワクチン早期接種にかかっていると思います。ここに焦点を当てた対策が必要。それ以外のことに衆目を引きつけている場合ではありません」。医療・福祉などの現場の実務体制の大切さを求めた。
<参考=「三浦瑠麗さん コロナ対策”罰則規定”を盛り込む動きをけん制「成功のキモは現場の実務体制の充実」」(中スポ)>
(21/01/16)
【シバケン】 2021/01/22 (Fri) 22:30
<副題=三浦瑠麗氏 民間病院のコロナ患者受け入れ議論「どこを信じて良くてどこを信じてはいけないか」>
<注>緊急提言の続き等ではありませんです。
>国際政治学者の三浦瑠麗氏(40)が21日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。日本医師会(日医)や日本病院会など医療関係6団体が20日に新型コロナウイルス感染症患者の病床確保に向けた対策会議を立ち上げたことについて言及した。
>対策会議の初会合では、公立、民間を問わず医療機関全体で患者受け入れに協力することで一致。検査で陰性に転じるなど退院基準を満たしているが、引き続き入院が必要な高齢の患者などを、現在よりも幅広い病院で受け入れられるようにする役割分担を、どう進めるかが課題とされた。患者の受け入れが難しい中小の病院や診療所ができる後方支援も含め、検討を続ける。番組では、日本医療法人協会・加納繁照会長が民間病院のコロナ患者受け入れについて「あたかも民間病院がサボっているような変な流れが出て来て追い風からすごい向かい風に。我々が頑張っている現状を分かってもらえない」と話したことなどを伝えた。
>三浦氏は「ECMO(エクモ=人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療)を外した回復期にある患者さんで、もはや新型コロナウイルスの感染力を全く擁していない方でさえ受け入れたくないっておっしゃっているのは正直、私は専門性の問題ではなくて、一企業としての風評被害を恐れてのことだと思う」と言い、「そういうことをやってしまうと医者は聖職者です、日本医師会としてすごい頑張っているんですっていうそのすべての説明がどこを信じて良くてどこを信じてはいけないかが分かんない」と持論を展開。
>そして、「医療ジャーナルで1つありましたけど、昨今の医師会に対する批判が高まったのを受けて、我々もあんまり杓子定規的で、ある意味で茶番をやって国民がそれに納得してくれると思わない方がいいって書いてあったんですね。その医療ジャーナルの中での議論とかを見ると、メッセージの発し方が病院としての私企業としての都合なのか、医師としての専門性に基づいたことなのか、切り分けがはっきり出来てこなかったので、医療界で1人でも、例えば大木提言なんかそうですけど、異論を発すると、あれはお金をじゃんじゃんつけろって話だから本来まとまればいいのに中でいがみ合って週刊誌にリークするような人が出てきたり、そういう無駄なことではなくて、そこは医療界、挙国一致すればいいのに、と思いますけどね」と自身の見解を述べた。
<参考=「三浦瑠麗氏 民間病院のコロナ患者受け入れ議論「どこを信じて良くてどこを信じてはいけないか」」(スポニチ)>
NO.2271 <爆笑問題・田中裕二>脳梗塞で、後遺症の危惧殆ど無いの要因/妻山口もえの即の119番<起稿 シバケン>(21/01/24)
【シバケン】 2021/01/24 (Sun) 00:15
昨年<2020年>には、コロナに感染。
年明けた今年には、脳梗塞で入院の、爆笑問題の田中裕二<56歳>が、脳梗塞で入院。
がしかし、1週間の入院と、1箇月の休養で、復帰見込み。
且つは、後遺症も、殆ど無い筈と。
理由、妻山口もえ<43歳>の即の119番が良かったと。
<図1>
脳表面の髄膜(硬膜、くも膜、軟膜)のイメージ図:著者作成
<図2>
動脈解離のイメージ(A:血管内膜が裂けて中膜に血液が入り混んで血管壁が裂けている、B:外膜が破綻して血液が血管外に漏れている、C:漏れた血液が固まり血栓化して血管を閉塞している):著者作成
<クリックで拡大>
>お笑いコンビ・爆笑問題の田中裕二さんが20日午前2時ごろに頭痛を訴え救急搬送され、入院したというニュースがありました。
>結果としては、前大脳動脈の解離から、くも膜下出血と脳梗塞を起こしていたということで、早期の対応が功を成した例であったと考えます。救急医としては、深夜でもためらわずに救急要請してくれた山口もえさんの判断を称えたいと思います。今回は、脳卒中対応についてまとめてみます。脳卒中とは?どんな症状があったときに救急要請すれば良いでしょうか?
>最初にポイントを書いておきます
>●脳卒中には脳梗塞、脳出血、くも膜下出血がある
>●動脈解離は動脈壁が裂けて血液が壁の中に入り込んでしまう疾患
>●「突然」の「頭痛」「麻痺」「意識障害」では救急要請を!
>脳卒中とは
>まずは脳卒中という言葉について説明しておきます。卒中という言葉は、「卒:突然、にわかに」「中:あたる」ということで、突然具合が悪くなる様を表します。脳卒中というのは、脳に突然何かが起こることをいいます。大きく、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に分けられます。
>●脳梗塞
>脳の動脈が何らかの原因で閉塞し、その動脈の先にある細胞が死んでしまうことで何らかの症状を呈するもの。
>●脳出血
>脳内の血管が何らかの原因で切れてしまい、周囲に出血してしまうもの。
>●くも膜下出血
>脳の表面には軟膜、頭蓋骨の直下には硬膜とくも膜があり、3層構造になっている。軟膜とくも膜の間には、くも膜下腔という空間があり、ここを走行する比較的太い動脈や動脈瘤が破裂し、くも膜下腔に出血するもの。
>たまに耳にする脳溢血という言葉は、脳に血液が溢れるということで、脳出血を意味する言葉と思いますが、我々は普段用いません。
>脳卒中ではどうなる?
>脳卒中で脳細胞がやられてしまうと、何らかの障害を負ったり、命を落としたりすることにつながります。脳細胞は死んだら元には戻せないのです。脳梗塞で血管が詰まり、体を動かしたり、何らかの感覚を司る部分の細胞がやられたり、その神経の通り道がやられると、機能が障害されてしまいます。端的に言うと、手足の麻痺や痺れ、歩きにくさや喋りにくさなどを自覚します。さらに、呼吸を司る部分がやられると、呼吸が止まってしまいます。意識を司る部分がやられると、意識が低下します。また、脳出血などで脳が圧迫されると、同じく脳の機能が障害されます。頭蓋内は容積が限られているので、多量に出血すると一気に脳機能が停止することもあり得ます。出血量によっては即死します。
>脳動脈解離とは
>今回、田中裕二さんは脳動脈解離になったということです。では脳動脈解離とは何でしょうか?動脈の壁は一枚の薄皮ではなく、実は血管内皮細胞と結合組織(コラーゲンなど)からなる「内膜」、平滑筋と弾力のある線維からなる「中膜」、結合組織からなる「外膜」の3層の構造になっています。何らかの理由で内膜が傷つき、中膜部分に血液が流入して、血管壁が裂けてしまったものを動脈解離といいます。脳動脈で動脈解離が起こると脳動脈解離というわけです。裂けた部分に流入した血液が脳動脈の外膜を破ると、くも膜下出血になります。一方、壁の裂けた部分から出ている細い血管が詰まったり、流入した血液で壁が内側にせり出して詰まったり、血栓(血のかたまり)を形成すると、脳梗塞を起こします。田中裕二さんには両方が起こっていたと考えられます。
>脳動脈解離の症状
>国内の調査を参考にすると、解離ができる場所は、椎骨動脈という首の後ろを走る血管が最も多いのですが(60%以上)、頚動脈や今回のような前大脳動脈など、他の血管にも生じます。首を捻ると、血管にねじれたり引っ張られたりして負荷がかかり、椎骨動脈が裂けやすいのではないかと考えられていますが、前大脳動脈ではそういったことは起こらないはずですので、原因ははっきりとはわかっていません。
>9割近くで脳卒中を合併し、60%くらいが脳梗塞で、稀ながら脳梗塞と脳出血が合併することもあります。動脈には神経が走っており、通常は裂けると痛いので頭痛を発症します。75%程度で頭痛が出ますが、頭痛はなく、脳梗塞や脳出血の症状のみということもあるようです。
>突然の痛み
>突然痛みが起こるという状況は、何かが裂けたり、ねじれたり、詰まったりという物理的な変化がなければ起こりにくいです。脳動脈解離では血管壁が裂けるので、突然の頭痛につながります。くも膜下出血も、血管の破綻や、急激な頭蓋内圧上昇から突然の頭痛に見舞われます。研修医は、突然の頭痛を訴える人をみたら必ずくも膜下出血を念頭に入れるように叩き込まれます。自分が研修医の頃、お風呂に入っていて、シャンプーを手にとった瞬間から頭痛を自覚して救急外来を受診した方がいました。当然くも膜下出血を疑い、すぐに頭部CTを行いましたが、出血している様子はありません。その人は、脳動脈解離でした。突然の痛みには何らかの理由があるはずです。
>脳卒中の治療は?
まずは、脳卒中のうちのどの病態なのかを診断するところから始めます。頭部CTは出血を判別しやすいので、とにかく早急に検査します。麻痺があるなど、医師からみて明らかに脳卒中らしいのにCTで出血がなければ、脳梗塞が疑われます。その場合には脳梗塞の判別や血管の描出が可能なMRIを行うか、その時点で脳梗塞の治療を始めることもあります。
>脳梗塞であれば、閉塞を起こしている血栓を溶かす薬剤を投与したり、カテーテル治療で血栓を取り除いたりという治療を行うことで、再度血流を再開させることができます。
>くも膜下出血では、血圧を下げたり、鎮痛をしたり、刺激を与えずに再度出血したり出血量が増えることを防ぎつつ、出血部分(脳動脈瘤が多い)の治療を行います。具体的には、カテーテルでコイルを充填したり、開頭手術で動脈瘤をクリップで留めたりします。
>脳出血については、脳幹と呼ばれる呼吸や意識の中枢が圧排されるほどの病変であれば手術を試みることもありますが、脳内の出血部分を取り除くということは、脳細胞そのものも取り除くことになってしまうので、適応を慎重に考えます。症状を良くするためと言うよりは、生命維持のために開頭手術を行います。軽症例であれば、血圧のコントロールを行なったり、止血薬を用いたり、症状がそれ以上悪化しないような介入を行います。
>脳動脈解離については、未だ治療法は一定していません。脳梗塞と脳出血・くも膜下出血が合併していると、血液を流しやすくした方が良いのか、血液を固まりやすくした方が良いのか、悩みます。血圧コントロールを行いつつ、治療方針を考えることになります。
>急性期の治療が終わったら、リハビリと再発予防を主体とした治療を行うことになります。
>いずれにせよ、血圧のコントロールをしながら、早々に原因を特定し、治療につなげることが重要です。脳梗塞であれば、脳細胞が死ぬ前に血流再開させなくてはなりません。血栓溶解剤は4.5時間まで、カテーテル治療は6-8時間までくらいが適応とされていますが、どんどん脳細胞は死んでいくので、介入は早ければ早いほど良いです。脳出血・くも膜下出血であれば、生命維持できなくなる前になんとかしなくてはなりません。救急医と脳神経外科、脳神経内科など、タッグを組んで救命と機能障害を残させないことに全力を尽くしております。「突然」発症した頭痛、麻痺、意識障害では、即時、躊躇なく救急要請をしていただければと思います。めまいや嘔気といった分かりにくい症状を呈することもありますので、とにかく、突然何かおかしなことがおこったら、この記事を思い出していただければ幸いです。
>今回、軽症ということであれば、ほっといても治ったのかもしれませんが、血圧上昇や体動などで病状悪化することも大いに考えられます。深夜にもかかわらず対応してくれた救急隊、医療機関のみなさま、そしていち早く気づいて救急要請してくれた山口もえさんに感謝したいと思います。
>ポイント
>●脳卒中には脳梗塞、脳出血、くも膜下出血がある
>●動脈解離は動脈壁が裂けて血液が壁の中に入り込んでしまう疾患
>●「突然」の「頭痛」「麻痺」「意識障害」では救急要請を!
>参考文献
後藤 淳. 日内会誌. 2009;98:1311-1318.
Zerna C, et al. Lancet. 2018;392:1247-1256.
日本脳卒中学会「rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法 適正治療指針 第二版」
>薬師寺泰匡 | 救急科専門医/薬師寺慈恵病院 院長
やくしじひろまさ/Yakushiji Hiromasa。救急科専門医。空気と水と米と酒と魚がおいしい富山で医学を学び、岸和田徳洲会病院、福岡徳洲会病院で救急医療に従事。2020年から家業の病院に勤務しつつ、岡山大学病院高度救命救急センターで救急医療にのめり込んでいる。ER診療全般、特に敗血症(感染症)、中毒、血管性浮腫の診療が得意。著書に「やっくん先生の
そこが知りたかった中毒診療(金芳堂)」、「@ER×ICU めざせギラギラ救急医(日本医事新報社)」など。※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。
<参考=「朝を待たずに119番した山口もえは大正解!田中裕二を救った判断を救急医が解説(薬師寺泰匡)」(Yahoo!ニュース)>
【シバケン】 2021/01/24 (Sun) 01:39
<副題=田中裕二の状況>
<写真>
田中裕二
>爆笑問題の田中裕二(56)が前大脳動脈解離による、くも膜下出血、脳梗塞で救急搬送されていたことが所属事務所「タイタン」の公式サイトで発表された。田中はテレビやラジオなど10本ものレギュラーを抱える人気者だけに各方面に波紋が広がっている。
>■山口もえが119番
>田中は仕事から帰った20日午前2時ごろに頭痛を訴え、妻でタレントの山口もえ(43)が119番。都内の病院に救急搬送され入院中だ。幸い手術の必要はなく、1週間程度入院し、その後は1カ月ほど休養するという。田中は昨年8月に山口とともに新型コロナに感染。9月16日に仕事復帰後はレギュラー番組に加えて大晦日のNHK紅白歌合戦にも出場するなど多忙を極めていた。
>テレビ関係者からは「神経を使うMCの仕事も多く過労や心労がたまっていたのでは」という声もあがるが、「田中さんはお酒は飲まないし、偏食ですが、普段は山口さんの手料理を食べているので食生活は安定している。ですが、無類のスイーツ好き」(テレビ関係者)という声もある。
>■都内に10億円御殿建設中
>半年で2回目の入院となった田中はこれまでも度々病魔に襲われてきた。
>2000年には左睾丸摘出、12年には肝機能障害と扁桃腺切除。さらに昨年は新型コロナにも感染、そして今回の脳梗塞と“病気のデパート”状態。プライベートでは09年に前妻と離婚後、15年に山口もえと再婚。17年には第1子が生まれ、山口の連れ子2人と合わせて3人の父親に。現在は都内の高級住宅街に10億円ともいわれる御殿を建設中だけに病に負けてはいられない。
<参考=「爆笑田中が深夜の救急搬送 コロナ→脳梗塞でダウンの波紋」(日刊ゲンダイ)>
【シバケン】 2021/01/24 (Sun) 08:50
<副題=山口もえの状況>
<写真>
山口もえ(2016年3月30日撮影)
>お笑いコンビ、爆笑問題の田中裕二(56)が、前大脳動脈解離によるくも膜下出血、脳梗塞と診断され、都内の病院に入院したことを受け21日、妻でタレントの山口もえ(43)が所属事務所を通じて、コメントを出した。
>山口は「このたびはご心配をおかけしております。夜中に救急車を呼んだ時は気が動転しましたが医療従事者の皆さまの迅速な対応により、幸い大事に至ることはありませんでした。心より感謝をしております。今は落ち着いているのでほっとしているところです。家族皆で夫の退院する日を心待ちにしております。引き続き温かく見守ってくださるとうれしいです」。
<参考=「山口もえ夜中は気が動転も「退院する日を心待ちに」」(日刊スポーツ)>