閻魔大王<NO.92>

みんながパソコン大王
総 合 目 録 趣意書

表題一覧表

NO 表題 起稿 起稿日
閻魔大王NO.93
268 <閻魔大王の言いたい放題>謎多い、タリバンの指導部 閻魔大王 21/08/21
267 <閻魔大王の言いたい放題>アフガニスタン政府の、遠吠え<?>/巻き返しはあるか<?> 閻魔大王 21/08/19
閻魔大王NO.91

NO.267 <閻魔大王の言いたい放題>アフガニスタン政府の、遠吠え<?>/巻き返しはあるか<?><起稿 閻魔大王>(21/08/19)


【閻魔大王】 2021/08/19 (Thu) 10:32

<参考=「NO.1448 <今更ですが>米軍がアフガニスタンから撤退でタリバン政権樹立?」寄稿通りすがりでもないMr.X 2021/08/17 (Tue) 00:07

<参考=NO.266 <閻魔大王の言いたい放題>米軍のアフガニスタン撤退で、どなるのか<?>


アフガニスタンから、ガニ大統領逃亡。
かと、思いきやの、色んな話が出てるです。

当板では、表題の件について、投稿するです。



副題=ガニ大統領国外逃亡で、サレー第1副大統領自身が、暫定大統領也と、宣言。

アフガニスタン憲法上、正当なるの話らしい、です。

で、
この暫定大統領の居場所、北東部パンジシール州と、されてるです。

実は、この州のみ、タリバンには、占領されておらず<!>

>アフガニスタンのサレー第1副大統領は17日、ツイッターで「私が正統な暫定大統領だ」と宣言し、首都カブールを掌握したイスラム主義組織タリバンと徹底抗戦する考えを示した。ガニ元大統領が15日に国外逃亡したため、憲法上は第1副大統領が職務を引き継ぐことになる。

>サレー氏の詳しい所在地は不明だが、2001年の米中枢同時テロ直前に暗殺された国民的英雄、マスード司令官の息子アフマド・マスード氏と共に北東部パンジシール州に潜伏中との情報がある。

>サレー氏はタリバンがカブールに進攻した15日、ツイッターに「いかなる状況でもタリバンに屈することはない」と書き込んでいた。

>パンジシール州はマスード司令官の出身地。反タリバン勢力が結集して抵抗運動の拠点になる可能性がある。タリバンはパンジシール州以外は、ほぼ制圧した。(共同)

<参考=「アフガン暫定大統領を宣言 ガニ氏逃亡でサレー第1副大統領」(産経新聞)>
(21/08/17)


【閻魔大王】 2021/08/19 (Thu) 11:22

副題=英雄、マスタード司令官とは<?>

表現的、
アフガニスタンの、「英雄」、マスタード司令官。
北東部パンジシール州の方ですが、タリバンに暗殺された<!>

そして、
このパンジシール州なるは、現時点、タリバンに占領されておらず。

そして、
先刻の、サレー第1副大統領なるは、この州出身。

さての、
結果論的なれどの、ガニ大統領よりは、この、サレー氏の方が、骨あると、思うですが。
政府軍が、霧散してたでは、どもならず。

イヤ、
パンジシール州に拠点を置き、タリバンに徹底抗戦すると、宣言してるです。

<写真>
暗殺されたマスード司令官の遺影を掲げ、タリバン壊滅を誓う演習中の民兵ら=2001年11月(佐藤貴生撮影)



>2001年11月、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンが米軍の空爆を受け、首都カブールから敗走した。その直後にカブールに入り、理髪店でひげをそる男性や、全身を覆うブルカと呼ばれる服を脱いだ女性が学校で学ぶ姿を目の当たりにした。タリバンの禁じた行為が誰はばかることなくできるようになり、カブールは自由をかみしめる人々の喜びに満ちていた。それから20年。笑顔は再びかき消された。(中東支局長 佐藤貴生)

>米政府がアフガン駐留米軍の撤収を発表した4月、攻勢を強めたタリバンは国内各地を制圧。ガニ大統領が今月15日に国外退去し、カブールは事実上陥落した。

>タリバンの報道官は最近、英BBC放送に「私たちは国民の召使いだ」と訴え、報道の自由や女性が教育を受け、労働する権利を守ると述べた。しかし、この言葉は額面通りに受け取るべきではない。

>タリバンはいま、各地で強制的に結婚させるため独身女性を連れ出したり、学校や職場への女性の立ち入りを禁じたりしていると伝えられる。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの映像によると、タリバンが占拠したカブールの大統領府内では、タリバン幹部の周囲に自動小銃を持った者たちが立ち並んでいた。

>暴力と恐怖に基づく統治を行う可能性を示すものといえ、報道官の言葉には国内外の警戒心を解く狙いがうかがえる。

>イスラム教の聖典コーランには泥棒がいたら手を切り落とし、不倫をした男女にはむち打ちの刑を科すよう命じる文章がある。イスラム神学生を中心に1994年に結成されたタリバンは、犯罪者とみなした者にむち打ちや公開処刑を行ってきた。原理主義組織として存在意義が問われるような統治手法の転換は考えにくい。

>アフガンの国軍が瞬く間に後退を強いられた責任を米軍だけに帰するのも無理がある。米政府機関は今年3月に発表した報告書で、国軍の軍事教練や兵器供与に2002年以降、総額約900億ドル(約10兆円)を投入したとする半面、「汚職の蔓延(まんえん)」にも繰り返し言及。架空の兵士の給与を求める司令官もいたとされ、30万人とされる国軍のうちどれほどの者がタリバンと対決する意思を持っていたかは不明だとする向きもある。

>アフガンにはタリバンと激戦を展開し、「英雄」と呼ばれた男がいた。アハマド・シャー・マスード司令官だ。米中枢同時テロの2日前の01年9月9日、アフガン北部でジャーナリストを装った2人組の自爆テロで暗殺された。タリバンと連携し、同時テロを行った国際テロ組織アルカーイダが殺害に関与したといわれる。

>かつて同司令官に密着取材した写真家の長倉洋海さん(68)は「タリバンから直接投降を求める電話が来たときもマスード司令官は拒絶し、『選挙で国民の声を聴くことが第一だ』と反論していた」と振り返った。1996年にカブールを制圧してアフガンを実効支配したときと同様、タリバンは今回も選挙抜きに権力を握ろうとしている。

>記者が20年前に訪れたカブール周辺では、マスード司令官の遺影を抱いてタリバン打倒を誓い、演習を行う民兵組織があった。司令官の遺志を継ぐ者がどれだけいるか。それが、アフガンの未来を握っている。

<参考=「遺志継ぐ者いるか タリバンに屈しなかった「英雄」」(産経新聞)>


【閻魔大王】 2021/08/19 (Thu) 14:09

副題=ン<?>、ガニ「元」大統領は逃亡では無い<?>。近日中の帰国を目指す<?>

とは、
言えどの、大統領が、国外に出たでは、どもならず。

首都カブールで、戦闘するだけが、能で無く、タリバンと、交渉し、平和裏の、政権委譲もいるです。

の、以前の、何の抵抗もしてへんやんかと。
アと、言う間に、カブールを包囲されて、何を今頃と。

いやね。
一国の大統領、首長たる、自身の身、どなっても結構の、如何なるの、処分も受けるが故、国民の生命財産をば、保証して欲しいと。
何故に、言えずかと。

<写真>
アフガニスタンのガニ元大統領(ロイター)



>アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの首都進攻で出国し、アラブ首長国連邦(UAE)に入国したガニ元大統領は18日、フェイスブックでビデオ声明を発表した。出国は「強いられたもので、逃亡ではない」と強調し、近日中の帰国を目指す意向を示した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラが伝えた。

>出国したガニ氏には国内外で批判が高まっている。シャーマン米国務副長官は18日の記者会見で、ガニ氏は既に政治的影響力はなく失脚したとの見方を示した。

>ガニ氏は約9分間の声明で、出国は首都カブールでの戦闘を避けるためだったと指摘。車4台とヘリコプターに現金を詰め込み脱出したと伝えられていることに関し「衣服と靴だけで国を離れた」と否定した。

>さらに「アフガン人は和解を望んでいる」とし、カルザイ元大統領、アブドラ国家和解高等評議会議長によるタリバンとの新政権樹立に向けた交渉に期待を示した。

>UAEは18日、ガニ氏とガニ氏親族の入国を人道上の理由で認めたと明らかにした。(共同)

<参考=「ガニ氏、アフガン帰国目指す意向 「逃亡でない」と声明」(産経新聞)>


【閻魔大王】 2021/08/19 (Thu) 23:02

副題=サーレ第1副大統領=暫定大統領であるを、宣言し、タリバンに対抗すべくの、活動<!>/巻き返し<?>

ガニ元大統領は、国外逃亡。
サーレ氏は、憲法上、暫定大統領であると、宣言、動いてた<!>
今更乍らの、この方が、大統領ならと。タリバンは、壊滅してた<?>

<写真1>
アフガニスタンの第1副大統領として政権を支えたサーレ氏=フェイスブックから(朝日新聞)



<地図2>
アフガニスタンの地図



<写真3>
アフガニスタン北東部パンジシール州には、政府軍兵士として戦った人らが軍用車両に乗って集まっている=地元住民提供



<写真4>
アフガニスタン北東部パンジシールに集まった警察車両など=19日、地元住民提供



>アフガニスタンの第1副大統領として政権を支えていたアムルラ・サーレ氏が、全国で唯一、イスラム主義勢力タリバンによって制圧されていない北東部パンジシール州に身を潜めていることが、複数の住民への取材でわかった。タリバンが権力を掌握した後、サーレ氏は政権の崩壊を認めず、ツイッターで「暫定大統領」に就任したと宣言。同州に避難した軍兵士や地元軍閥らと武装闘争の準備を急いでいるとみられる。

>迷彩服を着た男たちが、装甲車を連ねて渓谷を進む――。パンジシール州の住民男性(23)が15日に撮影し、朝日新聞に提供した動画の一場面だ。

>男たちはタリバンの猛攻を受け、守りが堅い渓谷に避難した政府軍兵士らだ。住民によると、19日までに数千人が全国から同州に逃げてきたという。広場には軍用ヘリや軍用車が並ぶ。

>タリバンは15日に首都カブールを占拠し、政権を崩壊させた。大統領のガニ氏が国外脱出するなか、第1副大統領のサーレ氏は「何があってもタリバンには服従しない」とツイートし、ひそかに同州に移動。17日にはツイッターで「大統領が不在になった場合は、憲法上、第1副大統領が暫定大統領となる」として、自らが就任したと主張した。
<以下会員記事>

<参考=「アフガン第1副大統領が「暫定大統領」宣言 闘争準備か」(朝日新聞)>


【閻魔大王】 2021/08/20 (Fri) 00:03

副題=この展開は、余り、予測はしてませんでしたです。

がしかし、
この段階、タリバンが、首都カブールを占領。
アフガニスタンの当州、パンジシール以外、全てを占拠されての、立ち上がるの政府軍<?>。
については、意志強固で、この軍団こそが本物。
なればこその、出来る限り、流血は避けて欲しいですが。

さての、バイデン君、どするやと。
第二の、朝鮮戦争<?>
あれは、メタメタ、ヨレヨレの韓国軍が、北朝鮮軍に、釜山まで、攻め込まれ、米軍の支援で、やっとで、巻き返したですが。

米軍は、アフガニスタンから、撤退を決め、現在、5000名の兵のみ。

言うのなら、空軍の無い、タリバン。
されどの、住民の犠牲が<!>


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2021/08/20 (Fri) 02:26

副題=「暴力、昔と変わらない」穏健化アピールのタリバン、漂う不信感(毎日新聞、8月19日)

 こんばんは。


 「表向きは」穏健化したというタリバンの、本質は変わっていないといいます。じきに、判明します。
 中東では軍の「蒸発」は茶飯事とか。30万人も居たという旧政府軍、パンジシールに、如何ほど残っているのやら。
 米は、自国民の犠牲を伴わぬ旧政府軍支援(超高空からの精密爆撃など)もする気はなさそうで、旧政府軍の壊滅は時間の問題かと。


> アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが政権樹立に向けた準備を加速させる中、タリバンに抵抗する動きも出始めた。タリバンは強権的な統治を行った旧政権(1996~2001年)と違い「穏健化」したことをアピールしているが、市民や国際社会の不信感は根強い。タリバンがこうした動きへの対応を誤れば、タリバンに対する不信感がさらに高まるのは必至だ。

> ロイター通信などによると、東部ジャララバードで、英国からの独立記念日の前日だった18日、デモ隊がタリバンが掲げた旗を降ろし、アフガンの国旗を掲揚。タリバン側はデモ隊に発砲し、3人が死亡した。報道によれば、東部アサダバードでも19日、抗議デモにタリバンが発砲し、数人の死者が出た。

> 毎日新聞助手の電話取材に応じたジャララバードの住民の男性(45)は「タリバンは暴力で市民を支配しようとしている。昔と変わらない」と語った。

> タリバンが制圧できていない北部パンジシール州では、ガニ政権で第1副大統領を務めたサレー氏や、同州出身の国民的英雄で旧タリバン政権に抵抗した故マスード司令官の息子のアフマド・マスード氏らが、タリバンへの抵抗運動を呼びかけている。

> アフマド氏は米紙ワシントン・ポストへの寄稿で「父の足跡を追う準備はできている。タリバンはアフガン人だけの問題ではない。武器や弾薬が必要だ」と述べ、国際的な支援を呼びかけた。

> 国内外でタリバン統治への不信感が漂う中、国際通貨基金(IMF)は18日、アフガンに対する資金の支援を停止すると発表した。アフガン国内は干ばつなどの影響で1400万人が飢餓に直面していると言われ、国内の安定化には国際社会の支援は不可欠だ。広報担当者はツイッターで「国際社会が新政権を承認するかどうか明らかではないため」と述べた。【松井聡】

<参考=「「暴力、昔と変わらない」穏健化アピールのタリバン、漂う不信感」(毎日新聞、8月19日)>


【閻魔大王】 2021/08/20 (Fri) 14:58

副題=戦場カメラマン渡部陽一<48歳>氏の見解。

基本、タリバンなるは、民兵の寄せ集め集団。
それが、掃討の難しさであり、反面では、上部の指示命令が、下部までには、なかなかには、伝わらんの弊害。

更には、タリバン幹部が民主主義を否定。
と、するのか、イスラム教が、民主主義では無く。
首長国連合的にするも、一本化は、無理であるが、わかってまして。
その首長にしたって、自身の部族、地域の細部までを、統率出来てるかと、なればの、出来てませんです。

まあ、つまり、穏健を標榜も、末端は、別。
閻魔大王的、では、ないかと。

<写真1>
戦場カメラマン・渡部陽一氏



<図2>
アフガニスタンの勢力についてまとめた地図(AP通信より)



<図3>
アフガニスタン情勢の悪化、日本のへの影響は



>「過去のようにあなたたちの民主主義国家を攻撃するだろう」

>15日付のフランスの新聞「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」に掲載された手紙の内容が波紋を呼んでいる。

>手紙は、2001年に暗殺された反タリバン勢力のリーダーでマスード司令官の息子、アフマドさんがフランスの友人に送ったもの。アフマドさんは、一国の問題にとどまらず、今後のアフガニスタンが「イスラム過激派によるテロを生み出す地となる」と警告している。

>15日、アフガニスタンで反政府武装勢力のタリバンが首都カブールに進攻。ガニ大統領はすでに国外に脱出していて、SNSを通じ「流血を避けるために国を離れた」と釈明。その上でタリバンの事実上の勝利を認めた。今後、タリバンは政権作りに向けた作業を進めるとしている。

>世界が注目するアフガニスタン情勢について、現地で取材経験がある戦場カメラマン・渡部陽一氏はどのように見ているのだろうか。

>「バイデン大統領は『駐留アメリカ軍は8月末までに完全撤退する』と発表していました。米軍がいなくなることによって、力の空白期間が発生します。そこをイスラム組織のタリバンが突いてきたことが(情勢悪化の)土台としてあります」(渡部陽一氏・以下同)

>アフガニスタンの勢力についてまとめた地図を見てみると、今年4月の時点では、紛争地域も多く拮抗していた。緑が政府、オレンジがタリバン側だ。しかし、7月以降、一気にタリバンの勢力が進み、ほぼ一色に染まった。この背景について、渡部氏は「アフガン全土に暮らしている国民の想いが、アフガニスタン政権に対して弱かった」と話す。

>「実際、タリバンの制圧がここまで早かった理由として、アフガン全土に暮らしている国民の想いが、アフガニスタン政権に対して弱かったのだと思います。仕事や教育、生活のライフラインなど、アフガニスタンのガニ大統領が率いた政権は、国民の生活をしっかり整えて、信頼を結べるだけの基盤を作れなかったのでしょう」

>16日、激動のアフガニスタン情勢にアメリカ国務省・プライス報道官は「未来のアフガニスタン政府に対する我々のスタンスは、政府やタリバンの行動にかかっている」と明言。「国民の基本的人権や女性・少女の権利を守る政権なら、一緒に仕事ができる。それができないなら支持するつもりはない」と語っている。

>アメリカの支援で誕生した民主政権が崩壊し、タリバンになると、アフガニスタンに住む人々の生活はどのように変化するのだろうか。これに渡部氏は「イスラム色が強いアフガニスタンを突き付けられることになるだろう」と見解を示す。

>「かつては、1996年から2001年まで、アフガニスタンの4分の3の地域をタリバン政権が抑え込んでいました。そのときにはイスラム教の教えを厳格に国民に強いたので、例えば女性は夫がついていないと外を歩けなかったり、ブルカと呼ばれる全身を覆うベールを羽織らなければならなかったり、女性の自由な教育を一切禁止したり、欧米の文化もすべて遮断しました。(今回タリバンが政権を握れば)『そうしない』と広報部は言っていますが、現実はこれから時を経ていけば、当然イスラム色の強い押し付けが否応に広がっていくと思います」

>その上で、渡部氏は「報復の連鎖」を懸念。タリバンが政権を握ることで、貧困の中で利権を得てきた人や、反タリバンとして敵対してきた勢力への報復が、アフガニスタン全土で強まる可能性があるという。また、アフガニスタン国内だけでなく、世界規模でさまざまな国際テロリストが連鎖するように攻撃を仕掛けてくることも考えられ、今後の動きに「注視する必要がある」とコメント。

>「タリバンの中も世代交代が広がっています。中東のイスラム過激派が行ってきたような武力、SNSなどインターネットを使った戦い方、情報発信を駆使してくると思います。徹底的に残虐な映像を流すのではなく、もしかしたら逆に『うまくやっています』と、あえて平和な映像を配信して、タリバンの存在する正当性をコマーシャルのように流してくるかもしれません。タリバン側によって編集され、うまくコントロールされた優しい映像が出てきたとき、それにイエスマンになっているときは要注意です」 (『ABEMAヒルズ』より)

<参考=「「世代交代が進んでネットを駆使してくる」戦場カメラマン・渡部陽一氏が語る、アフガニスタン情勢の懸念点」(ABEMA TIMES)>
(21/08/18)


【閻魔大王】 2021/08/21 (Sat) 14:04

副題=アフガニスタンの英雄、マスード司令官の側近サレー暫定大統領と、マスード氏の息子アフマド氏が、組んだ<!>

イヤ、
調印してるの場面が、ニュースで、放映されてたです。

問題は、で、ここから、どのよに、展開するか<?>
タリバンの占拠が、どの程度か<?>、まだ、そんなには、日が経っておらず。

では、あっても、
兵士、軍用、警察車両等々、集結しても、燃料、食料、弾薬の問題もあるです。

>イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンで、ガニ政権のサレー第1副大統領が「暫定大統領」を宣言し、反タリバン勢力の結集を呼びかけている。タリバンへの抗議デモが国内各地で増加傾向にある中、サレー氏の勢力が拡大すれば、国内情勢の流動化がさらに進む可能性がある。

>サレー氏は17日、ツイッターで「憲法の規定で、私が正統な暫定大統領だ」と宣言し、タリバンに抵抗する考えを示した。ガニ政権のナンバー2という要職であり、大統領だったガニ氏が国外に脱出した現在、政権を担う正統性を有しているとの見方もできる。

>サレー氏は、旧タリバン政権(1996~2001年)に抵抗したマスード司令官(01年暗殺)の側近だった。現在、タリバンが完全に制圧できていない北東部パンジシール州に潜伏しており、マスード氏の息子のアフマド・マスード氏と連携しているという情報がある。

>アフマド氏はタリバンと戦った国民的英雄の息子として国内で一定の求心力を有する。19日付の米紙ワシントン・ポストに寄稿し、「父の足跡を追う準備ができている。タリバンの支配下でアフガンは間違いなくイスラム過激派の中心地となる」と述べ、物資の支援などを呼びかけた。

>首都カブールなどでは英国からの独立記念日だった19日、タリバン支配に反発する住民によってアフガン国旗を掲揚するデモ活動が行われた。サレー氏はデモへの支持を表明し、反タリバン機運の盛り上がりを期待する。

>抵抗勢力の動向は、各国のタリバン政権承認の判断に影響を与える可能性もありそうだ。承認を急がない判断を示したロシアのラブロフ外相は19日の記者会見で、サレー氏やアフマド氏に触れつつ、「タリバンはアフガン全土を支配しているわけではない」と指摘している。

<参考=「アフガン「暫定大統領」、タリバン抵抗呼びかけ 国民的英雄の息子と連携か」(産経新聞)>


<参考=NO.269 <閻魔大王の言いたい放題>タリバン政権と、各国の思惑


【閻魔大王】 2021/08/23 (Mon) 00:03

副題=地方の軍閥、反抗に出て、支配地域奪還に成功<!>

諸般の記事からは、現時点2箇所が奪還と、されてるです。
にしてもの、アフガニスタン政府軍のだらしなさが目立つです。

>アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン幹部は22日、ロイター通信に対し、崩壊した民主政府の知事経験者と数日中に会談する方針を明らかにした。タリバンが首都カブールを制圧して1週間がたち、地方で独自の勢力を維持してきた軍閥が反攻に出て支配地域の奪還に成功した例も出ている。タリバンは地方有力者を懐柔し、アフガン全域の安定支配確立を急いでいるとみられる。

>タリバン幹部は、全34州のうち20州以上の元知事・高官らと会談して身の安全の保証などを伝えると述べた。「元政府関係者に(タリバン新政権への)参加や忠誠の証しを強いることはない」と語ったものの、地方有力者から今後の統治で協力を取り付けたい考えだ。

<参考=「アフガン軍閥、一部地域奪還 タリバン、地方統制へ州知事の協力模索」(時事通信)>
<消滅・22/08/22>


【閻魔大王】 2021/08/23 (Mon) 23:05

副題=タリバン兵、数百人規模の派遣で、制圧出来る<?>

当記事、実は、8月23日8時39分の記事。

>アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは22日、支配への抵抗を続けている北東部パンジシール州を制圧するため「数百人」の戦闘員を派遣したと明らかにした。州側が支配権の平和的な受け渡しを拒否したためだとしている。アラビア語版のツイッターに投稿した。

>同州では、旧タリバン政権に抵抗して2001年に暗殺された国民的英雄、マスード司令官の息子アフマド・マスード氏らが抵抗勢力を結集。マスード氏は22日、ロイター通信の電話インタビューで、タリバンが進攻した場合は戦うと言明しており、緊張が高まっている。(共同)

<参考=「タリバン、抵抗続ける北東部進攻へ「数百人派遣」」(産経新聞)>
(21/08/23 08:39)


【閻魔大王】 2021/08/23 (Mon) 23:23

副題=同日、20時32分の記事では、制圧<?>

記事上、包囲した。

戦況、さっぱりの、わからんですが、数百人規模のタリバンに囲まれ、オシマイ<?>
本当なら、格好だけ<?>

<写真>
アフガニスタン北部パンジシール州で、イスラム主義組織タリバンに対抗し、武器を手に集まるアフガン人=19日(AFP時事)



>アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバンのザビウラ・ムジャヒド報道担当者は23日、ツイッターで、反タリバン勢力が奪還した北東部バグラン州の3地区を再び制圧したと述べた。AFP通信によると、ムジャヒド氏は、首都カブール北方のパンジシール州の渓谷で反タリバン勢力を包囲したとも明かし、「平和的な問題解決を試みている」と主張。戦闘より交渉を優先する姿勢を見せている。

>パンジシール州には、タリバンに対抗する勢力が集結し、徹底抗戦の構えを貫いている。かつてタリバン政権時代に有力な反タリバン勢力「北部同盟」を率いた故マスード司令官の息子アフマド・マスード氏が指揮を執る。同氏は22日、ロイターにタリバンが攻め込んできた場合は「(自分の部下が)闘い、抵抗する」と語る一方、「前に進む唯一の方法は交渉だとタリバンに気付かせたい」と話し合いに前向きな姿勢を見せていた。

>こうした中、タリバンは政権樹立に向けアフガン政府の有力者らとの協議を継続している。ロイターによると、タリバン幹部は「今後数週間以内に政権の枠組みを提示する」と説明しているものの、タリバンへの高まる内外の懸念を払拭(ふっしょく)する必要から、新政権樹立にはなお時間がかかるとみられている。

>タリバンへの不安の一つは、テロ組織との関係だ。22日のロイターによると、タリバン政治部門の報道担当者はサウジアラビアのテレビ局のインタビューで、アフガンに国際テロ組織アルカイダは存在せず、タリバンと関係を持っていないと主張した。かつてアルカイダを保護したとして米軍などの攻撃を受けた経緯から、現体制が昔とは違うという姿勢をアピールした形だ。

>一方、アフガン東部を中心に過激派組織「イスラム国」(IS)が勢力を維持しているとの見方もある。パキスタンの武装勢力が2015年にISの分派組織をアフガンに設立し、タリバンから多数の戦闘員が流入。そのためタリバンとISの関係は敵対的と言われる。

<参考=「タリバン、北東部3地区を再制圧 政権樹立になお時間―アフガン」(時事通信)>
(21/08/23)
<消滅・22/08/24>


【閻魔大王】 2021/08/27 (Fri) 00:09

副題=矢張り、遠吠え<?>

タリバンが数百の兵で、「包囲」で、「制圧」と、されてたですが。

立て籠もりの反タリバン派曰くに、
「タリバンを強い言葉で批判し続けてきたサレー氏も24日、ツイッターで「タリバンが食料や燃料の供給を許可しなくなった」と明かした。包囲が狭まり、戦闘に向けた状況が厳しくなったことを示唆していた。」

「燃料、食料」ねえ。「タリバンが許可しない」。
そんな事、あったり前だのクラッカー<!>
最初っから、わかってるです。

まあ、つまり、ここまでの状況からは、単に、威勢良くの、格好つけたダケ<?>
その手、供給の手筈も無く。
閻魔大王でさえ、一番最初に、その辺り、大丈夫怪と。兵員何名か、わからんですが。
燃料なくして、軍用車走らんです。食料なくして、兵士も、動けんです。

走って、動けても、弾が無くては、なと。

>アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンと、北東部パンジシール州の反タリバン勢力が一時停戦で合意した。反タリバン勢力側が26日、明らかにした。明確な停戦期限などは分かっていない。

>反タリバン勢力側は、崩壊した政権で第1副大統領を務めたサレー氏、かつてタリバンとの戦いで名をはせた故マスード司令官の息子のアフマド氏らが結集。全国で唯一、タリバンの制圧を逃れたパンジシール州で戦闘準備を進めていると伝えられていた。

>AFP通信によれば、アフマド氏はこれまで「降伏よりも死を選ぶ」と抵抗の意志を強調し、外国首脳に向け、武器を供給するよう呼び掛けていた。ただ、父と違って戦闘での実績は知られていない。

>タリバンを強い言葉で批判し続けてきたサレー氏も24日、ツイッターで「タリバンが食料や燃料の供給を許可しなくなった」と明かした。包囲が狭まり、戦闘に向けた状況が厳しくなったことを示唆していた。

<参考=「反タリバン勢力が停戦合意 パンジシールで戦闘準備中―アフガン」(時事通信)>
<消滅・22/08/31>


【閻魔大王】 2021/09/06 (Mon) 17:48

副題=タリバンは、パンジシール州を掌握したと、表明。/反タリバン勢力は無言。

まあねえ、
どの程度の抵抗してるかは、わからんですが。8月17日から、9月に成っても、保ってるは事実か<?>


>アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは6日、抵抗勢力の支配地域として残っていた北東部パンジシール州を完全に掌握したと表明した。

>ソーシャルメディア(SNS)には、タリバンのメンバーがパンジシール州知事庁舎の門の前に立つ写真が投稿されている。
<注>その写真は、Web新聞に、掲載されておらず。

>反タリバン勢力、アフガニスタン民族抵抗戦線(NRFA)を率いるアフマド・マスード氏のコメントは得られていない。

<参考=「タリバン、抵抗勢力の牙城パンジシール州を完全掌握と表明」(REUTERS)>
<消滅・23/12/10>


NO.268 <閻魔大王の言いたい放題>謎多い、タリバンの指導部<起稿 閻魔大王>(21/08/21)


【閻魔大王】 2021/08/21 (Sat) 15:38

基本的、指導部は、宗教者。

その宗教の概念なるが、佛教なり、基督教等とは、異なるです。

<図>
タリバンの組織図



>アフガニスタンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンは組織形態は不明な部分が多い。最高指導者のアクンザダ師は精神的指導者という側面が強く、3人の副指導者や指導者評議会が牽引(けんいん)する集団指導体制をとっている。

>アクンザダ師はもともとは宗教学者で戦闘経験は乏しいもようだ。2016年に3代目の最高指導者に指名された。タリバン政権期(1996~2001年)の最高指導者、オマル師(故人)も表舞台には出ておらず、周辺の人物が組織を動かしたという点では恐怖政治を敷いたタリバン政権期と変わっていない。

>副指導者のうち、バラダル師はタリバン共同創設者で、対外窓口であるカタール政治事務所代表。ハッカニ師は最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」(HQN)を率いる。HQNは独自にテロ攻撃を繰り返しており、国際テロ組織アルカーイダとの関係も指摘されている。ヤクーブ師はオマル師の息子だ。

>指導者評議会のメンバーの詳細は不明だが聖職者らで構成され、パキスタン南西部クエッタに拠点を置くとされる。その下に10以上の分野別の委員会があり、実務に当たっている。(シンガポール 森浩)

<参考=「謎に包まれたタリバン 3人の副指導者が集団指導」(産経新聞)>


【閻魔大王】 2021/08/21 (Sat) 16:08

副題=タリバン指導者の概要

先刻のと、一緒ですが。一寸、詳しく。

>アフガニスタンの旧支配勢力で、復権を果たすべく政府側の拠点を次々と制圧したタリバン。その内情と指導部に関する情報の多くは、1996~2001年の政権掌握期間中も常に包み隠されてきた。

>イスラム強硬派タリバンのほとんど知られていない指導部についてまとめた。

>タリバン最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ師
>2016年にアクタル・マンスール師が米軍のドローン(無人機)攻撃で殺害された後、タリバンの新指導者に指名されたのが、ハイバトゥラ・アクンザダ師だ。

>最高指導者となる前のアクンザダ師は、知名度のあまり高くない聖職者だった。同師が選出されたのは武装勢力の司令官というよりも、精神的指導者としての役割が大きかったとみられている。

>最高指導者に任命された直後のアクンザダ師に対し、国際テロ組織アルカイダの最高指導者アイマン・ザワヒリ容疑者は忠誠を誓った。これによって、アクンザダ師はジハード(聖戦)戦士として、タリバンと長年同盟関係にあるアルカイダの信任を取り付けることができた。

>タリバンは当時、前任の最高指導者マンスール師が暗殺され、また創設者オマル師の死を指導部が何年も隠していたことが露見し、激しい権力闘争で短期間だが分裂状態にあった。アクンザダ師に託されたのは、その過激派組織を結束させるという大きな仕事だった。

>これまで、アクンザダ師が公に姿を見せることは、イスラム教祝祭日の恒例メッセージのみと大きく限られている。


>■共同創設者ムラー・バラダル師
>共同創設者のムラー・アブドゥル・ガニ・バラダル師はタリバン運動の発祥の地、カンダハルで育った。

>多くのアフガニスタン人と同様、バラダル師の人生も1970年代後半の旧ソ連によるアフガニスタン侵攻によって大きく変わり、反乱軍に加わった。バラダル師は隻眼(せきがん)のオマル師と肩を並べて闘っていたとされる。

>ソ連撤退後に発生した内戦による混乱と腐敗の中、1990年代初めに2人はタリバン運動を発足した。

>2001年のタリバン政権崩壊後は、暫定政権のハミド・カルザイ大統領に対し、新政権を認める可能性について触れた書簡を持ち込んだ反乱勢力の小集団にバラダル師も加わっていたとされている。

>2010年にパキスタンで拘束されたバラダル師は、米国の働きかけで2018年に解放され、カタールへ出国した。そこでタリバンの政治部門トップに任命されると、アフガニスタン駐留米軍の撤退につながる和平合意に調印した。


>■ハッカニ・ネットワークのシラジュディン・ハッカニ師
>旧ソ連に対抗したジハードの司令官として有名なジャラルディン・ハッカニ師の息子が、シラジュディン・ハッカニ師だ。

>シラジュディン・ハッカニ師はタリバンのナンバー2であると同時に、強力なハッカニ・ネットワークのリーダーでもある。

>米国がテロ組織に指定しているハッカニ・ネットワークは過去20年間、アフガニスタンで政府軍や米軍主導の北大西洋条約機構(NATO)軍と戦ってきた最も危険なタリバンの一派と見なされてきた。


>■創始者オマル師の息子、ムラー・ヤクーブ師
>創始者オマル師の息子ムラー・ヤクーブ師は、タリバンの強力な軍事委員会を率いている。軍事委員会は、戦闘の現場で戦略的作戦を実行する指揮官らの巨大なネットワークを統括している。

>ただし、タリバンにおけるヤクーブ師の正確な役割については依然、臆測が飛び交っており、2020年の軍事委員会トップへの任命は単に表面的な措置だとする見方もある。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

<参考=「【解説】タリバン指導部にはどんな人物がいるのか?」(時事通信)>
<消滅・21/11/20>


【閻魔大王】 2021/08/22 (Sun) 09:33

副題=そもそもが、タリバンとは<?>

ここでは、基本、日本の戦国時代の、群雄割拠と、重ねてるですが。
閻魔大王的には、的要素もあるの哉の程度。
そもそもが、イスラムそのものが、理解を超えてるです。

その地域、地域の群雄、とするよりは、地域の親分が、自身の事のみ、考え、イスラムの教えも、勝手都合解釈してるのではと。

とかとか、
言うても、アフガニスタンそのものが、日本からは、遠い国で、諸般の概念そのものが、違てるです。

倫理観、習慣等々、まあねえ、日本に近い、半島、大陸で、さえ、違うですが。


>(現代イスラム研究センター理事長/宮田律)

>アフガニスタンの首都カブールが反政府勢力タリバンによって陥落し、米国がつくったアフガニスタン政府は崩壊した。アフガニスタンに残っていた米軍にはタリバンと戦う姿勢が微塵も見られなかった。これでは、米国にはタリバンの圧政からアフガニスタンの人々を助ける意図など2001年の対テロ戦争開始当初から毛頭なかったと言われても仕方ない。

>米軍が20年もアフガニスタンに駐留しても制圧できず、時計を対テロ戦争開始当時に戻してしまったタリバンとはいったいどんな組織なのか。なるべく分かりやすく丁寧に解説したいと思う。


>■アフガニスタンとパキスタンに住むパシュトゥー語を話す人々

>タリバンは、1990年代に軍閥同士の衝突で混迷を深めていたアフガニスタンに秩序や平和をもたらそうとしてムッラー・ムハンマド・オマル(1960~2013年)を中心に成立した組織だ。軍閥たちは、アフガニスタンの各民族を基礎に武装集団をつくっていたが、タリバンはパシュトゥーン人を中心に成立した。パシュトゥーン人とは、アフガニスタンとパキスタンに住むインド・ヨーロッパ語族・イラン語派のパシュトゥー語を話す人々だ。

>1989年2月にソ連軍がアフガニスタンから撤退すると、1990年代はソ連軍と戦っていたムジャヒディン(イスラムの聖なる戦士)同士の戦いになり、内戦は5年以上の長きにわたった。そんな混迷のアフガニスタンで、新たな勢力がにわかに台頭し、アフガン政治で一気に軍事的に優勢になっていく。


>■近年のアフガン社会は戦国時代の日本と重ね合わせると理解しやすい

>それが、1994年7月に誕生したタリバン(原義は「神学生たち」)だった。このタリバンは、パキスタンのアフガン難民キャンプで育ち、パキスタンのスンニ派の神学校で学んだ若い世代のアフガニスタン・パキスタンのパシュトゥーン人たちを中心とする組織だった。1996年9月にタリバンはカブールを制圧し、北部の一部地域を除くアフガニスタンのほぼ全土の支配を確立した。対ソ戦争やムジャヒディン同士の内戦で疲弊したアフガニスタン人の間では規律や秩序の確立を唱えるタリバンの訴えには傾聴すべきところが多々あった。

>アフガン社会で伝統的に影響力がある長老たちもタリバンに支持を与えていった。タリバンへの支持が急速に広がっていったのも長老たちの理解や支持があってのことだった。日本の戦国時代に存在した在地領主と長老を重ね合わせればアフガン社会の構造も理解しやすいかもしれない。長老が日本の在地領主のように、直接農民を支配し、タリバンは長老を介して住民たちを統治する。支持する長老たちを増やすことによってタリバンは支配地域を拡大していった。今回あっという間にタリバン支配が広まったのも、直接支配というよりも長老を介した間接支配が広まっていったということだろう。


>■テレビや音楽、インターネットを禁止し宗教警察を設置

>1996年から2001年までのタリバン政権時代、タリバンは、テレビや音楽、インターネットや衛星放送用のアンテナを禁止し、女性の隔離や女性のベール着用を強制、またイスラム的行動を遵守させるために宗教警察を設置していったが、それらは厳格なイスラム主義を奉ずるサウジアラビアの影響を受け、サウジアラビアの施策そっくりのものだった。サウジアラビアはワッハーブ派というイスラムの原点回帰志向の厳格なイスラムを奉ずるが、政権を担っていた時代、タリバンも国際社会の一部から「ワッハービー」と形容されていた。

>タリバンが復活したのは、米国の関心がイラク戦争の主戦場であったイラクに向けられたこともあるだろう。タリバン政権が崩壊した翌年の2002年から2003年までの間、米国はわずかに7000人の将兵を駐留させたのみだった。アフガニスタンはフランスとほぼ同じ面積の国土に、3000万人以上が居住する国である。きわめて不十分な兵力の米軍は、アフガニスタン東部と南部に展開して、アルカイダとタリバンの掃討に従事していたが、米軍の手薄な兵力を背景にタリバンは次第に勢力を盛り返していった。


>■タリバンと理念を同じくするアルカイダとIS

>タリバンとアルカイダ、ISは欧米などで「ワッハービー」、あるいは「サラフィー主義(ムハンマドやその教友たちが生きた時代の状況〔サラフ〕に回帰することを目指す)」などと形容され、厳格なイスラム主義を標榜するが、タリバンはそうした理想をアフガニスタン国内で、アルカイダは欧米の影響力をイスラム世界から排除することで、またISは実際にイスラム国家(「カリフ国家」とも呼ばれる)を創設することで実現しようとする。同じ理念、また武力という手段で共通項があるものの、その主たる目標はこのように異なっている。

>タリバンは、2001年の9.11同時多発テロを起こしたアルカイダを匿ったという理由で米国などの攻撃を受け、その政権は崩壊したが、タリバンの姿勢は庇護を求める者には避難の場所を与えるというイスラムの教えに基づいている。これと同様な考えでISにも活動の場をアフガン国内に与えていけば、アフガニスタンが国際テロの拠点となる可能性は十分考えられる。実際、2019年4月にスリランカで同時多発テロを起こしたグループはアフガニスタンを中心にネットワークを築く「ISホラサーン州(ISKP)」だった。中国はタリバン政権を承認する姿勢だが、ISKPには中国が治安上最も警戒するウイグル人の反政府武装勢力のメンバーも含まれる。タリバンは中国にとっては二律背反的な存在で、タリバンがISKPを中国との外交交渉のカードに使う可能性もある。

>米国のバイデン政権は、タリバンによるカブール制圧によってメンツがつぶれされた形となったが、現在、米国民の間にはアフガニスタンに対する関心はコロナや経済の失速もあって強くないが、アフガニスタンが対米テロの拠点となった場合、バイデン政権に対する風当たりが強くなり、米軍のアフガン撤退が政権の致命的な失点となることも考えられる。

<参考=「そもそもタリバンとは? イスラム専門家がイチから解説 ISやアルカイダの関わりも」(日刊ゲンダイ)>


<参考=NO.269 <閻魔大王の言いたい放題>タリバン政権と、各国の思惑


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2021/08/22 (Sun) 20:27

副題=タリバン「恐怖政治」再来、おびえる市民 新政権枠組みが試金石に(毎日新聞有料記事、8月22日)

 こんばんは。


 外国報道関係者の捜査等、恐怖政治の復活を思わせる行動が行なわれてます。


> アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが復権して22日で1週間を迎えた。タリバンは新政権樹立に向け、20年前に崩壊した旧政権との違いをアピールするが「恐怖政治」の再来を思わせる動きも報告されている。


> 外国メディア敵視? 「拘束リスト」報道も

> 「武装したタリバンの6人が家に来て、あなたを捜していた」。アフガニスタン東部ジャララバード。首都カブールが制圧された翌日の16日夜、外国メディアの通信員を務める男性に、一緒に暮らす親族から電話が入った。外国勢力を敵視するタリバンに狙われる心配から、男性は既に別の場所に隠れていた。

> 男性はすぐ知人のタリバンの情報担当幹部に連絡した。「自宅を捜索された。家族もおびえている。やめてくれ」「すぐ現場司令官に伝える」。幹部は約束してくれたが、その2時間後と3時間後にもやって来た。

> さらにタリバンは自宅にいた男性の親族を連行して尋問。相手は具体的な目的は明かさず、男性の仕事の詳細を探っているようだったという。男性は不安を募らせる。「多くの記者や外国機関で働く人の家が捜索された。もし捕まれば何をされてもおかしくない」

> 男性の家が捜索された翌日の17日、タリバンは復権後初の記者会見を開き、すべての人に「報復はしない」と明言し、融和的な姿勢をアピールした。

> だが、AFP通信によると、ノルウェーの民間機関は国連に提出した報告書で、タリバンが身柄拘束の「優先順位リスト」を作成していると指摘した。米軍協力者を捜しているとの情報があるほか、19日にはドイツの放送局が、同社記者の家族1人が、タリバンに殺害されたと報じた。

> タリバンのこうした行動が、現場の独断なのか組織的な指示に基づくものなのかは判然としない。タリバンは1996年から5年続いた旧政権時代の「恐怖政治」と決別できるのか。

> 現在、タリバンには、最高指導者アクンザダ師を頂点に、意思決定機関「指導者評議会」があり、その下に軍事や政治など10以上の委員会がある。新政権でも選挙など民主的な制度は導入せず、同様の体制を維持するとの見方が出ている。

> 一方、タリバンは、権力は独占せず「包括的な政権」を樹立するとしている。幹部はガニ政権で国家和解高等評議会トップを務めたアブドラ氏や、カルザイ元大統領らと協議を重ねている。

> さらに、タリバンの政治部門トップのバラダル師が21日、南部カンダハルからカブール入りした。ロイター通信は、タリバンが数週間以内に新政権の枠組みを発表すると報道。タリバンではない人物や女性の要職就任、民意を反映する仕組みの構築――。それらをどうするのか。その枠組みこそ、タリバンの今後を占う試金石となる。【松井聡】


> 米、綱渡りの空輸国外退避

> バイデン米政権は米国人やアフガン人らの国外退避に全力を挙げている。首都カブールの国際空港には多数の退避希望者が殺到している。米国に敵意を抱く過激派組織が空港を攻撃する可能性も浮上。緊迫した状況のなか綱渡りの空輸作戦が続いている。

> 米軍の空輸作戦は首都カブールの国際空港のみで実施され、退避希望者は自力で行くしかない。だが、空港周辺でタリバンが検問するなど、妨害行為も報じられている。さらに、米CNNテレビは21日、過激派組織「イスラム国」(IS)による空港やその周辺への攻撃の脅威が高まり、退避希望者が空港にアクセスするための「代替案」を米軍が検討していると報じた。

> ISとタリバンは敵対関係にあり、タリバンも脅威を把握して米軍と調整にあたっているという。CNNは、米政府当局者の話として、空港周辺に集まっている人々への自爆テロの恐れがあると伝えている。

> 実際に、空港で領事業務を継続している米国大使館も21日、空港のゲートの外で「潜在的なセキュリティーの脅威がある」として、米国人に対し空港に来ないよう呼びかけた。

> 一方、国防総省幹部は同日の記者会見で「現時点で空港周辺の状況に変わりはない」と説明。大使館の呼びかけとの食い違いにカービー報道官が「状況は非常に流動的だ」と釈明に追われるなど、現地の状況把握に混乱が生じている。

> 国防総省の21日の発表によると、空輸作戦の始まった14日から21日までで計1万7000人を退避させた。うち2500人が米国人。米メディアによると、アフガンには最大で1万5000人の米国人が残っていたという。米軍は24時間で5000~9000人の空輸を目指すが、5000人を超えたのはわずか1日だけ。このほか民間機で退避している人もいる。

> 短期間で多数を国外退避させるため、経由地などの確保も問題になっている。ブリンケン国務長官は20日の声明でバーレーン、デンマーク、ドイツ、イタリア、カザフスタン、クウェート、カタール、英国などが作戦に尽力してくれていると謝意を示した。【ワシントン鈴木一生】

<参考=「タリバン「恐怖政治」再来、おびえる市民 新政権枠組みが試金石に」(毎日新聞有料記事、8月22日)>