みんながパソコン大王
雑談<NO.188>

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表題一覧表

NO 表題 起稿 起稿日
雑談NO.189
1920 台風19号で浸水の北陸新幹線 120両が心臓部被害で廃車か 被害額は330億円(毎日新聞、10月16日) 磯津千由紀 19/10/31
1919 ダメなカローラと良いカローラ (ITmedia、10月7日) 磯津千由紀 19/10/28
1918 説明が分かりにくいのは知的怠慢だ、技術者よ思い上がるな(日経xTECH、10月7日) 磯津千由紀 19/10/28
1917 吾妻ひでお逝く69歳「ふたりと5人」「失踪日記」(毎日新聞、10月21日) 磯津千由紀 19/10/21
1916 令和元年10月22日(火、祝)台風20号 磯津千由紀 19/10/21
雑談NO.187

NO.1916 令和元年10月22日(火、祝)台風20号<起稿 磯津千由紀>(19/10/21)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/10/21 (Mon) 17:48

 こんばんは。


 台風20号が、明日22日(火、祝)午後に、当地に接近の見込みです。

 温帯低気圧に変わる見込みですが、台風から熱帯低気圧に変わったときは勢力が弱まったということですけど、台風から温帯低気圧に変わったときには必ずしも勢力は弱まっていません。

 画像は、21日(月)15時の時点の台風20号の経路。


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/10/21 (Mon) 20:00

 追伸です。


 画像は、15時の時点の天気図。台風から温帯低気圧に変わろうとする姿です。


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/10/21 (Mon) 20:55

 こんばんは。


 台風20号は18時ごろに温帯低気圧に変わりました。

 前線の影響で、明日22日(火、祝)未明から午前にかけて、当地に、激しい雨が予想されます。

 画像は、18時の時点の天気図。


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/10/21 (Mon) 22:01

 こんばんは。


 掛川市西郷の新しい団地で地滑り、市は18時に避難準備・高齢者等避難開始を発令。

> 台風19号で降った雨の影響で、静岡県掛川市の住宅地ののり面で小規模な地滑りが発生したため、市は21日午後6時に西郷花屋敷団地の34世帯127人に避難準備の情報を出しました。警戒レベル3にあたる情報で、高齢者や体の不自由な人などに避難を始めるよう呼びかけています。

<参考=「静岡 掛川で地滑り 避難準備情報「高齢者は避難を」」(NHK)>
<消滅・19/11/25>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/10/22 (Tue) 05:50

 おはようございます。


 台風20号から変わった低気圧から延びていた前線が今は当地を逸れ、深夜0時前後の雷雨も納まっています。
 とはいえ、今暫くは、警戒してください。
 画像は、22日3時の時点の天気図。


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/10/22 (Tue) 07:13

 おはようございます。


 台風20号から変わった温帯低気圧により、当地に此の後、一雨来そうですが、災害級の降りにはならない見込み。
 画像は、22日7時の時点の降水レーダー。


NO.1917 吾妻ひでお逝く69歳「ふたりと5人」「失踪日記」(毎日新聞、10月21日)<起稿 磯津千由紀>(19/10/21)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/10/21 (Mon) 20:02

 こんばんは。


 一般向けの「ふたりと5人」やマニアックな「不条理日記」の吾妻ひでお氏が逝去されました。


> 「失踪日記」で知られる漫画家の吾妻ひでお(あづま・ひでお、本名・日出夫=ひでお)さんが13日、東京都内の病院で死去した。69歳。葬儀は近親者で営んだ。食道がんで闘病していた。


> 北海道出身。1969年にデビュー。「ふたりと5人」や「不条理日記」など美少女、SF、不条理をテーマにしたマニアックな作品が注目された。

 一方で2度の失跡やアルコール依存症による入院などを経験。2005年に「失踪日記」として発表し、ロングセラーに。同年の日本漫画家協会賞大賞と、06年の手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した。(共同)


<参考=「漫画家の吾妻ひでおさん死去 69歳 「ふたりと5人」「失踪日記」」(毎日新聞、10月21日)>
<消滅・19/11/05>


NO.1918 説明が分かりにくいのは知的怠慢だ、技術者よ思い上がるな(日経xTECH、10月7日)<起稿 磯津千由紀>(19/10/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/10/28 (Mon) 20:17

 こんばんは。


 システム全体の隅々まで知って問題点を洗い出すだけでなく、技術者以外の人間にシステムのことを説明する(難しいことを分かり易く説明する)のも、「本物のシステムエンジニア」の仕事です。


> 木村 岳史=日経 xTECH/日経コンピュータ


> 技術者にとって、企業の経営者や事業サイドの人たちの「ITへの無理解」はものすごく腹立たしいはずだ。特に経営者がITを理解していないと本当に困る。しかもITへの無理解は技術者の仕事に対する無理解につながる。そうでなくても日本では技術者の専門性を軽視する企業が多い。ITの専門家としては耐えがたいと思う。

> ITベンダーの技術者もきっと同じ思いだろう。上司から「お客さまに寄り添え」と気色悪い指示を受けているから我慢しているとは思うが、素人化した客のIT部門の無知から来る要求はやはり腹立たしいはずだ。客から「そんなの簡単にできるだろうから、やってよ」などと言われると、「少しはITを勉強しろ!」と叫びたくなるに違いない。

> 言うまでもないが、今やITに関する知識はビジネスに必須である。だから、技術者以外のビジネスパーソンはITを学び、業務に必要なら使いこなせなくてはいけない。さらに言えば、誰もがスマートフォンなどのデバイスを持ち、様々なデジタルサービスを利用しながら生活している。その意味で、ITの基本知識は現代を生きていくうえで必須と言ってよい。

> にもかかわらず、である。いまだに多くの経営者が「後は専門家に任せる」と現場に丸投げしており、何かトラブルがあると謝罪会見で無知をさらけ出す。政治家や官僚のITオンチぶりも目に余る。教師の中には、デジタルの時代を生きなければいけない子供たちにITを教えるべきなのに、ITと聞くだけで尻込みする人もごろごろいる。

> そんなわけなので、技術者たちの憤りはもっともだ。誰もが基本的な素養としてITを学んでもらわなければ困る。だが技術者には逆のことが言える。ITの専門家として素人に分かりやすく説明できなくてはならない。分かりやすく説明してこそ、経営者などITの素人に理解を促せるからだ。「分かりやすく説明する」スキルは特にITに限った話ではなく、各分野の専門家に共通する必須スキルである。

> 技術者は皆、当然のようにそう思っていると考えていた。ところが最近、ちょっとした“事件”が起こった。Twitterで「技術者は素人に分かりやすく説明できなくてはならない」との趣旨をツイートしたときだ。このツイートは多くの技術者に賛同してもらったが、同時に「そんなわけないだろ!」との批判も数多く寄せられた。もうビックリである。そのツイートは以下の通りだ。

> 「難しい事を難しくしか語れない技術者が多い。技術者なのに、なぜ素人に分かるように説明できないのか。難しい事をやさしく説明するのは、専門家としての深い知識が必要だ。反対に、難しく語るのは少し勉強した素人でもできる。だから難しい事を言う技術者は素人(他の分野の専門家)からばかにされる」


> 大嫌いなはずの「丸投げ」をしてどうする

> 今このツイートを読み返すと、いかにも「極言暴論」風の物言いなので、多くの技術者の反発を招いたのかもしれない。ツイートに対するコメントは賛同が6~7割、批判が3~4割といったところか。「こいつ、はかじゃないか」といった無意味な批判はスルーしても、「これは正面から反論しておいたほうがよいのではないか」と思わせる重要な批判も相当数あった。

> 今回の極言暴論でこのツイートを取り上げたのはこのためだ。重要な批判と言っても「なるほど、その通りだ」と私が思っているわけではない。むしろ逆で、そんなふうに誤解したり断定したりしていると「損するぞ」と思うから、反論すべき「重要さ」があるのだ。まあ大きなお世話かもしれないが、技術者と素人との間の認識のギャップは取り除いておいたほうがよいので、思いっきり暴論させてもらう。

> 私が重要だと思った批判は次の3パターンだ。1つめは「専門家である技術者がなぜ素人に分かりやすく説明しないといけないのか」というもの。次は「技術者は素人に分かりやすく説明しろという発想こそが専門性軽視の元凶」、そして最後が「素人に分かりやすく、しかも正しく説明するのは不可能」という批判だ。

> 本題に入る前に、少し脱線しておく。先ほど無意味な批判はスルーすると書いたが、その中でも言及しておいたほうがよいものがあったので、ここで書いておく。「難しい技術を分かりやすく伝えるのはおまえたち(メディア)の仕事だろ」という批判だ。「もう何を言ってんだろうね」である。そんなのは当たり前でしょ。

> 技術系の記者なら当然、担当する分野の技術を突っ込んで勉強する。その知識をベースにして最新技術などを専門家である技術者や研究者に取材して、自分なり理解して記事にする。難しい技術を難しく書くのは容易だが、それでは読者の情報ニーズに応えられない。だからかみ砕いてやさしく解説し、最新技術の本質や意義を読者に理解してもらう。

> だから「おまえたちの仕事だろ」と言われば、その通りでしかない。しかし「難しい技術をやさしく説明するのは技術者の仕事ではなくメディアの仕事」と言うのは、論理のすり替えでしかない。技術者は技術者として、システム開発などで関わりのある素人(すなわち他の分野の専門家)に対して、必要があれば分かりやすく説明できなければならない。その役割をメディアに押しつけるのは、技術者が大嫌いなはずの「丸投げ」でしかない。つまり説明責任の丸投げである。


> 技術者には説明する義務や責任がある

> さて本題である。まず「専門家である技術者がなぜ素人に分かりやすく説明しないといけないのか」については、改めて反論する必要はないかもしれない。ただ、そんな批判をツイートする技術者は、極めて恵まれた状況に置かれている可能性がある。つまり、仕事では素人を相手にする必要がなく、技術者だけに囲まれてプログラミングに打ち込める状況だ。もしそうなら、確かに見も知らぬ素人に技術をやさしく説明する義務はない。

> だが、企業のシステム開発などのように、経営者や事業部門などIT素人である利害関係者に取り囲まれて仕事をしている場合はそうはいかない。技術者には説明する義務がある。いわゆる説明責任である。ソフトウエアという目に見えないものを作り、それが利害関係者の仕事に大きな影響を及ぼすわけだから、技術者は素人にも理解できるように、分かりやすく説明できなくてはならない。

≫ 関連記事:何でも他人のせいにする技術者よ、もういいかげんにしなさい!

> 2番目の「技術者は素人に分かりやすく説明しろという発想こそが専門性軽視の元凶」という批判はなかなか解釈が難しい。「分かりやすく説明したとしても、勉強もしていない素人が理解できるほど、我々が扱っている技術は単純なものではない」といったところだろうか。あるいは「勉強しようともしない素人が『我々に分かるように説明して当然』と思い上がるから、技術者の専門性がリスペクトされない」ぐらいの意味だろうか。

> いずれにしろ、この批判の背景には誤解があるようだ。「分かりやすく説明するのが技術者の義務であり、素人は勉強する必要はない」と私が主張している、という誤解。もちろん技術者の義務のほうは正しいが、「素人は勉強する必要はない」とは言っていない。この記事の冒頭でも書いたように、今やITに関する知識はビジネスに必須だから、経営者や政治家であってもITを学び、理解すべきである。

> だが素人の学びには限界がある。経営者なら事業戦略にどう生かすかという文脈でITを理解するのが関の山だ。いつも軽く扱われてきただろうから理解できなくはないが、素人であっても技術者の話が理解できるぐらいITを勉強すべきだと思うのならば、逆に技術者の思い上がりというものだ。

> そんなふうに思い上がった技術者は、ひょっとしたらスーパービジネスパーソンなのかもしれない。ビジネスに必須な知識は何もITだけではない。当然、会計やファイナンス理論、マーケティング理論、統計学などもITと同様、ビジネスに必須の知識は、その道のプロの専門的な話まで理解できるよう、きちんと勉強しているはずだからである。そうではないとすると単なる“自己中”だぞ。

> もちろん技術者はシステム開発の要件にも関わるわけだから、これらビジネスに必須の知識も勉強しなくてはならない。一方、マーケティングや財務などの専門家も、素人である技術者が理解できるように分かりやすく説明できなければならないし、それができてこそ本物の専門家である。つまりお互いさまというわけだ。特にデジタルビジネス関連のシステム開発なら、全員が難しい事を難しく語っているようでは、とてもじゃないが成功はおぼつかないぞ。


> 成長と評価アップの機会をスルーする愚かさ

> 最後の批判である「素人に分かりやすく、しかも正しく説明するのは不可能」については、特に真っ向から反論する必要がある。とても重要な問題だ。どうやら「分かりやすく説明する」と「正しく説明する」はトレードオフの関係にあると思っている技術者が相当数いるようだ。はっきり言って間違いだ。もっとはっきり言えば知的怠慢ですらある。

> 例えば米シリコンバレーのスタートアップなどで最新技術を用いたサービスを開発する技術者は、多くの人にサービスを使ってもらうために極めて分かりやすく技術を解説する。しかも他の技術者が聞いても「なるほど、うまいこと言うな」と、うなるような話しぶりであり、「正しくない。うそを言うな」と断罪されるような内容は決して口にしない。

> そんなわけなので、聞き手の知識レベルに合わせて分かりやすく、そして正しく説明するのは可能だ。しかしそのためには、抽象化やアナロジー(類推)などの知的能力を限界まで駆使しなければならない。聞き手が理解できるように単純化したり、例え話を織り交ぜて説明したりする必要がある。しかも聞き手の問題意識にマッチし、関心を持ってもらえるように語らなければいけない。

> もうお分かりかと思うが、こうした知的作業は技術者自身のためになる。自分の知識や理解に漏れや抜けがあれば、大胆に抽象化したりアナロジーしたりできないから、自身の専門知識を深めて精度を上げる機会になる。技術以外の事象もそれなりに知らないと例え話などできないから、様々な事象に関心を持ち、広く勉強しようという意欲も湧く。もちろん抽象化やアナロジーなどの知的能力の強化にもつながる。

> ためになることは他にもある。聞き手に関心を持ってもらうには聞き手の問題意識などを探る必要があるから、聞く力も磨かれてコミュニケーション能力全般も高まる。その結果、経営者や事業部門などから頼りにされる存在となり、技術者としての専門性も高く評価されるようになるだろう。もう良いことずくめである。

> なのに、なぜ「素人に分かりやすく、しかも正しく説明するのは不可能」などと勝手に判断し、せっかくの成長の機会と評価アップの機会をスルーしているのか。実はあのツイートは技術者を挑発することで、誰にでも分かりやすく説明する重要性と効用を気づいてもらえればと思い、つぶやいたものだ。もうそれぐらい気づけよな……。

> おっと!「気づけよ」というのは「誰にでも分かりやすく説明せよ」と書いてきた主張と完全に矛盾するな。しかも私は物書きのプロだ。これじゃダメだ。もっと精進しなければいけない。

<参考=「説明が分かりにくいのは知的怠慢だ、技術者よ思い上がるな」(日経xTECH、10月7日)>


NO.1919 ダメなカローラと良いカローラ (ITmedia、10月7日)<起稿 磯津千由紀>(19/10/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/10/28 (Mon) 22:00

 こんばんは。


 アリオン(旧カリーナ)が廃止されてカローラに統合される等、カローラの守備範囲は広まっています。
 其れにしても“カローラ”が3ナンバとはね。


> 9月17日、トヨタ自動車はカローラ(セダン)、カローラ・ツーリング(ワゴン)を発売した。このあたり正確に書こうとすると複雑だ。すでに先行して昨年6月に刷新済みのハッチバックモデルであるカローラ・スポーツも、今回セダンとワゴンのデビューを機にアップデートされた。


> 併せて、旧型のカローラ・フィールダー(ワゴン)とアクシオ(セダン)は、依然カタログモデルとして併売される。念のために書いておくが、これは2012年デビューの古参兵であり、もう根本的に別のクルマだし、レベル的には最新のカローラと月とすっぽんくらいに違う。なお、煩雑なので以後フィールダー/アクシオはフィールダーとだけ書く。


> 月とすっぽんが併売されること

> トヨタについていろいろ取材してきて思うことは、2010年前後デビューのトヨタ車の出来はありていにいってひどい。売れているモデルでいえば、ヴィッツもそれをベースにしたアクアもプリウスαも、そしてこのフィールダーもだ。早く引っ込めて新型に切り替えてほしい。

> 何となくリーマンショックの影響かとも思わないではないが、10年の暮れにデビューしたヴィッツにとっては、リーマンショックに襲われた08年秋はあらかた開発が済んだタイミングだろうし、微妙に腑に落ちない。なぜこの時期のトヨタがひどいのかは、筆者としてはトヨタ研究のテーマの一つだ。けれどどうもいまひとつ線がつながりきらない。

> まず2000年代のトヨタが、めちゃくちゃイケイケだったこと。これは背景の一つだと思う。毎年50万台ずつ販売が伸びた。2年でスバル1社分である。08年の連結営業利益は1兆7200億円を記録。いよいよ2兆円が見えてきた、というタイミングでリーマンショックを迎え、翌09年にはマイナス4370億円の赤字に沈んだ。

> 普通に考えて慢心があったのではないか? 量産に次ぐ量産で、生産工程数の削減競争が加熱して、スポット溶接の数を減らすことが手柄になっていたとの証言もある。そういう空気は製品に明らかな悪影響を与えていた。

> 「トヨタのクルマなんか死んでも乗るか」というカーマニアの意見は、この時代のトヨタ車が作り出したものなのではないかと思う。例えばフィールダーは、まずドライバーの頭の収まり位置がおかしい。フロントウィンドウの視界に対して目の位置が高すぎる。リヤシートの膝元スペースのカタログ数値を大きくしたいあまり、ドライバーを前に押し出し過ぎている。

> そのためシートポジションが実質の空間に対して異様にアップライトで、頭の高さが上がってしまっているし、その姿勢にとって困ったことにペダルオフセットが大きい。アップライトな姿勢だと、脚をひねってペダルを踏む動作が人体構造的に辛い。加えて、シートの出来も残念だ。いろいろな意味でフィジカルの環境が悪い。

> ステアリングはブッシュのコンプライアンスが大きすぎ、入れた舵角に対して横力が増えるにつれてタイヤの切れ角が減る。安全といえば安全だが、ステアリング系統が居眠りをしているのかと思うほど退屈。そのくせ真っ直ぐ走るのも不得意とくる。

> デビュー時はまだしも、技術進化を経て今やトヨタのダメなクルマを代表するようになってしまっている。しかも、それをTNGA世代と並べて売るというのだから、筆者はそこについてトヨタの正気を疑う。強く言うが「これでもトヨタブランドとして可とするなら、TNGAで良くなった部分なんて大した価値がない」と言っているに等しい。分かる人にしか分からない差だと思っているのか?

> 筆者は、TNGA後、トヨタのクルマは圧倒的に良くなっていると考えている。全車を一斉にモデルチェンジするのは不可能なので、やむを得ずモデルによってまだらにならざるを得ないのは理解するが、新型カローラ・ツーリングのある今、フィールダーを併売するのは理解できない。黒歴史として早く封印すべきだと思う。どうしても値段が高いというユーザーには、プロボックスHVに乗用モデルを用意した方が誠意を感じる。


> TNGAカローラ総評

> と、フィールダーについての言いたいことを書き募ってしまったが、新型カローラ・シリーズはどうなのか? これはだいぶ素晴らしい。完璧とはいわないが相当に良い。

> まずはシャシー。このプラットフォームには言うべき点が3つある。

> まずは一つ目は、路面がザラザラなところでうるさい。タイヤ踏面と路面の間でノイズが発生する。本来をそれはタイヤの内部で減衰されてある程度静かになるものだが、エコタイヤはそれを減衰しない。なぜならば振動を減衰させるということは、言い換えればエネルギーをゴムのヒステリシスロスで熱に変換して捨てるということであり、減衰はイコール燃費の悪化なのだ。だからエコタイヤを使う以上、ノイズは発生してしまう。それがサスペンションを経由して床板を振動させ、それが骨格全体を伝わって共振し、ボディ全部が鳴る。

> これはGA-Cプラットフォームと呼ばれる、現行プリウスでデビューしたこのサイズのシャシーの欠点である。ただし、今回それが少しだけ軽減されたような気がする。

> 2つ目は、わずかながら残るペダルオフセット。先代から比べたら「そんなに目くじら立てなくても」なのは分かっているが、やはりマン=マシンインターフェースは重要だ。ほかのこととちょっと違う。理想というにはあと少し届いていない。だからといって不合格というものでもない。ちょっと表現は難しいけれど、一言いいたいくらいにはまだ改善の余地がある。

> 3つ目。このGA-Cプラットフォームの一番の美点は、コーナーリング中の身のこなしだ。サーキットでシゴいても音を上げないし、挙動のひとつひとつがよく躾(しつ)けられていて曲がるのが楽しい。しつこいがフィールダーと同じメーカーが作ったクルマとは到底思えない。

> しかし、昨年カローラ・スポーツがデビューした時、ちょっと気になる問題があった。それはシャシーの感度が高すぎることだ。ご存じのように、路面はいつも鏡のように平らというわけではない。こういうのをアンジュレーションと呼ぶのだが、ドライバーがハンドル操作をしなくても、タイヤはアンジュレーションを受けて自然に横力を発生してしまう。操作にビビッドに反応するクルマ、つまりよく曲がるクルマはアンジュレーションでも動いてしまいやすい。これに対して適度に鈍感にしつけないと、運転していて神経を使うことになる。

> カローラ・スポーツはそういう意味では良くも悪くも素直で、アンジュレーションでチョロチョロするクセがあった。曲がることを得意とするシャシーと考えるのならば、それは青筋立てて非難するほどの欠点ではなかったが、東京から名古屋までカローラ・スポーツで行けといわれたら、ちょっとそのクセが頭をよぎる程度には嫌だった。

> 今回の刷新で、それが見事に直った。セダンとツーリングだけでなく、ハッチバックのスポーツも今回手を加えられて、「ズン」と真っ直ぐ走るようになったのである。

> 何をやったのかと聞けば、前後のピッチングのタイミングを調整していったのだという。目的はドライバーが感じる車両の動き、特に目視情報とクルマの動きを揃えてやること。具体的にはダンパーの減衰レートを下げる方向で前後のバランスを取り直した。

> それでなぜ直進安定性が上がったのかといえば、おそらくは、その補正のおかげでアンジュレーションで横力が発生する瞬間に、タイミング良く舵を当てられるようになったのだと思われる。真っ直ぐ走るというと、何もしないでただ直進するのだと思うかもしれない。しかし直進安定性は、路面や風といった外乱に常時乱される進路を、いかに早期かつ少量かつ短時間で補正できるかに掛かっていて、実質的には微少なコーナリングの連続なのだ。

> その結果、カローラは、セダンもツーリングもスポーツもみな真っ直ぐ走るクルマに仕上がっていた。過去1年にカローラ・スポーツを買った人は少々気の毒だと思うが、技術の進歩とはそういうものなので仕方がない。


> それぞれ乗ってどうなのか?

> 総じて、今回のカローラはみなスポーツ寄りだと思っていい。曲がるのが得意で楽しい。スポーツセダンでありスポーツワゴンであり、スポーツ・ハッチだ。

> 個別に見ていこう。今回のセダンはとてもスタイリッシュで、従来、Cセグメントセダンというと、どうしても後ろ姿の安っぽさが拭えなかったものだが、今回はそのリヤビューに明らかに良いもの感がある。おそらくは3ナンバー幅に拡幅したことがスタイルに効いている。

> 予想外で面白かったのはセダンのガソリンモデル。自然吸気1.8リッターの何の変哲もない仕様だ。ただの廉価モデルと思っていたら、ハイブリッドユニットもバッテリーもないおかげで車両の動きが軽やかになっている。パワーこそ控えめだが、シャシー的にはいっぱしのスポーツセダンで、山道ドライブはさぞかし楽しかろうという仕上がり。全モデル中で、比較するとこれだけがわずかながら直進能力が落ちるところがあるが、瑕疵といえるほどのものではないし、それを帳消しにできるくらい気持ちよく曲がる。

> 横浜の首都高と一般道を含めた50分のルートを走った燃費は14キロ程度だった。少なくとも悪くはない。似たような装備で比べるとHVよりおおむね50万円安く買えると考えると、お値打ち感は高い。

> シートはファブリック(布)が標準で、高グレードに合皮が採用される。筆者は基本的に布シートをお勧めすることが多いのだが、カローラに限っては合皮の方が良い。シートの骨格もウレタンも同じなのだが、表皮の張りが違う分、座り心地が変わる。

> そしてHV(ハイブリッド)モデルだ。上述の1.8モデルから乗り換えると少し重さを感じるが、比べなければ気にならないレベルだろう。むしろ高速では重さが直進安定性でプラスに作用しており、高速巡航が重要な人にはHVが有利だ。しかも燃費は20キロ。今回のカローラ全体で真打ちはおそらくこれだ。

> ついでツーリングのHV。ワゴンが少なくなった今、これが出てきたのは朗報だろう。運転するとセダンよりやはり少しだけ後ろが重い感じがするが、どっしり感が好印象ともいえる。車両の性格を考えるとこれも良いバランスだ。荷室の使い勝手は普通。バッテリーがあるので荷室の床下収納は実質ないが、そのほかに特に欠点は見当たらない。

> 最後にハッチバックであるカローラ・スポーツのHVだ。筆者個人の好みとしてはこれが一番良かったが、昨今の世情では、Cセグメントのハッチバックはちょっと商品として角度が付きすぎており、多くの人にお勧めするものではない。が、自ら欲しいという人には唆(そそのか)したいくらいには良い。

> さて、このクラスの話でいつも話題になるのはゴルフを超えたか超えないか。正直なところ、一長一短。シートや空間の作り方あたりではゴルフが上、ステアリングのもてなし感というか、切り足して行くときの機械としての操作感の上質な感じなどはカローラの方が高い。先入観を捨ててみれば、カローラの方がもてなし感は全体に高い。

> 車両価格を250万円もしくは、300万円のラインで切ってしまえば、それは言い換えればこのクラスを候補にする普通のユーザーの条件で見れば、エコ性能はカローラの圧勝だが、値段を気にしないなら向こうにはディーゼルもEVもある。

> 過去の実績に鑑みれば、製品の耐久性もトヨタが圧勝。昔は「壊れるのは嫌だけれど、かといって完動時にフィールが悪いクルマに乗る気にならない」ということもいえたのだが、今世代の出来だと、完動時のフィールはいい勝負なので、信頼性の高さはプラスになるだろう。

> 勝ったか負けたかは、買う人が何を大事にするかによるだろうが、少なくとも新世代カローラは世界のトップランクにいることは間違いない。


> 筆者プロフィール:池田直渡(いけだなおと)
> 1965年神奈川県生まれ。1988年企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)入社。取次営業、自動車雑誌(カー・マガジン、オートメンテナンス、オートカー・ジャパン)の編集、イベント事業などを担当。2006年に退社後スパイス コミニケーションズでビジネスニュースサイト「PRONWEB Watch」編集長に就任。2008年に退社。
> 以後、編集プロダクション、グラニテを設立し、クルマのメカニズムと開発思想や社会情勢の結びつきに着目して執筆活動を行う。

<参考=「ダメなカローラと良いカローラ」(ITmedia、10月7日)>


NO.1920 台風19号で浸水の北陸新幹線 120両が心臓部被害で廃車か 被害額は330億円(毎日新聞、10月16日)<起稿 磯津千由紀>(19/10/31)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/10/31 (Thu) 15:21

 こんにちは。


 車体は直せそうに思えますし、車台も骨組みは使えると思います。高額機器は全滅でしょうから纏めて廃車なのかもしれませんが。


> 台風19号は各地で爪痕を残したが、衝撃的な光景の一つが、どっぷり水没した北陸新幹線の車両だ。新幹線の一部区間は今も不通のままで復旧には少なくとも1~2週間かかるとされるが、あの車両がどうなるのかも気になる。果たして、修理して元通り走行できるのか。どれくらいの費用がかかるのか。【山口朋辰/統合デジタル取材センター】


> JR東日本は16日、千曲川の堤防決壊で浸水した長野市の「長野新幹線車両センター」で、水につかった北陸新幹線車両の本格的な点検作業を始めた。全車両の3分の1にあたる10編成120両が水につかっており、専門家は「心臓部の機器の全交換は避けられず、廃車になる可能性も高い」と指摘する。

> 北陸新幹線は、長野~金沢間が2015年3月14日に開業。車両はJR東日本と西日本の双方のものを使っており、東日本所有のE7系19編成、JR西日本のW7系11編成の計30編成で運用している。このうち水没したのは、E7系8編成とW7系2編成の計10編成。鉄道関係者によると、1編成12両の製造には約33億円かかるとされ、被害額は330億円以上にのぼるとみられる。

> 鉄道に詳しい工学院大の高木亮教授によると、水につかった車両の床下は、モーターやブレーキを制御する電子機器が多く、高電圧の半導体もある新幹線の「心臓部」という。高木教授は「乾いたとしても、通電すると火が出る恐れがあり、機器の全交換が必要」と話す。交換するにしても、部品メーカーへの大量発注となり、時間がかかるため、「廃車になる可能性が高い」とみている。

> 新幹線は沿線の電力会社の周波数を採用しているが、北陸新幹線の場合、60ヘルツ(西日本)と50ヘルツ(東日本)のどちらにも対応できるシステムを搭載した車両を使っている。このため、他の新幹線の車両に置き換えることができないという。ちなみに、東海道新幹線の場合は、沿線の変電所で周波数を変換して送電している。

> 北陸新幹線は台風の影響で、長野-上越妙高間が不通のままだ。JR東日本は、仮に全線復旧しても車両が確保できないことなどから、運転本数は5~6割程度との見込みを示しており、高木教授は、通常ダイヤでの運行まで「1年ほどかかるのでは」と話している。

<参考=「台風19号で浸水の北陸新幹線 120両が心臓部被害で廃車か 被害額は330億円」(毎日新聞、10月16日)>


【ABC】 2019/10/31 (Thu) 17:39

 何だか信じられません。原価計算の損得勘定の詳細が分かりません。
 電気部品の多くは量産されているでしょうが、車体の大型部材は少量生産のはずです。それには特別に人手が掛かっているはずです。

 これを機会に、次段階の物に進めて、ロスを相殺しようと言うのでないですか。全く同じ物であれば、中身を全部捨てて入れ替える方が、安上がりでないですか。まあ人手でする事も、確立後には量産効果でしょうが。
 パソコンでも、丸ごと入れ替える方が安上がりという事はあるでしょうが、抜群の良好なケースであれば、それが全く違うでしょう。新幹線車両に関しては、新型車両について、中身よりは外装形状を話題にされます。トンネル対策で奇怪な醜い物になり、500系の様な夢の様にカッコイイ物が廃車です。海外のトンネルのない路線用の車両は、単純真っ当の外観でしょうねえ。窓が大きいらしいですし。

 まあ、外部に対して完全を保証しないとならないのですから、上層の経営者としては、普段に蔑んでいる工員達の努力に自らの命運を賭けられないのでしょう。本当には、そんな事を言っていたら鉄道事業なんて続かないのでしょうが。廃業スレスレの弱小私鉄とは違いますねえ。そういうの、電気会社や通信会社でもそうでしょう。現場で一所懸命に働く無名の技術者が、本当には支えているはずです。しかし大男、総身に知恵は回りかねます。大男体制が何とかなると良いのですがねえ。
 昔は良かったなどと言うのは外れでしょうが、それにしても進歩の結果に、そもそもの発足発展の可能性を否定するアホな事に至っていませんかねえ。自転車からオートバイを作ろうとした所が、今には小型ジェット機を製造販売しています。そういう事の再現は、最早ないのでしょうか。新技術で、画期的新発明の物を、内容的に置き換えています。しかし、電球のソケットや蛍光灯のソケットは、誰の発明だったのでしょう。


 しかしながら、自走しない車両を、修繕できる施設にまで移動するのは、大問題なのでしょうねえ。広軌でなければ、使える電気機関車もあったでしょう。
 後は、現地に修繕できる施設ができるかですが、実際に浸水の所です。どうにもなりませんかねえ。電気機関車をでっち上げられれば良いのですが、それでは営業しながらでは無理ですかねえ。悲しいですが、個人の家庭用品とは同じに行きませんか。土地が高くなければ高層住宅は要らず、廃棄コンテナすら住宅になるのですがねえ。それは抜群に地震に強いです。解体処分に金を使ってすら採算ですかねえ。情けない事です。