みんながパソコン大王
雑談<NO.293>
みんながパソコン大王 |
総 合 | 目 録 | 趣意書 |
表題一覧表 |
NO | 表題 | 起稿 | 起稿日 |
雑談NO.294 | |||
2709 | 「夢グループ」/“こだわらない”商品開発/社長自ら出演の“ゆる~い通販CM” | シバケン | 21/12/31 |
2708 | <恥ずかしながら>グアム島のジャングルで発見された残留日本兵・横井庄一さん | シバケン | 21/12/24 |
2707 | <オミクロン>遂に、京都<京田辺市>で、市中感染<!> | シバケン | 21/12/23 |
2706 | 冬至 | 磯津千由紀 | 21/12/22 |
2705 | <マクドナルド>マックフライポテトの販売制限/カナダでの大規模水害<!> | シバケン | 21/12/22 |
2704 | <2021年>創作四文字熟語<七菌八起> | シバケン | 21/12/22 |
2703 | <手術支援ロボットの導入>大病院の証<!> | シバケン | 21/12/21 |
2702 | <京都の湯豆腐>当方、大好きは、牡蠣を入れた湯豆腐。 | シバケン | 21/12/20 |
雑談NO.292 |
NO.2702 <京都の湯豆腐>当方、大好きは、牡蠣を入れた湯豆腐。<起稿 シバケン>(21/12/20)
【シバケン】 2021/12/20 (Mon) 22:39
まあねえ、
簡単に出来るの鍋料理。
いやね。
ここでは、「手作り湯豆腐」としてあるが故、自分で、作るのかと。
さすれば、店<料理屋>で、作った豆腐を出すと。
コレ、珍しいですが。
されどの、ここだけの話の、よて、美味しいお豆腐。とも、言えず。
矢張り、美味しいお豆腐が、ええに決まってるです。
その辺り、京都の場合、なれどの、嵯峨釈迦堂横手の、「森嘉」が、有名。
で、
モ一発<!>
この店では、一人前、4000円<税別>
正直、たっかいねえ。
まあねえ、一寸した、店では、そんなモンですが。
ここらが、悩ましくの、そらねえ、モノが全くの違うですが。若い方なら、焼き肉なりの方がと。4000円出すなら、結構、肉喰えるです。
されどの、寒い冬、湯豆腐喰うも、一興かと。
尚、この店、「清水寺」の方なれどの、ここでは無いですが、10年程の以前の、一度だけ、なれどの、別途の、湯豆腐屋<清水順生>に入ったよな、気がしてるです。
当然の、湯豆腐喰うがためで、4000円もは、しておらず。
で、味はと、なればの、記事の、「奥丹清水」のは、知らんしねえ。
かと、申しの、豆腐料理は、豆腐料理で、そんなに大きくは、違わんやろと。
オッとの、実は、
記事の、「奥丹清水」なら、「清水寺」界隈で。
「順生」は、元々は、「南禅寺」の有名湯豆腐屋。清水寺にも、店出してるです。
それと、「嵯峨嵐山」方面も、湯豆腐処で、有名。
当方的に、ならばの、「嵯峨嵐山」、天龍寺の、「西山艸堂<せいざんそうどう>」に、なら、何度か、行ってるです。
ここの豆腐、「森嘉」<!>
<写真1>
大豆の香りが漂う手作り湯豆腐
<写真2>
大豆をすり潰す作業を行う「総本家ゆどうふ 奥丹清水」当主の小倉忠輔さん
<写真3>
「総本家ゆどうふ 奥丹清水」の手作り湯豆腐のコース料理(豆腐は2人前)
<図4>
豆腐の歴史
>京都を代表する鍋の一つといえば湯豆腐。精進料理がルーツとされ、底冷えする古都の冬にうってつけの一品だ。創業から386年もの歴史を持つ湯豆腐店「総本家ゆどうふ 奥丹清水(おくたんきよみず)」(京都市東山区)では、職人が営業当日に豆腐を仕上げるというこだわりを貫く。シンプルな味わいなだけに、何よりも重要なのが豆腐そのものの質の高さ。なめらかな舌触り、ほどよい弾力、風味-。老舗の矜持(きょうじ)が垣間見えた。
>ルーツは精進料理
>古い街並みや商店、観光客でにぎわう世界遺産・清水寺近くの二寧坂。登りきったあたりに構える同店は、木造の古い外観からもその歴史を感じさせる。
>創業は寛永12(1635)年。別店がある南禅寺(同市左京区)付近で始まった精進料理店がルーツで、名物として提供されていたのが豆腐だという。
>16代目当主の小倉忠輔(ただすけ)さん(47)は、11年前に先代だった父の死を機に跡を継いだ。物流関係の会社を経営していたが、「長年親しんでもらえた豆腐を失いたくない」と一念発起。店で働いていた職人に弟子入りし、研鑽(けんさん)を積んだ。
>すべて手作り
>豆腐は当日の営業に合わせて提供するため、店の地下にある工房で早朝から作り始める。「最も合う品種」として、原材料の大豆は滋賀県産のフクユタカを使用している。
>手作り湯豆腐のコース料理(税別4千円)で提供する豆腐は全て手作りだ。前日から水に浸した大豆をうすですり潰してできる「呉(ご)」と呼ばれるペーストから、豆乳を生成。固めるためのにがりを混ぜる際には、かたさが均等になるよう、おけの中でへらを回転させる回数を決めている。「回転の力加減や速度によっても、食感が変わってしまうんです」と小倉さん。
>押しかためて余計な水分を取り除くと、木綿豆腐の完成だが、適切なかたさかどうか判断するには、長年培った手の感覚に頼る。「同じようにおいしいものを作って提供する」が職人としてのポリシーだ。
>弾力と香り
>七輪で沸々(ふつふつ)と温められた昆布だしの鍋に浮かぶ豆腐。おたまですくった感覚は、見た目の大きさよりずっしりと重く感じる。
>食べやすい大きさに箸で切る際にもその弾力に驚きつつ、「まずはそのままで」と勧められるがまま口に運ぶ。口内に一気に広がる大豆の香りと、豆腐とは思えないほどのしっかりとした食感。機械では表現できない手作りならではの風味だという。
>飽きさせない味わいに食べ切ってしまいそうだが、薬味のネギとサンショウ、秘伝のだしも忘れてはならない。コクのあるだしをベースに、サンショウのぴりっとした風味と、豆腐のほんのりとした甘さが合わさって味わい深い。
>窓の外に目を向けると、当主自らが剪定(せんてい)している約600坪の庭園が広がる。春は桜、秋は紅葉といった四季を味わうことができ、身も心も満たされる。
>平日は午前11時~午後4時半(ラストオーダーは同4時)、土日・祝日は午後5時半(同5時)。木曜定休。問い合わせは同店(075・525・2051)。
>世界の「TOFU」に
>全国豆腐連合会(東京)によると、豆腐は中国が発祥で、日本へは奈良時代に遣唐使によって伝えられたとされる。室町時代には、僧侶が食べる精進料理として全国的に普及した。
>庶民の間に流通するようになったのは江戸時代。天明2(1782)年に刊行された豆腐の料理本「豆腐百珍」は続編も出るほどの人気を呼び、江戸時代の料理本ブームの火付け役になったという。地域で独自に作り上げられる豆腐も誕生。沖縄の「島豆腐」や北陸などでみられる「堅豆腐」が今も根付いている。
>「畑の肉」とも呼ばれる豆腐はタンパク質や脂質といった栄養素が豊富。良質な栄養素が動脈硬化を防ぐとされ、体の健康を維持・調節する「機能性食品」としても認識されるように。低カロリーなのに満腹感を得られるダイエット食品として、スイーツなど新たな活用方法も増えている。
>大豆の文化が乏しかった欧州からも熱い視線が注がれる。「SDGs(持続可能な開発目標)」を基に、動物性タンパク質から植物性タンパク質に移行する流れの中で、肉の代替品として脚光を浴び、今では世界的に「TOFU」の認知度が高まっている。(森西勇太、写真も)
<参考=「湯豆腐 京の冬を温める逸品」(産経新聞)>
【シバケン】 2021/12/20 (Mon) 23:19
<副題=牡蠣も、寒い時期。>
要は、
牡蠣が出だしたら、嗚呼、湯豆腐やなあと。当方的には。
ソレ程に、牡蠣の湯豆腐が好きでして。
まあねえ、豆腐だけでは、モノ足らんがあるですが。
そらねえ、湯豆腐屋なら、諸般、何種類かの豆腐料理が出るですが。家では、基本、豆腐一手<!>
【シバケン】 2021/12/21 (Tue) 00:53
<副題=湯豆腐如きで、ン千円<!>>
まあねえ、
豆腐だけなら、一丁、200円、300円程度。
この一丁、二丁も、製造者に寄り、大きさなりが、若干の異なるですが。
まあねえ、
湯豆腐専門料理屋のは、だけでは無くて、がんもどき、おあげ、焼き豆腐、等々、付いてるですが。
それにしたって、ねえ。大豆の加工品。
且つは、所謂の、精進料理でね。飛び切りの、旨いは、無いです。
がしかし、安心感のある喰いモノかと。
要は、そんなには、当たり、外れ、ありませんです。
モと、申せば、ン千円の湯豆腐ねえ。どんな哉と、期待するですが。
これで、ン千円ねえと。
矢っ張り、大豆の加工品でして。
NO.2703 <手術支援ロボットの導入>大病院の証<!><起稿 シバケン>(21/12/21)
【シバケン】 2021/12/21 (Tue) 17:39
当方、偶々ですが、
前立腺肥大で、町医者通い。
してたですが、意を決しの、手術するかと。
その際、可能なら、手術法的、選択肢あるの方がと。
選択肢とは、電気メスか、レーザーか。
この辺りの、詳細、省略するですが。多くは、電気メス法のみ。
当方的、結果はどちらでも宜しいですが、諸般、レーザー法の方が、出血なり、少なく、退院が早いと。
ならばと、調べた結果、亀岡には、レーザー法での手術する病院が無く、京都市内でも、僅少の、「京都市立病院」があったがため、町医者には、紹介状を作成して戴き、現在、「京都市立病院」に通てるです。
で、
更に、その際、
ロボットでの、手術の事も、知ったです。これも、導入の病院少ないです。
当方的、申せば、症状なり、手術の中身に寄るですが。矢張り、設備の整ってるの病院の方がと。
「京都府下」で、ダビンチ導入の病院。
京都市立病院
京都大学医学部附属病院
京都府立医科大学附属病院
宇治徳州会病院
<以下は、別途、検索で、発見=導入病院は、更に、増えると、思うです。>
京都第一赤十字病院
京都桂病院
福知山市民病院
京都中部総合医療センター<旧南丹病院>
<写真1>
メドトロニックの手術支援ロボット「ヒューゴ」(日本では未承認)
<写真2>
米インテュイティブサージカルは次世代品として単腕の手術支援ロボットを米国などで販売している(日本では未承認)
<写真3>
メドトロニックの整形外科用ロボット
<図4>
手術ロボットが本格的な普及期に入る
<写真5>
神戸大学が遠隔手術の実証用に設置したメディカロイドの手術支援ロボット(提供:神戸大学)
>手術支援ロボットが本格的な普及期に入る。医療機器の世界最大手メドトロニック(アイルランド)が参入し、2022年にも日本で承認を得る可能性がある。「ダビンチ」が独占してきた市場に大手や異業種、新興勢が挑む。医師の執刀データの活用が差異化の肝となる。米グーグルも人工知能(AI)で医師の技を再現する研究を実施。競争の軸がハードウエアから「頭脳」に移る。
>「いよいよ来たか」
>ある手術支援ロボットメーカーの担当者は身構える。メドトロニックが本格参入したからだ。同社は医療機器売上高で米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などを上回る世界最大手だ(英調査会社エバリュエート調べ)。10月、欧州で製造販売承認を取得し、22年にも日本で承認を得る可能性がある。
>同社の手術支援ロボット「ヒューゴ」は、複数のアーム(腕)を医師が少し離れた場所から遠隔操作する。泌尿器や婦人科系のがんなどの内視鏡手術に使う。医師の手よりもきめ細かに動き、患者の負担を減らせる。
>「ダビンチ」が市場をほぼ独占
>「過去20年、コストなどが普及を妨げてきた。その課題を解決する」。メドトロニックはそう表明する。価格は非公表だが意識するのは市場をリードするダビンチだ。
>ダビンチは米インテュイティブサージカルが00年に発売し日本での価格は1億7000万~2億7000万円。21年12月までに世界で6500台以上を販売し、累計1000万件の手術で活用された。アイルランドの調査会社リサーチ・アンド・マーケッツによるとインテュイティブの20年の世界シェアは約8割で市場をほぼ独占している。
>メドトロニックはそこに風穴を開けようとしている。同社の売上高は約3兆円とインテュイティブの約7倍。心臓ペースメーカーや糖尿病治療に使うインスリンポンプなど幅広い製品領域で1~2位のシェアを持つ。ロボットでは背骨の手術を支援する整形外科向けの製品を発売済みだ。
>メドトロニックは「世界の手術の3%程度しかロボットは使われていない」とし、主戦場のダビンチ対抗ロボットで攻勢をかける構えだ。迎え撃つインテュイティブは「ロボット支援手術は標準的な治療との認識が広がりつつあり、普及に弾みがつく」(日本法人の滝沢一浩社長)と話す。
>ここ1~2年、手術支援ロボットの市場環境は急変してきた。きっかけはダビンチの特許切れだ。数千件の関連特許のうち、医師がロボットのアームを遠隔操作する技術などに関する特許が期間満了を迎えた。それが新規参入を招いている。
>川崎重工業とシスメックスが設立したメディカロイド(神戸市)は20年12月、国産初の手術支援ロボットを発売した。東京工業大学発のスタートアップ、リバーフィールド(東京・新宿)は、価格をダビンチの約半分に抑えて23年3月までの発売を目指している。
>異業種を巻き込んだプレーヤーの増加で本格的な普及期に入る。対象疾患もダビンチが主な対象としてきたがんから、心臓病、整形外科などにも広がっている。
>J&Jも開発
>今後、手術支援ロボットは医療現場で当たり前に使われるツールになっていくとされる。ある大学病院の医師は「重要になるのは手術のデータ化だ」と指摘する。競争の軸がロボットのハードウエアからAIなどの頭脳に移っていくという。
>ロボットを使うことで、手術中のアームや器具の動きなど執刀の一部始終をデータ化できる。蓄積したデータと名医の治療実績などを照合・解析すれば、AIが切除部位を示したり、ロボットアームの動きを誘導したり手術の自動化が進む。
>各社はAIを巡り火花を散らす。20年、インテュイティブは1億ドル(約110億円)のファンドを設立しスタートアップ投資を開始。メドトロニックも手術映像を分析し治療の改善に生かすスタートアップを買収した。
>J&Jも19年に手術支援ロボット開発会社を34億ドルで買収。手術データをAIで解析するために米アルファベット子会社と設立していた合弁会社の全株式も20年に取得した。J&Jは20年代中ごろまでに実用化を目指しているとみられる。
>リサーチ・アンド・マーケッツは手術支援ロボットの市場規模は20年の54億ドルから31年に167億ドルになると予測する。
>グーグルやドコモ、高まるIT・通信の存在感
>データ活用の重要性が高まり、手術支援ロボットでIT大手の存在感も増している。グーグルは医師の手術映像をAIが学習し、ロボットで再現する研究の成果を20年に公表。パートナーは米インテルや米カリフォルニア大学などだ。日本では東京女子医科大学が日立製作所などと開発した「スマート治療室」でAIによる手術データの解析を目指している。
>手術の遠隔化では、高速通信規格「5G」を持つ通信会社の協力も不可欠だ。メディカロイドは4月から、商用5Gを使い手術支援ロボットを遠隔操作する実証実験をNTTドコモなどと始めた。メディカロイドの浅野薫社長は「通信の安定性や規制などの課題を検証したい」と話す。
>現在、日本外科学会が遠隔手術の普及に備え、実施の要件や手順などについてガイドライン作りを進めている。メディカロイドなども協力している。厚生労働省はオンライン診療に関するガイドラインの対象を外科手術に広げており、新型コロナウイルス下での遠隔化が外科にも及ぶ。
>AI活用による手術の高度化や5Gによる遠隔化は、医療現場や患者の負荷軽減につながる可能性もある。(大下淳一)
<参考=「手術ロボ、執刀データ活用競う 医療機器最大手も参入」(日本経済新聞)>
【シバケン】 2021/12/21 (Tue) 19:47
<副題=この手、ロボットの普及、品質向上で、手術の精度が上がるです。>
但し、
その設備を導入してるの病院でなければ、意味が無く。
話、若干の逸れるですが。
障害保険なりで、先端技術、医療を受けるが出来るのがあるですが。
これも、その手、病院に行けての話。
<図1>
ダビンチによる手術
<表2>
岡山県内の病院のダビンチによる手術実施状況
<写真3>
岡山市立市民病院が導入した米国製の人工関節手術支援ロボット「ROSA Kneeシステム」
>手術支援ロボット「ダビンチ」を使った治療が広がっている。米国で開発された低侵襲な高度医療機器で、国内では、2012年に前立腺がんが保険診療の対象になって以降、腎がん、胃がん、食道がん、直腸がん、肺がん、子宮体がんなど多様な領域で症例を積み重ねてきた。今では全国各地の病院で約450台が稼働し、標準治療になろうとしている。
>ダビンチでは、医師は手術台の患者に触れることなく少し離れたコンソール(操作台)に座り、立体画像を見ながら4本のロボットアームを使って執刀する。
>その特長はいくつもある。傷が小さく体に負担が少ないうえ、患部を立体的に捉える3Dカメラの画像は鮮明で拡大もできる。鉗子(かんし)を装着したロボットアームは狭い空間でも自在に操れ、手ぶれがなく精密な動きを可能にする。臓器の機能温存や、合併症を減らせる可能性が高まるという。
>手術には従来から開腹手術、内視鏡を使った腹腔(ふくくう)鏡手術、胸腔鏡手術もある。開腹では胸や腹部を大きく切るため患者の身体的負担は大きい。患部が体内の奥の方にあれば手が届きにくかったり、肉眼では細部まで見えにくい場合もある。腹腔鏡や胸腔鏡による手術ではカメラや鉗子を手で支えているためぶれが起きやすく、鉗子の動きには制限があった。ダビンチは、こうした欠点を補い、より確実で安全な手術を実現するために開発された。
>ただ、ダビンチを操る医師たちは、そのデメリットとして「触感がないこと」を挙げ、「知らぬうちに臓器を傷付ける危険性があるので注意が必要」と指摘する。とは言え、ロボットならではの安定性ゆえに、多くが「精緻な技術が要求される場面でも安心して手術ができる。術者の肉体的な負担も少ない」と言い、今後、標準的な治療になるだろうと予測する。
>岡山済生会総合病院の執刀医が語る
>岡山県内では岡山大学病院や川崎医科大学附属病院など7病院でダビンチが稼働している。岡山済生会総合病院(岡山市北区国体町)は2019年10月に直腸がんでダビンチ治療を導入。20年8月には岡山県内でいち早くすい臓腫瘍に取り組み、今年9月からは肺がんでも手術を始めた。同病院の執刀医に現状を語ってもらった。
>◆肺がん
>外科診療部長 奥谷大介医師 空気漏れるケース減
>9月2日、ダビンチによる1例目の肺がん手術を実施しました。岡山大学病院医師の協力を得て、右肺中葉を切除しました。経過は良好で、術後4日目に退院となりました。
>肺のそばには心臓や太い血管があるので出血には非常に気を付けています。いったん出血すれば生命に関わる事態につながりかねません。だから、呼吸器手術チームでは術前の入念な打ち合わせとあらゆる場面を想定したトレーニングを重ねて1例目に臨みました。
>ダビンチによる肺がんの手術では、術後の回復が早く、合併症が少ないと言われます。肺がんは胸腔鏡による手術が主流ですが、胸腔鏡と比べても肺を切除したり縫合したりした部分から空気が漏れるケースは減ったと報告されています。
>手術で最も大切なのは安全確実です。今後も最適な手術が行えるよう努力を積み重ねたいと思います。
>◆前立腺がん
>泌尿器科診療部長 日下信行医師 尿漏れ半年6割回復
>2012年に国内で初めてダビンチによる手術が保険適用になったのが前立腺がんです。
>前立腺には命に関わる進行がんから、治療を必要とせず経過観察で天寿を全うできるようなものまで病態はさまざまです。進行はおおむねゆっくりで生存率は非常に高く、早期のがんには根治的な療法として、前立腺と精のうを摘出した後、膀胱(ぼうこう)と尿道をつなぐ前立腺全摘除術を実施します。
>前立腺は骨盤の奥深くにあり、技術的には難しい手術になるのでダビンチに適していると言えます。手術には開腹、腹腔鏡、ロボット手術とありますが、ダビンチを導入している施設では、その多くをダビンチで行うようになりました。当院では全例ダビンチです。合併症として尿漏れと性機能障害があります。尿漏れについては、当院では半年で6割の患者さんが回復しています。
>◆直腸がん
外科主任医長 大谷剛医師 人工肛門の造設減へ
>直腸は骨盤の一番奥深くの狭い場所にあります。すぐそばには膀胱、前立腺、子宮や膣(ちつ)などがあり、排尿や排便、性機能に関する神経に取り囲まれています。そういう繊細なところで手術しなければなりません。
>ダビンチなら手ぶれがなく、組織の様子がよく見えるので、神経などを傷付けないよう、狙ったところを思い通りに切除できます。結果的に、がんの取り残しがなく、機能障害を減らすことにつながります。
>ダビンチによって、肛門近傍の骨盤の深いところでも、3Dの安定した術野で精緻な手術を行うことができるようになり、肛門を残す手術がやりやすくなりました。ダビンチの鉗子は自在に動くので深いところでの縫合も確実に行え、縫合不全のリスクは減っています。これによって一時的なものも含めて人工肛門の造設が減らせると考えています。
>◆すい臓がん
>外科主任医長・肝臓病センター主任医長 児島亨医師 負担小さく予後改善
>すい臓がんは見つかりにくく、がんと診断されたときには大きく広がり手術できない状態の患者さんは少なくありません。手術ができたとしても術後の成績は他領域に比べ不十分です。
>手ごわいがんですが、今は手術だけで治療をする時代ではありません。いろんな治療を組み合わせて、機能温存も図りながら、病気のコントロールを目指しています。
>当院は岡山県内では最も早くダビンチによるすい臓の手術を開始しました。体への負担が小さいので、手術の後に抗がん剤治療などをしやすいというメリットがあります。
>加えて、すい臓は、周辺組織との構造が複雑なため手術の難易度は高く、繊細なテクニックが要求されます。操作性や視覚性に優れているダビンチは、その要求に応えてくれます。予後の改善にもつながると考えています。
>人工関節手術 支援ロボ導入 県内初、岡山市民病院
>岡山市立市民病院(岡山市北区北長瀬表町)は、米国製の人工関節手術支援ロボット「ROSA(ロザ) Knee(ニー)システム」を岡山県内で初めて導入した。変形性膝関節症の患者を対象に、8月下旬から人工関節に置き換える手術を実施している。患者一人一人に適した精度の高い治療を提供し、健康寿命の延伸に貢献したいという。
>整形外科の藤原一夫主任部長(人工関節センター長)によると、人工関節手術では、適切な場所と角度で人工関節を設置することが、術後の経過や人工関節を長持ちさせる上で重要になる。従来の手術は、術者の経験や感覚に頼るところが大きかった。骨を切る角度で2~3度の誤差が生じ、術後に膝が痛んだり動きにくかったりする場合があった。
>「ROSA Knee」システムは手術中の手ぶれを抑え、計画通りの場所に的確な角度で人工関節を設置するのをアシストする。周囲の靱帯(じんたい)や筋肉との最適なバランスも数値で提示。快適な社会生活が送れるよう後押しする。
<参考=「広がる手術支援ロボット「ダビンチ」 全国で450台稼働、岡山県内では7病院」(Yahoo!ニュース・山陽新聞)>
(21/10/04)
<消滅・22/01/06>
NO.2704 <2021年>創作四文字熟語<七菌八起><起稿 シバケン>(21/12/22)
【シバケン】 2021/12/22 (Wed) 10:08
<七菌八起>
説明せずとも、意味合いわかるです。
<写真>
>住友生命保険は21日、2021年の世相を反映した「創作四字熟語」を発表した。最優秀作には、新型コロナウイルス感染拡大の波が何度訪れても克服する様子を表現した「
七菌八起ななころなやおき 」(元の四字熟語は「七転八起」)が選ばれた=写真、中原正純撮影=。
>32回目の今年は過去最多の2万4086点の応募があった。最優秀作について、審査員の歌人・俵万智さんは「菌を『コロナ』と読ませる工夫が新しい。第6波、第7波が来ても切り抜けようというエールがこもった作品だ」と評価した。
>優秀作には、新しい大学入学共通テストが始まったことを表す「 大学新試ニューし 」(同「大学入試」)、横綱白鵬の引退を表現した「引退 鵬道ほうどう
」(同「引退報道」)など9点が選ばれた。
<参考=「今年の創作四字熟語、コロナに負けない「七菌八起」」(読売新聞)>
NO.2705 <マクドナルド>マックフライポテトの販売制限/カナダでの大規模水害<!><起稿 シバケン>(21/12/22)
【シバケン】 2021/12/22 (Wed) 13:49
期間、24日から、30日。
要は、Mサイズ、Lサイズは販売せず、Sサイズのみとすると。
>日本マクドナルドは21日、北米からの輸入が遅延しているため、全国の店舗で販売している「マックフライポテト」のMサイズとLサイズの販売を24~30日は休止すると発表した。その間はSサイズのみの販売となる。
>船便の経由地であるカナダのバンクーバー港近郊での大規模な水害などが影響したという。31日午前10時半から通常販売に戻せるよう調達を急ぐ。
>「バリューセット」や「バリューランチ」で付け合わせにポテトを注文した場合は、本来のMサイズからSサイズに変更した上でセットの値段を50円引きにする。夜マックの「ポテナゲ大」と「ポテナゲ特大」は販売を休止する。
>朝マックの「ハッシュポテト」は通常通り販売する。
<参考=「フライドポテトの販売制限 マクドナルド、輸入遅延で」(産経新聞)>
【シバケン】 2021/12/30 (Thu) 14:22
<副題=「マックフライポテト」のM、Lサイズは、31日午前10時半から、予定通りの、販売再開。>
>日本マクドナルドは30日、北米からの輸入遅延で販売を停止していた「マックフライポテト」のMサイズとLサイズの販売を、当初の予定通り31日午前10時半から再開すると発表した。航空便なども活用し、調達のめどが立ったため。
>「バリューセット」や「バリューランチ」にポテトを付けた場合、本来のMサイズからSサイズにした上で50円引きにして販売していたが、通常のMサイズに戻す。休止していた「ポテナゲ大」「ポテナゲ特大」の販売も再開する。
>カナダのバンクーバー港近郊での大規模な水害などが響き、船便による北米からの輸入が遅延。24日から30日までマックフライポテトのM、L両サイズの販売休止に追い込まれた。
>一方、米物流企業フレックスポートのピーターセン最高経営責任者(CEO)は28日、マックフライポテトを巡り、自身のツイッターに「(ボーイングのジャンボジェット機)747型3機で日本にジャガイモを空輸する契約を結んだ」と投稿した。日本マクドナルドは供給を受けたかどうかは明らかにしていない。
<参考=「マックポテト、31日午前に制限解除へ 調達にめど」(産経新聞)>
【シバケン】 2021/12/30 (Thu) 14:33
<副題=ジャンボジェット3機で、ジャガイモを空輸<!>>
良い宣伝になるです。
<写真>
「マックフライポテト」のSサイズ
>日本マクドナルドのフライドポテト不足を巡り、米物流企業フレックスポートのピーターセン最高経営責任者(CEO)が28日、自身のツイッターに「(ボーイングのジャンボジェット機)747型3機で日本にジャガイモを空輸する契約を結んだ」と投稿した。
>米メディアによると、日本マクドナルドが供給を受けるかどうかは明らかになっていないが、ツイッターには「ご厚意に感謝します」などと日本からとみられる投稿が相次いでいる。
>日本マクドナルドはカナダのバンクーバー港近郊での大規模な水害などが響き、船便による北米からの輸入が遅延。24日から30日まで「マックフライポテト」のM、L両サイズの販売休止に追い込まれた。
>ピーターセン氏は「人道的な考えではなく、利益の面から決断した」ともつぶやいた。(共同)
<参考=「ジャンボ3機で日本へジャガイモ空輸 米物流CEOがツイート」(産経新聞)>
【シバケン】 2022/01/07 (Fri) 22:06
<副題=再度のL、Mサイズの販売休止/約1箇月>
>日本マクドナルドは7日、国内約2900の全店舗で「マックフライポテト」のLサイズとMサイズの販売を一時休止すると発表した。北米からの輸入が遅れているためで、9日から1カ月程度はSサイズのみ販売する。昨年末に続き再び販売制限に追い込まれた。
>船便の経由地であるカナダ・バンクーバー港近郊での大規模水害に伴う物流の混乱に加え、同地域での積雪や航路上の悪天候などが影響し、1月上旬以降に到着予定だった船便がさらに遅れているという。担当者は「十分な在庫を確保するため、休止期間を長めに設定した」と説明している。
>大規模水害の影響で昨年12月24日から30日までL・M両サイズの販売を休止し、31日から再開したばかりだった。前回と同様、セットメニューの「バリューセット」「バリューランチ」にポテトをつけた場合は、Sサイズを提供した上で50円値引きして販売する。夜マックの「ポテナゲ大」と「ポテナゲ特大」は販売を休止する。
<参考=「マックポテト再び販売制限 1カ月程度、L・M休止」(産経新聞)>
【シバケン】 2022/01/15 (Sat) 00:47
<副題=マクドナルドはなぜ国産じゃがいもを使わない? ポテト販売休止でTwitterに流れるウワサ、真相を取材した(ねらとぼ)>
理由は大きく「サイズ」「味」「消費量」。
要は、現地生産に向けての、挑戦なり、せず。
だけの話。
その分、運送代に高い費用出してるです。
>1月9日より、マクドナルドがフライドポテト(マックフライポテト)の取り扱いを縮小し、Sサイズのみ販売に。コロナ禍の影響で物流が滞り、原料である北米産じゃがいもの在庫が不足したためです。
>ポテト好きにとっては悲しい事態ですが、ここでひとつの疑問が浮かびます。なぜマクドナルドは国産のじゃがいもを使わないのでしょうか? Twitterでは「農家との契約があるので国産のじゃがいもを使えない」「日本で生産される品種は適さないから使用できない」
といった情報が拡散されています。ねとらぼは同社に取材し、マックフライポテトへのこだわりを聞きました。
>なぜ国産のじゃがいもを使用しないのか
>日本マクドナルドによれば、北米産じゃがいもを使用する理由は大きく3つ。「サイズ」「味」「消費量」です。
>マックフライポテトはじゃがいもをマッシュせず、丸ごとカットして作っているため、それに見合う大きさの品種が必要となります。さらに「外はカリッ、中はホクホクとしたおいしさ」にもこだわり、ラセットバーバンクなどの北米産品種を使用しているそうです。また、販売量が非常に多く、産地開拓が容易ではない事情もあるとのこと。
>同社は「ポテトはマクドナルドの看板商品であり、グローバルで厳格な品質基準が徹底されており、現在国内で多く栽培されている品種では、マクドナルドのマックフライポテトに合うジャガイモは残念ながら存在しない状況です」と述べています。
<参考=「マクドナルドはなぜ国産じゃがいもを使わない? ポテト販売休止でTwitterに流れるウワサ、真相を取材した」(ねらとぼ)>
【シバケン】 2022/01/19 (Wed) 15:48
<副題=なぜポテトはSのままなのか 日本の港がコンテナ船にスルーされる現実も(NEWSポストセブン)>
日本は、貿易戦争<コンテナ>に敗北した<?>
<写真1>
東京港に積まれたコンテナの山(イメージ)
<写真2>
コンテナ取扱量世界一、中国・上海の羊山深水港。毎年9.5%の成長を続けている(CFoto/時事通信フォト)
<写真3>
コンテナ取扱量世界5位、韓国の釜山港(CFoto/時事通信フォト)
<写真4>
1968年05月17日、進水する日本初のコンテナ専用船「箱根丸」。兵庫・神戸市の三菱重工神戸造船所(時事通信フォト)
>ハンバーグレストランの「びっくりドンキー」が、全国の店舗でフライドポテトなど輸入品を使ったメニューの販売を休止すると発表した。12月24日から一部店舗ですでに販売休止していたが、全店舗に拡大することとなった。休止の理由として、新型コロナウイルスの影響で物流網が世界的に混乱、コンテナを輸送する船を確保できなかったことをあげている。俳人で著作家の日野百草氏が、世界の主要港から転落して久しいコンテナ不足の現場をたずねた。
>「これでも昔に比べれば少ないですよ、簡単に(向こうの)海が見えるでしょう」
>東京港のコンテナ埠頭、時おりジョギングやサイクリングの人が通りかかる以外は関係者ばかり。日本を支える玄関口のひとつである。コンテナ不足で世界的な混乱となっているがコンテナはそれなりに積まれているように見える。カラフルで眺めていると楽しい。
>「いや少ないです。キャンセルが多いですね、船が入らなかったとか」
>停車中のトレーラーヘッドに乗ったまま休憩中だというドライバーが語る。キャンセルとは船便が来なくなったことを意味する。遅延であれコンテナ船そのもののキャンセルであれ、買い負け以上に深刻なコンテナの「取り負け」はあらゆる日本の食材や資源、部品調達に影響を及ぼしている。彼もまたベテランだそうだが、昔はもっと活気があったという。
>「昔と言っても30年くらいですね、もっとすごかった。世界の中心って感じですね」
>とても良い例え、「世界の中心」という言葉をいただいた。そうだ、日本はたしかに「世界の中心」であった。日本の港は「世界中のものが集まる」場所だった。いまも変わらずそうであるように錯覚してしまうが、本質のところでは大きく変わろうとしている。ついに日常生活でそれを感じるまでに至ってしまった。
>日本の港なんて世界20位にも入っていない
>「港、思ったより小さかったでしょ」
>コンテナ港に行ったことを食料商社の商社マンにメールすると日本の港について教えてくれた。今年に入っても大型コンテナ船のキャンセル、遅延が続く厳しい情勢だという。
>「東京港は大井の他にもいくつかありますけど、どれも小さな港でよくやってますよ」
>規模だけではないのかもしれないが、日本の港がいつの間にか世界から置いてきぼりを食らっていることは数字が証明していた。貿易戦争の拠点のはずなのに。
>「日本の港は20位以内にも入ってません。これ、もっと知られていいと思うんですけど」
>国土交通省の『世界の港湾別コンテナ取扱個数ランキング』によれば1980年に神戸港が4位、横浜港が13位、東京港が18位だったのが2019年にはすべて圏外、つまり「世界的な港」というのが日本から消えて久しいということだ。出貨と入貨(輸移出入)の合計値だが、他の基準でも上位に日本の港は登場しない。ちなみに2019年は東京港39位、横浜港61位、神戸港67位、名古屋港68位、大阪港80位である。正直、筆者の記憶にあった「世界の中心」日本という国の順位とは遠くかけ離れている。
>「2020年なんてコロナ禍でさらに差がついてます。経済回したほうが勝ちなんです」
>興味深いので電話に切り替えて資料をあたる。中国、本当に凄い。国土交通省の2020年速報値では1位上海、2位シンガポール、3位寧波(舟山)、4位深セン、5位広州、6位青島、7位釜山、8位天津、9位香港、10位がロサンゼルス(ロングビーチ)と世界の上位10位の中に中国の港が7つも入っている。現代の太平洋の主要港は中国と、シンガポールと韓国、そしてアメリカが握っているということだ。
>「だからアメリカと中国の間だけで運びたがるわけです。気軽に日本に寄ってもらうなんて昔の話ですよ、向こうからすれば日本に寄るのは割に合わないですからね」
>筆者はこれまでも日本の「食の安全保障」について『憂国の商社マンが明かす「日本、買い負け」の現実 肉も魚も油も豆も中国に流れる』『商社マンが明かす世界食料争奪戦の現場 日本がこのままでは「第二の敗戦」も』で書いてきたが、こうした生活の実感として明確な事態と数字に対し、あまりに無頓着過ぎたのでは、という思いからである。
>「貿易は戦争ですからね、北東アジアのハブ港という立ち位置の韓国と、東南アジアのハブ港として圧倒的なシンガポール、両者は見越していたということですよ」
>ほぼ世界の上位を占める中国の港とともに両港の存在は圧倒的だ。とくに韓国の釜山港は国家プロジェクトとして「北東アジアのハブ港」を目指した。日本のいわゆる京浜港(東京、横浜、川崎)、阪神港(神戸、大阪)に伊勢湾(名古屋港、四日市港)を足してもかなわない。それにしてもこの10年、日本は「気づいたら敗北」が多すぎる。
>「関税はかからないし、港は大きくて気兼ねなくコンテナが寄れる。中国と陸続きの地勢的な有利さもありますけど、ハブ港を作れば寄ってもらえるって賢く立ち回る小国ならではの発想ですよね」
>確かに、関税も掛からない巨大で至便な港があれば寄るだろうし、韓国やシンガポールとしても大国ではない自分たちの国に物が届く「寄るメリット」としてハブ港はうってつけだったのだろう。日本も「スーパー中枢港湾」「国際コンテナ戦略港湾」として2000年前後から取り組んで来たが、先のランキングや数字が示すとおりの「敗北」である。
>「日本のロジスティクスは東南アジアより遅れてます。なんでこうも輸送を大事にしてこなかったのか」
>気づいたら敗北
>もっともな話で、先ほどから中国、シンガポール、韓国の話ばかりだが日本の港なんて国内1位の京浜港(東京、横浜、川崎)ですらマレーシアのポートケランやタンジュンペレパスに及ばない。タイのレムチャバンやベトナムのホーチミンくらいの取り引き規模である。旧来の先進国でもアメリカのロングビーチ(10位)とニューヨーク(20位)、オランダのロッテルダム(11位)、ベルギーのアントワープ(14位)、ドイツのハンブルグ(19位)と以前ほどではないにせよ世界貿易港としての地位を守っている。海に囲まれ港湾こそ命綱の日本のはずが完全に蚊帳の外だ。
>「マリコン(港湾土木)を食わせるためだけの港とローカルな利権だけでやってきた結果です。港がしょぼくても金持ってる国なら来るだろうって、関わった老人は反省すべきですよ」
>なにもかも遅れ始めた日本、さきほど筆者が言及した「気づいたら敗北」は間違いなく30年間賃金の上がらない日本における国家規模の「病(やまい)」だろう。かつて日本という国は優秀で世界的なランキングでは当たり前のように上位だったが、いまや「日本とアジア」ではなく「アジアの中の日本」になりつつある。まして食料自給率は37%(カロリーベース)、67%(生産額ベース)と、いずれにせよアメリカやカナダ、オーストラリアはもちろんフランス、イギリスには及ばない。他人に食を委ねている。
>「貿易は戦争です。安全保障です。円安容認も買い負けもそうですが、資源のない島国なのに肝心の港が立ち遅れている、取り残されているというのは大問題ですよ」
>たびたび言及しているように、いまや中国とアメリカのドル箱航路以外は金を積まないと貨物船に寄っては貰えない事例が多発、日本国内の特定輸入品の品薄と値上がりの要因ともなっている。おかげで貨物機の取り扱いが増えているが運べる量には限界がある。そもそも日本の国際空港のしょぼさは港の比ではない。
>「十分な金を払えば寄ってくれますけど、米中ルートに割り込むだけの予算はどこも難しいですね。日本に寄ることはロスでしかありませんから。円安ですし、価格に転嫁しづらい国ですから」
>メリットが無ければ取り引きの少ない日本の港になんか寄らない。ただでさえ貴重なコンテナがもったいない。面倒で安い荷主のために寄るくらいなら空コンテナのままアメリカなり、中国に引き返したほうが面倒はないし金になる。いまや日本航路は現場や個々の事情にもよるが、おおよそその程度の扱いでしかない。海運こそ生命線なのに。何度でも書くが貿易は戦争であり、港もまた戦場なのだ。
>「マクドナルドに限った話ではありませんがね、あれだけの巨大企業でもうまく回せないのが(現代の)コンテナ物流です。まして日本向け、当分ポテトはSのままですね」
>筆者が聞きたかったマクドナルトの話を絡めてくれたが、2021年末のポテト(M・L)休止騒動も冷めやらぬ中、再びフライドポテトは約2900店舗でSサイズのみ提供に追い込まれた。この取材の直後、短期間とはいえハッシュポテトも休止だという。カナダの水害による港の混乱に人手不足とコンテナ不足でまともに船が出られない。コンテナ船があってもコンテナが足りない上に港湾作業員もコロナと人手不足による他業種との奪い合いで足りなくなっている。空輸で一時的にしのいだが、あくまで限定的な処置、長期化するとなれば今回のように一ヶ月の休止(予定)もやむを得ないということか。
>「マックとは別の話ですが、コンテナ船が港に入れないで一週間も洋上待機とかあります」
>マクドナルドに限らず輸入関連はみな輸送費の高騰と混乱、それによるコンテナの「取り負け」に苦戦している。サントリーもまたワインの一部ブランドの販売休止を決め、その理由を明確に「コンテナ不足」による輸入ストップだと認めた。輸入関連の部品や小物も昨年から物にもよるが入ってこない事態に陥っている。まだ特定分野ごとの話になっているが、食料のみならず半導体や燃料、飼料といった広範囲に影響を与える輸入品の場合は限定的では済まなくなる。そしてあらゆる商材はいずれ輸送価格、他国に買い勝ちするためにさらなる価格の高騰は避けられない。結局のところ、過度の「安さ」は世界的にも曲がり角に来ているということだ。日本の「激安」はいまや社会悪と言ってもいい。
>コンテナ、この何の変哲もない箱、しかしこの箱の一つ一つが私たちの生活を、命を支えている、まさに命の箱だ。そしてこの命の箱を日本は取り負けている。殺風景なこの貨物港、これもまた私たちの運命を握っている。中国や韓国が国策で大型港、ハブ港を整備している間にこの国は何をしてきたのか――いや、何かはしてきたはずだ。それは知っている。しかし現実は残酷だ。
>脆弱な港湾政策、コンテナ船にスルーされる日本の港もまた、買い負け、取り負けの要因であり、いままさに食の安全保障の危機をはらんでいる。
>【プロフィール】
日野百草(ひの・ひゃくそう)ジャーナリスト、著述家、俳人。1972年千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。社会問題や生命倫理の他、日本のロジスティクスに関するルポルタージュも手掛ける。
<参考=「なぜポテトはSのままなのか 日本の港がコンテナ船にスルーされる現実も」(NEWSポストセブン)>
【シバケン】 2022/02/04 (Fri) 16:39
<副題=2月7日<月>より、マックフライポテトのM、Lサイズ、販売再開。>
<写真>
マクドナルドの店頭に出された「マックフライポテト販売制限」のお知らせ(東京都渋谷区)
>日本マクドナルドは4日、Sサイズのみに限定していたフライドポテト「マックフライポテト」のMとLサイズの販売を7日午前10時30分から再開すると発表した。約1カ月間、サイズを限定したことなどで十分な在庫が確保できたと判断した。ナゲットとポテトをセットにした夜メニュー「ポテナゲ」の販売も再開する。
>日本マクドナルドは加工済みのポテトを北米から船便で輸入している。寄港地であるカナダ・バンクーバー港近郊での水害や大雪、世界的なコンテナ不足に加えて海上の悪天候も重なり輸入が遅れていた。1月9日からポテトの販売をSサイズに限定していた。ハンバーガーとのセットメニューのポテトもSサイズのみとし、通常のセット価格の50円引きで販売していた。
>サイズ制限で供給量を減らすことに加えて、航空便のほかバンクーバー港を経由しない北米東海岸ルートの船便も手配することで輸入の遅延リスクを抑え、在庫を積み増した。
>日本マクドナルドは2021年12月下旬にも一週間程度、輸入遅延によりポテトの販売制限を実施したが、通常販売の再開後もマクドナルドの想定を超えて船便の到着が遅れたことで22年1月に再び販売制限に踏み切った。
>同社は「当面の通常販売を継続できる在庫を確保できた」と説明する一方、「輸入遅延は完全には解消されておらず、港湾の混雑や作業の遅れなどは今後も予断を許さない」と話す。海外では4日時点でインドネシアやマレーシアのマクドナルド店舗がポテトの販売サイズを制限している。コンテナ不足や天候不順などが重なれば国内で再びポテトを販売制限する可能性がある。
<参考=「マクドナルド、ポテトM・Lサイズの販売を7日から再開」(日本経済新聞)>
【シバケン】 2022/02/10 (Thu) 13:59
<副題=ポテトがSサイズ以外、販売停止で、営業益過去最高<!>>
とは、
凄いなと。
>日本マクドナルドホールディングス(HD)が9日発表した令和3年12月期連結決算は、新型コロナウイルス流行下で持ち帰り需要などを取り込み、最終利益は前期比18・6%増の239億円だった。本業のもうけを示す営業利益は10・3%増の345億円と過去最高だった。
>マックは北米からの輸入遅延に伴い、国内約2900の全店舗で今年1月から「マックフライポテト」のL、Mサイズの販売を休止し、今月7日に再開した。オンライン会見した日色保社長兼最高経営責任者(CEO)は「物流網の混乱はいまだに続き楽観視できない」と語った。
>昨年12月にも一時、L、Mサイズの販売を休止しており、日色氏は「(経営に)一定の影響はあった」と述べた。
>売上高は10・2%増の3176億円。持ち帰りのほかに、オンラインで予約できるドライブスルーや宅配サービスも好調だった。
<参考=「マック営業益、過去最高 ポテト「楽観視できず」」(産経新聞)>
【シバケン】 2022/03/05 (Sat) 00:06
<副題=ポテト不足の次ぎには、値上げ<!>/3月14日から>
<写真>
>マックが値上げします。
>日本マクドナルドは、14日から「ハンバーガー」や「てりやきマックバーガー」、「マックシェイクSサイズ」など、およそ2割の商品を値上げすると発表しました。
>「ハンバーガー」は税込み価格で110円が130円に、「てりやきマックバーガー」が340円から350円に、「マックシェイクSサイズ」が120円から130円に、10円から20円の値上げとなります。
>ここ最近の小麦や牛肉をはじめとする原材料価格の高騰や、人件費、物流費の上昇などが要因としています。
>なお、「ビッグマック」や「マックフライポテト」、「ハッピーセット」などおよそ8割の品目については値上げしません。
<参考=「【速報】マクドナルド値上げへ およそ2割の商品 3月14日から」(FNN)>
【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2022/03/05 (Sat) 13:57
シバケン様、こんにちは。
値上げ対象品目、店頭販売では約2割ですが、デリバリーではほぼすべての商品です。
【シバケン】 2022/03/05 (Sat) 18:53
磯津千由紀さん、こんばんわ。
デリバリーですか<!>
残念乍らの、我が地では無縁ですねえ。
【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2022/03/05 (Sat) 19:38
シバケン様、こんばんは。
マクドナルド自体が、当方に無縁です。
東京ドームで両チームにホームランが出て地元に帰ってきてビッグマックを無償で貰ったのが10年以上は前でしょうか、それ以来マクドナルドに無縁なんです。
尚、モスバーガーは年に1~2回、何か食べます。
【シバケン】 2022/03/05 (Sat) 23:10
磯津千由紀さん、こんばんわ。
亀岡には、モスバーガーは、ありませんが、マクドナルドは2店舗。
ありがたい<?>事に、内の一箇所は、徒歩でも行けるですねえ。
数年前に、出来たです。
NO.2706 冬至<起稿 磯津千由紀>(21/12/22)
【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2021/12/22 (Wed) 20:40
こんばんは。
今日2021年12月22日(水)は冬至である。
柚子湯(写真なし)に入り、南瓜(写真)を食べた。治りかけの風邪も、良くなるであろう。
【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2022/12/22 (Thu) 18:32
<副題=令和4年の冬至>
こんばんは。
今日12月22日(木)は冬至、数日前から温暖な掛川市でも氷点下を記録するようになった。
此の季節まで保存した南瓜は、皮が硬くなっていた。
NO.2707 <オミクロン>遂に、京都<京田辺市>で、市中感染<!><起稿 シバケン>(21/12/23)
【シバケン】 2021/12/23 (Thu) 16:28
時間の問題<!>
既に、大阪でも、公表されたです。
京都の、京田辺市在住の方と。
京田辺には、同志社大学があるです。単に、20代女性と、だけでは、わからんですが。
>京都府は23日、府内に住む20代の女性が新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」に感染したと発表した。女性に海外への渡航歴はなく、感染経路は不明という。記者会見した西脇隆俊知事は「市中感染」との認識を示した。京都府内で同型の感染者は初めて。
<参考=「京都の20代女性、オミクロン型感染 知事「市中感染」」(日本経済新聞)>
【シバケン】 2022/01/14 (Fri) 20:13
<副題=1月14日=671人>
昨年12月23日に市中感染。
1箇月も経たずに、671人<!>
>京都府と京都市は14日、新たに671人が新型コロナウイルスに感染したと速報した。一日当たりの新規感染者は、昨年8月26日の601人を上回り、過去最多を更新した。
>京都市発表分が367人、そのほかの京都府発表分が304人。年齢や性別などは、京都府と京都市が夜に公表する。
>府内の感染者は計3万8937人となった。
<参考=「京都で過去最多、671人感染 新型コロナ14日夕速報」(京都新聞)>
<消滅・23/02/20>
NO.2708 <恥ずかしながら>グアム島のジャングルで発見された残留日本兵・横井庄一さん<起稿 シバケン>(21/12/24)
【シバケン】 2021/12/24 (Fri) 20:40
イヤ、
隠れて、隠れて、28年間潜伏。
よて、相当に、強靱なる体力、気力と、思てたですが。
当記事拝読で、違うなと。
更には、「亡霊」ねえ。
「島民に見つかると殺される。」
故に、人目に付かぬよに、潜伏。
にしてもの、「亡霊」は意外でしたです。ジャングルで、28年間、自然と対峙で、会話が出来て、神の世界に近くなり、と、思たですが。
<写真1>
CBCテレビ:飛行機のタラップを降りる横井庄一
<写真2>
CBCテレビ:帰国直後の記者会見
<写真3>
CBCテレビ:カルテには「亡霊」の文字が…
<写真4>
CBCテレビ:カルテ<島民にみつかると、殺される>
>グアム島のジャングルにおよそ28年間潜伏していた、残留日本兵・横井庄一。
その帰国からまもなく50年です。
>今回、帰国後すぐに入院した病院から、当時の横井のカルテが見つかりました。
>なぜ28年間もジャングルに潜伏していたのか。
>カルテにはその理由も記されていました。
>日本を熱狂させた帰国「恥ずかしながら…」
>「グアム島の横井庄一さんが、たったいま日航の特別機で羽田空港に帰ってきました」
(1972年2月2日 帰国時のテレビ中継リポート)
>半世紀前、グアム島のジャングルで現地の人に発見され、帰国することになった残留日本兵・横井庄一。当時56歳でした。
>太平洋戦争の終結を知らされないまま、一人戦争を続けていた横井は、帰国会見であの有名な言葉を口にします。
>「恥ずかしながら生きながらえておりましたけど」
(横井 庄一さん)
>「恥ずかしながら」は当時の流行語になりました。
>会見後、そのまま国立東京第一病院に入院。
>果たして横井はどれほどの強靭な肉体と精神によって、ジャングル生活28年を乗り切ったのか?
>今回初めて、当時のカルテの中身が、CBCの取材で明らかになりました。
>「こちらなんですけど…。診療記録が届きましたので」
(CBC大園康志)
>帰国した年に結婚し、横井が亡くなるまでの25年を添い遂げた妻・美保子さん。
>今月23日が94歳の誕生日の美保子さんも、そのカルテを初めて目にします。
>カルテには「錯乱」「亡霊」「幻覚」の文字も
>カルテには、体がやせ細り皮下脂肪が少ないことと、ビタミンBの欠乏が書かれていました。
>入院後、最初の握力測定の数値は小学校低学年レベル。
>そんな横井のジャングルでの大事な栄養源は小動物たちでした。
>川エビ・カエルにカタツムリ、ネズミにトカゲ。
>年に1~2回は落とし穴でシカをとらえたことも伝えていました。
>しかし栄養不足から歯はボロボロになり、84日間の入院期間中に8本も抜歯していました。
>さらにカルテには「錯乱」、「亡霊」、「幻覚」の文字も。
>グアムの潜伏中、そしてその後、とらえられてからも横井は熟睡できていなかったことが、カルテからもうかがえます。
>戦争の呪縛か…
>グアムの戦いでは、アメリカ軍に3週間で壊滅状態にされた日本軍。
>横井は医師に、「ほとんど初日に所属部隊は全滅」と証言していた記載も。
>「アメリカの軍事力ですね。圧倒的な差があって、どうしようもなかったと(夫は)言っていた」
(美保子さん)
>生き残れた3つの理由…そして28年間潜伏の理由とは
>そんな中で横井が生き延びることができた理由は精神医学的には3つ。
>比較的年長者で、素質的に要求水準が低く、素朴な宗教心があったこと。
>これが医療チームの総括でした。
>そして、こんな文章がカルテには書き留められていました。
>「島民に見つかると殺されることがあったらしい。これも、降伏、世間に出てこない一つの理由であった」
(カルテの記載)
>アメリカ軍だけでなく、グアムの島民とも繰り広げられていた銃撃戦。
>半世紀を経て明るみに出たカルテには、横井が1997年に82歳で亡くなるまで、ほとんど語られることのなかった、貴重な証言も記されていたのです。
<参考=「残留日本兵・横井庄一 帰国から半世紀 発見された“カルテ”が語る28年潜伏できた理由」(Yahoo!ニュース・CBCテレビ)>
<消滅・22/06/24>
NO.2709 「夢グループ」/“こだわらない”商品開発/社長自ら出演の“ゆる~い通販CM”<起稿 シバケン>(21/12/31)
【シバケン】 2021/12/31 (Fri) 11:37
テレビ通販なら、「ジャパネットたかた」が老舗<?>
そこに、「夢グループ」が参戦<!>
ここは、所謂の自社開発<?>
イヤ、「たかた」は、メーカーなりの商品を「たかた」仕様にしたり、致しまして。
又、お得感を宣伝しまして。
「夢グループ」は、その手と、思てましたら、違うですて。
<写真1>
夢グループ石田重廣社長(C)日刊ゲンダイ
<写真2>
夢グループのCM(提供写真)
>「19歳から商売を始めて、自分より年下からお金をもらうことは恐喝だと思っていましたから、当然、年上のかたたちから買っていただく。その延長でずっと来ているだけです」
>こう話すのは、「週刊さんまとマツコ」(TBS系)でも話題の通販会社「夢グループ」の石田重廣社長(63)。福島なまりの石田社長と、自社所属の歌手でアシスタントの保科有里さんが繰り広げる“ゆるすぎるCМ”でおなじみに。
>ネット通販が伸びている時代にアマゾンや楽天に出店せず、テレビCМと新聞広告、折込チラシで、「夢コードレス強力サイクロン(掃除機)」や「スーパージェルクッション」などのオリジナル商品が大ヒット。年商は110億円(2018年度)から151億円(2021年度)に成長。
>売り上げの9割が電話注文によるもの。当然、お客の大半は高齢者だ。普通のテレビショッピングと何が違うのか?
>「世の中の通販会社のほとんどがナレーションで商品を説明するだけで、まるで自動販売機のようでしょ。これだとお客様からの『ありがとう』が聞こえなくなるし、『商売に対して失礼だろう』と僕はずっと思ってました。魚屋が『今日はサンマが特売だよ、脂が乗っているよ』と声をかけるように、売り手が出てきて堂々と説明しているだけなんです」
>■ゼロからブランドを作るには自分が出るしかない
>驚くのがテレビCМをはじめとする広告宣伝はクリエーター任せにせず、ほぼ自社で制作しているところ。それには深い訳があるという。
>「タレントを使わず社長がCМに出るなんて制作費をケチっているといわれます。確かにケチではあるんですが、ダンヒルでもクリスチャン・ディオールでも、ブランドがあるのはうらやましいじゃないですか。何もないところからブランドをつくるには、タレントに頼らず自分が前面に出ること。だから『夢グループ=石田』となって、石田が勧めるんだからいいものだよねと思ってもらえるように、5年ほど前からこのやり方を続けているんです。それに、社名と社長がリンクする会社が非常に少ない。大企業でも指で数えられるくらしかない。こんな小さな会社ですが、そうなりたかったんですね」
>「仕事で大切なのは反射神経」
>社長自ら出演するようになったのは、30代で大当たりしたシルク製品のチラシがきっかけだった。
>「女性モデルを起用する際、モデル料10万円っていわれて高いなぁと思って。女性がメインの商品でしたから、どうせ売れるかわからないんだから、男性モデルは僕がやるよ、ということで茶色のシルクのシャツを着て出たら、もうクレームの嵐でしたね」
>CМから醸し出されるゆるい雰囲気は、福島県出身の石田社長の語りによるものだが、またそれがウケているのだ。
>「話し方が面白いって言われますけど、ずっとこの話し方なんですから仕方ないんです。英語で話せばもっと流ちょうなのかもしれませんよ」
>本人曰く、20代から貿易の仕事でさまざまな国を行き来してきたため、独特の話し方は福島なまりと諸外国の言語がミックスされたものだという。
>■時間をかけずにパッとやる
>仕事のモットーは、時間をかけないことだ。
>「CМの場合、撮影は会社のスタジオ、といっても空いているスペースでやっているだけ。出演は僕と保科さん。編集も自社でやるので、1本あたり10分で作れて制作費は2万円ほど。クリエーターに頼むとお金だけでなく時間もかかる。商品のことを一番よく知っている人がやるのが、安く早く効果的なものが作れるでしょ。CМで表示されるクレジットの書体が古くさいとたびたび言われますが、かっこよさを売りにするのではなく、お客さんにいい商品だと思ってもらえないとCМを流す意味がないですから」
>保科さんとの掛け合い(セリフ)も自ら考える。こうしたセリフづくりにも時間をかけない。
>「30秒、120秒(のCMのセリフ)であれば、10分でできるんですね。だいたいパッと浮かびますから、わざわざ机に向かって考えたりしません」
>外をブラブラしながら思いついたら、便せんに書き留めるようにしているという。
>「原稿作りは人によっては1週間かかることもある。1週間で作るところを5分で作れるかどうか。今日ひらめかなかったら、明日作ればいい。5分で書けなければそこで止めればいいわけです、それ以上やっても無駄ですから。だから何かを聞かれたらパッと返事ができないようではダメだと思っているんです。仕事で大切なのはこうした反射神経じゃないかな」
>自前主義はより商品を売るためのやり方
>自ら広告制作をするよさは、日々の売り上げを見ながら、文言を変えられる点にあるとのこと。
>「土日に1週間の出稿予定を決めますが、前週の売り上げが悪かったから、今週のチラシはこの内容に変えようとか、毎日の売上を見て変えています。広告制作の95%を僕がやっている理由はここにあります。1カ月の宣伝費が4億円だったら、1週間に1億円。自分で商売をしているんだから、広告費を使って売れなければ自己責任になる。でも、クリエーターは売れても売れなくても関係ないですし、彼らには本当の数字は見えないわけです。僕たちは自分で売り上げを見ながら、より売れるように変えることができるんです」
>広告制作だけでなく在庫管理、商品発注も自ら行っている。自前主義にこだわるのは、自分こそが商品のよさを最もわかっていて、それをよりよく伝えられるから、という至極まっとうな理由だった。
>売り方にこだわる一方、まったくこだわっていないというのが商品開発。だが、オリジナル商品の開発にも、同社の強さの秘密が隠されている。(=後編につづく)
<参考=「「夢グループ」社長自ら出演の“ゆる~い通販CM” 制作費1本2万円でも商品大ヒットのワケ(前編)」(日刊ゲンダイ)>
【シバケン】 2021/12/31 (Fri) 13:02
<写真3>
モノマネではない「スーパージェルクッション」/(提供写真)
>福島なまりの社長とアシスタント女性によるCМをはじめ、独自の広告宣伝で商品は大ヒット。今や年間151億円を売り上げる通販会社「夢グループ」。
>サイクロン掃除機、ジェルクッション、卓上クーラー、翻訳機…どこかで見たことのある商品の数々。実はこれらすべて自社開発商品。CМをはじめ広告制作の95%を自ら行い、「うちのオリジナルは売り方だけ」と話す石田重廣社長(63)に商品開発について聞いた。
>「基本は売れ筋商品のモノマネです。普段からデパート、ユニクロ、ニトリなどを回ってチェックしています。ニトリの社長には悪いけど、ニトリだったら奥さん方が一番手にしている商品を、特許面をクリアしたらさらに機能を良くして安く売る。翻訳機やダイソンもどきのサイクロン掃除機もモノマネです。ジェルクッションだけは珍しくモノマネのようでモノマネでないんです。ジェル商品を考えている時に卵が思い浮かんだんですね。これなら座っても(卵が)割れないし、コマーシャルにすればすごい売れるぞと。でも基本的に、僕には新しい商品の発想はなかなか湧きませんから」
>電化製品から衣類まで、アジア圏の工場でOEМ(委託生産)で作らせている。
>■駐在員採用のルール
>「香港や中国をはじめいろんな国で仕事もしているので、これはあそこの工場で作れると商品を見ただけでパッとわかります。あとは現地社員に『こう作って』と指示するだけ」
>香港、韓国、タイなどにいる現地駐在員は、旅先で自らスカウトした人材ばかり。
>「『石田さん、なんで海外ばっかりいってるの』って聞かれるんですが、僕の場合、『いい人を探しに行くんだ』と言っています。現地で出会ったり紹介してもらったりした人で、日本語ができて真面目な人。僕は英語もタイ語も韓国語もできないけど、日本語がわかれば一緒に商売ができるから。だからコロナ前は毎月会いに行っていました。それもいきなり行って連絡します。『タイにいるんだけど、今から来られる?』『行けます』と答えたら、この人は忠実だな、ウソをつかないなと。仕事ができるできないは二の次なんです。ウソをつく人間では危ないですから。そのために何回も足を運んで、安心して任せられる人を探しているんです」
>まったくこだわりがないという商品開発。たが、新製品を考える際のルールは存在するという。
>売れる商品の最低条件
>「商売というのは不思議なもので、1000万円売れるものは1億円でも売り上げることができる。反対に100万売って赤字のものは1000万売っても赤字なんです。商品開発というと、ほとんどの人が一発当てようとこだわるでしょ。でも、こだわりが強すぎて誰が必要としているかわからないものが世の中には多い。僕が唯一こだわるのは、年齢に関係ないもの、男女兼用という点だけで誰もが必要とするものしか作りません。これが一番楽なんです。この30年、新製品は1月1日に会社で考えるようにしています。元旦は飛行機代が高いから海外に行かないし、特にやることがないので」
>自らを、いかに楽をして売るかを考える怠け者だと豪語する。
>「知らない人は、僕のことを働き者だと思うかもしれません。ですが、通販をしていて自分は本当に堕落したなと思いますもん。だって商品作ってチラシを撒いて、あとは待っているだけの商売ですから。お客様に頭を下げることもなくお見送りすることもしないんですからね」
>そのため、これまで仕事だと思って働いたことはないという。一風変わった通販会社の強みは、こうした独自路線をひたすら歩んでいるところにありそうだ。
<参考=「「夢グループ」の“こだわらない”商品開発 「売れ筋をマネして機能を良くして安く売るだけ」(後編)」(日刊ゲンダイ)>