みんながパソコン大王
雑談<NO.99>

みんながパソコン大王
総 合 目 録 趣意書

表題一覧表

NO 表題 起稿 起稿日
雑談NO.100
1236 ゲリラ豪雨発生予兆を検知 フェーズドアレイ気象レーダの実証実験を開始(日経BP) 磯津千由紀 15/09/01
1235 民泊ビジネス:登録1年で3倍に 大半無許可、政府調査へ(毎日新聞) 磯津千由紀 15/09/01
1234 社員が過剰なIT依存に陥らないようにするには?(ITpro) 磯津千由紀 15/08/29
1233 1週間使って見えてきたWindows 10の良し悪し【がっかり編】(日経トレンディネット) 磯津千由紀 15/08/29
1232 多面的入試は「学力不問」じゃない! 東大・京大を例に(ベネッセ教育ニュース) 磯津千由紀 15/08/28
1231 リリースから約1カ月の「Windows 10」、7500万台以上で動作(ITpro) 磯津千由紀 15/08/28
1230 特集ワイド:「上司に逆らえぬ企業風土」を考える/上 背景に責任の曖昧さ(毎日新聞) 磯津千由紀 15/08/27
1229 安全保障法制の解説動画と其のパロディ群 磯津千由紀 15/08/21
雑談NO.98

NO.1229 安全保障法制の解説動画と其のパロディ群<起稿 磯津千由紀>(15/08/21)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/08/21 (Fri) 20:19

 こんばんは。


 オリジナルの自民党の動画。
 国会答弁同様、実際の目的を言わずに、建前を例示しています。

<教えて!ヒゲの隊長>



 其れを揶揄したパロディ動画。
 ヒゲの隊長の「建前」がやり込められています。

<【あかりちゃん】ヒゲの隊長に教えてあげてみた>


 「一部の偏った右翼の人」達による、其れのパロディ。
 残念ながら、主張の根拠が不明で、論旨が一貫せず、会話も成立していません。

<ヒゲの隊長のパロディーのパロディー(笑)>


 其れを又もや揶揄したパロディ動画。

<【あかりちゃん#2】HIGE MAX あかりのデス・ロード>


NO.1230 特集ワイド:「上司に逆らえぬ企業風土」を考える/上 背景に責任の曖昧さ(毎日新聞)<起稿 磯津千由紀>(15/08/27)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/08/27 (Thu) 01:06

 こんばんは。


 サラリーマンの宿命かと思ったら、学校の部活から続く風土だと言います。そして、日本古来から続く風土であるとも。


> ◇組織不正の温床 「会長院政」もの言えぬ役員会 終身雇用で恐れる人事 転職前提ならあり得ぬ

> 気になる言葉がある。東芝の不正会計問題で、調査した第三者委員会が使った「上司に逆らえない企業風土」。報告書は、その存在自体が原因と見なし、「この企業風土を改革」することが対策になると提言した。会社の規模や業種、体質、社長の個性などで表れ方はさまざまだが、上司に逆らえないムードは大同小異、どこにでもある。なぜなのか。改める方策はあるのか。上下2回にわたりこの難問を考えたい。【藤原章生】

> 「中学校で始まる部活は企業の残業みたいなもの。上下関係のきつさ、無意味な待ち時間、精神論、いじめ……。入らなければいいのに、そこで根性がついたと言う人もいて、やめると負け犬みたいに思われるでしょ。変ですよ」

> 著書「ニッポン型上司が会社を滅ぼす!」(2004年)などで知られる経営コンサルタント、宋文洲(そうぶんしゅう)さん(52)に聞くと、「上司に逆らえない風土」は日本の隅々にまでまん延しているという。宋さんは中国から北海道大に国費留学し、工学博士課程の時に開発した土木関係のソフトで20代で10億円を稼いだ人だ。ベンチャー企業「ソフトブレーン」を創業13年で東証1部に上場させると、早々に代表権を後継者に譲り、国内大手や中国、米国企業の経営者に助言してきた。「この風土は軍隊が典型で、米国にもありますが、日本では理屈よりも『何とかしろ』と精神論を部下に押しつけますよね。そこが極端なんですよ」と言う。

> 先輩は絶対といった部活的な上下関係は古い会社ほど顕著で、個人の技能や成果より在職年数が重んじられる。誰がどのポストにつくかが職場の人間関係にまで影響する。「労働者が会社に売るのは労働で、人間を売っているわけではないのに、上司は技能も人間性も上だという錯覚が日本企業に特に強いんです」

> 人事異動で報復される不安から、暴君的な上司に当たってもぶつからず、数年の我慢とやり過ごした方がいい−−。そんな労働者の知恵は古くからある。信長や秀吉に面会したポルトガル出身のカトリック司祭、ルイス・フロイス(1532〜97年)は滞日記録「日本史」で、当時の日本人が目上の人に全く服従的で、上に物を言う時には、必ず頭を下げ、へりくだっていると指摘している(評論家の桑原武夫著「ヨーロッパ文明と日本」)。日本人論を展開してきた社会学者、中根千枝氏は著書「タテ社会の人間関係」で<日本社会における根強い序列偏重は、私たちの日常生活でも遺憾なく発揮されている。第一に、私たちは序列の意識なしに席に着くこともできないし、しゃべることもできない>と説いている。

> それでも「風土」には善しあしがある。上の者が下を説得する手間がいらないため、動きは速い。中国大陸など周辺地域に比べ、農耕の始まりから国家出現までの異様な速さ。明治維新後、西欧から技術や官僚機構を短期間で取り入れたスピード。戦後の高度成長では、国民が一丸となりやすいこの「風土」が大きな役割を果たしたと、先の桑原氏は指摘している。

> 企業倫理に詳しい弁護士、中村雅人さん(66)は「結集して突き進むにはいいのですが、組織ぐるみの不正では『風土』があだになります。逆らう部下は無視されるか、異動で閑職に追いやられたりするのです」と話す。

> 思想史家、丸山真男の「超国家主義の論理と心理」(初出1946年)は、下を押さえつける「風土」が、新兵いじめのように内輪の暴力と、その責任者を特定できない「統治構造の無責任体制」を生み出すと説く。

> 東芝の不正会計問題も全く同じ構図だ、と宋さんは見る。「東芝元会長(現相談役)の西室(泰三・日本郵政社長)さんが安倍晋三首相に『私が責任をもって再生させますから』と話したと報じられたでしょ。西室さんは本来、何の権限もないし、事実関係を調べる立場にないのに『責任をもって』と言えるのがおかしいし、発言そのものが問題の本質を表している」

> つまり「上司に逆らえない風土」には、責任の所在の曖昧さが抱き合わせなのだ。

> 「大企業では、社長が代表取締役を退いた後も会長や名誉会長、顧問、相談役として、人事や業務に強い影響力を残す。社長の人事も握っているから、社長の権限もはっきりしない。だから、不正があっても、書類だけでは指示の出所がわからない。僕はこれを『老害』と呼んでますが、海外ではあまりないですね」

> 社長にも、逆らえない「上司」がいる格好で、「風土」は役員会に端的に表れる。

> 「自由に物が言える役員会を見たことがないです。日本人が会議でしゃべらないのは、誰がその案件を支配しているかが分かるまでは、下手な事は言えないからです。だからヒラの役員は、会長か誰かが口を開き、空気が読めるまで黙っているんです」

> 役員会は企業の縮図のようだが、実権を握るのが社長か会長か名誉会長か、その集合体なのか不明なところが「問題をより複雑にしている」という。

> 宋さんが関わった某企業。「会長が『俺は社長に全部任せている』と言うんだけど、誰も信じてないの。パーティーでも、役員や社員は会長にばかり注目し、社長なんか見てないんだから」。別の大手電機企業で目にした社長退陣劇も異様だった。「役員会の前に会長、名誉会長、国から天下りした監査役とイエスマンの副社長が社長を取り囲み突然、退陣を同意させた。直後、社長は別の部屋の役員たちに発表する。誰が退陣させたのか、はっきりしないまま事が動くんです」

> 「上司に逆らえない風土」が大企業の最上部にある以上、「改革をヒラ社員に強いるのは酷だ」と宋さんは言う。

> 「中国の四字熟語に『流水不腐(ふふ)』という言葉があります。流れる水は腐らない。つまり流動性があれば不正も改まりやすい。転職が当たり前なら『関わったら俺のキャリアは汚れる』と誰もが思いますからね。将来転職したら『お前、その場にいたのになぜ黙っていたんだ』と言われます。転職を考えていないから悪いことができるんです」

> 自動車の欠陥隠しや耐震偽装のように、技術者が実データと役所に見せる偽データを二重に持つ悪行も「社員の在社平均期間が5年だったら、上司は『黙って従え』とは言えません。他社で暴かれたら困りますから。大体、日本の企業は辞めた人を裏切り者と思うところが変なんです。日本IBMなどは退職者を大事にするからネットワークが広がるしムードもいい」。

> だが、年金など社会保障の面で「終身雇用」がモデルとされている現状では、数年おきに転職するのが常識とは、すぐにはなりそうもない。

> 次回は、会社に残ったまま上司に逆らい続ける人の実情を紹介する。

<参考=「特集ワイド:「上司に逆らえぬ企業風土」を考える/上 背景に責任の曖昧さ」(毎日新聞)>
<消滅・16/09/01>


NO.1231 リリースから約1カ月の「Windows 10」、7500万台以上で動作(ITpro)<起稿 磯津千由紀>(15/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/08/28 (Fri) 00:23

 こんばんは。


 先進的ユーザが多いのか、其れとも、盲蛇に怖じずの初心者が多いのか。


> 米Microsoftは現地時間2015年8月26日、正式リリースから約1カ月経った最新OS「Windows 10」の導入状況について明らかにした。現時点で7500万台以上にインストールされているという。

> Windows 10は7月29日に190カ国で正式版が公開され、24時間で1400万台以上に導入された(関連記事:「Windows 10」、リリース後24時間で1400万台以上にインストール)。

> MicrosoftのWindows and Devices部門マーケティング担当コーポレートバイスプレジデントのYusuf Mehdi氏は自身のTwitterアカウントから、「Windows 10は7500万台のデバイスで動作しており、日々その数は増えている」とツイートし、続けてWindows 10に関する一連のツイートを投稿。「Windows 10は192カ国で利用されている」「9万機種以上のパソコンやタブレット端末がアップグレードした」「2007年製造のデバイスでもアップグレードしたものがある」「Windows 10用Windows Storeのデバイス当たりのアプリケーションダウンロード数はWindows 8より6倍多い」などと報告した。

> Microsoftは、Windows 10を投入してから2~3年以内にWindows 10が動作するデバイスを10億台にすることを目標に掲げている。米InformationWeekは、「現在の成長速度なら目標は達成できそうだが、この勢いを維持できるかが問題だ」と指摘している。

<参考=「リリースから約1カ月の「Windows 10」、7500万台以上で動作」(ITpro)>


【?】 2015/08/28 (Fri) 15:06

 ホントに3年後までWindows10なのですか。LTSなのですか。


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/08/28 (Fri) 22:11

 名無し様、こんばんは。


 Windows as Serviceということで、巷の噂では、今後は新たなWindowsがリリースされるのではなく、アップデートが繰り返されていくのではないかということです。
 しかし変化の速いIT業界、突然に「クラウド」が降ってわいたように、数年後には何が起こるか分かりませんね。
 只、Windows 10に関しては、これまでの慣例を破って、サポート期間を5年よりも短くするということは、まず考えられないと思います。


NO.1232 多面的入試は「学力不問」じゃない! 東大・京大を例に(ベネッセ教育ニュース)<起稿 磯津千由紀>(15/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/08/28 (Fri) 08:39

 おはようございます。


 多面的入試、東大と京大が来年度からの導入を発表しました。我々社会人のハードルは下がってないようです。


> ‐渡辺敦司‐

> 当コーナーでは、大学入学者選抜と高校教育、大学教育を一体とした「高大接続改革」の論議の動向について、これまでも折に触れて紹介してきました。8月中には、文部科学省「高大接続システム改革会議」の中間まとめが出る見通しになっています。
>ところで最近、そうした議論の場では「これからの入試でも、知識・技能を軽視するものではない。むしろ思考力・判断力・表現力を高めるには、知識・技能をしっかり身に付けることが欠かせない」という声が強まっています。そこで、以前にも紹介した東京大学の「推薦入試」、京都大学の「特色入試」(いずれも来春の2016<平成28>年度入試から実施)を例に、この問題を考えてみましょう。

> 両大学はこのほど、相次いで募集要項を発表しました。東大の推薦入試では、大学入試センター試験で各学部が指定する教科・科目をすべて受験することはもとより、「概ね8割以上の得点」という高い目安を明記しています。それだけの「基礎学力」は最低条件であり、そのうえで、各高校の校長が男女各1人だけ自信を持って推薦できるような「特定の分野や活動に関する卓越した能力、もしくは極めて強い関心や学ぶ意欲を持つ志願者」(推薦入試の基本方針)を求めているのです。
また、京大の特色入試でも、多くの学部では「学力型AO」などと銘打ち、センター試験を課しています。センター試験を課さないのは医学部医学科だけですが、評定平均値4.7以上、TOEFL-iBTスコア83点以上(英検準1級=大学中級程度に相当)といった高いハードルがあります。

> 「大学入試改革」の論議では当初、推薦入試やAO入試が私立を中心に、「学力不問入試」になっているのではないかという指摘(外部のPDFにリンク)がありました。今年1月に策定された「高大接続改革実行プラン」(外部のPDFにリンク)では、一般・推薦・AOという入試区分を廃止することを提言していますが、必ずしも推薦やAOの趣旨自体を否定したものではありません。点数だけにも意欲だけにも偏らず、その大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー=AP)を、学力レベルも含めて明示して、APに基づく多面的・総合的な選抜を行ってもらおうという趣旨なのです。

> 東大・京大が求めるようなハイレベルの学力は、どんな大学にも要求できるわけではありません。しかし、入学者の学力レベルがわからなければ、入学後の教育も本来しようがないはずです。今般の高大接続改革で、高校在学中に受ける「高等学校基礎学力テスト」と、センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト」(いずれも仮称)の2つの新テストを創設することにしたのも、学力把握のツールとする意味合いがあります。

> 高大接続改革をめぐっては、「これからの入試に、知識は要らないんでしょう?」といった誤解が、早くも高校生の間に広がっていることを指摘する予備校関係者もいます。しかし決してそうではないのです。これからの大学入試では、知識と活用力の両方が求められることを、正しく理解しておかなければなりません。

<参考=「多面的入試は「学力不問」じゃない! 東大・京大を例に」(ベネッセ教育ニュース)>
<消滅・18/07/23>


NO.1233 1週間使って見えてきたWindows 10の良し悪し【がっかり編】(日経トレンディネット)<起稿 磯津千由紀>(15/08/29)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/08/29 (Sat) 02:48

 こんばんは。


 成程ねぇ。


> 辛口評価で知られる戸田覚氏が、先日公開されたばかりの「Windows 10」をチェックした。アップデートして1週間ほど使い込んだ戸田氏が気になった点、期待外れだった点とは?


> 前編記事はこちら
> ■1週間使って見えてきたWindows 10の良し悪し【感心した機能編】


> Windows 10のマル・バツチェックの2回目は、気になった点を取り上げ、最後に結論をまとめよう。

> 登場したばかりのOSには不具合が残っている可能性が高く、そこがやり玉に挙げられることが多い。また、必ずと言っていいほど「前のOSのほうが良かった」という声も上がる。万人が納得するOSはあり得ないのだろう。OSにWindowsを採用するデバイスも種類が多いだけに好みも分かれるはずだ。

> 僕としては、新しいOSをできるだけポジティブに捉えようと思っている。細かいバグは早晩解消されるし、そもそも操作性が変化しなければ、OSが変わる意味がない。新しい操作についても、できる限り習熟したいと思っている。そんな甘めの視点で見ても、がっかりしたのは次の3つのポイントだ。

≫ 【ポイント4】 デザインや操作性は向上したのか?
≫ 【ポイント5】 タブレットでも快適に使えるのか?
≫ 【ポイント6】 アプリは使いやすくなったのか?


> 新旧デザインが混在するのはいかがなものか

> Windows 10のデザインが良いと思えないのは僕だけだろうか? デスクトップに並べるアイコンは特にひどいと思う。子供の描いた絵のようなのだ。

> 時代の流れはフラットデザインで、Windows 10にもその傾向が見て取れる。設定メニューなどは、まさにフラットデザインそのものだ。にもかかわらず、コントロールパネルが昔ながらのデザインで残っているのはいかがなものか。従来のデザインに慣れたユーザーのために両方残したのだとしても、設定の深い階層を開いていくと、いきなりコントロールパネル式のメニューが表示され、まったく違うデザインになるという統一感のなさは、まるで雑居ビルのようだ。

> せっかくWindows 9を飛ばしてWindows 10にしたのだから、デザインは全面刷新してほしかった。あまり変えないのならMac OSのように微妙な変化だけにとどめておくことで統一感を保てたのではないかと思う。

≫ 【ポイント4】 デザインや操作性は向上したのか?
≫ 【結論4】 全体の統一感のなさがいただけない


> 新機能「タブレットモード」は期待外れ

> マイクロソフトや各種パソコンメーカーの思惑に関係なく、市場では安いパソコンがよく売れている。特にタブレットは格安の8型のモデル人気だ。

> 8型のWindowsタブレットは確かに安いのだが、Windows 8が使いやすいとは言えない。そこで、画面を「タブレットモード」に切り替えることができるWindows 10に大きく期待していたのだが、あまり代わり映えしなかったのにはがっかりした。

> タブレットモードでは、スタートメニューが全画面のタイルに変わり、アプリはフルスクリーン表示になる。そこまではいいのだが、各種メニューの表示が小さ過ぎてタッチ操作がつらい。はっきり言うと、僕の太い指で操作するのは無理だ。どうしてタブレットモードのすべてのメニューを大胆に大きくしてくれなかったのだろうか。

> また、「Explorer」で小さいアイコンを表示していると、そのまま全画面表示になるので、ウィンドウ内はスカスカになる。当然、アイコンも小さ過ぎて選択しづらいので、メニューを開いて表示方法を変更することになるわけだ。ずっとタブレットモードのままで使うならまだしも、2 in 1モデルなどで頻繁に表示を切り替える場合はかなりのストレスになるだろう。Windows 8より改善されているとはいえ、タブレットでの利用に関しては、完成の域にはほど遠い。

≫ 【ポイント5】 タブレットでも快適に使えるのか?
≫ 【結論5】 メニューは小さ過ぎて使いにくく、デスクトップモードとの切り替えもストレスになる


> デスクトップアプリとストアアプリが混在

> Windows 7、8からのアップデートでは、ほとんどのアプリがそのまま利用できた。ごく一部には使えないものもあったが、大きな問題にはならないだろう。また、アプリの動作速度も良好で、従来のデスクトップアプリがWindows 7と同様に快適に使えるようになったのはありがたい。

> とはいえ、アプリにも矛盾をはらんだ部分がある。Windows 8のUIに適合したストアアプリが少しずつ増えはじめ、フルスクリーン表示以外でも使えるようになったのはいいのだが、そもそもがタッチ操作向けに設計されているので、結局は使いにくい。

> 例えば「Evernote」や「OneNote」は、設計の異なるデスクトップアプリとストアアプリがリリースされており、それぞれの存在価値がよく分からなくなっている。Windows 10の登場によってどちらかがフェードアウトするのかと思いきや、さにあらず……。通知領域のアイコンに用意されている「ノート」に割り当てられているのがストアアプリの「OneNote」なのはいただけない。タブレット以外の端末で、タッチ操作向けのアプリを使う理由が、僕には見当たらないのだ。通常の「OneNote」を持っているのなら、そちらを使いたいはずだ。割り当てられているアプリの変更の方法があるのかもしれないのだが、ご存じの方は教えていただきたい。

> タッチ操作とマウス操作の両立が難しいのは分からなくもない。だが、それはアプリ内のメニューなどで切り替えるべきだろう。同じことができるアプリを重複してインストールするのは、どう考えてもスマートではない。実際、タッチ操作向けのアプリの多くは機能を減らされているのだ。

> 新しいブラウザーの「Edge」もテキパキと高速に動作するが、これもタッチ操作向けなのでタブレットや2 in 1以外の端末で使う気にはなれない。マウスでは「お気に入り」を開くだけでも面倒なのだ。

≫ 【ポイント6】 アプリは使いやすくなったのか?
≫ 【結論6】 動作速度も良好だが、タッチ操作とマウス操作の両立が難しい


> アップデートはおすすめだが、過大な期待は禁物

> 僕は、検証用の端末以外は、手元のパソコンをどんどんWindows 10にアップグレードしている。Windows 8からのアップグレードは、使い勝手が大きく向上するので絶対におすすめだ。ただし、それはWindows 8が使いづらかったからで、Windows 7からは無理にアップグレードする必要もないと思う。Core 2 Duoなどの古いパソコンについては検証していないが、僕の環境ではWindows 7からのアップグレード後もさほど遅くなっていない。

> マイクロソフトの広告では、「より人間らしく」がWindows 10の売り文句となっている。要するに操作性が向上したということだろう。確かに、Windows 8に比べるとかなり良くなっている。

> だが、アップグレードに過大な期待は禁物だ。失敗したとはいえ、Windows 7から8へのアップグレードのほうがはるかに画期的で、2 in 1という新しいデバイスまで生み出した。それに比べるとWindows 10は大騒ぎするほどのものではなく、無難な進化だと言わざるを得ない。

> 繰り返すが、Windows 10はOSとしてはよくできていて、アップグレードも超おすすめだ。ただし、特に新しいことができるわけではないため、思ったほどの変化はないと感じるだろう。


> 著者
> 戸田 覚(とだ さとる)
> 1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。新刊『正しくウケる文章の書き方』(日経BP社)も発売されました。関連する内容のWeb連載「クイズで確認! ウェブライティングで失敗しないコツ」も同時スタートしています。ブログでも各種追加情報を記載しています。
> Facebook: https://www.facebook.com/toda001

<参考=「1週間使って見えてきたWindows 10の良し悪し【がっかり編】」(日経トレンディネット)>
<消滅・19/07/01>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/09/01 (Tue) 21:17

副題=Windows 10を10日間使い続けた結論は?(ITpro)

 こんばんは。


 成程ね。
 速くなったと。
 矢張りEdgeは使いにくいと。
 ThinkPadの指紋センサがOSでサポートされるとは意外でした。


> Windows 10が7月の末に登場した。ちょうど出張に出かけていたこともあって、8月の頭から本格的に使い始めた。徐々に色々な端末へとインストールしているので、今回は使い込んだ感想をお届けしよう。

> マイクロソフトの場合、Windows 8までのOSは、基本的にはアップグレードが有料だった。直前に購入した製品などの例外を除けば、アップデートにお金が掛かったのだ。だから、古いパソコンにインストールする意味があまり見いだせなかった。ところが、Windows 10はWindows 7以降のパソコンなら無料でアップグレードできるので、手元にある古いPCにもちゅうちょなくインストールし、気に入らなければ元に戻せばよい。

> 僕も、Windows 7の時代の「LaVie Z」や「ThinkPad X201s」など古いモデルにインストールしてみた。同時に、比較的新しいWindows 8搭載機の「Surface Pro 3」や「Let's note AX」「ThinkPad X1 Carbon」などもアップグレードしている。メインマシンであるショップブランドのデスクトップにもインストールを済ませた。タブレットを合わせると、すでに7台ほどWindows 10にしている。


> アップグレードはほぼ問題なし

> アップグレードは、あらかじめ予約をして行う方法と、Windows 10のサイトから直接的にダウンロードする方法が選べる。予約しても、「アップグレードできます」という通知が来るタイミングは不明だ。Surface Pro 3はすぐに通知が来たが、他のマシンは2〜3日待っても来なかったので、直接ダウンロードしてインストールを進めた。

> 予想に反して作業は順調に進み、目立ったトラブルがほとんどなかったのは素晴らしい。インストールの途中で止まるようなことは皆無だったし、周辺機器もいまのところはすべて使えている。一例として、PFUに聞いてみたが、「ScanSnapシリーズ」としては、8月中旬以降にWindows 10対応のアナウンスをするようだが、現時点のドライバーでも、ほぼ問題なく利用できるはずだとのこと。確かに、僕も問題なく使えている。

> 手元のパソコンでトラブルになったのは、ThinPad X1 CarbonのWi-Fiで電波が弱い場所に行くと制限付きアクセスになる、古いオンラインソフトが若干不調――この程度しかない。どちらも、Windows 10が原因かどうかは不明だが、アップグレード以前にはこんな症状はなかった。

> これまでに、数え切れないほどのOSを入れ替えてきたが、今回は最も簡単で、費用も掛からず、トラブルも少ない。完成度は非常に高いと言えるはずだ。


> 生体認証は期待外れだが速度は満足

> さて、ログオンの際に期待していたのが「Windows Hello」だ。顔認識などの生体認証でログオンできるという仕組みらしいのだが、ふたを開けてみたら、対応するデバイスが必要だという。つまり、いま使っているパソコンでは、何の意味もないのだ。

> 僕の手元では、指紋センサーを搭載するThinkPadが2台ほどあり、どちらもWindows Helloでログインできるのだが、これも特に意味はない。旧OSでもそれぞれのデバイスで行っていた指紋認証と、できていることはまったく同じだからだ。アップグレード前の登録指紋をそのまま引き継いで使えたのは便利だが、電源オフからセンサーをなぞるだけで起動できていた機能は使えなくなってしまった。PINによるログインもWindows 8と同じだし、ログオンの機能が特別に便利になった印象は受けなかった。今後出てくるデバイスでは多少便利になるのかもしれないが、安価なパソコンを使う限り、過剰な期待は禁物だ。

> 逆に、起動してすぐさま優れていると感じたのが処理速度だ。起動などが速くなっていると言うが、確かに快適だ。従来は、OSを入れ替えると処理速度が遅くなり、「前のOSの方が良かった」という声が少なからず聞かれた。特に、Windows Vistaの時には多くのユーザーの期待を裏切ってしまっていた。

> ところが、Windows 10はレスポンスに関する心配は要らない。Windows 7やWindows 8と同等かそれ以上の速度で使えるはずだ。古いCore i5のマシンもてきぱきと動作するので、乗り換えて良かったと思っている。かなり遅いAtomのタブレットはさすがに快適にはなっていないが、まあ元が悪いので致し方ない。


> スタートメニューは70点だ

> スタートメニューが復活したのは、Windows 8の不評を見ていれば納得できる。とはいえ、僕としてはWindows 7までのツリー構造のスタートメニューのほうが使いやすいと思っている。そもそも、50音順の並びでは目的のファイルを探すのが大変で、フォルダーで分類できたほうが見つけやすい。

> アルファベットだけでファイルを管理できる欧米なら、順番の並びでいいのかもしれない。ところが日本では、アルファベットの後にひらがなが並び、さらに「漢字」で仕分けされるからややこしいこと、この上ない。普通に考えれば、名前が漢字のアプリは五十音で並べるべきだろう。

> 結果、Excelは「E」にはなく、「M」の「Microsoft Office」というフォルダーの下にある。さらに「新しいオフィスを始めよう」というメニューは漢字にあるのだ。しかも「天気」が「て」ではなく、漢字に分類されているとか、もう探しづらくて仕方がない。

> 自分がよく使うアプリはタイルに登録しておけるので、スタートメニューの利用は諦めて、タイルなどをうまくカスタマイズしていこう。ただ、タイルも数が増えるとスクロールが必要なので、主にタッチ操作向きだ。そもそも初期設定で色々なアプリが登録されているのだが、あまり使わないXboxやソリティアなどは要らない。最初に登録するアプリは最低限にして、ユーザーが追加するスタイルにするべきではないだろうか。

> また、ライブタイルになるニュースなどは現状のサイズでもいいのだが、単なるアイコンにしかならない一般的なアプリはもっと小さくてもいいだろう。タッチ操作は後述するタブレットモードに任せるならば、特にそう感じる。

> あくまでも個人的な見解だが、タイルをスタートメニューの右に置きたいためにツリー構造が廃止されたと考えている。これはとても残念で、タイルはタブレットモードの時だけ使えれば十分だ。マウスで操作する際には、スタートメニューをWindows 7の頃のように使いやすくしてほしい。


> タブレットモードはもうひとつ

> Windows 10は、「タブレットモード」に切り替えて利用できる。タブレットで使えるのは当然だが、普通のパソコンでも利用可能だ。

> 2in1パソコンの場合は、自動でこのモードを切り替えられるモデルもある。タブレットモードでは、タイルがデスクトップいっぱいに並び、Windows 8に近いインタフェースに切り替わる。タイルに含まれないアプリは、画面の左のスタートメニューから起動することになるが使いやすくはない。タブレットモードを快適に使うためにも、まずはタイルの整理が必要だ。要らないものを削除して、よく使うアプリを登録しておこう。

> また、タブレットモードでは、デスクトップが表示されず、アプリはすべて全画面表示になる。

> 残念なのは、エクスプローラーなどの表示があまり変わらないことだ。タブレットモードに切り替えた時点で、アイコンはすべて大きなサイズにして、メニューも一気に大きくしてほしい。そうしないと、太い指で使いこなすのは無理だ。タブレットモードへ切り替えた際には自動ですべてのインタフェースを変更してほしかった。

> タブレットモードに切り替えても、メニューのコマンドなどは小さすぎるものが多く、8インチのタブレットを本機で使いこなそうと思うなら、やっぱりペンが必要だ。


> 通知は最高に使いやすい

> Windows 10で僕が最も気に入ったのは「通知」だ。タスクバーの通知ボタンをクリックするか、タッチ対応のモデルなら右からスワイプインすると表示できる。

> これは、スマホの通知と似たメニューで、よく使う機能が小さなタイルで表示されている。タブレットモードへの切り替えや明るさ調整、設定メニューの表示、機内モード、Wi-Fiなどを簡単に設定できる。さらに、画面上部はアクションセンターになっていて、各種のお知らせが表示される。

> いままでは、タスクバーの小さなアイコンで作業していたが、「通知」の便利さに慣れてしまうと元には戻れなくなるだろう。特にタッチ対応パソコンでの操作には非常に向いている。2in1モデルだけでなく、通常のノートPCでもタッチに対応してほしくなってしまうほど便利だ。

> 唯一気に入らないのが、割り当てを変更できないこと(折り畳んだ時に表示するアイコンは選択可能)。「ノート」はストアアプリのOneNoteに割り当てられているが、フル機能のOneNoteに切り替えたい。また、「VPNは不要だから、プリンターに変更したい」といったこともできない。


> クイックアクセスは微妙だ

> エクスプローラーに「クイックアクセス」という機能が追加された。よく使うフォルダーと最近使ったファイルやフォルダーが自動的に表示される便利な機能なのだが、これもちょっと微妙だ。よく使うフォルダーがどのような基準で選ばれているのかが分からないが、最近さっぱり使った記憶のないフォルダーが開いていて、逆に、「そういえば最近使った」と思うフォルダーが表示されなかったりする。

> クイックアクセスには、よく使うフォルダーをピンで留めておくこともできるので、やっぱりカスタマイズして使っていくべきだろう。逆に、最初からピンで留められている「ダウンロード」や「ピクチャ」などのフォルダーが不要なら削除しておくとよさそうだ。ネットワークで共有しているフォルダーもピンで留めておくとすぐさま開けるのはなかなか重宝する。

> ファイル管理でも、タッチによる使い勝手の向上を大いに期待していたのだが、残念ながらあまり変わっていない。ここは、今後のアップデートに期待したい。


> 新ブラウザー「Edge」はやや使いにくい

> 新しく登場したブラウザー「Edge」は、期待したほどではなかった。全体にスマホのブラウザーのようなインタフェースで、慣れ親しんだIEやChromeのほうが使いやすいと感じてしまう。タッチ操作でニュースなどを見るなら、まあそれなりに使いやすい。また、速度が向上しているとされており、確かにてきぱきと動作する。

> だが、お気に入りがツリー構造ではないので、大量にたまると目的のものが見つけづらい。また、ホームボタンがないのは、個人的にはちょっと使いにくい。IEでは、ホーム画面に必ず見るニュースサイトをいくつか登録しておき、いつでもボタン一発でまとめて開いていた。そう感じるご同輩は、設定でホームボタンを復活させておくとよいだろう。ただし、複数のページを登録して一気に開くことはできないようだ。

> 個人的には、IEやChromeから乗り換える積極的な理由があまり見つけられていない。

> 手書き機能はなかなか便利で気に入っているが、共有できるのがOneNoteとメール、保存できるのがお気に入りやリーディングリストだけでは、少々物足りない。Evernoteへの書き出しや画像ファイルとしての保存を追加してほしいところ。このあたりは、今後に期待したいと思う。

> いまのところ、普段はIEかChromeを使い、タブレットや2in1で書き込みたいときにEdgeを利用している。


> タスクビューはアップグレードの価値あり

> 仮想デスクトップ機能「タスクビュー」は、そもそもMac OS Xには随分前から搭載されていた機能だ。

> 複数のデスクトップを簡単に切り替えて使える機能で、特に画面が小さなノートパソコンでは重宝する。この機能を使いこなすには、[Ctrl]+[Win]+[矢印]のショートカットを覚えておくとよいだろう。例えば、あるデスクトップはメールとブラウザー、別のデスクトップは作業中のExcelとWord、3つ目のデスクトップにはスケジュールを表示しておき、ガンガン切り替えて使える。ウインドウを切り替えて使うのと比べると、いくつかのアプリをセットにしてデスクトップ環境を作り、丸ごと切り替えられるのが便利だ。

> 僕としては、タスクビューが使えるだけでも、Windows 10を導入する価値があると思う。それほど生産性を向上する機能だと考えている。

> ただし、タブレットモードではタスクビューが利用できない。そもそもタブレットモードではフルスクリーンでアプリを使うことになるから、意味がないのだ。まあ、そう割切ればいいのだが、2in1でひんぱんに切り替えているとかなり面倒な思いをする。例えば、複数のエクスプローラーを表示してファイルをドラッグしたいときには、タブレットモードから抜けるしかない。

> 結局、タブレットモードを使う機会はかなり減ってしまっている。特に、画面の大きな2in1ではあまり出番がない。8〜10インチのタブレットにこそ向いているようだ。


> アプリの登場を期待する

> Windows 10は素晴らしいOSだと思う。今回は辛口でレビューしたので、やや厳しいことも書いたが、全体的にはよくできている。目立ったバグはないし、不正終了も今のところ少ない。「より人間らしく使いやすい」というマイクロソフトのコンセプトは分かりにくいが、簡単に言ってしまえば「Windows 7の使い勝手の良さに、タブレットでも使えるモードを加えた」という感じだ。さらに、タスクビューなどの新機能を盛り込んでいる。

> 全体を通じて、Windows 7から大きく変わった印象はないが、完成度は高い。恐らく乗り換えて困る人はほとんどいないだろう。しかもアップグレードが無料で、インストールも簡単なのだから、90点どころか満点を付けてもよいと思う。もはや、OSにとびきり新しいことを期待してはいけないのだろう。操作しやすくて快適に使えれば100点だ。

> だが、問題はここからで、いくらOSが使いやすくても、アプリが増えてこなければ、パソコン全体としての魅力は薄いままだ。最近は、ヒットするゲームはスマホばかりだし、実用アプリも同様だ。Windowsタブレットでは、「パズドラ(パズル&ドラゴンズ)」や「モンスト(モンスターストライク)」だけでなく、「Yahoo!カーナビ」や「LINE天気」すら使えないのだ。

> Windows 10のユニバーサルアプリは、パソコンとスマホの両方で動作するとアナウンスされている。Windows PCとiPhoneもしくは、Androidで動作するなら作る人も増えそうだが、Windows PCとWindows Phoneでは残念ながら分が悪い。

> こんな、「アプリが少なすぎる」状況を改善してくれないと、結局はブラウザーやメーラーにMicrosoft Officeを使うだけのパソコンになってしまいかねないのだ。


≫ 戸田 覚(とだ さとる)

≫ ビジネス書作家。株式会社アバンギャルド/株式会社戸田覚事務所 代表取締役。戸田覚塾を主催し、若手物書きの育成にも努めている。ブログ、著書累計150冊、連載25本。IT関連、パソコン、プレゼン、企画書、Webドキュメントなど、仕事に関する幅広い著書を持ち講演も多数。テレビ・ラジオのレギュラー出演も。Facebook:https://www.facebook.com/toda001

<参考=「Windows 10を10日間使い続けた結論は?」(ITpro)>


NO.1234 社員が過剰なIT依存に陥らないようにするには?(ITpro)<起稿 磯津千由紀>(15/8/29)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/08/29 (Sat) 13:01

<副題=Q&Aで理解するワークスタイル変革の勘所 > 【Q.5】社員が過剰なIT依存に陥らないようにするには?(ITpro)

 こんにちは。


 最近の企業では、こんな事態が起きているのですね。
 ワークスタイル変革の目的の一つは生産性向上にあるのに、逆に生産性が下がってしまっては意味がありません。コクヨの対処法が例示されています。


> A.ほとんど書類の見当たらない机、座り心地のよい椅子、整然としたオフィスの中でパソコンに向き合う従業員たち――。ワークスタイル変革を進めているオフィスといえば、ほとんど人がこんな風景を想像するでしょう。いかにも集中しやすく、仕事の効率が上がりそうにも思えます。

> しかし、その一人ひとりが、実はこんな仕事のやり方をしていたらどうでしょう。「会議のたびに上司の要求以上に凝った内容の資料をプレゼンテーションソフトで作成している」「近場の従業員とのちょっとした打ち合わせや確認でもすべてメールで要件を伝え、あまり関係のない人もccで送っている」。

> これは決して笑いごとではなく、多くの企業で起こりうる問題です。事実、コクヨは、この問題を明確に意識しながらワークスタイル変革に取り組みました。同社は、2010年にタブレットを導入するなど、ワークスタイル環境の変革を進めてきましたが、その取り組みの骨子としてコミュニケーションの取りやすい労働環境整備や、社外の時間の有効活用などと並んで、「パソコン依存からの脱却」を挙げました。「そばにいる社員同士でも直接話さずにメールする、プレゼン用資料作りに凝りすぎるなどの悪影響が出ていた」(同社情報システム部のワークスタイル変革担当者)といいます(関連記事)。

> そこで、コクヨの情報システム部は、上司と会話する前にプレゼン資料を作成することを禁止しました。口頭ですぐに済むような報告に資料を作るといった無駄な作業を減らすためです。また、パソコンの利用実態を調べ、仕事内容によってはノートパソコンではなくタブレットを配布するなど、パソコンが必要な業務とそうでない業務を区分けする対策も講じました。

> こうした事例のほか、企業によっては「メールにccのアドレスを入れることを禁止」して着信メールの数を抑えたり、「企画書は1枚にまとめる」と枚数制限を設けることでいたずらに凝った資料の作成を防いだり、会議室にパソコンを持ち込むことを禁止してフェース・ツー・フェースの会話が増えるよう仕向けたりした例もあります。

> どのような状態になったら、こうした対策が必要なのか、確立した判断基準があるわけではありません。しかし、「従業員が忙しそうにずっとパソコンに向き合っているのに、営業などの生産的な活動が活発になっていない」という声が挙がるようになったら、前述したような業務ルールを検討してみることは必要です。

> パソコンであろうと、スマートフォンやタブレットであろうと、使いどころを誤れば、非生産的な作業を長引かせるだけのツールになってしまいます。

<参考=「Q&Aで理解するワークスタイル変革の勘所 > 【Q.5】社員が過剰なIT依存に陥らないようにするには?」(ITpro)>


NO.1235 民泊ビジネス:登録1年で3倍に 大半無許可、政府調査へ(毎日新聞)<起稿 磯津千由紀>(15/09/01)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/09/01 (Tue) 02:16

 こんばんは。


 欧米のB&Bを真似た民泊ですが...


> 日本を訪れる外国人観光客が急増する中、個人が住宅の空室などに外国人を有料で泊める「民泊」と呼ばれるサービスが広がっている。ホテルの部屋が足りなくなる一方、高齢化などで空室が増えているためだ。月400万円以上稼ぐケースもあり、関連事業も次々と登場している。ただ、多くは旅館業法で必要な営業許可を得ておらず、政府は実態調査に乗り出した。


> ◇月400万円以上稼ぐケースも

> 「高級ホテルはどの国にもある。私が泊まりたかったのは畳の部屋だ」。今春、フランス人の4人家族が京都市にある町家風の一般住宅に宿泊した。一家は飛行機のファーストクラスで世界を旅する富裕層。家主から住宅を借りて、フランス人に貸した会社員の男性(43)は「お金持ちが選んでくれて驚いた」と話す。

> 両者をつないだのは、2008年創業の米Airbnb(エアビーアンドビー)社のサービス。インターネットで宿泊場所の提供者(ホスト)と旅行者(ゲスト)を引き合わせており、対象は190カ国、3万4000以上の都市だ。

> 同社によると、日本の部屋の登録件数はこの1年で3倍以上に急増。8月現在、約1万3000件が登録されている。男性は京都の住宅のほかに賃貸マンションの部屋などをそれぞれの家主から了解を得て借りて登録している。多い時で月400万円以上を稼いだといい、「こんなに人気があるとは。大変な副収入だ」と驚く。

> 男性は旅館業法で必要な営業許可を得ていない。「民間同士の自由な契約なのだから許可がなぜ必要なのか」と語る。

> ホスト向けサービスを代行するベンチャー企業も続々と誕生。通訳を派遣したり、室内の清掃を請け負ったりするなどして、売り上げの一部を手数料として受け取るビジネスだ。東京都内で約30人のホストをサポートするアクシスモーションの田中祥司代表は「ゲストと一緒に居酒屋に行くなど、普通のパックツアーでは買えない『体験』を提供できる」と語る。

> 総務省の統計によると、高齢化や人口減を背景に、全国の空き家率(マンションなどの空室も含む)は2013年に13・5%と過去最高になった。代行会社のエクソン(大阪市)の中島正晴社長は「空室が埋まらず困っている家主が多くいるが、日本人に不人気の物件でも外国人は泊まる。旅行者も家主もみんなが喜ぶビジネスだ」と話す。

> 「民泊」の料金は、おおむね1泊1万円前後とされる。都内の代行会社の収益表によると、渋谷区で家賃12万7000円のマンションの部屋(30平方メートル)を民泊に提供すると、月の売り上げは36万円が見込める。代行会社への手数料14万円を引いた22万円がホストの利益になる。高い利益が期待できるため、資産運用としても注目されている。ある代行会社の社長は「投資家から1億円をエアビーで増やしてくれと頼まれた」と明かす。人手不足のため断ったというが、「態勢さえ整えば高い利益を出す自信がある」と話す。

> 有志でお金を出し合ってホストに登録したサラリーマンや、分譲マンションの販売を急きょ中止してエアビーに登録する準備を進めている業者もいる。「日本人に部屋を貸している場合ではない」「マンション1棟を丸ごと登録したい」。不動産業界からはこんな声まで出始めている。【三沢耕平】


> 【ことば】旅館業法

> お金を取って客を宿泊させる場合、都道府県知事から営業許可を取るよう定めている。フロントの設置や寝室の面積など必要な施設について一定の基準を満たさなければ許可は得られない。食事を提供する場合は食品衛生法上の許可も必要。Airbnb(エアビーアンドビー)のサービスを利用した場合、宿泊場所の提供者(ホスト)と旅行者の「仲介者」である同社ではなく、ホストが旅館業法に抵触する可能性が指摘されている。


> 【ことば】Airbnb(エアビーアンドビー)

> 2008年に米国で創業。Airbed(簡易ベッド)とBreakfast(朝食)が社名の由来。創業者がアパートの空きスペースに簡易ベッドと朝食を付けて貸し出したところ人気を呼んだためビジネス化した。ゲストの数は累計2500万人以上。14年5月に日本法人が設立された。

<参考=「民泊ビジネス:登録1年で3倍に 大半無許可、政府調査へ」(毎日新聞)>
<消滅・削除・15/10/11>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/09/01 (Tue) 02:23

副題=民泊ビジネス:「想定外の事態」に変革迫られる日本社会 国内業者参入できず(毎日新聞)

 こんばんは。


 何故Airbnbが出来て国内業者が参入できないのか...


> 急増する訪日外国人が、個人の部屋を旅行者に提供する「民泊」という、旅のスタイルを一変させるサービスを生み出した。だが、政府は「お金を取って人を泊めるには旅館業の許可が必要」(厚生労働省)とのスタンスを崩していない。ホテルでは部屋が不足し、市街地では「爆買い」の影響で駐停車の車があふれる混乱が発生。「観光立国」を目指す途上で見えてきた想定外の事態によって日本社会も変革を迫られている。【三沢耕平】

> 「なぜ、Airbnb(エアビーアンドビー)がOKで我々がいけないのか」。昨年5月、長野県内の別荘を旅行者向けに提供するヤフーの新規事業が中止に追い込まれた。別荘はオーナーの利用期間が短い。空いている期間を旅行者に貸し出すことで有効利用できるほか、地域にとっても観光客の増加が期待された。

> ところが、長野県から「旅館業法に抵触する」との指導があり、サービスは中止になった。ヤフーの別所直哉執行役員は「日本のルールに従っている国内事業者だけがサービスを提供できない『1国2制度状態』だ。何を指針として事業を行えばいいのか」と話す。

> 東京都足立区では昨年5月、部屋を有料で貸していた英国人男性が、警視庁に旅館業法違反(無許可営業)容疑で逮捕された。区の担当者は「旅館業の許可を得るように何度も指導したが、従わなかった」と説明する。同じサービスを展開するエアビーについては「区内に登録物件があるとかが分かれば指導するが、所在地が分からない」と話す。

> 厚労省は昨年7月、各都道府県に対し、旅館業法の順守を求める通知を出した。だが、省内では「『民泊』は旅館業法ができた当時(1948年)は想定していなかったサービス。法律そのものを改正する可能性もある」との声も出ている。観光庁などと実態調査を進めており、来年度中にどう対応するかの結論を出す方針だ。

> 観光立国を目指す政府・与党内には「民泊」に期待する声もある。

> 昨年4月には旅館業法の適用を除外する特区法が施行。7〜10日以上の滞在で、換気や排水などの設備が整っていることを条件に「民泊」を可能にした。対象エリアは東京圏(23区の一部、神奈川県、千葉県成田市)や関西圏(大阪府、京都府、兵庫県全域)などで、宿泊期間などの詳細は各地の条例で規定する。だが、これまでに条例を成立させた自治体はゼロ。ある自治体の担当者は「正直、やりたくない。観光立国を目指す方針は理解できるが、閑静な住宅街にまで外国人を泊める社会にはどうしても抵抗がある」と話す。

> 特区に期待した企業は落胆している。早くから民泊ビジネスに着目していた旅行ベンチャーの「とまれる」(東京都千代田区)は賃貸大手エイブルと業務提携。特区を利用して空室を旅行者に提供するサービスを始める予定だったが、条例が制定されないために始動できずにいる。

> 三口(みくち)聡之介代表は「我々は法律を無視せず、法律に沿ってビジネスしたい。眠っている不動産を動かす『民泊』は確実に成長戦略になるのに、なぜ条例化がされないのか」と憤る。ホテルや旅館業界と連携した新しいビジネスモデルも模索中という。

<参考=「民泊ビジネス:「想定外の事態」に変革迫られる日本社会 国内業者参入できず」(毎日新聞)>


NO.1236 ゲリラ豪雨発生予兆を検知 フェーズドアレイ気象レーダの実証実験を開始(日経BP)<起稿 磯津千由紀>(15/09/01)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/09/01 (Tue) 03:06

 こんばんは。


 東芝の宣伝です。
 フェーズドアレイ自体は昔からある技術ですが、軍用に技術開発が進んだ結果スキャン性能が画期的に高くなりました。


> 局地的に大きな被害をもたらすゲリラ豪雨。今まで予測困難だったその予兆をつかみ、防災対策に役立てようという実証実験がこの7月からスタートした。その中心となるのが、大阪大学と東芝が共同で開発し、大阪大学に設置したフェーズドアレイ気象レーダだ。フェーズドアレイ気象レーダは高密度、高速で隙間のない観測ができるため、ゲリラ豪雨を観測できる。実証実験は、情報通信研究機構の協力の下、大阪大学、大阪府、東芝が行い、雨量の正確な測定も可能な次世代のMPフェーズドアレイ気象レーダの開発も進めていく。東芝はその成果の上に、気象防災ソリューションを提供、国内だけでなく、海外での集中豪雨対策にも生かしていく考えだ。


> ゲリラ豪雨予兆検知の実証実験を大阪で開始

> 近年、突発的、局地的に大量の雨が降り、大きな被害をもたらすゲリラ豪雨の多発が大きな問題になっている。ゲリラ豪雨は局地的に急速に発達する積乱雲によって引き起こされるが、予測が難しく、それが被害拡大の大きな要因となっている。

> そこで、7月6日から大阪大学大学院工学研究科の牛尾知雄准教授の研究グループ、大阪府、東芝の3者は、2012年に大阪大学と東芝が共同で開発し大阪大学に設置しているフェーズドアレイ気象レーダを活用し、豪雨発生の予兆を検知する豪雨検知システムの実証実験を開始した(図1)。

> この実験は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導するSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題「レジリエントな防災・減災機能の強化」プロジェクトの中の「豪雨・竜巻予測技術の研究開発」の一環として実施するものだ。

> 「研究開発は国立研究開発法人 情報通信研究機構、大阪大学、埼玉大学、国土交通省 国土技術政策総合研究所、国立研究開発法人 防災科学技術研究所、公益財団法人 鉄道総合技術研究所、日本気象協会、東芝の8機関が協力して行います。その中で、フェーズドアレイ気象レーダを活用して、ゲリラ豪雨の観測・予測技術を高度化するとともに、交通機関や自治体などでただちに活用できるトータルな豪雨検知システムを開発していきます」と東芝 社会インフラシステム社 小向事業所 電波応用技術部 参事 武藤隆一氏は語る。


> 高速で隙間のない気象観測ができるフェーズドアレイ気象レーダ

> 従来の気象観測レーダは、パラボラアンテナを回転させながら、電波を発信し、その反射波によって雨雲の位置や雨量を計測する。そのため、観測エリアに隙間が生まれるとともに、複数の仰角を観測するためには5~10分の時間を要する。通常の雨であれば、この方法でも観測することができるが、ゲリラ豪雨の積乱雲の広がりは数百メートルから数キロメートル程度と規模が小さい上に、雨の降り始めから、数分ないし数十分で豪雨になってしまう。そのため、パラボラ型気象観測レーダでは、積乱雲の発生を捉えることができなかったり、捉えたとしても予測が遅れ、ゲリラ豪雨対策の初動の失敗につながってしまう。

> 一方、フェーズドアレイ気象レーダは、多数のアンテナ素子を配列し、それぞれの素子における送信および受信電波の位相を制御することで、電子的にビーム方向を変えることができる(図2、写真1)。そのため、パラボラアンテナを機械的に回転させる従来型のレーダと異なり、瞬間的にビーム方向を変化させることができ、1周10~30秒と高速で、しかも約100仰角という高密度で、隙間のない高速観測が可能になる。そして、最高15キロメートルの高さまで3次元観測を行うので、小さな積乱雲の塊の一つひとつがどう動くかが分かる。こうした仕組みで、ゲリラ豪雨を捉えることができるのだ。

> 「フェーズドアレイは昔からある技術ですが、高価で気象用レーダとしての採用は難しかったのです。そこで、複数のビーム形成を1つのアンテナで実現できるデジタルビームフォーミング(DBF)技術など最新のデジタル処理技術を用いることで、世界で初めてのパラボラアンテナ型と同レベルの価格帯の気象レーダの開発に成功しました」と東芝 社会インフラシステム社 電波システム事業部 電波応用推進部 電波応用推進第一担当 参事 内藤賢一氏は語る。


> 実際の運用の中で、現場の声を聞き、新たな活用も図る

> 地上付近で普通に雨が降っている場合、上空に豪雨をもたらすような雲の塊があるのか、それともそれほど危険でない普通の雲があるのかは従来のレーダでは分からない。ゲリラ豪雨は上空に雨滴の塊ができて、それが大きくなって、耐え切れなくなってまとまって落ちてくることで発生する。フェーズドアレイ気象レーダは上空の雲の状態をそのまま観測するので、10分後、20分後に大雨が降るのが確実に分かる。また、夏に寒気が入って大きな積乱雲ができると、高さが15キロメートルぐらいにまでなることがあるので、それに備えて、最大15キロメートルまで観測することができる。

> 実証実験では、フェーズドアレイ気象レーダで、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲の発生過程の詳細な3次元構造を観測するとともに、この数年、大学・研究機関、国土交通省などによって、各地に導入が進んでいるMP(マルチパラメータ)レーダで、正確な降雨量の観測データを併せて解析し、ゲリラ豪雨の発生を事前に知らせる。解析とサーバシステムは、東芝がパブリッククラウド基盤サービス(SoftLayer)を導入して構築。その結果は大阪府の水防本部や出先事務所に設置されたシステムにメールで配信されるとともに、パトランプを点灯させて、通知される。それを見て、職員はポンプ場への指示や下水道流量の調整などゲリラ豪雨への事前の対策を実施する。

> 「今回の実証実験ではシステムを大阪府内10カ所に設置し、実際の運用の中で、防災対策での有効性を検証するとともに、現場からの意見を聞いて、新たな活用の仕方も考えていきます(写真2)」(武藤氏)


> 経験をもとに、気象防災ソリューションを新興国に展開

> 現在、東芝ではフェーズドアレイ気象レーダとMPレーダの機能を併せ持つ次世代のMPフェーズドアレイ気象レーダの開発に取り組んでいる。そして、今回の実証実験の成果をもとに、2018年をめどに、MPフェーズドアレイ気象レーダを中軸に据えて、ゲリラ豪雨や竜巻などの突発的な気象事象を高速かつ高精度に予測し、自治体などに情報を提供するシステムを構築していく。これによって、水防活動における事前防災対策を講じることが可能になる。

> 東芝ではその経験をもとにして、気象防災ソリューションを国内、海外で提供、販売していく方針だ。「海外で特に注目しているのが新興国です。新興国では国土全体をカバーする広域レーダ網は整いつつありますが、広範囲を観測するため、精度が良くありません。そこで、ゲリラ豪雨が起きやすい場所に絞り込んで、フェーズドアレイ気象レーダを中心とした防災ソリューションを設置すれば、その地域の精密かつ高速な観測が可能になり、防災・減災対策を行うことができます」(内藤氏)。

> 気象レーダは雨のあるなしの観測、定量的な降雨観測、風速や雨、雪、あられなどの識別という多要素観測へと進化してきた(図3)。東芝はそれぞれの段階において、さまざまな新技術を開発、業界をリードしてきたが、今後、フェーズドアレイ気象レーダをさらに進化させて、高速3次元観測の新たな世界を切り開いていく。そして、それを通して、日本だけでなく、世界各地域の豪雨被害の軽減に役立て、安全で安心な社会の実現に貢献していく考えだ。

<参考=「ゲリラ豪雨発生予兆を検知 フェーズドアレイ気象レーダの実証実験を開始」(日経BP)>
<消滅・17/02/07>