話題<NO.266>

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表題一覧表

NO 表題 起稿 起稿日
話題NO.267
1885 続2<自民党総裁選挙>岸田総裁立候補せずで、乱立、推薦人集め激化<!> シバケン 24/08/26
1884 <次の立憲民主党代表は<?>=読売世論調査>野田氏25%・枝野氏15%・泉氏8% シバケン 24/08/26
1883 <甲子園決勝の京都国際の歌詞>「東の海」表記/NHKに韓国人教授が抗議 シバケン 24/08/23
話題NO.265

NO.1883 <甲子園決勝の京都国際の歌詞>「東の海」表記/NHKに韓国人教授が抗議<起稿 シバケン>(24/08/23)


【シバケン】 2024/08/23 (Fri) 23:10

抗議の意味。
「東の海」
とは、「日本海」を、韓国では、「東海」と、表現する傾向にある。
つまり、日本と、韓国の、国際問題を、校歌に入れてるです。

それを又、「韓国人教授が抗議」と、婉曲に表現してるですが。
この教授、「誠信女子大学の徐敬徳」<50歳>。
と、申せば、韓国では、有名な、反日活動家。

一番に、わかり易くは、旭日旗騒動で、あれだめ、これだめと、何でもを、旭日旗であると、日本の、軍国主義の象徴であると、イチャモンつけてるのが、この教授。

さての、この件、日本国の、高校野球の、主催者は、ど、扱うやと。そもそもが、日本国で、韓国語の校歌斉唱が、どかと、思うです。
加えての、「東の海」ねえ。意味、意図承知の方、よお、そんなと、成るです。

「日本海」は、国際的にも、「日本海」である。
日本国の関係者諸氏、余程に、平和呆け。テレビ報道では、無難に、無難にと、この件、触れずにしてるですが。

>全国高校野球選手権大会(甲子園球場)で初の決勝進出を決めた京都国際を巡り、NHKが韓国語校歌の歌詞「東海」を「東の海」として放送していることについて、韓国人教授がNHKに抗議したと韓国メディアが21日、報じた。韓国の誠信女子大学の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授が「固有名詞の『東海』を『東の海』と表記したのはNHKの明らかな誤りだ」とメールしたという。

>京都国際は在日韓国人向け学校をルーツに持ち、校歌の歌詞は日本海について、韓国が国際的な呼称にするよう主張している「東海」が含まれている。NHKは同校の意向でテロップで歌詞を表示する際、日本語訳を「東の海」としている。

>徐氏は五輪大会などで旭日旗を「戦犯旗」として使用禁止を働きかけるなど、「日本極右勢力の歴史歪曲を世界に知らせてきた」(中央日報)人物として知られている。

>一方、京都国際の選手は日本人だが、今大会の同校の躍進ぶりについて「甲子園に鳴り響いた韓国語の校歌」(中央日報、ハンキョレ)などと韓国メディアも好意的に報じている。

<参考=「甲子園決勝の京都国際の歌詞「東の海」表記 NHKに韓国人教授が抗議「明らかな誤りだ」」(産経新聞)>
(24/08/22)


【シバケン】 2024/08/23 (Fri) 23:50

副題=甲子園優勝 京都国際への誹謗中傷コメント 西脇知事「許されない行為」京都府が削除要請(MBS)

矢っ張りなあと。
誹謗中傷コメントするですか。

この手のは、日本より、韓国での方が、凄まじいと、思うですが。主たる、旭日旗であると、デザインを変更させたり、不買運動まで、されてまして。

申せば、韓国で、「日本海」と、したなら。の、以前の、そんな事、許されず。
よて、日本は、平和呆けで、ノー天気。
イヤ、少なくともの、「東の海」でも、あちら様から、抗議あるは、見えてるです。

<写真>
西脇隆俊知事<69歳>



>夏の甲子園で京都勢68年ぶりの優勝を果たした京都国際。自身も高校球児だった京都府の西脇隆俊知事は23日の定例記者会見で、「9回と10回の満塁を乗り切ったシーンが興奮した」と話し、球児らを称賛しました。

>そのいっぽう、同校に対しインターネット上で民族差別的な投稿があることに触れ、「特に悪質なものについて、法務局やプラットフォーム事業者に削除要請を行っている」と明らかにしました。

>京都国際高校は1947年に京都朝鮮中学、1958年からの京都韓国学園が前身で、府によりますと、2021年の大会でも誹謗中傷のコメントが相次ぎ、13件の削除要請が行われていたということです。

>府は、今月19日から調査を行い京都国際に対する4件の誹謗中傷コメントについて、ヘイトスピーチ解消法に基づいて、京都地方法務局とサイト運営者に対してそれぞれ削除要請を行ったということです。これまで少なくとも3件が削除されたということです。

>西脇知事は会見で、民族差別的なコメントに対して「あってはならないこと。許されない行為だと思っている」などと話しました。

<参考=「甲子園優勝 京都国際への誹謗中傷コメント 西脇知事「許されない行為」京都府が削除要請」(MBS)>
(24/08/23)
<24/09/02>


【シバケン】 2024/08/24 (Sat) 09:09

副題=韓国ルーツで異文化教育 京都国際高、日本人の生徒多数(Yahoo!ニュース・共同通信)

全校生徒、138人、硬式野球部61人。
の、私立高校。

つまり、1学年約の50名で、数字的、ほぼの、野球部に特化の高校か<?>

日本人の生徒、卒業生が大半と、されてるですが、何世代前からの日本人<?>

何年か前から、高校野球で、京都代表で、出て来てるは承知してるです。

>全国高校野球選手権大会で初優勝した京都国際高(京都市)は、韓国系民族学校にルーツを持っている。世界で活躍する人材育成を教育目標に掲げ、英語と韓国語の多言語教育や異文化理解に注力。生徒数は138人で、うち61人が硬式野球部に所属する。日本人の生徒や卒業生が大半だ。

>1947年に仕事などで来日した朝鮮人の子弟向けに「京都朝鮮中学」として創設。2003年に日本の学習指導要領に基づいて学ぶ私立高になり、翌年に現在の校名になった。日本高野連に加盟し、学校教育法上も他の高校と同じ扱いだ。

>初優勝を受け、インターネットの交流サイト(SNS)には日韓両国から「おめでとう」などと書き込まれ、尹錫悦大統領も日韓友好がより深まることを期待するメッセージを投稿。一方、韓国語の校歌に韓国側が主張する日本海の呼称「東海」が含まれることなどに対し、民族差別的なコメントもあった。

>同校は、選抜高校野球大会に初出場した21年に「SNSで根拠のない誹謗中傷が確認された。教育活動に支障を来している」とする談話を公表した。

<参考=「韓国ルーツで異文化教育 京都国際高、日本人の生徒多数」(Yahoo!ニュース・共同通信)>
(24/08/23)


【シバケン】 2024/08/24 (Sat) 10:04

<補足>

校名が、昔とは、替わりまして。
<注>下記が全てかは、わかりません。

平安高校=龍谷大学附属平安高校=「平安高校」ですので、実質的、替わってません。

京都商業=京都先端科学大学附属高等学校<中学・高校>
この、京都先端科学大学=<旧名>学園大学

東寺高校=洛南高校
ここは、大変貌遂げてるです。所謂の、文武両道の高校になった、です。
失礼乍らの、その昔には、現在の状況、想像だに出来ずの、高校でしたです。

京都朝鮮学校<中学校>=京都国際高校<中学・高校>


<参考=NO.3512 <近畿の京都大合格トップ20>北野が首位維持も洛南、洛星、堀川の京都勢健闘/公立は5校
(24/08/10)


上記<参考>で、
<2位>が、洛南高校。
<4位>、洛星高校、堀川高校<我が母校>。

洛南高校の校名、洛星を真似た<?>
その洛星なるは、その昔より、京都の私立で、一番の進学校。ここに、入っただけで、へえの、凄いなと。


NO.1884 <次の立憲民主党代表は<?>=読売世論調査>野田氏25%・枝野氏15%・泉氏8%<起稿 シバケン>(24/08/26)


【シバケン】 2024/08/26 (Mon) 10:04

野田佳彦君<67歳>=25%(元首相)
枝野幸男君<60歳>=15%(前代表で、元首相菅直人と共に、フクシマのA級戦犯)
泉健太君<50歳>=8%(現代表)

<図>
次の立憲民主党代表にふさわしいと思う上位3人



>読売新聞社の全国世論調査で、次の立憲民主党代表にふさわしい政治家を聞いたところ、1位は野田佳彦・元首相の25%だった。2位は枝野幸男・前代表の15%で、泉健太代表は8%で3位となった。

>9月の立民代表選を前に、所属議員7人から選んでもらった。4位は江田憲司衆院議員と小川淳也衆院議員、馬淵澄夫・元国土交通相が3%で並んだ。重徳和彦衆院議員は0%だった。「その他」は0%、「いない」は15%だった。

>野党が次期衆院選で、与党に対抗するために候補者をできるだけ一本化する方がよいと「思う」と答えた人は、62%(7月調査58%)で、「思わない」の23%(同29%)を大きく上回った。

>調査は23~25日に行った。

<参考=「次の立憲民主党代表、野田氏25%・枝野氏15%・泉氏8%…読売世論調査」(読売新聞)>
(24/08/25)


NO.1885 続2<自民党総裁選挙>岸田総裁立候補せずで、乱立、推薦人集め激化<!><起稿 シバケン>(24/08/26)


【シバケン】 2024/08/26 (Mon) 23:29

<参考=NO.1882 続<自民党総裁選挙>岸田総裁立候補せずで、乱立、推薦人集め激化<!>
(24/08/22)


副題=河野太郎氏「かなり遅れを取っている」原因を識者が指摘「前回の総裁選で推した人も『どうして』と言っている ひるおび」(Yahoo!ニュース・デイリー)>

言うまでもない。
マイナ・カードで、メタメタ<!>。
支離滅裂露呈。

<写真>
河野太郎氏<61歳>



>26日放送のTBS「ひるおび」では自民党総裁選を特集。識者が河野太郎氏の「不人気ぶり」を解説した。

>番組では、大手新聞各紙が調査した「次の総裁に選ばれてほしい人」を羅列。各紙とも石破茂氏と小泉進次郎氏が2強で、3番手には高市早苗氏が続いている。

>河野氏は、2021年の総裁選では、小泉氏、石破氏と「小石河連合」を組み、第1回投票では岸田文雄氏に1票差で2位となり、決選投票までもつれ込むなど、首相の座まであと一歩まで行った。

>この日、記者会見を開き、出馬を表明したが、3人に大きく水を開けられていると見られている。MCの恵俊彰は「出遅れている」と表現。毎日新聞論説委員の佐藤千矢子氏は「かなり遅れを取っている。3年前とは全然状況が変わっている。なぜこうなっているかというと、一つはデジタル大臣として、マイナポイントの混乱の問題とか、紙の保険証の廃止の問題とか、政策的にいろいろあったということ」と話した。

>加えて「麻生派に属していらして、これだけ、政治と金、派閥解消が問題になっていて、麻生派だけが派閥解消していない。前回に河野さんを推した人も、『河野さんも派閥から出るべき、どうして派閥を離脱せずに党改革を言えるのか』と言っている人もいた」と指摘した。

<参考=「河野太郎氏「かなり遅れを取っている」原因を識者が指摘「前回の総裁選で推した人も『どうして』と言っている」 ひるおび」(Yahoo!ニュース・デイリー)>
(24/08/26)


【シバケン】 2024/08/29 (Thu) 13:39

副題=12人の勇者が乱立し、4人の長老が暗躍…自民党の総裁選は結局どうなっているのか「長老をバックに世襲議員」というオールドな体質は健在? 12人の候補者を全員解説 #1(文春)


>大変なことになっている自由民主党の総裁選2024。

>初めに書いておきますと、割と近くで見ていた岸田文雄さん、てっきり総裁選への出馬は超絶意欲的で再選目指してやる気100%でガッチリ頑張ると見込んでいたんですよね。俺たちの岸田文雄、人気がなくて何をしたいのか良く分からない以外は割とよくやっているし、衆議院も来年の任期満了まで引っ張れればどうにかなるんじゃないかと。

>そしたら、かなり本音で「派閥政治を終わらせ、(岸田さん)自身が身を引くことで自民党を変える決断をする」というムーブになってしまいました。えっ、どういうことなの文雄!

>日頃あれだけ岸田文雄批判で『増税メガネ』やら『検討使』やらとさんざん揶揄してきたメディアさんサイドも、いざ岸田さんが辞めるとなるとしおらしく「でも、やっぱり岸田文雄っていろいろ頑張ってたよな。あれもこれも実現したし」って言い始める始末。いや、いま褒めるんなら在任中にもっとちゃんと評価してあげろよな。

>なもんで、完全な追い込まれ辞任にはならず、総裁任期満了での勇退となった岸田文雄さんは、まだ67歳の「若い元総理」として、自由民主党がこれからなんかあったときにまた登板できる人材ストックとして鎮座ましますことになります。その点でも、引き際が潔かったのは岸田文雄一流の美学だったと言えましょう。

>情勢としては、小泉進次郎さんの出馬表明で一気に小泉本命に。マジかよぉー。確かに43歳で若いし刷新感はあるけど、真面目で誠実な人柄はともかく能力には疑問符が付くうえ、長老をバックに世襲4世のオールド自民党そのものという本質は変わらないんですけど、大丈夫なんでしょうか……?


>勝馬探しに奔走するいつもの「麻生さんムーブ」

<表1>





>そういう長老主導の派閥政治からの脱却をするために、別に本人の咎ではない政治とカネの問題で、自らの金看板でもある宏池会さえ解散してしまった岸田文雄さん。しかし、今回の総裁選では派閥を解散したがゆえにキーになる自民党古参長老4名の動きに改めて注目が集まっています。

>ひとりはご存じ志公会(麻生派)を率いる麻生太郎さん(83)。相変わらずダンディでご健在な一方、幕下に総裁候補の一角・河野太郎さんを抱え、また麻生派の実力者・甘利明さんが小林鷹之さんを支援、そして俺たちの幹事長・モテキングこと茂木敏充さんからの支援依頼を蹴っ飛ばすなど、いわゆる麻生さんムーブを敢行しており勝ち馬探しに奔走しています。

>ご本人も周辺も、みんなが言うほど「キングメーカーになりたい」というよりは派閥を維持するために勝ち馬に乗らないとせっかく大きくした船が沈没してしまうという危機感のほうが強いんじゃないかと思ったりはします。

>次いで、脱派閥を掲げて頑張ってきたはずのガースー元総理こと菅義偉さん(75)。そもそも派閥解消で頑張ってきた人なので、ようやく我が世の春でも来たと満足しているかと思いきや謎の岸田文雄ヘイトを発症してしまいました。いや、菅さんからしたら岸田さんの派閥全解消の英断は泣いて喜ぶべき立場じゃないの?

>なにぶん人を呼んでおいて15分の持ち時間のうち10分は寝てるとか「往年の、あの菅義偉」を知る面々からすると寂寥感も覚えますので、まわりの人もあんまり菅さんを表に出したり人に会わせたりしないようになってしまいました。すだれの向こうで院政を敷くと、間に立つやつが権力握ったりするのは朝廷や幕府の伝統ですが、大丈夫なのでしょうか。

>さらに東京五輪で派手にやらかしたのにまだ権勢を誇っている森喜朗さん(87)。裏金問題に揺れた旧安倍派(清和政策研究会)復興という謎の使命を抱いて小林鷹之陣営に推薦人を送り込む了承をし、実質的に後ろ盾に近い存在になりつつあるようです。相変わらず身近な人からの人望はかなりあるため、小泉進次郎が登板してきて不思議な人事介入や、謎予算などなど森さんの周辺にいる人たちが全力で入り込んできそうで注目が集まります。

>ただ、能登半島地震や面白知事・馳浩さんの一件では、周辺への細やかな配慮で立身された長老ならではのムーブも光りました。

>最後に俺たちの二階俊博さん(85)。老害四天王と揶揄される4人の中でもっともボケてない人物として、今回の総裁選でも中核に存在する逸材であります。本人のご勇退は決定的ながらも世耕弘成さん絶対に許さないマンとして屹立し、幹事長を退いてからも謎の存在感で、今回も安定の大ボス感を醸し出しています。

>長老の中で一番シャッキリしているの、実は二階さんなんじゃないでしょうか。普段はぼんやりしているくせに、ひとたび政局だ人事だ総裁選だとなると途端に電源が入って稼働し始めるのはさすがです。


>なんだかんだ長老中心にかき集められる議員票を無視できない
>このような長老がなぜ隠然たる勢力を保てているのかと言えば、結局は総裁になりたい各候補者が積極的にご挨拶に顔を出したり、ご意向を伺ったりするからで、誰が誰のバックにつくのかで、推薦人20人だけでなく議員票をどのくらい積めるか期待する面があるのでしょう。そして、派閥が無くなってもなんだかんだで長老中心にかき集められる議員票は無視できないというのが実情なのだろうと思います。

>結果的に、自民党の古き良き、一方で弊害も多かった派閥政治はいったん解消するものの、結局は数は力、不透明な政治情勢をせめて数メートル先でも見通したい人たちが集まってきています。小惑星が集まって地球となるかのように、新たな政策集団として再編成されていく途上が今回の総裁選なのでしょう。

>そして、なんだかんだ自民党も当選4回以下が議員の半数以上を占め、中堅より下がギッシリ詰まっているのが特徴です。いまや中堅だ、40代だし若いんだというのはさしたる差別化・売りにはならないのだと理解しておくことが大事とも言えます。

>そんなわけで、今回自民党総裁選に名乗りを挙げた11名(+1名、記事執筆8月20日時点)のラインナップを見ていきたいと思います。

>なんでこんなに出てきたの、という点では、岸田文雄さんの「閣僚でも総裁選に出たいなら業務に支障のない範囲で頑張ればいいじゃないか」という容認が出た上、派閥も解消になったのでいろんな人に声が掛けられる点、さらに上を目指す議員にとっては今回出馬で名前も上がらないようでは先が見えてしまうという点で、記念出馬だとしても出られる馬がいい馬だという面はあるのでしょう。実際、名前も挙がらず出たくても出られない議員のほうが多いのですから。

>掲載の順番は「自らが出馬意思の表明を行った(ことが報じられた)順」でございます。


>「金ぴかの経歴と、岸田文雄さんをキレさせた実績」小林鷹之(49歳)

<写真2>
小林鷹之 ©文藝春秋



>自民党4回生の中でも抜群の体力と金ぴかの経歴に裏付けられたスキのない地元対策で、選挙での盤石な強さを引っ提げ小林鷹之さんが大逃げを打っています。一番乗りだったためにメディア露出も増えて、今回勝つかどうかはともかく次回以降も注目候補として名前が挙がっていくことでしょう。ただ、小泉進次郎さんの出馬表明後は、徐々に勢力も下り坂。どこまで主要候補として粘れるかが焦点となってきました。

>出馬演説を見る限り、もうすぐ50歳という素材に相応しい重みが感じられない一方、政治とカネの問題では序盤から旧安倍派の面々を擁護するような発言をブチかまし、岸田文雄さんをキレさせ退陣表明を繰り上げさせた実績を持っています。

>議員としては中堅やや下に位置することもあり、選挙に弱い超大物・甘利明さんの傀儡になるのではという懸念もありつつ、実際に小林鷹之さんの推薦人は過去に高市早苗さんを支援した面々も並んでいて非主流派と若手の声望を一気に集める展開になっていますね。どちらかというと清和研究会的な保守寄りの立ち位置で、裏金議員を擁護する発言をしてしまったことで微妙な雰囲気になっています。


>「地味に自民党員獲得数で23年度のトップ」青山繁晴(72歳)

<写真3>
青山繁晴 ©時事通信社



>割と早いタイミングで名乗りを挙げていたはずが、みんなあまり本気で取り合ってくれない青山繁晴さん。まあ、議員としての実績はほとんどありませんからなあ……。参議院議員(それも全国比例)なので河野洋平・谷垣禎一に続く「総裁選に勝っても総理になれなかった人」を目指すことになるんでしょうか。本人がYouTubeでワーワーお話をされていますが、取材していても誰一人として青山繁晴さんに触れる人がいないので、エア出馬なのか本人の勘違いなのか、とにかく無風です。

>そういう微妙な人もウェブではなんだかんだ人気があって、30万票ぐらい取ってくれます。ふだん自民党なんて投票しない人でも一票入れていきなよっていう自民党の支持のウイングを広げてくれる人なので、身体から金粉が出ても気にしない。面白党員票の収容先として高市早苗さんあたりと悪魔合体してくれればもう少し青山繁晴さんにも注目が集まるのではないかと思わなくもありませんが。

>地味に自民党員獲得数では青山繁晴さんが23年度に関してはトップだった、というのは忘れてはなりません。


>「いつの間にか慎重な観察が求められる候補に」高市早苗(63歳)

<写真4>
高市早苗 ©文藝春秋



>前回の総裁選でも安倍後継を掲げて善戦したものの、その後の奈良県知事選での体たらくや放送法文書捏造問題で議員や関係先から呆れられ、一部の民族右派界隈以外は“名前を口に出してはいけないあの人”扱いされてしまっている高市早苗さんも名乗りを挙げています。

>ただ、高市さんをかつて支えた人たちは小林鷹之陣営に流れていき、全国行脚しつつもその土台は相変わらず日本会議系、付き合う議員にも大物は少なく、「出馬することに意義があると思ってそう」「ジェンダー的な数合わせで、(自分以外の)別のやつが推薦して出馬してくれないかと思っている」など、評価はさんざん。しかし、萩生田光一さんの漢気モードで推薦人もやや増えて、無事出馬まではできそうな雰囲気です。

>経済安全保障担当大臣も今回でお役御免であることを踏まえれば、これが最後の輝きになるのかどうか、慎重な観察が求められる候補になってしまいました。


>「「上川さん、いいと思うんだけど、何をしたい人なのか…」上川陽子(71歳)

<写真5>
上川陽子 ©時事通信社



>長老がうっかり「上川陽子は(総裁選に)どうか」と口に出したら、周辺の派閥議員がざわざわした結果なんとなく総裁選候補の一角になってしまった、みんな大好き上川陽子さん。優秀だし控えめだし淡々と仕事をするという意味では、日本憲政史初の女性総理大臣として割といい感じな気もしますが、任期最後に外務大臣の職責をぶん投げるかのようなムーブがあって、あれ、上川さんってそういう人だったっけという流れに。

>結果的にガセネタだったんですが、思い返せば上川陽子さんの話題ってそれぐらいしかないほど地味なんですよね、いまや日本憲政史初の女性総理大臣にもっとも近い人物なのに。

>議員からは「上川さん、いいと思うんだけど、何をしたい人なのか良く分からないんですよね」「ずっと一緒にいるけどどうしたいか話したことがない」など、味のしないスルメ的なポジションでやってきた、女性議員としては稀有な存在と言えます。

>党務方面ではその優秀さとつかみどころの無さ故に「おんな竹下登」「野球部にいる地味なほうのマネージャー」という評価が定まっています。面倒な雑務の多い重要閣僚に起用すると誰も文句を言わないので人事面で便利という扱いで、林芳正さん以上にいい具合の自民党政治パーツになっている面があります。

>他方で、緩いスタートだったのに上川陽子支持者が周りに意外といたのでびっくり。総裁選に出馬すると割といいところまでいくのではないかという話もあり、選挙管理内閣の顔としてどうだという議員も少なからずいるようです。

>ただ、実は本人も旧民主党への政権交代時に比例復活もできず派手に落選してるんですよね。しかし、貴重な女性候補なのに「消去法で上川陽子」という人たちばかりなのは何なのでしょうか。もっと熱量上げていこうぜ。


>腹芸も空気を読むことも絶対にしない」石破茂(67歳)

<写真6>
石破茂 ©文藝春秋



>未完の大器とかダークアンパンマンなど蔑称も多い割に国民的声望の高い石破茂さん、どうも出馬にめどが立つと言ってます。ほんとかね。いや、まあ出られるんなら是非どうぞってことで、久しぶりにクーラーつけたらカビ臭かった系の総裁選出馬芸人みたいになっております。大丈夫なのでしょうか。

>候補者が乱立しているところでうっかり石破茂さんが出てしまうと、勝てる見込みのない石破茂さんに貴重な党員票が集まってしまい、結局議員票を多く獲得できる候補者が有利になる決選投票になってしまうジレンマがあります。

>「石破茂さんが出ると党員票が割れるので、一回目の投票で過半数を取って勝ちたい小泉進次郎さん陣営からすると、迷惑な存在じゃないですかね」という火の玉剛速球な評価も散見されておりますよ。

>石破茂さんのことですので、身を引く代わりに重要閣僚のポストを要求するような腹芸などできるはずもなく、20名の推薦が集まったら何も考えず出馬、政策討論ではいろんなことを放言し、古い自民党政治で議員票をかき集めた新総裁の引き立て役的に終わるのではないかと心配で昼も寝られません。

>一番の懸念は、選挙管理内閣としての期待をもって総裁になった石破茂さんが、総理としての仕事をしたがって解散しないまま来年の衆議院任期満了まで引っ張ろうとすることではないかとも思います。口では「すぐに民意を問う」と早期解散ぽい話はしてますけどね。

>国民への人気をあてこんで石破さんを選ぶ議員からすれば、さっさと解散総選挙してくれって考えるはずなんですけど、石破さんは絶対に空気読まないでしょう。ほんと、大丈夫なのでしょうか……。


<参考=「12人の勇者が乱立し、4人の長老が暗躍…自民党の総裁選は結局どうなっているのか「長老をバックに世襲議員」というオールドな体質は健在? 12人の候補者を全員解説 #1」(文春)>
(24/08/27)


【シバケン】 2024/08/30 (Fri) 18:04

副題=まさかの本命に躍り出た小泉進次郎さんに「消去法で勝っちゃうかも」な人まで…自民党総裁選に名乗りを上げた12人を比べてみた 12人の候補者を全員解説 #2(文春)

>12人が乱立し、思いがけず大変なことになってしまった自民党総裁選。「自らが出馬意思の表明を行った(ことが報じられた)順」で、前編では小林鷹之さん、青山繁晴さん、高市早苗さん、上川陽子さん、石破茂さんまで紹介してきました。


>後編は、まさかの本命になりつつある小泉進次郎さんからです。


>「人気あるし真面目だし毛並みもいいんだけど能力的に全く未知数」小泉進次郎(43歳)

<写真1>
小泉進次郎 ©文藝春秋



>いつかは勝負をかけてくるはずのプリンス、どうも出馬含みの話が出てきて踏ん切りがついた模様です。出馬方針が明らかになれば推薦議員20名のハードルも楽勝でクリアになるとしつつも、なぜか本人が電話かけて推薦人集めをしているご様子。

>「まだ推薦人集まり切っていないので、先生にもぜひご協力をお願いします」と下手に出る作戦なのでしょうが、さすがに海千山千の先生方は「出馬表明後に議員票をお願いするより出馬前に一本電話を入れておくような芸って、いったい誰が仕込んだんだろうね」と仰っておりました。進次郎さん自分で考えた作戦なんですかね?

>もちろん最大の障害は、人気あるし真面目だし毛並みもいいんだけど能力的に全く未知数なことで、周りにまともな奴をつけて担げばどうにかなるだろうとしつつも「軽い神輿にも限度がある」「飯を食っていてもやる気は伝わるが、何をやろうというのか良く分からない」など身近なところでの評判もさんざんです。古い自民党政治を立て直す的立ち位置なのに、実は長老が後ろ盾の世襲4世であって、おまえいろいろ言うけどしょせんは体制側じゃんってのはあります。

>一番面白かったのは「あいつは富士山みたいなもので、遠くから見ていればかっこいいんだけど、近くにいるとゴミだらけだからいい距離感でメリットを引き出しつつ付き合うしかない」という長老のお言葉でありました。頑張ってほしいと思います。


>「人気は陰り気味だけど熱心に推す議員も」河野太郎(61歳)

<写真2>
河野太郎 ©文藝春秋



>自然エネルギー財団お手盛り事案にデジタル庁での失態と、国民からの人気も陰り気味の河野太郎さんももう61歳。若手どころか中堅すら超えて重要閣僚経験者ですから、そろそろ勝負をかけないといけない時期に差し掛かってきました。かねて脱原発を掲げて自民党内の左派として論客商売をしていたのもいまは昔、議員票を集めるためにも原発推進に回ったものの河野さんを信用できるのか問題が付きまとうのも致し方ないところかなあとは思います。

>他方でこの難局で突破力があるのは河野太郎だとばかりに太鼓判を捺す議員も周辺にはおり、なんだかんだ「河野さんが出るというのなら推薦人で出る」「能力と人気を比べれば、本格政権を見込める河野太郎さんに期待するのも当然」と熱心に推す議員がいるのも事実です。

>もちろん、後ろ盾として期待するのはガースーや麻生派なのですが、本当に突破力があるのなら今回乾坤一擲で麻生派からの離脱も選択肢にあったんじゃないですかねえ。案の定、ガースーからは小泉進次郎推しを表明され、麻生派も幕下の甘利明さんが小林鷹之推しなのもあって自由投票になりかねない雰囲気です。……何のために麻生派にいるの?

>一時期は「官房長官に齋藤健をつけるから河野太郎で」とメディアに話を流していた長老もいたんですが、最近は話を聞かなくなりました。もっとも、齋藤健さんも今回出馬したがってますからね……。

<写真3>
「役人から人柄と能力を絶賛されるも…」林芳正(63歳)



>自重して出ないのではと思われた林芳正さんですが、上を目指せる政治家はとりあえず出馬意欲を示せ的な雰囲気に煽られたのか何か言ってました。いや、本人からすれば今回みたいなどさくさに紛れて出馬して総理総裁を目指すというよりは、もっと幅広な政策議論をしながら重厚感のある総裁候補としてエレガントに当選したいんじゃないかとすら思うんですが……。でも結局、出馬意欲あるよ会見まではしており、役人からも絶賛される人柄と能力を併せ持つ人物故に待望論は出るでしょう。

>どっちかというと器用な中継ぎ投手として問題があるたびに担ぎ出されて便利使いされる傾向が強かったのも寝首をかかない参議院議員だった頃の話で、衆議院に鞍替えして1回生ということもあり「言うだけ言って、結局(官房長官の仕事が忙しいなどの理由をつけて)自重するのでは」という予測も多く出ています。どうなるんでしょう。

>他方で「表情一つ変えず面倒な質問を捌く官房長官が適任」「輝く親方がいるから林芳正がシブく仕事できるんじゃないかな」という、能力を認めてるんだか地味だから引っ込めと言われてるんだか分からん議員からの下馬評も多いのが特徴とも言えます。

>まあ実際には知名度が低いので選挙の顔としては厳しいと思われるのも仕方がないのかもしれません。


>「悪い人ではないと思うよ。いい人でもないけど」加藤勝信(68歳)

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加藤勝信 ©文藝春秋



>名官房長官とされた菅義偉さんが政権を担った時の官房長官に指名されて、いるんだかいないんだか良く分からないながら謎に政策通という評価だけが残った加藤勝信さん。ネット的にはいつ見ても画像に加藤勝信が見切れている「かつのぶフレーム」が人気で、岸田文雄さんが突然の総裁選不出馬=総理辞任見込みで世間が大騒ぎになっているなか、何も気にすることなく地元でうどん喰ってる画像が堂々と掲載されていた加藤勝信さんのハートの強さが光ります。何してんだよ。

>議員間の評価では、推したくない茂木敏充さんに対する指名打者みたいな感じで「(平成研究会的に)茂木さんを推せないので加藤勝信さんに」「悪い人ではないと思うよ。いい人でもないけど」という実に冷めた雰囲気が広がりながらも「消去法でどさくさに紛れる展開ならダークホース的に勝っちゃう展開もあるかも」という声も絶えません。消去法という点では上川陽子さんなみに名前が仕方なく上がる加藤勝信さんに勝機はあるのかどうか。

>良くも悪くもみんな凄く推しているわけではないけど、展開次第でまあ加藤勝信でいいじゃんみたいな状況になると一発あるぞ的な状況はその控えめなお人柄ゆえでしょうか。数少ない非パワハラ系の小渕恵三路線でいけるのではと思います。昔なら、密室で加藤勝信総理が爆誕してたんでしょうけどね。


>「誰が勝ってもとりあえず官房長官に」齋藤健(65歳)

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齋藤健 ©文藝春秋



>年齢的にはラストチャンスに近く、重要閣僚も経験したけど地味すぎてどうするのかと思われていた齋藤健さんも出馬に意欲を示していました。しかし、出馬の理由が「まわりからの声に押されて」的な、芸能人オーディションに勝手に友達が応募してしまい仕方なく来たら優勝しました風のエピソードの時点で当事者性をあまり感じません。

>重要閣僚を任されるぐらいには期待されている人物なんですけど、大物政治家にありがちなギラギラとした権力欲的なものを一切感じないんですよね……。

>もともと河野太郎さんが総裁になるのなら齋藤健さんを官房長官にという声があったぐらい安定感のある人ですが、基本的に政策面ではかなり左翼なため選挙管理内閣で早期の解散総選挙になった際には割とゴチャゴチャしそうな御仁でもあります。

>齋藤健さんに声をかけた議員によれば「齋藤さんぜひ(総裁選に)出ましょうよと尋ねたら、やっぱり出るべきかなあという緩い返事だったので、むしろ出馬意欲を示すコメントを出していてびっくりした」とのことなので、総理総裁になってまで実現したいすごい政策的な何かがある人ではないのだなあと思ったりもします。

>その分、誰が勝ってもとりあえず官房長官に置いとこうぜってなりやすい政治家なんでしょうね。重要閣僚である経済産業大臣なども歴任している、それなりに大物なのですけど。


>「本来なら全力で先行して牽制すべきところが…」茂木敏充(68歳)

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茂木敏充 ©文藝春秋



>今年で幹事長1年かける3回の最終年、岸田文雄出馬が無くなって勇躍主力候補に躍り出たのが我らがモテ幹・茂木敏充せんせであります。今回こそはと言いつつ、立場的に別にラストチャンスってほどでもないし、しかも茂木派(平成研究会)は一枚岩には程遠く……。ということで、本来なら全力で先行して早めの出馬会見で牽制すべきところが馬群に揉まれているのが気になるところです。

>余裕があれば、一度若い奴にやらせてみて、大変なことになって、やっぱり能力の裏打ちのあるベテランがいいという揺り戻しを次で期待する感じなんでしょうか。

>世評でこそ政治家としては切れ者とされ、能力的にピカイチとも言われるものの、お仕えした官僚たちからの評価はそこまで高くなく、パワハラ問題を差し引いても「今回は記念出馬までで、決選投票には残れないだろうから重要閣僚へのスライドがせいぜいでは」「負けるのはともかくウチの大臣には来ないでほしい」と評価がさんざんなのは気の毒であるとも言えます。

>さらに、知名度の低さが気になったのかネット戦略をしかけてはいますが成功しているとはとてもいえず、あまりそういう方面に勘所のない人なのだなあというところが茂木さんの面白さと言えましょう。実はすごくシャイでピュアなお人柄なのに、なんかもったいないよなあ。


>「20名の推薦人は集まりがたい状況か」野田聖子(63歳)

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野田聖子 ©文藝春秋



>前回総裁選でも意欲的だったにもかかわらず推薦人が集まらず、二階派から議員を借りて出馬するも惨敗という結果となりました。まあ、野田聖子さんもいろいろありますからなあ……。

>今回も名乗りこそ挙げていますが、うっかり上川陽子さんが出馬意欲を示したことで相対的に埋没し、また共同親権法案の衆院採決で造反したことから「政治家として筋を通したいのは分かるけど、(党の根幹を左右するほどの重要法案でもない)そこでやるのか」ということで、人は離れてしまって20名の推薦人は集まりがたい状況のようです。

>まあ、うっかり野田聖子さん担いだところで勝ち目が薄いので、良きところで降りて他の勝てそうな候補に乗っかり直して実利を得る以外に方法がない候補になってしまっている面はあります。

>もっとも、頑張って人を集めて出馬まで漕ぎ着けるのが総裁選だとするならば、オリンピック同様出馬することに意味があると割り切って頑張っていっていただきたいというのが正直な見解です。ここでガッツリ踏ん張れれば、再び重要閣僚での起用で日の目を見ることもあるかもしれません……。


>岸田さんの「重要な仕事はきっちりこなしてきた感」
>候補者の振り返りをしていると、菅義偉さんが爆死した後に出てきた本格派・岸田文雄さんの、何をしたい宰相なのか良く分からない割に重要な仕事はきっちりとこなしてきた感は強くあります。

>本来は岸田さんの責任とまでは言い難い政治とカネの問題に応えきれず、最後は本人の美学で任期満了にて総裁を降りる決断をしたというところに、筋論で政治が回る日本社会の侘び寂びを強く感じるんですよ。

>岸田さんの偉業は枚挙にいとまがない反面、去年は公私混同が、今年は政治とカネが、と周辺に足を引っ張られては解散の決断ができず流されているようにも見える雰囲気でした。

>ただ、従来は票にならないと思われてきた外交・安全保障問題においては岸田さんはまぎれもなく日本政界の第一人者として君臨し、対米外交も対中国もアジアも欧州・ウクライナ問題から最後はパレスチナ・イスラエル間の紛争まで、G7広島サミットを金字塔としてオールジャンルで水準以上の成果を出すことができたのが岸田政権であったかと思います。

>内政面でも増税メガネと揶揄されブチ切れながらも、脱コロナ経済と物価高対策には一定の成果を出し、曲がりなりにも日経平均バブル後最高値更新を果たしたあたりは本来はもっと称賛されてしかるべきものです。


>総裁選で誰が何を言うのかはちゃんと見ておこう
>他方で、岸田政権の積み残した荷物を新総裁が引き受けるにあたっては、まず何よりも解散総選挙を早期につつがなく実施し、来年の参院選と都議会選挙で勝利の道筋をつける選挙管理内閣としての役割があります。

>それと並んで、実は喫緊の課題である政府や自治体の情報化や円安物価高、何より高齢化に伴う社会保障改革は待ったなしであり、国民の生活の基盤となる年金や社会保険料も含めた世代間格差をどのように埋めていくのかは難題として残されました。

>選挙で勝てる顔を選びたいというのは間違いなくそうであるとしても、その若く新しい総裁総理が早期解散総選挙で勝つ横には高齢者の貧困や地方の人口減少問題などの特効薬のない政策分野が横たわっていて、国民の生活に直結する問題がそのまま残っています。

>今後、自民党総裁選では出馬各氏が華やかに政策論争を行う裏で、診療報酬改定や国防・警察DX、年金・社会保障、エネルギー基本計画の策定など重要な政策課題が目白押しであることも踏まえて、誰が何を言うのか、国民にとって誰が為政者として本当に相応しいのか見極めていく必要があるのではないかと思ったりもします。

>さらに、今回の自民党総裁選は、なんだかんだでせいぜい100万人の党員と自民党国会議員だけが投票権を持つ、別に法律で決められたわけでもない何でもありの内輪の選考に過ぎません。そこで選ばれる疑似的な政権交代の結果、実はほぼ全国民の生活が左右されるという歪で不公正な枠組みになっていることはよく理解しておくべきです。

>もちろん、公党がそういう形で党のトップを決める、そしてそれが与党として政権を担うのだから、間接民主主義の原点からすれば当然なのだとも言える一方、自民党総裁選が毎回盛り上がるたびに「本当に、これでいいんだっけ」って思ってしまうんですよね。

<参考=「まさかの本命に躍り出た小泉進次郎さんに「消去法で勝っちゃうかも」な人まで…自民党総裁選に名乗りを上げた12人を比べてみた 12人の候補者を全員解説 #2」(文春)>
(24/08/27)


<参考=NO.1886 続3<自民党総裁選挙>岸田総裁立候補せずで、乱立、推薦人集め激化<!>
(24/08/31)