閻魔大王<NO.184>
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NO | 表題 | 起稿 | 起稿日 |
閻魔大王NO.185 | |||
411 | 続42<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナえの兵器提供/ロシアは2月中旬総攻撃<?> | 閻魔大王 | 23/02/07 |
閻魔大王NO.183 |
NO.411 続42<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナえの兵器提供/ロシアは2月中旬総攻撃<?><起稿 閻魔大王>(23/02/07)
【閻魔大王】 2023/02/07 (Tue) 23:59
<参考=NO.409 続41<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナえの兵器提供/ロシアの攻め方は<?>>
(23/01/28)
<副題=ロシア軍は「象徴的なことをする」との報告多数…ゼレンスキー氏、2月攻勢を警戒(読売新聞)>
>ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は5日の国民向けのビデオ演説で「侵略者が2月に象徴的なことをしたいと考えているとの報告が多い」と述べ、ロシア軍が侵略1年に合わせて大規模攻撃をしかけてくることへの警戒を改めて呼びかけた。
>ゼレンスキー氏は「露軍が昨年の敗北の報復を狙い、前線地帯で圧力を増している」と指摘し、ウクライナ軍の攻勢を受けて東部で撤退したロシア軍が失地回復を狙っているとの見方を示した。東部ドネツク州で続く激しい攻防戦に触れ、「どんな圧力を受けても我々は耐えねばならない」と訴えた。
>ウクライナ国営通信などによると、オレクシー・レズニコフ国防相も5日の記者会見で、露軍が今月、東部ハルキウ州で攻撃を強化する可能性を指摘し、備えを進めているとの立場を強調した。
>レズニコフ氏は、自国軍部隊によるドイツ製戦車「レオパルト」の訓練が6日に国外で開始されると明らかにした。
>米国が供与を発表した射程150キロ・メートルのロケット弾などを巡っては「西側諸国の兵器を露領の攻撃には使わない。占領されたウクライナ領にいる露軍部隊だけを攻撃する」と強調し、戦闘機の供与も引き続き求めていく考えを示した。
<参考=「ロシア軍は「象徴的なことをする」との報告多数…ゼレンスキー氏、2月攻勢を警戒」(読売新聞)>
(23/02/07)
【閻魔大王】 2023/02/08 (Wed) 09:27
<副題=ロシア、10日以内に大攻勢も ゼレンスキー氏、対応協議(共同通信)>
そらまあねえ。
ウクライナの状況なるは、世界各国の記者諸君が、我先にと、報道するです。
又、各国首脳も、宣伝兼ねて、記者団に、報告してるです。
まあ、言うたら、ロシアからしたらの、軍事情報、筒抜け。
要は、それに、対応どするやと。
戦車が、ウクライナに入るまでに、何としてでも、叩け<!>
>英紙フィナンシャル・タイムズは6日、ロシア軍の大攻勢が10日以内にあり得るという「非常に堅い情報」をウクライナが得たと報じた。ウクライナの軍事顧問の話として伝えた。
>ゼレンスキー大統領は軍のザルジニー総司令官、国防省のブダノフ情報局長らと会い、ロシアの攻勢の可能性や東部ドネツク州の激戦地バフムトの状況などについて対応を協議した。
>ウクライナ国防省幹部は「今年春や夏に東部や南部の戦線を支援するためにロシアは1月、30万~50万人を徴兵しようとした」とした上で、ロシア軍が侵攻をやめる意図はないとの考えを示した。地元メディアが伝えた。
>c 一般社団法人共同通信社
<参考=「ロシア、10日以内に大攻勢も ゼレンスキー氏、対応協議」(共同通信)>
(23/02/07)
<24/02/11>
【閻魔大王】 2023/02/08 (Wed) 13:34
<副題=「ウクライナ配備レオパルト2ハンター」に…ロシア、ロボット戦車4台投入(中央日報)>
レオパルド2に対し、ロシアがロボット戦車4台投入<?>
そもそもが、4台で足りる<?>
<写真>
西側がウクライナにドイツ製レオパルト2を含む戦車100台余りを支援することにした中、ロシアは無人ロボット戦車配備を検討しているという報道があった。 写真=SNSキャプチャー
>西側がウクライナにドイツ製レオパルト2を含む戦車100台余りを支援することにした中、ロシアは無人ロボット戦車の配備を検討しているという。
>2日(現地時間)のデイリーメールによると、ドミトリー・ロゴジン元ロシア宇宙局長は「Marker」ロボット戦車4台がドンバス地域に配備されたと主張し、関連映像を公開した。ただ、ロゴジン氏が公開した映像はウクライナの戦場でなくロシア南西部タガンログで撮影されたとみられる。
>「Marker」 ロボット戦車には7.62ミリ機関銃と対戦車ミサイルが搭載されていて、軍用ドローンも運用可能という。しかしロボット戦車が何キロ離れたところから遠隔調整が可能か、戦場でどれほど効果的かは未知数だ。
>ロゴジン氏は「ターゲットイメージをアップロードし、戦闘に必要なアルゴリズム作業をしている」とし「強力な対戦車武器に武装して戦闘ロボットグループとして参加するだろう」と話した。また「Markerが近くウクライナに配備されるレオパルト2戦車をハンティングする」と主張した。このロボット戦車はロシア極東地域宇宙基地で主にミニドローン攻撃などに対応する警護の役割をしている。
>ロゴジン氏はドネツクで誕生日パーティー中にウクライナ軍の攻撃を受けて負傷し、復讐を公言してきた。ロゴジン氏は偵察用バージョンと攻撃用バージョンの「Marker」戦闘ロボット4台をウクライナに送ってテストした後、戦場に投入すると明らかにしている。ロゴジン氏は「Marker」が人工知能基盤の操縦システムでエイブラムスとレオパルト戦車を識別して攻撃できると主張した。
>「Marker」は有望研究ファンド傘下のロボット技術開発センターとアンドロイド技術研究所が2018年から開発してきた未来型軍事ロボット。その間、ロシア極東ボストーチヌイ宇宙基地に配備されて施設警備補助業務を遂行してきたが、昨年2月のウクライナ戦争開始以降は実戦投入に向けてシステム改良作業が進められてきた。
>ロシアメディアによると、5キロ離れた距離から操縦可能な「Marker」戦闘ロボットは外見上、無限軌道や車輪が付いた小型装甲車の形をしている。開発会社側は警備業務用に開発された「Marker」ロボットに追加装備・武器を装着し、戦場で戦闘支援や市街戦などの任務を遂行するよう改良できると説明した。
>ⓒ中央日報日本語版
<参考=「「ウクライナ配備レオパルト2ハンター」に…ロシア、ロボット戦車4台投入」(中央日報)>
(23/02/06)
【閻魔大王】 2023/02/09 (Thu) 23:54
<副題=ロシア、近く大攻勢か…ドイツ戦車レオパルト2の3月末の配備に先手との分析(読売新聞)>
当記事では、「近く大攻勢か」と、されてるですが。
既に開始されてるの報道もあるです。
>ロシア軍がウクライナへの侵略を開始してから1年となる24日に先立ち、東部ドンバス地方(ドネツク、ルハンスク両州)の全域制圧に向けた大規模攻撃が始まるとの見方が強まっている。ウクライナ側でドイツ製戦車「レオパルト2」の実戦配備が可能となる3月末の前に先手を打ち、攻防の主導権を握ろうという思惑が指摘され、ウクライナ軍は警戒を強めている。
>英紙フィナンシャル・タイムズは6日、露軍が「10日以内」に攻撃に着手する可能性を示す「非常に確度の高い情報」を得たとのウクライナの軍事顧問の証言を報じた。ルハンスクの州知事も6日、ポーランドメディアに、露軍の「大規模攻撃が15日以降、いつ始まってもおかしくない」と述べた。露軍がドンバス地方に動員兵や装備を送り、装備の一部を埋めるなどして隠しているとも語った。
>プーチン露大統領はドンバス地方の3月までの全域制圧を命じたとされ、露軍はすでに攻勢を強めているとの見方もある。ウクライナ国防省情報総局のトップは1月末、米紙の取材に対して、露軍で戦闘に参加しているのは「32万6000人」との見方を示した。
>露軍が半年以上前から攻略を図ってきたドネツク州北部の要衝バフムト情勢については、ウクライナ軍の現地司令官は6日、米政府系テレビで、市内の約3分の1を露軍側が掌握していると認めた。ウクライナ軍による領土奪還が近いとされてきたルハンスク州クレミンナでも、露軍が正規軍を追加投入して押し戻しているとみられている。
>クレミンナの西方約30キロ・メートルには、露軍が昨年秋に失ったドネツク州の補給拠点リマンがある。露軍はバフムトとリマンを制圧してドネツク州クラマトルスクなどの主要都市を南北から挟撃する青写真を描いているとの分析が出ている。
>ただ、英国防省は7日、露軍は弾薬や攻勢に必要な部隊が不足しており、ドネツク州の全域制圧は「非現実的な目標だ」と指摘した。「露軍は戦争の結果に実質的な影響を及ぼすほどの部隊を短期間に構築できないだろう」との見方も示した。
<参考=「ロシア、近く大攻勢か…ドイツ戦車レオパルト2の3月末の配備に先手との分析」(読売新聞)>
(23/02/08)
【閻魔大王】 2023/02/10 (Fri) 08:14
<副題=ロシア、ルハンスク州で大反攻…州知事「最大限の激しさ」(読売新聞)>
既に、攻撃始まってるは事実らしく。
戦車は、まだまだ、届きませんです。
<地図>
>ウクライナ東部ルハンスク州の知事は8日、隣接するドネツク州との州境に近いクレミンナ方面でロシア軍の攻撃が「最大限の激しさ」を見せているとSNSに投稿した。米政策研究機関「戦争研究所」は8日、露軍がルハンスク州で、大規模攻撃を開始したとみられると指摘した。ドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)の全域制圧を狙う露軍は侵略1年となる24日を前に攻勢を強めている。
>ルハンスクの州知事は9日も「(露軍が)ウクライナ軍の防衛線の突破を図っているが、めぼしい成果を上げていない」と強調した。
>ルハンスク州は昨年7月、ロシアが全域制圧を宣言した。クレミンナはウクライナ軍の反転攻勢を受けていたが、ここに来て露軍が押し戻す構図になっている。露軍はクレミンナの西方約30キロ・メートルに位置するドネツク州の交通の要衝リマンの攻略を狙っている。
>タス通信によると、ロシアが一方的に任命したドネツク州「暫定知事」は7日、露軍が包囲を試みるバフムト周辺から一部の部隊が北上し、リマン攻略の足がかりをつかもうとしていると述べた。露軍はバフムトとリマンを掌握し、ウクライナ軍が管理するドネツク州の主要都市に南北から迫るシナリオを描いているとみられる。
<参考=「ロシア、ルハンスク州で大反攻…州知事「最大限の激しさ」」(読売新聞)>
(23/02/09)
【閻魔大王】 2023/02/11 (Sat) 10:49
<副題=ロシア軍、戦車半数喪失か オランダの軍事情報サイト分析(産経新聞)>
当記事では、
破壊された、ロシア軍戦車が1000両に達したと、してるです。
これは、
「露軍は侵略開始時点で運用可能だった戦車約3000両のうち、少なくとも半数を喪失したとみられる」との見方を示した。
この数字、見解には、違和感が。
ロシア軍戦車の母数承知してる<?>
確かに、所有両数、沢山あっても、全てが、運用可能とは、言えませんですが。1年経ってるです。
物あれば、修繕なり、整備で、運用可能にしてるのではと。所謂の戦時中でして。
下記「表」<2022年版>からは、<ロシア>1万3千両対2千両<ウクライナ>故、ウクライナ軍戦車が、1千両破壊され、損傷含めて2千両なら、「全滅」と、言えるですが。
尚、
ここでは、果たしての、ロシア軍の本気度、不明。
理由、欧米より、何両の戦車支援か、最新400両としたって、1万から、あるの、ロシア戦車からは、微々たると。
当然の、1万両あっても、見合うの兵力無ければ、動かせませんですが。
ロシア戦車1両で、何人必要か、4人なら、4万人<!>
<表>
<兵力比較><再掲>
<参考=「NO.332 <ロシアvsウクライナ>侵攻の影響考。」寄稿閻魔大王 2022/03/01 (Tue) 23:55>
>オランダの軍事情報サイト「Oryx」は10日までに、ロシアのウクライナ侵略で撃破が確認された露軍の戦車が1000両に達したと報告した。同サイトの軍事アナリスト、ヤノフスキ氏は米CNNテレビに、実際の損害はさらに多いと指摘。「露軍は侵略開始時点で運用可能だった戦車約3000両のうち、少なくとも半数を喪失したとみられる」との見方を示した。
>インターネット上に投稿された写真など公開情報から両国軍の損害を追跡する同サイトの報告は、精度が高いと評価されている。
>同サイトによると、10日までに確認された露軍の戦車の損害は、撃破1012両▽損傷80両▽放棄75両▽鹵獲(ろかく)546両。一方、確認されたウクライナ軍の戦車の損害は、撃破271両▽損傷27両▽放棄17両▽鹵獲142両-としている。
>CNNによると、ヤノフスキ氏は、写真などの証拠がない損害を考慮した場合、露軍の戦車の損害が2000両近くに達する可能性もあると分析した。ただ、露軍は戦車の損害拡大を受け、休眠状態にあった約1万両の旧式戦車の一部も前線に投入しているとされ、即座に戦車が枯渇することはないとみられている。
>一方、メドベージェフ露国家安全保障会議副議長は9日、ロシアの西シベリアにあるオムスク州の軍需工場を視察。公開された動画によると、同氏は米欧諸国からウクライナに主力戦車などが供与されることについて、「ロシアは対抗措置を取らなければならない。最新型の戦車を増産すべきだ」とし、戦車を増強する方針を示した。
<参考=「ロシア軍、戦車半数喪失か オランダの軍事情報サイト分析」(産経新聞)>
(23/02/10)
【閻魔大王】 2023/02/12 (Sun) 22:24
<副題=大規模攻撃「戦力不足」 情報当局、露は首都狙わず(産経新聞)>
であれば、宜しいですが。
この手の事、極めて慎重に公開すべきの事柄でして。それを、公開故、確度の高い話とは、思うですが。
但し、
「首都キーウ(キエフ)制圧を再び狙う可能性は「今後数週間はないだろう」」
としてるが故、数週間の話。
>ウクライナ国防省情報総局のチェルニャク報道官は11日までに、侵攻1年となる24日に向けてロシアが大規模攻撃に出るとの観測について「ロシアには大規模攻撃を仕掛けるだけの十分な戦力が不足している」と述べ、否定的な見方を示した。地元メディアに対して語った。
>チェルニャク氏は、ロシアが既に精密誘導ミサイルの8割を使っており、追加生産もうまくいっていないと指摘。東部で作戦を続けているものの、ベラルーシを攻撃拠点として首都キーウ(キエフ)制圧を再び狙う可能性は「今後数週間はないだろう」と述べた。
>米シンクタンク、戦争研究所は11日までに、激戦が続く東部ドネツク州を巡り、ロシア軍が主要都市ドネツクの南西ウグレダル付近で攻撃に失敗したとされる映像は、動員兵の訓練不足を示していると指摘した。(共同)
<参考=「大規模攻撃「戦力不足」 情報当局、露は首都狙わず」(産経新聞)>
(23/02/12)
【閻魔大王】 2023/02/13 (Mon) 00:19
<副題=「ロシアは必ずまた攻めてくる」フィンランドの言い伝えと映画監督が覆したかった「ロシア人のイメージ」(現代ビジネス)>
そもそもが、
ロシアを信用するは、アホウ。
鈴木宗男君<75歳>なんか、ロシアえの支援金をば懐に入れて、ロシア贔屓してるです。
ムネオ・ハウスなる文言が流行ったですが。
北方4島返還説、2島先行返還説等々、色んな事が、説が、流布され、結果的、経済援助だけさせられて。
ロシアが、他国が、獲得の領土を、易々の返還する筈ありませんです。
反対に、領土拡大虎視眈々<!>
>「冬戦争」と「継続戦争」
>フィンランドとロシア。1300キロ以上にわたる国境線を持つ隣国だが、常に緊張した関係に置かれてきた。2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻したことにより、フィンランドは中立政策を転換し、北大西洋条約機構(NATO)への加盟を決断した。
>2月10日から全国で順次公開されている映画『コンパートメントNo.6』は、モスクワに留学中のフィンランド人学生ラウラと、粗野なロシア人労働者リョーハを主人公に描いた。侵攻前の2021年に製作されたこの映画では、最初は反目していた2人が徐々に心を通わせる過程が描かれている。フィンランド生まれのユホ・クオスマネン監督は、それだけにロシアによるウクライナ侵攻に強い衝撃を覚えたという。
>ソ連は1939年11月末にフィンランドに侵攻し、40年3月まで続いた「冬戦争」でフィンランド領土の一部を奪った。フィンランドは41年6月に独ソ戦が始まったことを契機に、再びソ連に「継続戦争」を挑んだ。この戦争も44年、ドイツの敗勢によって、フィンランドが再び、大幅な領土の割譲を行って終わった。
>在京外交筋の一人によれば、在京フィンランド大使館の関係者が幼い頃、祖父が繰り返した話を教えてくれたという。祖父は「ソ連のやつらを信じるな。やつらは必ず、もう一度攻めてくる」と語っていたという。
>フィンランドが中立政策を取ったのも、ソ連・ロシアを刺激せず、生き残りを図るための苦渋の選択だった。冷戦当時の1983年夏、当時の中曽根康弘首相が参院選公示日の第一声で、「何もしないでいると、フィンランドのようにソ連にお情けを請うような国になってしまう」と演説した。在日フィンランド大使館が「事実を反映していない」などと外務省に申し入れ、中曽根首相がフィンランドのソルサ首相に、事実上、発言を撤回する親書を送ったという。
>「人は部分的に接触している」
>フィンランド生まれのセイディ・ハーラが演じるラウラとロシア生まれのユーリー・ボリソフが演じるリョーハは、そんな複雑な両国の歴史を背負っているからか、最初の出会いは最悪だった。ラウラはモスクワに留学中のフィンランド人女性。ロシア人教授の恋人と一緒に北極圏の街、ムルマンスクにある古代のペトログリフ(岩面彫刻)を見に行こうとするが、恋人にドタキャンされて一人旅に変わってしまう。
>彼女がモスクワ発ムルマンスク行きの寝台列車6号コンパートメントに乗り合わせたのは、ロシアのスノッブなインテリたちとは正反対の、粗野なロシア人労働者リョーハだった。リョーハはウォッカを飲んで酔っ払い、野卑な言葉をしつこく投げかけて、ラウラの怒りを買う。
>クオスマネン監督によれば、リョーハは、ステレオタイプのロシア人男性の姿の背後に、彼自身の本質を隠そうとする親切な男だという。クオスマネン監督は「男性像や女性像について偏狭な考えを持っている国ではかなり一般的なやり方だと思います」とも語る。
>ラウラは映画の冒頭で、恋人を含むロシア人たちのパーティーに参加する。その参加者の1人が「人は部分的に接触している」というマリリン・モンローの言葉を紹介する。クオスマネン監督は「モンローの言葉は素晴らしいです。私たちは他の人から完全に理解されることは決してありません。一言も言葉を交わさなくても、あなたの気持ちを理解しているように見える人。そういう人間関係を描こうとしているんです」と語る。
>ロシア人への偏見を払拭したかったが…
>リョーハは旅の途中、ぶっきらぼうな態度を取りながら、様々な出来事で傷ついたラウラを慰める。リョーハはラウラに恋愛感情を抱いているわけでもないのに、親身になって初めて出会ったラウラの面倒をみる。ムルマンスクは現在もロシア海軍の基地が置かれた軍港。リョーハはそこに仕事の働き口を探しに行くのだという。
>厳しい風雪に閉ざされた冬季になると、ペトログリフがある場所にはたどり着けなくなる。ムルマンスクのホテルでその事実を知らされ、がっかりするラウラ。リョーハは鉱山でみつけた仕事を放り出して、ラウラをペトログリフがある場所まで案内しようと必死になる。クオスマネン監督は、こうしたリョーハの姿を見せることで、フィンランドを含む世界の人々に、「ロシア人は粗野」という先入観を持たずに、自分で判断することの大切さを訴えているようにみえる。
>映画のなかで、ラウラは恋人に振られ、自分の人生が空回りしていることを感じながら、そんな自分を捨てるために列車に乗った。監督によれば、リョーハは他人であると同時に、ラウラが避けようとしている自分自身を映し出す鏡なのだという。
>モスクワから2千キロ離れたムルマンスクは最果ての街だ。ラウラとリョーハはムルマンスクの海岸地帯で、猛吹雪に襲われながら、明るく楽しげに歩き回る。クオスマネン監督は、それ以上は進めない場所で、今ある自分を受け入れることの大切さを描きたかったと語る。
>「新しい誰かと出会うとき、そこには再出発の機会があり、自分がそうありたいと思う何かになりきるチャンスがある」という。しかし、ウクライナ侵攻によって、監督が描きたかったことも、別の形へと変わってしまったのかもしれない。プーチン政権によるウクライナ侵攻に対し、反対の声を上げるロシア人も大勢いる。今回の悲劇が今後両国の国民にどんな「役割」を与えるのか、考えさせられる映画となった。
<参考=「「ロシアは必ずまた攻めてくる」フィンランドの言い伝えと映画監督が覆したかった「ロシア人のイメージ」」(現代ビジネス)>
(23/02/12)
【閻魔大王】 2023/02/13 (Mon) 07:58
<副題=ウクライナ全土に大規模攻撃、ロシアがミサイル70発(日本経済新聞)>
全土に、なら、ミサイル、70発は、多いか、少ないのか<?>
ロシア軍の、弾薬にしても、まだ、在庫があるのかと。
但し、北朝鮮が、供給してるの話もあるですが、ミサイルは<?>。
>ウクライナ各地で10日、ロシア軍の大規模なミサイル攻撃があった。ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、ロシア軍が70発以上のミサイルを発射し、一部がモルドバとルーマニアの領空を通過したと述べた。ルーマニアは北大西洋条約機構(NATO)加盟国だが、同国国防省は通過を確認していないとしている。
>ゼレンスキー氏はビデオ演説で「少なくとも60発は撃墜された」と明らかにした。ウクライナ軍のザルジニー総司令官によると、10日朝、ロシアの巡航ミサイル「カリブル」2発が黒海から発射され、ウクライナと接するモルドバとの国境を越えてルーマニアを通過した。最終的に3カ国の国境が接する地点を越えてウクライナ領空に入ったという。
>ルーマニア国防省は同日、ミサイルが国境から北東に35キロメートル離れた地点を飛行したと発表した。ロイター通信によるとモルドバはミサイルの領空侵犯を確認し、ロシア大使を呼び出して抗議した。
>ウクライナメディアはウクライナの防空部隊が同国南部オデッサ州でロシアのミサイル13発を撃墜したと伝えた。キーウ(キエフ)でも10発のロシアのミサイルを撃墜し、破片で住宅などが損傷した。
>ロシア軍はウクライナ東部のドネツク州やルガンスク州などの制圧を狙った攻撃も続けている。ウクライナ軍は9日夕、それまでの1日でロシア軍から41回の空爆や3回のミサイル攻撃などを受けたと発表した。
>ウクライナ軍の発表によると、ロシア軍は「ドネツクとルガンスク両州の領土を完全に支配しようと、集中的に攻撃を仕掛けている」という。ロシア軍が制圧を狙うドネツク州の要衝バフムトなどがロシア軍に砲撃された。「ウクライナ全域でロシアの空爆やミサイル攻撃の脅威は高いままだ」とも警告した。
>米シンクタンク戦争研究所(ISW)は8日、ロシア軍がルガンスク州で新たに攻勢を始めたとの見方を示した。同州西部の前線では少なくとも3個師団が投入されたと指摘。ロシア側による攻撃が増え、前進しているとした。
>英国防省は10日、バフムト近郊でロシア側が戦術的な利益を上げている可能性があるとの分析を明らかにした。バフムト北方で民間軍事会社「ワグネル」が2?3キロメートル西に進軍しているという。ただ同省はロシア軍の部隊は経験が浅く、大きな犠牲を伴っている可能性があるとも指摘している。
>ウクライナ国防省の情報総局は2日、ロシアのプーチン大統領が3月中にドネツクとルガンスク両州の全域を制圧するよう軍に指示したとの見解を明らかにしている。ロシアが2月中に大規模な攻撃を始めるとの警戒が広がる一方で「攻撃のための弾薬や部隊が不足している」(英国防省)と、作戦を疑問視する声も出ている。
>ウクライナは攻勢に向けて、欧米各国が支援を決定した戦車に加えて戦闘機の提供も求めている。同国のゼレンスキー大統領は9日、欧州連合(EU)首脳会議に出席した後のブリュッセルでの記者会見で「多くの指導者が航空機を含む武器や支援を提供する準備があると聞いている」と述べ、期待感を示した。
>一方、米ブルームバーグはEU当局者の話として「ゼレンスキー氏に戦闘機の提供を約束した者は今のところいない」と伝えた。
<参考=「ウクライナ全土に大規模攻撃、ロシアがミサイル70発」(日本経済新聞)>
(23/02/10)
【閻魔大王】 2023/02/13 (Mon) 10:05
<副題=もっと戦車と砲弾を ウクライナ東部の前線部隊(AFP)>
ウクライナには、資金ありませんでして。
他国からの、支援で、戦争出来てるです。
>ウクライナ東部ドンバス(Donbas)地方のいてつく荒野で、カムフラージュ用の網の下からT64戦車が不気味な姿を現した。前進するにつれ、キャタピラの下の雪が泥に変わっていく。
>この旧ソ連製の古びたT64が、ウクライナ軍の対ロシア戦の主力だ。近距離にあるのか、前線から後方へ遠く離れているのか目視では確認できない敵の拠点に対し、直接攻撃を行ってきた。
>ウクライナを支援する西側諸国は、何週間も逡巡(しゅんじゅん)した末にようやく最新鋭戦車の供与に同意した。ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr
Zelensky)大統領は、これで東部の戦局が一気に好転する可能性があると期待を示している。
>T64の砲手イーホル・ホンコさん(26)は、新型戦車の到着が待ち切れない。また、今差し迫って必要なのは砲弾だとも話した。
>T64はホンコさんが生まれる24年前に造られたもので、老朽化は明らかだ。砲弾の詰まりやオイル漏れ、エンストなどで緊急修理が必要になることもある。
>ホンコさんと同じ部隊に所属するウォロディミルさん(57)は1980年代半ば、旧ソ連軍で兵役に就いていた際にもT64に乗っていた。幾分かは改良されているものの、大きな変化はない。
>普段の職業は大工だというウォロディミルさんは、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて従軍。T64に再び乗り込んでいる。
>ウォロディミルさんは38トンの戦車を巧みに操縦し、時速50キロで荒野を走る。「戦車が必要だ。われわれの部隊に新型は一つもないのだから」と訴えた。「何か一つ壊れたと思うと、次々故障する。とにかく戦車が要る。(新型戦車は)兵器の性能も良く、壊れない」と繰り返した。
>■米主力戦車の性能を熱弁する砲手
>ホンコさんは新型戦車の操縦訓練を切望している。とはいえ、米国が供与を約束した主力戦車「M1エーブラムス(M1 Abrams)」は、インターネットで写真を見たことがあるだけだ。
>ホンコさんは自動車愛好家が最新のスーパーカーについて語るように、エーブラムスの性能について熱弁した。「新型戦車の方が、射程や威力の面ではるかに優れている。装甲もしっかりしているから、乗員にとってもより安全だ。エーブラムスは世界最高の装甲を備えている。ロシア側はこの土地には適さないだろうと言っているが、問題ないと思う」
>1年前までホンコさんは、同じ部隊の兵士や拾った猫と身を寄せ合い、ドンバスの塹壕(ざんごう)で寒さに耐えながら日々を過ごすことになるとは想像もしていなかった。
>ホンコさんは侵攻開始から1年の節目となる2月24日を前に、ロシアが攻撃を激化させ、両親の身に危険が及ぶのではないかと懸念している。
>だが砲弾と重兵器が届けば、数か月後、気温が上がり始める頃には、ウクライナ軍は少なくとも領土を奪還できるようになるだろう。
>ホンコさんの軍務は昨年9月までの予定だったが、その後も部隊にとどまった。普通の生活に戻ることを考えられるようになるのは、勝利の日が訪れてからだ。「戦争がある限り離脱はできない。どうせ家に座ってなどいられないのだから」と語った。【翻訳編集】
AFPBB News
<参考=「もっと戦車と砲弾を ウクライナ東部の前線部隊」(AFP)>
(23/02/13)
【閻魔大王】 2023/02/13 (Mon) 20:24
<副題=NATO加盟急ぐフィンランド ロシア隣国、「単独」模索か 北欧の結束にひび・ウクライナ侵攻1年(時事通信)>
地図上からも、フィンランドは、対ロシア的、深刻<!>
スウェーデンは、まだ、余裕あるです。
<地図>
>ウクライナ侵攻を続けるロシアと長い国境を接する北欧のフィンランド。
>昨年2月の侵攻開始後に軍事中立政策を転換し、隣国スウェーデンと共に北大西洋条約機構(NATO)へ加盟を申請した。だが、スウェーデンとNATO加盟国トルコの関係悪化で手続きは進まず、「目の前の脅威」にさらされるフィンランドでは、スウェーデンを待たずに単独加盟を模索する動きも出ている。侵攻1年を前に「揺れるフィンランド」の状況を探った。
>◇同時加盟に障壁
>2月初旬、フィンランドの首都ヘルシンキ中心部にある中央駅に着くと、駅舎屋根に青と黄色のウクライナ国旗がはためいていた。戦火にさらされる人々への連帯の印だ。
>第2次大戦中にソ連の侵攻を受け、多くの犠牲を出したフィンランドでは、ウクライナの戦争は自国の苦難の歴史と重なり合う。決して対岸の火事でないだけにその衝撃は大きく、政府は「新たな安全保障環境」に素早く対応。侵攻開始からわずか3カ月後、NATO加盟をスウェーデンと同時申請した。これまでのように隣の大国ロシアの顔色をうかがい続けるのではなく、西側の軍事同盟に属することで独立と領土を守る道を明確かつ迅速に選んだ。
>ところが、順調に進むとみられた加盟手続きは思わぬ障壁にぶつかった。トルコがテロ組織とみなすクルド人勢力を北欧2国が支援しているとして、承認に難色を示したためだ。北欧2国は譲歩に努めたが、最近スウェーデンで反トルコ抗議デモが繰り返されたことからトルコは態度を硬化。トルコのエルドアン大統領はスウェーデン加盟に関し「われわれの支持を期待できない」とする一方、フィンランドのみ認める可能性に言及した。
>◇過半数が「先行」支持
>フィンランドとスウェーデン両政府は、公には一貫して同時加盟の方針を示し、「単独説」の火消しに躍起だ。しかし1月下旬、フィンランドのハービスト外相は地元メディアのインタビューで「スウェーデンの申請が長期間行き詰まるようなら状況を判断しなければならない」と述べた。後に改めて同時加盟を強調したものの、「単独容認を示唆する発言」と一部で受け取られた。
>国民の間でも、脅威に対抗するには先行して集団防衛の枠組みに入ることが最善と捉える向きが多い。最近公表されたフィンランドの世論調査で、「トルコの反対でスウェーデンの批准に時間がかかった場合スウェーデンを待つべきか」との問いに53%が「先行加盟」を支持。「待つべきだ」の28%を上回った。
>ヘルシンキ市民に考えを聞くと、職業訓練生の男性トニーさん(31)は「2国一緒の方が良いが、難しいならロシアに近いわれわれがまず先に加盟すべきだ。スウェーデンは後から入ることができる」と話した。一方、60歳の女性は「同時加盟すべきだと思う。トルコに好きなようにはさせない」と語ったが、「状況が変われば分からない」と複雑な心境ものぞかせた。
>フィンランド国際問題研究所のマティ・ぺス主任研究員(外交・安保)は「トルコの妨害(で手続きが滞っている状況)に人々の不満は増大している」と指摘。「フィンランド政府は(同時加盟へ)夏までに何らかの譲歩を見いだせるとみている」一方、「単独を含む代替策に備えているのは明らか」だとし、スウェーデンの加盟プロセスが無期限凍結といった事態になれば「(単独加盟は)起こり得る」との見方を示した。
<参考=「NATO加盟急ぐフィンランド ロシア隣国、「単独」模索か 北欧の結束にひび・ウクライナ侵攻1年」(時事通信)>
(23/02/13)
<消滅・24/02/18>
【閻魔大王】 2023/02/13 (Mon) 23:20
<副題=ウクライナ東部2州「制圧に2年」 ロシア軍事会社幹部(日本経済新聞)>
ワグネル創設者の話では、2州制圧には、2年。
とか、言い乍ら、地域的、不明なれどの、周囲50キロ以内に、ウクライナ兵は居ないと、一部地域の制圧を宣言。
事程左様の、現在、戦況混沌。
>激しい戦闘が続くウクライナ東部ドネツク州とルガンスク州について、部隊を派遣するロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者、プリゴジン氏は「完全制圧に1年半から2年かかる」との見通しを示した。ロシア軍のブロガーに語った。プーチン大統領は3月までに両州を制圧するよう軍に指示しているが、兵士の訓練不足や兵器不足から実現が難しい状況だ。
>米政府によると、ワグネルはウクライナに約5万人の兵士を派遣し、両州の侵攻を支援している。プリゴジン氏は12日、ドネツク州の要衝バフムトの北にある集落の一つを占領した、とSNS(交流サイト)のテレグラムで発信した。
>ウクライナ軍のザルジニー総司令官は11日、ドネツク州でロシア軍が毎日50回程度の攻撃を仕掛けてきていると明らかにしたうえで「ドネツク州東部の最前線に沿って防御を維持している」と語った。ウクライナ軍によると、11?12日には12回のミサイル攻撃、90回以上の多連装砲での攻撃があったという。
>ただロシア軍は東部で大きな戦果を上げていない。米シンクタンクの戦争研究所は11日、ドネツク州でのロシア軍の攻撃失敗について「新たに動員された兵士が短期間で効果的な攻撃を仕掛ける準備を整えられなかった」と兵士の訓練不足による戦力低下の可能性を指摘した。
>英国防省は12日、ロシア軍兵士の1日あたりの死傷者数が増えているとのデータを公表した。2023年2月の1日あたりの死傷者数は平均824人。22年7月の5倍近くに達し、侵攻当初を除いて、最も多くの損害が出ている。英国防省は「訓練を受けた兵士の不足や前線全体の兵器・物資不足など複合的な要因による」と指摘する。
>ウォランダー米国防次官補は10日、ロシアの戦力について「保有していた主力戦車の半数を失ったと考えられる」と語った。オランダの戦争研究サイト「オリックス」によると、視覚的に損壊を確認できたロシア軍の戦車は1000両に上り、このほか544両がウクライナ軍に奪取されたという。侵攻前の保有戦車数は3000両だったとみられ、損失は半数に相当する。
>侵攻1年となる24日に向け、ロシア軍が大規模攻撃に打って出るとの観測が強まっているが、足元の兵士・兵器不足から実行を疑問視する声も出てきている。
<参考=「ウクライナ東部2州「制圧に2年」 ロシア軍事会社幹部」(日本経済新聞)>
(23/02/13)
【閻魔大王】 2023/02/14 (Tue) 07:59
<副題=ロシアの「本当の経済危機」はこれから始まる…侵攻1年で見えた「自力で自動車が作れない」という深刻な問題(PRESIDENT)>
何度でも、言うです。
昨年2月24日侵攻開始で、経済制裁発令。
数週間乃至5月には、ロシア経済破綻とされてたですが、1年保ってるになるです。
予測屋の、予測の出鱈目な事、露呈。
原因、経済制裁なんか、ザル。
当記事にも、記載の、中国、インド、トルコが石油なりの輸入を増やしてると。
イランは、ドローンを供給してるし、北朝鮮は、弾薬供給とか。支援国もあるです。
どちにしろ、数週間の筈が、数箇月の筈が、1年保ってるが現実。
そらまあ、ロシアも必死<!>
>■なぜ当初の想定よりも悪化していないのか
>ウクライナ危機が発生した直後、経済専門家の間では「ロシア経済が破綻するのではないか」と悲観的な見方が多かった。その背景の一つとして、米国や欧州委員会などは国際資金決済システムである“SWIFT(スウィフト)”から、多くのロシアの民間銀行を排除したことがあった。それ以外にも制裁があり、ロシアの経済と金融活動は混乱し、GDPは急速にマイナスに転落するとの予想は増えた。
>しかし、その後の展開を見ると、ロシア経済は当初の想定ほど悪化していない。背景の一つに、中国やインドなどがロシア産原油などを輸入していることは大きい。ロシアが原油を売ることができれば、国全体としての収入は大きく減ることはない。その一方、制裁の影響もあり、自動車や半導体など欲しいものを輸入することができない。その結果、GDPのマイナスは小幅に収まっている。
>ただ、中長期的に考えると、ロシア経済の先行きはかなり不安だ。ロシアでは、人々の生活に必要なモノやサービスを供給することは一段と難しくなるだろう。すでに自動車の生産は大きく減少している。SNSを通して人々の不満も増幅されやすくなる。長い目で見るとロシア経済の縮小均衡は避けられないだろう。
>■デフォルトの懸念が大きく高まったはずが…
>2022年4月、世界銀行は同年のロシアの実質GDP成長率を-11.2%と予想した。また同月、ロシア中銀はその年の実質GDP成長率を-8.0%~-10.0%と予想した。大幅なマイナス成長予想の背景には、いくつかの要因があった。
>まず、金融、経済面からの制裁の懸念は大きかった。SWIFTからの排除によってロシアの主要な民間銀行はドルを基軸通貨とする国際金融システムから切り離された。それによって、ロシア企業や政府の対外債務の支払いは難航し、デフォルトに陥るとの懸念は大きく高まった。
>昨年2月下旬、ロシアでは銀行の信用不安が高まり、外貨の預金を引き下ろすために銀行に長蛇の列ができた。そうした心理は個人消費の減少にもつながり、企業の収益を減少させる。また、地政学リスクへの対応や社会の公器としての責任を果たすために、マクドナルドなどの海外企業はロシアから撤退した。
>旧ソ連崩壊後、ロシアは、基本的には、オリガルヒ(新興財閥)と呼ばれる企業グループを中心に、エネルギー資源の掘削や鉄鋼などの重工業化を加速させた。一方、日用品の販売や飲食などの分野では海外企業を誘致し、雇用機会が生み出された。そのため、当初は制裁によってロシア経済にかなりの打撃が生じるとの見方が急速に増えた。
>■中国、インド、トルコが輸入を増やしている
>現在、ロシア経済は想定されたほどには悪化していない。端的に言えば、踏みとどまっている。2022年4~6月期、ロシアの実質GDP成長率は前年同期比-4.1%、7~9月期は同-3.7%だった。2022年3月に全産業ベースのPMI=購買担当者景況感指数は40を下回ったものの、その後は景気の強弱の境目である50前後で推移している。
>要因の一つとして中国、インド、トルコなどによるロシア産原油の購入(ロシアの輸出)増加は大きい。膨大なエネルギー需要を満たすために、価格の低いロシア産エネルギー資源の輸入を増やすことは中国やインドにとって重要だ。足許では、パキスタンもロシア産原油の購入を検討している。他方で、制裁などによってロシアの輸入は全体として減少した。そのため、想定されたほどロシア経済は悪化していない。
>■負の影響は昨年以上に増す恐れ
>中長期的にロシア経済の悪化は避けられないだろう。要因の一つとして、長引くウクライナ紛争がロシアの社会心理に与える負の影響は次第に大きくなると考えられる。それによって個人消費などは一段と落ち込むだろう。
>ウクライナ危機の発生以降、ロシアから脱出する富裕層やオリガルヒは増えた。2022年6月に英国防省は出国を目指す富裕層は1万5000人との推計を発表した。オリガルヒの多くはプーチン政権と関係を強化し、資源開発の権益などを手に入れたとみられる。彼らの国外脱出は国民に不安を与えたはずだ。
>さらに、2022年9月、プーチン大統領は予備役の部分的な動員令の発動を宣言した。動員令に反発した人はデモを起こし、拘束される人も増えた。また、徴兵対象となる若者などの出国も増えた。一部報道では、ロシア国内で厭戦(えんせん)ムードは高まり、戦闘の継続と和平交渉の実現をめぐって世論は二分されているようだ。
>■収入はあっても、日用品や家電が足りない
>その状況下、ロシアでは制裁による西側諸国からの輸入減少によって生活に必要な資材が不足し、消費者物価は高止まりしている。2022年12月の消費者物価指数(CPI)の変化率は前年同月比11.9%だった。半導体などの輸入が減少したことによって、日用品や家電をはじめ、財の生産は難しくなっている。
>また、ロシアは戦闘を継続するために家電に用いられる半導体を戦車に流用しているとも報じられた。人々の自由な意思に基づいて消費や投資を行うことは一段と難しくなっているだろう。
>ウクライナでの戦闘が長引けば長引くほど、ロシアの社会心理が不安定化する可能性は高まる。特に、今日の経済と社会ではSNSによって人々はつながりやすくなっている。ウクライナでの戦闘継続に不満を持つ人同士が結託することをロシア政府は人海戦術によって摘発しようとするだろう。しかし、当局の意にそぐわない投稿のすべてを監視し、摘発することは難しい。結果的に、人々の反発心は追加的に高まりやすい。それに伴いロシアの個人消費は追加的に減少し、企業の収益と雇用機会も減少すると予想される。
>■1年で浮き彫りになったロシアの深刻な問題
>短期的にロシア経済はそれなりに持ちこたえる可能性はある。中印をはじめとする新興国、途上国からのロシア産原油や石炭などに対する需要は増える可能性はある。
>特に、米国で利上げが実施されている環境下、経常収支が赤字の新興国などにとって、相対的に価格が低いロシア産原油を輸入する必要性は増すはずだ。それは、債務リスクに対応しつつ国内経済を安定させるために必要だ。そうした制裁の抜け道は、一時的にロシアの戦費の調達や経済の運営を支える要因にはなる。
>しかし、中長期的に考えると、ロシア経済の成長率は低下基調をたどるだろう。最も深刻と考えられる問題として、ロシア経済は自力で需要を生み出し、満たすことが難しい。2022年、ロシアの自動車生産台数は前年比67%減の45万台だった。1991年の旧ソ連崩壊以降で最低の生産台数だ。
>トヨタ自動車など主要先進国の自動車メーカーによる生産の停止や撤退と、国内メーカーの生産能力の脆弱(ぜいじゃく)さ、車載用半導体など部品調達の減少などによって、需要を満たすことはこれまで以上に難しくなるだろう。
>■主要先進国との技術格差は大きい
>ロシアの自動車メーカーはイランから部品調達を目指しているが、主要先進国との技術格差は大きい。人々の欲求を満足させることができるとは考えづらい。わが国からロシア向けの中古車輸出が増加している背景にはそうした事情も影響していると考えられる(なお、経済産業省は600万円超の自動車の対ロ輸出を禁止)。
>また、制裁の一環として米国は戦略物資として重要性が高まる半導体などの対ロ輸出を禁止した。輸入した中古車などのメンテナンスも一段と難しくなるはずだ。ロシアが軽工業や機械産業などの育成よりも石油化学工業などの発達を優先したため、日用品や工作機械の供給も難しくなるだろう。
>ロシアは中国からのチップ輸入を増やして苦境を耐えしのごうとしているようだが、中国のロジック半導体の生産能力は十分ではない。中長期的に世界経済の中でロシア経済のデジタル化も遅れざるを得ないだろう。それは、ロシア国内での個人消費や設備投資を一段と減少させ、経済と社会の閉塞感は一段と増すものと予想される。
>真壁 昭夫(まかべ・あきお)
多摩大学特別招聘教授
1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授、法政大学院教授などを経て、2022年から現職。
<参考=「ロシアの「本当の経済危機」はこれから始まる…侵攻1年で見えた「自力で自動車が作れない」という深刻な問題」(PRESIDENT)>
(23/02/13)
【閻魔大王】 2023/02/14 (Tue) 09:34
<副題=東部制圧狙うロシア軍、戦死者急増か…プーチン氏は壊滅状態の部隊を「英雄的だ」(読売新聞)>
プーチンの立場では、英雄であるに間違いは無く。
で、
ロシア軍兵士の、死者212人、負傷者315人と、数字は出てるですが、母数不明故、意味成さず。
<地図>
>ウクライナ軍で東部ドンバス地方(ドネツク、ルハンスク両州)を管轄する部隊の報道官によると、ロシア軍が攻勢を強めるドネツク州の要衝バフムトを巡る12日まで過去24時間の戦闘で露軍の兵士212人が死亡し、315人が負傷した。露軍側の戦死者が急増している可能性がある。
>英国防省は12日、ウクライナ軍参謀本部の発表に基づき、最近2週間で露軍兵士の死傷者が急増し、昨年2月の侵略開始直後に次ぐ水準になっているとの分析を示した。過去1週間の死傷者数は1日平均824人となり、昨年6~7月の5倍近くになっているという。
>露国営テレビは12日、プーチン大統領が9日のオンライン会合で、ドネツク州ウフレダル周辺で最近、壊滅状態に陥ったとされる海軍太平洋艦隊に属する歩兵旅団などは「英雄的だ」と述べて、称賛したと伝えた。人的犠牲を度外視してウクライナ軍の防衛線突破を図る手法に拍車がかかる可能性がある。
>露国防省は13日、露軍中央軍管区の部隊が「ウクライナ軍の激しい抵抗にもかかわらず防衛線を数キロ・メートル突破した」と主張した。同部隊はドネツク州との州境に近いルハンスク州クレミンナ方面の戦闘に参加しているとみられている。
>露民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏は12日、SNSで、戦闘員がバフムト北郊の集落を制圧したと主張した。一方、軍事ブログの主催者が10日に配信したインタビューで、ドンバス地方の全域制圧には「1年半から2年かかる」として、3月までという目標達成は困難との見方を示した。
<参考=「東部制圧狙うロシア軍、戦死者急増か…プーチン氏は壊滅状態の部隊を「英雄的だ」」(読売新聞)>
(23/02/14)
<参考=NO.412 続43<ロシアのウクライナ侵攻>情報錯綜、どちらが優勢<?>>
(23/02/15)