みんながパソコン大王
雑談<NO.221>

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総 合 目 録 趣意書

表題一覧表

NO 表題 起稿 起稿日
雑談NO.222
2101 ワープとスプートニク(米露の新型コロナのワクチン) 磯津千由紀 20/09/19
2100 <今頃ですが>2020年大学ランキング<日本版><3月24日> シバケン 20/09/19
2099 中国でガンダムなど「コピー商品」が高度化する理由 磯津千由紀 20/09/18
2098 新型コロナの“おかげ”、セミナーのオンライン化 磯津千由紀 20/09/18
2097 <京都・浄教寺>新規オープンのホテル内に本堂<!> シバケン 20/09/18
2096 ハイオクガソリン、元売り独自の筈が実は 磯津千由紀 20/09/17
2095 揺らぐキャッシュレス 不正引き出し被害拡大 「ドコモ」問題から浮かんだ弱点 磯津千由紀 20/09/17
2094 ゆうちょ銀行口座から「PayPay」通じて不正な引き出し 磯津千由紀 20/09/15
2093 「Bank Pay」新規登録受け付け停止 「ドコモ口座」の問題受け 磯津千由紀 20/09/14
2092 ボーナス欲しさで? 宅配配達員の事故相次ぐ 磯津千由紀 20/09/14
2091 鍵はテキトーさ? 免疫の権威に聞くコロナ予防 磯津千由紀 20/09/14
雑談NO.220

NO.2091 鍵はテキトーさ? 免疫の権威に聞くコロナ予防<起稿 磯津千由紀>(20/09/14)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/14 (Mon) 16:45

 こんにちは。


 「いいかげん」で「頑張りすぎない」ことが大事だといいます。


> 新型コロナウイルスに対抗するワクチンや特効薬は開発途上にあり、今は物理的に3密(密閉、密集、密接)を避けたりソーシャルディスタンス(社会的距離)を保ったりすることが盛んに呼びかけられている。しかし、相手は目に見えないウイルス。万が一、体内への侵入を許せば、最後は個々人が持つ「免疫力」に頼るしかない。ならば、日ごろから免疫力を維持するにはどうすればいいのか。「免疫学の権威」と呼ばれる奥村康・順天堂大医学部特任教授(78)に聞いた。


> 規則正しい生活 腸内環境改善 リラックス

> 最初に、免疫の仕組みを理解しておきたい。ウイルスや細菌などの異物が体内に侵入した際、まずは生まれつき備わっている「自然免疫」が排除に乗り出す。自然免疫だけで対処しきれなかった場合、異物を狙い撃ちにする「獲得免疫」が時間をおいて応援に駆けつける。獲得免疫は異物を記憶し、次に同じ病原体にさらされた時にはすぐに動いて重症化を防いでくれる。

> 奥村さんが解説する。「例えるなら、自然免疫は街のお巡りさん、獲得免疫は軍隊のような存在です。自然免疫は体内を絶えずパトロールし、小さな異変に対応して治安を守っているイメージ。お巡りさんだけではどうにもならない相手が現れたら、軍隊である獲得免疫の出番となる。自然免疫だけで戦っている段階では症状は出ませんが、熱が出るなどしたら獲得免疫が動いている証拠です」

> 自然免疫の代表格は、白血球の中のリンパ球の一種で、がん細胞の増殖を防ぐことで知られるナチュラルキラー(NK)細胞だ。「私たちの体内では1日に約1兆個の細胞が新たにできますが、このうち約5000個はがん細胞です。街のお巡りさんであるNK細胞が体内を見回り、がん細胞を取り締まっているからこそ、健康な人はがんにならない。同時に、NK細胞はウイルスに感染した細胞もやっつけてくれているのです」

> 獲得免疫を主に担うのは、リンパ球の一種のT細胞とB細胞。「獲得免疫を軍隊に例えましたが、B細胞がつくる『抗体』はミサイルのようなもので、異物に向けて発射されます。ミサイルだけで敵を壊滅できなければ、残りは地上軍に相当するT細胞が排除する。獲得免疫は強固なので、加齢などで弱体化することはありません。ワクチンは弱い病原体を体内に投与して獲得免疫を得ることを目的としますが、例えば100歳の人にインフルエンザのワクチンを打っても効果があります」

> だが、新型コロナのワクチンは開発途上にあり、実用化されても普及には時間がかかるとされる。「感染したことがなければ、まずは自然免疫で対抗しなければならない。ところが、NK細胞は加齢だけでなく、不規則な生活や激しい運動、精神的ストレスなどに弱いのです」。つまり、NK細胞の働きをいかに維持するかが重症化を防ぐポイントになるのだ。

> 免疫細胞は自律神経のバランスが整っている時に活性化するため、不規則な生活は大敵となる。昼間は心臓の働きを活発化させるなどの交感神経が優位になり、夜は体をリラックスさせる副交感神経が優位となるのだが、NK細胞は副交感神経優位の時に攻撃力が高まる。睡眠不足や昼夜逆転、時差ぼけなどの状態が続けば常に交感神経優位となり、免疫力が低下する。

> 「長距離トラックの運転手さんや世界を股にかけるスポーツ選手、国際線のパイロットなどは、NK細胞の働きを弱める典型的なライフスタイルといえます。実際、こうした職業の人は風邪を引きやすい人が多い。免疫力を維持するには規則正しい生活を心がけ、不規則になった場合はいつも以上に健康管理に気をつける必要があります」

> 激しい運動も免疫力の低下を招く。NK細胞の活性は運動中に上がるが、終えると急激に下がるため、かえって感染症にかかりやすくなるのだ。「激しい運動をすると大量の活性酸素が発生し、体内の細胞を傷つけてしまう。体育会系の出身者はそうでない人より平均寿命が約6年も短いという調査結果もあるほどです。ただし、ウオーキングなどの適度な運動はストレス発散になり、NK細胞の活性化につながります」

> 食事はどんなことに気をつければいいのか。まず、約9メートルに上る日本人の腸内には体内の免疫細胞の6~7割が集中しており、腸内環境を整えることが欠かせない。「ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌を摂取すると、NK細胞が活性化することが分かっています。横浜港に停泊したクルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』に隔離された乗客にも乳酸菌飲料が届けられました。一方で食事の内容はバラエティーに富んでいるほうがいい。米国の栄養学者が行った調査によれば、戦後の日本人が長生きになったのは中華やイタリアン、フレンチ、エスニックなど、さまざまな食事を取るようになったことが主な原因ではないかと指摘されています」

> 一方、こんな研究もある。岡山県の医師らが1991年、ボランティア19人に吉本興業の劇場「なんばグランド花月」(大阪市)で漫才や新喜劇などを3時間見てもらう調査を行ったところ、多くの人のNK細胞が活性化した。笑いの効果は経験的にも知られ、同年に亡くなった吉本興業の元会長、林正之助さんは<体の中の毒を消すことができるのは、薬と“笑い”。体に効く薬と違って、心に効く“笑い”は副作用の危険もないから、ええことずくめや>(『吉本八十年の歩み』より)と語っていた。

> 奥村さんが言う。「笑いが効果的なのは、ストレスから解放されるからです。ストレスはNK細胞の活性を抑えてしまう。試験前の学生がよく風邪を引くのはそのためで、横浜港のクルーズ船内で新型コロナの感染者が相次いだのも、いつ解放されるか分からない状態で狭い空間に閉じ込められるという強いストレスに多くの乗客がさらされたことが一因だったのではないかと思います」


> でも適度にいいかげんに

> いくら規則正しい生活や適度な運動、バランスの取れた食事に取り組んでいても、ストレスを抱えてしまっては元も子もない。それを裏付ける調査がある。フィンランドで、生活環境が似ている40~45歳の管理職1200人について、健康管理をしっかり行うグループと何もしないグループに分けて74年から追跡調査したところ、15年後には前者のグループのほうが死者数が多くなった。

> 「『フィンランド症候群』と呼ばれる有名な調査ですが、『不真面目グループ』のほうが病気になりにくかったのです。健康に気を使うことはもちろん大事ですが、気にしすぎてストレスを抱えると逆効果になる。適度にいいかげんであることが、実はとても重要なのです」

> 免疫力を維持することは、新型コロナを含むさまざまな病気を防ぐうえで有効な手段となる。しかし、頑張り過ぎず、多少の失敗は気にしない。そんな楽観的なスタンスも求められそうだ。【和田浩幸】


> ■人物略歴

> 奥村康(おくむら・こう)さん

> 1942年、島根県生まれ。千葉大大学院医学研究科修了。東京大医学部講師、順天堂大医学部教授、日本免疫学会会長、順天堂大医学部長などを経て2012年から現職。「健康常識はウソだらけ コロナにも負けない免疫力アップ」など著書多数。


<参考=「奥村康・順天堂大医学部特任教授 ワクチンが見通せない今だから 免疫力でコロナ打破」(毎日新聞有料記事、9月14日)>


NO.2092 ボーナス欲しさで? 宅配配達員の事故相次ぐ<起稿 磯津千由紀>(20/09/14)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/14 (Mon) 16:56

 こんにちは。


 「ウーバーイーツ」の配達員の交通事故が多く報じられています。
 当地には料理宅配はありませんが。


>  新型コロナウイルス感染拡大の影響で料理宅配サービスの需要が高まる中、警察には、自転車の配達員による危険な運転に関する通報が相次いでいる。一部の企業では、配達をこなした件数に応じてボーナスを加算する仕組みを導入しており、危険運転の一因になっているとの指摘もある。警察は「便利なサービスでも、ルールを守らなければ重大な事故につながりかねない」として、業界に対し、安全対策の徹底を求めている。

> 「新型コロナの影響でアルバイトが減り、学生などの配達員が増えた。慣れない道なのか携帯を見ながら配達している人も目立つ」。東京都杉並区の男性会社員(35)は昨年8月、副業で宅配サービス大手「ウーバーイーツ」の配達員を始めた。男性によると、交通安全に関する講習を受けたことはないといい、時々交通ルールを守るように呼びかけるメールが届くだけだという。

> ウーバーでは、指定された期間内に一定の配達数を達成すると、追加でボーナスが支払われる仕組みがあり、ボーナス欲しさに宅配を急ぐ配達員もいるという。男性は「ボーナスがもらえるかどうかで収入が大きく変わるので、宅配を急いでしまうこともある」と明かした。

> 配達員による事故や交通違反は多い。杉並区では4月、自転車で配達中の20代の男子大学生が軽乗用車とぶつかり死亡。5月には東京都板橋区で配達中の自転車と50代の女性が衝突する事故も。愛知県内では7月、名古屋高速道路を原付きバイクで走行する配達員とみられる姿が目撃され、県警は道路法と道路整備特別措置法違反容疑を視野に捜査している。

> 今年4月の政府の緊急事態宣言発令以降、宅配サービスの需要増に伴い、配達員の違反に関する通報も増えている。このため、愛知県警は名古屋市中区の交差点などで取り締まりを実施。スマートフォンで道順を確認しながら自転車を運転していた男性配達員を呼び止めて注意するなどの取り締まりを行っている。

> 配達員の事故や違反が相次いでいる状況について、ウーバーイーツの運営会社は「交通安全講習会の開催や、速度超過の配達員に警告と稼働一時停止などを科す取り組みを既に行っている。今後も安全啓発への取り組みを強化していく」などとコメントした。【高井瞳】


<参考=「スマホ見ながら運転も 多い「料理配達員」の事故、違反 急ぐ理由は…」(毎日新聞有料記事、9月14日)>


NO.2093 「Bank Pay」新規登録受け付け停止 「ドコモ口座」の問題受け<起稿 磯津千由紀>(20/09/14)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/14 (Mon) 17:15

 こんにちは。


 「ドコモ口座」と違って大手のセキュリティーに厳しい銀行が参加している「Bank Pay」でも、本人確認が不十分だと、新規登録を停めました。


> 「ドコモ口座」を通じて各地の銀行で預金が不正に引き出された問題を受けて大手銀行や地方銀行、それに信用金庫などが参加しているスマートフォンの決済サービス「Bank Pay」でも登録の際の本人確認の手順が不十分だったとして、新規登録の受け付けが停止されました。


> 「Bank Pay」は、銀行などでつくる「日本電子決済推進機構」が、去年10月から始めたスマホの決済サービスです。

> 銀行口座を登録すれば、スマホでQRコードを使って飲食店などで支払いができ、14日時点でおよそ1万1000人の利用者がいます。

> しかし、銀行口座から預金が不正に引き出された「ドコモ口座」と同じように、メールアドレスだけで本人確認が行われ、利用登録ができるようになっていたということです。

> これまでに不正な引き出しは確認されていないものの、機構は登録の際の本人確認の手順が不十分だったとして14日、新規登録の受け付けの停止を決めたということです。

> また、このサービスでは、114の金融機関の口座と連携していますが、ワンタイムパスワードなど「2段階認証」の本人確認が取られていない一部の金融機関では、登録済みの利用者の利用も止めるとしています。

> 今後は、サービスの利用登録をショートメールに届いた暗証番号を入力してもらう形式に変更するなど、本人確認の厳格化を図っていくということです。


<参考=「「Bank Pay」新規登録受け付け停止 「ドコモ口座」の問題受け」(NHK、9月14日)>
<消滅・20/12/31>


NO.2094 ゆうちょ銀行口座から「PayPay」通じて不正な引き出し<起稿 磯津千由紀>(20/09/15)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/15 (Tue) 19:22

 こんばんは。


 案の定、ドコモ口座だけではありませんでした。


> ゆうちょ銀行が提携する6つの電子決済サービスから不正な引き出しの被害が確認されている問題で、ゆうちょ銀行の口座からスマホ決済サービスの「PayPay」を通じてことしに入ってから17件、合わせて141万円余りの不正な引き出しが確認されたことが、関係者への取材で新たにわかりました。

> 「PayPay」では全額を補償するとしています。


<参考=「ゆうちょ銀行口座から「PayPay」通じて不正な引き出し」(NHK、9月15日)>
<消滅・20/12/31>


NO.2095 揺らぐキャッシュレス 不正引き出し被害拡大 「ドコモ」問題から浮かんだ弱点<起稿 磯津千由紀>(20/09/17)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/17 (Thu) 10:53

 こんにちは。


 既存スレッドにぶら下げようかと思いましたが、3つのどれにも適合しないので、新スレッドを起こします。
 NTTドコモの問題ではないことが、だんだん、はっきりしてきたようで。


> NTTドコモの「ドコモ口座」が発端となり、キャッシュレス決済を巡る不正出金の問題が広がっている。ゆうちょ銀行が16日に公表した総額約1800万円の被害に関係したキャッシュレス事業者は、ドコモ以外に5社あった。キャッシュレス決済を使っていなくても不正出金は可能で、被害は更に発覚する可能性がある。「ドコモ問題」から「キャッシュレス問題」に広がる中、金融庁や業界は本格的な対応に乗り出した。【本橋敦子、松本尚也、道永竜命】


> ゆうちょ銀、認証強化で被害の決済事業と連携せず

> 「(キャッシュレス決済事業者とは)これからも連携していきたいが、今後はセキュリティーを強化しなければならないと痛感している」。ゆうちょ銀行の田中進副社長は16日、緊急記者会見を開いて金融機関としての対応に甘さがあったことを認めた。

> 当初は「ドコモの問題」とされていた一連の不正出金問題。ゆうちょ銀行で他のキャッシュレス決済に関連する不正な引き出しが判明したことは、セキュリティーの甘い金融機関に預貯金口座を持つ人が誰でも被害に遭う恐れがあると浮き彫りにした。

> 一連の不正では、何者かがまず口座番号や暗証番号などの情報を不正に入手。ドコモ口座などセキュリティーの甘い決済事業者のサービスを利用して、銀行口座から入金(チャージ)する方法で現金を引き出す手口だ。情報が漏れた銀行口座がターゲットになる形で、不正に使われた決済事業者のサービスを被害者が使っている必要はない。

> 被害を受けた金融機関は、口座とキャッシュレス決済サービスをひも付ける際に複数の要素で認証しておらず、ほとんどで本人確認を暗証番号や生年月日に頼っていた。携帯電話にショートメッセージサービス(SMS)で一定時間しか使えないパスワードを送る方法など、本人だけが所持している「物」や、知り得る「知識」など複数の要素を組み合わせて認証していれば、被害を免れていた可能性は高い。

> ゆうちょ銀行は今年5月に、新しい複数認証のシステムを一部で導入していたが、被害が出た決済事業者との連携は対象外だった。決済事業者と協議して合意していれば導入は可能だったが、「複数認証を使おうという提案はなかった」と振り返る事業者もいる。ゆうちょ銀行は「強力に要請した」と説明するが、コミュニケーション不足は明らかだ。


> イオン銀行、全決済事業者との連携停止、広がる影響

> 今後は各事業者が責任を持ち、本人確認の改善を進めていくことが重要となる。メルペイは16日、新たに預金口座をひも付ける顧客に対し、本人確認書類や顔写真撮影などによる認証を導入すると発表。すでに預金口座との連携が済んでいる場合でもチャージの際に新たな方式で本人確認をする。他の事業者でも、これを機に確認を強化する動きが広がっている。

> 16日にはイオン銀行が全ての決済事業者との入金などの連携の停止を発表しており、影響は今後も拡大しそうだ。ゆうちょ銀行に関する問題は、15日に高市早苗総務相(当時)が記者会見で明らかにして発覚しており、情報公開のあり方も課題となっている。高市総務相は16日、退任会見で「金融機関はしっかりとセキュリティーを確立していただきたい。(キャッシュレス決済事業者など)資金移動業者についても同様。大きな課題だと考えている」と述べた。


> 被害に気付きにくいのが特徴

> 相次いで発覚する不正な預貯金の引き出しは、利用者が被害に遭ったと気付きにくいのが特徴だ。把握するためには、預貯金口座から不自然な出金があるかどうかについて、利用者が頻繁な通帳記入などで確認する必要がある。キャッシュレス決済を利用していない人でも、預貯金口座を開設していれば誰でも被害者になりえるため、今後被害に気付く可能性もある。

> 利用者側で不正を未然に防ぐのは困難で、キャッシュレス決済の信頼性を揺るがしかねない事態に関係者の危機感が広がる。

> 業界を監督する金融庁も厳格な対応に乗り出した。15日夜には金融機関と決済事業者に対し、本人確認が不十分な場合はキャッシュレスサービスを停止するよう要請。複数の要素による認証の導入といった安全対策を強く求めた。

> 金融庁からの要請文には「問題が見いだされた場合は、堅牢(けんろう)な手続きを導入すること。導入までの間、新規連携やチャージを一時停止すること」と記され、スマートフォンのショートメッセージサービス(SMS)を使った複数認証などの導入を強く迫る内容だった。ある銀行関係者は「事実上の指導」と受け止めた。

> ドコモ口座の問題が発覚して間もない9日、金融庁は運営するNTTドコモに不正の原因などを17日までに報告するよう命じ、金融機関側にも顧客保護や再発防止措置を求めた。この時点では「過度な規制や指導は利便性に逆行する」(金融庁幹部)として、個別の被害状況の確認や被害者への補償に軸足を置いていた。


> 危機感強める金融庁、強い姿勢に転じる

> しかし、ゆうちょ銀行で新たな被害が発覚するなど影響が急拡大。金融機関や決済事業者に対してサービスの停止を含めた措置を取るよう要請する強い姿勢に転じた。背景には政府が進めてきたキャッシュレス決済の普及にブレーキがかかりかねないとの危機感がある。社会からの批判が高まる中で、懸念の払拭(ふっしょく)が最優先と判断した。

> この問題では、キャッシュレスの普及に応じたセキュリティーが事業者と金融機関の双方で追い付いていない現状が浮き彫りになった。全国地方銀行協会の大矢恭好会長(横浜銀行頭取)は16日の定例記者会見で「利便性の確保とセキュリティーのレベルのバランスが大事。(今回の問題は)そのバランスを欠いていたということだ」と述べ、業界全体で信頼回復に取り組む意向を示した。


<参考=「揺らぐキャッシュレス 不正引き出し被害拡大 「ドコモ」問題から浮かんだ弱点」(毎日新聞、9月16日)>


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/17 (Thu) 11:06

<補足>

<参考=情報NO.917 <ドコモ口座>第三者の不正な預金引き出し発覚

<参考=雑談NO.2093 「Bank Pay」新規登録受け付け停止 「ドコモ口座」の問題受け

<参考=雑談NO.2094 ゆうちょ銀行口座から「PayPay」通じて不正な引き出し


NO.2096 ハイオクガソリン、元売り独自の筈が実は<起稿 磯津千由紀>(20/09/17)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ThinkPad T520(Win10Pro64bit)】 2020/09/17 (Thu) 19:57

副題=「パリダカの名誉は今は昔?「独自ハイオク 実態は混合」」(毎日新聞経済プレミア、7月3日)

 こんばんは。


 レギュラーは元売り間でバーター取引されてるのは周知でしたが、ハイオクは元売り独自だと謳われていました。しかし。


> ハイオク混合のなぜ(1)

> 石油元売りや業界団体が「独自技術で開発し、独自ルートで供給している」と説明してきたハイオクガソリンが、スタンドに出荷する前段階で他社製と混合されるケースがあることが毎日新聞の取材で判明した。なぜこんなことが起きるのか。ハイオクをめぐるガソリン販売の実態はどうなっているのだろうか。

> 「パリダカールラリーで三菱自動車がパジェロに新日本石油(現ENEOS=エネオス)のハイオクガソリン『ヴィーゴ』を使おうとしたら、性能が高すぎて国際自動車連盟(FIA)にストップをかけられた。燃費性能が通常より3%も高かったからだ」

> 2000年代初頭、エネルギー業界担当の記者だった私は、新日本石油の担当者から、そんな自慢めいた開発秘話を聞いた。

> 当時は国内でハイオクの販売競争が激しかった。02年に当時の新日本石油が「エネオスヴィーゴ」、昭和シェル石油(現出光昭和シェル)が「シェルピューラ」という新商品を発売した。いずれもエンジン内の洗浄効果と燃費向上がセールスポイントだった。

> パリダカでパジェロが他メーカーのガソリンより3%燃費のよいガソリンを使ったら、長距離を走るラリーではかなりの差が出る。それでは競技として不公平になるため、主催者のFIAが使用を認めなかったというのだ。

> 新日本石油はこのエピソードを宣伝などに使わなかったが、ライバルたちに「エンジン内部がきれいになり、燃費や加速性能が向上する」などとアピールした。


> 各社独自の添加剤が決め手

> ハイオクは標準仕様のレギュラーよりも「オクタン価」の高いガソリンを指す。オクタン価とは、異常燃焼でエンジンの動きがぎくしゃくする「ノッキング現象」の起こりにくさを示す指数のことだ。

> オクタン価が高いガソリンほど、圧縮比の高い高性能エンジンに用いることができる。日本産業規格(JIS)はレギュラーのオクタン価を89以上、ハイオクを96以上と定めている。

> 各社のハイオクは単にオクタン価を高め、高性能エンジンに対応しているだけでない。エンジンの中をきれいに保ち、燃費をよくする独自の添加剤を入れることで、レギュラーとの違いを明確にし、付加価値の高いオリジナル商品としてきた。

> この添加剤に各社とも創意工夫を凝らし、「ハイオクは会社ごとに燃費や加速性能が異なる」と説明してきた。日本でハイオクをプレミアムガソリンと呼ぶのはこのためだ。

> 付加価値の高いハイオクの店頭価格はレギュラーに比べ、1リットル当たり約10円高い。ハイオク指定はスポーツカーや外国車、高級車に多いため、石油元売り各社にとっては収益源になる。


> レギュラーは全国共通

> これに対して、レギュラーは日本国内で共通の規格品となっており、メーカーごとに品質や性能に差がない。同一規格のいわば汎用(はんよう)品だ。

> このため石油元売り各社は貯蔵タンクを共同利用するほか、自社の製油所やタンクがない地域では他社のレギュラーガソリンを買い取り、自社製品として販売するバーター取引を1990年代後半から進めた。

> 各社ごとに添加剤が異なるハイオクは、タンクの共同利用やバーター取引などなく、製油所からタンクローリーでガソリンスタンドまで届くはずだった。

> 元売り各社で組織する石油連盟も「ハイオクなど各社が独自技術で開発した高品質製品は独自ルートで供給されている」と、今回の問題が発覚する今年6月まで説明してきた。

> ところが実際に今、独自ルートを守っているのは旧昭和シェル石油(現出光昭和シェル)が生産し販売する「Shell V-power」だけだ。エネオスはじめ他の元売り各社はどうして混合やバーター取引に走ったのか。次回報告する。

> <次回は7月6日に掲載します>

<参考=「パリダカの名誉は今は昔?「独自ハイオク 実態は混合」」(毎日新聞経済プレミア、7月3日)>


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/19 (Sat) 22:20

副題=ハイオク「レギュラーと同じ汎用品」 石油連盟会長「品質に差ない」 混合出荷(毎日新聞、7月17日)

 こんばんは。


 石油連盟の会長が、元売り間で混合してたことを、認めました。


> ハイオクガソリンの混合出荷問題で、石油元売り各社などで作る業界団体「石油連盟」の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)は17日の定例記者会見で、「各社のハイオクの品質はほぼ同じ」と発言した。各社の独自製品とされてきたハイオクについて、業界トップが品質に違いがないことを認めたのは初めて。会見後には「(レギュラーガソリンと同様に)今は汎用(はんよう)品の一つ」とも述べた。

> 混合出荷問題は、毎日新聞の報道で明るみに出た。各社はタンクの共同利用や、自社の製油所やタンクのない地域で他社製品を買い取って自社製として販売するバーター取引をしている。こうした流通体制によって、「各社の品質は同じになるのではないか」と質問したところ、杉森会長は「そのように考えた方が早い」「それほど大きな品質の差はない」などと答えた。

> 各社のブランドを信じて販売してきたスタンド経営者や消費者から、「裏切り行為だ」との批判の声が上がっているとの指摘に対して、杉森会長は「我々はバーターであろうが、自社の商品規格に合ったものを管理、保証している。決して裏切りにはならない」と述べた。

> 石油連盟が「独自ルートで供給している」と説明してきたハイオクの流通体制が変わった経緯について、杉森会長は「(元売り各社が)合併に合併を重ね、効率化を求められた」と述べた。今も各社が独自に性能を宣伝している点に関しては「昔の競争の歴史が今日まで引きずられている問題があったかもしれない」と述べた。また、現在の流通体制が始まったのは「2000年代ぐらい」とした。

> 消費者への説明責任については、「ハイオクに限らず、バーター取引は全てしている。そこを消費者にお知らせしなかった。必要があれば、ちゃんと開示していきたい」と述べた。


> 性能虚偽宣伝「残念に思う」

> 一方、コスモ石油やキグナス石油がハイオクの性能を虚偽宣伝していた問題については「消費者の皆様に迷惑をかけることになり、大変残念に思う」とし、連盟の理事会でコンプライアンスの順守を求めたことを明らかにした。【遠藤浩二】

<参考=「ハイオク「レギュラーと同じ汎用品」 石油連盟会長「品質に差ない」 混合出荷」(毎日新聞、7月17日)>


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/20 (Sun) 13:10

副題=ハイオク混合出荷 「消費者の裏切りにはならない」 石油連盟会長、一問一答(毎日新聞、7月17日)

 こんにちは。


 上記記事の記者会見での、一問一答です。
 悪びれる様子はありません。


> 元売り各社などでつくる業界団体「石油連盟」の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)は17日の定例記者会見で、ハイオクガソリンの混合出荷問題などについて、毎日新聞の質問に答えた。主なやり取りは以下の通り。

> <会見冒頭での発言>

> ◆一部新聞等で石油各社が販売しているハイオクがSS(サービスステーション)に出荷される段階で他社製品と混合されているという報道がございました。ハイオクにつきましては、共同油槽所の利用やバーター出荷などによりまして、他社から調達したものを自社製品として供給することがあることも事実でございます。

> しかしながら、各社は他社から調達した場合も含めまして、自社が供給しているすべての製品について、お客様に保証している性能を満たすように品質管理、保証をしています。

> なお、一部加盟会社におきまして、ハイオクの性能表示に、誤解を招くおそれのある記載があったとの報道に関しまして、消費者の皆様にご迷惑をおかけすることとなり、大変残念に思います。

> <記者との一問一答>

> ――2002年から04年にかけて、エネルギー記者会にいまして、釈迦に説法ですが、当時、レギュラーガソリンはどこの元売りでも同じなんだよ。同じ仕様でつくっているんだと。だけど、ハイオクは各社によって添加剤が違って、性能が違うと教わった。つい最近まで石油連盟のホームページでも独自ルートと紹介されていたと思う。いつごろからどうして、混合、バーターになったのでしょうか。

> ◆1980年代とか90年代にハイオク仕様車、いわゆる高級車、こういう車が増えて、価格差もありますので、そういう意味では収益性が良かったということもあって、各社独自品をつくろうとなって技術にしのぎを削って開発競争をしてきたという歴史はございます。その後、大きく時代はどんどんかわってきまして、消費者側からするとハイオク仕様車はほとんどなくなっております。ハイオク、ハイオクといわれなくなった。02年ごろは、おそらく20%ぐらいハイオク比率はあった。今は10%を切っている状況にあります。

> それと、供給する側として、私どももそうなんですけども、合併に合併を重ねて、複数社が今や1社になっている。つまり何を求められてきたかといったら、効率化を求められた。効率化ということになると、バーターをして近くから出荷できる体制をとるということが、効率化、業界の競争力、もっといいますと、輸送距離が減りますので、CO2の削減にもつながる。どんどん競争がそっちの方に移っていった。

> こういう背景があったということで、一部、その昔の競争の歴史が今日まで引きずられているという問題があったかもしれませんけど。そこはそこで、しっかり正していかないといけない問題だとは思うんですけども、そういう変遷を経て、現在はこういう状況にあるということでございます。

> ――背景は分かったが、だいたいいつごろから変化していったのでしょうか。

> ◆合併はおそらく、統合の歴史もそうなんでしょうけれど、00年代ぐらいじゃないでしょうかね。00年から10年ぐらいでしょうか。

> ――混合しても品質に問題がないというのは理解するが、A社とB社のハイオク、それぞれ独自の添加剤を入れていて、それが混ざってしまったら本来の性能を出せないと思いますが。

> ◆おおむね、特徴があるのはオクタン価と清浄性、清浄機能。これは、多少の違いがあっても、オクタン価も数字ではかれますから、すぐ出ますけれど、清浄機能というのはおそらく大きく変わりはしないだろうということです。従いまして、それも全部含めて、それぞれ各社には商品規格というものがあって、その規格を満たすものが自分の会社の商品として、売っていますので、それを保証している。もし、混じって支障が出るということになれば、これは自分のところの責任になりますんで、それはないと思います。

> ――混ざっても問題ないのでしょうか。

> ◆混合蔵置といいますか、共同油槽所は実際そうなっていますよ。そこで何も今まで問題が起きたという事例はございませんし、試験分析もしているんだろうと思います。

> ――石油連盟の15年のパンフレットには「ハイオクは各社が独自開発して独自のルートで供給されている」と書いてあった。00年からバーター取引をしていることを知っていたはずなのに、なぜそのような表記をしたのですか。

> ◆(石油連盟・奥田真弥専務理事)一部の会社で独自ルートの供給はあるわけですけども、我々事務方の方で市場の実態の変化に十分気がついておらず、チェックがおろそかになっていたというのが実際でございます。早く気がついて、訂正をしていくべきだったのですが、それができていなかったということで、今回、改訂させていただきましたけど、改訂につきましてもきちんと公表の上で実施すべきであったと大いに反省をしております。

> ――会長に伺いたい。消費者はハイオクがバーターとか共同タンクを利用しているという実態を知らない人の方が圧倒的に多いと思う。車を大切にしている人やブランド看板を目指して給油している人もいると思う。消費者に対してこれまで言ってこなかったのは、裏切り行為とは思わないか

> ◆ハイオクに限らず、バーターはすべてしておりますんで、そこをしっかり消費者にお知らせしなかったと。必要があればお知らせしなければいけないだろうと思いますけど、これが裏切り行為かというと、我々はバーターであろうが、自社の商品規格に合ったものということでちゃんと、それを管理し、保証しているわけでありますので、これは決して裏切りにはならない。

> バーターをしていることを言ったか言わないかという問題はあるかもしれません。それは必要があれば、ちゃんと開示していきたいと思います。バーター品で買っているのか、自分のところで作って売っているのか、規格は同じなわけです。自社の商品規格は。従ってこれは裏切りにはならないと思っております。

> ――そこがよくわからない。ENEOS、出光興産、コスモ石油の広報に聞いても、他社製を出荷しようが、1対9で混ぜようが、5対5で混ぜようが、自社の製品規格を満たしているというわけですね。3社の品質は全部同じということなのですか。

> ◆そのように考えていただいた方が早いと思います。

> ――それでいいのですか。

> ◆それほど大きな品質の差はございません。

> ――差はないのですか。

> ◆国で決められた規格があって、各社それぞれ決めた規格があります。それはそんなに大きくかけ離れていないということで、それをちゃんと確認した上で自社商品として出荷しているわけです。

> ――3社は同品質ということでいいのですか。

> ◆ほぼ。

> ――昔ですけども、CMでガンガン自分の社のものが良いと猛烈にアピールしていた。

> ◆それは昔の競争。競争にしのぎを削っていた時代は、確かにやっていた時代はございます。今はそれはやっておりません。

> ――ホームページでほぼ同じ品質と書いた方がいいのでは。

> ◆ほぼ同じ品質ですと書く必要があるのかというのは、それは各社の戦略によります。そこは本当に書く必要があるのかどうか。

> ――ENEOSはハイオクのブランドである「ヴィーゴ」をやめた後に、「ENEOSハイオクガソリン」に変えた。コスモ、出光興産は、ブランドを「スーパーマグナム」「スーパーゼアス」と付けている。品質が同じならば、単に「ハイオクガソリン」と表記を変えたほうがいいのではないですか。

> ◆それは各社のネーミングも含めてですね、各社の施策でありますんで、連盟会長たる私がコメントする立場には本当はないのですが、ただ消費者にとって紛らわしい表現がある、誤解を与える表現があれば、それはコンプライアンス上の問題にもなりますので。一部の社であったことも事実であります。従いまして、今日、石油連盟の理事会の場で、私からそういう間違われる行為はよくないと、コンプライアンスは順守してほしいという要請をしたところであります。

<参考=「ハイオク混合出荷 「消費者の裏切りにはならない」 石油連盟会長、一問一答」(毎日新聞、7月17日)>


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/22 (Tue) 01:07

副題=「今や唯一」シェルの独自ハイオクも風前のともしび?(毎日新聞経済プレミア、8月3日)

 こんばんは。


 シェル「V-Power」が独自ハイオクに唯一残るも、先行きはなさそう。


> ハイオク混合のなぜ(5)

> ガソリン販売に占めるハイオクの割合は1990年の約15%から2018年は約9%に低下した。多くの石油元売りはコスト削減のため、ハイオクの独自開発と独自ルートの輸送を断念し、貯蔵タンクの共用やバーター取引を行うようになった。

> その中で唯一、今も独自の添加剤を配合し、個別輸送しているのが出光昭和シェル(旧昭和シェル石油)のハイオク「Shell V-Power」だ。

> 旧昭和シェルは19年4月に出光興産と経営統合したが、シェルブランドのガソリンスタンドでは今も沖縄県と離島を除き、全国でV-Powerを販売している。

> 出光昭和シェルはV-Powerについて「旧昭和シェルの製油所から独自ルートで輸送しており、他社との混合やバーター取引などしていない」と説明する。


> シェルのハイオクは国際商品

> 旧昭和シェルは80年代からハイオクの開発と販売に積極的だった。87年に「フォーミュラシェル」、02年に「シェルピューラ」と新商品を次々と発売。現行のV-Powerは14年に発売し、「吸気バルブに付着した汚れを取り除き、重要なエンジンパーツを保護し、クルマ本来の性能が最大限発揮されるよう設計されている」と、独自性をアピールする。

> V-Powerは日本国内専用ではなく、開発には英オランダのロイヤル・ダッチ・シェルのエンジニアがかかわり、世界67カ国で展開する国際商品だ。

> 一方、日本国内のハイオク開発でシェルの最大のライバルだったENEOS(エネオス)は、前身の新日本石油時代の02年に発売した「エネオスヴィーゴ」の販売を18年9月末で終了した。

> 業界トップのエネオスさえも、コスト削減のため他社と貯蔵タンクの共用やバーター取引をせざるを得なくなり、独自ブランドとして販売できなくなったためだ。


> 新ブランド後のハイオクは「検討中」

> 出光昭和シェルは現在、出光とシェルに分かれているガソリンスタンドのブランドを21年4月から「アポロステーション」に統一することになっている。

> 出光がこれまで用いてきたギリシャ・ローマ神話の太陽神「アポロ」のマークを継承することになり、国内でも長年親しまれたシェルのマークは消えることになる。

> その場合、ハイオクはどうなるのか。出光昭和シェルは「新ブランドになった後のハイオクについては検討中」と説明するが、国内で唯一、独自性を保っているシェルのハイオクが存続する可能性は低いだろう。

> 出光興産は昭和シェルとの経営統合に当たり、大株主だったロイヤル・ダッチ・シェルから昭和シェルの株式を取得しており、今後もシェルの戦略的な国際商品を日本で展開するとは考えにくい。


> ハイオクの商品名は消滅か

> アポロステーションで販売するハイオクは出光が展開する「スーパーゼアス」に統一する可能性が高い。ハイオクの混合やバーター取引が当たり前となれば、各社独自だった添加剤も混ざり合ってしまい、ライバルと性能を競い合うこともできなくなる。

> 「ハイオクは独自の性能を競いあった時代が終わり、コスト削減のため、品質に差のない汎用品になってしまった」と、大手元売り幹部は認める。その場合、「スーパーゼアス」や「スーパーマグナム」といった商品名が必要だろうか。

> 共通規格のレギュラーに商品名がないように、ハイオクもただの「ハイオクガソリン」でよいのではないか。今後の石油業界の検討課題だろう。

<参考=「「今や唯一」シェルの独自ハイオクも風前のともしび?」(毎日新聞経済プレミア、8月3日)>


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/10/10 (Sat) 01:21

副題=ハイオク燃費、ホントはどうなの? 「同品質」なのに石油元売り各社の宣伝まちまち(毎日新聞、8月18日)

 こんばんは。


 各社混合してるのに元売り各社は低燃費を独自に謳っています。


> 石油元売り各社などで作る業界団体「石油連盟」のトップが「各社のハイオクガソリンの品質はほぼ同じ」と発言したのに、燃費性能に関する各社の宣伝内容に違いがあることを疑問視する声が消費者から上がっている。現在のハイオクは品質に差がなくなっているはずだが、業界最大手ENEOSのように「車の性能が上がり、ハイオクで燃費が向上するとは言えなくなった」として宣伝を取りやめた社もあれば、出光興産やコスモ石油のように燃費向上を強調し続けている元売りもあるからだ。

> ハイオクを巡っては、各社がタンクを共同利用することによる混合出荷や、自社の製油所やタンクがない供給網の空白地帯で他社製を買い取り自社製として販売するバーター取引が行われていたことが毎日新聞の報道で判明。石油連盟の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)は7月の定例記者会見で、こうした流通形態は物流の効率化のために2000年代に始まったと説明し、各社のハイオクの品質は「ほぼ同じ」と発言した。

> だが、ハイオクの燃費に関する各社の宣伝はまちまちだ。

> ENEOSは「ENEOSヴィーゴ」(18年に販売終了)販売時の02~10年、「燃費向上最大3%」と宣伝していたが、ジャパンエナジーと合併した10年にこの宣伝をやめた。同社はシェアの高い車を使いハイオク性能を定期的に確認しており、「車の性能が上がったため、ハイオクによる燃費向上を保証できなくなった」(同社)という。同社が現在販売する「ENEOSハイオクガソリン」も燃費向上をうたっていない。

> 一方、業界2位の出光興産はハイオク「出光スーパーゼアス」について、国産車A~Dの4車種の試験結果をホームページ(HP)に載せ、B(排気量1500㏄)で最も燃費が向上したと宣伝。「レギュラー比最大2・7%低燃費!」と強調している。同社によると、このデータは08年のもので、国が定めた試験方法で測定したものだという。

> コスモ石油もハイオク「スーパーマグナム」について、国産3車種のうち、国産セダン(同2500㏄)で「レギュラー比最大2・8%燃費向上」とHPで宣伝している。同社によると、データは03年の値という。出光とコスモは取材に試験に使用した車種を明かさず、コスモは試験方法についても「開示していない」として回答しなかった。

> また、自前の製油所を持たず、ハイオクを主にコスモから仕入れているキグナス石油はハイオク「α―100」の具体的な性能データを示していないものの、「燃費を向上させる」と宣伝する。根拠を尋ねると「試験結果等を参考にしている」と回答したが、試験の詳細は明かさなかった。

> こうした各社の宣伝について、愛車レクサスにコスモのスーパーマグナムを給油し続けてきた大阪府の男性(41)は「ハイオクが同品質ということが明らかになったのに、なぜ、各社の宣伝がバラバラなのか。そもそも燃費は本当に伸びるのか」といぶかる。約20年間、中部地方でタンクローリー運転手をしている男性(55)もハイオクのユーザーで、「三重県四日市市にあるコスモの製油所からはENEOSと出光も出荷している。同品質なのに宣伝内容が違うのはおかしい。消費者軽視の態度だ」と批判する。

> エンジンの燃焼に詳しい飯島晃良・日本大准教授によると、近年はエンジンの改良が進み、燃費性能の向上は著しい。飯島氏は「燃費は燃料だけではなく、エンジン側の要因も関係してくる」と指摘。「燃料が燃費に及ぼす影響は車種や走り方などによって変わると考えられるので、全てのユーザーがハイオクによる燃費向上を実感できるわけではないだろう」と話す。【遠藤浩二】

<参考=「ハイオク燃費、ホントはどうなの? 「同品質」なのに石油元売り各社の宣伝まちまち」(毎日新聞、8月18日)>


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/10/17 (Sat) 06:12

副題=消費者軽視の「ハイオク混合」 独自性能うたい20年 こっそり効率化(毎日新聞、9月11日)

 おはようございます。


 レギュラーと違って価格競争が激しくないので、実売では、ハイオクはリッター15~20円、レギュラーより高いです。
 私の最初の自家用車レオーネ4WDターボATは、1800ccターボのくせにOHVエンジンのためかグロス120馬力(ネット換算だと多分100~105馬力)だったので無鉛レギュラー仕様でした。スタンドを変えると調子が変わるデリケートなエンジンだったので、なるべく、業転ガソリン(元売り以外から仕入れたガソリン)を扱ってないといわれた出光興産のスタンドで入れてました。今となっては笑い話ですが、「4WDターボ」と「AT」の組み合わせが、生半可な自動車マニアから奇異にみられました、並みの腕の人間が運転すると一番速いことは現在では常識ですが。
 初代アルシオーネVXは、スペシャリティーカーで、2700ccでネット150馬力だったので当然、レギュラー仕様。尤も、清浄剤が入っているという理由でハイオク「金アポロ」を入れてましたが、レギュラーにも清浄剤が入るようになってレギュラー「赤アポロ」に変更。
 SVXバージョンLは、スペシャリティーカーで、3300ccで240馬力で、ハイオク仕様。
 現用中のレガシィ・ランカスター6は、3000ccで220馬力、ハイオク仕様。ハイオク(スーパーゼアス)でも軽くノッキングします。SUV的な性格からは、レギュラー仕様にすべきだと思います。
 私は所有したことがないですが、後継のレガシィ・アウトバックは、3600ccで260馬力、レギュラー仕様。


> 石油元売り各社などで作る業界団体が「各社が独自技術で開発し、独自ルートで供給している」と説明してきたハイオクガソリンが、スタンドに出荷する前段階で他社製と混合されていることが毎日新聞の報道で判明し、消費者に波紋を広げている。報道を受け、業界団体トップも混合出荷が2000年代に始まったことを認め、「各社のハイオクの品質はほぼ同じ」と発言した。混合出荷はなぜ、消費者に知らされてこなかったのか。【遠藤浩二】


> 業界再編、クルマ離れ…ブランド信じたユーザー置き去り

> 「ハイオクについては、共同油槽所の利用やバーター出荷などにより、他社から調達したものを自社製品として供給することがあるのも事実」「ハイオクは独自商品ではなくなった。今は汎用(はんよう)品の一つ」

> 業界団体「石油連盟」の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)は7月の定例記者会見で、元売り各社がタンクの共同利用による混合出荷や、自社の製油所やタンクがない供給網の空白地域で他社製を買い取り自社製として販売するバーター取引をしている実態を業界トップとして初めて公式に認めた。

> だが、杉森氏は「消費者は混合出荷を知らない。裏切り行為ではないか」との質問に対し、「必要があれば消費者にお知らせしなければならないが、自社の商品規格に合ったものとして管理、保証しているので裏切りにはならない」と述べた。

> 「消費者を見下している」「性能差があるかのように宣伝しておきながら、消費者を裏切ったことにならないとなぜ言えるのか。問題意識が欠如している」――。杉森氏の発言に対し、各社のブランドや宣伝を信じて給油してきた人たちはツイッターなどで怒りを爆発させた。

> ハイオクは、エンジンに汚れを付きにくくして、燃費を向上させる効果などがある添加剤が加えられている。高排気量の外車やスポーツカーはハイオク指定が多く、販売価格はレギュラーガソリンより1リットル当たり約10円高い。複数の関係者によると、混合出荷は約20年前から行われていた。各社同じ品質のレギュラーとは異なり、ハイオクは各社の独自製品とされていたのに、汎用品に変わったことは公にされてこなかった。

> 杉森氏は記者会見で「収益性が良かったこともあり、1980~90年代は各社がしのぎを削ってハイオクの開発競争をしてきた。しかし、消費者側からするとハイオク仕様車はほとんどなくなった。供給側も合併に合併を重ねて、効率化を求められた」と、混合出荷やバーター取引が始まった経緯を説明。今も各社が独自に性能を宣伝している点に関しては「昔の競争の歴史が今日まで引きずられている問題があったかもしれない」と釈明した。

> 杉森氏が語ったように、各社は80年代から90年代にかけ、ハイオクを発売し、テレビCMで頻繁に性能をアピールした。83年に出光興産が「出光無鉛金アポロガソリン」を発売。87年には昭和シェル石油が「フォーミュラシェルスーパーX」、日本石油が「日石ダッシュレーサー100」を発売した。90年代も発売ラッシュは続き、共同石油が91年に「共石GP―1プラス」、92年には三菱石油が「プレミアムZ」、コスモ石油が「スーパーマグナム」を、93年には出光興産が「出光スーパーゼアス」を発売した。

> だが、96年の石油製品の輸入自由化で環境は激変。各社は輸送コスト削減に取り組み、タンクの共同利用やバーター取引を進めた。業界再編も加速し、15社以上あった元売りは合併を繰り返し5社に集約された。一方で、少子高齢化などの影響もあり、国内の新車販売は90年の777万台をピークに19年は519万台まで落ち込んだ。この間に軽乗用車やハイブリッド車など低燃費車の増加でガソリン需要は低迷。ハイオクの需要減も顕著で、93~01年に20%を超えていたガソリン全体に占める販売比率は現在10%を下回る。

> 混合出荷していないと説明しているのは出光興産の「Shell V―Power」だけだ。「各社はホームページで、ハイオクはほぼ同品質と記載すべきではないか」との質問に対し、杉森氏は「各社の戦略による」と述べるにとどめた。流通の効率化という業界の事情の裏で消費者は置き去りにされたままだ。

> 景品表示法に詳しい岡山大法科大学院の佐藤吾郎教授は「消費者が納得して製品を選べるようにするため、業界全体として流通体制の変化に対応した形で表示の適正化に取り組み、消費者の信頼を確保すべきだ」と指摘する。

> ハイオクの宣伝を巡っては、コスモが「スーパーマグナム」について、エンジンの汚れを取り除く添加剤が入っていないのに10年以上、「使い続けるほどきれいにしてくれる」などと今年4月までホームページに虚偽の性能を載せていたことが、毎日新聞の報道で判明。消費者庁が7月から、景品表示法違反(優良誤認)の疑いで調査している。


> 大手3社なお宣伝 「自社規格満たす」の怪

> 混合出荷で他社製のハイオクと混ざれば、オリジナルの添加剤の効果は発揮できないはずなのに、ENEOS、出光興産、コスモ石油の大手3社はホームページ(HP)で独自の性能を宣伝し続ける。3社は取材に「自社規格を満たしているので宣伝内容に問題はない」と主張するが、「機密情報」などを理由に自社規格は開示せず、消費者に説明責任を果たしているとは言えない状態だ。

> 3社のHPを見ると、宣伝内容はまちまちだ。ENEOSは、100時間(約5000キロ)走行した場合のエンジン吸気弁の汚れをハイオクとレギュラーで比較した写真をHPに掲載し、ハイオクの効果を宣伝。出光は「スーパーゼアス」について汚れ付着率を「レギュラー比64%低減」、コスモも「80%低減」とHPで効果を強調している。

> 燃費についても、ENEOSが「車のエンジンの性能が上がり、ハイオクで燃費が向上すると言えなくなった」として2010年に宣伝をやめたのに、出光は「レギュラー比最大2・7%低燃費」、コスモも「最大2・8%燃費向上」とうたう。

> ハイオクは異常燃焼の起こりにくさを示すオクタン価が高いガソリンで、日本産業規格(JIS)はレギュラーのオクタン価は89以上、ハイオクは96以上と規定。各社はハイオクに独自の添加剤を入れ、エンジンの清浄機能や燃費向上をアピールする。

> 「A社とB社のハイオクが混ざれば、本来の機能が発揮できなくなるのでは」。7月の定例記者会見でこう質問された杉森氏は「各社には商品規格があり、その規格を満たすものを売っている」と述べ、問題はないとの見解を示した。3社も取材に、他社製と1対9で混ぜようが、5対5で混ぜようが、「自社規格を満たしているので問題ない」と不可解な説明に終始する。

> ならば、自社規格とは一体何なのか。各社に尋ねたところ、ENEOSは「オクタン価と清浄剤の添加を規定していること以外は、JIS規格と全て同じ。清浄剤の規定内容は企業秘密のため公表していない」、出光は「オクタン価以外のさまざまな品質項目について、JIS規格よりも厳しい規格を定めているが、自社規格は当社の機密情報であり、情報は出せない」、コスモは「取引先との関係もあり、開示していない」と回答した。宣伝の根拠は不明なままだ。

> 経済産業省の総合資源エネルギー調査会で専門委員を務めた桃山学院大の小嶌正稔教授(石油流通産業史)は「欧米では複数社が同じタンクを利用している場合でも、出荷時に必ず独自の添加剤等を入れてブランドの意味と価値を維持している」と指摘。「ブランドを掲げながら、他社製と混ざっているのに『自社規格を満たしているから問題ない』という日本の元売りの理屈は明らかにブランドの価値を毀損(きそん)している」と批判する。

<参考=「消費者軽視の「ハイオク混合」 独自性能うたい20年 こっそり効率化」(毎日新聞、9月11日)>


NO.2097 <京都・浄教寺>新規オープンのホテル内に本堂<!><起稿 シバケン>(20/09/18)


【シバケン】 2020/09/18 (Fri) 10:36

まあねえ。
時代やねえと。

場所、河原町寺町ですて。
寺はどこにあるのかと、地図見たら、嗚呼の、髙島屋の裏手駐車場のところに、寺あった、なあと。そこの寺かと。
イヤ、入った事、無いです。用事無くて。

ならばの、ホテルも、その辺りに出来てるんやろなあと。
正直、場所的、非常に宜しいです。
建て方もあるですが、「祇園祭」が見えるなと。

<写真1>
ホテルに併設された浄教寺の本堂=15日午後、京都市下京区(永田直也撮影)



<写真2>
ホテルのエントランス前には高さ3メートルの灯籠が設置されている=15日午後、京都市下京区(永田直也撮影)



<写真3>
ホテルのロビーと本堂の間に小窓が設置され、それぞれを見通すことができる=15日午後、京都市下京区(永田直也撮影)



>平家ゆかりの寺院とホテルが同居した「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」(京都市下京区)が28日、オープンする。ホテル内に本堂がある珍しいつくりで、宿泊客が朝のお勤めを体験できるプランも設定する。

>平清盛の子、重盛にゆかりを持つ浄教寺が本堂を建て替えるのに伴い、ホテルと一体化して整備。9階建てホテル(167室)のエントランスには高さ3メートルの灯籠が置かれたり、館内には旧本堂にあった飾りが施されたりと、雰囲気のある演出がなされている。

>宿泊客に奥深い京都を味わってもらいたい考えのほか、少子化や檀家(だんか)離れが進む寺院再生のモデルケースにもなればと期待されている。同寺の光山公毅住職は「町中にある寺院で、日常の充実のための修養を一緒に体験してもらえたら」と話している。

<参考=「ホテルの中に寺の本堂、朝のお勤め体験も 京都に誕生」(産経ニュース)>


【シバケン】 2020/10/22 (Thu) 11:47

副題=別途の記事あったです。

何と、まの、お寺さんが土地、建物全体の所有ですて。
まあねえ、元々、お寺のあったの土地にホテルの建設ですが。
要は、多角経営<?>

「浄教寺側が土地と建物全体を所有し、ホテルを運営する三井不動産側が、ホテル部分を賃借する仕組みだ。」

尚、
写真は、一部割愛したです。

尚の尚、
まだ、ホテルの辺り、行っても無く、見ても無く。

今回の本堂の写真<再建以前>で、見た事あるなあと。但し、境内に入って、では、無くの、道路から、チラと。
そら、用事ありませんでして。


<写真1>
ホテルと一体化して建てられた浄教寺の本堂。左の小窓の向こうはホテルのロビーだ=2020年9月15日、京都市下京区、筋野健太撮影



<写真2>
ホテルと寺院が同居する「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」。ホテルの玄関は本堂と別々になっている=2020年9月15日、京都市下京区、筋野健太撮影



<写真3>
再建前の浄教寺の本堂=2017年12月、京都市下京区、同寺提供



<写真4>
再建前の浄教寺の本堂=2017年12月、京都市下京区、同寺提供



<写真5>
浄教寺の光山公毅住職=2020年9月15日、京都市下京区、筋野健太撮影



<地図>



>平安時代に起源がある京都の古刹(こさつ)が、ホテルと一体化して再建された。京都随一の目抜き通り、四条通近くに先月開業した「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」。各地で寺の後継者不在や檀家(だんか)離れなどが進む中、都市部の寺院再生のモデルになるか――。

>午前7時前、香がたかれた1階ロビーに宿泊客が集まる。ガラス越しに見えるのは、48基の灯籠(とうろう)がきらびやかな伽藍(がらん)。そこは浄土宗・浄教寺の本堂だ。ロビーから外へ出て、出入り口が別の本堂まで20歩ほど。雰囲気は一転して厳かに。

>「ナムアミダブ」。光山公毅(こうき)住職(50)が朝のお勤めを始めた。空調が行き届いた約160平方メートルの空間に声が響く。申し込んだ約20人が、本尊の阿弥陀如来に順番に焼香し、手を合わせた。

>浄教寺は1170年代に平清盛の長男・重盛が建立した鐙籠(とうろう)堂に起源を持つ。1591年、豊臣秀吉が洛中の寺社を整理した際、現在地に移転したという。200年ほど前に建立された本堂を建て替える際、宿泊施設と「一体型」とし、地上9階建て、延べ約6900平方メートルの「お寺ホテル」に生まれ変わった。

>使わなくなった木鼻や古木もインテリアに転用し、2階は大浴場とレストラン。2~9階に167の客室があり、檀家でなくても利用できる。1室税込み1万円前後から。浄教寺側が土地と建物全体を所有し、ホテルを運営する三井不動産側が、ホテル部分を賃借する仕組みだ。

>旅館業の許可を得て敷地内などに宿泊施設を運営する宗教法人は京都市内だけで10以上あり、大阪市でも真宗大谷派難波別院の境内に昨秋、17階建ての「大阪エクセルホテル東急」が誕生。ただ三井不動産によると、ホテルと「一体型」の構造は珍しいという。担当者は「後継者不在や檀家離れなどから閉じざるを得ない寺も多い中、再生へのモデルになれば」と話す。

>銀行を辞めて住職に
>光山住職は大学在学中に僧侶の…
<以下、会員>

<参考=「京都で「お寺ホテル」誕生 「檀家、ぶったまげたと」」(朝日新聞)>


【シバケン】 2020/10/22 (Thu) 12:37

副題=この手、手法を使えるは、京都の四条河原町界隈故、出来るです。

ここは、寺町の方なれどの、土地値、バカ高いの地域で、観光客多く。
この場所で、宿取れたら、超の便利。


NO.2098 新型コロナの“おかげ”、セミナーのオンライン化<起稿 磯津千由紀>(20/09/18)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/18 (Fri) 15:24

 こんにちは。


 今、オンラインでKDDIの「SMS」と「+メッセージ」のセミナーを受講しました。
 イヤー、以前なら東京か大阪のセミナー会場に出向かないと受講できない内容、今は全国どこにいても(太いインターネット回線さえあれば)受講できます。


NO.2099 中国でガンダムなど「コピー商品」が高度化する理由<起稿 磯津千由紀>(20/09/18)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/18 (Fri) 17:23

 こんにちは。


 以前のコピィ商品はお粗末なものが多かったですが、中国の技術水準が上がって、脅威となっています。
 中国がコピィ商品大国であることに変わりはないようです。また、アニメなどの海賊版大国でもあります。要するに、知財権侵害大国。


> 冒頭からクイズを一つ。

> 「高達」「奥徳曼」「普楽路路」「莉卡」

> いずれも中国のおもちゃ売り場でよく見かける日本の人気商品の中国語名だ。何のことか分かるだろうか。

> 正解は「ガンダム」「ウルトラマン」「プラレール」「リカちゃん」だ。

> 日本のアニメやおもちゃは相変わらず中国でも人気が高い。半面、その人気に目をつけた違法なコピー商品も後を絶たない。しかも、その手口は年々、悪質、巧妙化している。


> 日本の人気キャラクターで荒稼ぎ

> 2019年8月、上海市当局は大規模なコピー商品業者を摘発した。ガンダム、ドラゴンボールなど日本の人気キャラクターを中心に100種類以上の商品を偽造し、2000万元(約3.1億円)以上を荒稼ぎしていたという。

> この業者が中国で注目を集めたのは「全プロセス型」と呼ばれる大規模なコピー組織を構築していた点にある。

> おもちゃなどを偽造するには、まず商品の精巧な金型を作る必要がある。その金型を使って製品を大量生産し、国内外に運搬。本物より安い価格で売り出すことで違法な利益を得る。通常は各工程を別々の業者が請け負っているが、上海のケースは金型製造から販売までをすべて1社で手がけていた。

> 文字通り「全プロセス型」で、新たなコピー商品を次々と量産する仕組みができあがっていたことになる。

> 「全プロセス型」業者の摘発は中国でもほとんど例がなく、被害が大きかった日本のバンダイは上海市当局に「ガンダムアストレイ レッドフレーム改」の高さ20センチのフィギュアを贈り、感謝を伝えたほどだ。


> 製造業の高度化で被害深刻

> 中国政府は国内製造業の高度化に力を入れ、ハイテクで米国と覇権を争うほどの実力を身につけた。しかし、製造業の成長はコピー商品業者の技術革新という皮肉な結果をもたらし、被害を深刻化させている。

> 「最近は新商品を出してもわずか数カ月でコピー商品が作られてしまう。新商品の発売時期と、コピー商品が出回る時期がどんどん近くなり、被害が大きくなりやすい」。バンダイの担当者はこう打ち明ける。

> 中国のコピー商品問題は世界から強い批判を浴びている。トランプ大統領が「米国企業の知的財産権が中国に不当に侵害されている」と、貿易戦争を仕掛ける口実の一つともなっており、政府にとっても悩みの種だ。

> 当局は商標などの保護を強化し、知財侵害の罰則も厳罰化。5月からは摘発強化キャンペーンを実施し、コピー商品関連だけで「1500超のアジトを摘発し、500超の犯罪組織を壊滅させ、5100人超の容疑者を逮捕した」(中国国営新華社通信)。それでも「摘発されるのは氷山の一角」(中国企業関係者)だ。


> 当面はいたちごっこ

> 日本の特許庁が20年6月にまとめた模倣品・海賊版被害に関する年次報告によると、19年に日本企業から同庁に寄せられた知財侵害の相談のうち、74%が中国関連。「世界一のコピー商品大国」という汚名は今も健在だ。

> ヒット商品をめぐる光と影。中国の社会問題ともいえるコピー商品問題が解決される日はいつになるのだろうか。

> 上海市内のショッピングモールに21年中に実物大(頭頂高18.03メートル)の「フリーダムガンダム」を設置する――。

> ガンダムシリーズのアニメ製作を手がける「サンライズ」は20年7月、壮大な構想を明らかにし、中国のガンダムファンを熱狂させた。実物大のガンダム立像が日本以外に設置されるのは初めてで、人気スポットになるのは間違いない。

> 一方、その人気に便乗した「ガンプラ」(ガンダムシリーズのプラモデル)のコピー商品がさらに市場にあふれる事態も容易に想像できる。いたちごっこは当面、終わりそうにない。


> 赤間清広

> 毎日新聞中国総局特派員(北京)

> 1974年、宮城県生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。経済部では財務省、日銀、財界などを担当した。16年4月から現職。中国経済の動きを追いかけている。


<参考=「中国でガンダムなど「コピー商品」が高度化する理由」(毎日新聞、9月18日)>


NO.2100 <今頃ですが>2020年大学ランキング<日本版><3月24日><起稿 シバケン>(20/09/19)


【シバケン】 2020/09/19 (Sat) 00:05

研究力主体=世界版
教育力主体=日本版

1位=東北大学
2位=京都大学
3位=東京大学・東京工業大学
5位=九州大学
6位=北海道大学
7位=名古屋大学

言うたら、何ですが。
日本人のノーベル賞受賞は京都大学が一位。

1901年以降
1位=京都大学=19名
2位=東京大学=16名
3位=名古屋大学=6名


>「世界大学ランキング」を発表している英教育専門誌のタイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は24日、日本版の2020年大学ランキングを発表した。東北大が初めてトップになり、京都大が2位、東京大と東京工業大が同率3位となった。日本版の調査は4回目で、研究力を重んじる世界版に対し、教育力を重視している。

>278大学が評価対象。学生1人当たりの資金や教員比率、授業充実度などに関する学生調査、企業人事担当者や研究者の評価、外国人学生・教員の比率など、16項目をポイント化して比較した。

>5位以降は九州大、北海道大、名古屋大の順。9位まで国立が並んだ。

<参考=「大学ランク、東北大が初トップ 2位京大、3位は東大と東工大」(共同)>
<消滅・21/03/24>


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2020/09/19 (Sat) 01:22

 シバケン様、こんばんは。


 上位7大学が全て国立大学、其れも旧国立一期校なんですね。
 私学が低ランクなのは意外です。

 東京工業大学、もっとレベルが低いと思ってましたが、東京大学に並んでるんですね。


NO.2101 ワープとスプートニク(米露の新型コロナのワクチン)<起稿 磯津千由紀>(20/09/19)


【磯津@VersaPro UltraLite TypeVG VK17T/G-J(WQHD,Win10Home64bit)】 2020/09/19 (Sat) 15:02

 こんにちは。


 目糞鼻糞。


> <do-ki>

> どっちもどっち、と言いたくなる。米露の新型コロナウイルスのワクチン開発「戦略」だ。

> ロシア政府が正規の手続きを飛ばしてスピード承認したワクチンは「スプートニクV」。世界初の人工衛星にちなむ命名だ。

> 一方、米政府の開発プログラムは「ワープスピード作戦」。ワープはSFファンにはおなじみ、スタートレックに登場する超光速の宇宙航法だ。

> 早い話が、「一番乗り」だの「すぐ実用化」だのという話。でもワクチン開発はそう甘くない。

> 折しも、重い副作用の疑いで英アストラゼネカ社が開発中のワクチンの治験を中断した。因果関係はまだ不明だが、これはなにも特殊な話ではない。

> 通常、ワクチンの開発には3段階の治験を経る。「少人数で主に安全性をみる第1相」「人数を増やし安全性や免疫反応、年齢や接種量などによる違いを評価する第2相」「実際の使用を念頭に大規模な集団で偽薬と比較しながら有効性と安全性を確かめる第3相」。3相では1、2相で見逃した副作用が見つかることもある。

> 世界保健機関(WHO)のまとめでは、3相まできた新型コロナワクチンが8種類。中国3、米国2、英露独が1となっている。

> ただ、アストラゼネカやロシアが開発する組み換えワクチンは経験が浅く、米モデルナなどが開発するRNAワクチンは実用化されたことがない。不活化ワクチンは実績があるが、いずれも実用化には1年以上はかかるはずだ。

> しかも最終的に数千万~数億人に接種した場合、副作用の割合が小さくても、多くの人に影響が及ぶ。接種後に障害が表れたり、死亡したりする人も出てくる。その時に、ワクチンとの因果関係を確かめるのは簡単ではない。

> 思い出すのは1976年に米国で起きた「事件」だ。ニュージャージー州で豚インフルエンザウイルスの人への感染が起き、大流行への懸念が生まれた。当時のフォード大統領は「全国民にワクチンを」と宣言。10月から4000万人が新ワクチンの接種を受けたが、2カ月半で中止に追い込まれた。ギラン・バレー症候群と呼ばれる難病が多発したからだ。

> 因果関係については意見が割れたが、多くの課題を残した。ちょうど大統領選の年で、自らワクチンを接種してみせたフォード氏の政治的な思惑も批判された。

> 今、トランプ大統領は「10月中にワクチンを提供できるかも」と言っている。投票日を意識した?過去の教訓は忘れずに。(専門編集委員)


<参考=「土記:ワープとスプートニク=青野由利」(毎日新聞、9月12日)>