閻魔大王<NO.136>
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閻魔大王NO.137 | |||
347 | 続2<ロシアのウクライナ侵攻>5月初旬までに終結<?> | 閻魔大王 | 22/03/24 |
閻魔大王NO.135 |
NO.347 続2<ロシアのウクライナ侵攻>5月初旬までに終結<?><起稿 閻魔大王>(22/03/24)
【閻魔大王】 2022/03/24 (Thu) 23:29
<参考=NO.344 続<ロシアのウクライナ侵攻>5月初旬までに終結<?>>
(22/03/18)
<副題=ロシア経済、その絶望的な未来予測 同国の著名経済学者「次の冬までに死に至る」(47NEWS)>
ロシアでは、次ぎの冬が、イツ頃を指すかは、知りませんですが。
冬まで、保つなら、大したモンです。
長くても、5月初旬までに、破綻して呉れませんと、ロシアの兵士と、ウクライナの犠牲者が多く出るです。
それこその、このロシアの、ウクライナ侵攻なるは、何のためのか、よ、わからんです。
イヤ、ロシアが、ウクライナを占領しても、この状態<経済制裁下>では、再興出来るのかと。
ロシアのプーチンは、どこまで先読み、計画してるか、わからんですが。ウクライナを併合出来たとしても、元の状態に戻すに、資金、どするやと。
<写真1>
3月3日、営業停止のニュースを聞き、最後の買い物をしようとスウェーデン家具大手イケアのモスクワの店舗で行列を作る市民(ゲッティ=共同)(47NEWS)
<写真2>
3月7日、モスクワの銀行で、制裁の影響で下落した通貨ルーブルの交換レート表示を見る人(ゲッティ=共同)
<写真3>
3月11日、営業停止が決まった日本の衣料品店「ユニクロ」のモスクワの店舗で行列を作る買い物客(ゲッティ=共同)
>ロシアのウクライナ侵攻を受け、西側各国がロシアに対してかつてない厳しい制裁を科している。フランスのルメール経済・財務相が「ロシア経済を崩壊させる」と述べた一方で、英国のジョンソン首相も「制裁の目的はロシアの体制転換」と断言。一部欧米首脳は制裁の狙いがプーチン政権崩壊であることを隠そうとすらしていない。
>北大西洋条約機構(NATO)が軍事介入しない方針を打ち出した以上、侵攻を止められるのは、制裁措置がロシアに与えるダメージのほかない。制裁が実際、どれほど経済に打撃を与えるのかに国際社会の関心が集まっている。
>こうした中、編集長が昨年のノーベル平和賞を受賞したロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」は、プーチン政権を批判してきた同国の著名な経済学者ウラジスラフ・イノゼムツェフ氏のインタビュー記事を掲載した。(共同通信=太田清)
>▽「死」を予測
>イノゼムツェフ氏は独立系シンクタンク、ポスト工業化社会研究センター所長。国内の他、米国や英国、フランスなどで多数の経済関係や社会評論の著作を出版し、ロシアの後進性を指摘、プーチン大統領の強権体制を批判し、ロシアのエネルギー産業からの脱却を主張してきた。3月14日付のノーバヤ・ガゼータに掲載されたインタビュー記事で、制裁や、ロシアの国際的孤立化による企業の収益悪化、インフレにより、次の冬までにロシア経済は「死に至る」と予測した。
>同氏は米政権がロシア産原油の禁輸措置を決めたことについて、たとえ欧米がロシア産原油輸入をやめたとしても、市場よりも安い価格ながら中国などに輸出する手段は残されており、減少幅は侵攻前の1日当たり740万バレルの水準から、100万~150万バレル程度の幅の減少に収まるとしている。
>一方で、欧米の制裁はプーチン大統領や下院議員らの資産凍結など多岐にわたる。深刻なのはロシア中央銀行が米国などに持つ外貨準備の凍結、銀行など金融機関に対する制裁、制裁を科した国の領空でのロシア航空機飛行禁止措置だと指摘した。
>特に金融制裁について、プーチン大統領が債務者の救済措置を約束し、2300トンもの金準備を持つ中央銀行が債務支払い猶予や金融機関への低金利融資などの対策に乗り出す可能性はあるものの、近年活発となっていた国内の消費者金融や、12兆ルーブル(約12兆円)まで膨れあがった国内の不動産担保融資へ与える影響は大きいとした。
>さらに、ハイテク機器の禁輸や、制裁措置には含まれないものの、外国企業の撤退やロシア企業との取引停止が与える打撃は大きく、供給網は途絶え、借入金利も高騰する中、海外への販路は絶たれ、国内消費もしぼんだ国内の企業は追い詰められ大規模な破綻に追い込まれていくと予測。
>具体的にはインフレ率は年30%に近づき、為替相場は1ドル=200ルーブルとさらにルーブル安が進む。失業者は現在の2倍、貧困層は1・5倍になると絶望的な未来予測を唱えた。
>▽革命時に戻る
>一方、ロシアでは経済制裁への対抗策も次々と打ち出された。
>通貨防衛のため、主要政策金利を2倍以上引き上げたほか、外貨流出阻止とデフォルト(債務不履行)回避に向け日本など「非友好国」へのルーブルによる債務支払いを宣言。3月10日には、一部政権与党議員の提案を受け、ミシュスチン首相が外国企業が理由なくロシアでの事業をやめ会社を閉鎖した場合、外部の管財人に事業を継続させ雇用と生産を維持する法案を準備していると報告。プーチン大統領もこの方針を了承した。外国企業の撤退を止めようとする動きの一環とみられる。
>一時、取りざたされた撤退企業の「国有化」については、「国を100年前、1917年のロシア革命時に後戻りさせる」(新興財閥インターロス・グループのウラジーミル・ポターニン総裁)などの産業界の強い反対もあり、棚上げされたようだが、撤退企業の私権を制限する動きが、さらなる企業の不信を招き、将来的な海外投資を遠ざける結果に終わると懸念する声も根強い。
<参考=「ロシア経済、その絶望的な未来予測 同国の著名経済学者「次の冬までに死に至る」」(47NEWS)>
(22/03/22)
<消滅・23/07/25>
【閻魔大王】 2022/03/25 (Fri) 16:44
<副題=「ロシア軍の命運は2週間」―旧ソ連軍に所属した軍事評論家が指摘する失敗(テレビ朝日NEWS)>
ロシア軍の命運2週間なら、まあ、妥当なるの線かと。
であって欲しいの願望あるですが。
<写真1>
「ウクライナ軍の“待ち伏せ戦“は結果をだしている」(ウクライナ陸軍)
<写真2>
「3週間でロシア軍は100機以上を失っている」(ウクライナ非常事態省)
>「ロシア軍はあと2週間しかもたない。兵器の補充は不可能」―ロシア軍を良く知る旧ソ連の元軍人は、ロシア軍の敗走は確実だと予想した。
アゼルバイジャンの軍事評論家アギーリ・ルスタムザデ氏はロシア語の独立ニュース動画サイト“Newsader”でロシア軍の侵攻は準備に欠けた非常識な戦術だったと断じた。
ルスタムザデ氏はアゼルバイジャン軍に30年勤務し、ナゴルノ・カラバフ紛争などの実戦経験もある、ロシア軍の内情を知る軍事専門家だ。3月19日のアップ以来、視聴数は3日間で110万ビューを越えている。以下、ルスタムザデ氏の分析を紹介する。
>◆ウクライナでの戦闘の現状と懸念
>現状での懸念はベラルーシ軍が参戦し新たな戦線をキエフの北西部で開くことだ。ベラルーシ軍は2万の兵力を有する。
ロシア軍について言えば、この20~30年、シリア以外では精密誘導などの最新鋭兵器を使ったことがない。兵力と兵器の数では世界で2番目の軍事大国だが、新しい戦略での戦闘も行っていない。歩兵と戦車隊中心の第二次大戦と同じ戦術だ。
現在の劣勢は、戦争計画段階での失敗の結果だ。航空機を使った通常の攻撃であれば全く別の結果になっていたはずだ。
この「特別軍事行動」は失敗するだろう。戦争計画を立てた段階では、ウクライナの民衆とウクライナ軍の抵抗を計算していなかった。これは許されない過ちだ。
ウクライナ側にチャンスはある。地上戦で、接近戦を避けて待ち伏せ戦を展開することだ。教科書のような防衛戦だし戦術も正しい。結果も出している。
ロシア軍は北と南から侵攻しているが、北は損害も大きく、防衛に入っている。近いうちに敗北するだろう。南のロシア軍は補給が堅実だ。クリミアや海岸部から兵器が補充されている。
>◆経済制裁で弱体化するロシア
>ロシアはもはや侵攻を始めた時のロシアではない。強力な経済制裁にさらされ、日々弱体化している。これほどの規模の経済制裁は例がなく、専門家でも1カ月後、1カ月半後を占うことはできない。しかし1カ月後のロシアは戦争前とは全く違った国になるだろう。経済状態は破局へ向かうだろう。平時と戦時では軍の費用は10倍違う。ロシア経済はそれに耐えられないだろう。
まずロシア軍は、精密誘導兵器の数が限られている。通常兵器はやまほどあるが、精密誘導兵器は少ない。精密誘導兵器は主に核弾頭を装填して使う想定で、通常弾を載せることは想定されていない。
>◆武器の短期間での補填は不可能
>ビンニツィア軍事空港に8発の高価なミサイルを使ったが、巡航ミサイルは最も高価な武器だ。システムが複雑で、一発がパイロットのいない一機の航空機のようなものだ。きわめて高価だ。
もし平時に軍が1万発の発射訓練を行っていると仮定すると、戦時には最低でもその100倍の弾薬を使う。経済の動員が必要なのはそのためだ。旧式の兵器弾薬はまだ1
カ月は持つだろうが問題は別の点にある。戦車のエンジンの交換、保守、大砲の交換が必要になる。たとえ巡航ミサイルがもっと必要になっても短期の補填は不可能だ。長い時間がかかる。戦術の立案段階の失敗は戦術では補えない。ロシア軍の不利な形勢を戦術の変更で立て直すことはできない。
現在、ロシア軍参謀本部では、弾薬生産などの現場の尻を叩いているが、それは侵攻前にやるべきことで、もはや手遅れだ。三交代制にしたところで、すぐに成果は出ない。1~2週間はかかる。その間にウクライナにはロシア兵がいなくなってしまうだろう。
>◆予備兵まで前線に 兵員の補充を進めるロシア
>ロシアが動員令を発令しない場合、海外にある基地の要員を呼び戻しても、せいぜい3~4万人だ。最終的には総動員令を出すか、停戦協議に応じるしかない。
ロシアはアルメニアの第102基地からロシア兵を転戦させる計画を立てている。南オセチヤやアブハジアではロシア兵の招集だけでなく、現地の志願兵募集を行った。アブハジアで志願した兵士もウクライナで死んだ。タジキスタンからもロシア兵を投入した。旧ソ連内の基地からの増派は部分的にすでに行っている。しかし3~4万人が限度だ。3~4万人の追加と言っても、ロシア国内の基地でも人員は必要で、全部をウクライナの前線に振り分けられるわけではない。
シリアからの傭兵についていろいろ言われているが、彼らは戦車などの正規軍に組み込まれて戦うことは不得意で、ゲリラ戦用だろう。
>ロシアでは軍学校の学生もすでに前線に送り出されている。その部隊がウクライナで殲滅されたようだ。そんな予備兵まですでに前線に駆り出されているのだ。
軍学校の学生でも2、3年生なら十分戦える。招集兵よりましだ。他の国では招集兵は戦車やミサイルシステムなどの高度な技能、知識が必要なところには配置されないが、ロシアでは志願兵の数は実はあまり多くないのだ。いまや大部分が招集兵だ。志願兵の割合は50%を切るだろう。公表より少ないはずだ。
兵員数からすれば、今のロシア軍はもうアップアップだ。ウクライナ軍の出方にもよるが、遅かれ早かれロシア軍は負ける。ウクライナ軍は装備も兵器も弾薬も豊富だ。ウクライナ軍の志願兵はよく訓練されている。この8年でドンバスなど紛争地帯をローテーションで回り戦闘経験も積んでいる。戦闘経験を積んだ兵士は貴重だ。
>◆あらゆる常識に反する作戦
>ロシア軍の兵士や将校は何のために自分たちが戦うのか、疑問を持っている。そんな兵士にどんなモチベーションがあるだろう。人間は何のために戦うのか、つまり何のために死ぬのかがわからなければ、士気が上がるわけがない。この戦争はあらゆる常識に反する作戦だ。
ロシア軍の死者は1万から1万2千人だと思う。人員の損失については、兵員を補充して何とかするだろうが、兵器の損害は短期では補えない。戦車が400台も破壊されたら、補充は不可能だ。兵器の破損によって、イニシアチブはウクライナ側に移りつつある。航空機の損害も影響している。航空戦力の援護がなければ、歩兵、戦車部隊の攻撃能力も防御力も大きく落ちる。航空戦力は短期では回復不可能だ。飛行士の訓練だけでも1年はかかる。
この3週間でロシア軍は100機以上を失っているだろう。航空戦力の喪失というのは、パイロットと飛行機が撃墜される、というようなものだけではない。ヘルソンではウクライナ軍によってロシア軍の7機のヘリコプターが攻撃されたが、損害はもっと大きい。爆発の小さな破片が機体に当たるだけでもヘリコプターは修理が必要になる。実際ロシア軍も修理するためにヘリコプターをロシア国内に運搬した。実際の損害はもっと大きいはずだ。
そういう意味ではウクライナ軍のスティンガー地対空ミサイルは、高度6千メートルまでの空域を部分的に閉鎖することに成功していると言える。ロシアの航空戦闘能力をかなり抑圧している。スティンガーはワンセット1500万から5000万円くらいするが、ウクライナ軍には1000基ほど提供されているようだ。
>◆電子部品も底をつく
>あと2週間もすると、ロシアはミサイルさえ打てなくなるかもしれない。ロシア軍は台湾製のGPS受信装置を使っているが、ロシアでは生産できないので、もう補充の手段がない。電子部品はほとんどが台湾製と中国製だ。ストックを使い果たしたら終わりだ。
欧米にとって経済制裁以上に効果があるのが、エネルギー関連の完全禁輸措置だろう。いまの経済制裁下では、ロシアはまだ戦えるが、本当に戦争を止めようと思ったら、エネルギー関連の完全禁輸しかない。しなければロシアは巨大な国だから、貧しくなっても10年はもつだろう。
>◆限定核使用の可能性…報復なら“死の手”
>軍人はみな、ロシアはウクライナに侵攻しないと思っていた。しかし侵攻した。わたしはロシアが小出力の限定核を使用する確率は五分五分だと思う。もしロシアが戦術核を使ったら、ウクライナにもNATOにも防御の手立てはない。限定核の場合は2キロ四方だけに被害を限定することも可能だ。
しかし、たとえロシアが限定核を使っても、NATO諸国は手を出さないと思う。エネルギー全面禁輸をかけるだろう。そうなればロシアは一年で崩壊する。米国でさえ核による報復はしないだろう。なぜならロシアが核攻撃を受けた場合、〈死の手〉というシステムで、アメリカだけではなく全世界に向けて核ミサイルが発射されるシステムになっているからだ。それはオートマティックであって、ON、OFFが可能なものではない。核攻撃を受けたと認識した瞬間、自動的に発動される仕組みだ。これが始動すれば地球の破滅を招く。
ソ連という国を思い出してみて欲しい。ほとんど外の世界から切り離されていたが、なんとか存在は可能だった。北朝鮮が生き延びているように、孤立したままロシアは生き残るだろう。世界から切り離されたロシアというのは最悪のパターンだ。
>◆ウクライナ侵攻の出口は…
>しかし、問題は、もしウクライナ軍が北部や北東部、南部でロシア軍を撃退できてもドネツク地域のあるウクライナ南東部では、ロシア軍を撃退することは難しいということだ。
北部と南部で撃退された場合、ロシアは停戦を申し出るだろうが、南東部は手放さない。その時、ウクライナは妥協するのか、最後まで戦うのか。
もしロシアが総動員令を発した場合は、長い戦争になるだろう。
>ANN 元モスクワ支局長 武隈喜一(テレビ朝日)
<参考=「「ロシア軍の命運は2週間」―旧ソ連軍に所属した軍事評論家が指摘する失敗」(テレビ朝日NEWS)>
(22/03/23)
【閻魔大王】 2022/03/25 (Fri) 19:04
<副題=露大統領特別代表が辞職 ウクライナ侵攻に反対(産経新聞)>
オッとの、
ロシア内部で、諸般あるです。
<写真>
アナトリー・チュバイス氏=2021年6月(ロイター)
>ロシアのエリツィン政権時代に第1副首相などを務め、現在は気候変動問題に関する大統領特別代表を務めていたアナトリー・チュバイス氏が23日までに辞職した。ロイター通信は情報筋の話として、侵攻に抗議するための辞職で、チュバイス氏は既にロシアを出国したと伝えた。ロシアによるウクライナ侵攻後、露政権高官の辞職は初めて。
>チュバイス氏の辞職は23日、欧米メディアが報じ、ペスコフ露大統領報道官も認めた。チュバイス氏は経済通として知られ、1990年代、大統領府長官や第1副首相などを歴任した後、露国営企業トップに就任。2020年に大統領特別代表に任命された。
>18日には、18年まで露副首相を務めたドボルコビッチ氏が政府系財団トップを辞任。同氏は侵攻を批判する発言をしていた。侵攻が長期化する中、露政界の一部にはプーチン政権から離反する動きも出ている。
>ただ、チュバイス、ドボルコビッチ両氏は、元々プーチン大統領とは一定の距離を置いており、現時点で政権への影響は限定的とみられる。
<参考=「露大統領特別代表が辞職 ウクライナ侵攻に反対」(産経新聞)>
(22/03/24)
【閻魔大王】 2022/03/26 (Sat) 12:29
<副題=ロシア軍は3日以内に食糧弾薬尽きる ウクライナ側が分析(Newsweek)>
ロシア軍の命運が、どんどんと、縮まるです。
次ぎの冬までから、2週間に。
そして、食料、弾薬尽きて、3日以内<!>
>──食糧事情は悪化し、キエフ郊外で村人に食べ物をねだるロシア兵が出現。3週間にわたり車列が停滞していることで、補給が破綻した可能性がある
>補給線の弱さが指摘されるロシア軍に関し、ウクライナ軍総参謀本部は新たに、進軍中のロシア部隊の燃料・弾薬・食糧がいずれも3日以内に枯渇するとの認識を示した。
>軍参謀本部は、「入手できている情報によると、ウクライナで活動中のロシア占領軍が備蓄している弾薬および食糧は3日分に満たない。燃料に関してはタンクローリーで補給が行われるが、これについても状況は類似している。占領軍は兵士集団の需要に応えるだけの補給ルートを構築することができなかった」と指摘している。
>この分析はウクライナ軍参謀本部が3月21日、Facebookへの投稿を通じて明かした。手元食糧の節減や現地での略奪などを通じ、3日を超えて持ちこたえている可能性があるが、前線のロシア部隊の切迫した状況を示している。
>当初短期戦を意図していたロシアは、戦闘の泥沼化にあえぐ。24日時点の戦況について英BBCは、首都包囲を試みていた部隊が「防御陣地を掘り地雷を設置している模様で、近いうちの大規模な攻撃は想定していない可能性がある」とするアナリストの見解を報じた。
>■ 車列停滞で大動脈が停止
>首都包囲に向かうロシア軍の車列は、3月1日ごろから停滞している。この車列こそ、前線のロシア部隊に燃料と食糧を届ける生命線であった可能性が指摘されている。
>元ノキア重役でありウクライナ侵攻を精力的に分析している著述家のトミ・アホネン氏(フィンランド出身・香港在住)は、単一の補給線に頼ったロシア側のリスク管理の甘さを指摘する。各戦闘車両は1日分の燃料と食糧を搭載していたが、2日目以降は後方からの補給に頼る計画だった模様だ。
>氏のツイートよるとこの補給線こそが64キロの車列であり、その構成は8台あたり1台ほどの武装車両がエスコートするほかは、2800台のほぼすべてが輸送トラックとなっていた。「この40マイル(64キロ)の車列は、(前線にいるとされる7個師団の)7万の兵士ではない。7万の兵士に1日分として供給される、燃料、弾薬、食糧だ。」
>この大動脈が停滞したことで、前線の活動は大混乱に陥った。
>■ リスク分散せず「華麗な失態」演じる
>車列の停滞を受けロシア側は、防御に必要な最低限の弾薬についてはヘリによる緊急輸送を実施した。しかし、攻撃用の重火器と燃料は重量があるため、空輸が難しい。
>7個師団を動かすには1日あたり910万リットル(鉄道タンク車69台分)の燃料が必要となるが、この輸送が途絶えたことでロシア軍の活動は目に見えて弱体化する。
>アホネン氏は次のように総括している。「核心に入ろう。ロシアの侵略立案者たちは、燃料補給車すべてを40マイルの車列という同じバスケットに入れた(リスクを分散しなかった)ことで、華麗な失態を演じたのだ。」
>プーチンは現在、兵士に食糧と燃料の「自給自足」を命じているが、これは略奪による現地調達を意味しており、兵站の破綻を実質的に認めた形だ。
>アホネン氏はさらに踏み込み、ウクライナ軍が戦略的にあえて停滞車両を破壊しなかったとも推察している。これにより、補給地点目前にまで到達した車列の前進にロシア側が腐心するよう仕向け、他の兵站ルートの構築を遅らせたとの読みだ。
>ウクライナ側にそこまでを企図する余裕があったかは定かでないが、いずれにせよ、64キロに及ぶ単一の輸送網に頼ったロシア側の戦略ミスは否めないだろう。
>■ 食糧ねだるロシア兵
>食糧配送網の破綻により、ここ数日、ロシア兵がウクライナ市民に食糧を乞い、今後はウクライナのため戦うと誓った話が報じられるようになった。英エクスプレス紙は、キエフ郊外の村に複数のロシア兵が現れ、「食べ物はありませんか」とねだったと報じている。
>同紙に対し、キエフの市民はこう証言している。「そしていえることは、彼ら(ロシア兵ら)は攻撃する気がない……悪意があるのは彼らの指揮官たちだ」「しかし個々の兵士たちは、助けてくれ、なにか食べるものをくれ、という状態だ」「だから、この侵略をはじめたウラジーミル・プーチンは厄介な事態に陥った。侵略をはじめたものの、彼の兵士たちは腹を空かせていて戦う気がないのだ。」
>さらには、英ミラー紙の報道によると、走行不能になったロシア戦車の内部をウクライナ側が捜索したところ、消費期限が2015年の戦闘食を搭載していたという。ロシア軍の食糧事情は極度に悪化している模様だ。
<参考=「ロシア軍は3日以内に食糧弾薬尽きる ウクライナ側が分析」(Newsweek)>
(22/03/25)
<消滅・22/03/27>
【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2022/03/26 (Sat) 12:55
閻魔大王様、こんにちは。
上記のような状況が本当なら、必ずしも朗報とは言えぬかも。プーチンがABC兵器等の投入に踏み切る危惧がありますからね。
【閻魔大王】 2022/03/26 (Sat) 13:24
磯津千由紀さん、こんにちは。
食料の件については、目新しい話でありませんです。
食料争奪で、兵士が、店を荒らしたり。
食料、弾薬については、最前線に、供給するの、こそが、命運左右するです。失敗したら、当然の、負け<!>
現段階では、ロシアに不利と、ダケです。
これは、最初っからの計画が甘過ぎの、杜撰であったと。
【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2022/03/26 (Sat) 13:35
閻魔大王様、こんにちは。
話(兵站が危機的)そのものは目新しくありませんが、「3日以内」が新たな分析と言えます。
【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2022/03/26 (Sat) 13:47
<副題=露軍、「戦争目標を縮小させる兆候」か 米紙>
こんにちは。
目標を小さく摩り替えようとしています。ウクライナを陥とせぬので。
> ウクライナに侵攻するロシア軍参謀本部のルツコイ作戦総司令部長は25日の記者会見で、「作戦の第1段階の任務は総じて達成された」と述べ、親露派武装勢力が一部を実効支配する東部ドネツク、ルガンスク両州の「解放に集中することが可能になった」との考えを示した。露軍はウクライナ軍の抵抗に遭って首都キエフなどの攻略に手間取っており、「戦争目標を縮小させる兆候」(米紙ニューヨーク・タイムズ)との指摘も出ている。
> ルツコイ氏はウクライナへの「特別軍事作戦」の目標を東部2州の「住民への支援」と説明。東部だけでなくウクライナ全土に攻撃した理由を、ウクライナ軍が東部の前線に「恒常的に補給する」のを防ぐためだったと述べた。さらにウクライナ軍が1カ月間に「死者1万4000人以上、負傷者約1万6000人」の損害を被ったとして「ウクライナ軍の戦闘力は著しく減少した」と主張し、今後、東部に戦力を集中させる可能性に言及した。
> ただ、ルツコイ氏はキエフや北東部ハリコフなど露軍が包囲を狙う大都市への本格侵攻について「可能性は排除しない」と含みも持たせている。露軍の被害については「死者1351人、負傷者3825人」にとどまるとした。
> 露軍の被害については、北大西洋条約機構(NATO)軍の当局者が「死者7000~1万5000人」との推計を示しており、実際はロシア側の発表よりはるかに大きいとみられる。当初は首都攻略を狙ったとみられた露軍はウクライナ軍の抵抗を前に勢いを失っており、キエフ近郊ではウクライナ軍が反撃を開始。露軍が制圧した南部ヘルソン周辺でもウクライナ軍が反攻に出ており、ウクライナ大統領府は25日、露軍の中将を新たに殺害したと発表した。自軍の被害が拡大する中で露軍が戦略の変更を余儀なくされている可能性がある。
> 米国防総省高官も25日、記者団に対し、露軍がドネツク、ルガンスク両州の制圧を優先しているとの見方を示した。「(ウクライナ側との停戦協議で)実質的な利益を確保するだけでなく、東部のウクライナ軍を孤立させる狙いがあるとみている」と分析した。
> 一方で、キエフに迫っている露軍地上部隊はより防御的な構えをとっており「積極的に進撃する兆候はない」と説明。ただし、遠距離からの攻撃は続いており、特にキエフと北部チェルニヒウ、東部に空爆を集中させているという。
> ロシア軍の東部制圧を優先する動きについて、高官は「戦略目標を変更したかどうかはまだ分からない」とも述べた。
> ルツコイ氏は記者会見で「民間人の被害を最小限にすることを念頭に任務が遂行されている」とも主張したが、民間人を含む被害は今も絶えない。露軍が包囲を強めるチェルニヒウでは砲撃が続く中でキエフ方面への橋が崩落し、人道支援や避難の主要路が断たれた。ロイター通信によると、チェルニヒウの市長は25日、テレビ放送で「(我々は)完全に包囲されており、人道的な惨事になっている。水も暖房も電気もない」と訴えた。
> 人道危機が伝えられる南東部マリウポリでは、制圧を狙う露軍とウクライナ軍の市街戦が続く。マリウポリのあるドネツク州のキリレンコ知事は25日、ウクライナ軍が依然として同市を支配していると述べる一方、一時停戦により住民避難を進める「人道回廊」の設置の試みは「ほとんど失敗した」と指摘。これまでに約6万5000人の市民が自家用車や徒歩での避難を余儀なくされたことを明らかにした。
> 両軍による攻防が続く中、オンライン形式で行われている停戦協議は難航が続いている模様だ。タス通信によると、ロシア側代表のメジンスキー大統領補佐官は25日、「二次的な問題で歩み寄りがあるが、主要な政治問題では足踏みしている」と明かした。一方、ウクライナのクレバ外相はツイッターに「交渉で合意はない」と投稿。停戦やウクライナの安全の保証、領土保全を求める考えを改めて示し、国際社会にさらなる対露制裁や軍事支援を訴えた。【ロンドン横山三加子、ワシントン鈴木一生】
<参考=「露軍、ウクライナ東部「解放」に集中と表明 戦争目標縮小か」(毎日新聞有料記事、3月26日)>
【閻魔大王】 2022/03/26 (Sat) 18:08
<副題=ロシア政権内部に異変…要人辞任・動静途絶、「クーデター辞さず」観測も(読売新聞)>
<表>
プーチン政権を巡り注目される主な動き
>ロシアのウクライナ侵攻から1か月が経過し、プーチン政権内部の異変が相次いで伝えられている。プーチン大統領が頼りとする情報機関に「クーデター」も辞さない空気が漂っているとの観測まで出始めた。
>今月23日、アナトリー・チュバイス大統領特別代表(国際機関との調整担当)がウクライナ侵攻に反対して辞職し、出国したことが明らかになった。
>チュバイス氏はソ連崩壊後の1990年代にエリツィン政権の大統領府長官や第1副首相を務め、市場経済に移行する改革を推進したリベラル派だった。プーチン氏の側近ではないが、侵攻後に政権を離れた初の要人として注目された。
>プーチン政権
>これに先立ち、アルカディ・ドボルコビッチ元副首相は政府系財団の代表を辞任した。ドボルコビッチ氏は米メディアに侵攻反対を表明していた。プーチン政権を支える新興財閥(オリガルヒ)の一部も反戦を公言する。
>米ブルームバーグ通信は、プーチン氏から最近、3期目の指名を受けたエリビラ・ナビウリナ中央銀行総裁が、侵攻開始後、辞意を表明していたと伝えた。
>米CNNなど米欧メディアは、セルゲイ・ショイグ国防相の動静が2週間近く伝えられなかったことに強い関心を寄せている。
>大統領府は24日、ショイグ氏がオンライン形式での安全保障会議に出席し、「軍事作戦について報告した」と発表し国営テレビは動画も放映した。だが、調査報道が専門のメディアは画像の不自然さを指摘しており、軍事作戦の難航の責任を問われているのではないかとの疑念が消えていない。
>ロシアでは、プーチン氏に政治情勢を報告していた情報機関「連邦保安局」(FSB)の複数の幹部が「懲罰」として軟禁されているとみられている。
>英紙ザ・タイムズは23日、FSBが「クーデターを起こすリスクが日増しに強まっている」とする内部告発情報を報じた。FSB幹部が、米欧による厳しい経済制裁の直撃を受けたことに不満を募らせているのが理由だとしている。
>政府系調査機関によると、ウクライナ侵攻を支持する人の割合は約7割という。しかし侵攻はプーチン氏の政権基盤を揺さぶり始め、政権の今後について「崩壊するかどうかではなく、いつ崩壊するかの問題だ」(ロシアの歴史学者アンドレイ・ズボフ氏)との指摘さえ聞かれるようになった。
>侵攻に対する異論が今後、プーチン氏の側近にまで広がるかどうか注目される。
<参考=「ロシア政権内部に異変…要人辞任・動静途絶、「クーデター辞さず」観測も」(読売新聞)>
(22/03/26)
【閻魔大王】 2022/03/26 (Sat) 18:39
<副題=ロシア軍将官7人死亡、1人解任 西側当局(AFP)>
下記<参考1>が、死亡の一人目。
<参考2>は、その状況。
<参考1=「NO.334 続<ロシアvsウクライナ>侵攻の影響考。」寄稿閻魔大王 2022/03/04 (Fri) 20:09>
<副題=ウクライナのスナイパーがロシア将軍を射殺…演説中に狙撃>
<参考2=「NO.2760 <木村太郎の>ウクライナ情報」寄稿シバケン 2022/03/15 (Tue) 16:09>
<副題=ウクライナがロシア軍の「将軍たちの墓場」に すでに3人の将官が戦死…怯える兵士を叱咤激励のため最前線へ(FNN)>
そして、ロシア軍将官7人が死亡と、されてるです。
>西側諸国の当局者は25日、ウクライナでの戦闘でこれまでにロシア軍将官7人が死亡し、1人が司令官を解任されたと明らかにした。
>新たに死者として加わったのは、ロシア南部軍管区第49諸兵科連合軍の司令官、ヤコフ・レザンツェフ(Yakov Rezanstev)中将。
>一方、今週突然解任された司令官は、第6諸兵科連合軍のウラジスラフ・イェルショフ(Vlaislav Yershov)将軍と判明した。1か月に及んでいるウクライナ侵攻における多大な損失と戦略ミスの責任を取らされたと報じられている。
>この他、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナに派遣したチェチェン(Chechen)共和国特殊部隊のマゴメッド・トゥシャエフ(Magomed
Tushae)将軍も戦死したとされる。
>この1か月で戦死したとされるロシア軍の兵卒と将校の数は、西側諸国の関係者に衝撃を与えている。
>ロシア軍が多くの戦死者を出している原因の一つは、通信などの問題で将校らが暗号化されていない回線を使用し、ウクライナ軍に傍受されたことが挙げられる。
>ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は25日、ウクライナ侵攻で自軍の兵士1351人が死亡したと発表したが、西側諸国の推計はこの4~5倍となっている。
>また、ウクライナに展開するロシア軍の大隊戦術群115~120個のうち約20個は「戦闘力を失った」とみられている。
>西側当局者の一人は「侵攻開始から1か月でロシア部隊の6分の1程度が戦闘力を失った。非常に驚くべき数字だ」と述べた。
>さらにロシア陸軍の第37自動車化狙撃旅団の司令官について、「部隊に大損害をもたらした」として、部下に戦車でひかれて殺害されたと主張した。「ロシア軍が抱える士気の問題」の表れだという。【翻訳編集】
AFPBB News
<参考=「ロシア軍将官7人死亡、1人解任 西側当局」(AFP)>
(22/03/26)
【閻魔大王】 2022/03/27 (Sun) 00:06
<副題=筑波大学中村逸郎教授「自分が今どこにいるのか、何をすべきなのか、多くのロシア軍兵士はわかっていません。絶望的な状況にいるんです」>
これも、今に始まった話で無いですが。
>「自分が今どこにいるのか、何をすべきなのか、多くのロシア軍兵士はわかっていません。絶望的な状況にいるんです」
>こう話すのは、ロシア情勢に詳しい筑波大学の中村逸郎教授だ。
>ウクライナ侵攻から1ヵ月余り。ロシア軍が大苦戦している。米国防総省によると、一時は首都キエフまで20kmの地点に迫ったが、ウクライナ軍の反撃により55kmまで押し戻されたという。同省はロシア軍の被害状況を分析し、死傷者は最大で2万8000人にのぼると推定。これは01年から21年に起きたアフガニスタン紛争で、NATO諸国が失った兵力の約2倍になる。
>「ロシア軍内には、厭戦気分が広がっているようです。プーチン大統領は2~3日でキエフを制圧できると考えていたようですが、戦況は泥沼化し終結のメドさえ立っていませんから。中には軍事訓練と言われ参戦したにもかかわらず、悲惨な戦争の現実を目の当たりにし、精神的に支障をきたす兵士もいるとか。
>早く祖国へ帰りたいというのが兵士たちの本音でしょうが、脱走すれば最大で8年の懲役刑を受ける可能性があるんです。ウクライナ治安当局は、ロシア兵の通信を傍受し公開しました。兵士たちは、こう語っています。〈仲間たちは上官にバレないように、銃で自分の足を撃っている。包帯を巻いて、祖国の病院に送り返されることを望んでいるんだ〉」(全国紙国際部記者)
>◆ウクライナ人を誘拐する意外な目的
>3月22日には、米メディア『CNN』が同国高官が語った次のような話を紹介している。
〈ロシア軍の士気低下は、深刻なレベルだ。十分な防寒装備もないため、多くの兵士が凍傷に。大きな問題になっている〉
>軍の統制もズタズタだ。ウクライナ当局によると、一般市民5000人近くを強制連行。中には、知事や市長などの公人も含まれる。背景には「ロシア軍の悲惨な実情がある」と、前出の中村教授が語る。
>「現場の兵士には、報酬や食料が十分にいき渡っていません。やっと食べ物が届いたと思ったら、賞味期限が1年前に切れていたというのは当たり前の話。仕方なく彼らは、武器や支給品を売って何とか日々生活しているんです。
>相次ぐウクライナ人の拉致は、飢えに苦しみ統制のとれなくなった兵士たちの仕業ではないでしょうか。市民を誘拐することで、家族に身代金を要求していると思われます。カネ目的の暴走でしょう。現在のロシア軍の内実は、規律などないに等しいマフィア集団のようなものなんです」
>プーチン大統領によって形作られた、ロシア軍の体質も影響している。中村教授が続ける。
>「戦車や戦闘機など、ハードの面では最新鋭の兵器を揃えています。しかし通信やネットワークなど、ソフトの面を軽視してきました。そのため無線は旧式で、ほとんど役にたっていない。現場の兵士たちには、作戦内容はおろか、自分たちの位置情報すらいき渡っていません。
>彼らが通信手段として使っているのは、自分たちのスマートフォンや携帯電話です。スマホにはGPS機能がついているため、敵に居場所をバレやすい。ウクライナ軍からピンポイントで次々と攻撃を受け、被害が拡大。会話の多くが傍受されているんです」
>もはや組織としての程をなしていないロシア軍。ウクライナ軍と戦う前に、内部から崩壊しつつあるようだ。
<参考=「自傷、凍傷、飢餓…ウクライナで苦戦のロシア兵「絶望的な現実」」(FRIDAY)>
(22/03/26)
【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2022/03/27 (Sun) 00:48
<副題=ウクライナ「首都近郊で反撃開始」 露は本格侵攻「可能性排除せず」(毎日新聞、3月26日)>
こんばんは。
此れまでの記事との重複も多いですが、複数の記事を読むと抜けが補完されることも。
一時は「東部の解放に集中する」と言ったロシアが再び「本格侵攻」に転ずる可能性があります。
とまれ、ロシア侵略軍を一部で押し返してるウクライナ、頑張れ。
> ロシアが侵攻するウクライナのダニロフ国家安全保障国防会議書記は26日、「前線の状況は安定しており、キエフ近郊で反撃を開始した」と表明した。ロシア軍は25日に「東部の解放に集中する」考えを表明したが、ウクライナ側の激しい抵抗に直面したロシア軍が、戦略の変更を余儀なくされた可能性がある。
> ウクライナ国家安全保障国防会議はネット交流サービス(SNS)で、ダニロフ書記の「ロシア軍が電撃的にウクライナを制圧する作戦は失敗した」との見解を発表した。
> また、ポーランドを訪問中のバイデン米大統領は26日、ブリンケン国務長官、オースティン国防長官と共に首都ワルシャワでウクライナのクレバ外相、レズニコフ国防相と会談。米ホワイトハウスによると、ウクライナの領土防衛のためのさらなる支援について話し合ったという。
> また、ロイター通信によると会談後クレバ氏は「米国から防衛協力を発展させる約束を得た」と述べた。会談では人道危機が続く南東部マリウポリの状況についても議論したという。
> 一方、ロシア軍参謀本部のルツコイ作戦総司令部長は25日の記者会見で「作戦の第1段階の任務は総じて達成された」と述べ、親露派武装勢力が一部を実効支配する東部ドネツク、ルガンスク両州の「解放に集中することが可能になった」との考えを示した。
> ウクライナへの「特別軍事作戦」の目標は東部2州の「住民への支援」で、ウクライナ全土を攻撃したのは、ウクライナ軍が東部の前線に「恒常的に補給する」のを防ぐためだったと説明した。
> さらに、ウクライナ軍の死者がこの1カ月で1万4000人以上に上ったとして「ウクライナ軍の戦闘力は著しく減少した」と主張し、今後、東部に戦力を集中させる可能性に言及した。ただし、キエフや北東部ハリコフなど露軍が包囲を狙う大都市への本格侵攻について「可能性は排除しない」と含みも持たせた。
> 米国防総省高官も25日、記者団に対し、露軍がドネツク、ルガンスク両州の制圧を優先しているとの見方を示し、キエフでは「積極的に進撃する兆候はない」と説明した。
> ただ、キエフや北部チェルニヒウなどで遠距離からの攻撃や空爆が続いているとして、「戦略目標を変更したかどうかはまだ分からない」とも述べた。
> 米CNNテレビは、ロシア軍がジョージアの親露派支配地域に駐留させている部隊を援軍として送る動きを見せているという米国防総省高官の見解を伝えた。【横山三加子(ロンドン)、鈴木一生(ワシントン)、五十嵐朋子】
<参考=「ウクライナ「首都近郊で反撃開始」 露は本格侵攻「可能性排除せず」」(毎日新聞、3月26日)>
【閻魔大王】 2022/03/27 (Sun) 21:09
<副題=この手紙、その当時、テレビで、全局報道してたです。/「ロシアに勝利の可能性なし」“FSB情報員の手紙”―真偽論争が続くその内容とは>
Web記事、3月22日。
twitter上、3月6日。
果たしての、本物か<?>と。
敢えて、流出、公開してるの可能性もあると。
まあねえ、
どちみちの、公開されてまして。
>(文中敬称略)
>ロシア軍の停滞について、さらに情報機関の失敗についても、さまざまな情報が出てきている(「苦戦するロシア軍 ある司令官の死で露呈した通信システムの脆弱さ」参照)。
>ここに紹介するのは、ロシアFSB(連邦保安局)情報員の手紙とされるものだ。オランダのオープンソース・ジャーナリズム「ベリング・キャット」の代表クリスト・グローゼフが3月6日Twitterで公開したもので、反プーチンのサイトGulagu.ruの創設者が入手し4日に公表したこの手紙を、グローゼフは現役と退役のFSBそれぞれ1人ずつに見せ、二人とも「内容には同意できない点があるが、FSBに勤務する者が書いたことは疑いない」と語った、としている。(手紙の宛先は明かされていない)
>グローゼフは、英国で起きた元情報員父娘の毒殺未遂事件容疑者についての調査報道でも知られ、2019年のヨーロッパプレス賞など数々の賞を受ける評価の高いジャーナリスト。彼が紹介し、本物と信じる、としたこの手紙の内容は英国のThe
Times紙がすでに3月7日に報じていて、Daily Mail紙、共同通信などが転載している。
>この「手紙」については、グローゼフのTwitter上で、真偽論争が今も続いている。ある単語について「FSBで使う用語と違う」、「ウクライナ語“訛り”があり、ウクライナ情報機関が流布したのでは」など、決着がついていない。実際、ウクライナの情報機関はこれまでもフェイク情報を流したことがある。
>翻訳はロシア語原文から筆者が行ったが、一部省略し、適宜記述を簡略化した。ロシア語本文と英文翻訳、そして公表のプロセスについては、グローゼフがTwitter(@christogrozev)で公開している。この手紙の公表からすでに2週間以上が経過していることと、真偽論争が継続中であることを前提にして読んでいただきたい。筆者は、公開後に明らかになった情報や、現在の戦況との整合性から、この手紙の内容に注目している。
>“ロシアFSB情報員の手紙“とされる文面
===以下、“手紙”===”
本当のことを言おう。最近ほとんど寝ていない。ほとんどいつも現場だ。頭が少しクラクラする。霧の中にいるようだ。疲れ切ってしまっていて、ときどきすべてが現実ではないような状態だ。
パンドラの箱は開けられてしまった。夏までに世界規模で本当に恐ろしいことが起こるだろう。地球規模の飢餓は避けられない(ロシアとウクライナは世界の主な穀物供給地だ。今年は収穫も少ないし、その結果起きる問題は極限の破局を招くだろう)。
この軍事行動をどうやって上層部が決定したのかはわからない。でもいまわたしたち(連邦保安局)は追い立てられている。分析は罵られている――これはわたしからすれば決して正しくはない。
最近わたしたちは徐々に指導部の求めに合わせた報告をするよう圧力を受けていた。政治顧問やら政治家やら、その取り巻きたち、影響力のある連中がひどい混乱を作り出していた。
一番重要なことは、誰もこんな戦争が起きると知らなかったことだ。誰からも秘密にされていた。誰もこんな戦争が起きるとは知らなかった。だから誰もこんな制裁に備えていなかった。これは秘密主義の一面だ。誰にも知らされないのだから、考慮のしようがない。
電撃作戦は失敗した。与えられた課題を果たすのは、もう不可能だ。最初の1日か3日でゼレンスキーや政権幹部を捕まえ、キエフの主な施設を押さえ、降伏文書を書かせていたら、抵抗は最低限で済んだだろう。しかしその後はどうする? こうした理想的な想定でも解決できない問題があった。誰と交渉するのか、という問題だ。ゼレンスキーを排除したとしても、誰と合意を署名するのだ。ゼレンスキーと合意署名したとしても、彼を排除したら、合意書はただの紙切れだ。〈生活のための反対党〉は協力を拒否した。メドヴェドチュークは意気地なしで逃げた。ボイコというナンバーツーがいるがボイコはわれわれと協同することを拒否している。ツァレフを戻してもいいが、ツァレフには親ロシア派さえ反対している。ヤヌコヴィチを戻すか? どうやって?
占領する? それだけの人員をどこから持ってくるのだ。警察司令部、憲兵隊、内通者取り締まり、警備隊――現地の最低限の抵抗を見積もっても50万人かそれ以上の要員が必要だ。補給は別にしてもだ。人数不足を質の悪い者で補おうとすると、すべてを台なしにする。これは理想的な想定である。そんな理想的な状況はない。
ではどうするか。動員令は二つの理由で宣言できない。
1)大規模動員はロシア国内の状況、政治的、経済的、社会的状況を悪化させる。
2)ロシア軍はロジスティックスが過剰に重荷になっている。大きな軍部隊を何度も送るとどうなるか。ウクライナは大きな国だ。われわれに対する憎悪はいまや渦を巻いている。道路は通行不能で補給部隊は立ち往生するだろう。行政もうまくいかないだろう。混沌だ。
損害については誰も知らない。最初の二日間はまだコントロールが効いていたが、いまはどうなっているのか誰にもわからない。大規模な部隊が通信連絡を失っている。司令官さえも、何人死んで何人捕虜になったかわからない。死者は何千人の単位だろう。1万を超えるかもしれない。司令本部では誰も正確には知らない。
もうゼレンスキーを殺しても捕虜にしても、何も変わらない。われわれに対する憎悪のレベルはチェチェンと同じだ。われわれに忠実だった人までも反抗している。計画を立てたのは上層部で、まさかわれわれが攻撃されるなどということが起きるとは言われていなかった。言われていたのは、最大限の脅威を作りだし、必要な条件で平和裏に合意することだった。なぜならば、われわれは最初は、ウクライナ国内でゼレンスキーに対する反対行動を準備していたからだ。直接侵攻することは考えていなかった。
これからは市民の損害は幾何級数的に増えるだろう。われわれに対する抵抗戦も強まる一方だろう。歩兵を市街に入れるのは失敗した。二十の降下部隊でなんとか成功したのは一隊だけだった。
包囲戦を行うか? ここ数十年の欧州の経験では(セルビア)、包囲されても何年にもわたって町は機能する。
一応のデッドラインは6月までだ。一応、というのは六月にはロシアの経済も何もかもすっからかんになるからだ。来週にはどちらかが折れて出るだろう。この極度に緊張した状況はこれ以上ありえないからだ。本能で行動し、感情で行動するーーしかしこれはポーカーではない。賭け値は上がっていくばかりだ。ひょっとして何かが当たることもある、という希望で。ただ困ったことにたった一歩ですべてを失う可能性もある。
ロシアには出口がない。勝利の可能性がないのだ。敗北は大いにありうる。弱い日本に蹴りを一発入れて、早々に勝利してしまおうとしたが、戦争を始めてみると軍は負け戦を続けた前世紀初頭とまったく同じことが繰り返されてしまった。
良いことと言えば、われわれが「牢人」たちを大量に前線に出すことを食い止めたことだ。囚人や「社会的不適合者」を前線に送ると軍の政治的道徳的な精神が堕落する。敵は恐ろしいほど戦う意欲に燃えている。戦闘もできるし、中級司令官も豊富だ。武器もある。支援もある。……
誰が「ウクライナ電撃作戦」を考えついたのは知らない。もし実行計画が提示されていたら、われわれは最低でも、当初計画には議論の余地があり、多くの点で再確認する必要がある、と指摘しただろう。たいへん多くの点を。いまではわれわれは首まで糞に埋まってしまった。そしてどうしていいのかわからない。「非ナチ化」「非武装化」というのは分析的カテゴリーではない。それが達成されたかどうかの明確な基準がないからだ。
今後、待ち受けるのは愚かな補佐官が経済制裁を弱めるよう欧州と紛争を始めるよう上層部を説き伏せることだ。経済制裁を弱めるか、あるいは戦争か。もし拒絶されたら、その時は1939年のヒトラーのように、真の国際紛争になるだろう。後世、われわれの”Z”はナチスのカギ十字と並べられるだろう。
限定核の確率はどうか? 軍事目的ではなく、脅しのためだ。そしてすべてをウクライナのせいにするだろう。現在、連邦保安局は坑道を掘っている。ウクライナが秘密裏に核兵器を作っていたと証明するためだ。
わたしはプーチンが、世界を破滅させるために「核ボタン」を押すとは思わない。
第一に、上層部では一人の人間が決定を下すのではない。最後には誰かが「ジャンプ」するのだが。人は多い。「一人の核ボタン」というものはないのだ。第二に、核がうまく機能するのかについて疑念がある。管理の透明性が高いほど欠点を明らかにしやすいが、上層部では誰がどう管理しているのか不明だ。すべてがいつもなにか変なのだ。核ボタンのシステムがデータ通りに機能するという確信はない。しかもプルトニウム弾は十年ごとに交換しなければならないのだ。
そして第三に、議員やもっとも身近な閣僚さえ自分のそばに寄せ付けない人間に、核のボタンを押して自分を犠牲にする決意があるとは思えない。それがコロナウィルスへの恐怖なのか、襲撃されることへの恐怖なのかは問題ではない。もっとも信頼する人さえ近づけない人間がどうして自分自身と近しい人間を破滅させようと決心できるだろうか。
>ANN元モスクワ支局長 武隈喜一(テレビ朝日)
<参考=「「ロシアに勝利の可能性なし」“FSB情報員の手紙”―真偽論争が続くその内容とは」(テレビ朝日NEWS)>
(22/03/22)
【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2022/03/29 (Tue) 01:37
<副題=ロシア軍「東部に集中」は本当か 首都攻略足踏みでにじむ焦り(毎日新聞有料記事、3月28日)>
こんばんは。
ロシア軍は相当に疲弊しているようです(ロシア自体も)。朝鮮と同様の2国への分割を画策してるという見方もあります。
盛り返せ、ウクライナ。
> ロシアのウクライナ侵攻が2カ月目に入り、露国防省は今後の作戦について「ドンバス(ウクライナ東部)の解放に集中する」との方針を掲げた。首都キエフの攻略は断念するのか? 戦略転換とも読める新方針の真意は?
> 政権打倒から「朝鮮シナリオ」へ
> 「キエフ近郊で(攻撃が)失敗し、政権打倒も不可能だと知り、プーチン(露大統領)は主要な作戦の矛先をウクライナ南部と東部に変えた」
> ウクライナ国防省の諜報(ちょうほう)部門トップのブダノフ准将は27日、そう語った。北朝鮮と韓国に分かれる朝鮮半島を引き合いに出しながら、ロシアが制圧下に置いた東部・南部の地域と、残る非制圧地域とにウクライナを分断する「朝鮮シナリオ」を検討しているとの見方も示した。「ロシアにはウクライナ全土を制圧する力がない」と、その理由を説明した。
> 2月24日にウクライナへの全面侵攻を始めた露軍は首都キエフ周辺に大部隊を集中。短期の首都攻略とゼレンスキー政権の崩壊を狙う「斬首作戦」を目指しているとみられてきた。だが、ウクライナ軍の抵抗を前にキエフ郊外では進撃が止まった。逆に塹壕(ざんごう)を掘って守勢に回る状況に陥っている。他の主要都市の多くも制圧できないままで、戦線は足踏み状態が続く。
> 露軍参謀本部のルツコイ作戦総司令部長が25日の記者会見で「ドンバス解放に集中する」と発表したのはまさにこうした状況下だった。「(1カ月にわたる軍事作戦で)ウクライナ軍の戦闘能力は著しく減少した。作戦の第1段階の任務は達成された」と、成果を強調した。
> ドンバスは親露派武装勢力が一部を実効支配する東部ドネツク、ルガンスク両州一帯を指す名称だ。ルツコイ氏の発言を受け、欧米メディアの間では露軍が首都制圧などから軍事目標を縮小させ、東部地域の制圧を優先するのではという観測が飛び交った。
> ドンバスでは2014年以降、一方的に独立を宣言した親露派勢力とウクライナ軍の紛争が続いてきた。今も親露派や、支援する露軍の攻勢を食い止めるため、ウクライナ軍の大部隊がとどまっている。ルツコイ氏によると、その規模は約6万人。この部隊が既に約26%の戦力を失ったと主張する。
> 露軍が今後、東部に部隊を集中させた場合、親露派勢力と相対するウクライナ軍の部隊が包囲される可能性も出てくる。
> ドネツク州南部の激戦地マリウポリは、露軍の包囲が強化された場合、陥落する恐れがある。北東部のハリコフ州では交通の要衝のイジューム周辺に露軍が南下し、激戦を続けている。マリウポリから露軍が北上し、ハリコフ州から南下する部隊と合流すれば、東部のウクライナ軍は退路を断たれ、危機的状況に陥りかねない。
> 東部作戦に集中するとした露軍の発表には懐疑的な見方もある。バイデン米大統領がポーランドを訪問した26日、訪問先に近いウクライナ西部のリビウに露軍がミサイルを撃ち込み、キエフ周辺にも激しい砲撃を加えたからだ。
> しかし、英国防省は28日、「ウクライナでの露軍制圧地で、過去24時間、露軍の配置に大きな変化はなかった」と発表した。物資供給の問題などが指摘されている。露軍が今後、どう動くのか、または動けないのか、世界が注目している。
> 「親露派保護」自国民向けアピール
> 「東部解放」に集中する露軍の方針について、米シンクタンク「戦争研究所」は、軍事目標の変更というより「ロシア国内の聴衆に向けられた」情報作戦の一環との見方を取る。
> プーチン氏が侵攻当初から強調してきたのは「住民をジェノサイド(大量虐殺)から保護すること」だった。この8年間、東部ではウクライナ政府軍が親露派武装勢力と交戦してきた。プーチン氏はウクライナ政府を「ナチスト」と呼び「ジェノサイド」を非難してきた。
> ロシアの政府系メディアが繰り返し伝えるのは「ウクライナ軍の砲撃で被害を受けた」とする親露派地域の住民の様子や、ロシアへの避難を余儀なくされた住民への「人道的支援」についてだ。
> しかし、露軍は東部の親露派支配地域から遠く離れたキエフやハリコフなどの都市を攻撃してきた。親露派支配地域の「住民保護」というプーチン政権が掲げる大義と、ウクライナ全土に及ぶ実際の攻撃規模との間には食い違いがある。
> ルツコイ氏は25日の記者会見で「国民や一部の専門家は、我々が何をやっているのかと疑問に思っている」と語り、国民に疑念が生じているとの認識を示した。その上で、これまでの作戦について「ウクライナ軍の施設や装備、人員に損害を与え、東部で部隊を強化できなくするためだ」と訴えた。
> 侵攻1カ月に合わせて東部の「解放」を強調したのは、露国民の間で疑問やえん戦気分が広がるのを防ぐ狙いだった可能性がある。
> 露軍の置かれた現状は厳しい。英ガーディアン紙などは25日、キエフ近郊で戦う露軍の第37独立親衛自動車化狙撃旅団の司令官が自軍の戦車にひかれて死亡した可能性を報じた。旅団の被害が拡大する中、一部の兵士が反抗した可能性があるという。
> ウクライナ側によると、前線に出て指揮を執っていた露軍の将官7人がすでに死亡した。ウニアン通信は「旧ソ連時代のアフガニスタン侵攻(1979~89年)では10年間で殺害されたソ連軍将官は5人だった」と報じ、露軍高官に広がる被害の深刻さを指摘した。
> 米ニューヨーク・タイムズ紙によると、ウクライナで露軍は、一般人でも傍受できる無線を部隊間の連絡に使用している。兵士同士の会話からは、燃料や弾薬、食料が届かず、いらだつ様子が分かるという。
> 露軍の侵攻が足踏み状態になる中、ウクライナ軍による反撃も目立つようになっている。ウクライナ東部に「集中する」というルツコイ氏の発言は、戦況を好転させられない露軍の現状を取り繕うための焦りとも言えそうだ。
> 高まる反露感情 統治に限界も
> 露軍の侵攻以来、ウクライナ国内では、かつてないほどの反露感情が急速に高まった。露軍が制圧した南部や北部では露軍の撤収を求める抗議活動が続いており、露軍は制圧地の統治に限界を感じている可能性がある。↵
ウクライナの世論調査機関「レイティング」が3月19日に実施した調査によると、ロシア語ではなく、ウクライナ語を母語とみなす人は76%だった。2012年の57%から急上昇した。ロシア語を母語と答えた人は10年間で42%から20%まで低下した。ロシア語を国語の一つとすることに賛成する人も、侵攻前の約25%から7%まで低下した。↵
ウクライナにはウクライナ語とロシア語の両方を話せる国民が多いが、14年の南部クリミアの一方的編入や今回の侵攻などを通じ、ウクライナ人の間でロシア語を忌避する傾向が強まったとみられる。↵
オスロ国際平和研究所が3月9~12日にオンラインで行った調査では、回答者の約半数が「露軍や親露派勢力との戦闘に参加する」との意向を示した。このうち「過去に露軍から何らかの攻撃を受けた」と答えた人ほど、戦う意向を示す傾向が強くなったという。ウクライナ軍に非軍事的な支援をするという人は80%に上り、同研究所は「ウクライナ人が侵略者と戦おうとする動機は並外れている」と指摘した。↵
ウクライナのゼレンスキー大統領は27日公表のビデオ声明で「ウクライナ領内で非ロシア化を進めているのはロシア自身だ」と非難。ウクライナ国民の間で反露感情が強まる状況を「自殺的な政策の表れの一つ」とロシア語で訴えた。【杉尾直哉】
<参考=「ロシア軍「東部に集中」は本当か 首都攻略足踏みでにじむ焦り」(毎日新聞有料記事、3月28日)>
<参考=NO.348 続3<ロシアのウクライナ侵攻>5月初旬までに終結<?>/狂気のプーチン次第<?>>
(22/03/30)