閻魔大王<NO.169>

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閻魔大王NO.170
389 続30<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナ軍領土奪還本格化/厳冬で、どこまで<?> 閻魔大王 22/10/15
閻魔大王NO.168

NO.389 続30<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナ軍領土奪還本格化/厳冬で、どこまで<?><起稿 閻魔大王>(22/10/15)


【閻魔大王】 2022/10/15 (Sat) 21:54

<参考=NO.387 続29<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナ軍領土奪還本格化/ロシア軍敗走本格化<?>
(22/10/08)


副題=ウクライナ、南部5集落奪還 ミコライフ州知事「降伏望む露招集兵が多数戦死」(産経新聞)

ロシア軍の戦い方は、末期症状<?>

>ロシアが併合を宣言したウクライナ南部ヘルソン州のヤヌシェビッチ知事は12日、ウクライナ軍が同州の5集落を露軍から新たに奪還したと発表した。南部ミコライフ州のキム知事は同日、ロシアが動員した招集兵が既に南部戦線に配備され、多数が降伏を望んでいるが、脱走や降伏を防ぐ督戦部隊に監視されて戦わされており、多数の死傷者が出ていると述べた。ウクライナメディアが伝えた。

>ヘルソン州を巡っては、ウクライナ軍が東部に続き反攻作戦を本格化。ウクライナ当局によると、10月6日までに計29集落を奪還し、9日時点で約1200平方キロメートルを解放した。

>南部戦線の露軍の招集兵について、キム氏は「果敢に戦う者も一部にいるが、多くは死を恐れ、降伏を考えている」と指摘。ウクライナ軍は10日時点で、南部で露招集兵520人以上が戦死したと発表している。

>一方、東部の戦況を巡り、東部ルガンスク州のガイダイ知事は12日までに、「集落の奪還が続いているが、ハリコフ州ほどの速度ではない」と指摘した。同氏は理由を、露軍がルガンスク州で防衛線を構築しているためだと説明した。

>ウクライナのゼレンスキー大統領によると、東部ドネツク州の要衝バフムト方面でも激戦が続いている。同方面は露軍が攻勢を維持している戦線の一つ。

>また、露軍が占拠する南部ザポロジエ原発について、ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは12日、露軍の砲撃により送電線が損傷し、外部電源を一時喪失したものの、同日中に復旧に成功したと発表した。同原発はこれまでも戦闘による電源喪失が相次ぎ、重大事故を防ぐために原子炉を停止。国際原子力機関(IAEA)は周辺での戦闘を防ぐ安全管理区域の設定を目指している。

<参考=「ウクライナ、南部5集落奪還 ミコライフ州知事「降伏望む露招集兵が多数戦死」」(産経新聞)>
(22/10/13)


【閻魔大王】 2022/10/16 (Sun) 09:14

副題=ロシア軍は「疲弊」し弾薬が底を尽きつつある=英情報機関トップ(BBC)

弾薬を北朝鮮に発注したの話もあるです。

米国も、在庫が問題化してるの話があるです。

要は、どこの国も、ロシアのウクライナ侵攻が、ここまでの長期戦になるは、予測してなかった<?>

嘘やろと。
当初より、年内が云々と、言われてたです。

>ロシアによるウクライナ侵攻では、ウクライナが「疲弊した」ロシア軍の形勢を不利に変えつつある――。イギリスのサイバー情報機関である政府通信本部(GCHQ)トップのジェレミー・フレミング氏が11日、そうした説明をする。

>ロシアは10日朝、ウクライナ各地にミサイル攻撃を行い、19人が死亡した。

>しかしフレミング氏は、ロシア側は弾薬がなくなりつつあるとみている。11日の王立防衛安全保障研究所での年次安全保障講演で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の意思決定には「欠陥がある」ことが証明されたと説明することになっている。

>また、イギリスとその同盟国は、中国に関して決定的な瞬間にあると主張する予定。

>フレミング氏は、ウクライナでの戦争がロシアにもたらした人的および装備面の犠牲は「驚異的」なものだとみている。

>講演原稿には、「我々も、現場のロシア人指揮官も分かっている。ロシアの物資と弾薬が底を尽きつつあることを」とある。

>さらに、囚人や経験の浅い男性が動員されている事実が「絶望的な状況を物語っている」と主張。プーチン大統領が孤立し、間違いを犯していると直接批判するとみられる。

>「政権内部で効果的な異議申し立てがほとんどなく、彼(プーチン氏)の意思決定には欠陥があることが証明されている。戦略的な判断ミスを招くような、高いリスクを伴う戦略といえる」

>また、ロシアの人々はプーチン氏の「選択による戦争」が引き起こす問題を理解し始めているとしている。

>「人々はプーチン氏がどれほどひどく状況判断を誤ってきたのかを目の当たりにしている」

>「徴兵から逃れようとし、もはや渡航もできないことに気付きつつある。近代的な技術や外部からの影響にアクセスすることを極端に制限されるようになることも分かっている」

>フレミング氏は3月の講演で、ウクライナにいるロシア兵の一部が命令に従うことを拒否し、自分たちの装備を破壊したり、誤って自国の航空機を撃墜したりしていたことが明らかになったと述べていた。


>中国に関する見方

>11日の演説の大部分は中国に関するもの。フレミング氏は、イギリスは「扉を開ける瞬間」を迎えており、どの道を歩むかが未来を決定付けると述べるとみられる。

>中国共産党については、人々の生活を支えるテクノロジーを操作することで国内外に影響力を持ち、監視機会を提供することを目指しているとしている。

>また、中国は世界各国に技術を輸出することで、「取引国の経済と政府」を作り出そうとしていると警告。「隠れたコスト」を伴う中国の技術を購入すれば「将来を抵当に入れる」ことになる危険性があると指摘する。

>こうしたものの中には、追跡方法や政府の管理強化を提供する可能性のあるインターネットの新基準などが含まれているという。

>中国のデジタル通貨については、ユーザーの取引を監視し、ロシアに科された制裁を回避するために使用される可能性があると説明する。中国の衛星システムについては、個人を追跡するために利用される恐れがあるとしている。

>これらの分野での中国の支配は避けられないわけではないと、フレミング氏は指摘し、こう述べる。「我々の将来の戦略的・技術的優位性は、我々がコミュニティーとして次に何をするかにかかっている」。

>(英語記事 Ukraine turning tide on 'exhausted' Russia - GCHQ)

<参考=「ロシア軍は「疲弊」し弾薬が底を尽きつつある=英情報機関トップ」(BBC)>
(22/10/11)


【閻魔大王】 2022/10/16 (Sun) 11:21

副題=占領地を続々喪失 ウクライナが電撃猛攻、逃げ出す親露派住民 プーチン大統領「併合宣言」が有名無実化 米英さらなる防空システム供与(zakzak・日刊フジ)

クリミア橋の件で、ロシアのウクライナえの、ミサイル攻撃は、逆効果<!>

>ロシアの一方的なウクライナ東・南部の「併合宣言」が有名無実になりつつある。南部ヘルソン州ではウクライナ軍の反攻作戦を受けて、親露派勢力トップが住民に周辺地域への退避を提案、プーチン政権に支援を要請するなど混乱を深めている。

>ウクライナ軍は9日時点で同州の約1200平方キロメートルを解放、12日時点で新たに5集落を奪還した。親露派勢力トップのサリド氏は13日、州内の住民に待避を呼びかけた。大規模な住民退避が行われれば、実効支配の維持が難しくなる。

>ロシア軍の消耗は著しい。露独立系メディア「バージヌイエ・イストリイ(重要な話題)」は、軍の損失が9万人を超えている可能性があると報じた。ショイグ国防相は9月に戦死者を5937人と発表したが、大幅に食い違う数字だ。

>プーチン政権は9月21日に予備役の部分動員を発令し、戦線に投入したが、動員兵の戦死者も出ている。

>ロシア南部チェリャビンスク州の当局は13日、部分動員でウクライナ東部ドンバス地域に派遣された男性5人が死亡したと明らかにした。ロシア側が動員兵の死亡を公式に認めるのは初めて。

>ウクライナ軍は10日、南部でロシアの動員兵520人以上が戦死したと発表している。南部ミコライフ州のキム知事は、動員兵が脱走や降伏を防ぐ部隊の監視下で戦わされており、「果敢に戦う者も一部にいるが、多くは死を恐れ、降伏を考えている」と指摘した。

>プーチン政権はウクライナ全土へのミサイル攻撃で事態の打開を図るが、英政府は13日、巡航ミサイルの迎撃が可能な対空ミサイル「AMRAAM」を数週間以内に供与すると発表した。米国が供与を決めた高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」と共に使用するという。

>プーチン政権の打つ手は少なくなってきている。

<参考=「占領地を続々喪失 ウクライナが電撃猛攻、逃げ出す親露派住民 プーチン大統領「併合宣言」が有名無実化 米英さらなる防空システム供与」(zakzak・日刊フジ)>
(22/10/14)


【閻魔大王】 2022/10/16 (Sun) 17:51

副題=ウクライナ支援「不合理」 マスク氏、ネット停止も(産経新聞)

今、衛星の「スターリンク」を切られたら、ウクライナは、えらい事。

かと、言うて、マスク氏も、事業家でありの、慈善家ではありませんでして。
当然の、報酬をと。

<写真>
イーロン・マスク氏=2019年3月、米カリフォルニア州(AP)



>米著名起業家のイーロン・マスク氏は14日、自身が最高経営責任者(CEO)を務める米宇宙開発企業スペースXの人工衛星を使った高速インターネット接続サービス「スターリンク」のウクライナへの提供は永久に続けられないとして、将来的に停止する可能性を示唆した。無期限の支援は「理にかなわない」とツイッターに投稿した。

>米メディアによると、ロシアは侵攻したウクライナ東部や南部で電話の利用を妨害しており、ウクライナ軍はスターリンクを主要な連絡手段として使用している。サービスが打ち切られればロシアに有利に働きそうだ。

>マスク氏は「無制限に提供することや、一般家庭の最大100倍のデータ使用量がある端末をさらに数千台も送ることはできない」とした。(共同)

<参考=「ウクライナ支援「不合理」 マスク氏、ネット停止も」(産経新聞)>
(22/10/15)


【閻魔大王】 2022/10/16 (Sun) 18:16

副題=マスク氏、ウクライナ向け衛星通信の無償提供継続へ 停止示唆から一転(AFP)

オッとの、マスク氏が、「スターリンク」の無償提供は辞めると、投稿したの途端に、継続の報道<!>

>米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)を率いる実業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏は15日、同社のインターネット通信衛星サービス「スターリンク(Starlink)」のウクライナへの無償提供を継続する意向を示した。前日には、資金支援を続けることはできないとしていた。

>スターリンクは、地球低軌道に3000以上の小型衛星を投入した「衛星コンステレーション」と呼ばれる衛星通信サービス。ロシア軍との戦闘を続けるウクライナの通信網に不可欠となっている。

>マスク氏はツイッター(Twitter)に「うんざりだ。スターリンクはまだ赤字なのに、他の企業は税金から何十億ドルも受け取っているが、われわれはウクライナ政府に無償資金を提供し続けることになる」と書き込んだ。

>マスク氏は14日、スペースXはスターリンクの運営費として毎月2000万ドル(約30億円)近くを負担しているとし、無期限の負担はできないと示唆していた。(c)AFP

<参考=「マスク氏、ウクライナ向け衛星通信の無償提供継続へ 停止示唆から一転」(AFP)>
(22/10/16)


【閻魔大王】 2022/10/16 (Sun) 18:29

副題=マスク氏の経緯


<参考=「NO.2779 続<木村太郎の>ウクライナ情報」寄稿シバケン 2022/03/29 (Tue) 16:39

<副題=米国の億万長者がウクライナのインターネットを救う 要請から2日後には地上局も到着の“即対応”…ゼレンスキー大統領の演説にも活用(FNN)>


【閻魔大王】 2022/10/19 (Wed) 18:13

副題=ウクライナ南部州都、近く奪還か ロシア「大敗北」も、動員急ぐ(時事通信)

急激にロシア軍の形勢不利になってるです。
少なくともの、どの報道でも、ロシアの末期症状を伝えてるです。

>ロシアのプーチン政権がウクライナ侵攻で「併合」を宣言した南部ヘルソン州をめぐる戦闘が、今月に入って激しさを増している。

>英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は14日、欧米の国防当局者の見通しとして「ウクライナ軍が(早ければ今月後半にも)州都ヘルソン市を奪還する可能性がある」と報道。ロシアにとって「大敗北」(米国防総省)になるという見方もある。

>「指導部に支援を求めたい」。ヘルソン州を支配する親ロシア派幹部は13日、ウクライナ軍の反撃が続いているとして、希望する住民にロシア本土への避難を呼び掛けるとともに、プーチン政権に協力を要請した。訴えはロシア国営テレビでも放映された。

>現地でロシア軍が劣勢であると暗に認めた格好。FTがウクライナ軍による早期奪還の可能性を伝えたのはそのためだ。折しも、ロシア本土と2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島を結ぶ橋が今月8日に爆破され、地続きであるヘルソン州へのロシア軍の補給ルートが損害を被ったと指摘されている。

>プーチン大統領は9月末、東・南部4州の「併合条約」に調印し、うちヘルソン州全域は「ロシア領」という立場。東部ドネツク、ルガンスク両州の州都は14年から親ロシア派を通じて実効支配。残る南部ザポロジエ州の州都はウクライナ軍が死守しており、今年2月からの侵攻の結果、ロシア軍が「戦果」として制圧している州都はヘルソン市だけだ。

>ヘルソン市を失えば、プーチン氏にとっては苦戦どころか、敗北の象徴となる。9月21日の部分動員令で予備役30万人を大急ぎで招集し、その一部を訓練が不十分なままヘルソン州などに投入する背景には、こうした切羽詰まった事情があるとみられる。

>併合に至る前に米紙ニューヨーク・タイムズは、プーチン氏がロシア軍幹部から進言されたヘルソン州からの撤退を拒否したと報道。「ロシア領」に併合したのはトップ判断で、ウクライナ軍の奪還を許せば、責任論に発展しかねない。ロシアの著名ジャーナリストは政権にとって「決戦」を意味すると通信アプリで警告している。 

<参考=「ウクライナ南部州都、近く奪還か ロシア「大敗北」も、動員急ぐ」(時事通信)>
(22/10/16)
<消滅・23/10/19>


【閻魔大王】 2022/10/19 (Wed) 18:27

副題=ロシア、「併合」の南部ヘルソン州から銀行資産・職員をクリミアへ移転か(読売新聞)

ロシアは、ウクライナに奪略のための、派兵<!>

>ウクライナ軍参謀本部は16日、ロシアが一方的に併合した南部ヘルソン州の州都ヘルソンから、銀行や年金機構の職員と資産を2014年にロシアが併合したクリミアに、移転させていると明らかにした。ウクライナ軍はヘルソンに向けて攻勢を強めており、戦闘激化が見通される中、親露派の「暫定知事」が13日、同州の住民を移動させる計画を発表していた。

>ウクライナの国防次官は16日、SNSに、南部での戦況について、露軍の損失がウクライナ軍の「6・5倍」に上っていると投稿した。

>東部では、露軍がドネツク州北東方面に主な戦力を集中させている模様だ。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は16日のビデオ演説で、同州バフムトなどに「露側は、雇い兵約2000人を含む、可能な限りの兵員を投入している」と述べた。

>一方、ウクライナ産穀物の黒海経由の輸出を巡っては、ロシアとウクライナ、仲介役のトルコと国連の4者が今年7月下旬に交わした合意継続に関する協議が本格化してきた。合意の有効期間は120日間だった。

>ウクライナ政府の発表によると、同国のインフラ相は16日、訪問したイスタンブールでトルコの国防相と会談し、合意継続を求めた。輸出再開以降、約770万トンが輸出されたという。ロシア通信によると、露側も国連担当の外務次官が16日、モスクワを訪れた国連のマーティン・グリフィス事務次長(人道問題担当)と約2時間半に渡って協議した。

<参考=「ロシア、「併合」の南部ヘルソン州から銀行資産・職員をクリミアへ移転か」(読売新聞)>
(22/10/17)


【閻魔大王】 2022/10/21 (Fri) 23:16

副題=ロシア軍、南部ヘルソン州放棄も 総司令官が示唆(産経新聞)


>ウクライナ侵略を続けるロシア軍のスロビキン総司令官は18日、ロシアが併合を宣言した南部ヘルソン州でウクライナ軍の攻勢により「困難な状況」が発生しているとし、状況次第では「容易ではない決断」も排除しないと述べた。報道陣への発表をタス通信が伝えた。ヘルソン州の少なくとも一部地域を放棄する可能性を示唆した形。仮にヘルソン州の主要地域を喪失した場合、露軍の劣勢がさらに加速する見通しだ。

>スロビキン氏は、高機動ロケット砲システム「ハイマース」を使ったウクライナ軍の攻撃でヘルソン州内の橋などが破壊され、輸送路が使用不能になっていると説明。軍事作戦全体に関しても「軍は早急に前進するのではなく、敵の攻勢を打ち砕く戦略をとっている」と主張し、守勢に回っていることを暗に認めた。

>さらに、タス通信によると、ヘルソン州の親露派勢力幹部は18日、同州の一部地域の住民を別の地域に避難させると発表した。ウクライナ軍の攻撃に備えた措置だとしている。

>プーチン露政権は9月、露編入を問う「住民投票」の結果を正当だと主張し、ヘルソン州や東部ドネツク州など4州の併合を宣言。しかし直後にドネツク州の要衝リマンを奪還された。ヘルソン州でも州都ヘルソンや要衝ノバヤ・カホフカを奪還された場合、併合の拙速さが浮き彫りとなり、露政権への打撃は必至だ。

>軍事的にも、ヘルソン州はクリミアと隣接する要衝で、南部に展開する露軍の主要拠点となっている。

>ヘルソン州を巡っては、ウクライナ軍が8月下旬ごろから奪還作戦を本格化。これまでに約1200平方キロメートルを解放し、30以上の集落を奪還したと発表している。ウクライナ軍は同州での反攻の詳細を機密とし、逐次の公表はしていない。

<参考=「ロシア軍、南部ヘルソン州放棄も 総司令官が示唆」(産経新聞)>
(22/10/19)


【閻魔大王】 2022/10/21 (Fri) 23:31

副題=南部戦線のウクライナ部隊、冬までにヘルソン到達目指す(AFP)

「世界で2番目の軍隊が、世界で22番目の軍隊を恐れている」と語った。「減速はせず、速度を上げて、ロシア軍を川の向こうに追いやるべきだ」

個別には、ウクライナ軍、優勢は報道されてるですが。
全体の戦況、今一不明。

ロシア軍の戦意、喪失で、ウクライナ軍が、破竹の勢いでの、奪還地域が、日が経ってるのに、左程に、広く無いが、奇妙。

>ウクライナ軍がロシア軍への反転攻勢を強めているウクライナ南部の前線付近では、破壊されたロシア軍の自走式ロケット砲3基の黒焦げてさびた残骸が放置されていた。

>最近ヘルソン(Kherson)州の一部奪還に成功したことに勇気づけられたウクライナ兵たちは、2月24日のロシア軍の侵攻開始直後に陥落した州都ヘルソンに冬までに到達したいと考えている。

>旧ソビエト連邦製のBM27自走式多連装ロケットランチャー「ウラガン(Uragan)」がウクライナの攻撃で破壊されてから1週間近くがたっていたが、現場にはまだ煙の臭いが漂い、8輪で支えられた巨大なロケット砲の中には数発のロケット弾が残っていた。

>あるウクライナ兵はAFPに、「再装填(そうてん)しているところを攻撃した」と語った。少し離れた場所にはトラックも乗り捨てられ、近くの草むらにロシアのナンバープレートが転がっていた。

>トラックには、貴重な積み荷が無傷で残されていた。ウクライナ軍が必要としているウラガンロケット弾12発だ。「間もなく積まれて、われわれの元へ運ばれてくる」と兵士は語った。

>同じくロシア軍から奪った火薬のたるは、すでに近隣のウクライナ部隊に届けられた。地面には、空になった他のたるが散乱していた。


>■ロシア軍の士気「低い」

>救助隊員の男性は「ロシアは組織的に撤退したと言っているが、そうであれば武器や下着、枕を置いていかないはずだ」と語った。

>別の兵士は、ロシア軍の士気は「低い」とし、「世界で2番目の軍隊が、世界で22番目の軍隊を恐れている」と語った。「減速はせず、速度を上げて、ロシア軍を川の向こうに追いやるべきだ」

>兵士が言及した川はドニプロ(Dnipro)川。ウクライナ軍はここ数週間で川の西側に進軍したが、対岸は今もロシア軍の支配下にある。ロシア軍は新たな防衛線を固めて部隊を再編成しており、援軍として数多くの兵士も加わった。

>米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」のジョージ・バロス(George Barros)氏によると、ロシア軍は先月上旬、ヘルソン州北部の占領地を失ったが、この地域にはいくつかの村があるだけで、駐留していた兵士は少なかった。だが現在、ロシアの戦線は「より引き締まって」おり、防衛が強化されたことでウクライナの進軍が困難になってきているという。


>■冬前の奪還は困難か

>ウクライナ軍は数か月前から、ロシアの弾薬庫や、物資運搬に必要な橋などの施設を攻撃している。クリミア橋(Crimean Bridge)では先週末、大きな爆発が発生。ロシアはウクライナの攻撃だと非難したが、ウクライナ側は攻撃を否定している。

>ウクライナ南部軍司令部のナタリア・グメニュク(Natalia Gumeniuk)報道官によると、同橋はヘルソン州への軍事物資供給の75%を担っていた。

>だが仏パリに拠点を置くロシアの軍事専門家ピエール・グラセール(Pierre Grasser)氏は「ロシアにはまだ供給面での問題はない」と分析。ウクライナにとって戦略的・象徴的に重要な都市であるヘルソンは長期的な目標だが、冬前、さらには冬季中の奪還は不可能かもしれないと指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News

<参考=「南部戦線のウクライナ部隊、冬までにヘルソン到達目指す」(AFP)>
(22/10/15)


【閻魔大王】 2022/10/22 (Sat) 20:21

副題=ソ連軍のアフガン侵攻から読むウクライナ戦争の今後(Yahoo!ニュース・毎日新聞)

ロシアの形勢不利で、さての、プーチン君、どするやと。

現時点、ウクライナ軍優勢でして。
又、プーチン君の、核の脅しも、どこまで、効くか<?>

プーチン君の計算、思惑違いで、再びの、ロシア崩壊<?>

<写真>
一方的に併合を宣言したウクライナ4州の式典に臨むロシアのプーチン大統領(中央)=モスクワで2022年9月30日、スプートニク通信・ロイター(毎日新聞)



>ロシア軍のウクライナ侵攻は、43年前のソ連軍のアフガニスタン侵攻との類似性を強めている。予備役の部分的な動員は中長期の戦争への構えとみられるが、アフガンでの約10年の泥沼の戦争がソ連を疲弊させ、ひいてはソ連解体につながったように、ウクライナとの戦争の長期化はプーチン政権をますます苦しい立場に追い込むだろう。


>◇ウクライナとアフガン その類似点

>プーチン露大統領が9月21日に発表した予備役の部分的な動員は、「特別軍事作戦」の名のウクライナ侵攻が事実上の「戦争」であり、戦争が中長期にわたることをプーチン氏自身が認めたことを意味する。アフガン侵攻がソ連にもたらした大きな負のインパクトを見ると、ウクライナ侵攻がロシアに何をもたらすか、大まかに読むことができる。

>ウクライナ侵攻は昨年8月の米軍のアフガン撤退から半年後に、ソ連軍のアフガン侵攻は1975年4月の米軍の南ベトナム(当時)撤退から約4年8カ月後に行われた。半年と4年8カ月の違いがあるが、いずれも米国の国際政治における主導力の衰え、これに伴う西側先進国の混乱の隙(すき)を突いたものだった。

>プーチン氏も、アフガン侵攻当時のソ連のブレジネフ書記長も「西側先進国は大した反対はできまい」と甘くみていたはずだ。しかし予想に反し、両侵攻は米国を中心に西側先進国をかつてないほど結束させ、対露(ソ連)強硬姿勢で足並みをそろえさせてしまった。

>今回のように、アフガン侵攻に対して西側先進国は厳しい経済制裁を打ち出し、モスクワ・オリンピック(1980年)をボイコットし、ソ連の孤立化を図った。これがいかにソ連に高くついたか分かる。


>◇中国とソ連の経済力の逆転

>ソ連軍のアフガン侵攻前年の78年、中国は改革開放に踏み切り、西側から巨額の財政支援と技術協力を得て、80年代を通じて産業の基礎を作り、国力を蓄えていった。同じ時期、孤立したソ連はエネルギーと農産物輸出のモノカルチャーの産業から脱皮できず、国力を衰退させていった。

>中露の経済力はこの時期に逆転し、今日の格差になった(ロシアの2021年の名目国内総生産<GDP>は中国の約9%)。同じ社会主義国ながら、西側の支援があった国と、そうでない国のその後の違いは明らかだ。

>西側先進国は安全保障でも妥協しなかった。ソ連は70年代半ば、東欧に中距離ミサイルSS20を配備した。これに対して米欧は「力には力」で応じ、市民の大々的な反核デモに直面しながら、80年代初めからSS20に対抗する中距離弾道ミサイルの西欧配備に踏み切る。

>また米国は宇宙に迎撃兵器体系を配備して、敵のミサイルを迎撃する戦略防衛構想(SDI、通称スターウォーズ計画)も発表し、軍拡を仕掛けていく。ソ連は経済的、技術的について行けず、中距離ミサイル全廃交渉で87年に妥協した。

>ソ連軍がアフガンから撤退したのは侵攻から約10年後の89年2月。その約3年後の91年末、ソ連は崩壊した。アフガン侵攻が直接的な原因ではないとしても、制裁による経済の低迷と、社会の閉塞(へいそく)感がボディーブローのように効いたことは間違いない。


>◇ロシア社会と国際社会の連結

>アフガン侵攻とウクライナ侵攻で異なることの一つは中露関係だ。アフガン侵攻のころは激しく対立していた中国とソ連だが、いまは同じ権威主義的国家として結束を強め、戦争遂行の上でロシアにとって中国の支えは不可欠だ。

>もう一つの違いは、ロシア社会と国際社会の関係性である。80年代、ソ連の社会は西側と切り離されていて、外からの影響を受けにくい閉ざされた空間を形成していた。アフガン侵攻に対する不満は国内にとどまり、外に伝わることはほとんどなかった。政権が世論に配慮する必要性もほとんどなかった。

>しかしいまはネット交流サービス(SNS)などによって、国内外の情報が瞬く間に伝わり、ロシア国民の行動に影響を与え、政権も世論の動向に敏感にならざるを得ない。また中堅から若い世代は旅行や留学などで西側世界を知っている。

>侵攻直後、西側の経済制裁でロシアのIT技術者などの若者が大量に出国した。予備役の動員決定後は、抗議デモが各地で起き、さらに若者の出国が急増している。当初は侵攻を自分とは直接関係ないと見ていたロシア人も、自分の夫、息子、孫、恋人が徴兵にとられるとなると、もはや対岸の火事ではない。

>しかも戦争の大義は、アフガンの時と同様にない。「ナチスのウクライナ」というプーチン政権のプロパガンダを一部の右翼は支持しても、その信ぴょう性は次第に剥がれていくだろう。


>◇プーチン氏に残された核の脅し

>戦争が長引けば長引くほど、プーチン氏には不利になる。徴兵への抗議や忌避を力で抑えつけたとしても、閉ざされた80年代ならともかく、不満はいろいろな形で噴出するだろう。またたとえ中国の支援があったとしても、技術に基づく経済・産業の発展は望むべくもなく、社会の閉塞感は強まるしかない。国外に流出した若年労働力不足もこれに拍車をかける。

>プーチン氏が戦争の長期化を嫌うなら、残された手はウクライナ東部地域の併合を既成事実化した上で、核を脅しに使ってウクライナ側に停戦を迫るしかない。ただ戦線がこう着状態ならともかく、ウクライナ軍の攻勢が続くなかでウクライナ側が応じる可能性はほとんどない。西側先進国も結束している。核の脅しは弱さの表れとも読まれている。

>アフガンの撤退を決めたのは、ブレジネフ書記長から3人目のゴルバチョフ書記長だった。プーチン氏はウクライナ侵攻の後始末を自分でつけることができるだろうか。それとも別の指導者に委ねることになるのだろうか。【西川恵】

<参考=「ソ連軍のアフガン侵攻から読むウクライナ戦争の今後」(Yahoo!ニュース・毎日新聞)>
(22/10/16)
<消滅・22/10/31>


【閻魔大王】 2022/10/22 (Sat) 20:38

副題=ウクライナ「ヘルソン州88集落解放」 州都攻防迫る(産経新聞)

ロシア軍の、強固な、支配。
では、なかったと、言えるです。

>ウクライナ軍は21日、ロシアが一方的に併合を宣言した南部ヘルソン州でこれまでに計88カ所の集落をロシア軍から奪還し、住民約1万2千人を解放したと発表した。ウクライナメディアが伝えた。ゼレンスキー大統領は同日のビデオ声明で、南部や東部で激戦が続いているが、「われわれが主導権を保持している」と反攻の進展を強調した。

>ヘルソン州でウクライナ軍は、州内を流れるドニエプル川に架かる橋を米高機動ロケット砲システム「ハイマース」で破壊。州都ヘルソン市など同川西岸地域では最大2万5千人の露軍部隊が補給を断たれ、孤立しているとされる。露軍のスロビキン総司令官は同川西岸地域を放棄する可能性を示唆。同州の親露派勢力も住民や行政機関を同川東岸地域に退避させた。今後、ヘルソン市を巡る攻防が本格化する見通しだ。

>ヘルソン市はロシアが併合を宣言した東・南部4州の州都のうち、ウクライナ侵略の開始後に露軍が制圧した唯一の都市。同市を喪失した場合、併合の稚拙さが浮き彫りとなり、プーチン政権への打撃は必至だ。

>一方、ロシアの同盟国でウクライナの北方に位置するベラルーシがウクライナ侵略への参戦を示唆している問題で、英国防省は21日、現時点でロシアとベラルーシにウクライナ北部に侵攻する戦力はなく、ウクライナ軍の注意を北方にひきつけて戦力の分散を狙った陽動戦術の可能性が高いとする分析を公表した。米シンクタンク「戦争研究所」も20日、同様の見方を示し、「ロシアがウクライナ北部に再侵攻する可能性は低い」と指摘した。

>これに対し、ウクライナ軍参謀本部高官は20日、「北方での再侵攻の脅威は残っている」と指摘し、警戒を続ける考えを示した。同国メディアが伝えた。

<参考=「ウクライナ「ヘルソン州88集落解放」 州都攻防迫る」(産経新聞)>
(22/10/22)


【閻魔大王】 2022/10/22 (Sat) 22:35

副題=ロシア軍、南部ヘルソンのドニプロ川西岸から大規模撤退の動き(読売新聞)

ヘルソンから、ロシア軍、大規模撤退<?>

<地図>



>英国防省は20日、ロシア軍がウクライナ軍の反転攻勢を受け、南部ヘルソン州の州都ヘルソンがあるドニプロ川西岸から、大規模な撤退を計画しているとの分析を発表した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は20日、露軍が占拠する同州のカホフカ水力発電所のダムに爆発物を設置したとの情報があることを明らかにし、破壊して人為的に洪水を起こす可能性を警告した。

>英国防省は露軍が浮橋を使って装備をドニプロ川東岸に運ぶ衛星写真も公開した。ウクライナ軍はロシアがヘルソン州を含む東・南部4州の一方的な併合を強行した9月末以降、西岸への反攻を加速させている。

>ウクライナ軍幹部は20日の記者会見で、露軍が戦闘経験豊富な兵士だけを東岸に移し、最近、招集された動員兵を州都ヘルソンに残そうとしているとの見解を明らかにした。

>一方、カホフカ水力発電所を巡っては露軍のセルゲイ・スロビキン総司令官が18日、ウクライナ軍が発電所への大規模なミサイル攻撃を準備していると主張していた。米政策研究機関「戦争研究所」は20日、露軍がドニプロ川西岸からの撤退を正当化するためとし、ウクライナ側の「テロ」に見せかける準備も進めているとの見方を示した。

>ダムを破壊すれば、ロシアが2014年に一方的に併合した南部クリミアも被害を受けるとみられているが、露軍はウクライナの社会基盤の破壊に攻撃の重心を移している。

>ウクライナのエネルギー相は20日、露軍が今月10日以降、ウクライナ国内のエネルギー施設にミサイルや自爆型無人機で約300回の攻撃を加えたことを明らかにした。

<参考=「ロシア軍、南部ヘルソンのドニプロ川西岸から大規模撤退の動き」(読売新聞)>
(22/10/21)


【閻魔大王】 2022/10/22 (Sat) 22:51

副題=ゼレンスキー大統領「発電所の3割破壊され全土で停電」…露がエネルギー施設に集中攻撃(読売新聞)

ロシア軍は、この手、ウクライナの、電力施設破壊を進めてるです。

>ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は18日、「国内の発電所の約30%が10日以降に(ロシア軍によって)破壊され、全土で大規模停電が起きている」と被害を明らかにし、露軍を非難した。

>ウクライナ大統領府副長官のSNSなどによると、露軍は18日、首都キーウや中部ジトーミル、東部ドニプロなどでエネルギー関連施設を集中的に攻撃した。2日連続で標的となったキーウでは東部に3回攻撃があり、2人が死亡した。ドニプロの電力施設は「深刻な被害」を受け、断水している地区があるという。南部ミコライウは18日未明の攻撃で停電し、東部ハルキウも同日、露軍の砲撃を受けた。

>プーチン露大統領は14日、全土への攻撃は「必要ない」と述べていたが、同日以降もやむ気配がない。英国防省は18日、8月から続く露軍の劣勢を背景に「広範囲のエネルギー供給網に打撃を与えることが主要な目的だ」との見方を示した。

>米国のカリーヌ・ジャンピエール大統領報道官は17日の記者会見で、露軍が自爆型無人機(ドローン)を多用していることに関し「プーチン氏の残虐性を示すもので、強く非難する」と述べた。イランによる無人機供給についても「軍事、民間両施設に使用された多くの証拠がある」と明言した。

>露軍が占拠している南部ザポリージャ原子力発電所では、原子炉の冷却に必要な外部電源が断続的に喪失している。ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムは18日、ウクライナ人の幹部職員2人が17日に露側に拘束されたと発表した。

>露軍はキーウの北側に位置するベラルーシに9000人規模とされる部隊を配備し、揺さぶりをかけている。ベラルーシ国防省幹部は17日、露軍の装備が「戦車約170両、装甲車両最大200台、口径100ミリ以上の重火器は最大100門」になると説明した。

<参考=「ゼレンスキー大統領「発電所の3割破壊され全土で停電」…露がエネルギー施設に集中攻撃」(読売新聞)>
(22/10/18)


【閻魔大王】 2022/10/23 (Sun) 22:11

副題=〝クリミア奪還〟に現実味、ウクライナ軍決死の猛攻 ロシア、4州維持できない危機 「戒厳令」表明は住民に軍支援させない狙いか(ZAKZAK・日刊フジ)

プーチンの誇り<?>

クリミアを奪還出来れば、ウクライナ軍、大成功<!>

>ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は19日にオンラインで安全保障会議を招集し、併合を宣言したウクライナ東・南部4州に20日から「戒厳令を導入する」と表明、関連の大統領令に署名した。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領率いるウクライナ軍の猛烈な反攻を前に、これ以上の敗走を食い止めたい危機感の表れとみられる。ロシア軍が核攻撃をチラつかせるなか、ウクライナ軍は今後、東・南部で奪還劇を繰り広げた後、ロシアが2014年に一方的な併合を宣言したクリミア半島を取り戻す戦いに挑むとみられる。プーチン氏の野望を打ち砕く、ウクライナ軍の戦いはどうなりそうか。

>「(ウクライナのゼレンスキー政権が)あらゆる交渉の提案を拒否し、ロシア領への攻撃を続け一般市民を殺害している」

>プーチン氏は19日の安全保障会議で、4州への戒厳令導入の理由をこう語った。1991年のソ連崩壊後、ロシアの戒厳令導入は初めて。

>4州は、ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州と南部のザポロジエ、ヘルソン両州。ロシアはこれまでウクライナ侵攻を「特別軍事作戦」と呼称してきたが、劣勢のなか、戦争状態であることを事実上認めたかたちだ。

>戒厳令導入で、領土防衛に必要な人的、物的資源の優先利用が可能になる。つまり、4州に残るウクライナ住民を、強引にロシア軍に動員する狙いもありそうだ。

>ジョー・バイデン米大統領は19日、ロシアの戒厳令導入について、「ウクライナの国民に残虐行為をし、屈服させるために脅すことしかできない」などと、プーチン氏を激しく非難した。ホワイトハウスで記者団に語った。

>一方で、バイデン氏は「プーチン氏は極めて難しい立場に立たされている」との見方を示し、ウクライナ国民がプーチン氏の脅しに屈することはないと強調した。

>確かに、ウクライナ軍の大規模な反撃が勢いを増している。

>ヘルソン州の親露派トップ、ウラジーミル・サリド氏は19日、安全のために同州を流れるドニエプル川西岸の住民に退避を決定したと表明した。州都ヘルソンにある、すべての行政機能を東岸地域に移転させているという。ただ、「ヘルソンを放棄する考えはない」とも強調し、住民退避は防衛強化のためだと説明した。

>同州の親露派幹部、キリル・ストレモウソフ氏は同日夜、すでに住民5万~6万人が東岸地域に移されたと述べた。

>ウクライナ侵攻を指揮するロシア軍のセルゲイ・スロビキン総司令官も前日、「困難な状況にある」と苦戦を認め、同州の少なくとも一部地域を放棄する可能性を示唆した。

>軍事の専門家は、ウクライナが今後、4州だけでなく、クリミア半島を取り戻すことも不可能ではないとの見方を示す。これが現実となれば、プーチン氏の威信失墜は避けられない。

>ロシア側の動きについて、元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏は「住民がウクライナ軍に協力しないよう退避させる目的だと考えられる。ウクライナに奪還された後も復興を妨げるため、人のいない土地の状態にしたいのだろう」と分析する。

>ウクライナ軍は9月に本格的な反攻を開始してから1カ月で、東部や南部で計600以上の集落を奪還したと発表した。


>ヘルソン州でもさらに攻勢は続くのか。

>渡部氏は「ドニエプル川東岸への正面からの攻撃は難しい。西岸地域のロシア軍が降伏した後は、隣接するザポロジエ州を攻撃して、東部戦線と南部戦線の連携を分断する作戦が有効だ」と語る。

>今月8日には、14年の一方的な併合後に建設されたクリミアとロシアをつなぐ橋で大きな爆発もあった。ゼレンスキー氏は、クリミアの奪還に意欲をみせるが、現実味はあるのか。

>渡部氏は「ロシア軍はミサイルだけでなく、戦車、最も優越した戦力の榴弾砲すら弾薬が枯渇していると考えられる。ロシアと結ぶ大橋も破壊され、本土からの補給も困難になる。クリミア半島の防御も難しくなるだろう」との見通しを示した。

<参考=「〝クリミア奪還〟に現実味、ウクライナ軍決死の猛攻 ロシア、4州維持できない危機 「戒厳令」表明は住民に軍支援させない狙いか」(ZAKZAK・日刊フジ)>
(22/10/20)


<参考=NO.391 続31<ロシアのウクライナ侵攻>ウクライナ軍領土奪還本格化/厳冬で、どこまで<?>
(22/10/23)