解説スパム対策秘伝

<対策編(メール)>

掲示板編 総合編 メール編
Q&A集 対策編
裏話
スパム・ロボット対策秘伝公開

目次

<対策編(メール)>→<メール編


NO.6 対策の経過


NO.6−1 理想論は理想論


NO.6−2 参考

NO.6−2−1 プロバイダでのスパム・メール対策の概要

NO.6−2−2 ウィルス・メールも、スパム・メールも感覚的には一緒

NO.6−2−3 夢の手法、「Port25」の実際の効果

NO.6−2−4 セキュリティ専門会社の実力比較


NO.6−3 スパム・メール対策の経過

NO.6−3−1 (参考)スパイ・ウェア駆除のフリー・ソフト

NO.6−3−2 スパム・メール対策のフリー・ソフト
 1.Thunderbird
 2.SpamMailKiller
 3.フリー・ソフト全般について

NO.6−3−3 OutlookExpressでの挑戦

NO.6−3−3−1 「メッセージ ルール」→「禁止された送信者の一覧」で挑戦<2003年>

NO.6−3−3−2 「メッセージ ルール」→「メール」での挑戦

NO.6−3−3−2−1 裏伝<本文−ひらがなの法><2003年>

設定手順

NO.6−3−3−2−2 新裏伝<本文−助詞の法><2003年>

設定が正しく出来ている事の確認手順

設定ミス等で、お手上げになった場合の救済策

「削除済みアイテム」に格納された、削除メールの処分方法

NO.6−3−4 「メッセージ ルール」→「メール」で再挑戦<2007年>
 1.世の中には、色んなツールがあります
 2.「メッセージ ルール」→「メール」と、「Smk」では、機能面で、重大な違いがある
 3.プロバイダ各社の、「受信拒否」機能は、OutlookExpressの、「メッセージ ルール」と同じ手法
 4.「メッセージ ルール」の優先順位
  4−1.プロバイダの、「受信拒否」について
   4−1−1.利点
   4−1−2.欠点
  4−2.「メッセージ ルール」について
   4−2−1.優先順位
   4−2−2.「メッセージ ルール」の設定の確認方法
   
4−2−3.設定事例

 5.実績

 6.まとめ
  6−1.優秀な手法であっても、リスクが大きい
  6−2.初心者向けではない
  6−3.フィルターによる、スパム・メールのゼロ化は、ゲームにしか過ぎない
  6−4.自身の手法で、スパム・ゼロ化が出来れば、大したものです


NO.6−4 ホーム・ページ運営の場合の、メール・アドレスの公開方法

NO.6−4−1 一般的に広く公開されている手法<例>
 1.画像化について
 2.暗号化について
 3.余計な文字列の附加等について
 4.メール・フォームについて
 5.JAVAについて
 6.捨てメール(フリー・メール)について

NO.6−4−2 私の採用手法
 1.メール・フォーム
  1)メール・フォームについての基礎講座
   (1)「TEXT」形式である→ウィルス・メール対策
   (2)フォーム→Form→書式・様式
   (3)メール・アドレスはスカスカ→スパム・ロボット対策ではない
   (4)ファイルである→加工がし易い
   (5)欠点は、送信者が自分のメール・アドレスを入力する事と、送信記録が残らない事
  2)メール・フォームでも、メール・アドレスはスケスケ
  3)文字通り、フォーム(Form→様式)であり、書式です
  4)レンタル・メール・フォームでは、メール・アドレスを隠すのが目的

 2.数値文字
  1)スパム・ロボットに対する効果の程は分かりません
  2)プラウザでは、本来の文字列が表示されます
  3)私の見解では、スパム・ロボットは、「ソース」表示(「HTML」構文)を読み取ってます

 3.メタ・タグ
  1)スパム・ロボット対策として、一番に効果があると、断言
  2)ロボットは遠慮してくださいの意味

新手法公開



NO.6 対策の経過 


NO.6−1 理想論は理想論

メール・アドレスの変更で、スパム・メールの汚染を綺麗にして、再出発は、理想論は理想論です。
既に、スパム・メールに汚染されていても、後生大事、慣れ親しんだ、世界無二のメール・アドレスに愛着があって当然です。
出来る事なら、そのままのメール・アドレスで何とかしたいのが、人情です。

スパム・メールで汚染されている場合、まずは、メーラーで受信したメールを手選別をするのか、ツールに選別させるのか、プロバイダのサービス(有料、無料があります。最近では、無料が多くなっております。)を利用する方法があります。
手法は山程ありますので、選定に苦労もします。
目新しい手法を知りますと、解決出来ると、錯覚する事もあります。

身近な手法として、プロバイダでの、スパム・メール(迷惑メール)対策を調べる事も重要です。
基本的には、プロバイダが採用した、手法(データー・ベース等を基にする等)で、スパム・メールと判定された場合、処置する。或いは、会員個人が設定した条件を基にする場合があります。

<プロバイダが提供のスパム・メール対策の概要>
1)「meiwaku」「spam」等の明示をし、会員のメーラーに届ける。処置は、個々の会員に任せる。
2)メール・サーバーの、「迷惑メール」フォルダに格納し、会員のメーラーには送信しない。或いは、自動的に削除する。
3)会員個々の「フィルター」設定で、選別し、拒否設定する。会員のメーラーには送信せず、削除する。
4)その他;Port25等の手法を採用。

尚、プロバイダの使命は、会員のメールを漏らさず、送受信する事です。
プロバイダのデーター・ベースを基に判定する場合は、非常に緩い基準になります。緩くする理由は、善意のメールを誤削除しない事が最優先であるため、スパム・メールが、スパム・メールと判定されない事が多くなります。

会員個人が設定の場合は、どうしても、スパム・メールをゼロに挑戦するため、厳しく設定する傾向にあり、誤判定(善意のメールをスパム・メールに判定する。)の可能性が高まりるのは、当たり前です。

又、メール・サーバーで、自動的に削除されますと、確認の術(すべ)が無くなります。
分類、或いは、マーキングの場合、会員の判断での処置となりますが、処理のためには、メールをスパムか、善意であるかの確認をする必要があります。

プロバイダのサービス以外では、フリー・ソフト、市販のアプリケーションも沢山あります。市販のは、割愛しまして、フリー・ソフトの場合、主たるものは、分類機能付きのものがあります。
フリー・ソフトに学習させるのか、学習は無しで、自力で、「フィルター」を設定し、メーラーで受信してから、分類する、削除する等々、方法は色々です。

Windowsに附属の、「OutlookExpress6」では、学習機能はありませんが、「メッセージ ルール」機能は、フリー・ソフト、各プロバイダでサービスの分類の先駆的手法です。

但し、副作用の無い夢のツール、手法はありません。あれば、プロバイダが採用しています。
或いは、専門会社が大宣伝し、大儲けしています。

(09/06/20)
(09/06/21)


NO.6−2 参考

NO.6−2−1 プロバイダのスパム・メール対策の概要

プロバイダ各社で、サービスとして実施されているスパム・メール(迷惑メール)対策の概要をリンクで例示します<省略・16/11/14>。
基本的には、各社、同じサービス内容の対策(会員が選択実施)をされております。尚、リンクした以外のファイルには、会員の選択では無く、全面実施の対策事項が掲載されておりますが、割愛します。
全面実施の対策事項が有効であれば、スパム・メールは会員のメーラーに届かず、選択実施の対策項目も必要ではありませんが、現実には、届いております。

この現実が何を意味するかを、考えれば、夢のツール、手法が無いのが分かります。
但し、的ハズレでは無く、ある程度の実効性ある対策であれば、一定の効果が出るのは当然ですが、予測される副作用が無く、完璧な手法があれば、プロバイダが採用し、スパム・メールは駆逐されております。
(09/06/21)


NO.6−2−2 ウィルス・メールも、スパム・メールも感覚的には一緒

横道に逸れますが、ウィルス・メールも、スパム・メールも私の感覚的には、一緒のスパム・メールです。

発信元を詐称し、余計なメールを送り付けて来る、厄介物です。
送られて来る理由は、自分のメール・アドレスが方々に散らばっているためであり、英文メールです。
自分のメール・アドレスで、自分に届いたりもしておりました。不特定多数に大量送信されるのも一緒です。

ウィルス・バスター・ソフトは、ウィルス対策で企業規模を拡大し、現在では、ウィルス・メールの脅威を宣伝しつつ、スパム・メールを選別し、スパイ・ウェア駆除、サイトの安全性の識別機能を加えているものもあります。
そんな意味では、スパイ・ウェアの機能は、ウィルスと同じです。同じとするよりは、スパイ・ウェアの方が脅威です。
スパム・メールでも、特定のサイトに誘導させる。或いは、閲覧し、ダウン・ロードの際にパソコンに侵入。通信網には、縦横無尽に飛び交っております。

プロバイダでは、ウィルス・メール対策を有料で実施しておりましたが、現在では、意味がありませんので、無料化され出し、スパム・メール(迷惑メール)対策を有料、無料で実施しています。
私自身は、ウィルス、スパイ・ウェア、スパム・メールには、一切の有料サービスは受けませんでした。

ウィルスには、MS−DOS時代から、感染経験があり、Windows95時代では、ウィルス・バスター・ソフトを最初っから導入しましたが、Windows98の段階で、バージョン・アップを迫られ、止めました。

結果的には、ウィルス・バスター・ソフトは購入して、一年も実使用しておりません。
主たる理由は、予想外の余計な手出しをするためです。
以降、ウィルスには感染しましたが、第三者には一切の迷惑は掛けておりません。サブ・マシンで感染しましたが、主力のパソコンでは感染していないからです。

2004年6月から、フリー・ソフト(「Spybot−Search&Destroy(通称;Spaybot)」及び、「Spywarebluster」)で、対応しており、2003年8月からは、感染はしておりません。感染しない事が常識の世界ではありますが。
(「パソコンあれこれNO.4」<Virus感染履歴>参照)

ダイヤル接続での、Windows2000で、フォーマット、Osインストール、WindowsUpdateの際、そのままでは、インターネットに接続では、数分と保ちませんでしたが、試しに、「Spybot」をインストールした処、ウィルス、スパイ・ウェアの侵入を完全防備してくれました。

そして、ウィルス・メールも正しく、スパム・メール扱いです。英文メールであり、添付ファイルがありますので、選別も簡単でした。
現在では陰を潜め、スパイ・ウェアが活躍しておりますが、フリー・ソフト(Spybot)導入以来、私には無縁です。
この事は、私の環境での話ですので、あくまでも、参考です。
尚、「Spybot」は、ウィルス・メールも、スパム・メールも、駆除致しません。あくまでも、Spywareに対するツールです。
(09/06/20)


NO.6−2−3 夢の手法、「Port25」の実際の効果

「Port25」の宣伝文句では、スパム・メール対策の決定的手法でした。
又、開発関係者からは、「阻止率99%」と、豪語の、「Port25」です。(注;「Port25」は既に大部分のプロバイダが採用。)
「Port25」には、S25R(SelectivePort25Rejection)であるとか、OP25B(OutboundPort25Blocking)等々、色んな呼び名があります。

果たして、結果となりますと、私の取ったデーターからは、「阻止率99%以上」の実効性で、ウィルス・メールには当てはまりますが、スパム・メールに対しての効果は認められませんでした。

尚、私のデーターは、「Port25」のためのものではありません。
導入云々の以前から、「SpamMailKiller」の効率の良い、「フィルター」設定のための、記録であり、スパム・メールと一緒に、ウィルス・メールも引っ掛かるため、駆除状況のデーターを取りました。
スパム・メール対策からして、ウィルス・メールは至って、簡単な設定で駆除が出来ました。
(参考;「Port25」→ウィルス・メール対策として、効果があるのは、一目瞭然です。)
(参考:「SPAMメール受信状況」→スパム・メール数には、何の影響もありません。むしろ、増大の傾向であるのが、分かります。)

突然、ウィルス・メールが届かなくなり、不思議に思っておりました。「Port25」は、当時、スパム・メール対策とされておりましたので、ウィルス・メールには関連付けておりませんでした。(最近では、プロバイダの説明で、ウィルス・メール、スパム・メールの対策として、「Port25」が紹介されています。)
データーからしまして、開発(発案)関係者は、如何なる方法で、調査、精査したかが疑問です。
明らかに、結果が異なってましても、利用者としては、ウィルス・メール撲滅に有効であれば、宜しいですが、開発者としては、評価手法が間違っていると云えます。

開発者は、スパム・メールの性質、習性を知らずに、「Port25」を開発したのか。たまたま、開発者に届いたスパム・メールは、ウィルス・メールの経路と同一であった可能性があります。

冒頭から申しております。
個々人により、届く、スパム・メールは異なります。英文が多い。日本文が多い。100%英文であったり、五分五分であったりもします。
自分だけの範疇で、物事を判断しますと、間違います。
間違っても、何等かの、悪意のメールを遮断し、善意のメールに影響が無ければ、副作用は無い事になり、導入に躊躇は無用ですが、僭越乍ら、技術者としては、データーに偏りを無くする工夫が必要です。

何よりも、論より証拠の、「Port25」がプロバイダ各社で採用され、会員も変更し、既に、相応の年月が経ちますが、
スパム・メールがゼロになった話は聞きませんが
素晴らしい功績として、ウィルス・メールが過去の遺物となりました。

(09/06/21)


NO.6−2−4 セキュリティ専門会社の実力比較

企業として成立のセキュリティ専門会社が導入する程の判定精度があれば、ツールも大変なものと、思われ勝ちです。
セキュリティ専門会社、例えば、Symantec社や、Trendmicro社の、スパム・メールの判定精度がどれ程かを第三者機関で比較検証のデーターを示してみます。

【OpusOne社調査結果】(第三者機関)<消滅・13/10/01>
注)メール・サンプル;10417通(悪意、善意のメールの割合不詳)
2007年2月<調査期間10日間>

会社 Spamメール
検出率
(%)
誤検出率
(%)
Trendmicro 97.4 0.16
Symantec 96.6 0.20
IronPort 95.0 0.14
Microsoft 80.2 0.42
SecureComputing 78.4 0.03
Barracuda 74.1 0.85

<「パソコンあれこれNO.28」NO.317敵は海千山千、洟垂れ小僧(7)付録の話(1)で、2007年8月に掲載したものです。データーは、「Trendmicro」<消滅・13/10/01>のサイトで、リンクされている資料です。「Trendmicro」製品の精度が高いため、宣伝材料にされました。>

上記の通り、100%は有りません。
メール・サンプルを万単位に確認して、データーとして成立します。
誤検出率とは、善意のメールがスパム・メールとして検出される割合です。この数字が、ゼロでなければ、安心感はありませんので、誤検出率をゼロとし、スパム・メール検出率を犠牲にするのが一般的です。
そんな観点からは、「Microsoft」「SecureComputing」「Barracuda」は、使い物にならないレベルです。

この資料が発表されて、すぐに、韓国の会社が、誤検出率、0.002%、検出率98%とした、自社製品の宣伝<宣伝文句は削除されました(2010年4月22日)>を発表しました。
競争の激化の様子は分かりますが、韓国のは、調査の中身が分かりません。アップ・デート、日に24回とされてますが、それ程に、データー・ベースを更新しないと、誤検出率、0.002%で、検出率、98%には成らない事を意味します。

万事、単に効果がある。効果があると、宣伝しましても、数字が無ければ、只の譫言(うわごと)、寝言、念仏であり、誇張であり、単なる自己満足の世界です。
お好きにしてくださいとしか、云いようがありませんが、数字があって、数字は事実でも、注意力散漫なら、簡単に誤魔化されます。

「OpusOne」社の比較調査結果も、第三者調査機関としては、調査の前提条件が不明確です。善意のメールの母数が不明であり、誤検出率の数字を示されても、疑念が残りますが、同一条件ですので、比較のデーターとしての、若干の意味がある程度です。
但し、作為的な比較をされますと、結果が異なりますので、この辺りが問題です。

「OpusOne」社のデーターで、云える、唯一の事は、数字的に見て、どれも完璧では無い事であり、私の評価は、単純明快で、誤検出率がゼロ以外は、使い物にならないとします。
つまり、スパム・メール対策の専門ツールがこの程度の判定精度しか保有していないと云う事です。

但し、セキュリティ専門企業の場合、あらゆる場面を想定して、ホワイト・リスト、及び、「フィルター」を設定のため、100%完璧な性能が目標ではあっても、至難の技であるのは、理解しておりますが、誤検出されたものが、サポート・メールでも、サービスの停止等、「重要なお知らせ」なら、大変です。顧客からの、商談なら、信用問題にも絡みます。

個人の場合、本当に重要な事項なら、メールだけでは無く、電話も併用するべきですが、個々人により、考え方は様々です。
但し、このシステムを利用は企業ですので、粗選別程度の精度でも、月に、ン十万円の出費で、採用に向かうのです。
何千、何万人もの規模の企業では、スパム・メールから或る程度でも、開放されるなら、削除、選別のための、無駄な時間を全社員に強いるよりは、安価な場合があります。

企業であれば、メール・アドレスの管理、管理と口を酸っぱく、指示しましても、数の中には、ズボラな社員、好き勝手な事をするのも居ります。
知識の程度、理解力の問題、思い込みや、勘違いもあり、メールの基本的使い方さえ、分かっていない、分かる気も無い、時代遅れのエライさんや、ド素人までを一緒には出来ず、徹底は至難の技です。
よって、高額の出費をしてでも、セキュリティ専門会社のシステムを導入する事になります。

但し、啓蒙のための、初等科教育はした方が宜しいです。
啓蒙の初等科教育でも失格なら、セキュリティ確保のため、該当者には、理解するまでは、社内ではメール禁止、パソコンでインターネットも必要はありません。
年配者程、何年の経験でと、自慢したがりますが、年数は何もしなくても、勝手に経ちます。中身の理解度が重要であり、半年、一年で、十年選手よりも、知識の豊富な人は多いです。

人により、文面作成能力、読解力の差もありますので、電話で、直接に話をした方が双方向で、安全です。
事実、そんな方針の企業もあります。十年一昔には、メールを社内で使う事は珍しい事でした。メールは相手がいつ開けるのか、分かりません。
場合により、スパム・メールとして、削除されている可能性もあります。

自宅でなら、メールもインターネットも自己責任の世界です。
スパイ・ウェアに汚染されようが、善意のメールを悉く誤削除しようが、第三者にさえ、迷惑を及ばさぬ限りはご自由です。

要は、スパム・メール対策では、どちらを優先にし、犠牲にするかの選択です。誤検出(誤削除)の無いのを最優先か、スパム・メールの完全除去かです。
私の場合であれば、目標は明確です。終始一貫、善意のメールの誤削除ゼロを大前提で、スパム・ゼロを目指します。

思えば、年齢無関係の、何名かの知り合いからは、メールが、届いたかの電話確認がありました。メーラーを設定して、初めてのメールを送信の当時です。
届いて無ければ、「.」を、「、」に、間違いを確認されたしで、多くの場合、正解でした。
ベテランになっても、重要な件は、電話確認する程の慎重さがあって、宜しいです。
電子メールは連絡手段の一つにしか過ぎません。
(09/06/22)


NO.6−3 スパム・メール対策の経過

私の挑戦は、下記です。(参考までに、フリー・ソフトについては、セキュリティ関係を含みます。)

1.OutlookExpress<2003年→2、3ヶ月>;「メッセージ ルール」→「禁止された送信者の一覧」<消滅・18/04/14>で挑戦→効果なし。
2.(参考)Spybot<2004年6月→現在も使用中>;スパム・メールには無関係です。
3.SpamMailKiller<2004年9月→2007年7月>;事実上、誤削除ゼロ。スパム・メール100%削除達成。
4.(参考)Idm<2005年3月→現在も使用中>;「Id」「パスワード」の管理ツール。スパム・メールには無関係です。
5.Thunderbird<2006年12月→約5ヶ月断続的に調査>;精度、学習機能に不満のため、削除。
6.OutlookExpress<2007年7月→2008年6月停止>;「メッセージ ルール」→「メール」で挑戦。実質的に誤削除ゼロ。スパム・メール100%削除達成と、プロバイダ変更で、対象のメール・アドレス停止。

(3.SpamMailKiller、6.OutlookExpressのスパム受信状況は、「SPAMメール受信状況」を参照)
(09/06/20)


NO.6−3−1 (参考)スパイ・ウェア駆除のフリー・ソフト

スパイ・ウェア駆除のフリー・ソフトも、スパム・メール対策のフリー・ソフトも沢山あります。
スパイ・ウェアについては、「Spybot」が代表格です。
その他、「AD−AWARE」や、Microsoftの、「WindowsDefender」や、「CoolWebSearch」等々、探せば、幾らでもありますが、各種のツールを下手に試しますと、「Spybot」では、検出されず、他ので検出されたり、その反対もあったりし、何がスパイ・ウェアであり、違うのか、厳し過ぎるのか、分からなくなります。

余り、神経質に、完全駆除を目指しますと、ツールによっては、パソコンを再起動の度に、同じものが検出されたりします。
そんなものまで、一々検出し、駆除、修正していたのでは、切りがありませんので、使い勝手の良い一つのツールをしっかりと、末永く、使用される事をお勧めします。

スパイ・ウェアについても、新種が日々増えますので、アップ・デートが欠かせません。
有料の場合(ウィルス・バスター・ソフト)は、自動アップ・デートしますが、無料ツールは手動です。
「Spybot」の場合は、一週間に一度のアップ・デートです。アップ・デートし、適用(免疫)するだけで、特に、何もする必要はありません。但し、最初に使用の際には、スキャンが必要です。検出されたスパイ・ウェアを駆除してください。
但し、Microsoft関係のセキュリティに関するものが、スパイ・ウェアとして検出される事がありますので、次回以降はスキャンしない等の処置が必要です。
(09/06/20)

NO.6−3−2 スパム・メール対策のフリー・ソフト

スパム対策専門サイトでは、色んなフリー・ソフトが紹介されていますので、ここでは、簡単にします。

方々で紹介されている主たるツールは、学習機能のあるものです。
代表的には、「POPfile」「Thunderbird」があります。

SpamMailKiller」は、学習能力はありません。
基本的なものは予め準備されてますが、準備されたものを、使用者が取捨選択の必要があります。
理由は、個々人で、迷惑メールの判断基準が異なるためです。イタズラ・メールの排除機能も合わせ持ちます。
このツールは、メール・サーバーで削除しますが、記録が残ります。誤判定の場合は、記録により、送信者、文面が分かりますので、善意のメールであれば、返信が可能です。

更に、スパム・メールと判定した場合は、判定理由(該当の、「フィルター」が明示されます。)が明確にされますので、善意のメールが誤判定されないための修正が可能です。
「SpamMailKiller」では、私自身としては、合格点に達しましたが、所詮はツールですので、「OutlookExpress」の、「メッセージ ルール」のメール・サーバーでの削除に挑戦しました。

勿論、「OutlookExpress」も、ツールであり、云い出せば、パソコンそのものが、ツールですが、フリー・ソフトに頼らず、単純な手法でのスパム・メール対策をと、考えました。
(09/06/20)


 1.Thunderbird

「POPfile」は、メーラーの補助的ツールであり、メーラー機能はありません。
学習機能があり、学習させれば、させる程、精度が向上するとされておりますが、私自身は検討しておりません。

「Thunderbird」は、学習機能がある、メーラーです。
「OutlookExpress」とデーターの互換性があり、「メール」も、「アドレス帳」も、「OutlookExpress」から、インポートが出来ます。
学習機能は、学習させないと、学習しませんが、数十通程度のメールで、学習させてやれば、一応の精度が期待出来るとされています。
2006年末より実力を試す目的で使いました。

実際には、学習機能のレベルは期待以下であると判断しました。理由は、善意のメールで、文字化けする事です。
文字化けをしますと、「迷惑メール」と判断します。「迷惑メール」を解除し、ホワイト・リストにも登録しても、学習しません。
「Outlook」等で、Unicode<UTFー8>が文字化けします。

「HTML」形式で、画像を貼り付けただけの、英文スパム・メールも文字化けし、善意のメールと判定します。
或いは、中国語、韓国語等々の言語の、スパム・メールは文字化けしませんが、誤判定をします。
個々人の環境により、文字化けする善意のメール、その他の悪意のメール等々が届かなければ、充分な学習をし、機能すると推測しますが、届く場合は、使いものになりません。

「Thunderbird」の公式サイトでは、「送信者に連絡を取って、件名が文字化けする旨を伝え、修正を依頼してください。」とされております。
知り合いには、連絡が可能でも、スパム屋には、無理です。

文字化け等々、欠陥を補完出来るなら、相応の有能なメーラーであり、「ダイキン工業はなぜ「Thunderbird」を選んだのか」<省略・16/11/14>「1万人クラスの企業でFirefoxとThunderbirdの導入が進んでいる」とされております。<省略・16/11/14>

但し、ダイキン工業では、将来的にずっとThunderbirdを使い続けるとは言い切れないとも、されてます。
社員が、自分から勉強をしてくれることも期待できない。Thunderbirdで評価の高いスパムメールの学習機能も使いこなせないユーザーがほとんどだという事ですが、僭越乍ら、私の観点からは、「学習機能」を期待し過ぎと思います。

学習機能で、学習出来ないパターンのものは、頑強にスパム・メールと判定したり、善意のメールとします。
例えば、Unicode<UTFー8>で、文字化けし、文字コードを適正なものに設定しても、保持し、学習が出来ません。
これが、「Thunderbird」最大の欠陥です。

(09/06/23)

 2.SpamMailKiller

学習機能はありません。学習機能が無い事が、私の嗜好に合致してます。
学習機能に、期待し、「Thunderbird」で経験しましたが、学習機能の言葉に幻惑されますが、一定の条件下では、実力を発揮します。

対して、学習機能が無い場合、全ては、使用者が設定し、修正も可能です。
其の替わり、誤判定の場合は、自分で修正しない限り、直りません。全ては、自己責任のツールです。

「SpamMailKiller(以下、Smk)」では、使用者が、「フィルター」を設定する事で、該当のスパム・メールをメール・サーバーで削除し、メーラーには取り込まなくするための、ツールです。
予め、設定された、項目からの取捨選択により、例えば、英文メールを除去する場合、簡単に設定出来、100%の確率で、スクリーニングが可能です。
但し、善意の英文メールを受信する場合は、ホワイト・リストに登録する必要性がありますが、矢っ張り、メール・アドレスの変更通知の誤削除回避が難しいです。
善意の英文メールが無い場合は、非常に便利です。

「Smk」では、英文メールが無い場合、英文は全て、メール・サーバーから、削除し、メーラーに取り込まない設定にする事で、英文スパム・メールは完璧に消えます。
消えるとは、メーラーに取り込みません。

Osに常駐させるか、メーラーを起動前に、「Smk」を起動させる必要があります。
「Smk」を常駐させずに、或いは、起動させるまでに、メーラーを走らせ、送受信しますと、メール・サーバーのメールは、削除されてませんので、メーラーに取り込まれます。

日本文スパム・メールに対応の場合は、「フィルター」の設定に試行錯誤を要しますが、私の場合、最終的には、「html」の文字列が本文中にある場合、削除にし、日本文スパム・メールの削除に成功しました。

但し、ホワイト・リストの充実が避けられません。元々が、スパム・メールのスクリーニングのためには、ホワイト・リスト(リストに登録は、メール・アドレスだけではありません。氏名、言葉、名詞等々を含みます。ブラック・リストも同様です。)の充実が必要です。

「Smk」の試行錯誤期間にはありませんでしたが、予測される問題として、既知の善意の人からの、メール・アドレスの変更連絡の際で、例えば、サイト運営等の理由で、URLの紹介のため、「http」を記載されますと、削除されますが、削除記録が残りますので、削除されましても、確認する事が可能です。
誤削除回避の手段として、ホワイト・リストの文言で、例えばですが、「メール」「変更」「お願い」の三つが揃う場合、善意と見なす方法。
受信者の、「姓」「名」「呼び名」等々を登録する方法もあります。

私は、受信者の、「姓」「名」「呼び名」で回避しました。経験的には、一番に常識的な回避策と考えております。
善意のメール・アドレス変更通知は、「Smk」の試行錯誤中にも何件かありましたが、誤削除そのものが、ゼロ件です。ゼロ件と、明記の理由は、スパム・メール、善意のメールも、全て、確認しているからです。

そんな意味では、善意のメールに、英文が無いのなら、英文(実際には、半角文字を指定。)メールを、「Smk」で、削除は、能力を発揮します。
メールの、「ソース」で判定しますので、文字コード等々に影響されず、設定通りに判定する、優秀なツールです。
(09/06/23)

 3.フリー・ソフト全般について

フリー・ソフトは沢山あり、どれが良い、悪いは、個々人の環境によります。
全知全能、完璧を目指さず、機能の特徴を生かした使用方法であれば、威力を発揮します。

私自身は、学習機能に吊られて、「Thunderbird」を。
自力での設定に魅力を感じ、「Smk」を試しました。

「Thunderbird」については、使用者も多いようです。
掲載の通り、文字化けしない善意のメールが無ければ、問題も少ないです。加えて、スパム・メールが多少の誤判定されても、許容するならば、充分な機能ですが、学習機能に過大評価は禁物であり、文字コードの対応が苦手なフリー・ソフトであると、云えます。

私としては、「Thunderbird」は、誤判定をしますので、いつになれば、正しく判定するかを、約1万通に達するまで、調査、確認しましたが、結果的には、使い物にならないと判断しました。
1万通の概略の中身は、善意のメールが約1割です。6割が英文(正確には、日本文以外)で、3割が日本文スパム・メールです。(注;実使用当時の比率)

「Smk」は、英文スパム・メールが多く、善意の英文メールが無い場合は、日本文スパム・メールは許容し、英文メールのみを、メール・サーバーで削除する程度に止めるなら、設定は簡単であり、「Smk」のテンプレートで、可能です。英文スパムのみの削除なら、記録を神経質に、確認の必要性も少ないと考えます。

逆説的になりますが、学習機能はありませんので、精度は高いです。
日本文スパム・メールの削除までを目指しますと、記録の確認をした方が無難です。
「Smk」については、私にとりましては、方向性が一致しているツールですので、使いこなし、実用化するべく、長期に渡って、実使用しました。

日本文スパム・メールまでを、対象にしますと、100%の確信はありませんので、メールの表題だけでも、確認するべく、実際には、別途の、メーラー、「Shuriken」で、一覧のみを表示させ、善意のメールだけは、予め、「Shuriken」に取り込み、「Smk」を走らせ、スパム・メールを削除し、最終的に、「OutlookExpress」に受信させておりました。
要は、二重、三重手間でした。

一覧表表示なら、当時の、「京都inet」でも、どこのプロバイダでも、Webメールで、表示させる事は出来ますが、Webメールでは、「Id」「パスワード」の入力が必要であり、「Shuriken」はメーラーですので、一々の「Id」「パスワード」を入力する必要も無く、メール・サーバー内のメールの一覧表を表示させ、必要なメールのみの受信(或いは、削除)が可能です。
尚、「ShurikenV2.2」は、特別に購入のアプリケーションではありません。「Justsystem」の、Officeに付録としてのメーラーです。

又、「Smk」で行って来た事を、「OutlookExpress」の、「メッセージ ルール」で、出来ないかと、再挑戦しました。
スパム・メールについても、「メッセージ ルール」についても、初心者時代、「禁止された送信者の一覧」で、見事に失敗しましたが、「Thunderbired」「Smk」を通じ、スパム・メールについて、多少は詳しくなったため、何もワザワザ、「Smk」で、事前処理せず、「OutlookExpress」で、処理出来れば、手間は省けると、考えました。
「OutlookExpress」でも、スパム・メールの処理をする場合には、確認は必要ですが、手間の度合いが異なります。

全ては、メール・アドレスがスパム・メールに汚染のためであっても、善意のメールは一通たりとも、誤削除せずに、如何なる手段で、スパム・メールをより多く削除するかです。
少々の善意のメールを犠牲にするなら、悩む事はありません。比較的、簡単です。
「Smk」は、安全のため、英文スパム・メールにのみ適用であれば、威力を発揮致します。

以上は、私が実際の経験からの解説です。
時期、可能な範囲の数値、環境、出来る限り、具体的な不具合現象も示しました。
特に、「Thunderbird」は、環境によるとしております。適合するなら、学習機能も威力を発揮する事と推測致します。

「Smk」は、主要な設定項目、条件を明記しており、評価についても、数値的には、完璧に近い、結果を得たと自負しております。当然にして、私の環境下であるのを、大前提ですが、特殊なものではありません。
至って一般的であり、概略では、日本人のインターネット人口の、8割程度には、共通の環境です。
但し、メールの中身は、個々人による差があり、好み、方向性等々もありますので、参考の一つとして戴ければ幸いです。
(09/06/23)


NO.6−3−3 OutlookExpressでの挑戦

スパム・メールに汚染されたメール・アドレスを綺麗サッパリ、洗浄する、夢のツールは無いと申してます。
夢のツールとは、如何なる環境、条件にも合致する万人に有効なツールです。
そんなものが有れば、セキュリティ専門会社も真っ青です。簡単過ぎて、バージョン・アップも必要が無ければ、尚、有り難く、メーラーの提供者が導入します。

当然ですが、今日にも、明日にも、夢のツールが出現すれば、絶賛されます。英雄です。世紀の大スターと賞賛で、褒め過ぎとは思いません。
現時点で、私には必要性は無いですが、記憶にも止め、しかるべき事態に陥った時には、有り難く、使用させて戴きます。

理由は簡単です。
私が提唱の手法は、単純明快であり、誰にでも分かります。
如何なる環境、条件にも合致で、何の制限も一切ありませんが、スパム屋のプログラム・ツールが改善され、記号なり、数値の混じったメール・アドレスを当てられる事になれば、オシマイです。
最大の欠陥も、管理面の面倒も、充分に認識しております。過大評価はしておりません。(メール編・NO.5参照)

話を戻しまして。
とは、申しましても、セキュリティ専門会社の方向性が正しいとは云えません。
どちらかと云えば、強引に重装備をするものであり、常に、更新(アップ・デート)が必要になります。謂わば、ブラック・リスト、ホワイト・リストの集積場です。

あっちで、冷やして、こっちで、過熱して。燃やして、水を掛けたりで、ブレーキとアクセルを同時に踏んでるみたいな具合で、極めて、非効率的です。
事実、非効率的なスパム・メール対策をしています。
それ程にスパム・メールの新種が出ており、新種に対応が出来ない不完全なシステムであるとも云えます。
出たら、ブラック・リストを追加で、関係のホワイト・リストの増加となり、双方が増加で、更に、影響される項目の修正となり、何の知恵も進歩もありません。
背景には、八方美人的に、あらゆる場面を網羅のために、膨大なブラック・リスト、ホワイト・リストの構築が必要となるためです。

実際にも、私の以前の環境である、「京都inet」時代には、新種が一ヶ月、二ヶ月に一度は届いてました。数週間、続いて、姿を消します。
無くなって、一、二ヶ月もしますと、又、新種が出現のパターンが多いです。

何れにせよ、スパム・メールには際限がありませんので、セキュリティ専門会社では、延々の更新が必要となり、日々刻々のアップ・デートによる、重装備が必要となります。
しかし、そんなメールとは、何が目的で、何のために使うのかと、疑問をさえ覚えます。

要は、何千人ものガード・マンに、ガチガチに固められてまで、単なる一通信手段の電子メールを使う必要性があるのか。
高額な資金を拠出してまで、セキュリティ専門会社に守られて、電子メールは必要かと。(企業の場合です。)
別段に、世界が引っ繰り返るものではありません。
重要な用件は、書面で、面談で、電話でと、二重にでも、三重でも、要求されます。電子メール一発で済ませられる用事は、その程度の中身、重要度です。

とは云え、遠隔地では、簡単には、面談も出来ず、交通費や電話代も要ります。そんな意味からは、メールは非常に安価で、便利なツールであり、これからも、安価で、便利なツールであり続けなければなりません。

メールは便利なツールであって、パソコンだけのものでは無く、当世では、ケータイのメールがパソコンのメールを席巻しております。
パソコンは、下手をしますと、一週間、二週間、起動させない人もあります。パソコンそのものを、持っていない人もありますが、ケータイは、既に沢山の人が持ち、パソコンと違いまして、小型で、携帯が出来ますし、着メロで知らせてもくれます。
安全、確実に、早く知らせたい場合に便利です。

ケータイに対するスパム・メールが増大も、納得出来ます。パソコンと同等以上に使われているためです。

処が、パソコンでも、ケータイでも、プロバイダはスパム・メールの、対策について、今一歩、積極的ではありません。
ウィルス・メールの全盛期(パソコンでの話です。)には、有料駆除で、ウィルス・メールが陰を潜め、壊滅状態になってから、無料サービスにしております。

スパム・メールも、システム的に種々対策をされてるのは、把握してますが、本気度は薄いです。
OutlookExpressの、「メッセージ ルール」の機能の一部を導入の程度の消極的手法よりも、より多くの会員が望むのは、せめて、英文スパム・メールだけでも、メール・サーバーから除去する事であり、実現されれば、英文スパム・メールが大部分の相当数の人が救われます。

プロバイダの多くは、「メッセージ ルール」手法の導入で済ませてますので、結果的には、どこのプロバイダも、大同小異であり、「拒否設定」の項目には、「英文」メールに対する項目がありません。
実は、「英文」メールの除去こそが、「メッセージ ルール」の苦手部分であり、「Smk」の得意分野です。(「Smk」は、パソコン対応のツールです。)

「Microsoft」は、英語圏ですので、当然ですが、日本のプロバイダは研究不熱心で、知恵も無いのが情けないです。
(09/06/24)


NO.6−3−3−1 「メッセージ ルール」→「禁止された送信者の一覧」で挑戦<2003年>

私が、スパム・メール対策として、一番最初に、挑戦したのが、「OutlookExpress」での、「禁止された送信者の一覧」です。
名実共に無知蒙昧ですので、「メッセージ ルール」の、「禁止された送信者の一覧」で、阻止出来ると、大いなる過大評価、誤解の下、スパム・メールをゼロに出来ると思っておりました。
スパム・メールの実態を知らず、「メッセージ ルール」の使い方も、中途半端にしか、分かっていない時代です。
現在唯今でも、大して、分かってませんが、当時よりは、知識も多少は豊富です。

2003年ですので、「OutlookExpressV5.5」(現在は、「V6」です。)の、「メッセージ ルール」の、「禁止された送信者の一覧」を使用しました。
この頃には、迷惑メール対策専門サイトに、対策手段の切り札として、掲載されていたからです。現在でも、そんな表現で、掲載されているのを散見します。

とりあえず、スパム・メールの送信者のメール・アドレスを片っ端から、登録しましたが、思うような成果が得られませんでした。

一つには、「禁止」の文言を誤解しておりました。登録した、メール・アドレスは、「OutlookExpress」には、受信しないと、解釈しておりましたが、単に、「削除済みアイテム」に格納されるだけです。
二つめに、決定的な事として、ドメインは一緒でも、アカウント、ホストが異なるためです。
よって、メール・アドレスでは無く、ドメインで登録の必要性を感じ、ドメインに登録変更しましたが、条件が合致でも、精度が極端に低く、殆どは削除されませんでした。

同様の事は、「Yahooメール」の受信拒否設定(メール・アドレス、或いは、ドメイン登録)でもありました。
気休め処か、機能してませんでした。
但し、「Yahooメール」での確認は、後日(2007年)、「京都inet」のメール・サーバーから、「Yahooメール」に受信し、確認しましたが、転送機能も出鱈目でした。100通あっても、30通程度しか受信が出来ず、登録のメール・アドレスでも、ドメインに対しても無関係でした。

何れにせよ、400通程度のメール・アドレスを、記録し、登録しましたが、殆どのメール・アドレスそのものが、バラバラであり、スパム・メールの実態のほんの一端を知りました。

結果的には、「禁止された送信者の一覧」の機能は、スパム・メール対策のものでは無く、イタズラ小僧に対し、多少の実効性がある程度と、認識しました。
ではあっても、メール・サーバーから削除しない事には、何の意味もありません。
只の、付録、オマケ、見せ掛けです。

尚、付録、オマケ、見せ掛けでは無く、
正常に機能しましても、スパム・メール送信者の、メール・アドレスや、ドメインを、「禁止された送信者の一覧」に何千、何万と、登録しても、切りがありません。
スパム屋は、偽装し、無尽蔵に替えて来ます。
イタズラ小僧には、有効です。
(09/06/24)


NO.6−3−3−2 「メッセージ ルール」→「メール」での挑戦

NO.6−3−3−2−1 裏伝<本文−ひらがなの法>

「英文(正確には、日本文以外)」メールを、「削除済みアイテム」に分類し、格納の手法は、<2003年>に、
裏伝<本文−ひらがなの法>として、公開しております。
要は、「本文」に、「ひらがな」が一文字も無ければ、「英文(日本文以外)」と見成す手法です。

設定手順
1)「ツール」→「メッセージ ルール」→「メール」→「メール ルール」→「新規作成」を選択。
2)「新規のメール ルール」画面が表示される。
3)「1.ルールの条件を選択してください」→「メッセージ本文に指定した言葉が含まれる場合」を選択。
4)「2.ルールのアクションを選択してください」→「削除する」を選択。
5)「3.ルールの説明(下線をクリックすると編集ができます)」→「メッセージを受信してから、このルールを適用する メッセージの本文に指定した言葉が含まれる場合 削除する」
→下線のある、「指定した言葉が含まれる場合」をクリックする。
6)「単語の入力」画面が表示される。→単語または文字列を入力してから、「追加」をクリックしてください
7)入力窓に、「あ」を入力し、「追加」をクリック。→下段の「単語」欄に、「’あ’」が表示される。
8)入力窓に、「い」を入力し、「追加」をクリック。→下段に「または’い’」が追加される。
9)同様の手順で、50音を全部入力する。
10)入力し終われば、右の欄の、「オプション」をクリックする
11)「ルール条件のオプション」画面が表示される。「次ぎの条件を満たすときに、ルールを適用する」→「1」で、「次ぎの言葉を含まない場合」を選択。→「2」で、「メッセージが次ぎの言葉のうち少なくとも1つを含む場合」を選択。
12)「ルールの条件」が、「メッセージ本文に次ぎの文字列が含まれていない場合」となり、「’あ’または、’い’または’う’または・・・・’ん’」と、表示された段階で、「OK」をクリック。
13)「単語の入力画面の、「単語」欄には、12)と同じ表示がされておれば、「OK」をクリック。
14)「新規のメール ルール」画面が表示され、「3.ルールの説明」欄には、「メッセージを受信してから、このルールを適用する」で、「メッセージ本文に、’あ’を含まないまたは’い’または’う’または・・・・’ん’場合 削除する」
となります。
15)「4.ルール名」→「新規のメール ルール#1」と表示されていますので、「裏伝<本文−ひらがなの法>」とでも、名称を変更する。
16)「OK」をクリック。
17)上段に、「裏伝<本文−ひらがなの法>」と表示されます。→「OK」で登録完了です。

(参考;「メッセージ・ルールを活用する(Outlook Express編)」→一般的な説明です。上記、10)「オプション」以下の説明はありません。)
(09/06/25)

NO.6−3−3−2−2 新裏伝<本文−助詞の法>

「ひらがなの法」を簡便化した方法も、<2003年>に、
新裏伝<本文−助詞の法>として、公開しております。
これは、「ひらがな」の、「50音」を全部、入力は大変なため、「助詞<「は」「が」「の」「を」に加えて、「です」「ます」等々、必要と思われる、「ひらがな」が一文字も無ければ、「英文(日本文以外)」と見成す手法です。

裏伝<本文−ひらがなの法>
新裏伝<本文−助詞の法>
については、掲載の通り、スパム対策についての掲載中に、色んな提案を戴き、具体化させました。提案者の皆様には、あらためて、感謝致します。
この手法は、
英文(日本文以外)スパム・メールが多く、OutlookExpressで、確実に分類さえ出来れば上等とされる場合、「裏伝」「新裏伝」共に、極めて有効です。

色んなサイトで、リンクして戴いたり、お問い合わせの一番多いのは、この手法です。
私も、知り合いから質問された時には、一番に無難なこの手法を教えます。

当然ですが、設定を間違いますと、無茶苦茶になります。
正しく動作する事の確認は絶対にしてください

設定が正しく出来ている事の確認手順

1)「ツール」→「メッセージ ルール」→「メール」→「メール ルール」
2)「次のメールがメール メッセージに適用されます」→例えば、「裏伝<本文−ひらがなの法>」をクリックし、反転させる。
3)「適用」をクリックする。
4)「フォルダに適用」で、初期は、「受信トレイ」になっています。「サブフォルダを含める」にチェックを入れると、「受信トレイ」以下の全フォルダに適用される事になります。(受信し、分類した、メールに適用される事になります。)
このままでは、どこかのフォルダに、本文が、英文(日本文以外)のメールが保管されている場合(スパム・メールの保管等)、全てが、「削除済みアイテム」フォルダに、<移動>してしまいます。
よって、確認の際については、所定の、「ルール」(今回の場合は、「裏伝<本文−ひらがなの法>」を、ダブル・クリックします。
→「メール ルールの編集」画面が表示される。
→「削除」するのチェックを外し、「指定したフォルダにコピーする」を選択。
→「指定したフォルダにコピーする」と表示される。→「指定したフォルダ」をクリック。
→「コピー」画面が表示され、「アイテムのコピー先」を指定する。この場合は、「削除済みアイテム」を指定する。
この処理により、全ての受信メールに適用しても、「コピー」であるため、「削除済みアイテム」フォルダに移動のメールを確認後、「削除」で済みます。

この処置<指定したフォルダにコピーする>をせず、単純に、「移動」させた場合、設定ミス等で、例えば、全てのメールが、「削除済みアイテム」に移動した場合、お手上げになります。

設定ミス等で、お手上げになった場合の救済策事前準備)>(Os等により異なる場合があります。)
<メールの保管場所>

「スタート」→「全てのプログラム」→「エクスプローラ」→「マイコンピュータ」→「ローカルディスク(C)」→「Documents and Settings」→「Administrator(異なる場合があります。)」→「Local Settings」→「Identities」→「{ED・・・}」→「Microsoft」→「Outlook Express

このフォルダに、「OutlookExpress」のメールが保管されていますので、バック・アップをお勧め致します。

バック・アップされておれば、失敗でお手上げ状態になりましても、全て、削除で、先程のフォルダにコピーする事で、元通りになります。

蛇足ですが、コピー先を、「マイ ドキュメント」に、「メール」フォルダを作成し、コピーしておきますと、万が一の際の処理が楽です。

<問題点>
予測される問題点として、善意のメールで、「本文」に、「了解!
とされた場合は、「ひらがな」がありませんので、「削除済みアイテム」に放り込まれます。
尚、当然ですが、「引用文」があり、「ひらがな」があれば、問題はありません。
(09/06/25)


「削除済みアイテム」に格納された、削除メールの処分方法

<<OutlookExpressでの処理(削除)の方法>>

1−1)「ツール」→「オプション」→「メンテナンス」→「メッセージのクリーンアップ」→
@「終了時に[削除済みアイテム]を空にする」にチェックを入れる事で、OutlookExpressを終了した段階で、フォルダ内のメールを空に出来ます。(チェックが入っていない場合、削除したメールは全て、残ります。

A「IMAPフォルダを出るときに、削除済みメッセージを完全に削除する」にチェックを入れる事で、OutlookExpressを再起動させ、「受送信」ボタンをクリックした段階で、「メール・サーバー」内のメールを削除出来ます。
この設定が、有効では無い、プロバイダがあります。>

1−2)「ツール」→「アカウント」で、該当の、「アカウント」を選択し、「プロパティ」をクリック→「詳細設定」→「配信」
@「サーバーにメッセージのコピーを置く」で、チェックを入れなければ、メール・サーバーから、メーラーに配信された段階で、メールは、「移動」し、空になります。

A「サーバーにメッセージのコピーを置く」で、チェックを入れますと、メール・サーバーから、メーラーに配信されても、コピーが残されます。(別のメーラーで受信をする事が出来ます。

Bメール・サーバーにコピーを残す場合、
「サーバーから削除する」にチェックを入れますと、指定の日数が経てば、メールは消えます。(OutlookExpressを起動し、「送受信」ボタンをクリックした段階で、経過日数を基に、処理されます。

C「[削除済みアイテム]を空にしたら、サーバーから削除」をチェックする事で、1−1)の、Aと連動します。

1−3)但し、プロバイダ(フリー・メールを含む)により、メール・サーバーと、OutlookExpressでの処理が連動しない事があります。(メール・サーバーのメールを手動で削除するまで、残ります。)
(09/06/26)


NO.6−3−4 「メッセージ ルール」→「メール」で再挑戦<2007年>

 1.世の中には、色んなツールがあります

宣伝文句は、これで全て解決と、オール・マイティ的表現をしていますので、スパム・メールに悩む人は勘違いしたり、過大評価をしてしまいます。
サポート掲示板があれば、閲覧する事で、重大な問題点が分かります。
サポート掲示板での多くは、設定ミスですが、中には、阿鼻叫喚の声もあります。

お礼の投稿は、目立ちますし、掲載もされます。設定ミスは、代表的な事例として、Q&Aに取り上げられます。
処が、副作用であったり、懸案事項的な事は、相当に調べないと分かりません。ツールの開発者も全知全能ではありませんので、全てを事前に解決は無理難題です。
よって、修正され、バージョン・アップされます。

そんな意味からは、「Thunderbird」は、言語設定の問題を掲載されている(「送信者に連絡を取って、件名が文字化けする旨を伝え、修正を依頼してください。」)<消滅・削除・14/05/29>だけでも、良心的と云えます。

「Smk」は、完成度の高い、ツールです。
バージョン・アップも概ね3ヶ月に一度の割合で、重ねられて来ましたが、最新が、V2.3<2008年8月>(2009/06/24現在)となっております。
つまり、10ヶ月もバージョン・アップが成されてませんが、元々が自力で、「フィルター」なりを設定をするツールであり、バージョン・アップも、左程に重要なものではありませんでした。
私自身は、2004年9月に採用し、試行錯誤を重ね、一応の使いこなしに、2006年6月まで要しましたが、一年間、誤判定が無いのを期に、OutlookExpressで、同等の事をと、思い立ちました。

 2.「メッセージ ルール」→「メール」と、「Smk」では、機能面で、重大な違いがある

1)「Smk」では、ホワイト・リストの充実を前提に、本文に、「html」があれば、削除。「英文」を削除で、100%を達成しました。

2)メール・サーバーでの削除について、「Smk」では、メールの、「ヘッダー」「本文」を同等に扱いますが、OutlookExpressでは、「ヘッダー」部分の情報でのみ、可能です。
「本文」に適用の、「ルール」(フィルター)」では、一旦メーラーに取り込み、その上での、指定「フォルダ」への分類のみが可能です。

3)「Smk」では、「英文」を狙い撃ちで、削除出来ますが、OutlookExpressでは、「英文」の指定が出来ません。

以上の通り、「Smk」で設定した、「フィルター」が、OutlookExpressでは、適用出来ません。
結論からは、OutlookExpressでは、経験を生かして、一から、「ルール」設定の構築をする必要がありました。

 3.プロバイダ各社の、「受信拒否」機能は、OutlookExpressの、「メッセージ ルール」と同じ手法

プロバイダ各社で、導入実施の、「受信拒否」機能も、OutlookExpress方式です。
全社、メールの、「ヘッダー」部での設定であり、「本文」ではありません。
プロバイダでは、「ヘッダー」情報により、メール・サーバーで判定、削除が可能ですが、「本文」は、メーラー機能がなければ、解読出来ません。
文字化け等で、誤判定の元になります。「件名」でも、送信者、受信者情報でも、文字コードの問題で、同様の事が予測されますが、プロバイダでは充分な確認をされていると、期待します。
メーラーで文字コードに強いのは、OutlookExpressとされています。

OutlookExpressでは、メール・サーバーから、受信の際、「ヘッダー」情報で、判定し、削除が可能です。
「本文」は、メーラーに取り込んでからとなります。

尚、一般的には、プロバイダのサービス内であれば、会員の意図に関わらず、安全のため、プロバイダが受信拒否に該当を回避する措置が取られております。(明記されているのは、「Ocn」です。)

但し、「メッセージ ルール」や、「Smk」では、プロバイダのコントロール下にはありませんので、注意を要します。
常識的には、ホワイト・リストの充実ですが、ホワイト・リストは、メール・アドレスに限ってません。ヘッダ情報に含まれる項目(送信者、受信者、件名です。)

(注;上記5社の「受信拒否」設定は、2009年6月24日現在です。2007年当時の状況ではありません。)<省略・16/11/14>
(09/06/25)


 4.「メッセージ ルール」の優先順位

  4−1.プロバイダの、「受信拒否」について

   4−1−1.利点
プロバイダ提供の、「受信拒否」機能は、OutlookExpressの、「メッセージ ルール」の一部機能を使用しています。
プロバイダの、「受信拒否」機能と、「必着」機能では、当然、「必着」機能が優先されますので、多くのプロバイダ・サービスでは、意識する事も無く、設定出来ます。

   4−1−2.欠点
「受信拒否」設定が正しく動作しているかどうかの確認が出来ません。


  4−2.「メッセージ ルール」について

   4−2−1.優先順位

前提1)スパム・メールを出来る限り、「サーバーで削除する」にする場合の、「メッセージ ルール」の設定方法です。

前提2)OutlookExpressの、「メッセージ ルール」の、優先順位は自身で決めますので、間違いますと、想定の分類、削除が出来ません。
まず、優先順位は、「ツール」→「メッセージ ルール」→「メール」で、表示された、「メッセージ ルール」画面(プロパティ)の、上位から順々にルールが適用されます。

前提3)一番の上位には、「ヘッダー」部から選定した、「ホワイト・リスト」を置く。
「ホワイト・リスト」とするには、「ルールのアクション」で、「ルールの処理を中止する」を選択する。

それ以外の処理を選択した場合、下位のルールで、削除、或いは、別途の、フォルダの移動に該当した場合、下位の処置がされますので、複数の、「ルール」がある場合、「ルールの処理を中止する」にする事で、下位の、「ルール」は適用されません。

前提4)二番目には、スパム・メールの処理を指定します。
「ヘッダー」部での、「サーバーから削除する」を選択します。例えば、「削除する」とした場合は、「削除済みアイテム」フォルダに移動です。
但し、「サーバーから削除する」以外では、下位のルールに該当した場合、適用されてしまいます。

前提5)三番目には、「本文」部からの、「ホワイト・リスト」を置く。「ルールのアクション」で、分類先のフォルダを指定するか、「ルールの処理を中止する」を選択する。
この場合も、下位の、「ルール」が適用されないためには、「ルールの処理を中止する」を選択する。

前提6)最下位に、「本文」部での、「分類」先を指定する。例えば、「削除済みアイテム」「迷惑メール」フォルダを指定する。


Exp1.上位で、「ヘッダー」部の、送信者で、「@yahoo.co.jp」を削除設定し、下位で、「宛先」に、「柴田」がある場合、ホワイト・リストとして、「ルールの処理を中止する」に設定した場合。
「@yahoo.co.jp」の送信者が、「宛先」に、「柴田」としてあっても、既に、上位で、削除されており、下位の、「ルール」は適用のしようがありませんので、「ホワイト・リスト」は必ず、上位にする。
但し、「宛先」に、「柴田」の無い、全ての、「@yahoo.co.jp」は、メール・サーバーで削除され、メーラーには受信されません。

Exp2.上位に、「本文」部での、「馬鹿」を、「迷惑メール」フォルダに移動させるに設定し、下位に、「@yahoo.co.jp」で、「サーバーから削除する」が該当しましても、「本文」では、既に、メーラーに受信していますので、「サーバーから削除する」は適用されません。

(参照;「メール ルールの優先度に注意」)
<消滅・22/07/31>

   4−2−2.「メッセージ ルール」の設定の確認方法

設定が正しく出来ている事の確認手順>を参照ください。

   4−2−3.設定事例

<究極秘伝奥義>英文・日本文SPAM分類の法>を参照ください。
(09/06/26)


 5.実績

*「メール・サーバー」からの削除を全面実施期間の集計

期間 2007年10月から2008年7月2日
対象 京都inet
スパム・メール数 20856通
通過数 24通 0.12%
誤削除 0通 0.00%

(参照;「SPAMメール受信状況」)
(09/06/26)

 6.まとめ

  6−1.優秀な手法であっても、リスクが大きい
「Thunderbired」「Smk」を試し、「Thunderbird」は、私の環境では、話に成らず、「Smk」は有能なツールではありましたが、安全、確実に、善意のメールの誤削除を確認では、二重手間、三重手間になりますので、OutlookExpressの、「メッセージ ルール」での、「サーバーから削除する」の手法に挑戦しました。

挑戦の結果、ゼロ近くには出来ましたが、矢っ張り、善意のメールの誤削除防止のため、正確なデーターを取るためにも、安全、確実のためにも、二重手間をしておりました。

「メール ルール」一つの設定にも、受信済みの全メールに対し、<設定が正しく出来ている事の確認手順>で確認の上で採用等、第三者に伝えるには、リスクが多く、環境も個々人により異なりますので、ご質問を受けた際にも、積極的には、お勧めしませんでした。

リスクを少なく、挑戦するには、OutlookExpressの機能、「メッセージ ルール」の理解、スパム・メールの分析力が要ります
実際に導入するには、失敗を重ねる必要性もあり、お問い合わせがあった際には、「英文(日本文以外)」のスパム・メールを、「英文(日本文以外)」として、「削除済みアイテム」に収納する手法を推奨して来ました。
誰にでも、如何なる環境でも、通用するからです。

  6−2.初心者向けではない
私の設定状況は、「<究極秘伝奥義>英文(日本文以外)・日本文SPAM分類の法」の、
【ご参考】ホワイト・リストの充実を前提に、「サーバーから削除する」方法があります。但し、初心者向けではありません。
以下を参照ください。

名実共に、「メッセージ ルール」を自由自在に使いこなすためには、試行錯誤を重ねる必要性があります。
ましてや、受信するべき、メールの状況も分からず、メール・サーバーから削除は危険過ぎます。メールの意味がありません。

  6−3.フィルターによる、スパム・メールのゼロ化は、ゲームにしか過ぎない

以上、OutlookExpressの、「メッセージ ルール」等々について、可能な限り、具体的、詳細に手法を記載して来ました。

振り返り、「Thunderbird」は、目先を替えただけの、玩具メーラーです。
「Smk」は、深追いしない限りは、秀逸なツールです。英文メールのみに限定であれば、二重、三重管理は不要です。
日本文スパム・メールに腹を立て、対応策を追い求めますと、ホワイト・リストの充実が避けられません。これも、更なる、深追いをしますと、複雑になるだけです。

「Smk」と、同じ事が、「OutlookExpress」の、「メッセージ ルール」でも云えます。
これも、「英文(日本文以外)」を、「英文(日本文以外)」と見成す手法で、外国語メールにのみ限定であれば、二重管理は不要です。但し、メールの、「ヘッダー」情報からの、「サーバーから削除する」は出来ません。
「削除済みアイテム」等に分類するだけですが、訳の分からない、ツールや手法よりも、説明を読めば、すぐに理解の出来るこの手法が受け入れ易いようです。

何よりも、「メッセージ ルール」であれば、自分の範囲で全てを決め、設定の確認も出来ます。その分、安心感があります。
処が、「メッセージ ルール」を縦横無尽に使いこなし、スパム・メールをゼロに挑戦は、私の手法(ホワイト・リスト、ブラック・リスト)を掲載しておりましても、そっくり、そのままを第三者の誰にも通用致しません。
反対には、筋道さえ理解されれば、ご自身で、挑戦される手法です。結果、遙かに上等な手法を構築されている可能性もあります。

その上で、「Smk」で、次には、「OutlookExpress」で、スパム・メールのゼロ化を達成しましたが、達成を認識した段階で、物足りなさを感じました。
単に、スパム・ゼロ化ゲームをクリアしたに過ぎません。クリアしましても、目先を替えた、新たな手法のスパム・メールが到来の可能性は充分にありますが、こんなものは追い求めない方が賢いです。
到来しましても、数ヶ月で消えます。

私自身は、ゲームはやりませんが、形は何であれ、「Smk」であっても、「メッセージ ルール」であっても、定められた手順、ルールに則り、スパム・メールのデーターを取り、実際にゼロ化を達成した段階では、ゼロ化のために、やるべき事が無くなり、興味は薄れます。

加えて、OutlookExpressは、世界で、80から90%の方が使用されているメーラーですが、ゼロ化に対する、「メッセージ ルール」の使いこなしになりますと、第三者の流用が、難しく、夢の手法でもありません。
云える事は、深追いしない事です。

(注;「メッセージ ルール」のバック・アップ、復元の手法はあります。)
(参考1;難しい方法→「Outlook Expressのメッセージ・ルールをバックアップする方法」)
(参考2;ツールを使う方法→「どどめ柔 OutlookExpress6 メッセージルール バックアップ」→「パソコンあれこれNO.27」NO.310余談の余談・スパム・メールの話(21)アトは結果待ちで紹介しております。)
(09/06/26)


   6−4.自身の手法で、スパム・ゼロ化が出来れば、大したものです

当然ですが、万人に通用する夢のツールを追い求める事はありません。
余所様は余所様であり、自分の範疇で、スパム・メールなり、掲示板スパム対策が出来れば、宜しいです。
結果的に簡単で、夢のツール、手法なら、万々歳です。
そもそもが、自分の範疇だけでも、対策が難しいですので、調査するのです。もっと、妙案が無いのか。解決策は無いのか。出来る限り、簡単に導入出来るものは無いのかと。

あっても、実際に試さないと、分かりません。
日に数十個も着信があれば、一週間もあれば。
百、二百ものスパム・メールが届いておれば、一日、二日でも、瞬時にでも、評価は可能です。何が問題になるのか、すぐに分かります。

そもそも、手間暇掛かる手法は好まれません。
「メッセージ ルール」での、「英文」を、「英文」と見成す手法が、簡単、簡便であるのは、一発で分かります。副作用も大した問題でもありません。
気になれば、「削除済みアイテム」を覗けば宜しい。安全、確実と云えます。

当初、簡単に考えておりましたが、「Smk」での方法そのままを、「メッセージ ルール」で試すのは、機能が、異なるので、大変さは、着手、即、分かりました。
分かっても、手も足も、出せず。
歯が立たない事もありませんし、確認の手段なら、ありますので、挑戦してみましたが、機能が異なる段階で、夢の手法とは成り得ないのは、分かります。

又、個々の手法で、何が良い悪いでは無く、副作用、問題点さえ、分かっておれば、相応の対応が出来ます。
一昔と違いまして、検索技術と、一寸した経験さえあれば、清濁、取捨選択も出来ますし、文責者のレベルは分かります。

結果的には、スパム・メールのゼロ化はゲームであると申しましたが、実際には、何十個ものスパム・メールが、来ておりましても、OutlookExpressを走らす(送受信)事で、善意のメールのみ、受信の状況が何日も続きますと、スパム・メール対策の興味が薄れます。
クリアです。

尚、一般的には、日本文スパムは微々たる割合です。当然ですが、私の比率とは異なりますが、「英文(日本語以外)」を、「英文(日本語以外)」と見成す手法で、相当数のスパム・メールが排除出来ます。
「ソースポッド」のデーターでは、日本文スパム・メールの比率が2.64%ですので、残り、97.36%が外国語となります。

(参考;ソースポッド「スパムメール実情レポート」2009年3月版を公開)
<消滅・削除・13/10/01>
(09/06/27)


NO.6−4 ホーム・ページ運営の場合の、メール・アドレスの公開方法

NO.6−4−1 一般的に広く公開されている手法<例>

<公開されている手法例>
(参考1;@IT:WindowsTIPS「迷惑メールの受信を回避しながらWebでメール・アドレスを公開する方法」)2004/09/25
(参考2;AllAbout「スパムを防ぐ!メールアドレスの公開方法」)2007/08/02
(参考3;ITpro「SPAMリストに載らないメール・アドレス公開」)2009/01/28→ツールによる手法

失礼乍ら、ITの専門家と自称にしては、稚拙な内容のものもありますが、概ね、画像化、暗号化、余計な記号の附加、メール・フォーム、Java化、捨てメールとされてます。

 1.画像化について
これは、安全確実ですが、善意のメール発信者が、解読し、宛先を入力する必要性がある。
但し、一度だけであり、返信があれば、以降は、アドレス帳に登録等で済みます。

 2.暗号化について
暗号化には、色んな手法がありますが、概ね否定的です。実際にも、効果の程は不明です。

 3.余計な文字列の附加等について
スパム・ロボットに対しては有効ですが、善意の送信者は、余計な文字列を削除しなければならない等の手間が要ります。
それ以前に、注意事項を読み飛ばす人、読解力の不足、意図が理解出来ない人は案外に多いです。

 4.メール・フォームについて
私もメール・フォームを使用しておりますが、最大の欠点は、善意の送信者が、自分のメール・アドレスを入力しなければならない事です。
初心者では、往々にして、誤入力があります。
但し、善意の送信者のミスの場合、90%以上については、単純ミスであり、正解が分かります。
これも、一度だけです。返信があれば、アドレス帳に登録等で済みます。

もう、一点、欠点があります。送信者に送信記録が残らない事です。
又、メール・フォームは、そのままでは、スパム・メール対策にはなり得ません。(理由は後記致します。)

 5.JAVAについて
プラウザで、JAVAを設定されていない時には、メール・アドレスが呼び出せませんが、隠すと云う意味では、これこそが、上手に隠します。
「ソース」表示で見えませんが、これでも、スパム・メールが届く事例がありますが、果たして、ホーム・ページに貼り付けた、メーラーが起動されたのか、別途のルートからの可能性については不明です。
私自身は有効な手法の一つと評価しております。但し、全プラウザが対応していないのが、最大の欠点です。

 6.捨てメールについて
目的は、捨てメール、つまり、フリー・メールの場合は、スパム・ロボットに捕獲されても、捨てる事が出来るとする意味合いですが、私自身は、フリー・メールであっても、ホーム・ページにリンクするものは、簡単に捕獲されては、困りますので、相応の防備を施すのが、本来のスパム・ロボット対策と考えます。
(09/06/27)


NO.6−4−2 私の採用手法

<前提>
何度でも申します。
万人に通用する夢のツールはありません。
スパム・メールに汚染されていない状態を維持、管理をする事が重要である。

メーラーで、プロバイダのサービスで、その他ツールを駆使しまして、スパム・メールを排除出来たとしても、頭隠して、尻隠さずでは一緒です。
入りと、出の話であり、常識の範疇です。
要は、メール・アドレスがスパム屋に漏れる事から防備しない限りは、夢のツールであっても、未来永劫、重装備は外せません。

そのための解説は、メール編をご参照ください。

概略を再掲します。
1)「楽天」「Yahoo」等々の、インターネット上のサービスにメール・アドレスを入力の際は要注意。むしろ、メール・アドレスの集積場です。
入力する場合は、フリー・メールで充分です。
フリー・メールとして、「Yahooメール」の、「セーフティ・アドレス」を推奨します。

2)フリー・メールであっても、アドレスは、ランダム組み合わせで、当てられないように、「数値」「記号」を用い、なるべく、「文字数を多く」

3)掲示板にメール・アドレスを入力は、飛んで火に入る初心者丸出しです。

4)ホーム・ページを運営の場合、スパム・ロボットに捕獲されないために、メール・アドレスの<公開>手法には工夫が必要

ここでは、4)について、ホーム・ページを開設し、メール・アドレスを公開する際の手法について、解説致します。
(09/06/28)


 1.メール・フォーム
  1)メール・フォームについての基礎講座
   (1)「TEXT」形式である→ウィルス・メール対策
メール・フォームで送信すると、メールは、完全な、「TEXT」形式になり、ウィルス・メール対策となる。
又、「HTML」形式での受信は、ウィルス・メールにも、スパム・メールにもパソコンを乗っ取られる危険性があります。

   (2)フォーム→Form→書式・様式
アンケート等、書式、様式を決めて、所定事項を入力して戴くためのものが、「Form」です。

   (3)メール・アドレスはスカスカ→スパム・ロボット対策ではない
そのままでは、メール・アドレスは読み取れますので、スパム・ロボット対策にはなりません。

   (4)ファイルである→加工がし易い
この加工がし易いのが、スパム・ロボット対策に都合が宜しいです。

   (5)欠点は、送信者が自分のメール・アドレスを入力する事と、送信記録が残らない事

以上の五つで、基礎講座の要点はオシマイです。
次ぎに、解説に入ります。

私は、メール・フォームを、1999年1月末から採用しております。
メール・フォームは、(1)のとおり、「TEXT」形式のため、添付ファイルは出来ません。添付ファイルが、何を意味するかとなりますと、ウィルスの危険性です。

特殊な環境でも無い限り、2006年から、(全体的には、2007年6月頃)に、Port25の導入により、ウィルス・メールに遭遇する事はありませんので、ウィルス・メールの脅威が去って、2年が経過します。
現在、ウィルスを脅威として宣伝しているのは、ウィルス・バスター・ソフトの会社ですが、ウィルスに対しても安心は出来ません。BadTrance以来、強烈な新種が出ていないだけです。

1999年当時は、何が脅威であったかとなりますと、まさしく、ウィルスです。
ウィルスに感染したパソコンからであっても、「TEXT」形式で送信させる事で、ウィルス(添付ファイル)を添付する事が出来ませんので、ホーム・ページにリンクのメールにはメール・フォームを採用しました。

メール・フォームにスパム・ロボット対策(数値文字、メタ・タグ)を採用したのは、2006年末ですが、既に、メール・アドレスそのものがスパム・メールに汚染されており、手遅れでした。
実質的には、ホーム・ページを、京都inetから、Eonetに移行の、2008年1月1日の、公開からになります。
以降、Eonetのメール・アドレスでは、スパム・メールはゼロです。

  2)メール・フォームでも、メール・アドレスはスケスケ
メール・アドレスを公開しない手法として、上記(参考2)で、解説されておりますが、云うまでも無く、細工をしての事です。
細工をしていないメール・フォームでは、「ソース」表示で、一発に分かりますが、「ソース」(HTML構文)の見方が分からない場合は、残念ですが、読み取れませんので、その方に対しては、非公開です。

  3)文字通り、フォーム(Form→様式)であり、書式です
メール・フォームの主たる目的は、アンケート等々、必要とする情報、項目を所定の場所に入力して戴くために、開発された手法です。
ウィルス・メール対策でも、スパム・メール対策でもありませんが、「TEXT」形式のため、結果的に、ウィルス・メール対策として効果がありました。

  4)レンタル・メール・フォームでは、メール・アドレスを隠すのが目的
私の場合、メール・アドレスは二種類をリンクしております。
他方は、レンタル・メール・フォームであり、ズバリ、意図して、メール・アドレスを隠しております。安全の上には、安全のためです。
それも、「ソース」表示で、中身が分かれば、レンタル・メール・フォームの方式の概要についても、解読が出来ます。

 2.数値文字
  1)スパム・ロボットに対する効果の程は分かりません
メタ・タグと併用のため、スパム・ロボットに対する効果の程は分かりませんが、私の場合、メール・アドレス記載部に採用しております。
「数値文字」とは、謂わば、暗号化ですが、極めて一般的なものであり、スパム・ロボットに配慮されているサイトでは、多く採用されている手法です。
文字列を見れば、数値文字化されているのが分かり、「数値文字一覧表」で、簡単に解読が出来ます。

  2)プラウザでは、本来の文字列が表示されます
一々、解読が邪魔くさいのなら、単純には、その部分のみを、コピーし、「HTML」構文に貼り付け、プラウザを通して見る(プラウザ表示)事により、本来の文字列が読み取れます。
数値文字」とは、プラウザでは読み取れる記号(数値文字)です
プラウザは、「InternetExplorer6」を前提にしておりますが、メール・アドレス(半角の英数字記号)程度の簡単な文字列であれば、殆どのプラウザで読み取れます
漢字、外国語になりますと、対応出来ないプラウザがあります。そんな意味では、言語コードに弱いプラウザもあります。

  3)私の見解では、スパム・ロボットは、「ソース」表示(「HTML」構文)を読み取ってます
「HTML」構文であり、プラウザ表示ではありませんので、「数値文字」そのままになりますので、スパム・ロボットが、「HTML」構文を読み取っている限りは、解読出来ません。
スパム・ロボットは、ホーム・ページ・ファイルの、「HTML」構文を解読し、例えば、「mail_to」或いは、「@」の存在を検索し、メール・アドレスがある事を分析し、収集しています。

 3.メタ・タグ
  1)スパム・ロボットに対し、一番に効果があると、断言
メタ・タグに関しましては、スパム・ロボット対策として、取り上げるIT専門家は殆どありません
上記、3つの<参考例>でも、触れられておりませんが、私自身は、スパム・ロボットは、「HTML」構文を分析しているとし、メタ・タグは、一番に効果があると、断言します
理由は、メタ・タグが方々の掲示板にも採用され、突破されていないのが証明です。
私は更に、メール・フォームにも適用しておりますが、スパム・メールはゼロを維持しております。

  2)メタ・タグの目的は、スパム・ロボット対策のみです。このファイルの解読については、ロボットは遠慮してくださいの意味です。
「ソース」表示(プラウザ表示)については、何の制限もしておりませんので、メタ・タグの意味さえ分かれば、解読出来ます。

<メタ・タグ挿入方法><掲示板編>参照
NO.3−2 <対策手法2>ロボット除けメタ・タグの挿入方法

(09/06/28)

新手法公開

<メール・フォームでなくても、メール・アドレスはスパム・ロボットから防備が出来ます>

単純明快です。
以上の解説より、メール・フォームにしなくても、メール・アドレスはスパム・ロボットから、防備が出来るのが分かります。

メール・アドレスをリンクするファイルを作成で、メタ・タグの挿入と、数値文字化は可能です。
スパム・ロボットが現状通りである限り、メール・フォームにするまでも無く、ファイル一枚に、メール・アドレスをリンクしても、突破されません。

其の替わりに、未知の送信者からの、「HTML」形式のメールには要注意です。
(09/06/27)