雑談<NO.383>

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表題一覧表

NO 表題 起稿 起稿日
雑談NO.384
3297 <健診・人間ドック>どこまで、忠実に<?>/問題点は<?> シバケン 23/11/07
3296 掛川市の「お達者半額タクシー」、令和5年度以降は予定がない由 磯津千由紀 23/11/03
3295 <常識=垢>人間関係の垢を洗い流したい時の考え方 シバケン 23/11/03
3294 <大腸がん治療最前線>早期発見が命救う/受診率のさらなる向上がカギ シバケン 23/11/01
3293 <病院で“病気が作られる”>時代遅れのがん検診の問題点 シバケン 23/10/31
3292 天下御免の向こう傷 磯津千由紀 23/10/28
3291 <認知症>なぜ認知症になるのか/東大教授が解明する「アルツハイマー病の正体」 シバケン 23/10/27
雑談NO.382

NO.3291 <認知症>なぜ認知症になるのか/東大教授が解明する「アルツハイマー病の正体」<起稿 シバケン>(23/10/27)


【シバケン】 2023/10/27 (Fri) 23:27

認知症対応薬も、出だしたですが。
高価に過ぎる、効果も、進行を遅らせるの程度。
副作用もある。

「ただ、これまで紹介したどの薬、方法を使っても、いったん認知症になってしまった脳を元通りにすることはできません。壊れてしまった神経細胞を元に戻すことはできないのです。いかに発症を遅らせるか。そのための研究はこれからも続きます」

「寿命よりも発症を遅らせる。つまり、生きている間は認知症にならない未来がいつか来るのかもしれない。」


当方的には、認知症になる人、なってない人が存在すると、感じてるです。
それは、遺伝的要素<?>

>脳内で発生し、患者の人生を大きく変える病気「アルツハイマー型認知症」。最前線では研究が急激に進み、人類が認知症を克服する日が見えてきた。最新のアルツハイマー病研究と新薬事情について、10月27日(金)発売の「プレジデント」(2023年11月17日号)の特集「頭がよくなる『脳科学』大全」より、記事の一部をお届けします――。
今年9月に日本でも承認されたレカネマブとは
「あなたがなりたくない病気は?」


>そう問われて何が思い浮かぶだろう。

>2021年に太陽生命保険が2472人を対象に行ったアンケートでは、がんと答えた人の28.7%を抑えて、認知症が42.2%と、大差で1位となった。それほどまで、認知症は怖い病気と考えられているのだ。しかし、医療の発達で、認知症に対する見え方も変わってきている。

>23年9月25日、アルツハイマー型認知症の新薬「レカネマブ」が日本でも薬事承認された。従来からある認知症薬と違い、同薬は認知症が進行するメカニズムに直接作用する薬として注目されている。

>アルツハイマー型認知症は、アミロイドβやタウと呼ばれるタンパク質が引き金となって発生する。原因となるそれらのタンパク質が、脳内に長い時間をかけて蓄積される課程で神経細胞が破壊され、やがて脳が萎縮し、記憶障害などの症状が現れる。

<表1>
4大認知症の症状とは?



>レカネマブの治験結果の検証作業に携わった東京大学大学院医学系研究科教授・岩坪威医師が解説する。

>「1年6カ月に及ぶ治験の結果では、レカネマブを投与された人は認知症の原因となるアミロイドβの蓄積が約60%減少しました。また、投与していない人と比べて、認知症の進行が約27%抑えられました。期間に換算すると約7カ月の間、症状の進行を遅らせたということになります」

>たった7カ月か、と感じるかもしれないが、これは決して侮れない数字だ。治験が行われた期間は1年6カ月だ。その結果が7カ月の進行抑制である。つまり、仮に倍の3年間、レカネマブを投与し続ければ1年2カ月間、さらに6年効果が続けば2年4カ月間、進行を抑制する可能性があるということだ。

>ただ、レカネマブはすべての認知症患者に有効というわけではない。

>「この薬は多数の原因がある認知症の60〜70%を占めるアルツハイマー病に対する薬です。アルツハイマー型以外の、例えばレビー小体型認知症などへの効果については確認されていません。また症状が進んでしまったアルツハイマー型認知症にも、効き目は期待できません」(岩坪医師、以下同)

>レカネマブはあくまで、MCI(軽度認知障害)から、初期の認知症段階のアルツハイマー病患者の症状を遅らせる薬なのである。治験についても、その範囲で行われた。

<図2>
認知症になるまでの流れ



>また、有益な作用と、それに反する副作用があるのは、どんな薬についても同じだ。レカネマブにも、注意しなければならない副作用が確認されている。

>「今回の治験に参加した898人(プラセボ群を除く)のうち、脳血管から血漿(けっしょう)が漏れたことによる脳浮腫(ふしゅ)が12.6%。小さな脳出血が17.3%(投与しない人で9%)に確認されています。また、亡くなった方が2人いらっしゃいます(レカネマブ投与後の1608例のうち)。薬の副作用が直接の死因かどうかは特定されていないようですが、これらの結果については今後も精査が必要でしょう」


>レカネマブ以降の新薬も研究が進んでいる
>治療の対象者や効果は限定されるものの、レカネマブがこれまでにない薬であることに違いはない。

>「従来あるアリセプトなどの認知症薬は、症状を少しの間改善する効果が期待できる『症状改善薬』です。一方レカネマブは、神経細胞を壊す原因となるアミロイドβが作られるシステムそのものを叩く『治療薬』と言えます」

>既述のように、レカネマブはアルツハイマー型認知症に効果を発揮する薬だ。今のところ、それ以外の認知症に用いることはできない。つまり、投薬を始める前に、その患者がアルツハイマー型であることを確かめなければならない。

>現在使われている検査方法は、特殊な薬剤を投与して診断する「アミロイドPET」や、腰椎から髄液を採取して、そこに含まれるアミロイドβの量を測定する「脳脊髄液検査」だ。


>ただ、どちらも体への負担が大きく、検査にかかる料金も高額だ。

>「島津製作所と国立研究開発法人国立長寿医療研究センターが共同で開発した『アミロイドMS』という方法もあります。数ccの血液を採取し、そこに含まれるアミロイドβの変化を測定することで、被験者の脳にアミロイドβが溜まっているか否かを推定することができます。ただ、血液診断のみで確定することは現段階では無理があり、先に挙げた確度の高い2つの検査のどちらかが必須になります」

>そのアミロイドPETと脳脊髄液検査は今のところいずれも保険適用されていない。レカネマブが薬事承認され、保険適用待ちとなった今、測定方法の保険適用もセットで行わなければ意味がない。それも、今年の年末には答えが出ると言われている。

>新しい治療薬として期待が高まるレカネマブだが、認知症治療薬の研究が終わったわけではない。「アメリカの製薬会社イーライリリーが開発した『ドナネマブ』はレカネマブと同じく、アミロイドβを取り除くメカニズムに作用する薬です」

>同薬はレカネマブと同時期に治験が行われ、現在厚生労働省での承認申請中だ。24年中の承認を目指しているという。

>「治験の結果によると、ドナネマブはアミロイドβを除去する効果がレカネマブより高く、認知症の進行速度を35%まで抑えました。また、固くかたまって集まったアミロイドβも除去できると期待されています」

>ただ、その分副作用は強い。治験に参加した4分の1、つまりレカネマブの約2倍の割合で脳浮腫が確認された。

>「同じくアメリカの製薬会社バイオジェンが開発した薬はタウタンパク質をターゲットにする核酸医薬です。開発番号『BIIB080』という薬ですが、外国で1年間にわたって行われた第1相臨床試験において、髄液中のタウを50%以上減らすことに成功と発表されました」

>同薬は現在、第2相臨床試験の最中だ。

<表3>
最新研究が生んだ認知症新治療薬



>認知症の原因を排出する新たなシステムを発見
脳内のリンパの流れをコントロールすることで、タウタンパク質を効率的に排出できるかもしれない。そんな研究も進行中だ。

>「脳には大小たくさんの血管が通っています。栄養分や酸素を運んだり、老廃物を排出したりするのは血流によるところが大きいのですが、血管の外にもグリアリンパ系という流れがあることがわかってきています。中枢神経に存在するグリア細胞と呼ばれる細胞の一つが、神経細胞から水を出し入れする仕組みを持っているのです。これをアクアポリン4と呼びます。タウタンパク質は脳内の神経細胞からアクアポリン4の作用で脳脊髄液に流れ出し、頸部(首)のリンパ節を通って頭蓋骨の外に排出されるのです」

>アミロイドβは10年以上のスパンで脳内に蓄積する。これが引き金となってタウタンパク質が糸くずのように集まり、やがて病変が出現する。タウタンパク質を効率的に排出することができれば、神経細胞の損傷を防ぎ、アルツハイマー病に至る過程を断ち切ることができるかもしれない。

>「ただ、これまで紹介したどの薬、方法を使っても、いったん認知症になってしまった脳を元通りにすることはできません。壊れてしまった神経細胞を元に戻すことはできないのです。いかに発症を遅らせるか。そのための研究はこれからも続きます」

>寿命よりも発症を遅らせる。つまり、生きている間は認知症にならない未来がいつか来るのかもしれない。

<本4>
『PRESIDENT』
2023年11月17日号 頭がよくなる「脳科学」大全
発売日:2023年10月27日



>岩坪 威(いわつぼ・たけし) 東京大学大学院医学系研究科神経病理学分野教授 東京大学大学院医学系研究科神経病理学分野教授。アルツハイマー病・認知症研究の第一人者。1984年東京大学医学部卒業。2020年に国立精神・神経医療研究センター神経研究所所長に。同年から日本認知症学会の理事長を務めている。

<参考=「認知症になる人はなぜ認知症になるのか…東大教授が解明する「アルツハイマー病の正体」とは」」(PRESIDENT)>
(23/10/27)


NO.3292 天下御免の向こう傷<起稿 磯津千由紀>(23/10/28)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@NucBox3(Sailormoon33)】 2023/10/28 (Sat) 07:31

 おはようございます。


 7時ごろに洗面所に向かう最中、よろけて、額をFAX複合機にぶつけて、出血した。
 今、血が止まった。


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@NucBox3(Sailormoon33)】 2023/10/28 (Sat) 08:07

 追伸です。


 8時ごろに撮影。


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@NucBox3(Sailormoon33)】 2023/10/28 (Sat) 10:27

 追伸です。


 腰が悪いのと脳梗塞後遺症で、フラフラヨロヨロですが、23日に少し長く立ち続けた(5分近かったかも)ので此処数日はふらつきが酷いんです。

 因みに母は、忙しくて、ちらっと見て、軽症だと思い込んだらしく、そうかねと言っただけでした。頭を百足に刺されたらしく腫れて痛いと言ったら、そっちのほうが大事だと思ったほどです。


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@dynabookQosmioD711/T7CW】 2023/10/31 (Tue) 23:16

 こんばんは。


 瘡蓋が出来、其れが取れつつあります。幸い、化膿しませんでした。
 傷は見事に残りそうです。

 尚、母は、28日の午後になって、怪我が軽傷でないことに気付いて直ぐに医者に行こうと言いましたが、土曜日であることを失念してたようです。


【HEI八ROU】 2023/11/03 (Fri) 09:11

 磯津さん、毎度どうも、HEI八ROUです、ご連絡のタイミング悪くすんません、

 痛かったでしょ、でも投稿して、写真撮って、落着いたもんです、そしてお母上も、私だと大変です、

 我に艱難辛苦を与えよ、されど負けぬ、以上


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@NucBox3(Sailormoon33)】 2023/11/03 (Fri) 14:31

 HEI八ROU様、こんにちは。


 ありがとうございます。

 痛みは、さして強くなかったです。
 意外と、怪我時や事故時には、妙に冷静になるものですね。


NO.3293 <病院で“病気が作られる”>時代遅れのがん検診の問題点<起稿 シバケン>(23/10/31)


【シバケン】 2023/10/31 (Tue) 23:43

勿論の事、
これも、一つの考えです。
実行するか、否かは、個々人の判断。

<図1>
日本人は世界一の”病院好き!”(数字はすべて%)



<図2>
病院に行く?行かない?
症状の目安



<表3>
「受けてはいけない」「受けなくてもいい」検査



<表4>
体と心を壊すリスクがある「治療」と「薬」



>体調が悪ければ、すぐに病院に──誰でも必要なとき、すぐに病院にアクセスできるのは素晴らしいことだが、弊害もあることを忘れてはいけない。病院に行くことで、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症にかかる確率があがる懸念もあるのだ。さらに病院に行くことで“病気がつくられる”事例もある。神奈川県の会社員・Yさん(51才)が言う。

>「認知症の義父が高血圧と診断されて降圧剤を処方されているのですが、最近はむしろ、血圧が下がりすぎてしまって、低血圧でつらそうです。だいたい、血圧が高いのは病院で検査したときだけで、自宅で測ると病院よりも30〜40mmHgも低い。どうやら、お医者さんや看護師さんの白衣を見ると緊張して、血圧が上がっていたみたいなんです」

>病院にいることで緊張して血圧が上がってしまう「白衣性高血圧」は珍しい症状ではなく、病院で数値を測ったばかりに、本来なら治療の必要はない人が患者にされてしまうケースは決して少なくない。

>早期発見・治療が命を左右するとされる「がん」も、すべての検診が有益というわけではない。ジャーナリストの岩澤倫彦さんは、「自治体が実施するがん検診には、時代遅れのものが多い」と指摘する。

>「昭和時代に開発されたバリウム検査は、精度の低さや見落としがあるため“毎年受診していたのに、あるとき突然進行がんが見つかった”といった悲劇が後を絶ちません。胃がんの発見率は、バリウムよりも内視鏡検査の方が3倍も高い。また検査時にのむバリウム溶液を誤嚥して肺炎になったり、腸内で固まって穴があく(消化管穿孔)など、検査による事故も少なからず起きています」(岩澤さん)

>加えてバリウムは、撮影方法や装置によって数値に幅はあるものの、ほかのX線検査と比べて被ばくのリスクが高いことも知っておきたい。新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんは言う。

>「胸部X線検査と比べたバリウム検査の被ばく量は6〜1000倍にもなります。精度が低いうえに被ばくによる発がんリスクが懸念される以上、進んで受けるべき検査ではありません」(岡田さん)


>日本では40才以降に推奨される乳がんマンモグラフィーも、海外では事情が異なる。>医療経済ジャーナリストの室井一辰さんが言う。
「米国予防医学専門委員会は、50代以上の女性に対して1〜2年に1回のマンモグラフィーを推奨していますが、一方で40代には『選択的な』推奨としています。その理由は、本当は陰性なのに誤って陽性と診断される『偽陽性』になる確率が高く、不必要な治療を受けるリスクがあるからです」(室井さん)

>そもそも、日本人女性はマンモグラフィーではがんが見つかりにくい人の方が多いという指摘もある。

>「日本人女性の7割が乳腺の多い『デンスブレスト(高濃度乳房)』なので、マンモグラフィー検査では密集した乳腺にがんが隠れて見つからないケースがあります。超音波検査と併用するべきですし、『無痛MRI乳がん検診』は、確実に早期乳がんを発見できるといわれています」(岩澤さん)

>女性特有のがんの検査は、受けること自体にリスクがあるものも少なくない。中でも卵巣がん検診は、アメリカでは「受けるべきではない」とされているという。


>「卵巣がんは超音波やCT、MRIでも発見が難しく、偽陽性を示す確率も高い。結果的に偽陽性だったとしても『陽性』と出てしまった以上、精密検査が必要になります。もちろん、卵巣がんを疑うような症状があれば検診を受ける必要がありますが、無症状なのに偽陽性となれば手術による組織検査に進まねばならず、肉体的、精神的ダメージは大きい」(室井さん)

>“最新のがん検査”として宣伝されているものの中には、専門家から有効性が疑問視されているものもあるので、注意が必要だ。

>鋭い嗅覚を持つとされる「線虫」が尿に含まれるがんのにおいに集まる性質を利用したという「線虫検査」もその1つ。当初から正確性に疑問符がつけられ、がん検診にかかわる専門学会は今月「精度に懸念がある」として、全国調査の開始を発表した。

>「線虫検査は“がんのリスクを発見する”という触れ込みですが、本当にがんがあるのか、どの部位のがんなのかは判断できません。しかも検査の精度が低いので、がんではないのに高リスクと判定されて不必要な検査を受けたり、がんがあるのに低リスクと判定されて検査や治療の機会を逃し、がんが進行してしまう可能性もあります」(岩澤さん)

>血液中に増える蛋白や酵素を血液検査で調べる「腫瘍マーカー」も、すでにがんになっている人に対して使うもので、健康な人が受ける意味はあまりない。しかしこれらの検査を受けて少しでも異常があれば、医師は放っておくことはできない。

>「必要のない検査や治療は無意味なだけでなく、体にダメージを与えます。例えば、がんのような病変が見つかったとしても、中には放置していいものもある。しかし、がんと診断された以上、半ば強制的に、負担の大きい検査や治療が行われるのが現状です。早期発見は重要ですが“見つけなくていいもの”が見つかって損する人も少なくないのです」(岡田さん・以下同)


>会社や学校などで定期的に行われる健康診断の中にも、意味がないものがある。「特定健康診査(メタボ健診)」がその代表だ。

>「女性は腹囲90cm以上、男性は85cm以上がメタボと診断される1つの基準です。しかしいまはメタボを提唱したWHQでさえ、健康指針に『メタボ』という言葉を使わなくなっており、気にしているのは日本人くらいです。そもそも生活習慣病を予防するには、血圧と血糖値の管理がもっとも重要。腹囲だけを測ったところで、意味はありません」

>※女性セブン2023年11月9日号

<参考=「【病院で“病気が作られる”事例】時代遅れの自治体によるがん検診、マンモグラフィー、メタボ健診…それぞれの問題点」(NEWSポストセブン・女性セブン)>
(23/10/30)


NO.3294 <大腸がん治療最前線>早期発見が命救う/受診率のさらなる向上がカギ<起稿 シバケン>(23/11/01)


【シバケン】 2023/11/01 (Wed) 18:10

大腸がんが、
昭和50年が約2万人
平成27年では約14万人

7倍に増えたとしてるですが。
これは、低い乍らも、健診率増えたが故と。

>大腸がんになる人の数が増え続けている。男女合わせた罹患(りかん)者数では大腸がんが各種がんのなかで1位だ。一方、大腸がん治療は進展し、初期のステージⅠでは診断後の10年生存率は9割を超えている。10月は「がん検診受診率向上に向けた集中キャンペーン月間」だったが、近年早期にがんをみつけるために必要ながん検診の受診率は低く、特に関西は全国平均以下となっている。大腸がんの現状について考える。


>7倍に増加
>大腸がんの罹患者数は、昭和50年が約2万人だったのが、40年たった平成27年では約14万人と7倍に増えており、現在も増加傾向にある。

<表1>
がん罹患率の順位



<図2>
大腸がん死亡数(全国)・罹患数(全国)年次推移



>ほかのがんとの比較においても大腸がんの増加が年々顕著になってきている。令和元年の統計では、大腸がんの罹患者数は、男性は前立腺がんに次いで2位。女性も乳がんに次いで2位。男女の合計だと1位となっている。

>大腸がんが発生する危険性を高める生活習慣として一般的に「喫煙、飲酒、肥満」があり、大腸がんの罹患者数が増え続けた40年の間、こうした生活習慣を誘発する日本人のライフスタイルの変化があったといわれている。

>特に食事の「欧米化」が進んだことにより、牛肉など赤肉、ソーセージなど加工肉、乳製品、またはファストフードなどの摂取が日常的になっていることが指摘されている。

>こうした食生活の変化の影響により、近年では、女性の罹患者数の増加、若者の罹患者数の増加が指摘されつつある。

>一方、過去の20年間において、がんの治療が進展したことにより、治療を受けたがん患者の生存率は高まっている。

>特に、大腸がんは20年前は「薬物療法の効果が小さいがん」といわれていたのが、現在では「効果が高いがん」といわれるようになっており、診断後の10年生存率は、ステージⅠで93・6%、ステージⅡで83・9%、ステージⅢで69・4%、ステージⅣで11・6%となっている。


>低い受診率
>ただし、前述の大腸がんの進行度を示すステージ別の生存率をみてもわかるように、「早期発見早期治療」が生存率を高めることに必要だ。

>早期発見にはがん検診を受けることが近道だ。大腸がんの検診には、便をとって大腸内の出血の有無をみる「便潜血検査」と、直接大腸内に内視鏡を入れて確認する方法などがある。

>しかしながら、大腸がん検診の受診率は高いとはいえないのが現状だ。

<図3>
関西2府4県の大腸がん健診受診率(40~69歳)は全国平均を下回る(令和4年)



>令和4年の大腸がん検診の受診率をみると、47都道府県の全国平均で45・9%。関西の各府県はほぼ全国平均以下となっている。検診受診率が低調である理由について、大阪府などの調査では「がんや検診の必要性についての正しい知識が不足している」などがあげられている。政府は今春決めた「がん対策推進基本計画(第4期)」で受診率60%を目標に掲げている。


>受診率向上へあの手この手
>国内のがん検診事業は昭和57年度に胃がん、子宮頸(けい)がん検診から始まり、後に肺がん、乳がんなどが続き、平成4年度から大腸がんも加わった。各がん検診は、市町村が実施主体となっている。

<表4>
国の指針に基づく市町村の大腸がん健診事業



>厚生労働省は「受診率向上施策ハンドブック」で、受診率向上につながったとする全国の好事例をまとめている。

>効果的な手法としてあげられるのが、検査の案内配布での工夫。東京都八王子市は、メタボリックシンドロームを調べる特定健診の申込者にも大腸がん検診の検査キットを送付。大腸がん検診を申し込んでいない人にもPRしようという狙いで、受診率が前年度比で9・9%向上した。

>島根県江津市は、国民健康保険の加入者で大腸がん検診を申し込んでいない人にも検査キットを送付したところ、受診者数は約2・1倍になった。ハンドブックによると、事前に自宅へ検査キットを郵送すると受診率は4・3%アップするという。

>また、対象者全員に検診案内を複数回送付すると、多くのがん検診で受診率の改善につながるという。京都府福知山市は、乳がん検診で個別に複数回の案内を始めたところ、受診率が前年度比で8・4%上がった。

>市町村が行うがん検診では大半で費用補助がある。詳しくは各市町村の担当部署に問い合わせを。(北村理)

>加藤健志・国立病院機構大阪医療センター下部消化管外科科長
>がんは一般的に、50歳を過ぎると、急激にかかる確率は上がります。以降、年を取れば取るほど亡くなる率も高くなります。できるだけ早期に、がんをみつけ、治療を受けることが大切です。

>大腸がんは早期のうちはほぼ症状がありません。がん検診を受けて、みつける必要があります。1年に1回、便を2日分とって出血がないか調べます。どちらか一つでも潜血が確認され、陽性反応があれば、内視鏡で大腸内を調べます。2日分とも陰性でも、毎年検診を受けることをおすすめします。

>また、血便や腹痛、下痢が続いたりするなどの症状がある場合、便潜血検査でなく、内視鏡検査を受けることをおすすめします。

>内視鏡検査でがんがみつかれば治療を開始します。検診でみつかったものが良性腫瘍であったり、早期がんの場合は内視鏡でとってしまうことが可能です。がんが進行している場合は、手術や放射線、薬物による治療が必要となります。

>現在は治療方法が進展しており、手術、放射線、薬物療法をうまく組み合わせて、進行がんであっても完治が望めるようになっています。ただ、早くみつかれば治療の効果はさらに高くなります。ぜひとも検診を受け、できるだけ早く治療を受けていただければと思います。=今年開催のシンポジウム「最も身近ながんは大腸がん~他人ごとではありません、まずは知ることから~」(産経新聞後援)から

>かとう・たけし 関西医科大卒、平成9年大阪大医学博士。箕面市立病院、関西労災病院などで勤務。29年、国立病院機構大阪医療センター下部消化管外科科長、がんセンターがん診療部長兼任。大腸癌(がん)治療ガイドライン作成委員。

<参考=「大腸がん治療 最前線 早期発見が命救う 受診率のさらなる向上がカギ」(産経新聞)>
(23/10/31)


NO.3295 <常識=垢>人間関係の垢を洗い流したい時の考え方<起稿 シバケン>(23/11/03)


【シバケン】 2023/11/03 (Fri) 13:49

あくまでもの、考え方の話。
これも、年代に寄り、違うかと。

>常識という「垢」を洗い流して「自分ファースト」を実践!

>人々の生活習慣や考え方を大きく変えたコロナ禍を経て、これまで「当たり前」「正しい」とされてきた常識の数々に疑いの目が向けられるようになりましたよね。

>とはいえ、長年受け入れてきた考え方を覆すのは至難の業。たとえそれが、自分を苦しめ、人生を窮屈にしているものであったとしても、それに反する行動を取るのはかなり躊躇すると思います。

>そんな時に背中を押してくれるのが、防災本で有名な草野かおるさんのコラム集『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』です。ちなみに、草野さんは私たちをがんじがらめにしている常識を「垢」として一刀両断。たとえそれが既知の事柄だとしても、草野さんの軽快な筆致で語られると素直に心に響き、すぐさまその垢を洗い流し、「自分ファースト」を実践したくなるでしょう。

>タイトルには“60歳から”とありますが、40~50代で始めても損はないはず。そこで今回は、多くの人の悩みの種である「人間関係」の常識について語った部分をご紹介したいと思います!


>仲良しを強要した時代は終わり。気の進まない付き合いはやめる

>昭和の時代は社員旅行、運動会、歓送迎会、飲み会は強制参加でしたよね……たまたま職場が一緒だっただけで、仲良しを強要した時代。今はそんな常識、ありません。

>同窓会のお誘いも、楽しみな人もいれば、気が重い人もいます。同窓会で顔を合わせたくない人がいる場合は、行かないことを選択するのは自然なこと。

>昔話は楽しいけれど、そこからは何も始まらないと思ったら、断ってもいいです。付き合いが悪くても、後ろめたく感じる必要は、ありません。


>「嫌いな人」とは戦わない。相手を変えようとは思わないこと

>「悪口が好きな人」「攻撃的な人」「マウントしてくる人」「挨拶しても無視する人」「面倒臭い人」「理不尽な扱いをしてくる人」。どうしても苦手な人、嫌いな人はいますよね。いっそ、嫌いな人からは離れましょう。

>嫌いな人が同じ職場などにいる場合は、会話を最小限に抑えるよう心がける。嫌いな人がいる場所を避けるなどが考えられます。


>絶対に選択してはいけないもの、それは戦うことです。

>当たり前のことですが、他人は変えることはできません。変えられるのは自分の気の持ちようだけです。


>「悪口」は体に悪い。医学的にも避けたい理由がある

>誰かの悪口を言うと、快楽に関与するホルモン「ドーパミン」が放出されます。ドーパミンが出ると楽しい気分になります。しかし、ドーパミンはよくばりな脳内物質で、一度放出されると「より大きな刺激」を求めるようになります。つまり、悪口の回数を増やしたり、より過激な悪口を言わないと、新たにドーパミンが出ず、楽しい気分になれなくなってしまうのです。結果、悪口を言うことが癖になってしまいます。

>悪口を言っているときは、同時にストレスホルモンも出ています。最悪の場合、脳を傷つけ、寿命を縮める危険性もあります。

>つまり悪口を聞くことや、悪口を言うことは、体に悪いということです。


>「嫉妬」がやめられない。そんな時は自分を冷静に見る

>ともかく困ったことに、親族や友人関係、仕事の場面でも、自分に近い相手にほど嫉妬を感じてしまう。

>手の届かない人、有名人が何をしようと関心がないのに、近しい人間の成功などに、人間は非常に弱いのです。

>「自分は自分、人は人」と言われても……自分の中に、嫉妬がドロドロ渦巻いてくるのです。

>嫉拓の気持ちは「欲望の表れ」。嫉妬心は醜い感情だと言われがちですが、「もっと良くなりたい!」と思う気持ちの表れなのです。そう考えると、自分も対象相手も冷静に見られます。


>「ネバーギブアップ」に惑わされない。「諦め」も人生には必要

>世の中には「ネバーギブアップ」のように諦めるな、「諦めたら、そこで終わりだ」と鼓舞する言葉が氾溢しています。

>自分自身はネバーギブアップの精神でも他者に対しては、そういうわけにはいきません。どんなに変わって欲しいと思っても、他人はなかなか変わりません。他人がする事は、私たちには何ともできません。

>そんな時には諦めるしかありません。上手に諦めれば、イライラから解放されます。諦めることで、自分が無駄にしている時間やエネルギーを減らすことができます。自分のことに集中できます。

>「諦め」を上手に使いましょう。


>人はアドバイスを求めていない。悩みを相談された時の答え方

>人は、悩みを誰かに相談するときに「最適なアドバイスがほしい」とは思っていないことがほとんどです。「とにかく聞いて欲しいだけ」。これが結構、多いのです。あとは、自分が間違っていないか確かめたい。味方が欲しい、自分がどう見えるか確認したい……場合がほとんどなんです。

>もし、アドバイスを求められたり、自分の意見を言いたいときは、「あなたは、~すべき、~したほうがいい」はNG。

>「私なら、~するかも」と自分を主語に変えて。聞いてもらった時は「聞いてくれてありがとう」を忘れずに。


>他者の悩みを背負わない。自分の問題かどうかをまず判断

>家族の問題。友人、ご近所、職場の人間関係。いろいろな悩みがあります。だけどそれが、本当に「自分の悩みなのか」考えてみましょう。

>例えば、親友が家族の事で悩んでいるとします。それは、自分でなく、親友の問題。自分の問題ではありません。できることといえば、寄り添ってあげるくらいです。これは、友人に限らず、家族も同じです。


>必要以上に、自分から「他者の悩み」を、背負う必要はありません。

>人のためでも、自分で決めた時間。「この人のせいで……」と後悔するのはお門違い

>人生の時間やお金を全て、「自分ファースト」に使うと決めても、現実には逃れない事も多々あります。

>子育て、孫の面倒、介護、仕事、親戚、ご近所付き合い……私自身、「自分ファースト」と言いながら、多くの時間を孫の世話や、夫の仕事の手伝いなどに使っています。ついつい「この時間があれば、アレをやりたかった……」「この人のせいで、自分の時間がなくなった……」と、もやもやすることもあります。

>でも、やると決めたのは自分自身。断らなかったのも自分自身。「どうしてもというならやる」「やりたく無いけどやる」という曖昧な心ではなく、大袈裟ですが「自分の決断した」結果です。この先後悔しないために考えた「決断」なのです。決断とは、誰にも強制されない、自分の決心の結果なのです。

>また、何かを引き受ける時は「今回だけ」とか「問題が解決するまで」……などはっきり決めておくと良いでしょう。

>著者プロフィール
草野かおる(くさの かおる)さん
出版社勤務を経て、イラストレーターとして活動。PTAや自治会を通して16年に渡り防災勉強会や防災訓練などで防災活動に関わったことを活かし、東日本大震災の数日後、役に立つ防災メモを4コマにしてブログで発信を始める。その年の防災の日である9月1日、これが書籍になり、50代にして著者デビュー。続けて非常食のアイデアをまとめた本や、100均グッズなどで備える、自宅避難に役立つ本も発売。2018年には防災士の資格を取得し、防災についての講演をおこなうほか、テレビやラジオの出演も。また、防災のほかにも、2016年以降は、伊豆ふるさと村に暮らす、秋山龍三先生(故人)を取材しまとめた食養生の本や、激せまキッチンでも簡単に料理できるレシピ本(『激せまキッチンで楽ウマごはん』(ぴあ))など、食に関する著書も刊行し、著作は共著も含め現在9冊にのぼる。

<本>
『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』
著者:草野かおる ぴあ 1540円(税込)



防災本で有名な著者が、子育てや孫育ての傍ら発見した「生きる知恵」をつづったコラム集。気分よく日々を過ごし、豊かな人生を送るためのヒントを、軽妙な筆致と四コマ漫画で伝えます。一つのテーマが見開きごとに完結しており、心が乱れた時に必要な箇所だけを開く、といった辞書のような使い方ができるのが魅力です。

<参考=「私たちを苦しめている常識は「垢」でしかない!人間関係の垢を洗い流したい時の考え方」(mi-mollet)>
(23/11/01)


NO.3296 掛川市の「お達者半額タクシー」、令和5年度以降は予定がない由<起稿 磯津千由紀>(23/11/03)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@NucBox3(Sailormoon33)】 2023/11/03 (Fri) 14:02

 こんにちは。


 令和3年度、令和4年度と、「お達者半額タクシー」の実証実験が行なわれた。

<参考=雑談NO.2756 「≪私事≫3月4日(金)に高齢者になりました」(起稿22/03/07)>

 今年度(令和5年度)から本番が始まると思いきや、音沙汰がない。

 で、11月2日(木)に掛川市役所に所用があったので、序でに都市政策課に寄って訊いてみた。

 応えは、「今後の予定はない」由。
 理由は説明して貰えなかった。更に訊くと、2度の実証実験が芳しい結果でなかったようなことを言っていた。

 期待していたのに、がっかりである。


NO.3297 <健診・人間ドック>どこまで、忠実に<?>/問題点は<?><起稿 シバケン>(23/11/07)


【シバケン】 2023/11/07 (Tue) 14:15

副題=「コレステロール値」「メタボ健診の腹囲とBMI」…欧米と比較して基準が厳しすぎる日本の検査事情(NEWSポストセブン・女性セブン)


<図1>
人間ドックは家計にも大きな負担



<表2>
受けても意味のない検診・検査一覧



<表3>
これだけは受けるべし! 体を守る検査一覧



>「同僚が会社を休んでもう1か月になります。この春に受けた人間ドックで早期の甲状腺がんが発見され、すぐに手術を受けてひと安心だったはずが、退院してから急に手足がしびれたり、声がうまく出なくなったりと体調が悪くなってしまったそう。しかも原因が『検査』にあったらしいと聞いて、毎年受けていた人間ドックを、やめた方がいいのかな?と不安にもなってきて……仕事も家事も手についていません」

>そう話すのは、会社員のYさん(仮名・50代)だ。病気を見つけ出し、治療するための検査でかえって体が蝕まれる──そんな「不都合な真実」がある。常磐病院の乳腺外科医、尾崎章彦さんが解説する。

>「安易な検査によって“病気を見つけすぎる弊害”は確かに存在します。例えば前述の甲状腺がんは進行が遅く、ごく早期なら治療せずに注意して経過観察するという選択肢があるなど、亡くなるまで共存できるケースもある。一方で手術をするとホルモンの補充が必要になるほか、声がかれてQOLが低下するケースや術後出血による窒息のリスクがある。実際、韓国では過剰診断として問題になっています」

>ナビタスクリニック川崎の内科医、谷本哲也さんも、画一化された検査メニューは不健康のもとだと指摘する。

>「どの病気にどのくらいの確率でかかりやすいかは遺伝や生活習慣など、一人ひとりの体によって異なります。そのため本来、健康診断や検査の内容や間隔は、個人に合わせたオーダーメードが理想ですが、実際はなかなか難しい。それでもある程度は取捨選択しなければ、病気を見つけ出せるどころか、過剰検査で体にダメージが出るなど逆効果になる場合もある」


>日本の異常値は世界の正常値
>では、“捨てる”べき検査メニューは一体何なのか。東海大学医学部名誉教授の大櫛陽一さんは、診断された数値に一喜一憂する感覚は捨ててほしいと話す。

>「血圧やコレステロール値など、日本の定期健診で使われる基準値は科学的根拠だけで決められているわけではない。各学会の権威や、病院や製薬会社の利益に左右され、“医者ファースト”の理由で定められていると言っても過言ではありません。患者が増えればそれだけ儲かるクリニックがあるのは事実です。

>例えば血圧は冬場になったり緊張したりすると上がり気味になる。しかし健康な人はそれを正常値に戻す力を持っています。だから単に数字だけを見るのではなく、復元力までを考えて『正常』『異常』を判断すべきです」(大櫛さん・以下同)

>特に血液検査の「コレステロール値」は、国際的な基準と大きくかけ離れている。


>「日本では欧米で20年前に使われていた基準がまだ使われています。悪玉といわれるLDLコレステロールの基準値の上限は、欧米では190mg/dlですが、日本の基準は120mg/dl。この厳しい基準のもと、女性の7割が異常と判断されます」

>しかし、欧米に合わせると患者数は約10分の1に減るという。

>「そもそも、多くの人は数値が高くても何ら問題はない。LDLが正常範囲を超えると心筋梗塞や脳卒中を起こしやすいといわれていますが、欧米では高コレステロールで心筋梗塞を起こすのは遺伝病の家族性高コレステロール血症の人のうち一部だけというのが常識となっている。しかもコレステロール値を薬で下げすぎると、生理不順やうつ病などの副作用があることも明らかになっています」

>そもそもすべてのコレステロールを測定する「総コレステロール」という概念がおかしいと指摘するのは、新潟大学名誉教授の岡田正彦さんだ。

>「血液検査ではHDLとLDLを一緒にして、すべてを合算した総コレステロール値も測っていることが多い。善玉と悪玉は個別に測ることに意味があるため、両方を足した数値によって明らかになる病気はありません」(岡田さん)

>欧米と比較して日本の正常値が厳しすぎるのは、生活習慣病対策として行われる特定メタボ健診の腹囲とBMIも同様だ。

>「現在40〜74才を対象に行われており、“メタボ”と判定された人のうち半分が欧米基準では問題がないとされます。欧米ではウエストを肋骨と腸骨の間で計測する一方、日本ではより数値が高く出る“へそまわり”で計測する独自の基準で測っているからです。女性の場合、骨盤が大きいため、男性よりも数値が高くなる傾向があります。

>肥満と判定される基準もかなり厳しく、BMI25〜27.5の人は、『どの年代でも病気になりにくく死亡率が低い』というデータがありますが、日本では、BMI25以上は肥満と判定されています。結果をうのみにしてダイエットを始めれば、かえって健康を損ね、死亡リスクを上げることになりかねません」(大櫛さん)

>※女性セブン2023年5月25日号

<参考=「「コレステロール値」「メタボ健診の腹囲とBMI」…欧米と比較して基準が厳しすぎる日本の検査事情」(NEWSポストセブン・女性セブン)>
(23/05/15)


【シバケン】 2023/11/07 (Tue) 19:24

副題=高血圧、コレステロール値…時代遅れになる「基準値」という考え方 「新薬は効果がある」にも要注意(NEWSポストセブン・女性セブン)

当方、高血圧。
一寸、以前までは、概ねの、150mmHgでしたが、最近では、130程度になってるです。

原因明確。
2021年9月26日より、禁煙<!>
禁煙理由、沢山ありで、ここでは、内の一つだけ、申せば、その年の、10月に孫君4号誕生を目前に、煙草を止めたです。
母子共健康、五体満足を祈願して。
目的達成してるですが、折角故と、継続してるです。今度は、吸う目的が見つからんでして。

尚、禁煙より、概ねの2年経って、血圧が、下がり出した<?>
それまでは、変動ありませんでした、です。


>約4300万人。これは日本にいるとされる高血圧患者数だ。現在の診断基準値は収縮期血圧(最大血圧)140mmHg、拡張期血圧(最小血圧)90mmHg。これを超えると高血圧と診断されるが、そもそも「基準値」という考え方が時代遅れだと銀座薬局代表で薬剤師の長澤育弘さんは話す。

>「高齢になれば誰でも血管の弾力が失われて血圧が上がります。すべての年代に一律の基準値を適用するのは無理があり、個々人の状況に応じて高血圧のリスクを判断すべきです」

>特に女性は年齢を重ねると、ホルモンの減少の影響で健康に異常がなくても血圧が高くなることも知っておきたい。問題は基準値だけを見て、機械的に降圧剤を処方する医師が多いことだ。現に厚労省の調査によれば、70代以上の女性の過半数が降圧剤をのんでいる。しかしそれが悪い結果を招くこともある。埼玉県在住のSさん(72才)は血圧が140を超え、医師の指示で利尿薬をのみ始めたら体調に異変が生じた。

>「手足のしびれやふらつきが出るようになり、次第にそれが悪化して、睡眠中に足がつって激痛で目が覚めるようになりました。ついには庭の縁石を踏み外して転倒し、足首を折って入院。整形外科医の助言で薬に原因があることがわかり、降圧剤をやめると徐々に体調が回復しました」


>高血圧を専門とする新潟大学名誉教授の岡田正彦さんが指摘する。

>「血圧が低いほど健康で長生きできるのは事実ですが、だからといって薬で血圧を下げることはリスクを伴います。実際に欧米の研究によると、70才を超えると降圧剤のデメリットがメリットを上回る。例えば、降圧剤が効きすぎて血圧が急激に下がり、認知機能の低下やふらつき、失神や転倒といった副作用が生じます。服用を中断したら認知症の進行がゆるやかになったとのデータもあります」

>医師の判断で降圧剤をのむ場合は薬の種類に注意したい。医療に詳しいジャーナリストの村上和巳さんが言う。

>「比較的新しい薬である『ARB』は実は心臓疾患がすでにある人では、それほど効果が高くないことが近年、わかってきました。そのため多くの医者は一世代前の『ACE阻害薬』に戻していますが、不勉強な医者はARBを使い続けています。また、いまの暑い季節に高齢者が利尿薬をのむと脱水症状が出やすくなって危ない。季節リスクを考えず一年中利尿薬を出し続ける医者にも気をつけたい」


>新薬は必ず効果があるはず、との思い込みも避けたい。

>「一般的に新薬は値段が高いことが多く、製薬会社の猛プッシュで多くの医師が使いますが、効きすぎることが懸念されるうえ強い副作用が潜んでいる可能性がある」(岡田さん)

>副作用の弊害を避けるためには薬を使わずに血圧を下げるべく生活習慣の改善が必須だが、王道とされる「減塩」はやりすぎると逆効果。

>「特に高齢者が過度な減塩を試みると、血中のナトリウムが不足して低ナトリウム血症が生じる恐れがあります。症状は吐き気や嘔吐、脱力などで、重症になると昏睡やけいれんが生じて命にかかわる。高齢者は無理な減塩を避け、みそやしょうゆなどから適度に塩分を摂ることができる伝統的な和食を心がけてください」(岡田さん)


>コレステロールを減らすと更年期リスクが上がる
>女性は閉経後にコレステロール値が上がりやすい。LDLコレステロール値が140mg/dl以上あると脂質異常症の一種である高LDLコレステロール血症と診断されるが、高血圧と同様に数値に踊らされる必要はない。

>「脂質異常症の数値が少し高い程度では、治療しないという選択をすることが最近の医療の傾向です。コレステロールは女性ホルモンの材料でもあり、無理に減らすと更年期障害や肌荒れなどが生じる恐れがあります」(長澤さん)

>しかし高齢の医師などはいまだに基準値を超えると薬を処方するケースも少なくないと長澤さんは続ける。代表的な治療薬は「スタチン」だが、注意が必要だ。

>「スタチンには筋肉が溶ける副作用があり、最悪の場合は溶けた物質が腎臓にたまって腎不全を発症して、人工透析が必要になることも。安易な服用はトラブルのもとです」(長澤さん)

>そもそもコレステロール値を下げる理由は、数値が上がることで動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まるためだとされる。だが、喫煙習慣や糖尿病などの持病を持つ人が少ない日本の女性は、男性や欧米人に比べてリスクが低い。それどころか、日本人を追跡した多くの研究でも、女性はコレステロール値が高い方が、死亡率が低いとの結果が出ている。

>スタチンと同様に血液中の中性脂肪が基準値を超えた際に出される薬にも気をつけたい。

>「処方される薬の多くは血液をサラサラにする作用があり、出血を起こしやすくなります。そもそも中性脂肪だけが高くて病気になる人はほぼいない。実際に薬をのんだ人とのんでない人を追跡調査すると、のんだ人の寿命の方が短いとのデータもあるのです。だから私は中性脂肪だけが高い人の治療は薬を使わず、生活指導で改善をめざします」(岡田さん)


>ただし、その生活指導にも古い常識の落とし穴がある。

>「昔から卵や牛乳などの乳製品がコレステロール値を上げて脂質異常症のリスクを増大させるといわれますが、いまでは乳製品がコレステロール値を上げないことは世界的な常識です」(長澤さん)

>さらに最近の研究では、牛乳は高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを減らすことも明らかになりつつある。最新の知見に則った生活習慣の改善で、なるべく薬を使わずに高血圧や脂質異常症を克服したい。

>※女性セブン2023年8月3日号

<参考=「高血圧、コレステロール値…時代遅れになる「基準値」という考え方 「新薬は効果がある」にも要注意」(NEWSポストセブン・女性セブン)>
(23/07/21)


【シバケン】 2023/11/07 (Tue) 21:50

副題=健康診断の数値に一喜一憂するのはバカらしい…現役医師が「70歳をすぎたら健康診断は不要」と訴えるワケ【2023編集部セレクション】 コレステロール、血圧、血糖値はちょっと高いくらいがいい(PRESIDENT)

数値高いと、強制はされませんですが、治療<投薬等>しなくてはの段階に達してると、医者からは、言われるです。

つまり、この手の事、一般化され、健康診断の基準見直しされねば、意味ありませんです。

>健康に長生きをするにはどうすればいいのか。医師の和田秀樹さんは「健康診断で『異常』と判断されただけで薬を飲み続けるのはおかしい。健康を守るためには、70歳をすぎたら健康診断を受けないほうがいい」という――。
※本稿は、和田秀樹『90代になっても輝いている人がやっているトシヨリ手引き』(毎日新聞出版)の一部を再編集したものです。

>「いい医者」と「悪い医者」の違いはどこにあるのか
>多くのおトシヨリはもう、なにかしらの薬を定期的に飲んでいるでしょう。

>特別な持病がない人は、血圧の薬やコレステロール値を抑える薬などだと思います。処方されるままに1カ月飲んで、なくなればまた病院へ行きます。看護師さんに呼ばれて診察室に入り、丸いすに座り血圧を測られます。

「調子はどうですか」
「いえ、べつに変わりはないです」
「そうですか。薬が効いていますね」
「それでは、いつものように1カ月出しておきます」

>医師はパソコンの画面を見たままで、「お大事に」と言われて診察が終了。こういった医師ばかりではないと思いますが、日本では多くの患者を診なくてはいけません。医師に話しかけようと思っても遠慮してしまった、という人もいるのではないでしょうか。

>同じ医師に「ちょっとお腹が重くて……」と言えば、「それでは胃薬も出しましょう」となります。薬の追加です。

>詳しく検査してほしいと言えば、「大きな病院の消化器内科で診てもらってください」と、別の病院を紹介されてしまいます。そういうものだと思っている人は、おおぜいいらっしゃると思います。

>しかし、これは大きな医療界の問題なのです。

>それは日本の医師のほとんどは、自分が学んだことがある臓器の専門家にすぎないということです。ほかの臓器のことになると、言葉は悪いのですが無頓着です。


>患者が薬漬けになってしまうワケ
>医師が「体にいい薬ですから」という意味は、医師が専門にしている臓器にとっていい薬です、という意味なのです。体全体にとっていいという意味ではありません。

>心不全、糖尿病、高血圧、そして高脂血症をもつ私が病院へ行くと、まず高脂血症は内分泌代謝内科に行って薬を3種類出される。高血圧も同じく循環器内科で3種類出される。糖尿病もこれまた3種類出される。これに心不全でも薬を出されたら、あっという間に10種類を超えてしまうわけです。

>薬を毎日10種類も飲むというのは、結構なストレスになります。また、複数の薬を併用し、服薬すると、効果が強く出すぎてしまったり、好ましくない症状が出やすくなったりする可能性がありますので、飲み合わせには注意が必要です。

>おトシヨリに必要なのは、体全体を診て「これでは薬が多すぎるから、必要なものから5種類選んであげるね」と言ってくれる診療です。これを「総合診療」といいます。

>残念ながら、総合診療をするドクターが未だに日本に根づいていません。増えていってほしいのですが、今の大学病院の体質では恐ろしいくらい時間がかかりそうです。

>ですから、もらった薬を言われるままに飲んでいたら、寿命を延ばすどころか、縮めてしまうかもしれません。自分の体の調子をいちばんわかっているのは、あなたです。薬を飲んでおかしいと思ったら、しっかりと話を聞いてくれる医師を見つける必要があります。


>「薬が合わない」「薬を減らしたい」と相談すればわかる
>それでは、患者の話を聞いてくれる「良い医師」を見つけるには、どうすればいいのでしょうか。まずは、薬について医師と話をしてみることです。高齢者診療の基本は、個人に見合った診療をすることです。70歳を超えたおトシヨリには、とくに必要です。

>年をとるほど、体の状態や機能は、個人差がとても大きくなります。たとえば同じ薬を飲んでも、効く人がいるいっぽうで、だるさやふらつき、眠気などの症状が出る人もいます。

>おトシヨリの個人差が大きいことを知らない医師や、患者を観察していない医師にとっては、「正常値」に戻すことが正解だと考えるわけです。こういう医師から処方された薬を飲み続ければ、明らかに体がダメージを受けてしまいます。

>そもそも薬とは、「体調を良くするためのもの」です。飲んで具合が悪くなるのであれば、薬ではなく、それは毒です。薬をもらって、だるさやめまいなどの症状があったら、遠慮などせず医師に伝えましょう。

>「変えてもらった薬ですが、飲むと頭がぼんやりして、だるくなるんです」と言ってみる。

>「薬が合わなかったようですね」「量を減らしてみましょうか」「違った薬に変えてみましょう」と対応してくれるのであれば、良い医師です。「かかりつけ医」として長く付き合っていけます。

>反対に、「この薬はよく効くはずだから、がまんして飲み続けてください」と患者の訴えに取り合わない医師だったら?

>さっさと医師を代えましょう。おトシヨリを診察する基本をわかってないヤブ医者です。付き合えば付き合うほど、あなたの健康が蝕むしばまれていくことになります。


>病院との相性は、待合室でわかる
>医師の技量も大事ですが、相性も大事です。

>おトシヨリになれば、病院や医師はとても身近な存在です。月に1回は通院し、医師と顔を合わせると思います。診察のたびに暗い気持ちにさせられ、気疲れするような医師なら付き合わないほうがいいでしょう。

>患者に嫌な思いをさせて気がつかないというのは、観察力がないとも言えます。患者は顧客でもありますから、お金を払ってまで嫌な思いをする必要はありません。病院は、具合が悪いから行く場所です。真剣に病状を聞いてくれて、気持ちよく話せる医師のほうがいいに決まっています。

>病院との相性は、待合室に入った瞬間にもわかるものです。待っている患者さんが明るかったら、医師が患者さんとちゃんと向き合っているということです。心理的なケアもしっかりできているから、患者さんが明るいのでしょう。

>反対に、患者さんがどんよりと暗かったら、医師が血圧や血糖値を下げる薬を「正常値信仰」で出しているということです。だから、患者さんがヘロヘロになっている。こういう病院は避けたほうがいい。病院の待合室に入ったときに感じる、あなたの直感を信じていいのではないでしょうか。


>健康診断が長生きを邪魔している
>毎年1回、会社の健康診断を受けていた人が多いと思います。受けないとやいのやいのと催促される。退職しても、その慣習が体に残っていますから、年中行事のように、年に1回は健康診断を受けている人もいるでしょう。

>ここに、不可解な数字があります。日本人の平均寿命が統計上初めて50歳を超えたのは、1947(昭和22)年でした。そのころの男女の平均寿命の差は4歳ほどでしたが、今は6歳に広がっています。

>なぜ女性の平均寿命が大きく延びたのと同じだけ、男性はそれほど延びなかったのでしょうか。変だと思いませんか?

>原因のひとつに「健康診断」があると私は思っています。法律で事業者に義務化されましたから、会社に勤務する人は、強制的に健康診断を受けていました。一昔前まで健康診断を受けていたのは、圧倒的に男性が多かった。その当時、女性は専業主婦になるのが一般的でした。働くとしてもパートタイマーなので健康診断は受けません。

>もし健康診断が長生きに役立つなら、男女の寿命は逆転していたはずです。ところが、寿命の年齢差が広がってしまった。健康診断がその要因になっているのではないかと思います。


>健康な100人のうち5人は「異常」と判断される
>健康診断の結果は、すべて基準値をもとにしています。健康診断の基準値の決め方は1000人、1万人という健康な人を集めて検査します。そして検査数値の平均値を挟んで95%の人を「正常」とし、そこから高すぎたり、低すぎたりして外れた5%を「異常」とした統計値です。つまり最大で、健康な100人のうち5人が「異常」となるわけです。

>しかし、もともと健康な人を集めた検査です。「異常」でも病気ではありません。しかも、基準値のつくり方を見てわかるとおり、年齢を無視してつくられています。健康診断の数値に一喜一憂するのは、バカらしいと思いませんか。

>ただ、数ある検査の数値のなかでも、血圧や血糖値、コレステロール値、赤血球数などは、病気との因果関係が認められます。「血圧を下げましょう」という指導が行われるのは、このためです。

>しかし、どのぐらい下げるかは曖昧です。かつては血圧150くらいでも血管が破れることがありましたが、それは日本人の栄養状態がとても悪かったころの話です。現代では、動脈瘤がない限り血圧が200でも破れることはありません。

>今のおトシヨリは、脱脂粉乳を飲んで育ってきましたし、その後も十分なたんぱく質をとっているので、血管は丈夫です。ただ、仮に血圧が180で、頭痛や吐き気、めまいなどがあるなら、その人にとっては高いということです。そのときは、血圧を下げる薬を出してもらいましょう。

>異変がなく体調になんの問題もないのに、数値だけで「異常」と判断され、薬を飲み続けるというのはおかしいのです。自分の体の状態に耳を傾けて、変だと思ったら薬を飲む。それが基本なのです。

>血圧、コレステロール値、血糖値は、ちょっと高めがいい
健康診断で「異常」「再検査」と指摘される数値は、コレステロール、血圧、血糖値が多いと思います。そのためこれらの薬を飲んでいるおトシヨリも多いことでしょう。薬を服用して血圧や血糖値を下げたりするのは、心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中のリスクを減らすためです。

>実際に、健康診断の基準値どおりに血圧や血糖値を下げてしまうと、頭がボーッとしてしまうことがよくあります。やる気も出ません。考えるのもめんどうになってきます。このように、薬には副作用があることを忘れてはいけません。

>こんな話を聞いたことがあります。80歳の男性は、毎月病院に行き、血圧やコレステロールの薬を処方されていました。あるとき、娘さんが男性の家を片づけていると、押し入れに手をつけていない大量の薬を見つけたそうです。その男性は、薬を飲んでいませんでした。

>でも、娘に注意されるので、病院には律儀に通っていたのです。娘さんが理由を聞くと、「薬を飲むと体がだるくなって、畑仕事ができなくなるから飲まなかった」と答えました。薬を飲まなくても、血圧も血糖値もちょっと高めでも、元気に生活しているのですから、男性の判断は正しかったように思います。


>無理して薬を飲む必要はない
>私は、この男性のように体に違和感を覚えて自分で調整している人が、少なからずいると思っています。処方された薬を飲み続けることで、なんらかの不調を感じるのであれば、それをはっきり医師に伝えなければいけません。

>「薬を飲むと調子が悪くなるので減らしたい」「飲みたくない」と申し出ましょう。伝えない限り、医師は薬を出し続けますから、無用な薬にお金を払うことにもなり、無駄になってしまうからです。

>じつは、血圧の薬を飲んだから長生きできるというデータが、日本にはないのです。どの国でも、薬が効くかどうかを確かめるために、数万人単位の比較調査をします。

>血圧なら、血圧をコントロールしたグループと、放置したグループのその後を何年もかけて、違いが出るかどうかを調査します。しかし、日本人を対象にした調査は一度も行われていません。データがありませんから、証明もできないわけです。

>逆に、血圧を下げすぎている人のほうが、死亡率が高いというデータがあります。血圧は、年齢を重ねるほど上がってきます。年をとると、血管のなかが動脈硬化で狭くなってきます。狭くなると血液の流れが悪くなり、血圧が高くないと脳に十分な量の血液を送ることができないからです。

>昔は、最高血圧の基準値は「年齢+90」と言われていました。私は、これは当たっていると思います。昔の人の知恵は侮れません。

>血圧は一日のなかで大きく変動します。ですから、高かった、低かったと一喜一憂する必要はありません。ただ、ずっと200を超えるようならば、ほかの病気が生じる危険がありますから、病院へ行く必要があります。


>70歳をすぎたら健康診断を受ける必要はない
>同様に、コレステロール値の基準も、世界基準より低い設定のために、日本では健康診断で「異常」とされる人が多くいます。じつは、血圧と同じで、コレステロール値が高めの人のほうが長生きするというデータがあります。

>なぜなら、コレステロールは、男性ホルモンをつくる大事な材料なのです。それをわざわざ薬で減らせば、元気がなくなるのは当然です。免疫細胞の材料でもありますから、免疫機能の低下も招いてしまい、がんになりやすくなる可能性もあります。

>このように、健康診断の数値は健康を守ることから大きくズレているのです。私は、70歳をすぎたら、もう健康診断を受ける必要はないと考えています。

<本>
和田秀樹『90代になっても輝いている人がやっているトシヨリ手引き』(毎日新聞出版)



<参考=「健康診断の数値に一喜一憂するのはバカらしい…現役医師が「70歳をすぎたら健康診断は不要」と訴えるワケ【2023編集部セレクション】 コレステロール、血圧、血糖値はちょっと高いくらいがいい」(PRESIDENT)>
(23/11/02)